累
ジャンル | サスペンス、 |
---|---|
イブニング | |
レーベル | イブニングKC |
2013 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | |
ポータル |
『
2009
2014
2017
あらすじ[編集 ]
やがて
こうして
だが、
登場 人物 [編集 ]
主要 な人物 [編集 ]
淵 累 (ふち かさね)[注 1]本 作 の主人公 。目 を背 けたくなるような醜 い顔 と、小学 5年 時 に西沢 イチカとの諍 いで出来 た右 頬 の大 きな傷跡 が特徴 的 である。その外見 が原因 で周囲 から虐 げられ続 けたため、自身 の容姿 にコンプレックスを抱 いている。母親 譲 りの突出 した演技 力 と演劇 や舞台 に対 しての執着 を持 ち、母 の遺品 である「口 づけをした相手 と一定 時間 顔 を入 れ替 える力 を持 った口紅 」を使 い、他人 の顔 を奪 いながら女優 として名声 を得 ていく。徐々 に女優 としての顔 と内面 にズレを感 じ演技 ができなくなるが、最後 は自身 と向 き合 い「累 」として舞台 に立 った。しかし、すべての真相 を知 った丹沢 紡美に復讐 され、世間 から忘 れ去 られることになった。女優 ・丹沢 ニナ(たんざわ ニナ)累 が同名 の若手 女優 「丹沢 ニナ」の顔 を得 て成 り代 わった姿 。烏合 の演出 作品 『かもめ』で主役 を演 じたこときっかけに脚光 を浴 び、「淵 透 世 の再来 」と評 されるほどの女優 として活躍 したが、ニナの死亡 に伴 って顔 が使 えなくなったために姿 を消 し、世間 的 には失踪 という扱 いを受 ける。女優 ・咲 朱 (さき)- ニナの
死後 、累 が野菊 の顔 を使用 して活動 した姿 。「淵 透 世 の生 き写 し」という触 れ込 みでデビューし、世界 的 に有名 な演出 家 である富士原 の目 に留 まったことで、実力 派 人気 女優 として活躍 していく。しかしある舞台 で高校 時代 以来 疎遠 となっていた幾 と再会 し、それがきっかけで一 時期 に舞台 から離 れることとなってしまう。 後 に野菊 と取引 をし、羽生田 が脚本 ・演出 を手 がける舞台 『暁 の姫 』を最後 の演劇 にするとして復帰 。しかし美 しい巫女 ・暁 を演 じようとするも演 じきれず、公演 前 に降板 し姿 を消 す。
野菊 (のぎく)- 「
本物 の透 世 」の娘 で累 の異母 妹 。母 譲 りの美貌 をもつことから、「女優 ・淵 透 世 」に執着 する父 ・与 の手 によって長年 自宅 に幽閉 されて性的 虐待 を受 けていた。そういった境遇 から美 しさや芝居 を嫌悪 しており、また幼少 期 に母 と誘 が顔 を入 れ替 えている現場 を目撃 して誘 の所業 を知 ったことから、母 と自分 を不幸 に追 いやった誘 のことを強 く恨 んでいる。 自身 の境遇 に耐 えかねて父 を撲殺 した際 に異母 姉 ・累 の存在 を知 り、家 を出 てからは娼婦 として生計 を立 てながら、誘 への復讐 を累 で遂 げようと考 えて行動 していく。丹沢 ニナ(たんざわ ニナ)若手 美人 女優 。眠 り姫 症候群 を患 っている。女優 として世 に名声 を残 すことと、自身 が女優 を目指 すきっかけとなった演出 家 ・烏合 の演出 作品 に出 るという夢 が諦 められず、累 に自分 の顔 と名前 を貸 し、「女優 ・丹沢 ニナ」として活動 させていく。結果 として望 みは全 て叶 うものの、烏合 をめぐって累 と対立 。烏合 が惹 かれていたのが「女優 ・丹沢 ニナ」であったことや「女優 ・丹沢 ニナ」が自分 の実力 以上 に活躍 したこと、また眠 り姫 症候群 が徐々 に悪化 し自身 がほぼ活動 できなくなったことで全 てを「女優 ・丹沢 ニナ」に乗 っ取 られたと感 じて精神 を病 み自殺 を図 る。一命 を取 り留 めて植物 状態 となった後 は累 と羽生田 によって「女優 ・丹沢 ニナ」の「材料 」として利用 され続 けていたが、ある日 意識 のみを取 り戻 し、自分 の意志 に唯一 気 づいた野菊 に頼 んで自殺 を遂 げる(殺害 される)。その後 彼女 の遺体 は羽生田 によって秘密裏 に処理 されたため、世間 的 な扱 いは死亡 ではなく失踪 となっている。五十嵐 幾 (いがらし いく)累 が高校 時代 に所属 していた演劇 部 の部長 。真 っ直 ぐで思 いやりがある。高校生 のころからプロの役者 として活動 している。演劇 部 時代 に出演 した舞台 ・『銀河 鉄道 の夜 』にて累 の画策 で意識 の無 い間 に成 り変 わられたことがあり、その影響 で「周囲 が期待 する五十嵐 幾 (累 )の演技 」と「五十嵐 幾 本来 の演技 」との差 で長 く苦 しみ、一時 は役者 の道 を諦 めようとも考 えていた。しかし「女優 ・丹沢 ニナ」の演劇 に感化 されて再 奮起 し、富士原 が演出 する舞台 において咲 朱 と競演 することになり、その際 に野菊 の行方 を探 していた天 ヶ崎 から咲 朱 の正体 を教 えられ、以後 は累 の凶行 を止 めるべく野菊 と天 ヶ崎 に協力 していくようになる。羽生田 釿互(はぶた きんご)演出 家 。誘 と同郷 で、血縁 上 は誘 の従兄弟 にあたる。誘 の過去 と口紅 の秘密 を知 る数少 ない人物 。誘 に心酔 しており、彼女 が生 きていたころは舞台 の大道具 として働 きながら、「女優 ・淵 透 世 」としての活動 をサポートしていた。また、この時期 に演出 家 として与 や富士原 に師事 していたこともあり、その縁 で富士原 とは交流 がある。誘 の死後 は彼女 の遺志 を継 いで累 の協力 者 となり、累 が女優 として活動 するための顔 (ニナや野菊 )の用意 や、事務所 を設立 してのマネージメントやプロデュース、そして「口紅 による顔 の永久 交換 」の方法 を探 るなど、累 を一流 の女優 にすべく様々 な活動 をしていく。天 ヶ崎 祐 賭 (あまがさき ゆうと)高校 教師 。中学生 時代 のいじめが原因 で顔 に火傷 の痕 がある。自分 を嘲笑 する女 生徒 たちを「壊 す」妄想 にふける中 、野菊 と出会 い、肉体 関係 をもつことと引 き換 えに野菊 の復讐 に協力 していく。当初 はお互 いに利害 関係 のみで付 き合 っていたが、野菊 が自分 と同 じように火傷 を負 ったことで情 が移 り、利用 し合 うだけの関係 から一転 して恋人 のような関係 になる。以後 は野菊 に協力 しつつも、復讐 に身 をやつす彼女 の身 を案 じている。誘 (いざな)[注 2]累 の母 。故人 。累 と同様 の醜 い容姿 の持 ち主 。朱 磐 という村 の出身 で、村 に残 る「丙午 の年 に生 まれた醜 い女児 は殺 す」という因習 を受 けて殺 されそうになっていたという過去 をもつ。朱 磐 で顔 を交換 する力 をもつ朱 顔料 を入手 したのち、羽生田 を除 く村人 全員 を殺害 して村 に火 を放 って街 へと出 る。そこで小 劇場 で活動 する劇団 員 ・透 世 と出会 い、彼女 の顔 を使 って「女優 ・淵 透 世 」として名声 を得 ていく。- 「
女優 ・淵 透 世 」に惹 かれた演出 家 ・海道 与 と恋人 同士 となり結婚 もするが、累 を出産 したことで誘 と透 世 の関係 が露見 し、以降 は仮面 夫婦 として過 ごしていた。最期 は与 により川 へ落 とされた累 を助 けて死亡 したとされていたが、この際 死亡 したのは「本物 の淵 透 世 」であり、誘 自身 は与 により監禁 され徐々 に衰弱 するも、なかなか死 なないことに業 を煮 やした与 の命 を受 けた羽生田 により「本物 の透 世 」だと思 われたまま殺 されている。女優 ・淵 透 世 (ふち すけよ)誘 が同名 の劇団 員 「淵 透 世 」の顔 を得 て成 り代 わった姿 。誘 の演技 力 と透 世 の美貌 によって注目 を浴 び、当時 新進 気鋭 であった海道 与 に引 き抜 かれる形 で様々 な舞台 へと出演 し、後 に「伝説 の女優 」と評 されるほどの人気 女優 となっていく。しかし舞台 『マクベス』にてマクベス夫人 を演 じたのちに姿 を消 す。
淵 透 世 (ふち すけよ)野菊 の母 。故人 。小 劇場 で活動 する劇団 員 で、女優 を任 されていた。しかし演技 は拙 く、本人 は役者 よりも衣装 の制作 に強 い意欲 を持 っていた。劇場 にて空腹 で倒 れた浮浪 者 の誘 を介抱 し、その美貌 と人 の甘 さから誘 の標的 となる。口紅 の効果 を知 った当初 は「自分 自身 が演技 するよりも劇団 の仲間 や客 が喜 ぶし自分 も衣装 の制作 ができる」と誘 が自分 の顔 を使 って舞台 に立 つことをむしろ応援 していたが、想 い人 である与 が「女優 ・淵 透 世 」となった誘 と結婚 したことから複雑 な思 いを抱 き、与 が「女優 ・淵 透 世 」の真相 を知 るように仕向 ける(ただし仕向 けたと羽生田 が推測 しているのみで真意 は不明 )。- その
後 は誘 を拒絶 する与 と関係 を持 ち野菊 を儲 けるにまで至 るが、誘 のような才能 も知性 も持 っていないとして失望 され、「女優 ・淵 透 世 」の「材料 」として地下 室 に監禁 されるようになる。 誘 の計 らいで累 とともに与 のもとから逃 げ出 そうとするが、川 へ落 とされた累 を助 け、周囲 の人間 には「女優 ・淵 透 世 」だと思 い込 まれたまま濁流 に飲 まれて死亡 した。
その他 の人物 [編集 ]
西沢 イチカ(にしざわ イチカ)累 の小学校 時代 のクラスメイトで、累 が初 めて口紅 の力 を使 って顔 を入 れ替 えた人物 。顔 の交換 ・返却 時 のトラブルで死亡 している。表向 きは活発 な美少女 でクラスのリーダー的 存在 だが、実際 は陰湿 で狡猾 な性格 で、累 いじめの首謀 者 。学芸 会 の演劇 では累 を主役 に推薦 し、本番 で失敗 させて観客 の前 で恥 をかかせようと画策 していた。淵 峰 世 (ふち みねよ)累 の伯母 で、母 を亡 くした累 の未成年 後見人 。血縁 的 には「本物 の透 世 」の姉 であるため、野菊 の伯母 に当 たる。表向 きは姪 の累 を手厚 くいたわる聡明 で心 優 しい伯母 を演 じているが、実際 は利己 的 な性格 で、誘 の遺産 のみを目当 てとして累 のことは冷遇 していた。累 (顔 を入 れ替 えられ、累 だと思 われているニナ)が植物 状態 となった際 も、延命 や介護 を渋 るなどの冷淡 な態度 を示 す。丹沢 紡美(たんざわ つぐみ)- ニナの
母 。「女優 ・丹沢 ニナ」が本物 の我 が娘 ではないと確信 して周囲 の人間 に訴 えるが、誰 にも信 じてもらえずカプグラ症候群 の疑 いをかけられ、心 を病 んでいく。 最期 は「累 」の芝居 と「本物 の丹沢 ニナ」が残 した日記 から自身 の考 えが間違 っていなかったという確証 を得 て、累 に手 を下 す。烏合 零 太 (うごう れいた)- ニナが
女優 を志 すきっかけとなった演出 家 。若 くして演出 家 として成功 したが、順調 すぎることに逆 に不満 を抱 き、行 き詰 まっている。 自身 が演出 を務 める舞台 『かもめ』のオーディションに現 れた「女優 ・丹沢 ニナ」に魅力 を感 じ、主役 に採用 。稽古 を進 めるうちに「女優 ・丹沢 ニナ」と恋愛 関係 に発展 するが、「女優 ・丹沢 ニナ」の代 わりに逢瀬 にやってきた本物 のニナに違和感 を覚 え、プラトニックな関係 のまま終局 する。雨野 申 彦(うの のぶひこ)人気 若手 実力 派 俳優 。舞台 『かもめ』で「女優 ・丹沢 ニナ」に興味 を持 ち、彼女 を自分 が出演 する予定 の舞台 『サロメ』のヒロインに推 す。稽古 においては「女優 ・丹沢 ニナ」の演技 について厳 しく評 したが、本番 を迎 えるころには演技 力 を高 めた彼女 を認 め、『サロメ』の最終 公演 後 、交際 を始 める。- 「
女優 ・丹沢 ニナ」の失踪 に伴 い関係 は終 わるが、その後 『マクベス』で共演 することになった咲 朱 に対 して、失踪 した「女優 ・丹沢 ニナ」の面影 を感 じ取 るなど、存在 を気 にかけていた様子 が描 かれている。 海道 与 (かいどう あたえ)累 と野菊 の父親 。気鋭 の演出 家 として活動 し、小 劇場 で脚光 を浴 びていた「女優 ・淵 透 世 」を見出 し、超 一流 の女優 へと育 て上 げた。- 「
女優 ・淵 透 世 」と結婚 後 、累 の誕生 によって誘 と透 世 の関係 を知 り、「自分 が理想 としていた女性 が本当 はこの世 に存在 していなかった」という事実 から精神 を病 み、隠遁 生活 を送 る。その後 、容姿 を理由 に誘 ・累 母 娘 を迫害 し、実 娘 である野菊 を幽閉 ・強姦 するなどの非道 を行 った結果 、野菊 に撲殺 されて最期 を迎 える。 富士 原 佳雄 (ふじはら よしお)世界 的 に有名 なベテラン演出 家 で、「女優 ・淵 透 世 」や羽生田 とは旧知 の仲 。秒 単位 の緻密 な演出 を心 がけ、役者 の持 ち味 を引 き出 すのが上手 い。舞台 初日 や来賓 を怖 がる小心 な一 面 もある。平坂 千草 (ひらさか ちぐさ)誘 の育 ての親 。故人 。朱 磐 村 の外 から嫁 いできた人間 で、助産 師 などとして活動 していた。誘 が心 を許 していた唯一 の人物 で、「女優 ・淵 透 世 」として生 きるようになってからもその恩 は忘 れられていない。羽生田 に対 しても優 しく接 していたことが語 られており、誘 が羽生田 のことを「朱 磐 にまつわるもの」として嫌悪 しつつも手 を下 さないのは、そういった縁 があるため。槻 浪 乃(つき なみの)誘 が初 めて顔 を奪 った相手 で、凪 と相思相愛 の関係 にあった美少女 。誘 によって殺害 されている。海道 凪 (かいどう なぎ)海道 与 の弟 で考古 学者 。古代 の朱 顔料 について研究 していた。調査 の一環 として訪 れた朱 磐 村 で波 乃と出会 い恋仲 となり、同時 に誘 からも想 いを寄 せられていた。『累 』本編 では行方 不明 となっており、所属 していた研究 室 や野菊 の手元 に、資料 や手記 が残 されているのみとなっている。
用語 [編集 ]
口紅 本 作 のキーアイテム。唇 に塗 って他人 とくちづけすると顔 を交換 できる。口紅 を塗 り直 しもう一度 くちづけすると顔 が戻 る。顔 の変身 持続 時間 は平均 約 12時 間 [15]でそれを過 ぎると自然 に顔 が戻 る。材料 にはいざなが生 まれた朱 磐 で発見 された鉱物 顔料 「日 紅 」が使用 されている。海道 凪 の手帳 には口紅 の原料 は鉱物 の他 、複数 の人間 の血液 が使 われていると記 されている。顔 を永久 交換 するためには「日 紅 」に両者 の「月 紅 (血液 )」を塗 ってくちづけすることが必要 。永久 交換 すると顔 だけでなく全身 が入 れ替 わる[16]。
書誌 情報 [編集 ]
松浦 だるま 『累 -かさね-』講談社 〈イブニングKC〉、全 14巻 - 2013
年 10月 23日 発行 (同日 発売 [17])、ISBN 978-4-06-352485-7 - 2014
年 1月 23日 発行 (同日 発売 [18])、ISBN 978-4-06-352497-0 - 2014
年 5月 23日 発行 (同日 発売 [19])、ISBN 978-4-06-354516-6 - 2014
年 10月 23日 発行 (同日 発売 [20])、ISBN 978-4-06-354539-5 - 2015
年 3月 23日 発行 (同日 発売 [21])、ISBN 978-4-06-354564-7 - 2015
年 7月 23日 発行 (同日 発売 [22])、ISBN 978-4-06-354583-8 - 2015
年 11月 20日 発行 (同日 発売 [23])、ISBN 978-4-06-354598-2 - 2016
年 4月 22日 発行 (同日 発売 [24])、ISBN 978-4-06-354615-6 - 2016
年 8月 23日 発行 (同日 発売 [25])、ISBN 978-4-06-354632-3 - 2016
年 12月22日 発行 (同日 発売 [26]、ISBN 978-4-06-354649-1 - 2017
年 6月 23日 発行 (同日 発売 [27])、ISBN 978-4-06-354667-5 - 2017
年 10月 23日 発行 (同日 発売 [28])、ISBN 978-4-06-354691-0 - 2018
年 4月 23日 発行 (同日 発売 [29])、ISBN 978-4-06-511133-8短編 小説 付 き特 装 版 同日 発売 [30]、ISBN 978-4-06-511252-6
- 2018
年 9月 7日 発行 (同日 発売 [31])、ISBN 978-4-06-512567-0
- 2013
松浦 だるま『松浦 だるま「累 」画集 紅 虹 』 2018年 9月 7日 発売 [32]、ISBN 978-4-06-513569-3
小説 『誘 -いざな-』[編集 ]
『
あらすじ(小説 )[編集 ]
とある
登場 人物 (小説 )[編集 ]
- いざな
- かづらの
娘 。生 まれたときから醜 い容姿 をしていたために、村 に伝 わる因習 に沿 って殺 されそうになっていた。育 ての親 である千草 のことをとてもよく慕 っている。 平坂 千草 (ひらさか ちぐさ)- いざなの
育 ての親 。朱 磐 の出身 ではなく、外 から嫁 いできた人間 。夫 と娘 がいたがどちらとも死別 している。夫 が生 きていたころは診療 所 で看護 婦 として働 いており、現在 でも多少 の怪我 や病気 であれば診療 を行 い、そこで得 られる謝礼 を生活 の足 しにしていた。 槻 かづら(つき かづら)- いざなの
母 。いざなと同 じく醜 い容貌 をしていたために、因習 を信 じる母 ・笹 江 によって「丙午 の年 に子 を生 むかもしれないから」として村 外 に出 されて生活 していたが、18歳 のときに帰郷 し、朱 砂 野家 の男性 との間 にいざなを儲 ける。いざなを出産 した直後 、我 が子 の死 を偽装 するために焼身 自殺 を遂 げた。 朱 砂 野 釿互(すさの きんご)朱 砂 野家 の長男 が不倫 の末 に作 った子 。その出自 故 に学校 や自宅 でも爪弾 きにされていた。そうした境遇 を不憫 に想 った千草 に目 をかけられて、いざなとも知 り合 う。後 に「羽生田 」という家 に養子 として引 き取 られ、「羽生田 釿互」となる。槻 笹 江 (つき ささえ)- かづらの
母 で、いざなの祖母 にあたる老婆 。 槻 浪 乃(つき なみの)誘 と同 じ年 に生 まれた見目 麗 しい少女 。釿互からは「容姿 の良 さを鼻 にかけ、調子 に乗 っている嫌 な奴 」と評 されていた。海道 凪 (かいどう なぎ)考古学 を専門 とする研究 者 の男性 。中国 の古文書 に記 されている「日 朱 (ひしゅ)」と呼 ばれる朱 顔料 を探 しており、朱 磐 村 に伝 わる神楽 「日 紅 の巫女 」にそのヒントを感 じ、調査 をしていた。
書誌 情報 (小説 )[編集 ]
『
- 2014
年 12月15日 発行 (2014年 12月16日 発売 [33])、ISBN 978-4-06-139910-5
実写 映画 [編集 ]
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Aimer「Black Bird」 | |
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2018 | |
112 | |
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5.3 |
2018
キャスト[編集 ]
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丹沢 ニナ -土屋 太 鳳 [38]淵 累 -芳 根 京子 [38]淵 峰 世 -筒井 真理子 [39]丹沢 紡美 -生田 智子 [39][40]- トリゴーリン -
高橋 光臣 [41] 小久保 寿人 椿 真由美 伊東 蒼 植原 星空 烏合 零 太 -横山 裕 [14](特別 出演 )樋口 隆則 今井 あずさ- コビヤマ
洋一 富士 原 佳雄 -村井 國夫 [39]淵 透 世 -檀 れい[14]羽生田 釿互 -浅野 忠信 [14]
スタッフ[編集 ]
原作 -松浦 だるま『累 -かさね-』(講談社 「イブニングKC」刊 )監督 -佐藤 祐市 脚本 -黒岩 勉 音楽 -菅野 祐 悟 主題歌 - Aimer「Black Bird」(SME Records)製作 -石原 隆 、市川 南 、吉羽 治 - プロデューサー -
上原 寿一 、橋本 芙美 、片山 怜子 - ラインプロデューサー -
武石 宏 登 撮影 -谷川 創平 美術 -相馬 直樹 照明 -李 家俊 理 録音 -田中 靖志 装飾 -田口 貴久 編集 -田口 拓也 人物 デザイン監修 ・衣装 デザイン -柘植 伊佐夫 - スクリプター -
松澤 一美 音響 効果 -岡 瀬 晶彦 選曲 -藤村 義孝 - キャスティング -
川村 恵 助監督 -加藤 文明 制作 担当 -持田 一政 配給 -東宝 制作 プロダクション -共同 テレビジョン製作 -映画 「累 」製作 委員 会 (フジテレビジョン、東宝 、講談社 )
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
出典 [編集 ]
- ^ イブニング|
最新 号 |講談社 コミックプラス - ウェイバックマシン(2014年 2月 26日 アーカイブ分 ) - ^ “
田中 圭一 ×『累 』松浦 だるま先生 インタビュー”. Book Live (2015年 11月27日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ a b “
勝手 に読書 伝説 Vol.21松浦 だるまインタビュー&『累 ―かさね―』ガイド”. ひかりTVブック (2015年 2月 2日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “「
壊 された絵 」から『累 』は始 まった。松浦 だるまインタビュー(1) - コミックDAYS-編集 部 ブログ-”. コミックDAYS (2018年 2月 5日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “
私 は「できない事務 員 」だった。松浦 だるまインタビュー(2) - コミックDAYS-編集 部 ブログ-”. コミックDAYS (2018年 2月 6日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “
人 の運命 をも変 える“美醜 ” その本質 を描 く『累 』はこうして生 まれた〈松浦 だるまインタビュー前編 〉”. ほんのひきだし (2017年 8月 28日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “
豪華 共演 者 の姿 も 『累 -かさね-』ポスタービジュアル&特報 公開 ”. ぴあ映画 生活 (2018年 3月 29日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “
第 39回 講談社 漫画 賞 に14作品 がノミネート、受賞 作 の発表 は5月12日 ”. コミックナタリー (2015年 4月 3日 ). 2015年 4月 3日 閲覧 。 - ^ “
書店 員 が選 んだマンガランキング2015、第 1位 は「魔法使 いの嫁 」”. コミックナタリー (2015年 2月 4日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “「
次 にくるマンガ大賞 」1位 に輝 いたのは「僕 のヒーローアカデミア」”. コミックナタリー (2015年 2月 6日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “マンガ
大賞 2015は東村 アキコ「かくかくしかじか」に決定 ”. コミックナタリー (2015年 3月 24日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “
松浦 だるま氏 自 らが執筆 する『累 —かさね—』の小説 版 『誘 —いざな—』、星 海 社 FICTIONSより12.15発売 決定 !”. イブニング公式 サイト モアイ (2014年 10月 23日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “「
累 」2018年 に実写 映画 化 !口紅 の力 で演劇 界 をのし上 がる物語 ”. コミックナタリー (2017年 6月 23日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ a b c d e “
横山 裕 、檀 れい、浅野 忠信 が土屋 太 鳳 ×芳 根 京子 「累 -かさね-」に出演 ”.映画 ナタリー. (2018年 3月 29日 ) 2024年 4月 23日 閲覧 。 - ^ 2
巻 15話 。 - ^ 14
巻 125話 - ^ “『
累 (1)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (2)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (3)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (4)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (5)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (6)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (7)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (8)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (9)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (10)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (11)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (12)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (13)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (13)特 装 版 』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ “『
累 (14)』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 9月 7日 閲覧 。 - ^ “『
松浦 だるま「累 」画集 紅 虹 』(松浦 だるま)|講談社 コミックプラス”.講談社 . 2018年 9月 7日 閲覧 。 - ^ a b “『
誘 』(松浦 だるま)|講談社 BOOK倶楽部 ”.講談社 . 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ a b “「
累 」番外 編 で松浦 だるまが小説 家 デビュー”. コミックナタリー (2014年 10月 23日 ). 2018年 5月 18日 閲覧 。 - ^ 『
キネマ旬報 』2019年 3月 下旬 特別 号 p.41 - ^ “
土屋 太 鳳 ×芳 根 京子 主演 「累 」スイス・ヌーシャテル映画 祭 で観客 賞 受賞 !”.映画 .com (株式会社 エイガ・ドット・コム). (2018年 7月 23日 ) 2018年 7月 24日 閲覧 。 - ^ 『『
累 -かさね-』劇場 パンフレット』東宝 、2018年 9月 7日 、28頁 。 - ^ a b “
実写 映画 「累 」キャスト発表 !淵 累 役 は芳 根 京子 、丹沢 ニナ役 は土屋 太 鳳 ”. コミックナタリー (2017年 8月 2日 ). 2017年 8月 2日 閲覧 。 - ^ a b c 『『
累 -かさね-』劇場 パンフレット』東宝 、2018年 9月 7日 、28頁 。 - ^ “
映画 「累 -かさね-」”.生田 智子 オフィシャルブログ (2018年 3月 30日 ). 2018年 7月 7日 閲覧 。 - ^ “
高橋 光臣 ”. 2024年 4月 23日 閲覧 。
関連 項目 [編集 ]
- シンデレラ
祭 よ、今宵 だけは哀 しげに 〜銀河 鉄道 と夜 〜 -宮沢 賢治 の銀河 鉄道 の夜 を原作 に、加藤 純 が書 いた戯曲 。- かもめ
- サロメ
- ガラスの
動物 園 死者 の書 - マクベス
人魚 の姫 蛾 - クラリモント
- かもめ・ワーニャ
伯父 さん
外部 リンク[編集 ]
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