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通学つうがく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本にっぽんおおくの小学校しょうがっこうでは、ランドセル背負せおい、児童じどうだけで集団しゅうだんあるいている
小学生しょうがくせい通学つうがく交差点こうさてん横断おうだん歩道ほどう見守みまも大人おとな(この場合ばあい東京とうきょう地方ちほう公務員こうむいん学童がくどう擁護ようごいん」、2015ねん

通学つうがく(つうがく)とは、児童じどう生徒せいと学生がくせい学校がっこうかようこと。[1][2]きの「登校とうこう」とかえり(帰宅きたく)の「下校げこう」をわせてとう下校げこうともう。園児えんじ幼稚園ようちえん保育園ほいくえんかよ場合ばあい通園つうえん(つうえん)といい、きの「とうえん」とかえり(帰宅きたく)の「くだえん」をわせて登降とうこうえんともいう。

通学つうがく範囲はんい

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通学つうがく範囲はんい制限せいげん以下いかてんのどちらか、もしくは両者りょうしゃわせでめられる。通学つうがく範囲はんいについてとく規定きてい学校がっこうもある。

  • 地域ちいき指定していする学区がっく校区こうく)。
  • 通学つうがくにかかる時間じかん制限せいげんする。

形態けいたい

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とう下校げこう形態けいたいは、児童じどう生徒せいと学生がくせい生活せいかつ環境かんきょうとう事情じじょうにより様々さまざまであるが、

  • どこからかようか
  • どのような交通こうつう手段しゅだん使つかうか

大別たいべつしてかんがえることにする。

どこからかようか

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公立こうりつ小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこうにあっては、一般いっぱん自宅じたくからかよものがほとんどだが、まれ自宅じたく以外いがいからかよものもいる。自宅じたく以外いがいれいとしては、学校がっこうりょう下宿げしゅく寄宿舎きしゅくしゃげられる。公立こうりつ高等こうとう学校がっこうでは、学区がっくがある都道府県とどうふけん普通ふつうでは自宅じたくからかよものおおい。学区がっくがない都道府県とどうふけん普通ふつう専門せんもん学科がっか総合そうごう学科がっかでは自宅じたく以外いがいからかよれいられる。高等こうとう教育きょういく私立しりつ学校がっこう大学だいがくでは、学区がっく校区こうくせいいため、学校がっこう立地りっち条件じょうけん交通こうつう手段しゅだん学生がくせい生徒せいと事情じじょうなどの状況じょうきょうによりことなっているため様々さまざまである。

交通こうつう手段しゅだん

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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく一般いっぱんてきスクールバスくに地域ちいきによっては使つかわれることがある。
米国べいこくアラスカしゅう小学校しょうがっこう自転車じてんしゃ通学つうがくする

交通こうつう手段しゅだんとしては、以下いかげるものがかんがえられる。

  • 徒歩とほ - 学校がっこうから自宅じたくまで近距離きんきょり場合ばあいあるいての通学つうがく小学校しょうがっこうなどでは、登校とうこうはんつくって、集団しゅうだん登校とうこうをする学校がっこう地域ちいきもある。
  • バス - 学校がっこうから自宅じたくまでなか遠距離えんきょり場合ばあい利用りよう一般いっぱん路線ろせんバスもちいる。過疎かそ山間さんかんなどでは小中学校しょうちゅうがっこうでもみとめられているところもあり、そのような場合ばあい、バス会社かいしゃ協力きょうりょくして通学つうがくようにバスを運行うんこうするれいられる。スクールバス参照さんしょうのこと。
  • 鉄道てつどう
  • ふね - うみみずうみかわなどをわたって通学つうがくする場合ばあい利用りよう島嶼とうしょ中心ちゅうしんおおられる。
  • 自転車じてんしゃ - 学校がっこうから自宅じたくまで中距離ちゅうきょり場合ばあい利用りよう中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうなどでは学校がっこう許可きょからなければならないのが一般いっぱんてき。なお小学校しょうがっこうでは自転車じてんしゃ通学つうがく原則げんそくみとめられておらず、学区がっくおおきく通学つうがく時間じかんがかかる場合ばあいのみ一部いちぶ学校がっこう許可きょかされている。
  • 自動車じどうしゃ - 学校がっこうから自宅じたくまで遠距離えんきょり公共こうきょう交通こうつう機関きかん利用りよう不便ふべん時間じかん短縮たんしゅく安全あんぜん確保かくほなどの理由りゆう利用りよう家族かぞく親戚しんせき知人ちじん専属せんぞく運転うんてんしゅ地域ちいき担当たんとうしゃタクシーもしくは学校がっこう教職員きょうしょくいん運転うんてんする自家用じかよう自動車じどうしゃ利用りよう目的もくてきおくとどける。しかし校則こうそく禁止きんしされている学校がっこうおおい。一部いちぶ大学だいがくでは厳密げんみつ審査しんさうえではあるが、本人ほんにん運転うんてんによる通学つうがく認可にんかしている場合ばあいもある(豊田工業大学とよたこうぎょうだいがく長崎ながさきウエスレヤン大学だいがく愛知あいち産業さんぎょう大学だいがく関西学院大学かんせいがくいんだいがく名古屋商科大学なごやしょうかだいがくなど)。

以上いじょうのものをわせた通学つうがく形態けいたいをとることもある。たとえば、自宅じたくからさいよせえき利用りようするにたって、えきまで自転車じてんしゃ利用りようし、学校がっこう最寄もよえきから徒歩とほといった交通こうつう手段しゅだんかんがえられる。また、スクールバスという、自宅じたくなどと学校がっこうむすぶバスを利用りようするという形態けいたいもある(学校がっこう法人ほうじん直接ちょくせつ運営うんえいするもの、学校がっこう契約けいやくしているバス会社かいしゃ運行うんこうするもの、公立こうりつ学校がっこう自治体じちたい運行うんこうするものなどさまざまで、自治体じちたい運行うんこう通学つうがく区域くいき広大こうだいなうえ、ふゆなが徒歩とほ通学つうがく安全あんぜん確保かくほむずかしい北海道ほっかいどうおおい)。

バスや鉄道てつどう船舶せんぱく利用りようする場合ばあい学校がっこう申請しんせいすることで、通学つうがく定期ていきけん利用りようすることができる。ほとんどの学校がっこう可能かのうだが登校とうこう日数にっすうすくない通信つうしんせい高校こうこう学習がくしゅうじゅくサポートこうなどでは発行はっこうできない。なお通信つうしんせい高校こうこうでは通学つうがく定期ていきけんわりとして学校がっこう学生がくせい生徒せいと旅客りょかく運賃うんちん割引わりびきしょう発行はっこう通学つうがくよう割引わりびき回数かいすうけんうことができる。(101km以上いじょう利用りようできる乗車じょうしゃけんが2割引わりびき通学つうがくよう回数かいすうけん場合ばあい大人おとな普通ふつううんの5わりきかつ有効ゆうこう期限きげんが6かげつびる。)

通学つうがく

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通学つうがくしめ日本にっぽん道路どうろ標識ひょうしき

自宅じたくなどから学校がっこうかよみちのこと。「スクールゾーン (en)」として交通こうつう整理せいりされている場合ばあいおおい。登校とうこう時間じかんたい学校がっこう近隣きんりん中心ちゅうしんに、自動車じどうしゃ通行つうこう禁止きんし道路どうろ標識ひょうしき)または自粛じしゅく要請ようせい看板かんばん)されているみちもある。

交通こうつう事故じこ犯罪はんざい被害ひがいなどをふせぐため、保護ほごしゃ近隣きんりん住民じゅうみん教員きょういんらによる見守みまも[3]集団しゅうだんとう下校げこうおこなわれる地域ちいきおおい。

校区こうくひろ場合ばあいは、地元じもと公立こうりつ小中学校しょうちゅうがっこうでも、自宅じたくから学校がっこうまで10キロメートル以上いじょうもするところもある。また、地元じもと学校がっこうかよっていない場合ばあいは、通学つうがくすうじゅうキロメートルあるというのもめずらしくない。このケースに該当がいとうする生徒せいと場合ばあい条件じょうけんによっては例外れいがいてき越境えっきょう入学にゅうがくみとめられる場合ばあいもある。(詳細しょうさいについては越境えっきょう入学にゅうがく参照さんしょう

2011ねん警察庁けいさつちょうは、一部いちぶ通学つうがく生活せいかつ道路どうろ交通こうつうりょう増加ぞうかみちとして利用りようされている実態じったい対応たいおうするため、全国ぜんこく都道府県とどうふけん警察けいさつ通学つうがく生活せいかつ道路どうろ必要ひつようおうじて「ゾーン30」として指定していし、どうゾーンない制限せいげん速度そくどを30km/hに整備せいびすすめるよう通達つうたつ[4]。また、搬式オービス導入どうにゅうした警察けいさつでは、どう装置そうち使用しようした速度そくどまりをおこなっている[5]

通学つうがくようする時間じかん距離きょり費用ひよう

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通学つうがくにかかる時間じかんは、自宅じたく学校がっこう場所ばしょによってまちまちである。ちかければ1ふんとおければ1時間じかん以上いじょうようすることもあり、そのはばひろい。

通常つうじょう学校がっこう始業しぎょう時刻じこく終業しゅうぎょう時刻じこくさだめられている。通学つうがく時間じかんたいは、この始業しぎょう就業しゅうぎょう時刻じこく通学つうがく所要しょよう時間じかんとでまってくる。また、下校げこう時間じかんたいは、その日課にっか放課後ほうかご活動かつどう有無うむやそのしょ事情じじょうによってもわってくることがある。バスや鉄道てつどう船舶せんぱくなどの公共こうきょう交通こうつう機関きかん利用りようする場合ばあい通学つうがく時間じかんたい通勤つうきんラッシュとかさなることもあり、とく初等しょとう教育きょういくなどにあっては、児童じどうにとって負担ふたんとなることもあり、これらをけるための配慮はいりょ必要ひつようとなる場合ばあいもある。

関東かんとう地方ちほう北部ほくぶ静岡しずおかけん東部とうぶでは、地元じもと若者わかものすうじゅう-100キロメートル程度ていどはなれた東京とうきょう大学だいがく進学しんがくした場合ばあい鉄道てつどう特急とっきゅうけんだいなど通学つうがく費用ひよう一部いちぶ補助ほじょする制度せいどもうけているまち複数ふくすうある。地元じもとつづけてもらい、東京とうきょうへの人口じんこう流出りゅうしゅつふせねらいがある[6]

事故じこ

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日本にっぽんでは、2016ねんから2020ねんの5年間ねんかんに、とう下校げこうちゅう事故じこ死亡しぼう重傷じゅうしょうった児童じどう小学生しょうがくせい)のかずを908にんとする警察庁けいさつちょうのデータが存在そんざいする[7]

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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  1. ^ コトバンク - 通学つうがく”. 2019ねん12月3にち閲覧えつらん
  2. ^ goo辞書じしょ - つう‐がく【通学つうがく】 の解説かいせつ”. 2019ねん12月3にち閲覧えつらん
  3. ^ とう下校げこう見守みまもり「学校がっこう以外いがいになうべき」文科ぶんかしょう方針ほうしん朝日新聞あさひしんぶんDIGITAL(2017ねん9がつ24にち)2018ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  4. ^ 通学つうがく生活せいかつ道路どうろ秘策ひさくあり 「ゾーン30」効果こうかてきめん!速度そくどがった!”. 産経新聞さんけいしんぶん (2014ねん1がつ23にち). 2019ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  5. ^ 搬式速度そくど測定そくてい装置そうち京都きょうとでもまり”. 京都きょうと新聞しんぶん (2019ねん10がつ1にち). 2019ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  6. ^ 東京とうきょう通学つうがく 支援しえんします/100キロけん自治体じちたい交通こうつう補助ほじょ大学だいがく進学しんがく転出てんしゅつふせ日本経済新聞にほんけいざいしんぶん夕刊ゆうかん2018ねん3がつ26にち社会しゃかい・スポーツめん)2018ねん3がつ26にち閲覧えつらん
  7. ^ たない通学つうがく事故じこ 5ねん児童じどう900にん死亡しぼう重傷じゅうしょう現実げんじつ”. NHK (2021ねん12月26にち). 2022ねん5がつ12にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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