室生むろう犀星さいせい

室生むろう（むろう） 犀星さいせい（さいせい）
59歳さいの室生むろう犀星さいせい（1948年ねん）
誕生たんじょう	室生むろう 照あきら道どう（むろう てるみち） 1889年ねん8月がつ1日にち 石川いしかわ県けん金沢かなざわ市し
死没しぼつ	(1962-03-26) 1962年ねん3月26日にち（72歳さい没ぼつ） 東京とうきょう都と港みなと区く虎ノ門とらのもん
墓地ぼち	野田山のだやま墓地ぼち（石川いしかわ県けん金沢かなざわ市し）
職業しょくぎょう	詩人しじん・小説しょうせつ家か
言語げんご	日本語にほんご
国籍こくせき	日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき	長町ながまち高等こうとう小学校しょうがっこう中退ちゅうたい
活動かつどう期間きかん	1913年ねん - 1962年ねん
ジャンル	詩し、小説しょうせつ、俳句はいく、随筆ずいひつ
主題しゅだい	近代きんだい抒情詩じょじょうし
文学ぶんがく活動かつどう	理想りそう主義しゅぎ
代表だいひょう作さく	『愛あいの詩集ししゅう』（1918年ねん） 『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう』（1918年ねん） 『性せいに眼覚めざめる頃ころ』（1933年ねん） 『あにいもうと』（1934年ねん） 『杏あんずっ子こ』（1957年ねん） 『かげろふの日記にっき遺文いぶん』（1958年ねん - 1959年ねん） 『蜜みつのあはれ』（1959年ねん）
主おもな受賞じゅしょう歴れき	文芸ぶんげい懇話こんわ会かい賞しょう（1935年ねん） 菊池きくち寛ひろし賞しょう（1941年ねん） 読売よみうり文学ぶんがく賞しょう（1957年ねん） 毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんか賞しょう（1959年ねん） 野間のま文芸ぶんげい賞しょう（1959年ねん）
配偶はいぐう者しゃ	室生むろうとみ子こ（1895年ねん - 1959年ねん）
子供こども	室生むろう朝子あさこ
ウィキポータル 文学ぶんがく

室生むろう犀星さいせい生誕せいたん地ち跡あと石碑せきひ（室生むろう犀星さいせい記念きねん館かん・金沢かなざわ市し）

室生むろう 犀星さいせい（むろう さいせい、1889年ねん〈明治めいじ22年ねん〉8月がつ1日にち - 1962年ねん〈昭和しょうわ37年ねん〉3月26日にち）は、日本にっぽんの詩人しじん・小説しょうせつ家か。石川いしかわ県けん金沢かなざわ市し出身しゅっしん。本名ほんみょうは室生むろう 照あきら道どう（むろう てるみち）。別べつ号ごうに「魚さかな眠ねむり洞ほら」、「魚さかな生せい」、「殘花ざんか」、「照文てるぶみ」。別べつ筆名ひつめいは「秋本あきもと 健之けんし」。日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん会員かいいん。

姓せいの平仮名ひらがな表記ひょうきは、「むろう」が一般いっぱん的てきであるが、犀星さいせい自身じしんが「むろう」「むろお」の両方りょうほうの署名しょめいを用もちいていたため、現在げんざいも表記ひょうきが統一とういつされていない。室生むろう犀星さいせい記念きねん館かんは「「むろお」を正式せいしきとするが、「むろお」への変更へんこうを強制きょうせいするものではない」としている。

生後せいごすぐ養子ようしに出だされ、室生むろう姓せいを名乗なのった。養母ようぼは養育よういく料りょうで享楽きょうらくしようとするような女おんなで、犀星さいせいは生母せいぼの消息しょうそくをついに知しることなく、貰もらい子ごたちと共同きょうどう生活せいかつを送おくる。

養母ようぼにより高等こうとう小学校しょうがっこうを中途ちゅうとで退学たいがくさせられ、金沢かなざわ地方裁判所ちほうさいばんしょに給仕きゅうじとして勤つとめさせられるが、この頃ころより文学ぶんがくに関心かんしんを抱だいて、やがて上京じょうきょうする。しかし生活せいかつは苦くるしく、故郷こきょうに戻もどっても、出生しゅっしょう・学歴がくれきなどの理由りゆうで失恋しつれんし、東京とうきょうと金沢かなざわとの間あいだを往ゆきつ戻もどりつする。この間あいだにうたわれたのが絶唱ぜっしょう「小しょう景けい異い情じょう」である。

1915年ねん、萩原はぎはら朔太郎さくたろう・山村やまむら暮鳥ぼちょうらと詩し誌し「感情かんじょう」を創刊そうかん。1918年ねんに刊行かんこうした『愛あいの詩集ししゅう』と『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう』は詩壇しだんに新風しんぷうを吹ふき込こんだ。1919年ねん、小説しょうせつ「幼年ようねん時代じだい」「性せいに眼覚めざめる頃ころ」を発表はっぴょうし、小説しょうせつに活動かつどうの場ばを移うつした。長ながい沈黙ちんもくのあと、1934年ねんに「あにいもうと」を発表はっぴょう。第だい2次じ世界せかい大戦たいせん後ごも沈黙ちんもくがあったが、1956年ねんの『杏あんずっ子こ』で復活ふっかつをとげ、その後ごは小説しょうせつ家かとして名なを上あげた。

経歴けいれき

1889年ねん（明治めいじ22年ねん）、金沢かなざわ市し裏うら千せん日にち町まちに生うまれる。加賀かが藩はんの足軽あしがる頭あたまだった小畠おばた家かの小畠おばた弥左衛門やざえもん吉きち種しゅと、その女中じょちゅうであるハルの間あいだに私生児しせいじとして生うまれた。生後せいごまもなく、生家せいか近ちかくの雨あめ宝たから院いん（真言宗しんごんしゅう）住職じゅうしょくだった室生むろう真しん乗じょうの内縁ないえんの妻つま、赤井あかいハツに引ひき取とられ、ハツの私生児しせいじとして照あきら道どうの名なで戸籍こせきに登録とうろくされた。住職じゅうしょくの室生むろう家かに養子ようしとして入はいったのは7歳さいのときであり、この時ときから室生むろう照あきら道どうを名乗なのることになった。私生児しせいじとして生うまれ、実みの両親りょうしんの顔かおを見みることもなく、生うまれてすぐに養子ようしに出だされた生おい立たちは、犀星さいせいの文学ぶんがくに深ふかい影響えいきょうを与あたえた。「お前まえはオカンボ（妾わらわを意味いみする金沢かなざわの方言ほうげん）の子こだ」と蔑さげすまれた犀星さいせいは、生うみの母親ははおやについてのダブルバインド（二に重じゅう束縛そくばく）を背負せおっていた。『犀星さいせい発はつ句集くしゅう』（1943年ねん）に収おさめられた

「夏なつの日ひの匹ひき婦ふの腹はらに生うまれけり」

との句くは、犀星さいせい自身じしん50歳さいを過すぎても、このダブルバインドを引ひきずっていたことを提示ていじしている。

1895年ねん（明治めいじ28年ねん）9月がつ金沢かなざわ市し立野たちの町まち尋常じんじょう小学校しょうがっこう入学にゅうがく。

1896年ねん（明治めいじ29年ねん）2月がつ室生むろう真しん乗じょうの養嗣子ようししとなる。

1898年ねん（明治めいじ31年ねん）3月がつ実父じっぷ小畠おばた吉よし種たね死去しきょ。このあと実母じつぼハルは行方ゆくえ不明ふめいとなる。

1899年ねん（明治めいじ32年ねん）3月がつ野の町まち尋常じんじょう小学校しょうがっこうを卒業そつぎょう。

1900年ねん（明治めいじ33年ねん）4月がつ金沢かなざわ高等こうとう小学校しょうがっこうに入学にゅうがく。

1902年ねん（明治めいじ35年ねん）5月がつ長町ながまち高等こうとう小学校しょうがっこうを3年ねんで中退ちゅうたいし、義母ぎぼの命令めいれいにより、義兄ぎけい真道まみちの勤務きんむする金沢かなざわ地方裁判所ちほうさいばんしょに給仕きゅうじとして就職しゅうしょく。海月くらげ寺てらの庫裏くりを下宿げしゅく先さきとしていた。

1903年ねん（明治めいじ36年ねん）頃ごろより裁判所さいばんしょの上司じょうしに河かわ越えつ風骨ふうこつ、赤倉あかくら錦にしき風ふうといった俳人はいじんがあり手てほどきを受うけ、文学ぶんがく書しょに親したしみ始はじめる。俳句はいく会かいへの出席しゅっせきおよび新聞しんぶんへの投句とうくを始はじめ、1904年ねん（明治めいじ37年ねん）10月がつ8日にち付づけ『北國きたぐに新聞しんぶん』に初はつ掲載けいさい。第だい四よん高等こうとう学校がっこう教授きょうじゅ藤井ふじい乙おつ男おとこ（紫影しえい）が俳句はいく欄らんの選者せんじゃであった。この時ときの号ごうは照文てるぶみ（てりふみ） 。その後ご詩し、短歌たんかなどにも手てを染そめる。

1905年ねん（明治めいじ38年ねん）勤務きんむ先さきで回覧かいらん雑誌ざっしをつくる。

1906年ねん（明治めいじ39年ねん）『文章ぶんしょう世界せかい』3月がつ創刊そうかん号ごうに小品しょうひんの文章ぶんしょうが初はつ入選にゅうせんする。使用しようした号ごうは、室生むろう殘花ざんか。また、北國きたぐに新聞しんぶんその他たに俳句はいくが掲載けいさいされ始はじめる。なお、犀星さいせいを名乗なのったのはこの年としからである。犀星さいせいという筆名ひつめいは、当時とうじ金沢かなざわで活動かつどうをしていた漢詩かんし人じんの国府こくぶ犀東さいとうに対抗たいこうしたもので、犀川さいがわの西にしに生うまれ育そだったことからと言いう。犀星さいせいが育そだった雨あめ宝たから院いんは犀川さいがわ左岸さがんにあり、犀星さいせいはこの川かわの風情ふぜいと、上流じょうりゅうに見みえる山々やまやまの景色けしきとをことの外そと愛あいした。

1907年ねん（明治めいじ40年ねん）『新しん聲こえ』7月がつ号ごうに児玉こだま花外かがいの選せんにより詩し「さくら石斑魚うぐいに添へて」が掲載けいさいされる。この頃ころから詩作しさくも始はじめる。

1908年ねん（明治めいじ41年ねん）5月がつ同郷どうきょうの友人ゆうじんである表ひょう棹ざお影かげ、尾山おやま篤二郎とくじろう、田辺たなべ孝次たかじらと「北辰ほくしん詩し社しゃ」結成けっせい。初はつの小説しょうせつ「宗そう左衛門さえもん」が『新しん聲こえ』8月がつ号ごうに掲載けいさいされる。第だい八はち高等こうとう学校がっこうに転出てんしゅつした藤井ふじい乙おつ男おとこの後任こうにん大谷おおや繞石ぎょうせきと識る。

1909年ねん（明治めいじ42年ねん）1月がつ、金石かねいし登記とうき所しょに転任てんにん。2月、尼寺あまでらに下宿げしゅくする。北原きたはら白秋はくしゅうから強つよい影響えいきょうを受うけ、「かもめ」「海浜かいひん独唱どくしょう」を作詩さくし。4月がつ表ひょう棹ざお影かげ病没びょうぼつ。この頃ころ徴兵ちょうへい検査けんさを受うけるが、丙へい種しゅ合格ごうかく。9月裁判所さいばんしょ退職たいしょく。10月福井ふくい県けん三国みくに町まちの『みくに新聞しんぶん』に就職しゅうしょくするが、社長しゃちょうと衝突しょうとつ。12月に退社たいしゃし、金沢かなざわに戻もどる。

1910年ねん（明治めいじ43年ねん）1月がつ京都きょうと旅行りょこう。藤井ふじい紫影しえいの紹介しょうかいで上田うえだ敏さとしを訪問ほうもんする。福井ふくいを経へて金沢かなざわに戻もどり、2月がつ金沢かなざわの『石川いしかわ新聞しんぶん』に入社にゅうしゃするが、2ケ月かげつほどで退社たいしゃ。5月裁判所さいばんしょ時代じだいの上司じょうしであった赤倉あかくら錦にしき風ふうを頼たより上京じょうきょうし、下谷しもたに根岸ねぎしの赤倉あかくら家かに止宿ししゅくする。さらに、北原きたはら白秋はくしゅう、児玉こだま花外かがいを訪問ほうもん。赤倉あかくらの薦すすめで、東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょの地下ちか室しつでの裁判さいばん関係かんけいの筆耕ひっこうに通かよう。7月がつ本郷ほんごう根津ねづ片町かたまちで下宿げしゅく開始かいし。このあと谷中たになか三崎みさき町まち、千駄木せんだぎ林はやし町まちなどを移うつり住すむ。

1911年ねん（明治めいじ44年ねん）7月がつ生活せいかつ上じょうの困苦こんくと夏なつの暑あつさのため帰郷ききょう。10月再ふたたび上京じょうきょうし、駒込こまごめ千駄木せんだぎ町まちに下宿げしゅく。その後ごは、幾度いくども帰郷ききょう・上京じょうきょうをくりかえす。 1912年ねん（明治めいじ45年ねん）1月がつ北原きたはら白秋はくしゅうを訪問ほうもんする。7月帰郷ききょう。北原きたはら白秋はくしゅうや『スバル』の発行はっこう編集へんしゅう人じん江南こうなん文三ぶんぞうあて詩しを送付そうふ。「青あおき魚さかなを釣つる人ひと」ほかが『スバル』10月がつ号ごうに掲載けいさいされる。1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）12月、尾山おやま篤二郎とくじろうが金沢かなざわで創刊そうかんした雑誌ざっし『樹き蔭かげ』に参加さんかする。

1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）2月がつ、半年はんとしぶりに上京じょうきょうし、根津ねづ神社じんじゃ裏うらに下宿げしゅく。藤澤ふじさわ淸造せいぞう、安野やすの助太郎すけたろう、廣川ひろかわ松五郎まつごろうらと交流こうりゅうし、佐藤さとう春夫はるお、山村やまむら暮鳥ぼちょうを知しる。一方いっぽうで、北原きたはら白秋はくしゅうに認みとめられ白秋はくしゅう主宰しゅさいの詩集ししゅう『朱欒ざぼん（ざんぼあ）』に寄稿きこうし、1月がつの創刊そうかん号ごうから第だい5号ごう廃刊はいかんまで毎号まいごう掲載けいさいされる。ほかに『詩歌しか』、『創作そうさく』、『秀才しゅうさい文壇ぶんだん』、『女子じょし文壇ぶんだん』にも詩しを発表はっぴょうする。なお、同年どうねん春はるに『朱欒ざぼん』掲載けいさいの抒情詩じょじょうしに感激かんげきした未知みちの萩原はぎはら朔太郎さくたろうから手紙てがみを受うけ取とり、終生しゅうせいの親交しんこうをもつ。夏なつから秋あきにかけて郷里きょうりに滞在たいざい。11月上京じょうきょう。12月『女子じょし文壇ぶんだん』の編集へんしゅうを引ひき受うけるも1ケ月かげつでやめる。

1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）2月がつ前橋まえばしに萩原はぎはら朔太郎さくたろうを訪たずね、利根とね河畔かはんの旅館りょかん一いち明あかり館かんに3月がつ8日にちまで滞在たいざいする。このとき聖書せいしょを読よむ。前橋まえばしより上京じょうきょう。4月がつ尾山おやま篤二郎とくじろうと「北辰ほくしん詩し社しゃ」を復活ふっかつさせ、詩しと短歌たんかを有料ゆうりょうで添削てんさく指導しどうする。この頃ころ、恩地おんち孝四郎こうしろうと識る。また高村たかむら光太郎こうたろうを訪問ほうもんする。5月頃ごろ、尾山おやまと共著きょうちょ詩歌しか集しゅう『靑あおき甕う』を企画きかくする。6月がつ萩原はぎはらと山村やまむら暮鳥ぼちょうとともに「人魚にんぎょ詩し社しゃ」を結成けっせいする。8月帰郷ききょう。9月創造そうぞう社しゃ刊行かんこうの『創造そうぞう』に掲載けいさいした「急行きゅうこう列車れっしゃ」が原因げんいんとなり該当がいとう誌しが発売はつばい禁止きんしとなる。同月どうげつ雑誌ざっし『地上ちじょう巡禮じゅんれい』が創刊そうかんされ、発行はっこう元もとの巡禮じゅんれい詩し社しゃの社友しゃゆうとなる。同月どうげつ雑誌ざっし『異端いたん』が創刊そうかんされ、同人どうじんとなる。11月自宅じたくである金沢かなざわ市し千日せんにち町まちに「詩しの會かい」を設立せつりつし、有料ゆうりょうで詩しの添削てんさくを始はじめる。この頃ころ、『詩歌しか』、『創作そうさく』、『風景ふうけい』、『アララギ』、『異端いたん』、『地上ちじょう巡禮じゅんれい』などに詩しを発表はっぴょうする。

1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）1月がつ金沢かなざわで『遍路へんろ』が創刊そうかんされ、詩しの選者せんじゃとなる。3月山村さんそん、萩原はぎはらと『卓上たくじょう噴水ふんすい』を創刊そうかんして、編集へんしゅうを担当たんとうするが、第だい3号ごうで廃刊はいかんとなる。4月多田ただ不二ふじと識る。5月8日にち萩原はぎはらを金沢かなざわに迎むかえ、17日にちまで滞在たいざい。多田ただ、小畠おばた貞一さだいちらと歓待かんたいする。5月上京じょうきょうし、本郷ほんごう千駄木せんだぎ町まちに下宿げしゅくする。萩原はぎはらの紹介しょうかいで、竹村たけむら俊郎としおを知しる。また、北原きたはららと交遊こうゆうする。この頃ころ、『詩歌しか』、『地上ちじょう巡禮じゅんれい』、『遍路へんろ』、『處女しょじょ國こく』、『ARS』、『秀才しゅうさい文壇ぶんだん』、『創造そうぞう』、『卓上たくじょう噴水ふんすい』などに詩しおよび感想かんそう文ぶんを発表はっぴょうする。10月、前橋まえばしに萩原はぎはらを訪問ほうもんする。

1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）には、トルストイ、ドストエフスキーの作品さくひんを読よむ。4月山村さんそんの編集へんしゅうにより雑誌ざっし『LE PRISME』創刊そうかん。室生むろうが発行はっこう名義めいぎ人じんとなる。6月がつ萩原はぎはらとともに「感情かんじょう詩し社しゃ」を設立せつりつし、同人どうじん誌し『感情かんじょう』を創刊そうかん。再ふたたび共同きょうどう主宰しゅさいし、室生むろうも編集へんしゅう運営うんえいに当あたる。7月がつ田端たばたの沢田さわだ方かたへ「感情かんじょう詩し社しゃ」とともに移転いてんし、『感情かんじょう』第だい2号ごう、第だい3号ごうを「抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう」として特集とくしゅう、金石かねいし時代じだい以来いらいの詩し60篇へんを掲載けいさい。9月「抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう」に感激かんげきした谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうが来訪らいほう。また、佐藤さとう惣之助そうのすけ、百田ひゃくだ宗治むねはるら多数たすうの詩人しじんと知しり合あう。11月『文章ぶんしょう世界せかい』の「詩壇しだん九きゅう人にん集しゅう」に参加さんかする。

1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）1月がつメエゾン鴻こうの巣すでの各かくグループ詩人しじん懇談こんだん会かいに出席しゅっせき。2月がつ萩原はぎはらの詩集ししゅう『月つきに吠ほえる』が出版しゅっぱんされるが、発売はつばい禁止きんし問題もんだいが起おこり、室生むろうが警視庁けいしちょうに出頭しゅっとうする。雑誌ざっし『感情かんじょう』で「室生むろう犀星さいせい特集とくしゅう號ごう」を特集とくしゅう。3月南みなみ葛飾かつしかの北原きたはら白秋はくしゅうを訪問ほうもん。5月群馬ぐんま県けん梨木なしき鉱泉こうせんへ行いく。帰路きろ、萩原はぎはらと伊香保いかほ温泉おんせんに谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうを訪問ほうもん。7月がつ下旬げじゅん熱病ねつびょう罹患りかんし数すう日間にちかん病臥びょうが。8月養父ようふ重病じゅうびょうのため帰郷ききょう。看護かんごしてのち帰京ききょう。この頃ころ、近所きんじょに越こしてきた北原きたはら白秋はくしゅうと頻繁ひんぱんに往来おうらい。9月23日にち養父やぶ真しん乗じょう死去しきょ。家督かとくを継つぎ寺院じいんおよび家財かざいを整理せいりする。このあいだに、文通ぶんつう交際こうさい中ちゅうであった浅川あさがわとみ子こ（実名じつめいとめ）と婚約こんやく。10月初旬しょじゅん帰京ききょう。11月「詩話しわ會かい」が設立せつりつされ、会員かいいんとなる。

1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）1月がつ1日にち第だい一いち詩集ししゅう『愛あいの詩集ししゅう』を感情かんじょう詩し社しゃより自費じひ出版しゅっぱん。日夏ひなつ耿之介こうのすけ詩集ししゅうの「転身てんしんの頌の會かい」に出席しゅっせきし、芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ、福士ふくし幸次郎こうじろうと識る。月末げつまつ帰郷ききょう。2月13日にち生家せいか小畠おばたけ家かにて浅川あさがわとみ子こと結婚式けっこんしきを挙あげ、まず新妻にいづまを置おいて上京じょうきょう、月末げつまつとみ子こも上京じょうきょうし、田端たばたの沢田さわだ方かたに新居しんきょを持もつ。散文さんぶん、評論ひょうろんの執筆しっぴつを積極せっきょく的てきに始はじめる。4月『新しんらしい詩しとその作つくり方かた』を刊行かんこう。9月『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう』を感情かんじょう詩し社しゃから自費じひ出版しゅっぱん。亡父ぼうふ一いち周忌しゅうき法要ほうように帰郷ききょう。10月詩話しわ會かい委員いいんとなる。

1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）には中央公論ちゅうおうこうろんに『幼年ようねん時代じだい』、『性せいに眼覚めざめる頃ころ』等とうを掲載けいさいし、注文ちゅうもんが来くる作家さっかになっていた。この年とし、2月「詩話しわ會かい」発行はっこうの年刊ねんかん詩集ししゅう『日本にっぽん詩集ししゅう』編集へんしゅう委員いいんに就任しゅうにん。5月『第だい二に愛あいの詩集ししゅう』を刊行かんこう。6月10日にちに『愛あいの詩集ししゅう』出版しゅっぱん記念きねん会かいが本郷ほんごう燕樂えんらく軒のきで開催かいさいされて、北原きたはら、芥川あくたがわ、加能かのう作次郎さくじろうら32名めいが出席しゅっせきした。10月田端たばた571番地ばんちに転居てんきょ。11月、雑誌ざっし『感情かんじょう』が32号ごうで終おわり刊かんとなる。

1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）『中央公論ちゅうおうこうろん』、『新潮しんちょう』、『雄辯ゆうべん』、『文章ぶんしょう世界せかい』、『改造かいぞう』、『文章ぶんしょう倶楽部くらぶ』、『太陽たいよう』、『解放かいほう』などに30篇へん以上いじょうの小説しょうせつを執筆しっぴつ。1月小説しょうせつ集しゅう『性せいに眼覺めざめる頃ころ』刊行かんこう。これは最初さいしょの小説しょうせつ集しゅうとなった。2月『感情かんじょう同人どうじん詩集ししゅう』を編集へんしゅう発行はっこう。4月、『中央公論ちゅうおうこうろん』に「結婚けっこん者しゃの手記しゅき」を発表はっぴょうし、3月に単行本たんこうぼんとして刊行かんこう。同月どうげつ、初はつの新聞しんぶん小説しょうせつである「海うみの僧院そういん」を39回かい『報知ほうち新聞しんぶん』に連載れんさい。また、『雄辯ゆうべん』に発表はっぴょうした「蒼白あおじろき巣窟そうくつ」が部分ぶぶん削除さくじょ処分しょぶんとなる。4月「美うつくしき氷河ひょうが」、6月「古ふるき毒草どくそう園えん」を『中央公論ちゅうおうこうろん』に発表はっぴょう。5月約やく半月はんつきの間あいだ帰郷ききょう。この頃ころから魚さかな眠ねむり洞ほら、魚さかな生せいと号ごうする。8月詩集ししゅう『寂さびしき都會とかい』刊行かんこう。9月「香爐こうろを盗ぬすむ」を『中央公論ちゅうおうこうろん』に発表はっぴょう。11月短篇たんぺん集しゅう『蒼白あおじろき巣窟そうくつ』刊行かんこう。

1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）40篇へん以上いじょうの小説しょうせつを執筆しっぴつ。このうち7回かいは『中央公論ちゅうおうこうろん』への掲載けいさい。1月がつ号ごう「おれん」、3月がつ号ごう「萬華鏡まんげきょう」、4月がつ号ごう「影絵かげえのごとく」、6月がつ号ごう「芋いも掘ほ藤五郎とうごろう」、都市としと田園でんえん号ごう「植物しょくぶつ物語ものがたり」、四よん百ひゃく号ごう記念きねん号ごう(秋季しゅうき大だい附録ふろく号ごう)「孔雀くじゃくと痴人ちじん」、12月号ごう「お小姓こしょう兒太郞こたろうほか二に篇へん」。2月短篇たんぺん集しゅう『古ふるき毒草どくそう園えん』刊行かんこう。3月短篇たんぺん集しゅう『香爐こうろを盗ぬすむ』刊行かんこう。3月から4月がつにかけて「蝙蝠かわほり」33回かいを『大阪毎日新聞おおさかまいにちしんぶん』、『東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』に連載れんさい。5月長男ちょうなん豹ひょう太郎たろう誕生たんじょう。6月短篇たんぺん集しゅう『鯉こい』、短篇たんぺん集しゅう『美うつくしき氷河ひょうが』刊行かんこう。同月どうげつ、伊香保いかほ温泉おんせんに遊あそび、帰途きと前橋まえばしに萩原はぎはらを訪問ほうもん。7月「金色きんいろの蠅はえ」を『報知ほうち新聞しんぶん』に連載れんさい。8月がつ上旬じょうじゅん萩原はぎはらと赤倉あかくら温泉おんせんに遊あそぶ。同月どうげつ「詩話しわ會かい」委員いいんとなる。9月短篇たんぺん集しゅう『蝙蝠かわほり』刊行かんこう。

1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）小説しょうせつも詩しも多作たさく。2月詩集ししゅう『星ほしより來これる者もの』刊行かんこう。3月『室生むろう犀星さいせい詩し選せん』刊行かんこう。同月どうげつ千家せんげ元麿もとまろらと詩し誌し『嵐あらし』を創刊そうかん。6月詩集ししゅう『田舎いなかの花はな』刊行かんこう。同月どうげつ24日にち長男ちょうなん死去しきょ。同月どうげつ中篇ちゅうへん小説しょうせつ『走馬燈そうまとう』刊行かんこう。7月がつ夫人ふじんと湯ゆヶ島とう温泉おんせんに萩原はぎはらを訪たずね、同道どうどうして北原きたはら白秋はくしゅうを訪問ほうもん。11月短篇たんぺん集しゅう『幼年ようねん時代じだい』刊行かんこう。12月亡児ぼうじ追悼ついとうの作品さくひん集しゅう『忘春詩集ししゅう』刊行かんこう。

1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）1月がつ短篇たんぺん集しゅう『萬まん花はな鏡きょう』刊行かんこう。4月詩集ししゅう『青あおき魚さかなを釣つる人ひと 抒情じょじょう小曲しょうきょく』刊行かんこう。7月がつアルス社しゃより『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう』を再ふたたび刊行かんこう。8月27日にち長女ちょうじょ朝子あさこ誕生たんじょう。9月1日にち関東大震災かんとうだいしんさい罹災りさい。10月1日にち一家いっかで金沢かなざわに転居てんきょし、池田いけだ町まちを経へて上うえ本多ほんだ町まち川かわ御ご亭ちんに住すむ。12月川岸かわぎし町まちに転居てんきょ。この年とし、中野なかの重治しげはる、堀ほり辰雄たつおを知しる。

1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）大阪おおさかの文化ぶんか社しゃが3月『肉にくの記録きろく』を、大阪おおさかの萬有ばんゆう社しゃが4月『肉にくを求もとむる者もの』をそれぞれ無断むだん出版しゅっぱんしたことを知しり、6月訴訟そしょうのため上京じょうきょう。この月つき萬有ばんゆう社しゃより『彼等かれらに』が刊行かんこうされる。同月どうげつ号ごう『新潮しんちょう』に「山河さんが老おいゆる」を発表はっぴょう。なお、このあいだ5月がつに芥川あくたがわを金沢かなざわに迎むかえる。7月、堀ほり辰雄たつおを金沢かなざわに迎むかえる。9月詩文しぶん集しゅう『高麗こうらいの花はな』刊行かんこう。

1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）1月がつ金沢かなざわより上京じょうきょうし、田端たばた613番地ばんちに仮寓かぐうする。2月田端たばた608番地ばんちに移うつり、家族かぞくを迎むかえる。3月童話どうわ集しゅう『翡翠かわせみ』刊行かんこう。4月がつ田端たばた523番地ばんちに転居てんきょ。5月初旬しょじゅん、詩話しわ會同かいどう人じんと湯ゆヶ島とう方面ほうめんに遊あそぶ。6月がつ初はつの随筆ずいひつ集しゅう『魚さかな眠ねむり洞ほら随筆ずいひつ』刊行かんこう。この年とし、堀ほり、中野なかの、窪川くぼかわ鶴次郎つるじろう、西沢にしざわ隆二りゅうじ、宮木みやぎ喜久雄きくお、太田おおた辰雄たつおらの若わかい詩人しじんや栗田くりた三蔵さんぞうらが来訪らいほう。近所きんじょに移うつってきた萩原はぎはらと頻繁ひんぱんに往来おうらい。

1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）4月がつ下旬げじゅん、詩話しわ會同かいどう人じんと伊豆いず方面ほうめんに遊あそぶ。中野なかの重治しげはる、堀ほり辰雄たつお、窪川くぼかわ鶴次郎つるじろうらによる同人どうじん雑誌ざっし『驢馬ろば』の創刊そうかんを後援こうえんする。6月小曲しょうきょく集しゅう『野のいばら』刊行かんこう。9月次男じなん朝あさ巳み誕生たんじょう。10月詩話しわ會かい解散かいさんに当あたり、声明せいめい書しょに署名しょめい。この年とし、秋本あきもと健之けんしの筆名ひつめいで『日本にっぽん詩人しじん』などに詩しを発表はっぴょう。德田とくた秋聲しゅうせいを知しる。

1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）1月がつ、この月つきより『驢馬ろば』同人どうじんとの「パイプの會かい」、德田とくた秋聲しゅうせいを囲かこむ「二日ふつか會かい」に出席しゅっせきし始はじめる。5月萩原はぎはらその他たの人々ひとびとと『昭和しょうわ詩し選せん』の編集へんしゅうに当あたる。6月詩集ししゅう『故郷こきょう圖繪ずえ集しゅう』、随筆ずいひつ集しゅう『庭にわを造つくる人ひと』刊行かんこう。12月「詩人しじん協會きょうかい」設立せつりつの発起人ほっきにんとなる。この年とし芭蕉ばしょうに関かんする散文さんぶんを『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』、『サンデさんでー毎日まいにち』などに発表はっぴょう。この年とし俳句はいく、短歌たんかの発表はっぴょう多おおし。

1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）1月がつ『愛あいの詩集ししゅう』第だい三さん版はん刊行かんこう。詩人しじん協會きょうかい創立そうりつ総会そうかいに出席しゅっせきし、評議ひょうぎ員いんとなる。3月日本にっぽん文芸ぶんげい家か協會きょうかい寄託きたくによる第だい2回かい文藝ぶんげい賞しょう（「渡辺わたなべ賞しょう」）受賞じゅしょう。4月がつ末まつ養母ようぼ赤井あかいハツ死去しきょし、金沢かなざわに戻もどる。5月評論ひょうろん集しゅう『芭蕉ばしょう襍記』刊行かんこう。6月がつ田端たばたの家いえを引ひき払はらい軽井沢かるいざわで避暑ひしょ。さらに9月がつ軽井沢かるいざわより金沢かなざわに移うつる。池田いけだ町まちに仮かり寓ぐうし、山田やまだ屋や小路こうじに移うつる。同月どうげつ、詩集ししゅう『鶴づる』刊行かんこう。11月上京じょうきょうし、大森おおもり谷中たになかに移うつる。この年とし文芸ぶんげい時評じひょう、映画えいが時評じひょうの発表はっぴょう多おおし。

1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）2月がつ随筆ずいひつ集しゅう『天馬てんばの脚あし』刊行かんこう。4月がつ初はつの句集くしゅう『魚さかな眠ねむり洞ほら發はつ句集くしゅう』を刊行かんこう。5月帰郷ききょう。7月改造かいぞう文庫ぶんこで『新選しんせん室生むろう犀星さいせい集しゅう』刊行かんこう。9月春陽しゅんよう堂どうから『芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ・室生むろう犀星さいせい篇へん』（明治めいじ大正たいしょう文学ぶんがく全集ぜんしゅう第だい45巻かん）刊行かんこう。11月第だい一いち書房しょぼうから萩原はぎはら朔太郎さくたろう編へんによる『室生むろう犀星さいせい詩集ししゅう』刊行かんこう。12月旧きゅう『驢馬ろば』同人どうじん懇親こんしん会かい。同月どうげつ、改造かいぞう文庫ぶんこ『室生むろう犀星さいせい詩集ししゅう』刊行かんこう。なお、この年とし改造かいぞう8月がつ号ごう「浮気うわきな文明ぶんめい」、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう9、10月がつ号ごう「私わたしの白しろい牙きば」などで近代きんだい的てき手法しゅほうによる表現ひょうげんを試こころみた。

1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）5月がつ生田いくた春月しゅんげつ自殺じさつ。追悼ついとうのための合同ごうどう詩文しぶん集しゅう『海図かいず』に寄稿きこう。同月どうげつ短篇たんぺん集しゅう『生なまひ立だちの記き』刊行かんこう。6月詩集ししゅう『鳥とり雀すずめ集しゅう』刊行かんこう。9月随筆ずいひつ集しゅう『庭にわと木き』刊行かんこう。10月改造かいぞう社しゃから『久保田くぼた万太郎まんたろう・長与ながよ善郎よしろう・室生むろう犀星さいせい集しゅう』（現代げんだい日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう第だい44篇へん）刊行かんこう。この年としの前後ぜんごに山崎やまざき泰雄やすお、津村つむら信夫しのぶ、衣ころも巻まき省三しょうぞう、乾いぬい直恵なおえ、伊藤いとう新吉しんきち、立原たちはら道造みちぞうらを知しる。

1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）6月がつから8月がつにかけて『都と新聞しんぶん』に芥川あくたがわをモデルとした「靑あおい猿さる」を連載れんさい。7月軽井沢かるいざわに別荘べっそう建築けんちく。

1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）3月がつ長篇ちょうへん『靑あおい猿さる』刊行かんこう。4月大森おおもり区く馬込まごめ町まち東ひがしに新築しんちく転居てんきょ。明治大学めいじだいがくに講師こうしとして招まねかれるも、講義こうぎ1回かいで中止ちゅうしとなった。9月随筆ずいひつ集しゅう『犀星さいせい随筆ずいひつ』刊行かんこう。また詩集ししゅう『鐵てつ集しゅう』を刊行かんこうし、これを自みずから「最後さいごの詩集ししゅう」と称しょうした。

1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）2月がつ詩集ししゅう『十じゅう九きゅう春はる詩集ししゅう』刊行かんこう。8月「ハト」を『中央公論ちゅうおうこうろん』に、「哀あい猿ざる記き」を『改造かいぞう』に発表はっぴょう。11月随筆ずいひつ集しゅう『茱萸ぐみの酒さけ』刊行かんこう。12月京都放送局きょうとほうそうきょくで講演こうえん放送ほうそうする。

かつて1920年ねんからしばらく小説しょうせつの第だい1次じの多作たさく期きがあり、さらに1930年代ねんだいに入はいり第だい2次じの多作たさく期きとなり、

1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）には、「あにいもうと」を中心ちゅうしんにいわゆる「市井しせい鬼おにもの」を書かき始はじめた。1月「文藝ぶんげい懇話こんわ會かい」設立せつりつ、会員かいいんとなる。4月「鶴つる千代ちよ」（のちに「山犬やまいぬ」と改題かいだい）を『新潮しんちょう』に発表はっぴょう。5月「洞ほら庭にわ記き」を『中央公論ちゅうおうこうろん』に発表はっぴょう、『鉛筆えんぴつ詩集ししゅう』を含ふくむ随筆ずいひつ集しゅう『文藝ぶんげい林泉りんせん』刊行かんこう。7月「醫王山いおうぜん」を『改造かいぞう』に、「あにいもうと」を『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』に発表はっぴょう。『文藝ぶんげい』8月がつ号ごうに「詩しよ君きみとお別わかれする」を発表はっぴょうし詩しとの訣別けつべつを宣言せんげんしたが、実際じっさいにはその後ごも多おおくの詩作しさくを行おこなっている。9月「神かみかをんなか」を『文藝ぶんげい』に「チンドン世界せかい」を『中央公論ちゅうおうこうろん』に発表はっぴょう。同月どうげつ、別べつ版ばん『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう』刊行かんこう。11月「神かみ々のへど」（のちに「續ぞくあにいもうと」と改題かいだい）を『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』に発表はっぴょう。

1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）1月がつ短篇たんぺん集しゅう『神かみ々のへど』刊行かんこう。自伝じでん小説しょうせつ「弄ろう獅子じし」を『早稲田わせだ文學ぶんがく』に1月がつ号ごうより6回かい、「女おんなの圖ず」を『改造かいぞう』その他たに5回かいにわたり分ぶん載の、その他た「悪わるい魂たましい」を『文藝ぶんげい』1月がつ号ごうに、「会社かいしゃの圖ず」を『新潮しんちょう』2月がつ号ごうに、「笄蛭圖ず」を『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』4月がつ号ごうに発表はっぴょう。2月随筆ずいひつ『慈眼じげん山やま随筆ずいひつ』、短篇たんぺん集しゅう『哀あい猿ざる記き』刊行かんこう。3月創設そうせつされた 旧きゅう・芥川賞あくたがわしょう選考せんこう委員いいんとなる。6月評論ひょうろん「復讐ふくしゅうの文學ぶんがく」を『改造かいぞう』に発表はっぴょうし、反響はんきょうを呼よぶ。同月どうげつ短篇たんぺん集しゅう『女おんなノ圖ず』刊行かんこう。同月どうげつ『犀星さいせい發はつ句集くしゅう』刊行かんこう。7月「あにいもうと」で第だい1回かい文藝ぶんげい懇話こんわ會かい賞しょうを受賞じゅしょう。8月23日にちより「聖せい處女しょじょ」を『朝日新聞あさひしんぶん』に12月25日にち完結かんけつで78回かい連載れんさい。9月『随筆ずいひつ文學ぶんがく 犀星さいせい随筆ずいひつ集しゅう』刊行かんこう。12月長篇ちょうへん『復讐ふくしゅう』（「人間にんげん街がい」を改題かいだい）刊行かんこう。

1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）1月がつ「文藝ぶんげい懇話こんわ會かい」の機関きかん誌し『文藝ぶんげい懇話こんわ會かい』発刊はっかん。編集へんしゅう同人どうじんに参加さんか。2月長篇ちょうへん『聖せい處女しょじょ』、詩集ししゅう『十返とがえり花はな』刊行かんこう。「龍宮りゅうぐうの掏児すり」を『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』3月がつ号ごうに発表はっぴょう。4月随筆ずいひつ集しゅう『薔薇ばらの羹あつもの』刊行かんこう。6月純粹じゅんすい小説しょうせつ『弄ろう獅子じし』刊行かんこう。6月随筆ずいひつ集しゅう『印刷いんさつ庭にわ苑えん』刊行かんこう。8月「あにいもうと」が木村きむら荘十二そとじ監督かんとく、ピー・シー・エル映画えいが製作所せいさくしょ製作せいさく、東宝とうほう配給はいきゅうで映画えいが化かされ封切ふうきり。9月非凡ひぼん閣かくより『室生むろう犀星さいせい全集ぜんしゅう』刊行かんこう開始かいし。10月「詩歌しか懇話こんわ會かい」設立せつりつ。会員かいいんとなる。

1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）「女おんなの一生いっしょう」を紫式部むらさきしきぶ學會がっかい出版しゅっぱんの「趣味しゅみと教養きょうよう、研究けんきゅうと教養きょうよう」の雑誌ざっし『むらさき』2月がつ号ごうより19回かい連載れんさいする。4月がつ中旬ちゅうじゅんから5月がつ初旬しょじゅんにかけて朝日新聞あさひしんぶんの依よ嘱しょくにより、満州まんしゅう旅行りょこう。大連たいれん、奉天ほうてん、哈爾濱はま、朝鮮ちょうせんを経へて帰国きこくし、京都きょうとに滞在たいざいしてから帰京ききょう。5月『室生むろう犀星さいせい篇へん』（現代げんだい長篇ちょうへん小説しょうせつ全集ぜんしゅう第だい4巻かん）刊行かんこう。7月より、立原たちはら道造みちぞうが室生むろう邸ていの軽井沢かるいざわ避暑ひしょ中ちゅうの留守るすを預あずかり、ここから勤務きんむ先さきに通かよい始はじめる。9月随筆ずいひつ集しゅう『駱駝らくだ行ぎょう』刊行かんこう。10月10日とおかより長篇ちょうへん「大陸たいりくの琴きん」を61回かいにわたり『東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶん』に連載れんさい。

1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）1月がつ新潮しんちょう文庫ぶんこより『あにいもうと』刊行かんこう。2月『大陸たいりくの琴きん』刊行かんこう。「波なみ折おり」を『中央公論ちゅうおうこうろん』2月がつ号ごうに発表はっぴょう。5月「詩人しじん懇話こんわ會かい」設立せつりつされ、会員かいいんとなる。同月どうげつ『室生むろう犀星さいせい文學ぶんがく讀本とくほん・春はる夏なつの巻まき』刊行かんこう。7月がつ春陽しゅんよう堂どう文庫ぶんこで『犀星さいせい短篇たんぺん集しゅう』刊行かんこう。9月長篇ちょうへん『女おんなの一生いっしょう』刊行かんこう。同月どうげつ、自伝じでん小説しょうせつ『作家さっかの手記しゅき』刊行かんこう。11月『室生むろう犀星さいせい文學ぶんがく讀本とくほん・秋冬あきふゆの巻まき』刊行かんこう。同月どうげつ新潮しんちょう文庫ぶんこから『室生むろう犀星さいせい詩し選集せんしゅう』刊行かんこう。同月どうげつ、とみ子こ夫人ふじんが脳溢血のういっけつに倒たおれる。以後いご、半なかば身体しんたいの自由じゆうを失うしなう。

1939年ねん（昭和しょうわ14年ねん）3月がつ短篇たんぺん集しゅう『波なみ折おり』刊行かんこう。また、解散かいさんされていた「詩歌しか懇話こんわ會かい」の基金ききんを引ひき継ついで「詩人しじん賞しょう委員いいん會かい」が設立せつりつされ、同月どうげつその委員いいんに就任しゅうにん。4月より第だい1回かい「詩人しじん賞しょう」授賞じゅしょうをめぐり雑誌ざっし『改造かいぞう』誌上しじょうで北原きたはら白秋はくしゅうと論争ろんそうになる。同月どうげつ作品さくひん文庫ぶんこで随筆ずいひつ集しゅう『あやめ文章ぶんしょう』刊行かんこう。9月から翌年よくねんにかけて、讀賣よみうり俳壇はいだんの選者せんじゃ担当たんとう。10月短篇たんぺん集しゅう『つくしこひしの歌うた』刊行かんこう。10月初旬しょじゅん萩原はぎはらとともに講演こうえんのため水戸みとへ赴おもむく。10月から12月がつにかけて、「よきひと」14回かいを『週刊しゅうかん朝日あさひ』に連載れんさい。

1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）3月がつ長篇ちょうへん『よきひと』刊行かんこう。5月短篇たんぺん集しゅう『乳房ちぶさ哀あい記き』刊行かんこう。6月短篇たんぺん集しゅう『美うつくしからざれば哀かなしからんに』刊行かんこう。9月随筆ずいひつ集しゅう『此君』刊行かんこう。12月短篇たんぺん集しゅう『戰死せんし』刊行かんこう。『婦人ふじん之の友とも』11月がつ号ごうに初はつの王朝おうちょう小説しょうせつ「荻おぎ吹ふく歌うた」を発表はっぴょう。

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）『婦人ふじん之の友とも』1月がつ号ごうに「遠とおつ江こう」を発表はっぴょう。3月短篇たんぺん集しゅう『信濃しなのの歌うた』刊行かんこう。4月『戰死せんし』により第だい3回かい菊池きくち寛ひろし賞しょう受賞じゅしょう。同月どうげつ長篇ちょうへん『戰たたかえへる女おんな』刊行かんこう。『新しん女おんな苑えん』5月がつ号ごうから「泥どろ雀すずめの歌うた」を10回かい連載れんさい。7月がつ短篇たんぺん集しゅう『蝶ちょう・故山こざん』刊行かんこう。8月随筆ずいひつ集しゅう『花はな霙』刊行かんこう。9月短篇たんぺん集しゅう『王朝おうちょう』刊行かんこう。12月短篇たんぺん集しゅう『甚吉記き』刊行かんこう。同月どうげつ「哈爾浜はま詩し選せん」を含ふくむ自選じせん作品さくひん集しゅう『定本ていほん室生むろう犀星さいせい詩集ししゅう』刊行かんこう。12月胃痛いつうを覚おぼえる。

抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅうの「ふるさとは遠とおきにありて思おもふもの/そして悲かなしくうたふもの/よしや/うらぶれて異土いど（いど）の乞食こじき（かたい）となるとても/帰かえるところにあるまじや」の詩句しくが有名ゆうめいである。この句くの通とおり、文壇ぶんだんに盛名せいめいを得えた1941年ねんが最後さいごの帰郷ききょうとなり、以後いごは代かわりに犀川さいがわの写真しゃしんを貼はって故郷こきょうを偲しのんでいたという。

1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）「えにしあらば」を『中央公論ちゅうおうこうろん』3月がつ号ごうに発表はっぴょう。4月、胃潰瘍いかいようのため本所ほんじょ横網よこあみの同どう愛あい病院びょういんに20日はつかあまり入院にゅういん。4月童話どうわ集しゅう『鮎あゆ吉きち・船ふね吉きち・春吉はるきち』刊行かんこう。5月11日にち、萩原はぎはら朔太郎さくたろう死去しきょ。同月どうげつ自伝じでん小説しょうせつ『泥どろ雀すずめの歌うた』刊行かんこう。6月より『萩原はぎはら朔太郎さくたろう全集ぜんしゅう』編集へんしゅう。6月短篇たんぺん集しゅう『筑紫つくし日記にっき』刊行かんこう。同月どうげつ短篇たんぺん集しゅう『蟲むし寺てら抄しょう』刊行かんこう。7月がつ短篇たんぺん集しゅう『乙女おとめ抄しょう』刊行かんこう。夏なつの間あいだ、萩原はぎはら朔太郎さくたろう、佐藤さとう惣之助そうのすけの2人ふたりの亡ほろび友ともを追悼ついとうする長篇ちょうへん「我わが友とも」を執筆しっぴつ。12月短篇たんぺん集しゅう『瞼まぶたのひと』刊行かんこう。同月どうげつ随筆ずいひつ集しゅう『殘雪ざんせつ』刊行かんこう。

1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）1月がつ短篇たんぺん集しゅう『木き洩も日ひ』刊行かんこう。童話どうわ集しゅう『三吉みよし物語ものがたり』、『山やまの動物どうぶつ』刊行かんこう。3月短篇たんぺん集しゅう『萩はぎの帖じょう』刊行かんこう。同月どうげつ『佐藤さとう惣之助そうのすけ全集ぜんしゅう』全ぜん2巻かんを編集へんしゅう。4月がつおよび7月がつに『芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけの人ひとと作さく』上巻じょうかん、下巻げかんを刊行かんこう。6月随筆ずいひつ集しゅう『日本にっぽんの庭にわ』刊行かんこう。7月がつ詩集ししゅう『美よし以久佐さ』、長篇ちょうへん『我わが友とも』（のちに『名木めいぼく』と改題かいだい）刊行かんこう。8月詩集ししゅう『いにしへ』刊行かんこう。同月どうげつ『犀星さいせい発はつ句集くしゅう』刊行かんこう。9月少年しょうねん向むけ詩集ししゅう『動物どうぶつ詩集ししゅう』刊行かんこう。12月詩集ししゅう『日本にっぽん美び論ろん』（のちに『夕映ゆうばえ梅花ばいか』と改題かいだい）刊行かんこう。同月どうげつ短篇たんぺん集しゅう『神國しんこく』刊行かんこう。

1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）3月がつから4月がつにかけて『中部ちゅうぶ日日ひび新聞しんぶん』に「山吹やまぶき」38回かいを連載れんさい。3月小説しょうせつ集しゅう『餘よ花はな』刊行かんこう。一家いっかで軽井沢かるいざわに疎開そかいし、1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）まで住すむ。

1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）7月がつ次男じなん朝あさ巳みが金沢かなざわ第だい九きゅう師団しだんに入隊にゅうたい。8月終戦しゅうせん。9月次男じなん除隊じょたい帰宅きたく。10月長篇ちょうへん『山吹やまぶき』刊行かんこう。

戦後せんごは小説しょうせつ家かとしてその地位ちいを確立かくりつ、多おおくの作品さくひんを生うんだ。

1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）1月がつ『人間にんげん』創刊そうかん号ごうに詩しを発表はっぴょう。同月どうげつ随筆ずいひつ集しゅう『信濃しなの山中さんちゅう』刊行かんこう。2月『山やまざと集しゅう』刊行かんこう。8月『童話どうわ三さん吉きちものがたり 附ふ動物どうぶつ詩集ししゅう』刊行かんこう。この年とし、さらに『潮流ちょうりゅう』、『別冊べっさつ文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』、『東京とうきょう新聞しんぶん』、『光ひかり』、『婦人ふじん公論こうろん』、『高原こうげん』、『蝋ろう人形にんぎょう』、『子供こどもの広場ひろば』などに詩しを発表はっぴょう。また『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』、『新しん小説しょうせつ』、『新しん女おんな苑えん』、『群像ぐんぞう』、『新生しんせい』などに小説しょうせつを発表はっぴょう。

1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）1月がつ短篇たんぺん集しゅう『玉章ぎょくしょう』刊行かんこう。『新しん女おんな苑えん』1月がつ号ごうより「みえ」を12回かい連載れんさい。2月詩集ししゅう『旅たびびと』刊行かんこう。3月短篇たんぺん集しゅう『山鳥やまどり集しゅう』刊行かんこう。10月短篇たんぺん集しゅう『世界せかい』刊行かんこう。同月どうげつ詩集ししゅう『逢ひぬれば』刊行かんこう。『群像ぐんぞう』10月がつ号ごうに「祭服さいふく」を発表はっぴょう。

1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）3月がつ童話どうわ集しゅう『オランダとけいとが』刊行かんこう。4月長篇ちょうへん『みえ』刊行かんこう。同月どうげつ短篇たんぺん集しゅう『童女どうじょ菩薩ぼさつ』刊行かんこう。5月アテネ文庫ぶんこより自伝じでん小説しょうせつ『童わらわ笛ふえを吹ふけども』刊行かんこう。6月4日にち「唇くちびるもさびしく」（のちに「宿やどなしまり子こ」と改題かいだい）を『北海道新聞ほっかいどうしんぶん』、『西日本にしにほん新聞しんぶん』に70回かい連載れんさい。10月短篇たんぺん集しゅう『氷こおった女おんな』刊行かんこう。11月日本にっぽん藝術げいじゅつ院いん会員かいいんとなる。同月どうげつ童話どうわ集しゅう『五いつつの城しろ』刊行かんこう。同月どうげつ長女ちょうじょ朝子あさこ結婚けっこん。

1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）9月がつ軽井沢かるいざわでの疎開そかい生活せいかつを終おえて帰京ききょうし、再度さいど大森おおもり馬込まごめに住すむ。6月自伝じでん小説しょうせつ『室生むろう犀星さいせい』刊行かんこう。8月随筆ずいひつ集しゅう『泥どろ孔雀くじゃく』刊行かんこう。また「消きえたひとみ」を『群像ぐんぞう』8月がつ号ごうに発表はっぴょう。

1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）「奥おく医い王おう」を『風雪ふうせつ』4月がつ号ごうに、「俗調ぞくちょう『膝ひざ』悲曲」を『文學ぶんがく界かい』5月がつ号ごうに、「刀身とうしん」を『群像ぐんぞう』7月がつ号ごうに発表はっぴょう。

1951年ねん（昭和しょうわ26年ねん）「餓かつえ人伝ひとづて」を『文學ぶんがく界かい』3月がつ号ごうに発表はっぴょう。8月『萩原はぎはら朔太郎さくたろう全集ぜんしゅう』刊行かんこうに際さいし、編集へんしゅう企画きかくを担当たんとうする。「誰だれが屋根やねの下した」を『改造かいぞう』9月がつ号ごうに発表はっぴょう。9月新潮しんちょう文庫ぶんこ『室生むろう犀星さいせい詩集ししゅう』刊行かんこう。

1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）2月がつ、水谷みずたに八重子やえこらにより『あにいもうと』が大阪おおさか歌舞伎座かぶきざで上演じょうえんされる。「黒髪くろかみの宿やど」を『中央公論ちゅうおうこうろん』5月がつ号ごうに、「野のに臥ふす者もの」を『小説しょうせつ公園こうえん』12月がつ号ごうに発表はっぴょう。

1953年ねん（昭和しょうわ28年ねん）1月がつ長女ちょうじょ、夫おっとと別居べっきょし室しつ生家せいかに戻もどる。「お天気てんき博士はかせ」を『群像ぐんぞう』1月がつ号ごうに、「貝殻かいがら川がわ」を『文學ぶんがく界かい』4月がつ号ごうに、「生涯しょうがいの垣根かきね」を『新潮しんちょう』8月がつ号ごうに発表はっぴょう。

1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）1月がつ川島かわしま胃腸いちょう病院びょういんに1ケ月かげつ以上いじょう入院にゅういん。退院たいいん後ご、自宅じたくにて静養せいよう。「鞄かばん（ボストン・バッグ）」を『新潮しんちょう』1月がつ号ごうに発表はっぴょう。入院にゅういん生活せいかつに取材しゅざいした「黄きと灰色はいいろの問答もんどう」を『群像ぐんぞう』4月がつ号ごうに発表はっぴょう。5月に『性せいに眼覚めざめる頃ころ』が『麥笛むぎぶえ』と改題かいだいされて豊田とよだ四郎しろう監督かんとく東宝とうほう配給はいきゅうにて映画えいが化かされる。「蝶ちょう紋もん白しろ」を『文藝ぶんげい』6月がつ号ごうに発表はっぴょう。同月どうげつ、角川書店かどかわしょてん『昭和しょうわ文学ぶんがく全集ぜんしゅう 佐藤さとう春夫はるお・室生むろう犀星さいせい集しゅう』刊行かんこう。「妙齢みょうれい失うしなはず」を『婦人ふじん朝日あさひ』8月がつ号ごうより17回かい連載れんさい。12月夫おっとと別居べっきょ中ちゅうであった長女ちょうじょ、協議きょうぎ離婚りこんのうえ室しつ生家せいかに復籍ふくせき。

1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）随筆ずいひつ「女おんなひと」を『新潮しんちょう』1月がつ号ごうより6回かい連載れんさい。2月短篇たんぺん集しゅう『黒髪くろかみの書しょ』刊行かんこう。「ワシリイの死しと二に十じゅう人にんの少女しょうじょ達たち」を『文藝ぶんげい』7月がつ号ごうに発表はっぴょう。8月がつ筑摩書房ちくましょぼうから『現代げんだい日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう第だい27巻かん 菊池きくち寛ひろし・室生むろう犀星さいせい集しゅう』刊行かんこう。10月随筆ずいひつ集しゅう『女おんなひと』刊行かんこう。「めたん子し傳でん」を『文學ぶんがく界かい』10月がつ号ごうに発表はっぴょう。「横着おうちゃくの苦痛くつう」を『文藝ぶんげい』10月がつ号ごうに発表はっぴょう。

1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）1月がつ短篇たんぺん集しゅう『少女しょうじょ野面のづら』刊行かんこう。「舌したを噛かみ切きった女おんな」を『新潮しんちょう』1月がつ号ごうに発表はっぴょう。2月短篇たんぺん集しゅう『舌したを噛かみ切きった女おんな』刊行かんこう。3月長篇ちょうへん『妙齢みょうれい失うしなはず』刊行かんこう。同月どうげつ随筆ずいひつ集しゅう『續ぞく女おんなひと』刊行かんこう。「三さん人にんの女おんな」を『週刊しゅうかん新潮しんちょう』5月がつ1日にち号ごうより15回かい連載れんさい。5月、『舌したを噛かみ切きった女おんな』が菊五郎きくごろう劇団げきだんにより歌舞伎座かぶきざで上演じょうえんされる。9月長篇ちょうへん『三さん人にんの女おんな』刊行かんこう。10月随筆ずいひつ集しゅう『誰だれが屋根やねの下した』刊行かんこう。「陶とう古いにしえの女人にょにん」を『群像ぐんぞう』10月がつ号ごうに発表はっぴょう。「鴉からす」を『婦人ふじん朝日あさひ』11月がつ号ごうに発表はっぴょう。11月19日にちから「杏あんずっ子こ」271回かいを『東京とうきょう新聞しんぶん』に連載れんさい。12月短篇たんぺん集しゅう『陶とう古いにしえの女人にょにん』刊行かんこう。

1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）「夕映ゆうばえの男おとこ」を『婦人ふじん公論こうろん』1月がつ号ごうに発表はっぴょう。「つゆくさ」を『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』6月がつ号ごうに発表はっぴょう。6月短篇たんぺん集しゅう『夕映ゆうばえの男おとこ』刊行かんこう。7月がつ詩集ししゅう『哈爾浜はま詩集ししゅう』刊行かんこう。「遠とおめがねの春はる」を『新潮しんちょう』8月がつ号ごうに発表はっぴょう。10月長篇ちょうへん『杏あんずっ子こ』を刊行かんこう。「名なもなき女おんな」を『小説しょうせつ新潮しんちょう』11月がつ号ごうに発表はっぴょう。

娘むすめ朝子あさこをモデルとした半はん自叙伝じじょでん的てきな長編ちょうへん『杏あんずっ子こ』その他たの業績ぎょうせきにより、

1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）1月がつに昭和しょうわ32年度ねんど第だい9回かい読売よみうり文学ぶんがく賞しょうを受賞じゅしょう。「わが愛あいする詩人しじんの伝記でんき」を『婦人ふじん公論こうろん』1月がつ号ごうより12回かい連載れんさい。2月随筆ずいひつ集しゅう『刈かり藻も』刊行かんこう。3月短篇たんぺん集しゅう『つゆくさ』刊行かんこう。「黄色きいろい船ふね」を『中央公論ちゅうおうこうろん』5月がつ号ごうに発表はっぴょう。5月『杏あんずっ子こ』が成瀬なるせ巳喜男みきお監督かんとく、東宝とうほう配給はいきゅうで映画えいが化か。「二十歳はたちの燦爛さんらん」を『別冊べっさつ小説しょうせつ新潮しんちょう』7月がつ号ごうに発表はっぴょう。「かげろふの日記にっき遺文いぶん」を『婦人ふじん之の友とも』7月がつ号ごうより13回かい連載れんさい。9月『山吹やまぶき』が菊五郎きくごろう劇団げきだんにより歌舞伎座かぶきざで上演じょうえんされる。「歯はの生涯しょうがい」を『それいゆ』10月がつ号ごうに発表はっぴょう。11月から新潮社しんちょうしゃ『室生むろう犀星さいせい作品さくひん集しゅう』を全ぜん12巻かんで刊行かんこう開始かいし。12月『我わが愛あいする詩人しじんの伝記でんき』（なお、佐藤さとう惣之助そうのすけの遺族いぞくの抗議こうぎにより該当がいとう項目こうもく削除さくじょ）刊行かんこう。

1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）「蜜みつのあはれ」を『新潮しんちょう』1月がつ号ごうより4回かい連載れんさい。「生いきるための橋はし」を『群像ぐんぞう』1月がつ号ごうに発表はっぴょう。3月次男じなん朝あさ巳み結婚けっこん。同月どうげつ定本ていほん自筆じひつ本ほん句集くしゅう『遠野とおの集しゅう』刊行かんこう。「借金しゃっきんの神秘しんぴ」を『小説しょうせつ新潮しんちょう』4月がつ号ごうに発表はっぴょう。5月短篇たんぺん集しゅう『生いきるための橋はし』刊行かんこう。同月どうげつ随筆ずいひつ集しゅう『硝子がらすの女おんな』刊行かんこう。同月どうげつ『平安へいあん遷都せんと』（河出かわで書房しょぼう現代げんだい人じんの日本にっぽん史し第だい4巻かん）刊行かんこう。同月どうげつ古稀こきにあたって日本にっぽん文芸ぶんげい家か協会きょうかいより祝辞しゅくじ、記念きねん品ひんを贈おくられ、名誉めいよ会員かいいんとなる。その詩し業ぎょうに対たいして現代げんだい詩人しじん会かいより感謝かんしゃ状じょうと記念きねん品ひんとを贈おくられる。「衢のながれ」を『中央公論ちゅうおうこうろん』6月がつ号ごうに発表はっぴょう。「なやめる森もり」を『新潮しんちょう』8月がつ号ごうに発表はっぴょう。8月詩集ししゅう『昨日きのういらっしって下ください』刊行かんこう。「火ひの魚さかな」を『群像ぐんぞう』10月がつ号ごうに発表はっぴょう。10月長篇ちょうへん『蜜みつのあはれ』刊行かんこう。10月18日妻ひづまとみ子こ死去しきょ。前年ぜんねん1957年ねん12月刊行かんこうの評論ひょうろん『わが愛あいする詩人しじんの伝記でんき』で11月に第だい13回かい毎日まいにち出版しゅっぱん文化ぶんか賞しょうを受賞じゅしょう。同年どうねん11月がつに刊行かんこうされた、古典こてんを基もとにした長篇ちょうへん『かげろふの日記にっき遺文いぶん』により、同年どうねん12月がつ、第だい12回かい野間のま文芸ぶんげい賞しょうを受賞じゅしょうした。なお、同どう賞しょう祝賀しゅくが会かいの席上せきじょうで、この賞金しょうきんを基もとにした室生むろう犀星さいせい詩人しじん賞しょうの創設そうせつ、「犀星さいせい文学ぶんがく碑ひ」の建立こんりゅう、『室生むろうとみ子こ遺稿いこう句集くしゅう』の刊行かんこうの企画きかくが発表はっぴょうされ、このうち詩人しじん賞しょうは翌よく1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）年ねん12月に第だい1回かい授賞じゅしょうが滝口たきぐち雅子まさこ『青あおい馬うま』、『鋼鉄こうてつの足あし』に対たいして行おこなわれた。

1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）「黄金おうごんの針はり」を『婦人ふじん公論こうろん』1月がつ号ごうより12回かい連載れんさい。「告つげぐるうた」を『群像ぐんぞう』1月がつ号ごうより6回かい連載れんさい。3月短篇たんぺん集しゅう『火ひの魚さかな』刊行かんこう。同月どうげつ、『かげろふの日記にっき遺文いぶん』菊五郎きくごろう劇団げきだんにより歌舞伎座かぶきざで上演じょうえんされる。「字じをぬすむ男おとこ」を『小説しょうせつ新潮しんちょう』4月がつ号ごうに発表はっぴょう。5月、旧きゅう「驢馬ろば」同人どうじんを中心ちゅうしんに「驢馬ろばの会かい」が生うまれて第だい1回かいの集つどいあり。7月がつ長篇ちょうへん『告つげぐるうた』刊行かんこう。「怒おこれる三さん本ほんの鉤かぎ（のちに「三さん本ほんの鉤かぎ」と改題かいだい）を『新潮しんちょう』9月がつ号ごうに発表はっぴょう。9月随筆ずいひつ集しゅう『生いきたきものを』刊行かんこう。「我わが草くさの記き」を『群像ぐんぞう』10月がつ号ごうに発表はっぴょう。10月『新潮社しんちょうしゃ日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう第だい24巻かん 室生むろう犀星さいせい集しゅう』刊行かんこう。「帆ほの世界せかい」を『小説しょうせつ新潮しんちょう』12月がつ号ごうに発表はっぴょう。12月短篇たんぺん集しゅう『二に面めんの人ひと』刊行かんこう。

1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）1月がつ「タールの沼ぬま」を『新潮しんちょう』1月がつ号ごうに、4月『黄金おうごんの針はり』刊行かんこう。「簪かんざしマチ子まちこ」を『別冊べっさつ文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう』6月がつ号ごうに発表はっぴょう。「渚なぎさ」を『群像ぐんぞう』7月がつ号ごうに発表はっぴょう。「はるあはれ」を『新潮しんちょう』7月がつ号ごうに発表はっぴょう。7月がつ短篇たんぺん集しゅう『草くさ・簪かんざし・沼ぬま』刊行かんこう。夏なつ、軽井沢かるいざわにあって身体しんたい不調ふちょう。9月肺炎はいえんで臥床がしょうする。「末野すえの女おんな」を『小説しょうせつ新潮しんちょう』9月がつ号ごうに発表はっぴょう。10月港みなと区く虎とらの門もん病院びょういんに検査けんさ入院にゅういん。11月退院たいいん。同月どうげつ、「私わたしの履歴りれき書しょ」を『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』に掲載けいさい。同月どうげつ『講談社こうだんしゃ日本にっぽん現代げんだい文学ぶんがく全集ぜんしゅう第だい61巻かん 室生むろう犀星さいせい集しゅう』刊行かんこう。12月第だい2回かい「室生むろう犀星さいせい詩人しじん賞しょう」を富岡とみおか多恵子たえこ、辻井つじい喬たかしに贈おくる。

1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）、「明治めいじの思おもひ」を『小説しょうせつ新潮しんちょう』1月がつ号ごうに発表はっぴょう。「われはうたへどやぶれかぶれ」を『新潮しんちょう』2月がつ号ごうに発表はっぴょう。2月小説しょうせつ『はるあはれ』刊行かんこう。2月25日にちに書かかれ『婦人ふじん之の友とも』4月がつ号ごうに掲載けいさいされた「老おいたるえびのうた」が絶筆ぜっぴつとなる。3月1日にち虎とらの門病院もんびょういん入院にゅういん。19日にちより意識いしき不明ふめい。肺癌はいがんのため虎とらの門病院もんびょういんで死去しきょ。従したがえ四よん位いに叙じょせられ勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょうを贈おくられる。28日にち密葬みっそう、29日にち青山あおやま葬儀そうぎ場じょうにて無む宗教しゅうきょうによる葬儀そうぎ。葬儀そうぎ委員いいん長ちょう中野なかの重治しげはる。

1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）5月がつ金沢かなざわ市し中川除なかかわよけ町まちに文学ぶんがく碑ひ建立こんりゅう。10月18日にち、金沢かなざわ郊外こうがいの野田山のだやま墓地ぼちに埋葬まいそうされた。「犀星さいせい忌き」は3月26日にち。生前せいぜん刊行かんこうされた単行本たんこうぼんは、260冊さつに及およぶ。犀川さいがわ大橋おおはしから桜さくら橋きょうまでの両りょう岸きしの道路どうろは「犀星さいせいのみち」と呼よばれる。

全集ぜんしゅう

• 室生むろう犀星さいせい全集ぜんしゅう （全ぜん13巻かん別巻べっかん1 非凡ひぼん閣かく 1936年ねん-1937年ねん）
• 室生むろう犀星さいせい作品さくひん集しゅう （全ぜん12巻かん 新潮社しんちょうしゃ 1958年ねん-1960年ねん）
• 室生むろう犀星さいせい全集ぜんしゅう （全ぜん12巻かん・別巻べっかん2 新潮社しんちょうしゃ 1964-68年ねん）
• 室生むろう犀星さいせい未み刊行かんこう作品さくひん集しゅう（全ぜん6巻かん 三弥みつや井い書店しょてん 1986-90年ねん）
• 室生むろう犀星さいせい童話どうわ全集ぜんしゅう （全ぜん3巻かん 創そう林りん社しゃ 1978年ねん）
• 詩歌しかは「全ぜん詩集ししゅう」が筑摩書房ちくましょぼう（限定げんてい版ばんと普及ふきゅう版ばんで全ぜん1巻かん、1962年ねん）と、冬樹ふゆき社しゃ（全ぜん3巻かん、1978年ねん）で出版しゅっぱん。
• 室生むろう犀星さいせい全ぜん王朝おうちょう物語ものがたり（上下じょうげ巻まき、作品社さくひんしゃ、1982年ねん）
• 室生むろう犀星さいせい句集くしゅう 魚ぎょ眼め洞ほら全ぜん句く（北国きたぐに出版しゅっぱん社しゃ、1977年ねん）

  いずれも娘むすめ・室生むろう朝子あさこ編へん、いくつかの「詩集ししゅう」を編あみ「晩年ばんねんの父ちち犀星さいせい」をはじめ多数たすうの関連かんれん著作ちょさくを刊行かんこうした。

作品さくひん

室生むろう犀星さいせいの像ぞう（金沢かなざわ市し）

室生むろう犀星さいせい記念きねん館かん（金沢かなざわ市し）

詩集ししゅう

• 『愛あいの詩集ししゅう 第だい一いち詩集ししゅう』感情かんじょう詩し社しゃ、1918年ねん のち角川かどかわ文庫ぶんこ
• 『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう 第だい2詩集ししゅう』感情かんじょう詩し社しゃ、1918年ねん
• 『第だい二に愛あいの詩集ししゅう 第だい四よん詩集ししゅう』文武ぶんぶ堂どう書店しょてん、1919年ねん
• 『寂さびしき都会とかい』聚英閣かく、1920年ねん
• 『星ほしより来これる者もの』大だい鐙あぶみ閣かく、1922年ねん
• 『田舎いなかの花はな』新潮社しんちょうしゃ、1922年ねん
• 『忘春詩集ししゅう』京きょう文ぶん社しゃ、1922年ねん
• 『青あおき魚さかなを釣つる人ひと 抒情じょじょう小曲しょうきょく』アルス、1923年ねん
• 『高麗こうらいの花はな 詩文しぶん集しゅう』新潮社しんちょうしゃ、1924年ねん
• 『故郷こきょう圖繪ずえ集しゅう』椎しいの木ぎ社しゃ、1927年ねん
• 『鶴づる』素人しろうと社しゃ書店しょてん、1928年ねん
• 『魚さかな眠ねむり洞ほら発はつ句集くしゅう』武蔵野むさしの書院しょいん、1929年ねん
• 『鳥とり雀すずめ集しゅう 拾遺しゅうい抒情詩じょじょうし』第だい一いち書房しょぼう、1930年ねん
• 『鐵てつ(くろがね)集しゅう』椎しいの木ぎ社しゃ、1932年ねん
• 『十じゅう九きゅう春はる詩集ししゅう』椎しいの木ぎ社しゃ、1933年ねん
• 『犀星さいせい発はつ句集くしゅう』野田のだ書房しょぼう 1935年ねん
• 『十返とがえり花はな 詩歌しか集しゅう』新陽しんよう社しゃ 1936年ねん
• 『泥どろ雀すずめの歌うた』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ 1942年ねん
• 鉛筆えんぴつ詩集ししゅう（単行本たんこうぼんなし）
• 『美よし以久佐さ(みいくさ)』千歳ちとせ書房しょぼう、1943年ねん
• 『詩集ししゅう いにしへ』一條いちじょう書房しょぼう、1943年ねん
• 『動物どうぶつ詩集ししゅう』日本にっぽん繪え雑誌ざっし社しゃ、1943年ねん
• 『日本にっぽん美び論ろん』昭あきら森もり社しゃ、1943年ねん - 戦後せんごに『夕映ゆうばえ梅花ばいか』と改題かいだいされ再刊さいかん
• 『山やまざと集しゅう』生活せいかつ社しゃ、1946年ねん
• 『信濃しなの山中さんちゅう』全国ぜんこく書房しょぼう、1946年ねん
• 『旅たびびと』臼井うすい書房しょぼう、1947年ねん
• 『逢ひぬれば』富岳ふがく本社ほんしゃ 1947
• 『室生むろう犀星さいせい詩集ししゅう』自選じせん 岩波いわなみ文庫ぶんこ、1955年ねん 他たに新潮しんちょう文庫ぶんこ・ハルキ文庫ぶんこで刊かん
• 『哈爾濵詩集しゅう』冬至とうじ書房しょぼう 1957年ねん
• 『遠野とおの集しゅう 定本ていほん犀星さいせい句集くしゅう』五ご月がつ書房しょぼう 1959年ねん
• 『女おんなご(をみなご)のための最後さいごの詩集ししゅう』（単行本たんこうぼんなし、『続ぞく女おんなひと』所収しょしゅう）
• 『昨日きのういらつしつて下ください』五ご月がつ書房しょぼう 1959年ねん（『女おんなごのための最後さいごの詩集ししゅう』での増補ぞうほ作さく）
• 『晩年ばんねん』（『昨日きのういらつしつて下ください』以降いこうの作品さくひん群ぐん。単行本たんこうぼん未み収録しゅうろく。筑摩つかま版ばん『室生むろう犀星さいせい全ぜん詩集ししゅう』に収録しゅうろく）
• 『室生むろう犀星さいせい全ぜん詩集ししゅう』筑摩書房ちくましょぼう 1962年ねん

小説しょうせつ

• 『或あるる少女しょうじょの死しまで』1919年ねん
• 『結婚けっこん者しゃの手記しゅき あるひは「宇宙うちゅうの一部いちぶ」』新潮社しんちょうしゃ、1920年ねん
• 『性せいに眼覚めざめる頃ころ』新潮社しんちょうしゃ、1920年ねん のち角川かどかわ文庫ぶんこ、新潮しんちょう文庫ぶんこ
• 『蒼白あおじろき巣窟そうくつ』新潮社しんちょうしゃ、1920年ねん
• 『鯉こい』春陽しゅんよう堂どう、1921年ねん
• 『古ふるき毒草どくそう園えん』隆文たかふみ館かん、1921年ねん
• 『蝙蝠かわほり』隆文たかふみ館かん、1921年ねん
• 『香炉こうろを盗ぬすむ』隆文たかふみ館かん、1921年ねん
• 『美うつくしき氷河ひょうが』新潮社しんちょうしゃ、1921年ねん
• 『幼年ようねん時代じだい』金星かなぼし堂どう、1922年ねん のち旺文社おうぶんしゃ文庫ぶんこ
• 『走馬灯そうまとう』新潮社しんちょうしゃ、1922年ねん
• 『万まん花はな鏡きょう』京きょう文ぶん社しゃ、1923年ねん
• 『肉にくの記録きろく』文化ぶんか社しゃ 1924年ねん
• 『翡翠かわせみ』寳たから文ぶん館かん、1925年ねん
• 『青あおい猿さる』春陽しゅんよう堂どう、1932年ねん
• 『神かみ々のへど』山本やまもと書店しょてん、1935年ねん - 普及ふきゅう再版さいはんで改題かいだい『兄あにいもうと』（「あにいもうと」が映画えいが・ドラマ化か）
• 『女おんなノ図ず』竹村たけむら書房しょぼう、1935年ねん
• 『哀あい猿ざる記き』民族みんぞく社しゃ、1935年ねん
• 『弄ろう獅子じし』有光ありみつ社しゃ（純粋じゅんすい小説しょうせつ全集ぜんしゅう 第だい8巻かん）、1936年ねん
• 『聖せい処女しょじょ』新潮社しんちょうしゃ 1936年ねん のち角川かどかわ文庫ぶんこ
• 『女おんなの一生いっしょう』むらさき出版しゅっぱん部ぶ、1938年ねん
• 『大陸たいりくの琴きん』新潮社しんちょうしゃ、1938年ねん
• 『つくしこひしの歌うた』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1939年ねん
• 『波なみ折おり』（小説しょうせつ集しゅう）竹村たけむら書房しょぼう、1939年ねん
• 『乳房ちぶさ哀あい記き』鱒ます書房しょぼう、1940年ねん
• 『戦死せんし』（小説しょうせつ集しゅう）小山こやま書店しょてん、1940年ねん
• 『王朝おうちょう』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1941年ねん
• 『戦たたかえへる女おんな』明石あかし書房しょぼう、1941年ねん
• 『蝶ちょう・故山こざん』桜井さくらい書店しょてん、1941年ねん
• 『甚吉記き』愛宕あたご書房しょぼう、1941年ねん
• 『鮎あゆ吉きち船せん吉よし春吉はるきち』小学館しょうがくかん、1942年ねん
• 『瞼まぶたのひと』偕成社かいせいしゃ、1942年ねん
• 『蟲むし寺てら抄しょう』博文ひろぶみ館かん、1942年ねん
• 『乙女おとめ抄しょう』偕成社かいせいしゃ、1942年ねん
• 『筑紫つくし日記にっき』小学館しょうがくかん、1942年ねん
• 『山やまの動物どうぶつ』（童話どうわ）小学館しょうがくかん、1943年ねん
• 『萩はぎの帖じょう』全国ぜんこく書房しょぼう、1943年ねん
• 『木き洩も日ひ』六芸りくげい社しゃ、1943年ねん
• 『神国しんこく』全国ぜんこく書房しょぼう、1943年ねん
• 『我わが友とも』博文ひろぶみ館かん、1943年ねん
• 『余よ花はな』昭南しょうなん書房しょぼう、1944年ねん
• 『三吉みよしものがたり』新しん洋よう社しゃ、1946年ねん
• 『山やまの動物どうぶつ』小学館しょうがくかん、1946年ねん
• 『作家さっかの手記しゅき』養よう徳とく社しゃ、1946年ねん
• 『信濃しなのの歌うた』清水しみず書房しょぼう、1946年ねん
• 『女おんなの図ず』大だい日本にっぽん雄弁ゆうべん会かい講談社こうだんしゃ、1947年ねん
• 『世界せかい』（小説しょうせつ集しゅう）東京とうきょう出版しゅっぱん、1947年ねん
• 『玉章ぎょくしょう』共立きょうりつ書房しょぼう、1947年ねん
• 『山鳥やまどり集しゅう』桜井さくらい書店しょてん、1947年ねん
• 『オランダとけいとが』（童話どうわ集しゅう）小学館しょうがくかん、1948年ねん
• 『五いつつの城しろ』東西とうざい社しゃ、1948年ねん
• 『みえ』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1948年ねん
• 『童わらわ笛ふえを吹ふけども』弘文こうぶん堂どう書房しょぼう、1948年ねん
• 『童女どうじょ菩薩ぼさつ』酣たけなわ灯とう社しゃ、1948年ねん
• 『狩衣かりぎぬ』玄げん文ぶん社しゃ、1948年ねん
• 『氷こおった女おんな』クラルテ社しゃ、1948年ねん
• 『或あるる少女しょうじょの死しまで』岩波いわなみ文庫ぶんこ、1952年ねん
• 『あにいもうと・山吹やまぶき』角川かどかわ文庫ぶんこ、1953年ねん
• 『黒髪くろかみの書しょ 犀星さいせい近作きんさく集しゅう』新潮社しんちょうしゃ、1955年ねん
• 『幼年ようねん時代じだい・あにいもうと』新潮しんちょう文庫ぶんこ、1955年ねん
• 『妙齢みょうれい失うしなはず』新潮社しんちょうしゃ、1956年ねん
• 『三さん人にんの女おんな』新潮社しんちょうしゃ、1956年ねん
• 『陶とう古いにしえの女人にょにん』三笠みかさ書房しょぼう、1956年ねん
• 『舌したを噛かみ切きった女おんな』河出かわで新書しんしょ、1956年ねん のち新潮しんちょう文庫ぶんこ
• 『少女しょうじょの野面のづら』鱒ます書房しょぼう（コバルト新書しんしょ）、1956年ねん
• 『杏あんずつ子こ』新潮社しんちょうしゃ、1957年ねん のち文庫ぶんこ
• 『夕映ゆうばえの男おとこ』大だい日本にっぽん雄弁ゆうべん会かい講談社こうだんしゃ、1957年ねん
• 『つゆくさ』筑摩書房ちくましょぼう、1958年ねん
• 『生いきるための橋はし』実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ、1959年ねん
• 『蜜みつのあはれ』新潮社しんちょうしゃ、1959年ねん
• 『かげろふの日記にっき遺文いぶん』講談社こうだんしゃ、1959年ねん のち角川かどかわ文庫ぶんこ
• 『火ひの魚さかな』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1960年ねん - 『蜜みつのあはれ』を装丁そうていした栃折とちおり久美子くみこをモデルとした小説しょうせつ
• 『告つげぐるうた』講談社こうだんしゃ、1960年ねん
• 『二に面めんの人ひと』雪ゆき華はな社しゃ、1960年ねん
• 『草くさ・簪かんざし・沼ぬま 小説しょうせつ集しゅう』新潮社しんちょうしゃ、1961年ねん
• 『古事記こじき物語ものがたり』小学しょうがく館かん（少年しょうねん少女しょうじょ世界せかい名作めいさく文学ぶんがく全集ぜんしゅう）、1962年ねん
• 『はるあはれ』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1962年ねん
• 『宿やどなしまり子こ』角川書店かどかわしょてん、1962年ねん
• 『われはうたへどもやぶれかぶれ』講談社こうだんしゃ、1962年ねん

評論ひょうろん・随筆ずいひつ

• 『新しんらしい詩しとその作つくり方かた』文武ぶんぶ堂どう書店しょてん、1918年ねん
• 『魚さかな眠ねむり洞ほら随筆ずいひつ』新樹あらき社しゃ、1925年ねん
• 『庭にわを造つくる人ひと』改造かいぞう社しゃ、1927年ねん
• 『天馬てんばの脚あし』改造かいぞう社しゃ、1929年ねん
• 『庭にわと木き』武蔵野むさしの書院しょいん、1930年ねん
• 『茱萸ぐみの酒さけ』（随筆ずいひつ集しゅう）岡倉おかくら書房しょぼう、1933年ねん
• 『文芸ぶんげい林泉りんせん』（随筆ずいひつ集しゅう）中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1934年ねん
• 『慈眼じげん山やま随筆ずいひつ』竹村たけむら書房しょぼう、1935年ねん
• 『復讐ふくしゅう』竹村たけむら書房しょぼう、1935年ねん
• 『随筆ずいひつ文学ぶんがく 犀星さいせい随筆ずいひつ集しゅう』三笠みかさ書房しょぼう、1935年ねん
• 『印刷いんさつ庭にわ苑えん 犀星さいせい随筆ずいひつ集しゅう』竹村たけむら書房しょぼう、1936年ねん
• 『薔薇ばらの羹あつもの』改造かいぞう社しゃ、1936年ねん
• 『駱駝らくだ行ぎょう』（随筆ずいひつ集しゅう）竹村たけむら書房しょぼう、1937年ねん
• 『作家さっかの手記しゅき』河出かわで書房しょぼう、1938年ねん
• 『あやめ文章ぶんしょう』作品社さくひんしゃ、1939年ねん
• 『一いち日にちも此君なかるべからず 室生むろう犀星さいせい随筆ずいひつ集しゅう』人文書院じんぶんしょいん、1940年ねん
• 『花はな霙』豊国とよくに社しゃ、1941年ねん
• 『芭蕉ばしょう襍記』三笠みかさ書房しょぼう、1942年ねん
• 『残雪ざんせつ』竹村たけむら書房しょぼう、1942年ねん
• 『日本にっぽんの庭にわ』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1943年ねん
• 『乳房ちぶさ哀あい記き』コバルト社しゃ、1946年ねん
• 『信濃しなの山中さんちゅう』全国ぜんこく書房しょぼう、1946年ねん
• 『残雪ざんせつ』清水しみず書房しょぼう、1946年ねん
• 『泥どろ孔雀くじゃく 随筆ずいひつ』沙羅さら書房しょぼう、1949年ねん
• 『随筆ずいひつ 女おんなひと』新潮社しんちょうしゃ、1955年ねん、のち文庫ぶんこ、岩波いわなみ文庫ぶんこ
• 『続ぞく随筆ずいひつ 女おんなひと』新潮社しんちょうしゃ、1956年ねん、のち文庫ぶんこ
• 『誰だれが屋根やねの下した』（随筆ずいひつ）村山むらやま書店しょてん、1956年ねん
• 『李り朝夫あさお人じん』村山むらやま書店しょてん、1957年ねん
• 『我わが愛あいする詩人しじんの伝記でんき』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1958年ねん、新編しんぺん2021年ねん、のち角川かどかわ文庫ぶんこ、新潮しんちょう文庫ぶんこ、中公ちゅうこう文庫ぶんこ
  • 『中央公論ちゅうおうこうろん』で連載れんさい中ちゅうに佐藤さとう惣之助そうのすけの遺族いぞくから抗議こうぎがあり、佐藤さとうの章しょうは未み収録しゅうろく。
• 『刈かり藻も』清和せいわ書院しょいん、1958年ねん
• 『現代げんだい人じんの日本にっぽん史し 平安へいあん遷都せんと』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1959年ねん
• 『硝子がらすの女おんな』（随筆ずいひつ）新潮社しんちょうしゃ、1959年ねん
• 『室生むろう犀星さいせい集しゅう』日本にっぽん書房しょぼう（現代げんだい知性ちせい全集ぜんしゅう）、1960年ねん
• 『翡陶』有信ありのぶ堂どう、1960年ねん
• 『生いきたきものを』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1960年ねん
• 『黄金おうごんの針はり 女流じょりゅう評伝ひょうでん』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1961年ねん
• 『四角しかくい卵たまご』（随筆ずいひつ）新潮社しんちょうしゃ、1962年ねん
• 『好色こうしょく』筑摩書房ちくましょぼう、1962年ねん
• 『憑つかれたひと 二ふたつの自伝じでん』冬樹ふゆき社しゃ、1972年ねん

文庫ぶんこ・新編しんぺん版ばん

• 『犀星さいせい王朝おうちょう小品しょうひん集しゅう』岩波いわなみ文庫ぶんこ、1984年ねん
• 『かげろうの日記にっき遺文いぶん』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、1992年ねん、改版かいはん2012年ねん
• 『蜜みつのあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、1993年ねん
• 『加賀かが金沢かなざわ・故郷こきょうを辞じす』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、1993年ねん
• 『あにいもうと・詩人しじんの別わかれ』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、1994年ねん
• 『抒情じょじょう小曲しょうきょく集しゅう・愛あいの詩集ししゅう』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、1995年ねん
• 『或あるる少女しょうじょの死しまで 他た二に篇へん』岩波いわなみ文庫ぶんこ 改版かいはん2003年ねん
• 『室生むろう犀星さいせい集しゅう 童子どうじ』東あずま雅夫まさお編へん、ちくま文庫ぶんこ・文豪ぶんごう怪談かいだん傑作けっさく選せん 2008年ねん
• 『哈爾浜はま詩集ししゅう・大陸たいりくの琴きん』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ 2009年ねん
• 『庭にわをつくる人ひと』ウェッジ（文庫ぶんこ判ばん）、2009年ねん
• 『天馬てんばの脚あし』ウェッジ（文庫ぶんこ判ばん）、2010年ねん
• 『深夜しんやの人ひと・結婚けっこん者しゃの手記しゅき』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ 2012年ねん
• 『蜻蛉とんぼ日記にっき 現代げんだい語ご訳やく』岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ 2013年ねん - 元もと版はんは河出かわで書房しょぼう『王朝おうちょう日記にっき随筆ずいひつ集しゅう』ほかに収録しゅうろく
• 『わが肌はだに魚さかなまつわれり―室生むろう犀星さいせい百ひゃく詩し選せん』宮みや帯たい出版しゅっぱん社しゃ 新書しんしょ 2016年ねん
• 『我わが愛あいする詩人しじんの伝記でんき』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、2016年ねん
• 『室生むろう犀星さいせい俳句はいく集しゅう』岸本きしもと尚しょう毅あつし編へん、岩波いわなみ文庫ぶんこ、2022年ねん

校歌こうか作詞さくし

• 金石かねいし町まち小学校しょうがっこう
• 菊川きくかわ町まち小学校しょうがっこう
• 中村なかむら町まち小学校しょうがっこう
• 南加瀬みなみかせ小学校しょうがっこう
• 野の町まち小学校しょうがっこう
• 小将こしょう町まち中学校ちゅうがっこう
• 金沢大学かなざわだいがく附属ふぞく小学校しょうがっこう
• 金沢大学かなざわだいがく附属ふぞく高校こうこう
• 金沢大学かなざわだいがく
• 金沢大学かなざわだいがく薬学部やくがくぶ（学生がくせい歌か）
• 金沢美術工芸大学かなざわびじゅつこうげいだいがく
• 旧きゅう金沢かなざわ高等こうとう師範しはん学校がっこう
• 旧きゅう湯沢ゆざわ町立ちょうりつ湯沢ゆざわ小学校しょうがっこう
• 東京とうきょう都と大田おおた区立くりつ馬込まごめ小学校しょうがっこう
• 東京とうきょう都と大田おおた区立くりつ馬込まごめ第だい三さん小学校しょうがっこう
• 東京とうきょう都と大田おおた区立くりつ萩中はぎなか小学校しょうがっこう
• 東京とうきょう都と北きた区く立田たった端はし中学校ちゅうがっこう
• 富山とやま県立けんりつ砺波となみ高等こうとう学校がっこう
• 海南かいなん市立しりつ日方ひかた小学校しょうがっこう
• 普ひろし連れん土ど学園がくえん
• 長野ながの県けん軽井沢かるいざわ高等こうとう学校がっこう

交友こうゆう

• 萩原はぎはら朔太郎さくたろう
• 相川あいかわ俊孝としたか
• 芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ
• 中野なかの重治しげはる
• 堀ほり辰雄たつお
• 伊藤いとう信吉のぶよし
• 森もり茉莉まり
• 萩原はぎはら葉子ようこ
• 桂井かつらい未み翁おきな
• 尾山おやま篤二郎とくじろう
• 岡谷おかや天たかし芥あくた

派生はせい関連かんれん本ほん

• 清家きよいえ雪子ゆきこ『月つきに吠ほええらんねえ』月刊げっかんアフタヌーン 2013年ねん~2019年ねん - 室生むろう犀星さいせいの作品さくひんから受うけた印象いんしょうをキャラクター化かした「犀さい」という人物じんぶつが主要しゅよう人物じんぶつとして登場とうじょうする

関連かんれん項目こうもく

• 室生むろう犀星さいせい記念きねん館かん - 犀星さいせいの生誕せいたん地ち跡あとに金沢かなざわ市しが設置せっちした文化ぶんか施設しせつ

外部がいぶリンク

• 室生むろう 犀星さいせい：作家さっか別べつ作品さくひんリスト - 青空あおぞら文庫ぶんこ
• 室生むろう犀星さいせいプロフィール - 新潮社しんちょうしゃ
• 室生むろう犀星さいせい - 室生むろう犀星さいせい記念きねん館かん