「勝利」の具体像を見失ったイスラエル ハマス排除なら復興も見えず
パレスチナ自治区ガザでの戦闘開始から7カ月が経った今も、イスラエルとイスラム組織ハマスの間で戦闘休止や人質解放といった「戦後」につながる合意が実現しない。
イスラエル軍ラジオは23日、ガザでの戦闘の方針を決める戦時内閣が22日、ハマスとの間で暗礁に乗り上げている戦闘休止、人質解放をめぐる交渉についてイスラエル側の新たな提案を協議したと報じた。ハマス側への一定の譲歩も議題に上がったが、ネタニヤフ首相は戦闘の終結につながる条件を盛り込むことを拒否したという。
イスラエルの安全保障に詳しいハイファ大学(イスラエル)のウリ・バージョゼフ名誉教授は、イスラエル側は、戦闘を終わらせる方法を見失っていると指摘する。最大の問題は、戦闘継続にこだわるネタニヤフ氏だけでなく、イスラエルにとって「勝利」と言える具体像を誰も示せていないことという。
イスラエル軍が、昨年10月…
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