Extensible HyperText Markup Language

XHTML
拡張子かくちょうし	.xhtml、.xht、.html、.htm
MIMEタイプ	application/xhtml+xml
開発かいはつ者しゃ	World Wide Web Consortium
種別しゅべつ	マークアップ言語げんご
派生はせい元もと	XML、HTML
国際こくさい標準ひょうじゅん	1.0 (Recommendation),; 1.1 (Recommendation),; Basic 1.1 (Recommendation),; 2.0 (Working Draft)

Extensible HyperText Markup Language（エクステンシブルハイパーテキストマークアップランゲージ）、略記りゃっき・略称りゃくしょう：XHTML （エックスエイチティーエムエル）は、SGMLで定義ていぎされていたHTMLをXMLの文法ぶんぽうで定義ていぎしなおしたマークアップ言語げんごである。その仕様しようはHTMLと同おなじくW3Cによって勧告かんこくされていた。しかし2007年ねんにW3C HTML WGを設立せつりつするとWHATWGとの共同きょうどう作業さぎょうを行おこない、2009年ねん、W3Cは開発かいはつを正式せいしきに中止ちゅうしした。HTML5はXMLの書式しょしきに従したがわずともMathMLやSVGなどを埋うめ込こむことが可能かのうである。

上述じょうじゅつの通とおりXHTMLは開発かいはつが中止ちゅうしされており、この記事きじには古ふるい内容ないようを多分たぶんに含ふくんでいる。しかしながら、HTMLを解釈かいしゃくするユーザーエージェント（Webブラウザなど）は、引ひき続つづきサポートしている。

なお、「eXtensible HyperText Markup Language の略りゃくである」とされることがあるが、これは間違まちがいであり、XはExの発音はつおんを表あらわしている^[1]。

HTMLとの相違そうい点てん

XHTMLはXMLアプリケーションである。よって、XMLの文法ぶんぽうに従したがうために、HTMLと異ことなる部分ぶぶんが存在そんざいする。以下いかは、主おもな文法ぶんぽう上じょうの相違そうい点てんとソースのサンプルである。

XML宣言せんげんを書かく: XML文書ぶんしょであるため、文書ぶんしょの頭あたまにXML宣言せんげんを書かくことが奨励しょうれいされている。文字もじコードについては、UTF-8ないしUTF-16の場合ばあいやHTTPなどのプロトコルで文字もじコードが指定していされている場合ばあいは省略しょうりゃく可能かのうであるが、常つねに付与ふよすることが推奨すいしょうされる。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

要素ようそ名めい・属性ぞくせい名めいは小文字こもじで書かく: XMLでは大文字おおもじ・小文字こもじが厳密げんみつに区別くべつされる。XHTML勧告かんこくの場合ばあい、要素ようそ名めい・属性ぞくせい名めいは全すべて小文字こもじでのみ定義ていぎされていることから、要素ようそ名めい・属性ぞくせい名めいは共ともにすべて小文字こもじで表記ひょうきしなければならない（なお、属性ぞくせい値ちはこの限かぎりではない）。

正ただし: <p id="iroha">色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</p>
正ただし: <p id="IROHA">色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</p>
誤あやま: <p ID="iroha">色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</p>
誤あやま: <P id="iroha">色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</P>
誤あやま: <P ID="iroha">色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</P>

要素ようその終了しゅうりょうタグを書かく: 要素ようそは必かならず開始かいしタグと終了しゅうりょうタグを備そなえていなければならない（終了しゅうりょうタグの省略しょうりゃくは許ゆるされない）。

正ただし: <p>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</p><p>我わが世よ誰だれぞ 常つねならん</p>
誤あやま: <p>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを<p>我わが世よ誰だれぞ 常つねならん

空そら要素ようその終了しゅうりょうタグも書かく

空そら要素ようそについても同様どうように終了しゅうりょうタグを付与ふよするか、開始かいしタグの末尾まつびを「/>」としなければならない。

終了しゅうりょうタグを付与ふよする という表記ひょうきの場合ばあいは、タグの間あいだに空白くうはく類るい文字もじすら含ふくめてはいけない。また、後方こうほう互換ごかん性せいのために ではなく、 と表記ひょうきすることが推奨すいしょうされている^[2]。
XMLを解釈かいしゃくできない古ふるいUAで という表記ひょうきに対たいし、"br/" を要素ようそ名めいとみなし無視むししてしまう可能かのう性せいがあることを考慮こうりょし、XHTMLでは のようにスラッシュの前まえに半角はんかくスペースを先行せんこうさせる表記ひょうきが一般いっぱん的てきである。

正ただし: <em>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</em><br />（推奨すいしょう）
正ただし: <em>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</em><br/>
正ただし: <em>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</em><br></br>
誤あやま: <em>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</em><br>
誤あやま: <em>色いろは匂においへど 散ぢりぬるを</em><br> </br>

属性ぞくせい値ちはダブルクォーテーションで囲かこむ: 属性ぞくせい値ちはすべて " " （ダブルクォーテーション）ないし ' '（シングルクォーテーション）で囲かこまなければならない。

正ただし: <input type="text" size="8" />
正ただし: <input type='text' size='8' />
正ただし: <input type="text" size='8' />
誤あやま: <input type=text size=8 />

属性ぞくせい名めいを省略しょうりゃくせず書かく: 属性ぞくせい名めいを省略しょうりゃくしてはならない。なお、これらを属性ぞくせい値ちの省略しょうりゃくという例れいが存在そんざいするが、SGMLやXMLの観点かんてんからは正ただしいとはいえない。

正ただし: <input type="checkbox" checked="checked" />
誤あやま: <input type="checkbox" checked />

推奨すいしょうされるメディアタイプ: 推奨すいしょうされるメディアタイプが「text/html」から「application/xhtml+xml」に変更へんこうされた^[3]。また、HTMLで従来じゅうらい使用しようされていたtext/htmlは、XHTML1.1以降いこうでは非ひ推奨すいしょうとなっている。

<meta http-equiv="Content-Type" content="application/xhtml+xml; charset=Shift_JIS" />

メディアタイプがapplication/xhtml+xmlの場合ばあい、meta要素ようそのhttp-equiv属性ぞくせいの使用しようは非ひ推奨すいしょうとなる^[4]。代かわりにHTTPのヘッダでメディアタイプを指示しじすることが必要ひつようとなる。

HTML要素ようそ#HTML構文こうぶんとXML構文こうぶんとの違ちがいも参照さんしょうされたし。

歴史れきし

XHTML 1.0

HTML 4.01をXMLにて再さい定義ていぎしたもので、HTML 4.01と同様どうようにStrict、Transitional、Framesetという3種類しゅるいのDTDが存在そんざいする。

2000年ねん 1月がつ26日にちに勧告かんこくとなり、2002年ねん 8月がつ1日にちに改訂かいてい版ばんであるSecond Editionが勧告かんこくされた。

XHTML Basic

XHTMLのサブセットで、PDAや携帯けいたい電話でんわなどの小規模しょうきぼな端末たんまつを含ふくむ、より広域こういきの環境かんきょうのための仕様しようである。2000年ねん 12月19日にちにXHTML Basic 1.0が勧告かんこくされた。

その後ご、OMAが策定さくていするXHTML Mobile Profileとの不ふ整合せいごうを解消かいしょうする目的もくてきで策定さくていされた XHTML Basic 1.1が2008年ねん 7月がつ29日にちに勧告かんこくされた。

Basic1.1では、Basic1.0から次つぎのような変更へんこうが行おこなわれている。

target属性ぞくせいやscript/style要素ようそ、style属性ぞくせいの追加ついか
XFormsよりinputmode属性ぞくせいの追加ついか

XHTML Modularization (Modularization of XHTML, M12n)

XHTMLをその要素ようその目的もくてきや役割やくわりごとに分割ぶんかつし、フレームワーク化かしたもの。XHTML 1.1やXHTML 2.0は、M12nをベースに構築こうちくされている。バージョン1.0が2001年ねん 4月がつ10日とおかに、バージョン1.1が2008年ねん10月がつにそれぞれ勧告かんこくされた。2009年ねん7月がつ現在げんざい、バージョン2.0が草案そうあんの段階だんかいにある。 1.0から1.1ではXML Schemaへの対応たいおうなどが変更へんこう点てんとなった。

XHTML 1.1

機能きのうがモジュール化かされたXHTML。XHTML 1.0からの主おもな違ちがいは、次つぎの通とおりである。

機能きのうがモジュール化かされ、カスタマイズ性せいが向上こうじょうした。
HTML 4.0以来いらい複数ふくすうあったスキーマが、従来じゅうらいのStrictスキーマの思想しそうを基もととしたスキーマ1つのみとなった。
ルビモジュールが導入どうにゅうされた。

2001年ねん 5月31日にちに仕様しようが勧告かんこくとなった。 2010年ねん11月23日にちにXHTML 1.1 Second Editionが勧告かんこくされた。エラッタの修正しゅうせいとXML Schemaへの対応たいおうが主おもな変更へんこう点てんとなる。

XHTML 1.2

策定さくてい中ちゅうであるXHTML Role ModuleやAccess Module、WAI-ARIAの語彙ごいを組くみ込こんだ新あたらしいプロファイルとして策定さくてい予定よてい。

XHTML 2.0

XHTML Familyの次期じきバージョンとして策定さくていされていたが、W3Cは2009年ねん07月がつ03日にちに策定さくていの打うち切きりを決定けっていし、今後こんごはHTML5にリソースを注そそぐものとした。理由りゆうとして、XHTML 2.0の市場いちばはHTML5に比くらべて非常ひじょうに小ちいさいことがあげられている。

HTML5のXML構文こうぶん

HTML5をXML構文こうぶんで記述きじゅつしたものは、しばしばXHTML5と呼よばれるが、WHATWG の標準ひょうじゅん仕様しようの中なかではこの語かたりは用もちいないことが明言めいげんされている^[5]。

HTML5をXML構文こうぶんで記述きじゅつするための仕様しようも、HTML5仕様しようの中なかで定義ていぎされている。そのため、HTML5のXML構文こうぶんはHTML5の一部いちぶである。しかし、HTML5の仕様しようではXML構文こうぶんとHTML構文こうぶんの間あいだには違ちがいが多おおく、単たんに「HTML5」「HTML5ドキュメント」と言いう場合ばあいには、HTML構文こうぶんによるもののみを指さすことが多おおい。そのため、実用じつよう上じょうはHTML5のXML構文こうぶんはHTML5と別べつのものとして扱あつかわれることがある。

以下いかにHTML構文こうぶんとXML構文こうぶんの違ちがいをいくつか挙あげる。

HTML構文こうぶんの場合ばあいは要素ようそ名めいは固定こていだが、XML構文こうぶんの場合ばあいは要素ようその名前なまえ空間くうかんが "http://www.w3.org/1999/xhtml" に属ぞくしていれば接頭せっとう辞じ付つきが許ゆるされる（XHTML1.x以前いぜんには、文書ぶんしょ型がた宣言せんげんにモジュールを追加ついかすることで接頭せっとう辞じを付つけることを可能かのうとしていたが、基本きほん的てきには許ゆるされなかった）
HTML構文こうぶんでは限定げんてい的てきなSVG, MathMLの拡張かくちょうしか行おこなえないが、XML構文こうぶんでは名前なまえ空間くうかんを用もちいて制限せいげんなく拡張かくちょうができる（以下いかの例れいではxml:id属性ぞくせいを利用りようしている）
従来じゅうらいのHTML/XHTMLで許ゆるされていたDTDを用もちいた文字もじ参照さんしょうが不可能ふかのうとなった（HTML5はもはやSGMLに基もとづいていない）。

上記じょうきのような違ちがいによってHTML構文こうぶんと見みた目めが大おおきく異ことなるXML構文こうぶんの文書ぶんしょとして、以下いかのような例れいが考かんがえられる。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- これは妥当だとうなHTML5のXML構文こうぶん。ただしHTML構文こうぶんとの互換ごかん性せいはない -->

<?xml-stylesheet type="text/css" href="test.css"?><!-- 左ひだりのようなXML処理しょり命令めいれいも書かける -->

<!-- この場合ばあい、ルート要素ようそがxhtml:htmlのため、通常つうじょうのHTML5のように "<!DOCTYPE html>" という文書ぶんしょ型がた宣言せんげんは行おこなえない -->

<xhtml:html xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
  <xhtml:head>
    <xhtml:title xml:id="title">XML名前なまえ空間くうかんを用もちいた拡張かくちょう例れい（xml:id）</xhtml:title>
    <xhtml:script><![CDATA[ ... ]]></xhtml:script>
  </xhtml:head>
  <xhtml:body>
    <xhtml:p> ... </xhtml:p>
  </xhtml:body>
</xhtml:html>

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ "XML stands for Extensible Markup Language. The X is for the first syllable of Extensible. eXtensible is a spelling error."
^ C. HTML Compatibility Guidelines
^ W3C Note: XHTML Media Types <http://www.w3.org/TR/xhtml-media-types>
^ XHTML Media Types - W3C Note、2002年ねん8月がつ1日にち（2013年ねん12月5日にち閲覧えつらん）。
^ HTML Living Standard — Last Updated 31 May 2021 §14 The XML syntax

外部がいぶリンク

この項目こうもくは、コンピュータに関連かんれんした書かきかけの項目こうもくです。この項目こうもくを加筆かひつ・訂正ていせいなどしてくださる協力きょうりょく者しゃを求もとめています（PJ:コンピュータ/P:コンピュータ）。

[1] "XML stands for Extensible Markup Language. The X is for the first syllable of Extensible. eXtensible is a spelling error."

[2] C. HTML Compatibility Guidelines

[3] W3C Note: XHTML Media Types <http://www.w3.org/TR/xhtml-media-types>

[4] XHTML Media Types - W3C Note、2002年ねん8月がつ1日にち（2013年ねん12月5日にち閲覧えつらん）。

[5] HTML Living Standard — Last Updated 31 May 2021 §14 The XML syntax

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表ひょう話はなし編へん歴れきマークアップ言語げんご
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Web	cHTML FHTML（英語えいご版ばん） HDML HTML WML WapTV（英語えいご版ばん） XHTML
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