藤原ふじわら北きた家か

藤原ふじわら北きた家か是これ日本にっぽん貴族きぞく藤原ふじわら氏し的てき一いち支ささえ，以藤原不比等ふじわらのふひと次子じし藤原ふじわら房前ふさざき為ため始祖しそ的てき家族かぞく，以房前ぜん宅たく邸てい在ざい兄あに長ちょう藤原ふじわら武智たけち麻呂まろ之これ北きた而得名めい。平安へいあん時代じだい初期しょき藥くすり子こ之の亂みだれ（810年ねん）以後いご，藤原ふじわら冬ふゆ嗣獲得かくとく嵯峨天皇さがてんのう的てき青あお睞，子孫しそん從したがえ藤原ふじわら良りょう房ぼう、藤原基經ふじわらのもとつね開始かいし，嫡流ちゃくりゅう世代せだい繼承けいしょう攝政せっしょう、關白かんぱく、藤ふじ氏し長者ちょうじゃ，主導しゅどう藤ふじ氏し是ぜ定じょう，橘たちばな氏し衰微すいび以後いご亦また主宰しゅさい橘たちばな氏し是ぜ定じょう。藤原ふじわら氏し全體ぜんたい的てき氏し寺てら是ぜ興福寺こうふくじ、氏し社是しゃぜ春日大社かすがたいしゃ。

概がい述じゅつ

北きた家か是ぜ藤原ふじわら四よん家いえ裏うら，後續こうぞく發展はってん在ざい藤原不比等ふじわらのふひと的てき三代後仍舊隆盛的一支。在ざい平安へいあん時代じだい初期しょき，藤原ふじわら冬ふゆ嗣取得しゅとく嵯峨天皇さがてんのう之これ信任しんにん出で任にん管理かんり朝廷ちょうてい文書ぶんしょ的てき首くび任にん藏人くろうど頭あたま；原げん本有ほんゆう多た位い高官こうかん的てき南みなみ家か、式しき家か，分別ふんべつ因いん伊予いよ親王しんのう之これ變へん、藥くすり子こ之の變へん，而漸次じ被ひ排除はいじょ于樞機き之の外そと。其後藉著與あずか天皇てんのう家いえ的てき多重たじゅう姻親關係かんけい，以及壟斷ろうだん莊園しょうえん累積るいせき的てき雄ゆう厚あつ經濟けいざい實力じつりょく，在ざい清和せいわ天皇てんのう時とき藤原ふじわら良りょう房ぼう以天皇てんのう外祖父がいそふ的てき身み份任攝政せっしょう；良りょう房ぼう養子ようし藤原基經ふじわらのもとつね在ざい宇多天皇うだてんのう時任ときとう關白かんぱく，開始かいし名めい副ふく其實的てき攝關せっかん政治せいじ。

攝關せっかん政治せいじ到いた了りょう藤原ふじわら道長みちなが的てき時代じだい發展はってん到いた極ごく盛もり，他た一共有三位女兒冊為皇后，時じ人じん有ゆう「一家いっか立りつ三后さんこう」的てき嘆語。然しか而在道長みちなが之これ後ご，繼承けいしょう的てき藤原ふじわら賴通よりみち、教きょう通どおり所ところ入にゅう宮みや之の女兒じょじ皆みな未み順じゅん利とぎ產さん下か皇子おうじ，使つかい得とく皇位こうい繼承けいしょう權けん輪わ到いた與あずか時任ときとう關白かんぱく藤原ふじわら賴通よりみち關係かんけい疏遠的てき後三條ごさんじょう天皇てんのう（其祖母はは與あずか外祖母がいそぼ俱是藤原ふじわら道長みちなが的てき女兒じょじ）身上しんじょう。後こう三條天皇頒佈限制設置莊園しょうえん的てき命令めいれい，且自動じどう退位たいい，以太上天皇だじょうてんのう的てき身み份，繞にょう過か傳統でんとう上うえ由ゆかり攝關せっかん把持はじ的てき朝廷ちょうてい，以影響ひびき朝政ともまさ（惟おもんみ此前宇多うた、圓融えんゆう兩りょう代だい上皇じょうこう亦また曾有過か）；後ご三條さんじょう之子ゆきこ白河天皇しらかわてんのう進一しんいち步ふ確立かくりつ使用しよう院宣いんぜん架空かくう太政官だじょうかん的てき院政いんせい型かた態たい，設立せつりつ北面ほくめん武士ぶし、利用りよう新興しんこう的てき伊勢いせ平たいら氏し來らい對抗たいこう以清和せいわ源はじめ氏し武力ぶりょく為ため後ご盾たて的てき藤原ふじわら北きた家か攝關せっかん流りゅう。白河天皇しらかわてんのう有ゆう意圖いと地ち利用りよう自身じしん的てき外戚がいせき家か、北きた家か旁つくり支ささえ閑院流りゅう充實じゅうじつ其後的てき幾代いくよ天皇てんのう後宮こうきゅう，於是日本にっぽん的てき中央ちゅうおう公卿くぎょう貴族きぞく構成こうせい又また開始かいし出現しゅつげん自じ9世紀せいき末まつ以來いらい所しょ未見みけん的てき多元たげん化か，不ふ再さい為ため攝關せっかん家所いえどころ獨どく佔。

12世紀せいき後期こうき，武家ぶけ政權せいけん在ざい鎌倉かまくら樹立じゅりつ，歷れき經けい保ほ元之もとゆき亂らん、平たいら治之はるゆき亂らん、源平げんぺい合戰かっせん、承うけたまわ久之ひさゆき亂らん等とう影響えいきょう皇位こうい繼承けいしょう的てき京都きょうと大亂たいらん，武士ぶし的てき地位ちい顯著けんちょ抬頭、文官ぶんかん的てき影響えいきょう力りょく益えき衰おとろえ，貴族きぞく世よ家か遠とお離はなれ了りょう政治せいじ中樞ちゅうすう。

在ざい前期ぜんき攝關せっかん時代じだい（858—967年ねん），藤原ふじわら北きた家か掌てのひら權けん的てき重要じゅうよう原因げんいん是ぜ與あずか天皇てんのう家か結ゆい親おや，所謂いわゆる的てき攝關せっかん家か「嫡流ちゃくりゅう」往往おうおう視み誰だれ能のう倚仗天皇てんのう外祖父がいそふ（或ある舅しゅうと父ちち）的てき身み份成為ため攝關せっかん而事後ご決定けってい，即そく使つかい自身じしん成なり為ため攝關せっかん，也有やゆう可か能因のういん子孫しそん無法むほう延のべ續つづけ與あずか天皇てんのう的てき外戚がいせき關係かんけい而逐漸やや旁つくり流りゅう化か，例れい如藤原ふじわら時じ平ひらた（未み實際じっさい成なり為ため攝關せっかん）、藤原ふじわら實みのる賴よりゆき、藤原ふじわら道隆みちたか等とう均ひとし如是にょぜ；相對そうたい的てき藤原ふじわら忠平ちゅうへい為ため四よん男なん、藤原ふじわら師し輔為ため次男じなん、藤原ふじわら道長みちなが為ため五ご男なん，卻因其本人じん或ある子孫しそん在ざい後宮こうきゅう政策せいさく上じょう得とく勝しょう，子孫しそん得とく以世代だい繼承けいしょう攝關せっかん，為ため嫡流ちゃくりゅう。因よし此形成けいせい平安へいあん時代じだい早期そうき藤原ふじわら北きた家か不ふ以長子ちょうし繼承けいしょう的てき表象ひょうしょう。967年ねん冷泉れいせん天皇てんのう即位そくい以前いぜん的てき攝政せっしょう、關白かんぱく不ふ是ぜ常設じょうせつ職務しょくむ，曾兩次じ中斷ちゅうだん于藤原基經ふじわらのもとつね、藤原ふじわら忠平ちゅうへい死し後ご。醍醐天皇だいごてんのう到いた930年ねん年ねん幼よう即位そくい的てき朱雀すざく天皇てんのう（藤原ふじわら忠平ちゅうへい的てき妹いもうと妹いもうと穩子所生しょせい）之の間あいだ，不ふ設しつらえ攝關せっかん。據よりどころ載の冷泉れいせん天皇てんのう（藤原ふじわら安子やすこ所生しょせい）也許間歇かんけつ性せい精神せいしん發作ほっさ，藤原ふじわら北きた家か的てき公卿くぎょう群ぐん體からだ趁勢將しょう攝政せっしょう與あずか關白かんぱく的てき職位しょくい變へん為ため常設じょうせつ。

道長みちなが三女立為皇后的1018年ねん之これ後ご，北きた家か步ふ入にゅう後宮こうきゅう政策せいさく的てき衰退すいたい期き（後期こうき攝關せっかん時代じだい：967—1068年ねん後ご三條さんじょう天皇てんのう即位そくい）。11世紀せいき中ちゅう後期こうき，東國とうごく多た次つぎ出現しゅつげん在地ざいち武士ぶし叛亂はんらん，地方ちほう局きょく勢いきおい不穩ふおん定じょう。1107年ねん鳥羽天皇とばてんのう即位そくい時じ，首しゅ次じ確立かくりつ不ふ以外いがい戚關係かんけい之の有無うむ，而以道長みちなが嫡系（藤原ふじわら北きた家か御堂みどう流りゅう）繼承けいしょう攝關せっかん的てき傳統でんとう。

在ざい平安へいあん時代じだい晚期ばんき，藤原ふじわら忠ただし通どおり的てき三さん子分こぶん為ため近衛このえ、松まつ殿どの、九きゅう條じょう三さん家いえ。松まつ殿どの家か與平よへい家か交惡、隨ずい源義仲みなもとのよしなか沒落ぼつらく而失勢ぜい，近衛このえ家か分ぶん出だし鷹司たかつかさ，九きゅう條じょう家か分ぶん出だし二に條じょう、一いち條じょう。13世紀せいき中期ちゅうき形成けいせい近衛このえ、鷹司たかつかさ、九きゅう條じょう、二に條じょう、一いち條じょう五家輪換出任攝關的傳統（西園寺さいおんじ公こう經けい是ぜ九きゅう條じょう道家どうか的てき岳父がくふ，經けい其斡旋あっせん，近衛このえ兼けん經けい娶めと九きゅう條じょう道家どうか之の女おんな，兩家りょうけ和解わかい，道家みちや以攝關せっかん職務しょくむ親おや傳でん兼けん經けい），合ごう稱たたえ五攝家ごせっけ。

自じ五攝家ごせっけ分立ぶんりつ，至いたり明治維新めいじいしん廢除はいじょ攝關せっかん為ため止どめ，除じょ豐臣とよとみ秀吉ひでよし、秀次しゅうじ以外いがい，攝政せっしょう、關白かんぱく的てき職位しょくい均ひとし由よし這五家か所しょ輪わ流りゅう擔任たんにん。而其間あいだ其實有ゆう過か藤原ふじわら攝關せっかん家か的てき斷絕だんぜつ（豐臣とよとみ家か是ぜ賜たまもの姓せい取と代だい藤原ふじわら氏し，世襲せしゅう攝關せっかん職務しょくむ。當時とうじ並なみ不ふ確定かくてい要よう歸還きかん——甚至可か以不誇張こちょう的てき說せつ，是ぜ確定かくてい不ふ歸還きかん。鷹司たかつかさ家か于戰國こく時代じだい曾斷絕だんぜつ數すう十じゅう年ねん之の久ひさ），近世きんせい又また因いん德川とくがわ家康いえやす分離ぶんり武家ぶけ官位かんい，而得以恢復かいふく攝關せっかん家か的てき傳統でんとう。

概がい述じゅつ

系譜けいふ

北きた家か本流ほんりゅう

利り基もと流りゅう

小野おの宮みや流りゅう

閑院流りゅう

中御門なかみかど流りゅう

參考さんこう資料しりょう