OLPC

2006年ねん5月がつに公表こうひょうされた最初さいしょの実用じつよう機き

XO-1試作しさく機き　第だい二に世代せだい

OLPC（英えい: One Laptop per Child）とは2014年ねんまで活動かつどうしていた、マサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがくのニコラス・ネグロポンテを中心ちゅうしんとするNPOの財団ざいだんであった。一般いっぱんに100ドルノートPCとして知しられているノートパソコン・OLPC XO-1を開発かいはつした。ブランドの管理かんりを続つづけているのは、マイアミに拠点きょてんを置おくOLPC協会きょうかいである。

概要がいよう

OLPCは、世界中せかいじゅう、特とくに開発途上国かいはつとじょうこくの子供こどもたちに革新かくしん的てきな教育きょういく理論りろんに基もとづく学習がくしゅうの手段しゅだんを提供ていきょうすることを目的もくてきとして活動かつどうしているNPOである。このプロジェクトの実践じっせんにあたり、必要ひつようとなるハードウェアとして"XO"と呼よばれるラップトップ・ソフトウェアとして「Sugar」（シュガー）と呼よばれる親したしみやすいユーザインタフェースや「（英えい: Squeak）英えい: Etoys」（スクイーク・イートーイズ）など、そしてこれらを学習がくしゅうコミュニティとしてつなぎあわせるメッシュネットワークやコンテンツの開発かいはつ、コンテンツを提供ていきょうするスクールサーバの開発かいはつなどが現在げんざい世界中せかいじゅうのボランティアの力ちからを得えて、進行しんこう中ちゅうである。このうち、特とくに日本にっぽん国内こくないでマスメディアに取とり上あげられることの多おおい、俗ぞくに「100ドルパソコン」（英えい: $100 laptop）と呼よばれるラップトップ「XO」は、それを持もち歩あるく先さきがどこでも「学校がっこうになる」ように非常ひじょうに高たかい耐たい環境かんきょう性せい・低てい消費しょうひ電力でんりょくといった特徴とくちょうを備そなえる。

しかし、OLPCの活動かつどう目的もくてきはあくまでも子供こどもたちへの教育きょういくの機会きかいの提供ていきょうであって、ラップトップの開発かいはつ自体じたいや情報じょうほう格差かくさ（デジタルデバイド）の解消かいしょうが主しゅたる目的もくてきではない。ネグロポンテは「教育きょういくプロジェクトであって、ラップトップ開発かいはつプロジェクトではない」と語かたっている。

製造せいぞうは台湾たいわんのクアンタ・コンピュータに委託いたくすることが決定けっていしており、2006年ねん中なかに評価ひょうか用ようの試作しさく機きを完成かんせいし、2007年ねんには同どうパソコンがウルグアイやブラジルなどの児童じどうらに配布はいふされテストされている。

当初とうしょの価格かかくは130から140ドル程度ていどとなるが、2008年ねん末すえまでには通称つうしょう通どおりの100ドルに低てい価格かかく化かする予定よてい。2007年ねん時点じてんのコストは175ドルである。

その性格せいかく上じょう、開発途上国かいはつとじょうこく政府せいふを通つうじた現地げんちの小学生しょうがくせいらへの配布はいふが中心ちゅうしんである。ただし、一般いっぱんユーザーに対たいしてもeBayを通つうじて450ドルで販売はんばいし、その収益しゅうえきでより多おおくのパソコンを寄付きふするアイデアがあるが詳細しょうさいは決きまっていない。2007年ねん11月に2週間しゅうかん限定げんていで、「Give One Get One」プログラムを開始かいし。これにより、アメリカとカナダの一般いっぱんユーザーに2台だい400ドルでOLPCのホームページで通信つうしん販売はんばいがおこなわれた。1台だいは途上とじょう国こくに寄付よせつけ、2台だい目めはユーザーのもとに届とどく。

「英えい: Give One Get One」プログラム（1つ購入こうにゅうすると1つ寄付きふ —）は、1日にちあたり2百ひゃく万まんドルの寄付きふ金きんを集あつめることに成功せいこう。2007年ねん11月23日にちに終了しゅうりょうする予定よていであった取とり組くみは、同年どうねん12月がつ31日にちまで延長えんちょうされた。さらに大量たいりょう注文ちゅうもんの場合ばあいの値引ねびきすると発表はっぴょう、100-999台だいを一いち台だい300ドル、1000-9999台だいを一いち台だい249ドル、10,000台だい以上いじょうを 一いち台だい199ドルで政府せいふや教育きょういく機関きかんに販売はんばいすることを発表はっぴょうした。

また「英えい: Give One Get One」は2008年ねんにも実施じっしされた。2007年ねんは送付そうふ先さきが米国べいこく、カナダに限定げんていされていたが、2008年ねんはアマゾン社しゃなどの流通りゅうつう大手おおての協力きょうりょくにより、より広範囲こうはんいな国々くにぐにへの通信つうしん販売はんばいが可能かのうとなった。但ただし日本にっぽんは対象たいしょう国こくには含ふくまれなかった。

歴史れきし

マリー・ルー・ヨプセン、アラン・ケイ、ニコラス・ネグロポンテが100ドルPCのベールを外はずす

OLPCは、シーモア・パパートが開拓かいたくした構成こうせい主義しゅぎ学習がくしゅう理論りろん、アラン・ケイの業績ぎょうせき、そしてニコラス・ネグロポンテの著作ちょさく『ビーイング・デジタル』に書かかれた原理げんりを基盤きばんに据すえている。創設そうせつに協力きょうりょくした会員かいいんはGoogle、ニューズ・コープ、AMD、レッドハット、ブライトスター、ノーテルであり、それぞれプロジェクトに200万まんドルを寄付きふした。これら3名めいの個人こじんと6つの企業きぎょうがOLPCにおいて主導しゅどう的てきな立場たちばにある。XOは教育きょういく市場いちばをターゲットにした1997年ねんの（Apple Newtonをベースにした）eMate 300に似にた点てんもあるが直接ちょくせつのつながりはない。AppleはMac OS XのOLPC版ばんの開発かいはつ・無償むしょう提供ていきょうを申もうし出でたが採用さいようされなかった。

ネグロポンテは、2005年ねん11月16日にちにチュニジアのチュニスで行おこなわれた世界せかい情報じょうほう社会しゃかいサミットの第だい2フェーズにおいて、ノートPCの2つのプロトタイプを発表はっぴょうした。一ひとつは動作どうさしない形かたちだけのモデルで、もう一ひとつは外部がいぶの基板きばんとキーボードを使用しようした未み完成かんせい版ばんだった。発表はっぴょうされた機器ききは、一般いっぱん的てきな基板きばんを使用しようした荒削あらけずりなプロトタイプだった。ネグロポンテは、ディスプレイだけは三さんヶ月かげつ以上いじょうの開発かいはつを要ようすると見積みつもった。動作どうさする最初さいしょのプロトタイプのデモは、2006年ねん5月23日にちに開催かいさいされた「英えい: Country Task Force Meeting」（カウントリー・タスク・フォース・ミーティング）で行おこなわれた。製品せいひん版ばんでは、同おなじサイズの個体こたいに、より大おおきなディスプレイが搭載とうさいされると期待きたいされている。ノートPCの出荷しゅっかは、2006年ねん終おわりから2007初はじめの予定よてい。

2006年ねん、スイスのダボスで開催かいさいされた世界せかい経済けいざいフォーラムで、国連こくれん開発かいはつ計画けいかく（UNDP）は、この計画けいかくを支援しえんする予定よていであると公式こうしき発表はっぴょう。「発展はってん途上とじょう国こくの特定とくていの学校がっこうに対たいする技術ぎじゅつと資源しげん」を供給きょうきゅうするため、OLPCと共同きょうどうで作業さぎょうにあたるだろう、との声明せいめいを出だした。

2005年ねん12月13日にち、OLPC理事りじ会かいは、100ドルノートPC計画けいかくのODMにクアンタ・コンピュータが選えらばれたと公表こうひょうした。この決定けっていは、理事りじ会かいが数すう社しゃの製造せいぞう企業きぎょうによる入札にゅうさつを審査しんさしてなされたものである。クアンタ・コンピュータは、しなければならないことは沢山たくさん残のこっていると強調きょうちょうした。「まだ膨大ぼうだいな量りょうの研究けんきゅうと開発かいはつが必要ひつようであるが、うまくいけば、来きたる2006年ねんの後半こうはんには最初さいしょの完成かんせい品ひんを製造せいぞうする準備じゅんびが整ととのえられるだろう」その次つぎの半年はんとし間あいだで、クアンタ研究所けんきゅうじょのチームは100ドルノートPCに注力ちゅうりょくする予定よていである。

2015年ねん2月がつOLPCからスピンアウトしたオーストラリアの団体だんたいOne Education Foundationが、モジュラー型がたの子供こども向むけタッチパネル搭載とうさいの低てい価格かかくPC、Infinityの計画けいかくを発表はっぴょうした。2015年ねん11月がつ現在げんざい、20台だい以上いじょうの場合ばあい1台だい辺あたりUS $239で早期そうき予約よやくを受うけ付つけている。2019年ねん9月がつ現在げんざい、Windows 10 Pro EducationとMicrosoft Officeを搭載とうさいしたInfinity:Oneは$330で販売はんばい中ちゅう。

価格かかく

元々もともと、この計画けいかくは100米あめりかドルを目標もくひょうにしていた。2006年ねん5月がつ、ネグロポンテはレッドハットの年次ねんじユーザサミットで、「価格かかくは流動的りゅうどうてきだ。我々われわれは非ひ営利えいり団体だんたいである。2008年ねんまでに100ドルにすることを目標もくひょうとしているが、たぶん135ドル、もしかしたら140ドルになるかもしれない。ただ、これは最初さいしょの価格かかくであって、必要ひつようなのは出荷しゅっかの度たびに安やすくすることだ。価格かかくは下さがることを約束やくそくする」と発言はつげんしたが、2007年ねん9月がつの時点じてんで199ドルという当初とうしょ予定よていを大幅おおはばに上回うわまわる価格かかくであり、2008年ねんまでに100ドルという目標もくひょうは達成たっせいされず、2009年ねん12月の時点じてんでも172ドルであった。

アプリケーション

Pythonで記述きじゅつされた 英えい: Sugar と呼よばれる独自どくじのグラフィカルユーザインタフェース環境かんきょうを備そなえ、その下したでアクティビティと呼よばれるアプリケーション群ぐんが動作どうさする。英えい: Sugar はメッシュネットワークを介かいしたコラボレーションを前提ぜんていに設計せっけいされており、複数ふくすうの子供こどもが同一どういつのアクティビティに参加さんかして、共同きょうどうで作品さくひんを作つくることが可能かのうである。アクティビティにはウェブブラウザ、ワードプロセッサ、ペイントツール、Squeak Etoysなどが用意よういされる。

ウィキペディアとの提携ていけい

2006年ねん8月がつ4日にち、ウィキメディア財団ざいだんはウィキペディアから選えらばれた記事きじがOLPCに含ふくまれる予定よていであることを発表はっぴょうした。ウィキメディア財団ざいだんの理事りじ長ちょうジミー・ウェールズは「OLPCの使命しめいは、我々われわれの目的もくてき—百科ひゃっか事典じてんの知識ちしきを、無償むしょうで、世界中せかいじゅうのあらゆる人々ひとびとに配布はいふすること—と手てを携たずさえて行いくことになるだろう。まだ世界中せかいじゅうすべての人ひとがブロードバンドな接続せつぞくを持もっているわけではないのだ」と話はなした 。ネグロポンテは以前いぜんから、100ドルパソコン上じょうでウィキペディアを見みたいと考かんがえていた。ウェールズは、ウィキペディアが「キラーアプリ」の一ひとつであるとの意見いけんを示しめした。

参加さんか国こく

先行せんこうプロジェクトに参加さんかしたカンボジアの地方ちほうの学校がっこうの子供こどもたち(持もっているのはXOではない)。2001年ねんから実験じっけん的てきに行おこなわれている。

ネグロポンテの広報こうほうによると、様々さまざまな方法ほうほうですでに以下いかの国くにが提携ていけいしているという。しかし、提携ていけいに強制きょうせい力りょくはない。パソコンは各国かっこく政府せいふを対象たいしょうに売うられ、「英えい: One Laptop Per Child」(子供こども一いち人にんに一ひとつのノートパソコン)の理念りねんのもと教育きょういく関係かんけいの省庁しょうちょうを通つうじて配布はいふされる。

• ブラジル
• タイ王国おうこく
• エジプト
• アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく（特とくにマサチューセッツ州しゅうとメイン州しゅう）
• カンボジア
• ドミニカ共和国どみにかきょうわこく
• コスタリカ
• チュニジア
• アルゼンチン
• ベネズエラ
• ナイジェリア
• リビア

マサチューセッツ州しゅう知事ちじミット・ロムニーは州しゅう内ないの全ぜん児童じどうに100ドルPCを配布はいふする法案ほうあんを州しゅう議会ぎかいに提出ていしゅつした。ナイジェリアは100万まん台だいの注文ちゅうもんを決きめた最初さいしょの国くにである。

2006年ねん10月11日にち、ニューヨーク・タイムズ紙かみはOLPCがリビア国内こくないの全ぜん120万まん人にんの生徒せいとにパソコンを供給きょうきゅうすることでリビア政府せいふとの合意ごういに達たっしたと報ほうじた。この2億おく5000万まんドル（日本円にほんえんにして約やく300億おく円えん）の契約けいやくの中なかには、衛星えいせいによるインターネットアクセスの整備せいび、学校がっこうごとに一いち台だいのサーバ、技術ぎじゅつ的てきなサポートも含ふくまれる。

インドは「公的こうてき資金しきんが、種々しゅじゅの政策せいさく書しょに載のっている確実かくじつに必要ひつような施策しさくにさえ足たりない状況じょうきょうが続つづいているのに、議論ぎろんの余地よちもある計画けいかくに対たいするこの規模きぼの支出ししゅつは容認ようにんできない。」として計画けいかくの主導しゅどうに加くわわるのを諦あきらめた。

OLPCは元々もともと100ドルPCを各国かっこくの政府せいふを通つうじてのみ売うり出だすことを計画けいかくしていたが、ネグロポンテは知名度ちめいどの高たかい製造せいぞう業者ぎょうしゃが商用しょうよう製品せいひんを作つくることに提携ていけいしてもよいと発言はつげんした。225ドル程度ていどで売うり出だすことができれば、発展はってん途上とじょう国こくへの物品ぶっぴん支援しえんになるはずである。

2013年ねん、アマゾン川あまぞんがわ流域りゅういき奥地おくちのペルーの子供こどもたちへ配布はいふしたプロジェクトについての番組ばんぐみが制作せいさくされ、2015年ねん10月がつにNHKにて放送ほうそうされた。ネグロポンテやジミー・ウェールズ、米国べいこく政府せいふやGoogle等とう多数たすうの人達ひとたちもインタビューされている。

量産りょうさんして価格かかくを100ドルまで下さげる構想こうそうで億おく単位たんいの普及ふきゅうを目指めざしていたが、2024年ねん現在げんざい、合計ごうけい僅わずか300万まん台だい強きょうの提供ていきょうにとどまっている。

XO-1

詳細しょうさいは「OLPC XO-1」を参照さんしょう

試作しさく機き　第だい一いち世代せだい

XO-1はオペレーティングシステムとしてLinuxを採用さいようし、フルカラー、フルスクリーンの液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいしたノートパソコンであった。本体ほんたいは頑丈がんじょうで、自己じこ発電はつでんでき、無線むせんLAN、IP電話でんわが可能かのうで、タッチパッドを備そなえる。

設計せっけい要件ようけん

開発かいはつ責任せきにん者しゃのマリー・ルー・ヨプセン（英えい: Mary Lou Jepsen）はハードウェアの設計せっけい方針ほうしんを以下いかのように述のべた。

• 最小限さいしょうげんの電力でんりょく消費しょうひ。設計せっけい目標もくひょうは全ぜん消費しょうひ量りょうで2ワットから3ワット（実際じっさいには、8Wと大幅おおはばに大おおきな消費しょうひ電力でんりょく）。
• 最小限さいしょうげんの製造せいぞうコスト。目標もくひょうは、100万まん台だいの製造せいぞう時じに一いち製品せいひんにつき100ドル（2007年ねん時点じてんで199ドル、2009年ねん12月時点じてんで172ドルと大幅おおはばに高価こうか）。
• かっこいいデザイン。一見いっけんするだけでも、その革新かくしん性せいがわかるようにする。
• 電子でんし書籍しょせきの機能きのうを、きわめて低ひくい電源でんげん消費しょうひで果はたす。
• ソフトはオープンソースとフリーソフトウェアを使つかう。

ソフトウェアの設計せっけい要件ようけんと教育きょういくでの具体ぐたい的てきな利用りよう方法ほうほうは、OLPC Wikiに記述きじゅつされている。 MITメディアラボは、英えい: Design Continuum（デザイン・コンティニューム）と 英えい: Fuseproject （フューザープロジェクト）の支援しえんを得えて、様々さまざまな利用りよう形態けいたいを探さぐっている。たとえば、ノートパソコン、電子でんし書籍しょせき、映画えいが館かん、シミュレーション、絵画かいが用ようタブレットなどに利用りようする方法ほうほうが挙あげられる。

仕様しよう

• オペレーティングシステムは、初期しょきにはベースにFedora 9を採用さいようしたOLPC OS。2016年ねん3月がつ現在げんざい、Fedora 18ベースの最新さいしん版ばんrelease 13.2.7が利用りよう可能かのう。
• 電力でんりょくサービスの利用りようできない地域ちいきでも使つかえるようにするために、人力じんりきによる電源でんげん供給きょうきゅう装置そうちを採用さいよう。手動しゅどうハンドルや外そと付づけ足あしこぎペダル等とうが検討けんとうされてきたが、現在げんざいのところ、ひもを手てで引ひっ張ぱって発電はつでんする方式ほうしきが有力ゆうりょくである。
• 無線むせんLAN通信つうしん装置そうちを導入どうにゅうすることで、アド・ホックなどの形かたちでインターネットへの接続せつぞくが可能かのう。マシン同士どうしでモバイルアドホックネットワークを構成こうせいでき、1つのインターネット接続せつぞくを共有きょうゆうできる。
• ハードディスクの代かわりに1GBフラッシュメモリーを採用さいよう。
• CPUはGeode LX-700(433MHz)を採用さいよう。

XO-3

量産りょうさん型がた XO-3		概念がいねんモデルの XO-3

XO-3はOLPCプロジェクトの一環いっかんとして開発かいはつされたタブレット/e-ブックであるが2012年ねん11月に中止ちゅうしされ、XO-4 Touchに置おき換かえられた。2画面がめん式しきのXO-2の中止ちゅうしにより、タブレットコンピュータとして設計せっけいされた。内部ないぶの動作どうさはXO 1.75で 同おなじARM プロセッサである。また、タブレット端末たんまつの計画けいかくは、通常つうじょうのAndroidを採用さいようしたXO Tabletに置おき換かえられた。

XO-3は8-インチ 4:3 1024 x 768-解像度かいぞうどのディスプレイとマーベル・テクノロジー・グループのMarvell Armada PXA618 SoCを備そなえる。XO-3は手回てまわし式しき発電はつでん機はたや太陽たいよう電池でんちのような革新かくしん的てきな充電じゅうでん方法ほうほうに対応たいおうするとされていた。

XO-3 タブレットは予定よていでは2012年ねんに$100以下いかの価格かかくで販売はんばいする予定よていだった。XO-3と太陽たいよう電池でんちと手回てまわし式しき発電はつでん機きのオプションは2012年ねん1月がつにコンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES)でBBCニュース の技術ぎじゅつ番組ばんぐみのクリックで公開こうかいされた。

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  前部ぜんぶと後部こうぶ
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  柔軟じゅうなん性せいのあるカバー
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  タッチスクリーン
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OLPC Tablet

7インチの液晶えきしょう画面がめんを備そなえたAndroid端末たんまつ。従来じゅうらいはXO Tabletと呼よばれていた。

XO-4 Touch

2015年ねん11月がつ現在げんざい、最新さいしんのOLPC環境かんきょう。2012年ねん9月がつから開発かいはつされており、2013年ねんのCESで初はつ披露ひろうされた。Dual CoreのARMv7アーキテクチャーCPU、Marvell PJ4を搭載とうさいし、Fedora 18ベースのOSを採用さいよう、2点てんまでに対応たいおう出来できる新あたらしいタッチスクリーンを搭載とうさいしている。2019年ねん6月がつ時点じてんで在庫ざいこのみである。

XO-NL3 Laptop

2016年ねん10月がつから生産せいさんが始はじまった、16:9のスクリーンを備そなえた新しん世代せだいのXO Laptop NL3である。

仕様しよう

• オペレーティングシステムは、Ubuntu 18.04, Sugar 0.113。
• 無線むせんLANは、IEEE802.11n対応たいおう。
• ストレージには、32GB eMMCを採用さいよう。
• CPUはCeleron N2940(Quad Core)を採用さいよう。

infinity laptop

OLPC Infinity Laptop

仕様しよう

• オペレーティングシステムは、Ubuntu 18.04, Sugar 0.113。
• 無線むせんLANは、IEEE802.11ac対応たいおう。
• ストレージには、64GB eMMCまたは128GB SSDを採用さいよう。
• CPUはCeleron N4000(Dual Core)またはCeleron N4100(Quad Core)を採用さいよう。

関連かんれん項目こうもく

• Geode GX：XO-1に採用さいようされていたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）製せいCPU。Geodeシリーズのひとつで、低てい消費しょうひ電力でんりょくで動作どうさする。
• シンピュータ：インドのNPOと企業きぎょうが開発かいはつした低てい価格かかくパソコン。
• 龍りゅう夢ゆめ：中国ちゅうごくが国内こくないの低てい所得しょとく層そうのために開発かいはつした1500元げん（2.2万まん円えん）パソコン。
• Eee PC : Asusによるネットブック。
• Eduwise：インテルによる比較的ひかくてき低てい価格かかくのフルスペックノートPC。
• オープンソースハードウェア
• マシ・オカ：2007年ねん11月より、OLPCの世界せかい大使たいし(プロモーションキャラクター）を務つとめている。
• Sugar Labs：子供こども向むけのGUIを提供ていきょうするSugar環境かんきょうの開発かいはつと配布はいふを行おこなうコミュニティ。

外部がいぶリンク

• 公式こうしきサイト（英語えいご）