苏辙

蘇そ轍わだち
北きた宋そう政治せいじ家か、文學ぶんがく家か
清きよし宫殿藏本ぞうほん苏轍画像がぞう
姓せい	蘇そ
名な	轍わだち
字じ	子こ由ゆかり 同どう叔
號ごう	潁濱遺のこ老ろう
族ぞく裔	漢かん族ぞく
出生しゅっしょう	寶たから元はじめ二に年ねん二に月がつ二に十じゅう日にち （1039年ねん3月がつ18日にち） 眉まゆ州しゅう眉山びざん（今こん四川しせん省しょう眉山びざん市し）
逝世	政和まさかず二に年ねん十じゅう月がつ初はつ三さん日にち （1112年ねん10月がつ25日にち）（73歲さい） 许州（今こん河南かなん省しょう许昌市し）
谥号	文ぶん定じょう
親おや屬ぞく 父親ちちおや 蘇そ洵まこと 母親ははおや 武たけ陽よう縣けん君くん程ほど氏し 元もと配はい 史ふみ氏し 兄弟きょうだい 哥哥 蘇そ軾 子こ 苏迟 苏适 苏远
著作ちょさく
《欒城集しゅう》

蘇そ轍わだち（zhé）（1039年ねん3月がつ18日にち—1112年ねん10月がつ25日にち），字じ子こ由ゆかり，一いち字じ同どう叔，晚年ばんねん自じ號ごう潁（yǐng）濱はま遺のこ老ろう，眉まゆ州しゅう眉山びざん（今いま四よん川がわ眉山びざん市し）人にん。宋そう孝たかし宗むね淳じゅん熙年間ねんかん，追つい諡おくりな文ぶん定じょう。蘇そ洵まこと之子ゆきこ、蘇そ軾之これ弟おとうと，北きた宋そう嘉よしみ祐ゆう二に年ねん（1057年ねん）與あずか其兄蘇そ軾同登とう進士しんし。蘇そ家か父子ふし三さん人にん，均ひとし在ざい“唐から宋そう八はち大家たいか”之の列れつ，人稱にんしょう“三さん蘇そ”，苏辙則そく是ぜ“小しょう蘇そ”。作品さくひん有ゆう《欒城集しゅう》傳つて世よ，包括ほうかつ《後こう集しゅう》、《三さん集しゅう》，共きょう84卷かん。

生平おいだいら

《晩ばん笑わらい堂どう竹莊たけしょう畫が傳でん》蘇そ轍わだち像ぞう

宋そう寶たから元はじめ二に年ねん二に月がつ二に十じゅう日にち（1039年ねん3月がつ18日にち）蘇そ轍わだち出生しゅっしょう，是ぜ蘇そ洵まこと與あずか程ほど氏し的てき次子じし。嘉よしみ祐ゆう二に年ねん（1057年ねん），年ねん方かた十じゅう九歲的蘇轍與兄长蘇そ軾同どう登とう進士しんし，轟とどろき動どう京師けいし，不ふ久ひさ母はは喪も，返かえし鄉きょう服ふく孝こう。嘉よしみ佑たすく六ろく年ねん（1061年ねん），兄弟きょうだい二に人にん又また同どう舉制せい科か，苏辙被ひ杨畋推荐至いたり才ざい识兼茂しげる、明あきら于体用よう科か。他た在ざい御ご試ためし制せい科か策さく中ちゅう極言きょくげん朝政ちょうせい得失とくしつ，司つかさ马光将はた苏辙置おけ于第三さん等とう，胡えびす宿やど“以為不遜ふそん，力ちから請黜之の”，但ただし是これ司馬しば光ひかり力ちから舉推荐，並なみ且宋そう仁ひとし宗むね以“以直言ちょくげん召人，而以直言ちょくげん棄之，天下てんか將はた謂いい我わが何なに”為ため由ゆかり，仍第以四よん等とう，除じょ商しょう州しゅう軍事ぐんじ推官。後来こうらい，因よし蘇そ軾任鳳おおとり翔しょう簽判，奏請そうせい在京ざいきょう侍さむらい父ちち。

英えい宗むね治平じへい二に年ねん（1065年ねん)出だし任にん大名おおな府ふ留守るす推官，不ふ久ひさ差遣さけん管かん勾大名おおな府ふ路ろ安やす抚总管かん司し机つくえ宜むべ文字もじ。次つぎ年ねん蘇そ洵まこと病びょう逝，终年58岁，苏辙與蘇そ軾扶喪も還かえ蜀しょく安やす葬そう。

神かみ宗はじめ熙宁二に年ねん（1069年ねん）二に月がつ還かえ朝あさ，上書うわがき神しん宗むね，即日そくじつ召對，為ため制せい置おけ三さん司つかさ條例じょうれい司し檢けん詳しょう文字もじ。議事ぎじ每ごと與あずか王おう安やすし石せき、吕惠卿きょう不ふ合ごう，八月上制置條例司論事狀，批評ひひょう新法しんぽう，激怒げきど王おう安やす石せき，請去職しょく。曾公亮あきら建けん议给与堂どう除じょ差遣さけん官かん，遂とげ授河南かなん府ふ留守るす推官。熙寧三さん年ねん（1070年ねん）春はる，張ちょう方かた平たいら知ち陳ひね州しゅう（今いま河南かなん淮陽）辟轍為ため陳ひね州しゅう教授きょうじゅ，熙寧六ろく年ねん（1073年ねん）改あらため齊ひとし州しゅう（今いま山東さんとう濟すみ南みなみ）掌てのひら書記しょき，熙寧九きゅう年ねん（1076年ねん）罷やめ齊ひとし州しゅう任にん還かえ京きょう，上書うわがき請廢新法しんぽう，不ふ見み採納さいのう，又また出で任にん南京なんきん留守るす張はり方かた平たいら的てき簽書判官ほうがん。元げん豐ゆたか二に年ねん（1079年ねん）因いん受到兄けい長ちょう烏がらす臺だい詩し案あん牽連，貶為筠州監理かんり鹽しお酒稅しゅぜい。元もと豐ゆたか七なな年ねん（1084年ねん）移うつり官かん績溪（今こん屬ぞく安徽あんき）令れい。

元げん祐ゆう元年がんねん（1086年ねん）宋そう哲あきら宗むね即位そくい，高こう太皇太后たいこうたいこう聽政，司馬しば光ひかり等とう當とう國こく，盡つき廢はい新法しんぽう，召蘇轍わだち還かえ朝あさ任にん校こう書しょ郎ろう，未み至いたり都と門もん即そく任にん右みぎ司し諫，同年どうねん二に月がつ到いた任にん，九きゅう月がつ擢起居ききょ郎ろう，十一月じゅういちがつ擢中書ちゅうしょ舍人とねり。後ご又また曾任戶部とべ侍さむらい郎ろう、翰林かんりん學士がくし、吏部尚書しょうしょ、御ご史し中ちゅう丞すすむ、尚書しょうしょ右みぎ丞すすむ、大中おおなか大夫たいふ守門すもん下か侍さむらい郎ろう。此期間あいだ所しょ上奏じょうそう議ぎ今こん存そん一いち百ひゃく五ご十じゅう餘よ篇へん；反對はんたい文ぶん彥博等とう的てき回かい河かわ之これ論ろん，主張しゅちょう“因いん其舊而修其未完みかん”，主張しゅちょう歸還きかん神しん宗むね所しょ占うらない西にし夏なつ領土りょうど，斥責邊べ臣生しんせい事ごと邀功。

元げん祐ゆう八はち年ねん（1093年ねん）高こう太皇太后たいこうたいこう薨逝，哲あきら宗そう親政しんせい。紹聖元年がんねん（1094年ねん）三さん月がつ落知汝なんじ州しゅう（今こん河南かなん汝なんじ州しゅう市し），六月ろくがつ降くだ三さん官かん知ち袁州（今いま江西えにし宜むべ春はる），九きゅう月がつ降くだ授朝議ちょうぎ大夫たいふ、分ぶん司つかさ南京なんきん、筠州居住きょじゅう。紹聖四よん年ねん（1097年ねん）謫化か州しゅう（今いま廣東かんとん化か州しゅう市し）別べつ駕が，雷いかつち州しゅう（今こん廣東かんとん海うみ康やすし）安置あんち，次じ年ねん移うつり居きょ循州（今こん廣東かんとん龍川りゅうがわ）。

元もと符ふ三さん年ねん（1100年ねん），宋そう徽宗赵佶即位そくい，向むかい太ふとし后きさき聽政，曾布等とう當とう國こく，遇ぐう赦北歸き，提つつみ举凤翔しょう上うえ清きよし太平おうひら宫。

建けん中ちゅう靖國やすくに元年がんねん（1101年ねん）向むかい太ふとし后きさき薨逝，徽宗親政しんせい，同年どうねん8月がつ兄けい长苏轼在常つね州しゅう去さ世よ，终年66岁，苏辙与侄子苏迈、苏过一起将其灵柩运至汝なんじ州しゅう郏城县安葬そう。

崇たかし寧やすし三さん年ねん（1104年ねん），隱居いんきょ許もと州しゅう（今いま河南かなん省しょう許もと昌あきら市し）潁水之の濱はま，自じ號ごう潁濱遺のこ老ろう，讀書どくしょ學がく禪ぜん度ど日び。大だい观二に年ねん（1108年ねん），恢复朝あさ议大夫たいふ，迁中大夫たいふ。

政和まさかず二に年ねん（1112年ねん），十月初三日卒于許州颍川，享年きょうねん74岁。與あずか兄あに蘇そ軾合葬そう郟縣小しょう峨眉山がびさん。追つい复端明あきら殿どの学士がくし，谥号文ぶん定じょう。

轶事

蘇そ軾一天帶著年少的弟弟蘇轍遊巫山。山上さんじょう一位老道聽說神童蘇軾光臨，便びん想そう當面とうめん考こう考こう他た。老ろう道みち出で了りょう個こ異字いじ同音どうおん對たい：“無山むやま得とく似に巫みこ山やま好このみ。”蘇そ軾不假かり思索しさく，立たて即そく對たい出だし下か聯れん：“何なん葉よう能のう如荷葉は圓えん？”老ろう道みち連れん連れん稱しょう好このみ。 誰だれ知ち，蘇そ轍わだち在ざい一いち旁つくり卻說：“兄あに長ちょう的てき下か聯れん對たい得とく還かえ不ふ甚工穩，不ふ如改一いち改あらため。”蘇そ軾問：“怎麼改あらため？”蘇そ轍わだち便びん念ねん道どう：“何なに水すい能のう如河水すい清きよし？” 蘇そ軾和老ろう道みち一聽いっちょう，以“水みず”對たい“山やま”更さら工こう穩，齊ひとし聲こえ叫さけべ好こう。蘇そ轍わだち也因改あらため得とく巧たくみ而遠近きん聞名。

苏辙同どう苏轼去考こう试。当とう时主考こう官かん韩琦就说了りょう。怎么来らい了りょう这么多た人ひと，有ゆう苏辙苏轼俩兄弟きょうだい，别人还来搀和什么热闹。后きさき苏辙病びょう重じゅう，眼め看み是ぜ要よう耽ふけ误考试。韩琦求もとめ皇すめらぎ上延うわのぶ后きさき考こう试时间。

評價ひょうか

• 呂りょ公こう著ちょ：“只ただ謂いい蘇そ子こ由よし儒學じゅがく，不知ふち吏事精せい詳しょう如此。”
• 南みなみ宋そう何なん萬まん評價ひょうか蘇そ轍わだち在ざい司馬しば光ひかり為相ためすけ時じ：“九きゅう年ねん之の間あいだ，朝廷ちょうてい尊みこと，公おおやけ路ろ闢，忠ちゅう賢けん相しょう望もち，貴き佞斂跡あと，邊へん陲綏靖やすし，百姓ひゃくしょう休息きゅうそく，君子くんし多た謂いい公こう之の力ちから居い多た焉。”
• 清人きよひと劉りゅう海峰みほ：“子こ由之よしゆき文ぶん，其正意い不ふ肯一いち口くち道破どうは，紆徐百ひゃく折おり而後出で之の。”
• 蘇そ軾：“子こ由之よしゆき文ぶん實じつ勝かち僕ぼく，而世俗せぞく不知ふち，乃以为不如。其人深ふか，不ふ愿すなお人知じんち之の。其文如其为人，故こ汪洋おうよう澹泊たんぱく，有ゆう一いち唱三さん叹之声ごえ，而其秀しゅう杰之气终不可ふか没ぼつ。”
• 张方平ひらた：“二に子し皆みな天才てんさい，长者明敏めいびん尤ゆう可か爱，然しか少すくな者しゃ谨重，成就じょうじゅ或ある过之。”
• 宋そう仁ひとし宗むね：“吾われ今いま又また为吾子あご孙得太平たいへい宰相さいしょう两人。”
• 刘攽：“具ぐ官かん某ぼう天てん材ざい颖茂，儒学じゅがく纯备。敏さとし于事而慎于言，志こころざし于道而辅以术。早さ繇方闻之举，藉甚士し林りん之の誉ほまれ。粤自谏垣，进陟词掖。倜傥正せい论，启沃者しゃ非ひ一いち；润色王おう猷，灏噩乎吹万まん。”
• 陈襄：“学まなべ与あずか文ぶん若わか不ふ逮轼，而静厚あつ过之。”
• 张耒：“某ぼう平生へいぜい见人多た矣，惟おもんみ见苏循州不ふ曾忙，范丞相しょう（范纯仁ひとし）不ふ曾疑。苏公虽事变纷纭至前まえ，而举止とめ安やす徐じょ，若わか素もと有ゆう处置。范公见事，洞ほら达情实，各かく有ゆう部分ぶぶん，未み尝疑惑ぎわく。此皆过人者しゃ。”
• 王おう辟之：“苏氏文章ぶんしょう擅天下か，目もく其文曰“三さん苏”，盖洵为老苏，轼为大だい苏，辙为小しょう苏也。”
• 孙觌：“白はく公こう（白しろ居きょ易えき）诗所谓辞达，大抵たいてい能のう道意どうい之これ所しょ欲よく言げん者しゃ。苏黄门诗已やめ不ふ逮诸公こう，北きた归后效こう白しろ公おおやけ体たい，益えき不ふ逮，惟おもんみ四よん字じ诗最善さいぜん。张文潜せん（张耒）晚年ばんねん诗不逮前作さく，意い谓亦效こう白しろ公こう诗者。公述こうじゅつ潘はん邠老言げん，文ぶん潜せん晚ばん喜き白しろ公こう诗。信しん矣，如所料りょう也。”
• 朱しゅ熹：“苏子由よし爱《选》诗“亭ちん皋木叶かのう下か，陇首秋あき云うん飞”，此正是ぜ子こ由よし慢底句法くほう。”
• 王おう称しょう：“辙之名めい迹与轼相上下じょうげ，而心闲神王おう，学がく道どう有ゆう得え，是ぜ以年益えき加か而道益えき邃，道みち益えき邃，则于世事せじ愈いよいよ泊とまり如也，不ふ有ゆう所しょ守もり而然哉。”
• 脱だつ脱だっ：“苏辙论事精せい确，修辞しゅうじ简严，未必みひつ劣れつ于其兄けい。王おう安やすし石せき初はつ议青苗あおなえ，辙数语柅之の，安やす石せき自じ是ぜ不ふ复及此，后きさき非ひ王おう广廉傅でん会かい，则此议息矣。辙寡言かげん鲜欲，素もと有ゆう以得安やす石せき之の敬けい心しん，故こ能のう尔也。若わか是ぜ者しゃ，轼宜若わか不ふ及，然しか至いたり论轼英えい迈之气，闳肆之の文ぶん，辙为轼弟，可か谓难矣。元げん祐ゆう秉政，力ちから斥章、蔡，不ふ主しゅ调停；及议回かい河かわ、雇やとい役やく，与あずか文彦ふみひこ博はく、司つかさ马光异同；西にし边之谋，又また与あずか吕大防ぼう、刘挚不ふ合ごう。君子くんし不ふ党とう，于辙见之。辙与兄けい进退出たいしゅつ处，无不相しょう同どう，患难之の中なか，友とも爱弥笃，无少怨尤，近古きんこ罕见。独どく其齿爵皆优于兄けい，意い者しゃ造物ぞうぶつ之これ所しょ赋与，亦また有ゆう乘除じょうじょ于其间哉！”
• 王おう世よ贞：“吾われ尝谓子こ瞻非浅あさ于经术者，其少之の所以ゆえん不ふ典てん，则明允まこと之これ余あまり习。晚ばん之の所以ゆえん不ふ纯，则葱岭之绪言。然しか而得是ぜ二に益えき，亦また不ふ小しょう也。子こ由よし稍やや近きん理り，故こ文ぶん彩いろどり不能ふのう如父兄けい，晚ばん益えき近きん理り故こ益えき不ふ如，然しか而不失しつ为佳子弟してい也。”
• 茅かや坤ひつじさる：“苏文定てい公おおやけ之の文ぶん，其镵削そぎ之の思おもえ或ある不ふ如父，雄お杰之气或不ふ如兄；然しか而冲和かず澹泊たんぱく，遒逸疏宕，大だい者しゃ万まん言こと，小者こもの千せん余よ言こと，...西にし汉以来いらい别调也。”
• 杨庆远：“宦迹渺びょう难寻，只ただ博はく得とく三さん杰一门，前ぜん无古，后きさき无今，器うつわ识文章ぶんしょう，浩ひろし若わか江河こうが行ぎょう大地だいち；天心てんしん厚あつ有ゆう属ぞく，任にん凭もたれ他た千せん磨すり百ひゃく炼，扬不清きよし，沉不浊，父子ふし兄弟きょうだい，依然いぜん风雨共ども名山めいざん。”
• 张鹏翮：“一门父子三词客，千古せんこ文章ぶんしょう四よん大家たいか。”
• 钱基博はく：“自じ宋そう初はつ柳やなぎ开、穆きよし修おさむ以迄石いし介かい、尹いん洙、苏舜钦、欧おう阳修、梅うめ尧臣、王おう安やすし石せき、曾巩、苏洵及其子こ轼、辙兄弟きょうだい、秦はた观、张耒、黄き庭にわ坚、陈师道どう，气必疏快而力祛茂兴，与あずか发宋文ぶん之の机つくえ利り，而以殊こと于唐格かく者しゃ也。...其中欧おう、苏、曾、王おう，与あずか唐とう之の韩、柳やなぎ，并称唐から宋そう八はち大家たいか，为后世よ言げん古文こぶん者しゃ之の所ところ宗はじめ。然しか惟おもんみ欧おう阳修，碑いしぶみ传议论，兼けん能のう并擅。苏氏轼、辙，策さく论得欧おう阳之明快めいかい，而碑传殊无体要よう。”、“今こん观其文ぶん疏于叙事じょじ，而善议论，辨明べんめい古今ここん治乱ちらん得失とくしつ，出で以坦迤，抑そもそも扬爽朗ろう，语无含茹，而亦不ふ为钩棘とげ；策さく论特其所长，碑いしぶみ传则其所短たん，与あずか轼蹊径みち略りゃく同どう，而波澜不如；气不如轼之の舒，笔不如轼之の透とおる。…策さく论至苏氏父子ふし，原はら原本げんぽん本ほん，述じゅつ往事おうじ，思おもえ来者らいしゃ，有ゆう以见天下でんか之の赜，古今ここん之の变，而观其会通どおり，持じ之の有ゆう故こ，言こと之の成なり理り，直ちょく与あずか周しゅう秦しん诸子同どう为一家か之の言げん，固かた不ふ仅文章ぶんしょう之の工こう。而观辙之所しょ为，其学兼けん综兵农儒法ほう，其文出入でいり庄しょう、孟はじめ、苏、张，虽不如洵之の峭劲廉れん悍，而颇追つい轼之条じょう达疏畅，意い到いた笔随，无愧难弟也。…然しか轼辙之の文ぶん，有余ゆうよ于汪洋よう，不足ふそく于淡泊はく；工こう于用尽つき，而不善ふぜん于用有余ゆうよ；可か振ふ厉以警发愦愦之の意い，而未能のう唱叹以发人じん悠悠ゆうゆう之の思おもえ。”
• 朱しゅ德いさお：“一いち门三さん父子ふし，都みやこ是ただし大だい文豪ぶんごう。诗赋传千古せんこ，蛾眉がび共ども比ひ高だか。”

作品さくひん

蘇そ轍わだち的てき著作ちょさく有ゆう《欒城集しゅう》、《欒城後ご集しゅう》、《欒城三さん集しゅう》、《應おう詔みことのり集しゅう》、《詩集ししゅう傳でん》二に十じゅう六ろく卷かん、《春秋しゅんじゅう集しゅう解かい》十じゅう二に卷かん、《孟子もうこ解かい》、 《論語ろんご拾遺しゅうい》、《古史こし》六ろく十じゅう卷かん、《龍川りゅうがわ略りゃく志こころざし》十じゅう卷かん、《龍川りゅうがわ別べつ志こころざし》八はち卷かん、《老子ろうし解かい》兩りょう卷まき等とう傳でん於世。此外還かえ有ゆう《亡兄ぼうけい子こ瞻端明あかり墓ぼ志こころざし铭》。

參考さんこう書目しょもく

• 《宋そう史し·苏辙》
• 《欒城集しゅう》，（宋そう）蘇そ轍わだち著ちょ，曾棗莊そう、馬うま德富とくどみ校こう點てん，上海しゃんはい古こ籍せき出版しゅっぱん社しゃ，2009。