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G-SHOCK

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
G-SHOCK GIEZ GS-1000J

G-SHOCK(ジーショック)は、カシオ計算機かしおけいさんき1983ねん昭和しょうわ58ねん)から販売はんばいしている腕時計うでどけいブランドである。一般いっぱんには「Gショック」とも表記ひょうきされる。「G-SHOCK」の『G』とは英語えいごで『重力じゅうりょく』を意味いみする Gravity(グラビティ) から名付なづけられた[1]

概要がいよう

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国際こくさい宇宙うちゅうステーションにおいてG-SHOCK 5900を着用ちゃくようしている宇宙うちゅう飛行ひこうトーマス・ライター

1981ねん昭和しょうわ56ねん)に、カシオ計算機かしおけいさんき伊部いべ菊雄きくおが、腕時計うでどけいとしてこわしてしまったことがきっかけとなり、増田ますだ裕一ひろいち商品しょうひん企画きかく担当たんとう)と伊部いべ菊雄きくお設計せっけい担当たんとう)、二階堂にかいどうたかし(デザイン・ネーミング担当たんとう)の3にん中心ちゅうしんとなり、としても故障こしょうしない「常識じょうしきくつがえ腕時計うでどけい開発かいはつ」が開始かいしされる[2][3]当時とうじ、この3にんはいずれも20だいであった。開発かいはつチームは「PROJECT TEAM Tough」と名付なづけられた。

建物たてもの3かい便所べんじょまどやく10m)からの落下らっか実験じっけんとう数々かずかず失敗しっぱい試行錯誤しこうさくごかさねたすえ発売はつばいされたのが「DW-5000」で、1983ねん昭和しょうわ58ねん)のことである[4]。その、G-SHOCKはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにも輸出ゆしゅつされるようになったが、このときのテレビCMでは、「アイスホッケーパックわりにしてもこわれない」というキャッチコピー使用しようされた。

ところが、このテレビCMが『誇大こだい広告こうこくではないか?』との意見いけんせられ、テレビ番組ばんぐみなか検証けんしょうされることとなった。検証けんしょう結果けっかナショナルホッケーリーグのプロホッケー選手せんしゅによるシュートによっても、機能きのう喪失そうしつしないことが証明しょうめいされ、これをきっかけとして、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく人気にんきがついた[5]

また、検証けんしょう番組ばんぐみではトラックつぶしたらどうなるか?という実験じっけんまでしたが、それでもこわれなかった[1]

日本にっぽんでは、1994ねん平成へいせい6ねん公開こうかい映画えいがスピード』において、キアヌ・リーブスえんじる主人公しゅじんこうがG-SHOCKを着用ちゃくようしていたことから、人気にんきたかまった[6]

また、G-SHOCK の模倣もほうひんとして、C-SHOCKS-SHOCKなどまぎらわしい腕時計うでどけいが、日本にっぽんふくむいくつかの国々くにぐに出回でまわっていたりしたため、カシオ計算機かしおけいさんきは、あらたに従来じゅうらいの “G-SHOCK”(1992ねん平成へいせい4ねん)に商標しょうひょう登録とうろく)をのぞき、 “A-SHOCK”から "Z-SHOCK" までの「アルファベット全部ぜんぶ」を、1998ねん平成へいせい10ねん)に、日本にっぽん商標しょうひょう登録とうろくしている[7]

2019ねんれい元年がんねん)に国立こくりつ科学かがく博物館はくぶつかん重要じゅうよう科学かがく技術ぎじゅつ資料しりょう未来みらい技術ぎじゅつ遺産いさん)に登録とうろくされた。

カシオ計算機かしおけいさんきにとっては売上うりあげだかの30%をめ、利益りえきりつが20%という経営けいえいささえる存在そんざいである[8]

特徴とくちょう

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堅牢けんろうせい

G-SHOCKの最大さいだい特徴とくちょうは、堅牢けんろうつくりによるたか耐久たいきゅうせいである。時計とけい内部ないぶのモジュールをかせる「中空なかぞら構造こうぞう」によって、落下らっかなどのつよ衝撃しょうげきにもえられるたい衝撃しょうげきせい実現じつげんしている。 その耐久たいきゅうせいは、アイスホッケーパックわりにG-SHOCKをスティックではじばしたり、トラックでいたりしても無事ぶじとききざつづけたというエピソードがあるほど[9]研究けんきゅう開発かいはつは、1981ねん昭和しょうわ56ねん)に、「トリプル10」(落下らっか強度きょうど10m、防水ぼうすい性能せいのう10気圧きあつ電池でんち寿命じゅみょう10ねん)を目標もくひょうにしてはじまった。この目標もくひょうは、そとからから独立どくりつした内部ないぶ機構きこうポリウレタンせい衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうざい採用さいようすることで達成たっせいされ、1983ねん昭和しょうわ58ねん)にはつ登場とうじょうした『DW-5000C』以来いらいすべてのG-SHOCKシリーズはこの性能せいのうをクリアしている[10]そとからのポリウレタンは弾性だんせいすぐれ、たい摩耗まもうせい耐油たいゆせいにもすぐれるが、材質ざいしつ性質せいしつじょう空気くうきちゅう水分すいぶんによる加水かすい分解ぶんかいなどにより劣化れっかけられない、ポリウレタンはみず関連かんれんするたいあつホースやダイバーズウォッチにも使つかわれており、加水かすい分解ぶんかいなが期間きかんすこしずつきる経時きょうじ劣化れっかである[11]。しかし1996ねんごろ以降いこうのモデルは品質ひんしつ向上こうじょうにより、加水かすい分解ぶんかいきにくくなっている。
2018ねん、カシオは初代しょだいの『DW-5000C』発売はつばい35周年しゅうねん記念きねん一環いっかんとして、同型どうけいおよび『DW-5600C』にかぎってベゼルとベルトのリペアサービスを期間きかん限定げんていおこなうと発表はっぴょうした[12]。ベルトは現行げんこうひん対応たいおうできるが、ベゼルについてはオリジナルのかねがたのこっていないため、現物げんぶつからかたりしたシリコン樹脂じゅしせいかたにオリジナルとおなじウレタン樹脂じゅしれ、近赤外線きんせきがいせん加熱かねつして成型せいけいするという「ひかり成形せいけい技術ぎじゅつ」を採用さいようした。ただし、今後こんご継続けいぞくするか、機種きしゅでもおこなうかは未定みていである。

軍人ぐんじんとG-SHOCK

こうした特徴とくちょうは、戦場せんじょう活動かつどうする兵士へいしいたるこのまれ、アメリカ海軍かいぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいNavy SEALsによって採用さいようされている[13]

また、世界せかいなか特殊とくしゅ部隊ぶたい隊員たいいんパイロット消防しょうぼう人々ひとびと愛用あいようしている[14][6]

映画えいがにおけるG-SHOCK

多数たすうのアクション・戦争せんそう映画えいがなどでも俳優はいゆうや、カニエ・ウェストエミネムジャスティン・ビーバーなどが着用ちゃくようしている[6]

アメリカ映画えいがスピード』で使用しようされたDW-5600C-1V(しろ文字もじモデル)は、主人公しゅじんこうでロサンゼルス警察けいさつSWATの隊員たいいんジャック・トラヴェンをえんじたキアヌ・リーブス私物しぶつだった。また、この映画えいがだいヒット以降いこう、DW-5600けいは『スピードモデル』の別名べつめいでもばれるようになった[6]

機能きのう

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G-SHOCKの特徴とくちょうとしてたい衝撃しょうげき機能きのうをはじめ多様たよう機能きのうっているてんげられる。

( ※ G-SHOCKブランドのすべてについている機能きのうは「あきら」というマークで表示ひょうじした)

代表だいひょう製品せいひん

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G-Shock DW-5600C
G-SHOCKの定番ていばんばれる5000、5600けいかくがたモデル(通称つうしょうスピードモデル)[注釈ちゅうしゃく 1]や5500けいまるがたモデル[注釈ちゅうしゃく 2]、2代目だいめまるがたモデルのDW-5700けいモデル(通称つうしょう:スティング)[注釈ちゅうしゃく 3]もこのシリーズに該当がいとうする。デザインは、二階堂にかいどうたかし
ヨーロッパでは6900けいまるがたモデルもORIGINにカテゴライズされる。
1996ねんに、FOX FIREシリーズとして登場とうじょうしたDW-5600けい復刻ふっこくモデル(FOX FIRE)、DW-9052(DW-9000けい海外かいがい生産せいさんモデル)、GW-5000-1JF(MULTIBAND6、初号しょごうのデザインを復刻ふっこく)、5600けいはじめて電波でんぱ受信じゅしん機能きのう搭載とうさいしたGW-5600けいおよ後継こうけいのGW-M5600-シリーズ(MULTIBAND5・MULTIBAND6)などがふくまれる。
G-LIDEはかつて、国内こくない製造せいぞう仕様しようのシリーズモデルのみ「X-treme G-LIDE」の名称めいしょう製造せいぞう販売はんばいされており、なかには「RISEMAN(ライズマン)」とうのMaster of Gシリーズの機種きしゅふくまれていた。なお、販売はんばい開始かいし当初とうしょ専用せんようモジュール以外いがい通称つうしょう「ネグザクス」のDW-002けい通称つうしょうみっ」とばれた6900けいをベースにし、うみでの利用りよう考慮こうりょすることはあまりなかったものの、Master of Gシリーズの1機種きしゅとして「フィッシャーマン」が登場とうじょうしたのち文字もじばん部分ぶぶん小型こがたながらムーンデータ&タイドグラフの表示ひょうじ機能きのうきを標準ひょうじゅんしたモデルがえた。
現在げんざいはベーシックモデルのソーラー発電はつでん機能きのう(タフソーラー)およ自動じどう電波でんぱ受信じゅしん+ソーラー発電はつでん機能きのうきのおおくのモデルで、文字もじばん部分ぶぶん小型こがたながらムーンデータ&タイドグラフの表示ひょうじ機能きのうきであったり、たい低温ていおん-20℃仕様しようとして液晶えきしょう文字もじばん変更へんこうしたものが、G-LIDEシリーズとして製造せいぞう販売はんばいされている。
また、1999ねんにはそれまでそG-LIDE以外いがいのモデルと同様どうよう「DW-」ではじまる品番ひんばん(DWX-100けいおよびDWX-110けいのぞく)のモデルとして製造せいぞう販売はんばいされていたものが、DWX-110けい最後さいご国内外こくないがいどちらもG-LIDEに統一とういつされるとともに「GL-」ではじまる品番ひんばんすべわり、そのの2008ねんにはムーンデータ&タイドグラフの表示ひょうじ機能きのうきが「GLX-」ではじまる品番ひんばんに、たい低温ていおん-20℃に対応たいおうしたモデルが「GLS-」ではじまる品番ひんばんわっている。
デジタルとアナログ、コンビネーションモデルがある。
日本にっぽん国内こくない製造せいぞうモデルでは、通称つうしょうみっ」とわれる6900けいまるがたモデルもStandardシリーズにふくまれる。(国内こくない製造せいぞうモデルには、海外かいがい製造せいぞうモデルと区別くべつするためにそののFOX FIREシリーズ同様どうよう、「FOX FIRE」のロゴが文字もじばん一部いちぶにデザインされていた。
なお、派生はせいモデルとしてLOV-96けい(1996ねんのラバーズコレクション仕様しよう)があげられるが、それまで同様どうようみっ仕様しようでなくても「FOX FIRE」のロゴがデザインされていた部分ぶぶんに「CODE NAME」のロゴがデザインされた、CODE NAME(コードネーム)シリーズのいち機種きしゅとして製造せいぞう販売はんばいされており、唯一ゆいいつFOX FIREシリーズからはずされたモデルである。
5500けいモデル、7900けいモデル、デジタルで品番ひんばんがMTGではじまるモデル、こう輝度きどLEDをバックライトに採用さいようしたGD-100けいモデル、GA-110けいモデル、2そうウレタンベゼルと蛇腹じゃばら形状けいじょうのインナープロテクターにより、たい衝撃しょうげきせいをさらに強化きょうかしたGXシリーズとうも、これに分類ぶんるいされる。
ひだりから長寿ちょうじゅモデルDW-5600E、DW-6900B。海外かいがい長寿ちょうじゅモデルDW-6600。
発売はつばい当初とうしょはDW-6600B-1A でG-SHOCKはつのEL(エレクトロ・ルミネセンス)バックライトを搭載とうさいしたことで命名めいめいされたシリーズ。6600が登場とうじょうするまえのライトはおも電球でんきゅうやLEDをもちいて盤面ばんめんたんらすものであった。このELバックライトは当時とうじでは実現じつげん不可能ふかのうであった2しょく同時どうじ発光はっこう(Gという文字もじあかかびがる)を実現じつげんした。ただしのシリーズでもELが搭載とうさいされるようになったのでELバックライト搭載とうさいモデルとうより入門にゅうもんとしての位置いちづけである。安価あんかであるためかコラボレーション仕様しよう非常ひじょうおおい。
ぜん機種きしゅソーラーや電波でんぱ受信じゅしん機能きのう存在そんざいしないがデジタルウォッチで可能かのうかぎりのあそびの機能きのう(スロットなど)や前述ぜんじゅつのバックライトでキャラクター表示ひょうじ機能きのう満載まんさいするなど多種たしゅ多様たよう機種きしゅ誕生たんじょうしたが、現在げんざいでは長寿ちょうじゅモデルであるDW-5600EとDW-6900Bにとどまる。
標準ひょうじゅん電波でんぱ受信じゅしん機能きのう太陽たいよう電池でんち内蔵ないぞうしたモデル。上記じょうきのORIGINやStandardの一部いちぶふくまれる。MR-G・MT-Gには、G-SHOCKでは異色いしょくの『りゅうず仕様しよう』も存在そんざいする。
MR-G
最上級さいじょうきゅうとされるシリーズで、たい衝撃しょうげき構造こうぞうをもつフルメタルのケースに、人工じんこうサファイアガラスやダイヤモンドライクカーボン (DLC) によるちょう硬質こうしつコーティングをほどこしたチタン外装がいそうなど、高級こうきゅう腕時計うでどけい技術ぎじゅつ集約しゅうやく。8000/8100シリーズはじつうれ価格かかくが20まんえん以上いじょうであり、G-SHOCKのなかさい高額こうがくである。後述こうじゅつ限定げんていひんは、消費しょうひ税込ぜいこ価格かかくが50まんえんえる。
MT-G
アナログもしくはコンビネーションのモデル。樹脂じゅしをメインにステンレスパーツをかぶせた、ハイブリッド衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう構造こうぞう採用さいようしている。
GIEZ
アナログムーブメントを搭載とうさいした、いた大人おとな雰囲気ふんいきったモデルとされる。ステンレスケースに樹脂じゅしのプロテクターをかぶせた衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう構造こうぞうとスクリューバックを採用さいようしている。

「FROGMAN」「MUDMAN」「GULFMAN」「RISEMAN」は、G-SHOCKのなかでもさらに過酷かこく状況じょうきょうるタフな機能きのう強化きょうかしたモデルとして、Master of Gというシリーズめいけられた。

FROGMAN (フロッグマン)
ISO規格きかく準拠じゅんきょ200m潜水せんすいよう防水ぼうすい性能せいのうった、ダイバーズモデル。左右さゆう非対称ひたいしょうのデザインで、よこけるとそのとおかえるかおのようにえるのが特徴とくちょうフロッグマン本来ほんらい潜水せんすいのこと)。4代目だいめのGW-200は初代しょだいモデル(品番ひんばんはDW-6300)の復刻ふっこくばんで、太陽光たいようこう発電はつでんのみに対応たいおうしている。2010ねん発売はつばいの5代目だいめであるGWF-1000けい(2代目だいめ復刻ふっこくモデル)で、FROGMANはつ電波でんぱ受信じゅしん(MULTI BAND 6)に対応たいおうした。日本にっぽん国外こくがい一部いちぶくにでFROGMANが商標しょうひょう登録とうろくされているため、DW-9900けい品番ひんばん登場とうじょうした3代目だいめのモデルは、SEAMAN(シーマン:品番ひんばんはDW-9950WC)として販売はんばいされていた。
MUDMAN (マッドマン)
防塵ぼうじんせいぼうどろせいとく強化きょうかされたモデル。2007ねん07がつ発売はつばいのGW-9000-1JFよりMULTI BAND 5(前述ぜんじゅつ)に対応たいおう現行げんこうモデルのGW-9010-1JFより、MULTI BAND 6(前述ぜんじゅつ)に対応たいおうしている。なお、海外かいがい専売せんばいモデルであるG-9010はこのモデルから電波でんぱ自動じどう受信じゅしん機能きのうはぶいた仕様しようとなっている。1995ねん登場とうじょうした初代しょだいモデル(DW-8400)の時代じだいには、アナデジ仕様しよう存在そんざいした(アナログマッドマン、1997ねん登場とうじょう品番ひんばんはAW-570で、のちにマイナーチェンジでGAUSSMAN(ガウスマン:品番ひんばんはAW-571、たい磁仕さまのアナデジ)へと名称めいしょう変更へんこう。アナログマッドマン時代じだいふくめ、歴代れきだいMaster of Gシリーズのなか唯一ゆいいつのアナデジ仕様しようだった)。また、G-5500けいおよびGW-5500けいやDW-5510けいおよびGW-5510けいのオリジナルであるDW-5500けい世界せかいはつ防塵ぼうじんぼうどろ仕様しようモデル)は、先祖せんぞにあたる。
GULFMAN (ガルフマン)
うみでの使用しよう想定そうていして防水ぼうすいせいぼうさびせい強化きょうかしたモデル。外気がいきれる金属きんぞく部分ぶぶんおよびボタンシャフトはすべチタン素材そざい使用しようし、腐食ふしょくによるダメージを軽減けいげんする仕様しようになっている。
2モデルあり、GW-9100は電波でんぱソーラー対応たいおうモデルで、電波でんぱ時計とけいはMULTI BAND 5(前述ぜんじゅつ)に対応たいおうしている。G-9100は電波でんぱソーラー対応たいおうだが、ムーンデータ(月齢げつれいがつかたち表示ひょうじ)、タイドグラフといった、うみでの使用しよう必要ひつよう機能きのうそなえたモデルとなっている。初代しょだいモデル(品番ひんばんはDW-9300)は、G-SHOCKはつのTOUGH SOLAR(太陽光たいようこう発電はつでん対応たいおうモデルである。また、FISHERMAN(フィッシャーマン:品番ひんばんはDW-8600の初代しょだい防水ぼうすいぼうさびモデル)は、先祖せんぞにあたる。
RISEMAN (ライズマン)
圧力あつりょくセンサーと温度おんどセンサーが搭載とうさいされた、ツインセンサーモデル。登山とざんとくしている。同社どうしゃ発売はつばいしているPROTREKシリーズとはちがい、方位ほういセンサーは搭載とうさいされていない。現行げんこうモデルは、MULTI BAND 6(前述ぜんじゅつ)に対応たいおうしている。
なお、うみでの使用しようえられるが、防水ぼうすい機能きのう従来じゅうらいモデル同様どうよう、20気圧きあつまでとなっている。また、G-SHOCKはつ圧力あつりょくセンサー・温度おんどセンサー搭載とうさいモデルであるSKY FORCE(スカイフォース:品番ひんばんはDW-6500)とその2代目だいめであるSKY FORCE 2nd(スカイフォースセカンド:品番ひんばんはDW-6700)は先祖せんぞにあたる。
RANGEMAN (レンジマン)
RISEMAN(ライズマン)の後継こうけいとして、2013ねん9がつ誕生たんじょう
RAYSMAN (レイズマン)
太陽たいよう電池でんちパネルが搭載とうさいされた、Tough Solarモデル。1998ねん3がつ誕生たんじょう現在げんざい機種きしゅでもTough Solarモデルが存在そんざいするため生産せいさん終了しゅうりょうしている。

Cockpit Series

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けいるいばんをイメージしたデザインが特徴とくちょうで、デジタル・アナログコンビネーションモデルがメイン。Sky Cockpitシリーズでは、たい遠心えんしんりょく強化きょうかしている。
とく女性じょせい意識いしきし、ファッションせい筐体きょうたい小型こがた重視じゅうししたモデル。「ベイビーG」や「ベビーG」とばれる。BABY-Gが登場とうじょうする以前いぜんは、通称つうしょうジュニアGので、DW-5600けい(ORIGINのかくがたモデルの小型こがた仕様しよう。ライト機能きのうく10気圧きあつ防水ぼうすいであった。)が販売はんばいされていた。ジュニアG同様どうように10気圧きあつ防水ぼうすいとG-SHOCKシリーズとおなじく20気圧きあつもラインナップされたい衝撃しょうげき確保かくほされている。完全かんぜんなるアナログ仕様しよう(りゅうず調整ちょうせいしき)がG-SHOCKよりもおおくラインナップされている。デジタルウォッチの場合ばあいはイルカとうのアニメーション表示ひょうじ機能きのうゆうする機種きしゅもある。
G-MS (ジーミズ)

BABY-Gのタフな機能きのうはそのままに、洗練せんれんされたデザインを搭載とうさいしたモデルである。 [15]

限定げんていひん

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1994ねんには、日本にっぽん開催かいさいされた「国際こくさいイルカ・クジラ会議かいぎ」をきっかけに、イルカとクジラの研究けんきゅう保護ほご目的もくてきとして「イルカ・クジラモデル」(通称つうしょう:イルクジ)やほかにも「ラバーズコレクション」(通称つうしょう:ラバコレ)として、冬季とうき限定げんてい天使てんし悪魔あくまかたどったペアの G-SHOCK を発売はつばい天使てんし悪魔あくまをベルトとうにプリントするだけでなく通常つうじょう仕様しようえることのない内蔵ないぞうモジュールにも変更へんこうくわえておりELバックライト発光はっこうにそうしたキャラクターがかびがる機種きしゅもある。

以降いこう限定げんていひんには、通常つうじょうちがうバックライト表示ひょうじ搭載とうさいすることがおおくなる。よく1995ねんには、日本にっぽんだいブームとなり、発売はつばいまえには店舗てんぽでも行列ぎょうれつならぶほどであった。イルクジモデルはBABY-Gにも数多かずおお存在そんざいする。また、復刻ふっこくモデルもおお存在そんざいし、最近さいきんふたたびその傾向けいこうつよくなってきている。

代表だいひょうてきものには、G-SHOCK誕生たんじょう当時とうじ初代しょだい5000けいモデルを、内部ないぶのモジュール以外いがいすべてにおいて完全かんぜん復刻ふっこくしたモデル(DW-1983-1:1983ほん限定げんてい生産せいさん仕様しようで、シリアルナンバーを刻印こくいんなおつ、ローズウッドのスペシャルケースにれられ販売はんばいされた。DW-5000-1JR,DW-5025-1JF:G-SHOCK発売はつばいまえ開発かいはつじんっていたプロトタイプを復刻ふっこくさせて販売はんばいされた。)とうがあり、現在げんざい毎年まいとし新型しんがたモデルを企画きかく限定げんてい発売はつばいをしている。

Xtreme『エクストリーム』(G-LIDE『ジーライド』の祖先そせんたるモデル)や The Gでは、20周年しゅうねんおよび25周年しゅうねん記念きねん限定げんてい(ベーシックモデルと共通きょうつうのカラー)、Triple Crown(トリプルクラウン:ハワイで開催かいさいされている世界せかいのトッププロによるサーフィンの国際こくさいコンテスト)限定げんていモデルなどがある。

MR-G限定げんていひん

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いずれのモデルも税込ぜいこ定価ていかが50まんえんえ、CASIOせい腕時計うでどけいとしては破格はかくである。

MRG-8000G-1AJF
2008ねん2がつ29にち発売はつばい。G-SHOCK発売はつばい25周年しゅうねん記念きねんモデルで、限定げんてい200。MRG-8000B(27まんえん)をベースに18K素材そざいなどを使用しよう。52まん5,000えん
MRG-8000RG-1AJF
同年どうねん4がつ、カシオ6ねんぶりのバーゼル・ワールド(バーゼル・フェア)出展しゅってん記念きねんモデル。限定げんてい100。25周年しゅうねん記念きねんモデルMRG-8000Gの都市としコードリングを18Kピンクゴールドに変更へんこう。52まん5,000えん。このモデル以降いこう毎年まいとしバーゼル・ワールド記念きねんモデルを発表はっぴょうすることとなる。
MRG-8100G-1AJR
2009ねんのバーゼルフェアに出展しゅってんされた、特別とくべつ仕様しようひんぜん世界せかい100限定げんていひん。MRG-8100B(30まんえん)をベースに都市としコードリングに18Kピンクゴールド素材そざい使用しようあかうるしふうカラーリングをほどこした、木製もくせいのスペシャルパッケージにおさめられた。57まん,7500えん
MRG-8100R-1AJR
2010ねんのバーゼルフェアに出展しゅってんされた特別とくべつ仕様しようひんで、ぜん世界せかい50限定げんていひん細部さいぶジュラルミンせいパーツのカラーリングに、日本にっぽん伝統でんとうしょくであるふか(こきひ)を採用さいよう都市としコードリングに、きょうセラせいさい結晶けっしょうルビー4.85カラットを使用しよう。G-SHOCKシリーズとしてははつ宝石ほうせき使用しようとなる。57まん7,500えん
MRG-8100JP-1AJR
2011ねんのバーゼルフェアに出展しゅってんされた特別とくべつ仕様しようひんで、ぜん世界せかい50限定げんていひん日本にっぽん伝統でんとうしょくである朱色しゅいろうるし文字もじばん周囲しゅうい都市としコードリングにもちいられている。サイドボタンにはさい結晶けっしょうルビーがまれている。57まん7,500えん
MRG-8101JP
2012ねんのバーゼルフェアに出展しゅってんされた特別とくべつ仕様しようひんで、2012ねん8がつ発売はつばい予定よていぜん世界せかい50限定げんていひんくろ基調きちょうとしており、都市としコードリングにくろうるし蒔絵まきえほどこされている。63まんえん[16]
MRG-G1000HT-1AJR 
2016ねんのバーゼルフェアに出展しゅってんされた特別とくべつ仕様しようひんで、ぜん世界せかい300限定げんていひん日本にっぽん伝統でんとう技術ぎじゅつであるづちおこりをベルトとベゼルにもちいたモデル。づちおこりであるさん代目だいめ浅野あさの美芳みよし協力きょうりょくで1ほん1本手ほんて作業さぎょうづち仕上しあげをほどこしている。また同時どうじに、MR-G発売はつばい20周年しゅうねん記念きねんモデルでもある。75まん6000えん

G-SHOCK 25th アニバーサリー

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G-SHOCK 25th アニバーサリー 「マスターブルー」

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  • GW-9025A-1JF(MUDMAN)
  • GW-925A-1JF(ガルフマン)
  • GW-225C-1JF(フロッグマン)

G-SHOCK 25th アニバーサリー「ドーンブラック」

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G-SHOCK 35th アニバーサリー

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G-SHOCK 35th アニバーサリー「マグマオーシャン」

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  • GPR-B1000TF-1JR(レンジマン)
  • GWF-1035F-1JR(フロッグマン)
  • MTG-B1000TF-1AJR(MT-G)

G-SHOCK 35th アニバーサリー「グレイシャーゴールド」

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  • DW-5035E-7JR
  • DW-5735E-7JR
  • GA-735E-7AJR
  • GA-835E-7AJR

G-SHOCK 35th アニバーサリー「オリジンゴールド」

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  • DW-5035D-1BJR
  • DW-5735D-1BJR
  • GF-8235D-1BJR(フロッグマン)

G-SHOCK 35th アニバーサリー「レッドアウト」

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  • AWG-M535C-4AJR
  • DW-5635C-4JR
  • DW-5735C-4JR
  • DW-6935C-4JR
  • GA-735C-4AJR

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 映画えいが「スピード」で、キアヌ・リーブスえんじるSWATのトラヴェン巡査じゅんさめていたため、このニックネームがある。キアヌの私物しぶつだったとのこと。
  2. ^ オリジナルは世界せかいはつのマッドレジストを搭載とうさいしたモデルで、1985ねん製造せいぞうのモデルである・当時とうじは、通常つうじょうモデルでありながらやく2,000ほんほどしか生産せいさんされなかった・G-SHOCKの未来みらいへの繁栄はんえいねがってG-SHOCKⅡのロゴ(このモデルのみ)が刻印こくいんされている・どろちりほこりをシャットアウトする機構きこう(マッドレジスト)を世界せかいはじめて採用さいようした(のちにこの機構きこうは、機構きこうめい一部いちぶ製品せいひんめいかんしたMaster of Gシリーズの一種いっしゅであるマッドマンに継承けいしょうとう理由りゆうで、いまではレトロGとばれる80年代ねんだい・90年代ねんだい製造せいぞう販売はんばいされたG-SHOCKのモデルのなかでは至上しじょう最高さいこうのプレミアムモデル(ただし、付属ふぞくひんはこ・ボタンけが状態じょうたいものという条件じょうけんく。)となっている。
  3. ^ 世界せかいてきミュージシャンスティングが、ライブなどで着用ちゃくようしていたことから、そのすじった通称つうしょうばれるようになり、それが世界せかいてき定着ていちゃくした。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 吉岡よしおか綾乃あやの (2012ねん10がつ22にち). “G-SHOCK 30TH INTERVIEW:30ねんったいまだからはなせる、初代しょだいG-SHOCK開発かいはつ秘話ひわ――エンジニア・伊部いべ菊雄きくおさん (4/5)”. ITmedia ビジネスオンライン. http://bizmakoto.jp/style/articles/1210/22/news119_4.html 2015ねん7がつ29にち閲覧えつらん 
  2. ^ Gショック1おく伝説でんせつはたった1ぎょう企画きかくしょから
  3. ^ メタルGショック、伝道でんどうの「ウソ」で誕生たんじょう
  4. ^ Erg Design News G-SHOCK記事きじ 2008ねん12月2にちより。
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関連かんれん製品せいひん

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  • G'zOneシリーズ - 防水ぼうすいたい衝撃しょうげき性能せいのうそなえた携帯けいたい電話でんわのシリーズ。
  • エクシリム Gシリーズ - 防水ぼうすいたい衝撃しょうげき防塵ぼうじん性能せいのうそなえた、デジタルカメラのシリーズ。
  • G'z waqe - たい衝撃しょうげき・G-SHOCKデザインの目覚めざまし時計とけい
  • Casio F91W - 安価あんか薄型うすがた実用じつようデジタル時計とけいとしてG-SHOCKとなら世界せかいてきなヒット商品しょうひんとなった。
  • PROTREK
  • Casio Marlin - Gshockシリーズのいしずえとなったシリーズ。

外部がいぶリンク

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