(Translated by https://www.hiragana.jp/)
聖爵 - Wikipedia コンテンツにスキップ

せい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
せい爵(コストロマのイパチェフ修道院しゅうどういんのもの・セルゲイ・プロクジン=ゴルスキーにより1911ねん撮影さつえい

せい(せいしゃく、ポティールギリシア: Άγιο Ποτήριο, ロシア: Потир, 英語えいご: Chalice)とは、正教会せいきょうかい聖体せいたい礼儀れいぎにおいてもちいられる金属きんぞくせいはいイイスス・ハリストスイエス・キリスト現代げんだいギリシャスラヴみ)の聖体せいたいみこととなるパン葡萄酒ぶどうしゅがここにれられる。西方せいほう教会きょうかいひじりはいカリスチャリスとも)に相当そうとうする。

一応いちおうせい爵との漢字かんじ表記ひょうき存在そんざいし、「せいしゃく」ともめるが、日本にっぽん正教会せいきょうかいではスラヴからそのまま転写てんしゃして「ポティール」とばれることがより一般いっぱんてきであり、明治めいじ時代じだい文献ぶんけんにも「せい爵」のに「ポティール」とのルビけられている。

せい爵にはりょうきよしとき信徒しんと接吻せっぷんするのをのぞき、神品しんぴん (正教会せいきょうかい聖職せいしょく)以外いがいにはれることゆるされていない。

せい爵には十字架じゅうじかイコンまれて装飾そうしょくされていることおおい。

みこととなる葡萄酒ぶどうしゅのみをひじりはいれる西方せいほう教会きょうかいとはことなり、正教会せいきょうかいではせい爵に聖体せいたいとなったパンもれられる(信徒しんとりょうひじり先立さきだ神品しんぴんりょうひじりには、まだ聖体せいたいせい爵にはれられず、別途べっと使つかってりょうきよしされる)。信徒しんとりょうきよしにあたっては、主教しゅきょうもしくは司祭しさいせい爵にれられた聖体せいたいせいさじせいひルジーツァ)とばれるスプーンのようなさじを使つかってみことごとすくい、これを信徒しんとくちれ、信徒しんとがこれをける。

聖体せいたい礼儀れいぎ終了しゅうりょう聖体せいたいみこととなったパンと葡萄酒ぶどうしゅは、司祭しさいもしくは輔祭によってあまさずりょうしょく(りょうしょく)される。聖体せいたいくすにんあた司祭しさいもしくは輔祭には、熱湯ねっとうもちいてせい爵の内側うちがわのこった聖体せいたいみことをきれいにかしみ、これをりょうしょくすること義務付ぎむづけられ、一片いっぺんいちてきのこすことはゆるされていない。

聖体せいたい礼儀れいぎとき使用しようされるとき以外いがいには、せい爵は聖堂せいどういたりひじりしょうち奉献ほうけんだいかれ、「ふと(たいき)」とばれるぬのおおわれる。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]