第だい72師団しだん (日本にっぽん軍ぐん)

第だい72師団しだん（だいななじゅうにしだん）は、大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐんの師団しだんの一ひとつ。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）4月がつ4日にちに留守るす第だい2師団しだんを基幹きかんに仙台せんだいで編成へんせいされた。なお、この時点じてんで内地ないちに残のこっていた師団しだんは、前年ぜんねんの1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）5月14日にちに編成へんせいされた師団しだんのうちの、第だい43師団しだん・第だい47師団しだん・近衛このえ第だい1師団しだんの3個こ師団しだんのみで、しかも第だい43師団しだんは絶対ぜったい国防こくぼう圏けんの守備しゅびのためサイパンへの派遣はけんが予定よていされていた。

師団しだんは、当初とうしょ東部とうぶ軍ぐんの指揮しき下か仙台せんだいに在あったが、翌よく1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）2月がつ1日にちに新設しんせつされた第だい11方面ほうめん軍ぐん戦闘せんとう序列じょれつに編入へんにゅうされ福島ふくしまに移駐いちゅう、機動きどう打撃だげき師団しだんとして関東かんとう或あるいは青森あおもりへの増援ぞうえんを視野しやに本土ほんど決戦けっせんに備そなえるなかで終戦しゅうせんを迎むかえた。

戦後せんご、10月がつまでに復員ふくいん（解散かいさん）したが、一部いちぶ人員じんいんは仙台せんだい師し管区かんく部隊ぶたいに転属てんぞくして勤務きんむを続つづけた^[1]。

^ 東部とうぶ軍ぐん管区かんく司令しれい部ぶ『発はつ来らい翰綴（復員ふくいん関係かんけい）』（昭和しょうわ20年ねん8月がつ31日にち～11月がつ30日にち）、「復員ふくいん完結かんけつせる部隊ぶたいの残置ざんち人員じんいんの通つう転属てんぞくしたるに付づけ報告ほうこくの件けん」アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.C15010935000 、1945年ねん10月がつ29日にち付づけ。リンク先さきの2頁ぺーじめ。
^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』264頁ぺーじ。
^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』314頁ぺーじ。
^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』405-406頁ぺーじ。
^ 『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』426頁ぺーじ。

外山とやま操みさお・森松もりまつ俊夫としお編著へんちょ『帝国ていこく陸軍りくぐん編制へんせい総覧そうらん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1987年ねん。
秦はた郁いく彦編『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
福川ふくかわ秀樹ひでき『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、2001年ねん。
外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。