生々なまなましい人間にんげんが佇たたずむ姿すがたを感かんじて、引ひきこもりの中なか年男としおとことその家族かぞく描えがく「白昼夢はくちゅうむ」開幕かいまく

M&Oplays「白昼夢はくちゅうむ」が、本日ほんじつ3月がつ20日はつかに東京とうきょう・本多劇場ほんだげきじょうで開幕かいまくした。

赤堀あかほり雅みやび秋あきが約やく1年ねんぶりに作さく・演出えんしゅつを手てがける「白昼夢はくちゅうむ」は、社会しゃかいになじめず引ひきこもりになってしまった中年ちゅうねん男性だんせいとその家族かぞくを巡めぐる物語ものがたり。高橋たかはし家かの家主やぬし・清きよしを風間かざま杜夫もりお、長男ちょうなん・治ちを三宅みやけ弘ひろし城じょう、引ひきこもりの次男じなん・薫かおるを荒川あらかわ良りょう々、高橋たかはし家かを訪おとずれる支援しえん団体だんたい「ひだまりの会かい」の別府べっぷ正樹まさきを赤堀あかほり、石井いしい美咲みさきを吉岡よしおか里さと帆ほが演えんじる。

開幕かいまくに際さいし、赤堀あかほりは「久ひさし振ぶりの物もの作づくりの現場げんばに幸しあわせを感かんじる毎日まいにちです。とにかく、無事ぶじ開幕かいまくして、何事なにごともなく千秋楽せんしゅうらくを迎むかえることを祈いのるのみです。生々なまなましい人間にんげんが佇たたずむ姿すがたを、その呼吸こきゅうや汗あせや涙なみだを、劇場げきじょうに来きて感かんじて欲ほしいです。よろしくお願ねがい致いたします」と話はなし、三宅みやけは「赤堀あかほり作品さくひんは、空気くうき感かんがとても好すきで、その空気くうき感かんを作つくっているものが1つの感情かんじょうではなく、その人間にんげんが、色いろんな感情かんじょうを感かんじ、思おもい、背負せおいながらそこで生いきることで、舞台ぶたい上じょうの空気くうきがうねっていたんだなと、やってみてその難むずかしさが分わかりました。そして、だから面白おもしろいんだと再さい確認かくにんしました」と作品さくひんの魅力みりょくを分析ぶんせきした。

吉岡よしおかは「『白昼夢はくちゅうむ』は、本多劇場ほんだげきじょうととても相性あいしょうのいい作品さくひんだと思おもいます。登場とうじょう人物じんぶつの心しんの機微きびみたいなものがダイレクトに伝つたわると思おもうので、ぜひ肌はだで感かんじて楽たのしんでいただきたい」とコメント。荒川あらかわは「僕ぼくは出でている側がわですし、ホンもずっと読よんでいるのであまりわからないのですが、観みてくださった方ほうがどんな気持きもちになるのか気きになります。カラッとした舞台ぶたいではないので、受うけ取とり方かた次第しだいではあると思おもいますが、晴はれやかな気持きもちにはなれないかもしれないです（笑）」と述のべる。

風間かざまは「コロナ禍かで劇場げきじょうに足あしを運はこんでくださることがとてもありがたいです。皆みなさんの期待きたいに応こたえられる作品さくひんですので、受うけ取とり方かたは様々さまざまだと思おもいますが、お芝居しばいをぜひ楽たのしんで帰かえってください」と思おもいを語かたった。

上演じょうえん時間じかんは約やく1時じ間あいだ35分ふん。公演こうえんは4月がつ11日にちまで行おこなわれたあと、4月がつ14日にちに富山とやま・富山とやま県民けんみん会館かいかん ホール、17・18日にちに大阪おおさか・梅田うめだ芸術げいじゅつ劇場げきじょう シアター・ドラマシティ、20日はつかに島根しまね・島根しまね県民けんみん会館かいかん 大だいホール、22日にちに広島ひろしま・JMSアステールプラザ 大だいホール、24・25日にちに愛知あいち・東海とうかい市し芸術げいじゅつ劇場げきじょう 大だいホールでも上演じょうえんされる。

赤堀あかほり雅みやび秋あきコメント

なかなか手強てごわい戯曲ぎきょくで、正直しょうじき演出えんしゅつに手てこずりましたが、スタッフ・キャストの尽力じんりょくのお陰かげでイメージ通どおりの作品さくひんになったと思おもいます。三宅みやけさんは、以前いぜん共演きょうえんした時ときと変かわらず本当ほんとうに真摯しんしに取とり組くんでくれています。吉岡よしおかさんは、今いままで出会であった女優じょゆうさんの中なかでとりわけガッツがあり、そして素直すなおな感性かんせいが素晴すばらしい。荒川あらかわさんは、コメディリリーフ的てきな印象いんしょうが強つよいですが、今回こんかいは生々なまなましい存在そんざい感かんに驚おどろきました。風間かざまさんは、とにかく凄すごい。その一言ひとことです。

久ひさし振ぶりの物もの作づくりの現場げんばに幸しあわせを感かんじる毎日まいにちです。とにかく、無事ぶじ開幕かいまくして、何事なにごともなく千秋楽せんしゅうらくを迎むかえることを祈いのるのみです。生々なまなましい人間にんげんが佇たたずむ姿すがたを、その呼吸こきゅうや汗あせや涙なみだを、劇場げきじょうに来きて感かんじて欲ほしいです。よろしくお願ねがい致いたします。

三宅みやけ弘ひろし城じょうコメント

赤堀あかほりさんの演出えんしゅつのもと、不器用ぶきようながらも一生懸命いっしょうけんめい生いきている5人にんのヒリヒリした物語ものがたりが完成かんせいしました。純粋じゅんすいな演劇えんげきは1年ねんぶりなので、お客様きゃくさまの前まえに立たてる喜よろこびと、念願ねんがんだった赤堀あかほり作品さくひんに出演しゅつえんできる喜よろこびを噛かみしめています。

赤堀あかほり作品さくひんは、空気くうき感かんがとても好すきで、その空気くうき感かんを作つくっているものが1つの感情かんじょうではなく、その人間にんげんが、色いろんな感情かんじょうを感かんじ、思おもい、背負せおいながらそこで生いきることで、舞台ぶたい上じょうの空気くうきがうねっていたんだなと、やってみてその難むずかしさが分わかりました。そして、だから面白おもしろいんだと再さい確認かくにんしました。演劇えんげきを観みると豊ゆたかになるんです。このご時世じせいではありますが、僕ぼくらが舞台ぶたい上じょうで懸命けんめいに生いきている姿すがたを観みて「それでも生いきてゆく」と、お客様きゃくさまにも感かんじていただけたらと思おもいます。感染かんせん対策たいさくを万全ばんぜんにして、劇場げきじょうでお待まちしております！

吉岡よしおか里さと帆ほコメント

以前いぜんから赤堀あかほりさんの作品さくひんには惹ひかれていて、いつかご一緒いっしょすることが念願ねんがんだったので、お話はなしをいただいたときはとても怖こわくもありましたが（笑）、嬉うれしかったです。稽古けいこを経へて、この作品さくひんの演劇えんげきでしかできないならではの温度おんど感かんや生なまっぽさを感かんじて、赤堀あかほりさんとご一緒いっしょできたことが自分じぶんの人生じんせいにおいてとても財産ざいさんだなと思おもいました。

「白昼夢はくちゅうむ」は、本多劇場ほんだげきじょうととても相性あいしょうのいい作品さくひんだと思おもいます。登場とうじょう人物じんぶつの心しんの機微きびみたいなものがダイレクトに伝つたわると思おもうので、ぜひ肌はだで感かんじて楽たのしんでいただきたいです。こういう時期じきなので、来きていただけるだけで本当ほんとうにありがたいですし、来きていただくからには観みてよかったと思おもっていただけるように全力ぜんりょくで向むき合あっていきます。楽たのしみに待まっていてください！

荒川あらかわ良りょう々コメント

手応てごたえはまだないですが、稽古けいこ場じょうでやるだけのことをやりました。あとはお客様きゃくさまにご覧らんいただいたところで変かわっていくこともあるかもしれないので、一生懸命いっしょうけんめいやりたいと思おもいます。

三宅みやけさん、吉岡よしおかさんは、赤堀あかほり作品さくひんには初はつ参加さんかということだったので、大変たいへんだったんじゃないかなと思おもいますが、今いまはもう、だいぶ自信じしんがついているように見みえます。こんな時期じきにお越こしいただけるのは本当ほんとうにありがたいと思おもいます。僕ぼくは出でている側がわですし、ホンもずっと読よんでいるのであまりわからないのですが、観みてくださった方ほうがどんな気持きもちになるのか気きになります。カラッとした舞台ぶたいではないので、受うけ取とり方かた次第しだいではあると思おもいますが、晴はれやかな気持きもちにはなれないかもしれないです（笑）。

風間かざま杜夫もりおコメント

丹念たんねんに緻密ちみつに時間じかんをかけて作つくられてきたので、劇場げきじょうに入はいって通とおし稽古けいこをしてみて、確たしかな手てごたえを感かんじています。赤堀あかほり作品さくひんは2本ほん目めで、出演しゅつえんできることを楽たのしみにしていました。赤堀あかほりさんと出会であった舞台ぶたい「世界せかい」では、丹念たんねんに諦あきらめることなく稽古けいこを続つづけられる赤堀あかほりさんの演出えんしゅつで、役者やくしゃとしてすごく助たすかりました。ねちっこい演出えんしゅつには慣なれているので（笑）。

今いまは、早はやく幕まくが開あけと言いわんばかりに、すぐ飛とび出だしたい気持きもちでいっぱいです。コロナ禍かで劇場げきじょうに足あしを運はこんでくださることがとてもありがたいです。皆みなさんの期待きたいに応こたえられる作品さくひんですので、受うけ取とり方かたは様々さまざまだと思おもいますが、お芝居しばいをぜひ楽たのしんで帰かえってください。