赤あかひげ大賞たいしょう

秋篠宮あきしののみや文ぶん仁じん親王しんのう、同妃どうひ紀子のりこ臨席りんせきの下しも演説えんぜつする岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょう（2022年ねん5月がつ12日にち）

赤あかひげ大賞たいしょう（あかひげ たいしょう）は、日本にっぽん医師いし会かいと産経新聞さんけいしんぶん社しゃが共催きょうさいしている賞しょう。厚生こうせい労働省ろうどうしょうとフジテレビジョン、BSフジが後援こうえんし、太陽生命保険たいようせいめいほけん株式会社かぶしきがいしゃが特別とくべつ協賛きょうさんしている。

概要がいよう

全国ぜんこくの都道府県とどうふけん医師いし会かいの推薦すいせんした「地域ちいきの医療いりょう現場げんばで長年ながねんにわたり、健康けんこうを中心ちゅうしんに地域ちいき住民じゅうみんの生活せいかつを支ささえている医師いし」を対象たいしょうとし、毎年まいとし5人にんを選定せんていして表彰ひょうしょうする。その活動かつどうを顕彰けんしょうすることで、各地かくちの医療いりょう環境かんきょう整備せいび、医療いりょう活動かつどうの充実じゅうじつに寄与きよすることを目的もくてきとしており、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）に創設そうせつされた。

「赤あかひげ大賞たいしょう」の名称めいしょうは、山本やまもと周五郎しゅうごろうの時代じだい小説しょうせつ「赤あかひげ診療しんりょう譚たん」に由来ゆらいして命名めいめいされた。大賞たいしょうという名称めいしょうだが、受賞じゅしょう者しゃからさらに大賞たいしょう授与じゅよ者しゃを選定せんていしない。受賞じゅしょう者しゃには表彰状ひょうしょうじょうのほか、トロフィーと副賞ふくしょう100万まん円えんが、世界せかい医師いし会かいの第だい68代だい会長かいちょう横倉よこくら義武よしたけ（日医にちいの第だい19代だい会長かいちょう）と、産経新聞さんけいしんぶん社しゃ代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうの飯塚いいづか浩ひろし彦から手渡てわたされる。各かく医師いし会かいから推薦すいせんされた候補者こうほしゃにも、その功績こうせきを称となえ感謝かんしゃ状じょうが贈おくられる。

横倉よこくら会長かいちょうは、赤あかひげ大賞たいしょうの意義いぎと受賞じゅしょう・推薦すいせんされた医師いしについて、「「赤あかひげ先生せんせい」といえば、貧まずしく不幸ふこうな人々ひとびとに寄より添そい、身みを粉こなにして働はたらく頼たのもしい医師いしというイメージ。病やまいに苦くるしむ人ひとがいれば何なにとしても助たすけたいというのが医療いりょう人じんの願ねがいであり、医療いりょうの本質ほんしつは当時とうじも今いまも変かわらない」と述のべる一方いっぽう、いわゆる2025年ねん問題もんだい（※）を踏ふまえ、「かかりつけ医いを中心ちゅうしんとした地域ちいきのネットワークを作つくらなくてはいけません。地域ちいき住民じゅうみんの方々かたがたに寄より添そった形かたちでの医療いりょうの一層いっそうの展開てんかいに向むけ、全国ぜんこくの赤あかひげ先生せんせいの活躍かつやくに期待きたいしています」と期待きたい。「『人生じんせい100年ねん時代じだい』で、明あかるい高齢こうれい社会しゃかいとしていくためにも、日頃ひごろからの健康けんこう管理かんりとともに地域ちいき住民じゅうみんの方々かたがたに寄より添そった形かたちで医療いりょうを展開てんかいしている"赤あかひげ先生せんせい"の重要じゅうよう性せいがますます高たかまっている」と述のべ、日医にちいとしてもその活動かつどうに対たいするバックアップに努つとめていく意向いこうを示しめした。

※ ＝団塊だんかいの世代せだいが後期こうき高齢こうれい者しゃ（75歳さい以上いじょう）となる平成へいせい37年ねん、高齢こうれい化か社会しゃかいのピークを迎むかえ、介護かいご・医療いりょう費ひなど社会しゃかい保障ほしょう費ひの急増きゅうぞうが懸念けねんされる問題もんだい

なお、受賞じゅしょう・推薦すいせんの対象たいしょうの医師いしもさまざまで、「地区ちく唯一ゆいいつの医師いしとして3カ所かしょの診療しんりょう所しょを守まもる」「離島りとう・へき地ち医療いりょうの充実じゅうじつと向上こうじょうに尽力じんりょく」といった医師いしから、「多言たげん語ごを用もちいて在住ざいじゅう外国がいこく人じんの健康けんこうを支援しえん」「多た職種しょくしゅと連携れんけいして患者かんじゃに寄より添そう都市とし型がた『赤あかひげ』」医師いしまで多岐たきにわたる。

第だい1回かい表彰ひょうしょう式しきは2013年ねん3月がつに行おこなわれ、皇太子こうたいしと同妃どうひが列席れっせきした。第だい2回かい以降いこうは安倍晋三あべしんぞう内閣ないかく総理そうり大臣だいじんらが列席れっせき。2016年ねん1月がつの第だい4回かい表彰ひょうしょう式しきで、安倍あべ首相しゅしょうは「1億おく総そう活躍かつやく社会しゃかい。国民こくみんひとり一いち人にんが地域ちいきで生いき生いきと活躍かつやくするため、人々ひとびとのそばに寄より添そうかかりつけ医いの存在そんざいが必要ひつようだ」と述のべた。

式しきの模様もようなどは、産経新聞さんけいしんぶんの紙面しめん、ニュースサイト「産経さんけいニュース」、日本にっぽん医師いし会かいの「日医にちいニュース」などで紹介しょうかいされるほか、ＢＳフジで特別とくべつ番組ばんぐみ「密着みっちゃく！かかりつけ医いたちの奮闘ふんとう」などとして全国ぜんこくに放送ほうそう。「日本にっぽん医師いし会かい雑誌ざっし」に受賞じゅしょう者しゃの紹介しょうかい冊子さっしが同どう梱こりされる。

2018年ねん（平成へいせい30年ねん）の第だい6回かい表彰ひょうしょうから太陽生命保険たいようせいめいほけん株式会社かぶしきがいしゃが特別とくべつ協賛きょうさんしている。それまでは、ジャパンワクチン株式会社かぶしきがいしゃが特別とくべつ協賛きょうさんしていた。

第だい6回かい表彰ひょうしょうでは、2011年ねん発生はっせいの東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいからの復興ふっこうが「いまだ道みち半なかばである現状げんじょうを忘わすれてはならない」との選考せんこう委員いいんの思おもいを踏ふまえ、自みずから被災ひさいしながら、被災ひさい者しゃ支援しえんに当あたった医師いし2人にんに「選考せんこう委員いいん特別とくべつ賞しょう」を贈おくり、その活動かつどうを顕彰けんしょうした。

「赤あかひげ大賞たいしょう」歴代れきだい受賞じゅしょう者しゃ

• 第だい1回かい（2013年ねん）（平成へいせい25年ねん） - 松田まつだ好よしみ人じん（北海道ほっかいどう、名寄なよせ市し風連ふうれん国民こくみん健康けんこう保険ほけん診療しんりょう所しょ所長しょちょう）、久ひさし藤ふじ真しん（三重みえ県けん、久ひさ藤ふじ内科ないか理事りじ長ちょう）、横手よこて英えい義ぎ（和歌山わかやま県けん、横手よこてクリニック院長いんちょう）、鈴木すずき強つよし（広島ひろしま県けん、鈴木すずきクリニック院長いんちょう）、中野なかの俊彦としひこ（大分おおいた県けん、直ちょく耕こう団だん吉野よしの診療しんりょう所しょ所長しょちょう）
• 第だい2回かい（2014年ねん） - 下田しもだ憲けん（北海道ほっかいどう、けん三さんのことば館かんクリニック院長いんちょう）、野村のむら良彦よしひこ（神奈川かながわ県けん、野村のむら内科ないかクリニック院長いんちょう）、小鳥ことり輝男てるお（滋賀しが県けん、小串おぐし医院いいん院長いんちょう）、大岩おおいわ香苗かなえ（兵庫ひょうご県けん、大岩おおいわ診療しんりょう所しょ院長いんちょう）、白石しらいし吉彦よしひこ（島根しまね県けん、隠岐おき広域こういき連合れんごう立たて隠岐島おきのしま前ぜん病院びょういん院長いんちょう）
• 第だい3回かい（2015年ねん） - 岩田いわた千尋ちひろ（岩手いわて県けん、岩手いわて県立けんりつ大槌おおつち病院びょういん院長いんちょう）、西嶋にしじま公子きみこ（東京とうきょう都と、西嶋にしじま医院いいん院長いんちょう）、鬼頭おにがしら秀樹ひでき（徳島とくしま県けん、那賀なが町立ちょうりつ上那賀かみなか病院びょういん院長いんちょう）、二にノ坂ざか保喜ほき（福岡ふくおか県けん、にのさかクリニック院長いんちょう）、古川ふるかわ誠二せいじ（鹿児島かごしま県けん、パナウル診療しんりょう所しょ所長しょちょう）
• 第だい4回かい（2016年ねん） - 高橋たかはし昭彦あきひこ（栃木とちぎ県けん、ひばりクリニック院長いんちょう）、山中やまなか修おさむ（神奈川かながわ県けん、ポーラのクリニック院長いんちょう）、土川つちかわ権けん三郎さぶろう（岐阜ぎふ県けん、丹生川にゅうかわ診療しんりょう所しょ所長しょちょう）、高見たかみ徹とおる（鳥取とっとり県けん、日南にちなん町まち国民こくみん健康けんこう保険ほけん日南にちなん病院びょういん名誉めいよ院長いんちょう）、緒方おがた健一けんいち（熊本くまもと県けん、おがた小児科しょうにか・内科ないか医院いいん理事りじ長ちょう）
• 第だい5回かい（2017年ねん） - 下田しもだ輝一きいち（秋田あきた県けん、山内やまうち診療しんりょう所しょ院長いんちょう、大森おおもり英俊ひでとし（茨城いばらき県けん、大森おおもり医院いいん院長いんちょう）、明石あかし恒ひさし浩ひろし（神奈川かながわ県けん、ザ・ブラフ・メディカル＆デンタル・クリニック院長いんちょう）、大森おおもり浩二こうじ（京都きょうと府ふ、大森おおもり医院いいん院長いんちょう）、瀬戸せと上うえ健二郎けんじろう（鹿児島かごしま県けん、薩摩さつま川内せんだい市し下甑しもこしき手打てうち診療しんりょう所しょ前ぜん所長しょちょう）
• 第だい6回かい（2018年ねん） - 藤巻ふじまき幹夫みきお（新潟にいがた県けん、藤巻ふじまき医院いいん理事りじ）、河井かわい文ぶん健けん（静岡しずおか県けん、河井かわい医院いいん理事りじ長ちょう・院長いんちょう）、塚本つかもと眞言しんごん（岡山おかやま県けん、塚本つかもと内科ないか医院いいん理事りじ長ちょう・院長いんちょう）、松原まつばら奎一（香川かがわ県けん、松原まつばら病院びょういん理事りじ長ちょう）、水上みずかみ忠弘ただひろ（佐賀さが県けん、水上みずかみ医院いいん理事りじ長ちょう・院長いんちょう）、鎌田かまた眞人まさと（宮城みやぎ県けん、歌津うたつ八はち番ばんクリニック理事りじ長ちょう・院長いんちょう）、佐藤さとう徹とおる（宮城みやぎ県けん、佐藤さとう徹とおる内科ないかクリニック理事りじ長ちょう・院長いんちょう）。選考せんこう委員いいん特別とくべつ賞しょう - 鎌田かまた眞人まさと（宮城みやぎ県けん、歌津うたつ八はち番ばんクリニック 理事りじ長ちょう・院長いんちょう）、佐藤さとう徹とおる（宮城みやぎ県けん、佐藤さとう徹とおる内科ないかクリニック理事りじ長ちょう・院長いんちょう）

選考せんこう委員いいん

羽毛田うもうだ信吾しんご、向井むかい千秋ちあき、檀だんふみ、ロバート・キャンベル。

過去かこの選考せんこう委員いいんは、山田やまだ邦子くにこ、小林こばやし光恵みつえ、神田かんだ裕二ゆうじ（厚生こうせい労働省ろうどうしょう医い政局せいきょく長ちょう）、河合かわい雅司まさし、日本にっぽん医師いし会かい役員やくいんらがいる。

外部がいぶリンク

• 日本にっぽん医師いし会かい　赤あかひげ大賞たいしょう（公式こうしきホームページ。過去かこの受賞じゅしょう者しゃリストあり）