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ETV6

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ETV6
PDBに登録とうろくされている構造こうぞう
PDBオルソログ検索けんさく: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧いちらん

1JI7, 1LKY, 2DAO, 2QAR, 2QB0, 2QB1

識別子しきべつし
記号きごうETV6, TEL, TEL/ABL, THC5, ETS variant 6, ETS variant transcription factor 6
外部がいぶIDOMIM: 600618 MGI: 109336 HomoloGene: 37560 GeneCards: ETV6
遺伝子いでんし位置いち (ヒト)
12番染色体 (ヒト)
染色せんしょくたい12ばん染色せんしょくたい (ヒト)[1]
12番染色体 (ヒト)
ETV6遺伝子の位置
ETV6遺伝子の位置
バンドデータ開始かいしてん11,649,674 bp[1]
終点しゅうてん11,895,377 bp[1]
遺伝子いでんし位置いち (マウス)
6番染色体 (マウス)
染色せんしょくたい6ばん染色せんしょくたい (マウス)[2]
6番染色体 (マウス)
ETV6遺伝子の位置
ETV6遺伝子の位置
バンドデータ開始かいしてん134,012,663 bp[2]
終点しゅうてん134,247,121 bp[2]
RNA発現はつげんパターン
さらなる参照さんしょう発現はつげんデータ
遺伝子いでんしオントロジー
分子ぶんし機能きのう DNA-binding transcription factor activity
RNA polymerase II cis-regulatory region sequence-specific DNA binding
DNA結合けつごう
sequence-specific DNA binding
DNA-binding transcription activator activity, RNA polymerase II-specific
RNA polymerase II transcription regulatory region sequence-specific DNA binding
血漿けっしょうタンパク結合けつごう
DNA-binding transcription repressor activity, RNA polymerase II-specific
protein domain specific binding
DNA-binding transcription factor activity, RNA polymerase II-specific
細胞さいぼう構成こうせい要素ようそ かく小体こてい
細胞さいぼうかく
細胞さいぼうしつ基質きしつ
生物せいぶつがくてきプロセス hematopoietic stem cell proliferation
細胞さいぼう分化ぶんか
regulation of transcription, DNA-templated
negative regulation of transcription by RNA polymerase II
transcription by RNA polymerase II
positive regulation of transcription by RNA polymerase II
transcription, DNA-templated
vitellogenesis
mesenchymal cell apoptotic process
神経しんけい発生はっせい
regulation of transcription by RNA polymerase II
出典しゅってん:Amigo / QuickGO
オルソログ
たねヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001987

NM_007961
NM_001303102

RefSeq
(タンパク質たんぱくしつ)

NP_001978

NP_001290031
NP_031987

場所ばしょ
(UCSC)
Chr 12: 11.65 – 11.9 MbChr 12: 134.01 – 134.25 Mb
PubMed検索けんさく[3][4]
ウィキデータ
閲覧えつらん/編集へんしゅう ヒト閲覧えつらん/編集へんしゅう マウス

ETV6(ETS variant transcription factor 6)またはTEL(translocated ETS leukemia)は、ヒトではETV6遺伝子いでんし以前いぜん名称めいしょうTEL遺伝子いでんし)にコードされる転写てんしゃ因子いんしである。ETV6タンパク質たんぱくしつはさまざまな細胞さいぼうしゅとく血液けつえき組織そしき発生はっせい成長せいちょう調節ちょうせつしている。ETV6遺伝子いでんしにはこう頻度ひんどでさまざまな変異へんいしょうじ、致死ちしてきとなりうるがんこされる。より具体ぐたいてきには、ETV6遺伝子いでんし融合ゆうごうして特定とくていしゅのがんの発生はっせい進行しんこう駆動くどうするがんげん遺伝子いでんしとして臨床りんしょうてき重要じゅうようである。一方いっぽうETV6がん抑制よくせい遺伝子いでんしでもあり、末端まったんめられた活性かっせいがたタンパク質たんぱくしつさんされるようになる変異へんい特定とくていしゅのがんと関係かんけいしている。

遺伝子いでんし

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ヒトのETV6遺伝子いでんし12ばん染色せんしょくたい英語えいごばんたんうで(p)の13.2(12p13.2)に位置いちする。遺伝子いでんしは8エクソンからなり、2つの開始かいしコドン存在そんざいする。そのうちの1つは遺伝子いでんしはじまりのエクソン1に位置いちし、代替だいたいてき開始かいしコドンはエクソン3の上流じょうりゅう位置いちする。ETV6遺伝子いでんし全長ぜんちょう452アミノ酸あみのさんからなるタンパク質たんぱくしつをコードし、事実じじつじょうすべての細胞さいぼうしゅ組織そしき発現はつげんしている[5][6]Etv6遺伝子いでんしノックアウトしたマウスは、卵黄らんおう血管けっかん新生しんせい欠陥けっかんと、あいだけい細胞さいぼう神経しんけい細胞さいぼうアポトーシスによる過剰かじょう喪失そうしつのために胎生たいせい10.5にちから11.5にちあいだ致死ちしとなる。マウスでの遺伝子いでんし操作そうさもとづくほか研究けんきゅうからは、この遺伝子いでんし骨髄こつづいにおける血球けっきゅう形成けいせい血管けっかんもう発生はっせい維持いじ必要ひつようであることが示唆しさされている[5][7]

タンパク質たんぱくしつ

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ヒトのETV6タンパク質たんぱくしつETS転写てんしゃ因子いんしファミリー英語えいごばん一員いちいんであるが、標的ひょうてき遺伝子いでんし転写てんしゃ刺激しげきするのではなく阻害そがいする作用さようたす場合ばあいほうおおい。ETV6タンパク質たんぱくしつは、N末端まったんのPNT(pointed)ドメイン、中心ちゅうしん位置いちする調節ちょうせつドメイン、C末端まったんのETSがたDNA結合けつごうドメインから構成こうせいされる。PNTドメインは自身じしん転写てんしゃ因子いんしFLI1英語えいごばんなど)とオリゴマーを形成けいせいし、ETSドメインは調節ちょうせつ標的ひょうてき遺伝子いでんしない位置いちする9–10塩基えんきたい配列はいれつちゅうの5-GGAA/T-3コンセンサス配列はいれつ結合けつごうする[5][8]。ETV6は細胞さいぼう分化ぶんか成長せいちょう調節ちょうせつするほかタンパク質たんぱくしつ相互そうご作用さようし、いちれいとしてETSファミリーのほかのメンバーであるFLI1に結合けつごうして阻害そがいおこなう。FLI1は血小板けっしょうばん形成けいせいするきょかくだま成熟せいじゅく促進そくしんし、あかだま赤血球せっけっきゅう分化ぶんかするのをふせ因子いんしである[7][9]。ETV6はヒストンアセチルトランスフェラーゼであるHTATIPにも結合けつごうする。HTATIPは転写てんしゃDNA修復しゅうふく、アポトーシスに関与かんよするさまざまな遺伝子いでんし発現はつげん調節ちょうせつしており、この結合けつごうはETV6の転写てんしゃ抑制よくせい活性かっせい促進そくしんする[10]

医学いがくてき意義いぎ

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先天せんてんせい変異へんい

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ETV6まれにみられるミスセンス変異へんいやその機能きのう喪失そうしつがた変異へんいは、ETV6-related thrombocytopenia(thrombocytopenia 5、THC5)とばれる血小板けっしょうばん減少げんしょうしょう一種いっしゅ原因げんいんとなる。この疾患しっかんつね染色せんしょくたい優性ゆうせい遺伝いでん疾患しっかんであり、さまざまな程度ていど血小板けっしょうばん減少げんしょう正常せいじょうの5%から90%)、軽度けいどからなか程度ていど出血しゅっけつ傾向けいこう、そして骨髄こつづいせいけんによる異常いじょう形態けいたいきょかくだま正常せいじょうよりぶんすくないかくなど)の検出けんしゅつだい赤血球せっけっきゅうしょう英語えいごばん特徴とくちょうづけられる。THC5は血液けつえきのがん(慢性まんせい骨髄こつづいたんたませい白血病はっけつびょう急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう、B細胞さいぼうせい急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう混合こんごう形質けいしつせい急性きゅうせい白血病はっけつびょう英語えいごばん骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん多発たはつせい骨髄腫こつづいしゅなど)や血液けつえき以外いがいのがん(皮膚ひふがん結腸けっちょうがんなど)、またミオパチー食道しょくどう逆流ぎゃくりゅうしょうなどの悪性あくせい疾患しっかん発生はっせいりつ増加ぞうか関係かんけいしている[11][12]

ETV6遺伝子いでんしつね染色せんしょくたい優性ゆうせい遺伝いでん変異へんいかかえる、血縁けつえん関係かんけいのない2つの家系かけい発見はっけんされている。一方いっぽう家系かけい変異へんいはL349Pとばれ、ETV6のDNA結合けつごうドメインに位置いちする349ばんアミノ酸あみのさんロイシンからプロリンわっている。もう一方いっぽう家系かけい変異へんいはN385fsとばれ、ETV6遺伝子いでんしないの5塩基えんきたいかけしつによって短縮たんしゅくがたETV6タンパク質たんぱくしつさんされる。どちらの変異へんいがたタンパク質たんぱくしつ正常せいじょうかく移行いこうおこなわれず、ETV6タンパク質たんぱくしつによる標的ひょうてき遺伝子いでんし調節ちょうせつ能力のうりょく低下ていかする。2つの家系かけいの15にん血小板けっしょうばん減少げんしょう、そのうち5にんでは急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうもみられた。L349P家系かけいでは、1人ひとりじん細胞さいぼうがん、もう1人ひとり十二指腸じゅうにしちょうがんもみられたものの、これら2種類しゅるいのがんとL349P変異へんいとの関係かんけいについての研究けんきゅうおこなわれていない[13]

治療ちりょう

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THC5の患者かんじゃ家族かぞくぜん血球けっきゅう計算けいさん末梢まっしょう塗抹とまつ検査けんさ標本ひょうほんのスクリーニングによる定期ていきてきなモニタリングをおこなうことで、血液けつえき腫瘍しゅようへの悪性あくせい転換てんかんによってもたらされる初期しょき変化へんか検出けんしゅつすることが必要ひつようである。こうした形質けいしつ転換てんかんしょうじた患者かんじゃ一般いっぱんてきには、家族かぞくせいではないおな血液けつえき腫瘍しゅよう患者かんじゃ同様どうよう治療ちりょうおこなわれる。悪性あくしょうでない血液けつえき腫瘍しゅよう血液けつえき以外いがい固形こけい腫瘍しゅよう発生はっせいしたTHC5の患者かんじゃも、家族かぞくせいではないおな腫瘍しゅよう患者かんじゃ同様どうよう治療ちりょうおこなわれる[11][12]

ETV6のL349PまたはN385fsの変異へんい関係かんけいした急性きゅうせいリンパだませい白血病はっけつびょうでは、3にんのうち2にん標準ひょうじゅんてき化学かがく療法りょうほうたいする感受性かんじゅせいきわめてひくく、化学かがく療法りょうほうから骨髄こつづい移植いしょく迅速じんそく移行いこうし、もう1人ひとり死亡しぼうした。このことは、これらの変異へんい関係かんけいした急性きゅうせいリンパだませい白血病はっけつびょう積極せっきょくてき治療ちりょう必要ひつようとすることを示唆しさしている[13]

後天こうてんせい変異へんい

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ETV6遺伝子いでんし造血ぞうけつけい前駆ぜんく細胞さいぼうでさまざまな変異へんいしょうじやすく、さまざまな種類しゅるい白血病はっけつびょうリンパ腫りんぱしゅこされる。また、血液けつえき以外いがい組織そしきでも少数しょうすう変異へんいしょうじ、固形こけい腫瘍しゅようしょうじる可能かのうせいがある。こうした変異へんい染色せんしょくたいてんともなっており、12ばん染色せんしょくたいたんうで12p13.2に位置いちするETV6遺伝子いでんし染色せんしょくたいまれおな染色せんしょくたいじょう遺伝子いでんし近傍きんぼう融合ゆうごうしている。このようにして、細胞さいぼう悪性あくせい成長せいちょう促進そくしんするキメラタンパクしつをコードするがん遺伝子いでんしとなる融合ゆうごう遺伝子いでんしつくされる。あらたに形成けいせいされたがんタンパク質たんぱくしつのどの部分ぶぶんがその悪性あくせい寄与きよしているかはあきらかではない場合ばあいがあるが、一般いっぱんてきにはETV6とチロシンキナーゼ活性かっせいゆうするタンパク質たんぱくしつとの融合ゆうごうによって、厳密げんみつ制御せいぎょされたチロシンキナーゼから制御せいぎょけず継続けいぞくてき活性かっせいされたチロシンキナーゼへの変化へんかしょうじることで、細胞さいぼう悪性あくせい転換てんかん促進そくしんされることがおお[14]

血液けつえき腫瘍しゅよう

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したひょうでは、こう頻度ひんどETV6との融合ゆうごうしょうじる遺伝子いでんしと、それらの機能きのう染色せんしょくたいじょう位置いちもっと一般いっぱんてきてんてんによってしょうじる悪性あくせい腫瘍しゅよう一覧いちらんしめしている。こうしたてん変異へんいは、さまざまな種類しゅるい血液けつえき細胞さいぼう分化ぶんかする多能たのうせい造血ぞうけつみき細胞さいぼうしょうじることが一般いっぱんてきである。したがって、ある特定とくてい変異へんいからさまざまな種類しゅるい血液けつえき腫瘍しゅようしょうじる可能かのうせいがある[5][14]骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんにおけるETV6遺伝子いでんし変異へんい存在そんざいは、生存せいぞん期間きかん短縮たんしゅく関係かんけいしている[15]

遺伝子いでんし 機能きのう 位置いち てん 悪性あくせい腫瘍しゅよう 遺伝子いでんし 機能きのう 位置いち てん 悪性あくせい腫瘍しゅよう
PDGFRA英語えいごばん 受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼ 4q12 t(4;12)(q12;p13) クローンせいこうさんだまぞうしょう英語えいごばん患者かんじゃの40–50% PDGFRB英語えいごばん 受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼ 5q32 t(5;12)(q31-33;p13) まれクローンせいこうさんだまぞうしょう英語えいごばん
FLT3 受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼ 13q12.2 t(12;13)(q13.1;p12.3-13) まれ急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうクローンせいこうさんだまぞうしょう英語えいごばん ABL1 受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼ英語えいごばん 9q34.12 t(9;12)(q34;p13) まれ急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう、B細胞さいぼうがたまたはT細胞さいぼうがた急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうフィラデルフィア染色せんしょくたい陰性いんせい慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう
RUNX1 転写てんしゃ因子いんし 21q22.12 t(12;21)(p13;q22) 小児しょうに急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう患者かんじゃの20–25% PAX5英語えいごばん ホメオボックスタンパク質たんぱくしつ 9p13.2 t(9;12)(q11;p13) 小児しょうに急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう患者かんじゃの1%
MNX1英語えいごばん ホメオボックスタンパク質たんぱくしつ 7q36.3 t(7:12)(q36;p13) 18ヶ月かげつ未満みまん小児しょうに急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう患者かんじゃの20–30% MECOM英語えいごばん 転写てんしゃ因子いんし 3q26.2 t(3;12)(q26;p13) まれ骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん骨髄こつづい増殖ぞうしょくせい腫瘍しゅよう急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう

ひょうしめされた融合ゆうごう遺伝子いでんし形成けいせいてんほかにも、ETV6非常ひじょうまれ症例しょうれい(1けんから10けん報告ほうこく症例しょうれい)で遺伝子いでんしとの融合ゆうごう報告ほうこくされている。こうしたてんではひょうしめされている血液けつえき腫瘍しゅようの1つまたは複数ふくすう種類しゅるいこされる。てんによるETV6遺伝子いでんしとの融合ゆうごう遺伝子いでんし形成けいせい報告ほうこくされている遺伝子いでんしとしては、受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼ遺伝子いでんしFGFR3英語えいごばん受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼ遺伝子いでんしABL2英語えいごばんNTRK3JAK2英語えいごばんSYK英語えいごばんFRK英語えいごばんLYN英語えいごばん転写てんしゃ因子いんし遺伝子いでんしMN1英語えいごばんPER1英語えいごばん、ホメオボックスがた転写てんしゃ因子いんし遺伝子いでんしCDX2英語えいごばん受容じゅよう体型たいけいプロテインチロシンホスファターゼ遺伝子いでんしPTPRR英語えいごばんかくないホルモン受容じゅようたいコアクチベーター遺伝子いでんしNCOA2免疫めんえきグロブリンじゅうくさり遺伝子いでんしIGH@英語えいごばん酵素こうそ遺伝子いでんしTTL英語えいごばんαあるふぁ-チューブリンへのチロシン付加ふかだつはなれ)、GOT1英語えいごばんアスパラギンさんトランスアミナーゼ)、ACSL6英語えいごばんちょうくさり脂肪酸しぼうさんCoAリガーゼ英語えいごばん)、トランスポーター遺伝子いでんしARNTリガンド結合けつごうがた芳香ほうこうぞく炭化たんか水素すいそ受容じゅようたいかく移行いこう促進そくしんし、生体せいたい異物いぶつ代謝たいしゃ関与かんよする遺伝子いでんし発現はつげん促進そくしんする)、機能きのう未知みち遺伝子いでんしCHIC2[16]MDS2[17]FCHO2英語えいごばんBAZ2A英語えいごばんアノテーション遺伝子いでんしSTLながオープンリーディングフレームたない)[18]がある[5]

ETV6遺伝子いでんしすくなくとも9種類しゅるいフレームシフト変異へんい成人せいじんのT細胞さいぼうがた急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう症例しょうれいやく12%と関係かんけいしている。こうした変異へんい遺伝子いでんしへの挿入そうにゅうまたはかけしつともない、末端まったんめられた活性かっせいなETV6タンパク質たんぱくしつさんせいをもたらす。これらの変異へんいのがん遺伝子いでんしNOTCH1英語えいごばん変異へんいともしょうじていることが一般いっぱんてきである。NOTCH1遺伝子いでんしETV6とは無関係むかんけいにT細胞さいぼうがた急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう関係かんけいしている。こうしたETV6遺伝子いでんしのサプレッサー変異へんいがこのたね白血病はっけつびょう発生はっせいまたは進行しんこう寄与きよする因子いんしである可能かのうせい示唆しさされている[8][19][20]

治療ちりょう
[編集へんしゅう]

受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼや受容じゅよう体型たいけいチロシンキナーゼの遺伝子いでんしたいするETV6遺伝子いでんし融合ゆうごう続発ぞくはつする血液けつえき腫瘍しゅよう発症はっしょうした患者かんじゃは、チロシンキナーゼ阻害そがいやく英語えいごばん治療ちりょうたいする感受性かんじゅせいがある可能かのうせいがある[21]いちれいとして、PDGFRAまたはPDGFRB遺伝子いでんし融合ゆうごうによるクローンせいこうさんだまぞうしょう患者かんじゃは、チロシンキナーゼ阻害そがいやくイマチニブによる治療ちりょうによって長期ちょうきてき完全かんぜん寛解かんかいがみられる[14]ラロトレクチニブ英語えいごばんエヌトレクチニブ英語えいごばんメレスチニブ英語えいごばんやその広域こういき作用さようするチロシンキナーゼ阻害そがいやくNTRK3遺伝子いでんし標的ひょうてきとする。こうした薬剤やくざいおおくでETV6-NTRK3関連かんれん固形こけい腫瘍しゅようたいする治療ちりょうだいI・IIしょう臨床りんしょう試験しけんおこなわれており、この融合ゆうごう遺伝子いでんし関係かんけいした血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうたいする有効ゆうこうせい最終さいしゅうてき証明しょうめいされる可能かのうせいがある[22]臨床りんしょう試験しけんではだいいち世代せだいチロシンキナーゼ阻害そがいやくソラフェニブスニチニブミドスタウリンレスタウルチニブ英語えいごばんFLT3遺伝子いでんし融合ゆうごう関係かんけいした急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう治療ちりょうにある程度ていど有望ゆうぼうせいしめされており、FLT3阻害そがい選択せんたくせいきわめてたかだい世代せだいチロシンキナーゼ阻害そがいやくキザルチニブクレノラニブ英語えいごばんFLT3遺伝子いでんし融合ゆうごう関係かんけいした再発さいはつせい難治なんじせい急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう治療ちりょうおおきな有望ゆうぼうせいしめしている[23]ETV6-FLT3関連かんれん骨髄こつづい/リンパけいしん生物せいぶつ患者かんじゃ1にんはスニチニブで、そして再発さいはつはソラフェニブで短期たんき寛解かんかいがみられ、このことはETV6-FLT3関連かんれん血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうたいするFLT3チロシンキナーゼ阻害そがいやく有用ゆうようせい示唆しさしている[24]PCM1-JAK2またはBCR-JAK2融合ゆうごう遺伝子いでんし関連かんれんした血液けつえき腫瘍しゅよう2人ふたり患者かんじゃでは、チロシンキナーゼ阻害そがいやくルキソリチニブ応答おうとうして、どちらも短期間たんきかん(12かげつ)ではあるものの、完全かんぜん細胞さいぼう遺伝いでんがくてき寛解かんかいがみられた。このことから、JAK2を標的ひょうてきとするチロシンキナーゼ阻害そがいやくETV6-JAK2融合ゆうごう遺伝子いでんし関係かんけいした血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうにある程度ていど有用ゆうようせいしめ可能かのうせいがあることが示唆しさされる[14]。SYKチロシンキナーゼの阻害そがいやくTAK-659は進行しんこう悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅたいするだいIあい臨床りんしょう試験しけん進行しんこうちゅうであり、ETV6-SYK融合ゆうごう遺伝子いでんし関係かんけいした疾患しっかん治療ちりょうたいする有用ゆうようせい証明しょうめいされる可能かのうせいがある[25]SYKまたはFRKチロシンキナーゼ遺伝子いでんしたいするETV6遺伝子いでんし融合ゆうごう関係かんけいした血液けつえき腫瘍しゅようはチロシンキナーゼ阻害そがいやく治療ちりょうたいする感受性かんじゅせいしめされる可能かのうせいがある。一方いっぽうETV6-RUNX1関連かんれん急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう小児しょうにとく良好りょうこうなサブグループであるため、ほぼ一様いちようにスタンダードリスクぐんたいする化学かがく療法りょうほうプロトコルでの治療ちりょうおこなわれている[26]

ETV6遺伝子いでんし転写てんしゃ因子いんし遺伝子いでんしとの融合ゆうごう関係かんけいした血液けつえき腫瘍しゅようは、ETV6や融合ゆうごうパートナーの転写てんしゃ因子いんし標的ひょうてき遺伝子いでんし発現はつげん調節ちょうせつ機能きのう喪失そうしつまたは獲得かくとく反映はんえいしているようである。こうした遺伝子いでんし融合ゆうごうは、細胞さいぼう成長せいちょう増殖ぞうしょく生存せいぞん影響えいきょうあたえる遺伝子いでんし産物さんぶつさんせいまたはその喪失そうしつをもたらす。ETV6-RUNXETV6-MN1ETV6-PER1ETV6-MECOM融合ゆうごう遺伝子いでんしかんするin vitro研究けんきゅうはこのかんがえを支持しじしている。ETV6-MECOM融合ゆうごう遺伝子いでんしETV6由来ゆらいプロモーター駆動くどうされて過剰かじょう発現はつげんおこなわれるのにたい[5]ETV6-RUNXETV6-MN1ETV6-PER1融合ゆうごう遺伝子いでんしはETV6の遺伝子いでんし発現はつげん抑制よくせい活性かっせいいたキメラタンパクしつさんせいこす[27]ETV6遺伝子いでんしARNTTTLBAZ2AFCHO2MDS2CHIC2との融合ゆうごう同様どうようにETV6の転写てんしゃ因子いんし活性かっせい喪失そうしつをもたらす[27]ETV6遺伝子いでんしとホメオボックス遺伝子いでんしCDX2PAX5MNX1など)との融合ゆうごうは、ETV6と融合ゆうごうパートナーのいずれかまたは双方そうほう転写てんしゃ因子いんし活性かっせいくキメラタンパクしつさんせいをもたらす[5]。いずれの場合ばあいも、こうした融合ゆうごう遺伝子いでんし関係かんけいした血液けつえき腫瘍しゅようはその表現ひょうげんがたもとづいて標準ひょうじゅんてき化学かがく療法りょうほうプロトコルによる治療ちりょうおこなわれる。

固形こけい腫瘍しゅよう

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ETV6遺伝子いでんし変異へんいは、固形こけい腫瘍しゅようとも関係かんけいしている。とくに、特定とくていしゅのがんではETV6-NTRK3融合ゆうごう遺伝子いでんししょうじており、がん駆動くどうしているとかんがえられている。こうしたがんには、乳腺にゅうせん分泌ぶんぴつがん英語えいごばん若年じゃくねんせい乳癌にゅうがん)、耳下腺じかせんやその唾液腺だえきせん乳腺にゅうせん相似そうじ分泌ぶんぴつがん英語えいごばん乳児にゅうじがた線維せんい肉腫にくしゅ英語えいごばん先天せんてんせいちゅう胚葉はいようせいじんしゅ英語えいごばん炎症えんしょうせいすじ線維せんい細胞さいぼうせい腫瘍しゅよう英語えいごばん放射線ほうしゃせん誘発ゆうはつせい甲状腺こうじょうせん乳頭にゅうとうがん英語えいごばんなどがふくまれる[8][22][27][28][29][30][31][32]

治療ちりょう

[編集へんしゅう]

ETV6遺伝子いでんし関連かんれん固形こけい腫瘍しゅよう治療ちりょうは、ETV6遺伝子いでんし関連かんれん血液けつえき腫瘍しゅようほどには進展しんてんしていない。ETV6-NTRK3遺伝子いでんし関連かんれん固形こけい腫瘍しゅようにはNTRK3のチロシンキナーゼ活性かっせい特異とくいてきなチロシンキナーゼ阻害そがいやく有用ゆうよう治療ちりょうとなる可能かのうせい提唱ていしょうされている。NTRK全般ぜんぱん、そしてALKROS1英語えいごばんチロシンキナーゼにたいする阻害そがいやくであるエヌトレクチニブは、ETV6-NTRK3融合ゆうごう遺伝子いでんし関連かんれん乳腺にゅうせん相似そうじ分泌ぶんぴつがん患者かんじゃ1にん治療ちりょう有用ゆうようせいしめされており、ETV6-NTRK3融合ゆうごう遺伝子いでんし関連かんれん腫瘍しゅよう治療ちりょうけたNTRK3指向しこうせいチロシンキナーゼ阻害そがいやく臨床りんしょう開発かいはつ支持しじする結果けっかられている[22]。ETV6-NTRK3をふくむ、変異へんいがた過剰かじょう活性かっせいがたのチロシンキナーゼと関係かんけいした広範囲こうはんい固形こけい腫瘍しゅようたいし、NTRK1英語えいごばんNTRK2、NTRK3チロシンキナーゼにたいする選択せんたくてき阻害そがいやくであるラロトレクチニブ治療ちりょう有効ゆうこうせい検討けんとうするため臨床りんしょう試験しけん計画けいかくおこなわれている[33]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c GRCh38: Ensembl release 89: ENSG00000139083 - Ensembl, May 2017
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関連かんれん文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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