デジタル大辞泉だいじせん 「民みん」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご みん【民みん】[漢字かんじ項目こうもく] [音おと]ミン(呉ご) [訓くん]たみ[学習がくしゅう漢字かんじ]4年ねん〈ミン〉1 権力けんりょくや官位かんいのない普通ふつうの人ひと。一般いっぱんの人々ひとびと。たみ。「民意みんい・民営みんえい・民家みんか・民間みんかん・民芸みんげい・民主みんしゅ・民衆みんしゅう・民生みんせい・民俗みんぞく・民族みんぞく・民兵みんぺい・民謡みんよう/官民かんみん・義民ぎみん・国民こくみん・済すみ民みんさいみん・済すみ民みんせいみん・細民さいみん・四民しみん・市民しみん・住民じゅうみん・庶民しょみん・植民しょくみん・人民じんみん・選民せんみん・町民ちょうみん・島民とうみん・難民なんみん・農民のうみん・万民ばんみん・遊民ゆうみん」2 「民間みんかん」の略りゃく。「民活みんかつ・民放みんぽう」〈たみ〉「民草たみぐさ/国民こくみん」[名なのり]ひと・み・みたみ・もと たみ【民みん】 1 国家こっかや社会しゃかいを構成こうせいする人々ひとびと。国民こくみん。2 君主くんしゅ国こくで君主くんしゅの支配しはい下かにある人々ひとびと。臣民しんみん。3 キリスト教きりすときょうで、神かみに従したがうものとしての人間にんげん。[類語るいご]国民こくみん・人民じんみん・同胞どうほう・民草たみぐさ・蒼生そうせい・蒼氓そうぼう・臣民しんみん・赤子あかご・万民ばんみん・大衆たいしゅう・民衆みんしゅう・公衆こうしゅう・庶民しょみん・平民へいみん・常民じょうみん・市民しみん・勤労きんろう者しゃ・生活せいかつ者しゃ・一般人いっぱんじん・市井しせいしせいの人ひと・世人せじんせじん・俗ぞく衆しゅ・群衆ぐんしゅう・マス 出典しゅってん 小学館しょうがくかんデジタル大辞泉だいじせんについて 情報じょうほう | 凡例はんれい
精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 「民みん」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご たみ【民みん】 〘 名詞めいし 〙 君主くんしゅ・帝王ていおうに統治とうちされるすべての人々ひとびと。臣民しんみん。貴族きぞく、また、武士ぶし階級かいきゅうを除のぞいた庶民しょみん。百姓ひゃくしょう。おおみたから。あおひとぐさ。蒼生そうせい。また、現代げんだいでは広ひろく国家こっか社会しゃかいを構成こうせいする人ひと。国民こくみん。[初出しょしゅつの実例じつれい]「宮みや材ざい引ひく泉いずみのそまに立たつ民みん(たみ)のやすむ時ときなく恋こいひわたるかも」(出典しゅってん:万葉集まんようしゅう(8C後ご)一いち一いち・二に六ろく四よん五ご)「みづから斯かく田舎いなかのたみとなりにて侍はべり」(出典しゅってん:源氏物語げんじものがたり(1001‐14頃ごろ)明石あかし) かき【民みん・部ぶ曲きょく】 〘 名詞めいし 〙 ( 限かぎられた区域くいきの意い ) =かきべ(民みん部ぶ)[初出しょしゅつの実例じつれい]「山守やまもり(やまもり)部ぶを以もって民みん(カキ)と為ため」(出典しゅってん:日本書紀にほんしょき(720)顕宗けんそう元年がんねん四よん月がつ(寛文ひろふみ版ばん訓くん)) 出典しゅってん 精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてんについて 情報じょうほう | 凡例はんれい
普及ふきゅう版ばん 字じ通どおり 「民みん」の読よみ・字形じけい・画数かくすう・意味いみ 民みん常用漢字じょうようかんじ 5画かく [字音じおん] ミン[字訓じくん] たみ・ひと[説せつ文ぶん解かい字じ] [金文きんぶん] [字形じけい] 象形しょうけい一眼いちがんを刺さして、その視力しりょくを害がいする形かたち。〔説せつ文ぶん〕十じゅう二に下かに古文こぶん一いち字じを録ろくし、「衆しゅうなり。古いにしえの象ぞうに從したがえふ」とするが、古文こぶんの形かたちはその意い象ぞうを知しりがたい。〔段だん注ちゅう〕に「古いにしえの民みんは、蓋ぶた(けだ)し生せい(はんぶ)の形かたちに象かたどる」と衆しゅう草そうの茂しげるさまとするが、金文きんぶんの字形じけいから変化へんかしたものであるらしく、金文きんぶんは眼睛がんせいを刺とげ割わりする象ぞうとみられる。郭沫若かくまつじゃくは(萌もえ)・(盲めくら)・民みんの声こえが近ちかく、その義ぎが通つうずることから、民みんを奴隷どれいであると解かいしたが、臣しんもまた大おおきな目めの形かたち、その目めを刺さす形かたちが民みんで、合あわせて臣民しんみんという。ともに本来ほんらいは神かみの徒と隷として、神かみにささげられたものをいう。民みんはのち新あたらしく服属ふくぞくした民みんをいう語かたりとなり、周しゅう初はつの金文きんぶん〔大だい盂鼎(だいうてい)〕に「四方しほうを匍()(ふいう)し、厥(そ)の民みんを正ただし(しゆんせい)す」、また後期こうきの〔大だい克かつ鼎かなえ〕に「民みんに惠めぐみす」、斉ひとし器きの〔(そはく)〕に「民みん人じん鄙ひな(とひ)」、〔子こ孟はじめ姜きょう壺つぼ(かんしもうきようこ)〕に「人民じんみん邑」の語かたりがある。民みんとは支配しはい関係かんけいを以もっていう語かたりである。〔詩し、大雅たいが、仮かり楽らく〕に「民みんに宜よろしく人ひとに宜よろし」とあり、人ひとは卜ぼく辞じでは他た種族しゅぞくのものをいう語かたりで、族ぞく名めいを冠かんして某ぼう人じんという例れいであった。[訓くん義よし]1. たみ、臣民しんみん。古ふるくは神かみの徒と隷として、神かみにつかえるものであった。2. ひと、新附しんぷの民みん。政治せいじ支配しはいの対象たいしょうたるものをいう。3. 冥めいと通つうじ、くらい、おろか。[古こ辞書じしょの訓くん]〔名義めいぎ抄しょう〕民みん タミ/人民じんみん ヒトクサ。或あるいは云うんふ、オホムタカラ 〔立だて〕民みん ヒトクサ・タミ・タカラ・オホヤケ[部首ぶしゅ]〔説せつ文ぶん〕〔玉たま〕に、氓一いち字じを属ぞくする。〔玉たま〕民みん字じ条じょうに〔説せつ文ぶん〕を引ひいて「衆しゅう氓(しゆうばう)なり」に作つくる。民みん・氓は、もとほとんど同義どうぎの字じであった。[声こえ系けい]〔説せつ文ぶん〕に民みん声ごえとして・・罠わな・(蚊か)など六ろく字じを収おさめる。三下さんしたは「彊つよし(つと)むるなり」と訓くんし、民みんに攴(ぼく)を加くわえてたち働はたらかせる意い。愍は哀あい痛つうの意いをもつ字じである。[語かたり系けい]民みんmienは、氓・()meangと声こえ義ぎが近ちかい。氓・(ぼう)が(亡ほろび)miuangの声こえに従したがうのは、かれらが、その本ほん貫ぬきを離はなれた、流亡りゅうぼうの民みんであることを意味いみするものであろう。[熟語じゅくご]民意みんい▶・民みん彝つね▶・民みん夷えびす▶・民みん隠かくれ▶・民みん英えい▶・民営みんえい▶・民みん役やく▶・民みん怨▶・民みん屋や▶・民家みんか▶・民みん歌か▶・民みん害がい▶・民間みんかん▶・民みん艱▶・民みん気き▶・民みん紀き▶・民みん器き▶・民みん居きょ▶・民業みんぎょう▶・民みん極きょく▶・民みん苦く▶・民みん献けんじ▶・民権みんけん▶・民みん言げん▶・民みん戸ど▶・民みん語ご▶・民みん行ぎょう▶・民みん荒あら▶・民みん綱つな▶・民みん膏あぶら▶・民みん豪ごう▶・民みん財ざい▶・民みん産さん▶・民みん志こころざし▶・民みん脂あぶら▶・民みん資し▶・民事みんじ▶・民みん時じ▶・民みん疾やまし▶・民みん舎しゃ▶・民主みんしゅ▶・民衆みんしゅう▶・民みん庶▶・民みん状じょう▶・民みん常つね▶・民情みんじょう▶・民みん食しょく▶・民心みんしん▶・民みん臣しん▶・民みん神しん▶・民みん親おや▶・民みん人じん▶・民みん数すう▶・民生みんせい▶・民みん声ごえ▶・民みん性せい▶・民政みんせい▶・民みん籍せき▶・民俗みんぞく▶・民みん賊ぞく▶・民みん卒そつ▶・民みん村むら▶・民みん智さとし▶・民みん知ち▶・民治たみじ▶・民みん聴▶・民みん丁ひのと▶・民みん天てん▶・民田みんだ▶・民みん徒と▶・民みん蠹▶・民みん徳とく▶・民みん▶・民みん表ひょう▶・民みん賦ふ▶・民みん風ふう▶・民みん物ぶつ▶・民兵みんぺい▶・民みん病びょう▶・民みん変へん▶・民みん氓▶・民みん萌もえ▶・民みん牧まき▶・民みん本ほん▶・民みん命いのち▶・民有みんゆう▶・民みん誉ほまれ▶・民みん用よう▶・民謡みんよう▶・民みん利り▶・民みん律りつ▶・民みん虜とりこ▶・民みん糧かて▶・民力みんりょく▶・民みん累るい▶・民みん▶・民みん霊れい▶・民みん黎はじむ▶・民みん隷▶・民みん和わ▶[下しも接せっ語ご]愛あい民みん・安やす民みん・移民いみん・遺のこ民みん・佚民・逸民いつみん・下した民みん・寡民・猾民・官民かんみん・姦かん民みん・鰥民・頑民・飢かつえ民みん・義民ぎみん・畜民・鳩ばと民みん・窮民きゅうみん・居きょ民みん・馭民・郷さと民みん・愚民ぐみん・公民こうみん・皇すめらぎ民みん・荒あら民みん・国民こくみん・済すみ民みん・細民さいみん・散ち民みん・士民しみん・四民しみん・市民しみん・衆しゅう民みん・讐民・住民じゅうみん・恤民・俊民としたみ・庶民しょみん・小しょう民みん・烝民・常民じょうみん・擾民・植民しょくみん・臣民しんみん・新しん民みん・親おや民みん・賑にぎわい民みん・人民じんみん・生なま民みん・斉ひとし民みん・先さき民みん・賤民せんみん・蒼あお民みん・賊ぞく民みん・治ち民みん・致民・兆民ちょうみん・天民てんみん・土民どみん・難民なんみん・農民のうみん・万民ばんみん・蛮民・疲つかれ民みん・貧民ひんみん・浮民・富民とみん・部民ぶみん・平民へいみん・辺あたり民みん・編へん民みん・保ほ民みん・牧民ぼくみん・野の民みん・友とも民みん・遊民ゆうみん・庸いさお民みん・乱らん民みん・吏民・流民りゅうみん・良民りょうみん・黎はじむ民みん・隷民 出典しゅってん 平凡社へいぼんしゃ「普及ふきゅう版ばん 字じ通どおり」普及ふきゅう版ばん 字じ通どおりについて 情報じょうほう