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紺青こんじょう (いろ)

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紺青こんじょう
こんじょう
 
16しん表記ひょうき #1A4472
RGB (26, 68, 114)
CMYK (80, 55, 0, 60)
HSV (211°, 77%, 45%)
マンセル 5PB 3/4
表示ひょうじされているいろいちれいです
紺青こんじょうJIS慣用かんようしょくめい
  マンセル 5PB 3/4
プルシャンブルーJIS慣用かんようしょくめい
  マンセル 5PB 3/4
アイアンブルーJIS慣用かんようしょくめい
  マンセル 5PB 3/4
プルシアンブルーで着色ちゃくしょくしたれい

紺青こんじょう(こんじょう)は、一般いっぱんてきには紫色むらさきいろびたくら青色あおいろのこと。この場合ばあいいろめいはフェロシアンだいてつ主成分しゅせいぶんとする人工じんこう顔料がんりょう紺青こんじょう由来ゆらいしており、プルシアンブループルシャンブループラシャンブルー[ちゅう 1])とばれるのもおなしょくである。

ただし、日本にっぽん古来こらい「コンジョウ」とよばれるべつ物質ぶっしつ存在そんざいする。いわ群青ぐんじょうである。

紺青こんじょう紺色こんいろ瑠璃るりしょく

多様たよう別名べつめい

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日本語にほんご紺青こんじょうばれる青色あおいろ顔料がんりょうは、1704ねんドイツベルリンにおいてディースバッハ[ちゅう 2]によって発見はっけんされた。そのため、顔料がんりょう発見はっけんドイツのきゅう王国おうこくめいしゅうめいプロイセン由来ゆらいしてプルシアンブルーばれるのが一般いっぱんてきである。ななねん戦争せんそう当時とうじはプロイセンの歩兵ほへい砲兵ほうへいとはこの染料せんりょうめたあお制服せいふく使用しようしていた。日本にっぽんではプルシアあいとも。また、「ベルリンのあお」という意味いみめてベルリンブルー[ちゅう 3]ばれることもおおい。漢字かんじはくりんあお表記ひょうきされることもある。日本にっぽんベレンスばれるのもおなしょくであり、これはベルリンをあらわすオランダ Berlijns変形へんけいしたものである。また、平賀ひらが源内げんないの『ものるいひん隲』(1763ねん)にはベイレンブラーウとして紹介しょうかいされている。浮世絵うきよえなどの出版しゅっぱん関係かんけいしゃあいだではベロあいという略称りゃくしょう使つかわれた。まれに発見はっけんしゃ名前なまえをとってディースバッハブルー[ちゅう 4]ともいう。

さらに、ほぼおな時期じきにフランスのパリにおいてミロリ[ちゅう 5]によってまったくおな顔料がんりょう製法せいほう発見はっけんされていた。これにより、発見はっけん名前なまえってパリスブルーあるいはパリブルー[ちゅう 6]ばれることもある。発見はっけんしゃ名前なまえをとったミロリブルー[ちゅう 7]といういろめいもある。

プルシアンブルーとはまったくことなる物質ぶっしつかんがえられていたターンブルブルー[ちゅう 8]のちおな物質ぶっしつであることがかったため、これもおなじものの名前なまえとしてもちいられるようになった。また、原料げんりょうてつにちなんだアイアンブルー[ちゅう 9]JIS慣用かんようしょくめいではどう一色いっしょくとしている(ただし、アイアンブルーといういろめい色味いろみあらわ場合ばあいがあるので注意ちゅうい。)。ブロンズブルー[ちゅう 10]チャイニーズブルー[ちゅう 11]おなしょくあらわ名前なまえである。

暗色あんしょくであり、また、着色ちゃくしょくりょくつよい(顔料がんりょう絵具えのぐ混合こんごうすると紺青こんじょうつよ影響えいきょうする)ことからあつかいづらく熟練じゅくれんようするいろであり、おおかみしょくおおかみいろともわれるが、これはいろではなく、絵具えのぐ顔料がんりょうふくむ。

機能きのうせい材料ざいりょうとしてのプルシアンブルー

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従来じゅうらい顔料がんりょう以外いがい用途ようととしてはされていなかったプルシアンブルーであるが、近年きんねん次世代じせだい電池でんち候補こうほとしてされるカリウムイオン電池でんちせいきょくざいとして開発かいはつすすめられる[1]

きむあお

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きむあお
こんじょう
 
16しん表記ひょうき #694F94
RGB (105, 79, 148)
CMYK (71, 81, 10, 0)
HSV (263°, 47%, 58%)
マンセル 0.6P 3.7/10.3
表示ひょうじされているいろいちれいです

きむあおこんじょうばれるいろは、江戸えど時代じだいにプルシアンブルーが輸入ゆにゅうされる以前いぜんより存在そんざいしていた。平安へいあん時代じだい初期しょきしるされたぞく日本にっぽんにはすできむあお名前なまえられる。これは、プルシアンブルーにくらべてあかあじつよあおである。顔料がんりょう主成分しゅせいぶんとなる鉱物こうぶつあい銅鉱どうこう(アズライト)である。

この天然てんねん顔料がんりょうである紺青こんじょうと、のち人工じんこうてきつくられたプルシアンブルーを区別くべつするために、前者ぜんしゃいわ紺青こんじょういわこんじょう後者こうしゃはな紺青こんじょうはなこんじょうしょうすることがある。ただし一般いっぱんてきはな紺青こんじょうは、スマルトのことである。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ えい: prussian blue
  2. ^ どく: Diesbach
  3. ^ えい: berlin blue
  4. ^ えい: diesbach blue
  5. ^ ふつ: Milori
  6. ^ えい: paris blue
  7. ^ えい: milori blue
  8. ^ えい: turnbull's blue
  9. ^ えい: iron blue
  10. ^ えい: bronze blue
  11. ^ えい: chinese blue

出典しゅってん

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  1. ^ 次世代じせだい電池でんちとしてのカリウムイオン電池でんち”. 2018ねん11月23にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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