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PL/M

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
PL/M
登場とうじょう時期じき 1973年ねん (1973)[1][2]
開発かいはつ者しゃ デジタルリサーチのゲイリー・キルドール[3]
影響えいきょうを受うけた言語げんご ALGOL, PL/I, XPL（英語えいご版ばん）
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PL/M(Programming Language for Microcomputersの頭文字かしらもじ[1][2])はゲイリー・キルドール[1][2][4][3]が1972年ねん[1][2]に設計せっけい・開発かいはつした高水準こうすいじゅんプログラミング言語げんごで、インテルで働はたらくハンク・スミス[1][2]のマイクロプロセッサ（英語えいご版ばん）のために開発かいはつされた。

PL/I、ALGOL、XPL（英語えいご版ばん）を参考さんこうに[1][2]しており、マクロ処理しょり機能きのうがあった。キルドールはワシントン大学だいがく在学ざいがく中ちゅうにB5500を使用しようしており[1]、ESPOL（英語えいご版ばん）のような高水準こうすいじゅん言語げんごを用もちいたシステムプログラミングに高たかい可能かのう性せいがあることを知しった。

Pascal、C、BASICなどのような現代げんだいの言語げんごとは異ことなり、PL/Mには標準ひょうじゅん入出力にゅうしゅつりょく機能きのうがなかった。マイクロプロセッサのような非常ひじょうに限定げんていされた環境かんきょう下かでのプログラミングをターゲットにしており、メモリ、I/O、割わり込こみなどに対たいして非常ひじょうに効率こうりつよく直接的ちょくせつてきにアクセスできるよう設計せっけいされた。PL/Mはマイクロプロセッサを用もちいたコンピュータで動作どうさする最初さいしょの言語げんごで、CP/Mの初期しょきバージョンはアセンブラではなくこの言語げんごを用もちいて実装じっそうされた。1970年代ねんだいから1980年代ねんだいにかけ、インテルやザイログZ80の組くみ込こみシステムでPL/Mが使用しようされた。例たとえばCISC AS/400のサービスプロセッサのファームウェアはPL/Mで記述きじゅつされた。

オリジナルのPL/MコンパイラはIntel 8008に対応たいおうしていた。アップデート版ばんは8080に対応たいおうし、新あたらしいIntel 8085でも動作どうさした他ほか、8080の上位じょうい互換ごかんであるZilog Z80でも動作どうさした。その後ごIntel 8048やIntel 8051に対応たいおうし、8086 (8088)や80186 (80188)などの8086系列けいれつに対応たいおうして、80286や32ビットの80386にも対応たいおうした。またPL/MコンパイラはIntel 8061（英語えいご版ばん）や8096/MCS-96（英語えいご版ばん）等ひとしの系列けいれつのプロセッサにも対応たいおうした。

PL/MコンパイラはIntel ISIS（英語えいご版ばん）などのOSでもCPUが同おなじであれば動作どうさする「ネイティブ」設計せっけいである一方いっぽうで、CP/MやマイクロソフトのMS-DOSやDECのVAX/VMSなどで動作どうさするPLMXというクロスコンパイラもあった。

インテルは90年代ねんだい以降いこうPL/Mをサポートしていないが、PL/M-to-Cトランスレーターなどの社外しゃがいツールが存在そんざいしている(下記かき外部がいぶリンクを参照さんしょう)。

PL/M sample code[編集へんしゅう]

 FIND: PROCEDURE(PA,PB) BYTE;
    DECLARE (PA,PB) BYTE;
    /* 文字もじ列れつSCRATCHからPAで始はじまりPBで終おわる文字もじ列れつを探さがす */
    DECLARE J ADDRESS,
        (K, MATCH) BYTE;
    J = BACK ;
    MATCH = FALSE;
        DO WHILE NOT MATCH AND (MAXM > J);
        LAST,J = J + 1; /* Jから検索けんさくを開始かいし */
        K = PA ; /* 文字もじ列れつがKで一致いっちするか */
            DO WHILE SCRATCH(K) = MEMORY(LAST) AND
                NOT (MATCH := K = PB);
            /* さらに1文字もじが一致いっち */
            K = K + 1; LAST = LAST + 1;
            END;
        END;
    IF MATCH THEN /* 格納かくのう先さきを移動いどう */
        DO; LAST = LAST - 1; CALL MOVER;
        END;
    RETURN MATCH;
    END FIND;

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d e f “In His Own Words: Gary Kildall”. Remarkable People. Computer History Museum (2016年ねん8月がつ2日にち). 2019年ねん12月21日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b c d e f Computer Connections: People, Places, and Events in the Evolution of the Personal Computer Industry. Kildall Family. (2016-08-02). http://www.computerhistory.org/atchm/computer-history-museum-license-agreement-for-the-kildall-manuscript/ 2016年ねん11月17日にち閲覧えつらん。. 
  3. ^ a b “Gary Kildall and Collegial Entrepreneurship”. Dr. Dobb's Journal. (2001-06-22). http://www.ddj.com/184410428 2006年ねん11月20日にち閲覧えつらん。. 
  4. ^ ISIS, Intellec, PL/M and Intel

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Intel Corporation (1976). PL/M-80 Programming Manual. Doc # 98-268B.
  • McCracken, Daniel D. (1978). A Guide to PL/M Programming for Microcomputer Applications. Pearson Addison-Wesley.

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

この記事きじは2008年ねん11月1日にち以前いぜんにFree On-line Dictionary of Computingから取得しゅとくした項目こうもくの資料しりょうを元もとに、GFDL バージョン1.3以降いこうの「RELICENSING」(再さいライセンス) 条件じょうけんに基もとづいて組くみ込こまれている。

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