Little DJ〜ちいさなこい物語ものがたり

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Little DJ〜ちいさなこい物語ものがたり』(リトル・ディージェー ちいさなこいのものがたり)は、2007ねん発刊はっかんされた鬼塚おにづかただし小説しょうせつポプラ社ぽぷらしゃかん)、およびこれを原作げんさくとした映画えいが

映画えいが[編集へんしゅう]

Little DJ〜ちいさなこい物語ものがたり
監督かんとく 永田ながたこと
脚本きゃくほん 三浦みうら有為ゆうい
永田ながたこと
原作げんさく 鬼塚おにづかただし
出演しゅつえんしゃ 神木しぼく隆之たかゆきかい
福田ふくだ麻由子まゆこ
音楽おんがく 佐藤さとう直紀なおき
撮影さつえい 福本ふくもとあつし
編集へんしゅう 今井いまいつよし
制作せいさく会社かいしゃ アットムービー
製作せいさく会社かいしゃ Little DJ film partners
配給はいきゅう デスペラード
公開こうかい 日本の旗 2007ねん12月15にち
上映じょうえい時間じかん 128ふん
製作せいさくこく 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 日本語にほんご
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基本きほんプロットおなじだが、舞台ぶたい小説しょうせつ-横須賀よこすか映画えいが-函館はこだて)、太郎たろうとたまきの年齢ねんれい原作げんさく-小学生しょうがくせい映画えいが-中学生ちゅうがくせい)など、設定せっていやストーリーに若干じゃっかんちがいがある。

映画えいがあらすじ[編集へんしゅう]

うみ乃たまき(広末ひろすえ涼子りょうこ)は東京とうきょうFMラジオきょくのラジオディレクター。担当たんとうする深夜しんや番組ばんぐみりがまりむたまきは、ふとしたきっかけから、ラジオのたのしさをおしえてくれた少年しょうねんのことをおもす。

1977ねん函館はこだて高野たかの太郎たろう神木しぼく隆之たかゆきかい)は野球やきゅうきの活発かっぱつ中学ちゅうがく1年生ねんせいで、ラジオDJ尾崎おざきまこと小林こばやし克也かつや)のラジオ番組ばんぐみ「ミュージック・エクスプレス」のファンでもある。しかしたびたび鼻血はなぢして昏倒こんとう、ついにはははのひろ西田にしだ尚美なおみ)にれられ、叔母おば西村にしむらかなえ(村川むらかわ絵梨えり)が看護かんごつとめる茅部かやべぐん[注釈ちゅうしゃく 1]高崎たかさき記念きねん病院びょういんおとずれる。診察しんさつ結果けっかわるく、太郎たろう入院にゅういんすることとなった。

主治医しゅじいの「わか先生せんせい」こと高崎たかさき太郎たろう佐藤さとう重幸しげゆき)の治療ちりょうける日々ひび太郎たろう昼食ちゅうしょく放送ほうそうされるクラシック音楽おんがく曜日ようびごとにまっていることにがつく。ある太郎たろう放送ほうそうのスピーカーからびるコードをたどると、レコードプレーヤー大量たいりょうレコードオープンリールデッキやマイクをしつらえた一室いっしつにたどりく。そこは「だい先生せんせい」こと院長いんちょう高崎たかさき雄二ゆうじ原田はらだ芳雄よしお)の部屋へやで、だい先生せんせいはDJの真似事まねごとをする太郎たろう物陰ものかげから見守みまもり、治療ちりょう一環いっかんとして太郎たろうにおひる放送ほうそうまかせることを発案はつあんする。

太郎たろう放送ほうそう「サウンド・エクスプレス」は院内いんない好評こうひょうはくし、太郎たろう体調たいちょう上向うわむいたことから、病室びょうしつ個室こしつから4にん部屋へや移動いどうすることとなる。4にん部屋へや大人おとなばかりで、中村なかむら捨次(松重まつしげゆたか)、結城ゆうき道夫みちおひかりせきけん)、曽我そがタエ(もり康子やすこ)がいた。一方いっぽう太郎たろう厳格げんかくちち正彦まさひこ石黒いしぐろけん)のしつけに反発はんぱつちちってくれたクイーンのレコード『華麗かれいなるレース』をすてて、道夫みちお息子むすこ周平しゅうへい賀来かく賢人けんじん)にたしなめられることもあった。そのよる太郎たろう道夫みちおから、はじめて番組ばんぐみにリクエストをける。翌日よくじつのサウンド・エクスプレスははつ生放送なまほうそうとなり、太郎たろう道夫みちおのリクエストにこたえクイーン「あいにすべてを」をながし、また病院びょういんちゅうまどけるよう放送ほうそううながす。

ある道夫みちおがいたベッドに、見知みしらぬ少女しょうじょがいた。彼女かのじょ交通こうつう事故じこ全身ぜんしん包帯ほうたいかれた姿すがた搬送はんそうされ、子供部屋こどもべや入院にゅういんしていた、中学ちゅうがく2年生ねんせいうみ乃たまき(福田ふくだ麻由子まゆこ)だった。たまきは入院にゅういんちゅう、サウンド・エクスプレスをずっといていたと告白こくはく。そのよるねむれずロビーに太郎たろうは、捨次とはちわせる。捨次は太郎たろうのたまきへの恋心こいごころ看破かんぱし、自身じしんうえはなして、後悔こうかいするまえ告白こくはくしろと助言じょげん

太郎たろうはますますDJにれ、サウンド・エクスプレスは活況かっきょうていする。しかし、とき快復かいふくしたたまきは退院たいいん。それとともに太郎たろうふたた病状びょうじょう悪化あっかALL再発さいはつし、個室こしつもどる。サウンド・エクスプレスも中断ちゅうだんとなり、さらに太郎たろう自分じぶん本当ほんとう病名びょうめいっていることを告白こくはくする。

太郎たろう病状びょうじょう一進一退いっしんいったいかえなか、たまきが見舞みまいにおとずれる。太郎たろういまから映画えいがかんこうと、たまきを病院びょういんす。函館はこだて市街しがい映画えいがラストコンサート』を鑑賞かんしょうし、ロープウェイ函館山はこだてさんのぼると、広場ひろばかう。太郎たろうけっし、たまきに告白こくはくしようとしたが、急激きゅうげきあめ見舞みまわれる。雨宿あまやどりで一夜いちやかし、夜明よあけとともあめんだが、太郎たろうふたた鼻血はなぢして昏倒こんとう病院びょういんもどされる。

なが途絶とだえたサウンド・エクスプレスてに、タエははじめて手紙てがみ正直しょうじきむねうちかし、ピンチヒッターでだい先生せんせい代読だいどく太郎たろうはげます。

病床びょうしょうで、太郎たろう一足早ひとあしはや誕生たんじょうプレゼントとして、両親りょうしんからラジカセをもらう。太郎たろう病床びょうしょうからカセットテープにサウンド・エクスプレスをみ、院内いんないながす。太郎たろうのメッセージとちがえで、たまきが太郎たろう見舞みまいにおとずれる。そして、太郎たろう今度こんどこそみずからのおもいをつたえ、たがいの気持きもちをるのだった。たまきは、サウンド・エクスプレスにキャンディーズ年下とししたおとこ」をリクエストする。

それから15ねん。たまきは休暇きゅうかり、函館はこだて高野たかのたくおとずれる。たまきは太郎たろう仏前ぶつぜんわせると、ははのひろうながされ、当時とうじのままという太郎たろう部屋へやはいる。そこにあった「年下とししたおとこ」のシングルレコードをると、うらいていたハガキががれちる。そのハガキにとおしたたまきは、なみだれるのだった。

その、たまきはDJの尾崎おざきせ、「ミュージック・エクスプレス」を復活ふっかつさせる。その最初さいしょのリクエストは、15ねんまえ太郎たろうせなかった、たまきのリクエストをたくしたハガキだった。そしてにんのリクエストにこたえ、キャンディーズ「年下とししたおとこ」がながれる。

キャスト[編集へんしゅう]

役名やくめい設定せっていとう映画えいが準拠じゅんきょ

スタッフ[編集へんしゅう]

サウンドトラック[編集へんしゅう]

物語ものがたり舞台ぶたいとなった1977ねんころ彷彿ほうふつとさせるナンバーが、入院にゅういんちゅう主人公しゅじんこう太郎たろう院内いんない放送ほうそうDJ番組ばんぐみでかけるきょくとうとしてながれる。

サウンドトラックCD(アミューズソフトエンタテインメント)には、これらの楽曲がっきょくすべて(「それが大事だいじ」をのぞく)が、太郎たろうのDJ、佐藤さとう直紀なおきによるオリジナル音楽おんがくともおさめられている。

ソフト[編集へんしゅう]

発売はつばい販売元はんばいもとはアミューズソフトエンタテインメント。

  • Little DJ〜ちいさなこい物語ものがたり DVD(1まいぐみ、2008ねん4がつ25にち発売はつばい
    • 映像えいぞう特典とくてん
      • ミュージックチャプター
      • メイキング
      • 舞台ぶたい挨拶あいさつ東京国際映画祭とうきょうこくさいえいがさい初日しょにち
      • 特報とくほう劇場げきじょう予告編よこくへん・TVスポットしゅう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ げきちゅう所在地しょざいちを「茅部かやべ」と言及げんきゅうしている。なお、ロケ函館はこだて市立しりつ南茅部みなみかやべ病院びょういんは、実際じっさい当時とうじ南茅部みなみかやべまち(2004ねん12月1にち函館はこだて編入へんにゅう以降いこう安浦やすうらまち)に所在しょざい

出典しゅってん[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]