芸げい劇げきdance「邦子くにこ狂詩曲きょうしきょく」開幕かいまくに中村なかむら蓉「歩あるき出だす力ちからが漲みなぎるような一瞬いっしゅんになれたら」

「芸げい劇げきdance 中村なかむら蓉ダブルビル『邦子くにこ狂詩曲きょうしきょく クニコラプソディー』」が、本日ほんじつ8月がつ9日にちに東京とうきょう・東京とうきょう芸術げいじゅつ劇場げきじょう シアターウエストで開幕かいまくした。

本ほん作さくは、中村なかむら蓉が振付ふりつけ・構成こうせい・演出えんしゅつを手てがける作品さくひん。2022年ねんに初演しょえん、昨年さくねんに再演さいえんされた「花はなの名前なまえ」と、向田むかいだ邦子くにこのいくつかのエッセイを題材だいざいに立たち上あげる新作しんさく「禍福かふくはあざなえる縄なわのごとし」のダブルビルとなる。「花はなの名前なまえ」には福原ふくはら冠かんむり、和田わだ美樹子みきこ、中村なかむらが出演しゅつえんし、長谷川はせがわミキがピアノ演奏えんそうを担当たんとう。また「禍福かふくはあざなえる縄なわのごとし」の出演しゅつえん者しゃには島地しまじ保たもつ武たけ、西山にしやま友とも貴たかが名なを連つらねた。

開幕かいまくに際さいし、中村なかむらは「劇場げきじょうで立たち上あがり始はじめた二ふたつの作品さくひんを眺ながめて、どちらも愛あいの話はなしなんだ、と気きがつきました。変かわらない愛あい、変かわっていく愛あい、偏愛へんあい、友愛ゆうあい、創作そうさく愛あい、向田むかいだ邦子くにこさんへの敬愛けいあい。『愛あい』の漢字かんじの由来ゆらいは諸説しょせつありますが、そのひとつに『人ひとが後うしろを振ふり返かえろうとする心しん』を表あらわしたもの、という説せつがあります。ご覧らんくださる皆みなさまにとってこの公演こうえんが、ゆっくりこれまでを振ふり返かえり、また前まえを向むいて歩あるき出だす力ちからが漲みなぎるような一瞬いっしゅんになれたら幸さいわいです」とコメントしている。

公演こうえんは8月がつ12日にちまで。一部いちぶ上演じょうえん回かいではアフタートークが開催かいさいされ、明日あした10日とおか公演こうえんに元もと文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうの編集へんしゅう者しゃである関根せきね徹とおる氏し、11日にち公演こうえんに岡田おかだ利とし規ぶんまわしが登壇とうだんする。

なおステージナタリーでは、本ほん公演こうえんの特集とくしゅうを展開てんかい。舞台ぶたい監督かんとくの熊木くまき進すすむ、映像えいぞう・ドラマトゥルクの中瀬なかせ俊介しゅんすけ、プロダクションディレクターの内堀うちぼり愛菜あいな、そして中村なかむらが、創作そうさくの裏側うらがわを語かたっている。