総統そうとう民選みんせん期きの中華民国ちゅうかみんこく

総統そうとう民選みんせん期きの中華民国ちゅうかみんこく（そうとうみんせんきのちゅうかみんこく）とは、中華民国ちゅうかみんこく（台湾たいわん）の歴史れきしのうち、総統そうとうの選出せんしゅつ方法ほうほうが国民こくみんによる選挙せんきょとなった1996年ねん3月23日にち以降いこうの時期じきを指さす。

今いまの台湾たいわんの政局せいきょくには、中華民国ちゅうかみんこくを「台湾たいわん国こく」に改称かいしょうして中国ちゅうごくからの完全かんぜんな独立どくりつを目指めざす「泛緑連盟れんめい」と、中国ちゅうごく大陸たいりくとの統一とういつを目指めざす「泛藍連盟れんめい」の二に大だい陣営じんえいが存在そんざいしている。泛緑連盟れんめいは主おもに民主進歩党みんしゅしんぽとう、台湾たいわん基もと進すすむ、社会しゃかい民主党みんしゅとう、台湾たいわん緑みどり党とう、台湾たいわん団結だんけつ連盟れんめい、台たい澎党で構成こうせいされ、親米しんべい日び・反はん中なかの政策せいさくを行おこなっている。一方いっぽう、泛藍連盟れんめいは主おもに中国ちゅうごく国民党こくみんとう、親おや民みん党とう、台湾たいわん民衆みんしゅう党とうで構成こうせいされ、親中しんちゅう・反米はんべい日びの政策せいさくを行おこなっている。どちらにも所属しょぞくしない中立ちゅうりつ派はは、主おもに時代じだい力量りきりょうである。

沿革えんかく

台湾たいわんの歴史れきしのうち、1945年ねん10月25日にちの台湾たいわん光こう復ふくから現在げんざいまでが中華民国ちゅうかみんこくの統治とうち下かに置おかれている時期じきであり、大おおきく2つの時期じきに分わけられる。

第だい1期き（独裁どくさい期き）

1945年ねん10月25日にちの中華民国ちゅうかみんこくによる接収せっしゅうから1996年ねん3月23日にちに初はつの総統そうとう直接ちょくせつ選挙せんきょが実施じっしされるまでの台湾たいわんは中国ちゅうごく国民党こくみんとうによる一いち党とう独裁どくさい（党とう国こく体制たいせい）の政治せいじが行おこなわれていた。

遷台以前いぜん

1949年ねん10月1日にちの台湾たいわんへの政府せいふ移転いてん以前いぜんの中華民国ちゅうかみんこくは「大陸たいりく時期じき」と呼よばれる。

1928年ねんの国民こくみん政府せいふ（蔣介石せき政権せいけん）による北きた伐き完了かんりょう以降いこう、中華民国ちゅうかみんこくにはさまざまな矛盾むじゅんが生しょうじるようになり、改良かいりょうが試こころみられていたが全部ぜんぶ失敗しっぱいした。1945年ねんから1949年ねんまでの間あいだ、国民党こくみんとうは中国ちゅうごく大陸たいりくと台湾たいわんの両方りょうほうを支配しはい下かに置おいていたが、第だい二に次じ国共こっきょう内戦ないせんで中国共産党ちゅうごくきょうさんとう（中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく）に敗北はいぼくして大陸たいりくの領土りょうどを失うしなった。

遷台以降いこう

1949年ねん10月1日にち以降いこうの中華民国ちゅうかみんこくは「台湾たいわん時期じき」と呼よばれる。

共産党きょうさんとうに敗やぶれた国民党こくみんとうは中華民国ちゅうかみんこく政府せいふを台湾たいわんに移転いてんさせ、反撃はんげきの拠点きょてんとした。支配しはい下かに置おいている領土りょうどは台湾たいわん地区ちく（台湾たいわん島とう、澎湖諸島しょとう、金きむ門もん島とう、馬うま祖そ島とう）しか残のこっていなかったが、国民党こくみんとうは引ひき続つづき中華民国ちゅうかみんこくを「中国ちゅうごくを代表だいひょうする正統せいとうな政府せいふ」と定義ていぎした。しかし、1996年ねんから総統そうとうの選出せんしゅつ方法ほうほうが民選みんせんになったことにより、政府せいふのあり方かたが「台湾たいわん地区ちくの住民じゅうみんのみによる民意みんい（選挙せんきょ）に基もとづいて存在そんざいしている政府せいふ」へと変化へんかし、国家こっかの存在そんざい定義ていぎの建前たてまえと現実げんじつとが乖離かいりするようになった。。

第だい2期き（民主みんしゅ期き）

1996年ねん3月23日にちの民主みんしゅ化か以降いこうが第だい2期きである。

第だい2期きが本ほん記事きじの主題しゅだいである。1996年ねんの民衆みんしゅうによる直接ちょくせつの総統そうとう選挙せんきょ民主みんしゅ化か以降いこう、中華民国ちゅうかみんこく政府せいふの総統そうとう・官僚かんりょう・立法りっぽう委員いいんなどの政治せいじ家かは全すべて台湾たいわん地区ちくの住民じゅうみんによる選挙せんきょによって選出せんしゅつされるようになった。台湾たいわんは国民党こくみんとうによる一いち党とう独裁どくさいという体制たいせいから脱だっし、政権せいけん交代こうたいも起おこるようになった。この政府せいふのあり方かたの変化へんかと共ともに、民主みんしゅ化かされた中華民国ちゅうかみんこくは「中華民国ちゅうかみんこく第だい二に共和きょうわ制せい」と呼よばれる場合ばあいもある。

1990年代ねんだい以降いこう、台湾たいわんの政局せいきょくでは、「台湾たいわん独立どくりつ・華はな独どく・台湾たいわんの定義ていぎ・台湾たいわん地位ちい未定みてい論ろん・法理ほうり独立どくりつ・中国ちゅうごく脅威きょうい論ろん」など多おおくの論点ろんてんをめぐり、台湾たいわん本土ほんど派はの民主進歩党みんしゅしんぽとうと中国ちゅうごく大陸たいりくから渡わたった国民党こくみんとうは厳きびしい対立たいりつを始はじめた。若わかい世代せだいの台湾たいわん人じんはこの影響えいきょうを受うけ、中国ちゅうごく文化ぶんかよりも親したしみ深ふかい台湾たいわんの原住民げんじゅうみん文化ぶんか・客きゃく家か文化ぶんか・閩南文化ぶんかへの関心かんしんが強つよまっている。本土ほんど派はや民進党みんしんとうの勢力せいりょくも急速きゅうそくに強つよまり、台湾たいわんでは自分じぶんを中国人ちゅうごくじんではなく台湾たいわん人じんと認識にんしきするアイデンティティが強つよまっている。

2019年ねん以降いこう、民主進歩党みんしゅしんぽとうの蔡英文えいぶん総統そうとうは「中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん」という概念がいねんを提唱ていしょうし、台湾たいわんを「中華民国ちゅうかみんこくの色いろを弱よわめ、台湾たいわんの色いろを強つよめる」方針ほうしんをとっている。

第だい一期陳水扁時代 （2000年ねん - 2004年ねん）

1990年代ねんだい前半ぜんはんの李り登輝とうき総統そうとう時代じだいに本格ほんかく化かした中華民国ちゅうかみんこくの民主みんしゅ化かの結果けっか、外そと省しょう人じんに対たいする本省ほんしょう人じんの政治せいじ的てき地位ちいが向上こうじょうしたこともあり、台湾たいわんでは自みずからを「中国人ちゅうごくじん」ではなく「台湾たいわん人じん」と認識にんしきする「台湾たいわん人じん意識いしき」（台湾たいわん人じんとしてのアイデンティティを持もとうとする意識いしき）が高たかまった。

台湾たいわん人じん意識いしきとそれに伴ともなう「本土ほんど化か」（中華民国ちゅうかみんこくを中国ちゅうごくではなく台湾たいわんの政権せいけんと位置いちづける概念がいねん）により、2000年ねんの総統そうとう選挙せんきょでは「台湾たいわん人じん意識いしき」を強調きょうちょうした陳ちん水みず扁ひらた元もと台北たいぺい市長しちょう（後のちに民主進歩党みんしゅしんぽとう党首とうしゅも兼務けんむ）が当選とうせんし台湾たいわん政治せいじの本土ほんど化かが進すすんだ。更さらに李り登輝とうき前ぜん総統そうとうらが中心ちゅうしんとなり推進すいしんされた台湾たいわん正名しょうな運動うんどう及および台湾たいわん独立どくりつ運動うんどう（台たい独どく運動うんどう）の活性かっせい化かがこの時期じき認みとめられる。

その一方いっぽうで台湾たいわん独立どくりつに反対はんたいし、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくとの現状げんじょう維持いじを主張しゅちょうする中国ちゅうごく国民党こくみんとう（以下いか「国民党こくみんとう」）や親おや民みん党とうの野党やとう勢力せいりょくも外そと省しょう人じんを中心ちゅうしんに強つよく支持しじされており、国会こっかいに相当そうとうする立法院りっぽういんでは与野党よやとうの勢力せいりょくが均衡きんこうし政局せいきょく運営うんえいが不安定ふあんていとなり、中国ちゅうごく統一とういつか台湾たいわん独どく立りっかで国論こくろんの二に分化ぶんかがより深化しんかした。

混迷こんめいする政局せいきょく中ちゅう、陳ちん水みず扁ひらたは公民こうみん投票とうひょう（国民こくみん投票とうひょう）により台湾たいわんの将来しょうらいを決定けっていする政策せいさくを発表はっぴょう、2003年ねん6月建設けんせつ中ちゅうの原子力げんしりょく発電はつでん所しょの工事こうじ中止ちゅうしについての是非ぜひなどを問とう住民じゅうみん投票とうひょうを行おこなうと宣言せんげんした。これを受うけた立法院りっぽういんは2003年ねん11月27日にち、『公民こうみん投票とうひょう法案ほうあん』を審議しんぎ採択さいたくした。

採決さいけつは全ぜん38条じょうについて逐条ちくじょう形式けいしきで行おこなわれた。最もっとも注目ちゅうもくされたのは法ほうの適用てきよう範囲はんいに関かんする条項じょうこうであったが、この条項じょうこうに関かんしては民進党みんしんとう案あん（国名こくめい、国旗こっき、領土りょうどの変更へんこうも提議ていぎ出来できるとするもので独立どくりつ色しょくが強つよい）ではなく、国民党こくみんとう・親おや民みん党とう案あん（これらの問題もんだいに明言めいげんを避さけるもの）が賛成さんせい多数たすうで採択さいたくされた。

このような台湾たいわんでの政治せいじ行動こうどうに対たいし、「一ひとつの中国ちゅうごく」政策せいさくを堅持けんじする中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくは台湾たいわん独立どくりつの動向どうこうを牽制けんせいすることを目的もくてきに、「台湾たいわん独立どくりつには武力ぶりょく行使こうしも辞じさず」という態度たいどをとっている。

2004年ねんに実施じっしされた最初さいしょの公民こうみん投票とうひょうは、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく以外いがいにも、中台ちゅうたい関係かんけいの現状げんじょう維持いじを望のぞむ日本にっぽん・アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・フランスが難色なんしょくを示しめしたこともあり、その投票とうひょう内容ないようは非常ひじょうに曖昧あいまいなものとなった。また投票とうひょう結果けっかが結局けっきょく法定ほうていの有効ゆうこう投票とうひょう率りつ50％未満みまんで無効むこうになっている。

第だい二に期き陳ひね水すい扁ひらた時代じだい（2004年ねん - 2008年ねん）

再選さいせんを目指めざした陳ひね水すい扁ひらたは2004年ねんの総統そうとう選挙せんきょに出馬しゅつばしたが、政局せいきょくの混乱こんらんや台湾たいわん経済けいざいの停滞ていたいなどにより、国民党こくみんとうと支持しじ率りつが拮抗きっこうしていた。しかし、投票とうひょう直前ちょくぜんの銃撃じゅうげき事件じけんなどで同情どうじょう票ひょうを獲得かくとくした陳ひね水すい扁ひらたは辛かろうじて過半数かはんすうを獲得かくとくして再選さいせんされたが、その得票とくひょう率りつの低迷ていめいはその後ごの政局せいきょく運営うんえいの困難こんなんさを予想よそうさせる結果けっかであった。

今回こんかいも当選とうせんを果はたせなかった国民党こくみんとうは、中国共産党ちゅうごくきょうさんとう（以下いか「共産党きょうさんとう」）と距離きょりを保持ほじする民進党みんしんとうに対たいし、国民党こくみんとうは親おや共産党きょうさんとう路線ろせんを展開てんかいし、党首とうしゅの連戦れんせん（当時とうじ）が北京ぺきんを訪問ほうもんし、1948年ねん以来いらいに国共こっきょう両りょう党首とうしゅによる会談かいだんを実現じつげんさせるなど、共産党きょうさんとう中国ちゅうごく経済けいざいに深ふかく依拠いきょしている台湾たいわん財界ざいかいへの支持しじを図はかっている。また陳ひね水すい扁ひらたの娘むすめ婿むこのインサイダー株かぶ取引とりひきや夫人ふじんの不正ふせい経費けいひ処理しょり問題もんだいにより民進党みんしんとうへの攻撃こうげきを強つよめ、民衆みんしゅうによる大だい規模きぼな反はん陳ひね水すい扁ひらたデモへとつながっている。

こうした中なか、陳ちん水みず扁ひらたと民進党みんしんとう主席しゅせきの座ざを争あらそって敗やぶれた施ほどこせ明徳めいとくが離党りとう、反はん陳ひね水すい扁ひらた運動うんどうを展開てんかいするなど民進党みんしんとうの内部ないぶ分裂ぶんれつも進行しんこうしている。民進党みんしんとうも2008年ねんの総統そうとう選挙せんきょを睨にらんだ党勢とうせいを立たて直なおしを図はかるが、民進党みんしんとう自体じたいが独立どくりつ系けい・民主みんしゅ化か勢力せいりょくが大同団結だいどうだんけつして結党けっとうされた経緯けいいもあり、両りょう岸きし問題もんだいについて意見いけんの対立たいりつが存在そんざいするなど、党とう運営うんえいは難むずかしい局面きょくめんを迎むかえている。

努力どりょくするものの、元々もともと様々さまざまな独立どくりつ・民主みんしゅ化か勢力せいりょくが烏合うごうして党とうを作つくったという経歴けいれきもあり、また断固だんこ独立どくりつを目指めざす右派うはと、現状げんじょう維持いじをよしとする左派さはとの対立たいりつも表面ひょうめん化かするなど、政治せいじ経験けいけんの薄うすい陳ひね総統そうとうには苦くるしい展開てんかいが続つづいている。

又また、国際こくさい政治せいじ環境かんきょうも、台湾たいわんに大おおきな影響えいきょうを与あたえている。共産党きょうさんとうは民進党みんしんとうの下野げやを望のぞみ、国民党こくみんとうとの経済けいざい重視じゅうしの対話たいわ路線ろせんを展開てんかいし、台湾たいわん世論せろんを反はん独立どくりつへと誘導ゆうどうしているといわれている。アメリカ政府せいふも、イラクでの駐留ちゅうりゅう問題もんだいなどを抱かかえ、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくとの協調きょうちょう路線ろせんを維持いじすべく台湾たいわん独立どくりつに反対はんたいとの立場たちばを改あらためて強調きょうちょうしており、2007年ねん8月がつに中華民国ちゅうかみんこく政府せいふは国際こくさい連合れんごうに対たいし「台湾たいわん」名義めいぎでの加盟かめい申請しんせいを提出ていしゅつした際さいに両国りょうこく政府せいふが不快ふかい感かんを示しめしたことで、台湾たいわんの本土ほんど化かを推進すいしんする民進党みんしんとう政権せいけんへの打撃だげきとなっている。またそれまで台湾たいわんを支援しえんしていた中南米ちゅうなんべい諸国しょこくでも、経済けいざい的てき影響えいきょう力りょくを増ましつつある中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくへの接近せっきんも認みとめられ、2007年ねん8月がつに行おこなわれた陳ひね水すい扁ひらたによる中ちゅう米べい公式こうしき訪問ほうもんでも大おおきな成果せいかをあげることなく帰国きこくしている。

2008年ねんの総統そうとう選挙せんきょを巡めぐっては、国民党こくみんとうは外そと省しょう人じん・本省ほんしょう人じんを問とわず支持しじされている馬うま英えい九きゅう台北たいぺい市長しちょうを候補者こうほしゃに擁立ようりつし政権せいけん奪取だっしゅを目標もくひょうに掲かかげ当選とうせんし、共産党きょうさんとうとの協調きょうちょうを交流こうりゅう拡大かくだいを掲かかげる国民党こくみんとうへと政権せいけん交代こうたいが実現じつげんすることとなった。

馬うま英えい九きゅう時代じだい （2008年ねん-2016年ねん）

2008年ねん5月がつ、政権せいけん交代こうたいにより、国民党こくみんとうが8年ねんぶりに政権せいけんを奪還だっかんした。それまでの台湾たいわんの本土ほんど化かを推進すいしんと、それに伴ともなう両りょう岸きし関係かんけいの悪化あっかを招まねいた陳ひね水すい扁ひらた政権せいけんに対たいし、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくとの協調きょうちょうと交流こうりゅうの拡大かくだいを政策せいさく方針ほうしんとする施政しせい転換てんかんが行おこなわれるものと考かんがえられている。

2012年ねん1月がつ、現職げんしょくの馬うま総統そうとうが民進党みんしんとうの蔡氏を破やぶり、再選さいせん。

2016年ねん中華民国ちゅうかみんこく総統そうとう選挙せんきょと第だい九きゅう回かい中華民国ちゅうかみんこく立法りっぽう委員いいん選挙せんきょが行おこなわれた。

蔡英文えいぶん時代じだい（2016年ねん-現在げんざい）

2016年ねんに再ふたたび政権せいけん交代こうたいが起おこり、蔡英文えいぶんが史上しじょう初はつの女性じょせい総統そうとうとなった。蔡政権けんは「一ひとつの中国ちゅうごく」を否定ひていする方針ほうしんをとっており台たい中ちゅう関係かんけいは悪化あっか、そのため中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくは台湾たいわんを孤立こりつさせるために中華民国ちゅうかみんこくと国交こっこうを結むすんでいた国くにへの経済けいざい援助えんじょ等とうで国交こっこう樹立じゅりつする方針ほうしんへと切きり替かえた。断交だんこうのドミノが起おこり 2023年ねん5月がつ現在げんざい中華民国ちゅうかみんこくと国交こっこうを結むすんでいる国くには13カ国かこくにまで減少げんしょうしている。2018年ねん8月がつにはアメリカで台湾たいわん旅行りょこう法ほうが成立せいりつするなどアメリカとの関係かんけいが強つよまっている。

内政ないせいでは戒厳かいげん令れい時代じだいの真相しんそう究明きゅうめいや少数しょうすう派は言語げんごの保存ほぞん、アジア初はつとなる同性どうせい婚こん合法ごうほう化かなど進歩しんぽ主義しゅぎが進すすんだ。

2017年ねん、国民党こくみんとう政権せいけん時代じだいの白色はくしょくテロ等とう 人権じんけん弾圧だんあつの実態じったい解明かいめいのために「移行いこう期きの正義せいぎ促進そくしん条例じょうれい」が成立せいりつした。同年どうねん5月がつには同性どうせい婚こんの不ふ許可きょかは違憲いけんの判断はんだんが司法しほう院いんからなされ2019年ねん5月がつに合法ごうほうとなった。

2016年ねん台湾たいわん南部なんぶで死傷ししょう者しゃ600人にんを超こえる地震じしんが発生はっせい、2018年ねんには花はな蓮はちす県けんを中心ちゅうしんに死者ししゃ7名めいを出だすマグニチュード6.1の地震じしんが起おこった。

2018年ねん12月25日にち、中華民国ちゅうかみんこく国語こくご以外いがいの言語げんごの地位ちい向上こうじょうを認みとめる法律ほうりつが可決かけつされる。

2020年ねん1月がつ11日にちに投開票とうかいひょうが行おこなわれた総統そうとう選挙せんきょで蔡英文えいぶんが800万まん票ひょう以上いじょうを獲得かくとくし、再選さいせんした。

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