(Translated by https://www.hiragana.jp/)
自由を我等に - Wikipedia コンテンツにスキップ

自由じゆうとう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
自由じゆうとう
À nous la liberté
監督かんとく ルネ・クレール
脚本きゃくほん ルネ・クレール
製作せいさく フランク・クリフォード
出演しゅつえんしゃ レイモン・コルディフランス語ふらんすごばん
音楽おんがく ジョルジュ・オーリック
撮影さつえい ジョルジュ・ペリナール
編集へんしゅう ルネ・ルエナッフフランス語ふらんすごばん
配給はいきゅう 日本の旗 東和とうわ商事しょうじ
公開こうかい フランスの旗 1931ねん12月18にち
日本の旗 1932ねん5がつ
上映じょうえい時間じかん 104ふん
製作せいさくこく フランスの旗 フランス共和きょうわこく
言語げんご フランス語ふらんすご
テンプレートを表示ひょうじ

自由じゆうとう』(じゆうをわれらに、原題げんだいÀ nous la liberté)は、ルネ・クレール監督かんとく1931ねんフランス映画えいが大量たいりょう生産せいさん時代じだいきる窮屈きゅうくつさを皮肉ひにくっている作品さくひん

ストーリー

[編集へんしゅう]

ルイとエミールは刑務所けいむしょ二人ふたり部屋へや収容しゅうようされている。昼間ひるまは、ながだい大勢おおぜい囚人しゅうじんきあって作業さぎょうする。看守かんしゅがエミールをしかすきに、ルイは糸鋸いとのこをくすねる。それで部屋へやまど格子こうしって脱獄だつごくはかるが露見ろけんし、エミールはルイだけをがしてやる。

刑務所けいむしょへいえたルイに、自転車じてんしゃがぶつかってきてころんだ。それを拝借はいしゃくして全速力ぜんそくりょくげたところ、自転車じてんしゃ競技きょうぎのゴールにき、チャンピオンになってしまった。ルイは露天商ろてんしょうからレコードてん店員てんいんへと出世しゅっせしてゆく。

一方いっぽうようや出所しゅっしょしたエミールはまず、とりのさえずる野原のはらそべっていたところ、あそんでいてはいかんとまた留置りゅうちされた。悲観ひかんしてくびろうとするとなわむすんだまど格子こうしちた。留置とめおきじょうから逃亡とうぼうし、求職きゅうしょくれつもぐんだエミール。就職しゅうしょくさき蓄音機ちくおんき製造せいぞう会社かいしゃだった。ながだい大勢おおぜい工員こういんきあって作業さぎょうするが、今度こんどベルトコンベアはしなが作業さぎょうである。エミールがミスして混乱こんらんし、監督かんとくわれてんださきは、宮殿きゅうでんふう建物たてものだった。

社長しゃちょう大勢おおぜい正面しょうめん階段かいだんりてた。ルイだった。ルイが社長しゃちょうになっていた。エミールが近寄ちかよると、強請ねだられると勘違かんちがいしたルイは、別室べっしつにエミールをれこみピストルけた。あつ札束さつたばしたが、エミールはただ再会さいかいよろこぶだけ。ルイにも友情ゆうじょうがよみがえった。った。

オートメーションしん工場こうじょう落成らくせいしき明日あしたひかえた社長しゃちょうてい晩餐ばんさんかいに、エミールもまねかれた。かれには着飾きかざった淑女しゅくじょ紳士しんしのお上品じょうひんぶりごっこがおかしい。たまらずにすエミールにルイ社長しゃちょうし、晩餐ばんさんかいはおじゃんになり、奥方おくがたおこって愛人あいじん家出いえでしてしまった。

脱獄だつごくはんルイの前科ぜんか警察けいさつにばれてきた。ならずものたちから強請ねだられるようにもなった。ルイ社長しゃちょうがねをトランクに工場こうじょう屋根やねかくし、落成らくせいしき演説えんぜつはじめた。聴衆ちょうしゅうにはみの警官けいかんざる。はげしいつむじかぜになり、ルイのトランクがちて札束さつたばし、演説えんぜつ広場ひろばは、ふうさつれをひとたちがみぎはしひだりもど大騒おおさわぎになった。その混乱こんらんじょうじてルイは逃亡とうぼうする。

翌朝よくあさ、ルイとエミールは自由じゆうであった。ルンペン姿すがた二人ふたり野原のはら直線ちょくせん道路どうろあるす。高級こうきゅうしゃとすれちがった。おもわずかえったルイのしりを、エミールがる。ルイがかえす。二人ふたりいながらとおざかっていく。

キャスト

[編集へんしゅう]

日本語にほんご吹替:テレビばん初回しょかい放送ほうそう1967ねん2がつ3にちテレビ名画めいが

受賞じゅしょうれき

[編集へんしゅう]

備考びこう

[編集へんしゅう]

この映画えいが1931ねん作品さくひんである。そして、1936ねん封切ふうぎられたチャップリンの『モダン・タイムス』は、ベルトコンベアはしなが作業さぎょう、それからこるどたばたさわぎ、幕切まくぎれの野原のはら直線ちょくせん道路どうろ構図こうずなどがこの作品さくひんているとわれる。

チャップリンはトビスしゃより告訴こくそされるものの、「わたしのアイデアが偉大いだいなる映画えいがじんであるチャップリンに使用しようされることはまこと光栄こうえいであります。」とのルネ・クレール声明せいめいによって、チャップリンは勝訴しょうそする。ただ、一説いっせつにはトビスしゃナチス・ドイツ影響えいきょうにあったウーファしゃ姉妹しまい会社かいしゃであることから、ナチス・ドイツの影響えいきょうりょくかげにあるとのせつもある。

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]