黃き龍りゅう士し

黃き龍りゅう士し
性せい别	男おとこ
出生しゅっしょう	順治じゅんじ年代ねんだい 清朝せいちょう江こう苏泰たい州しゅう姜きょう堰せき
逝世	康かん熙年代ねんだい 清朝せいちょう
国籍こくせき	清朝せいちょう
别名	黃き虬、黃き霞かすみ
教育きょういく程度ていど	私塾しじゅく
职业	棋士きし
活かつ跃时期き	17世せい纪
奖项	棋聖きせい
经历 棋士きし
代表だいひょう作さく 血淚けつるい篇へん、《弈括》

黃き龍りゅう士し（1652年ねん—？），名めい虬，又また名な霞かすみ，字じ月つき天てん，号ごう龙士，以号行ぎょう，江こう苏泰たい州しゅう姜きょう堰せき人ひと，清朝せいちょう圍かこえ棋大國たいこく手しゅ，和わ後來こうらい的てき范西屏へい、施ほどこせ襄じょう夏なつ并稱清きよし代だい三さん大だい棋聖きせい，為ため康やすし熙中期き圍かこえ棋霸主ぬし。

生平おいだいら

黃き龍りゅう士し少時しょうじ聰さと慧とし，年ねん十じゅう一即以善弈聞名。年とし十じゅう八はち，與あずか前ぜん輩やから盛大せいだい有ゆう弈於北京ぺきん，七なな戰せん全勝ぜんしょう，一時いちじ聲名せいめい大だい振ふ，當時とうじ國手こくしゅ皆みな望もち風ふう披靡，唯ただ周東しゅうとう侯こう稍やや可か抗こう衡，二人ふたり並稱へいしょう「黃き龍りゅう周あまね虎とら」。黃き周しゅう兩人りょうにん於揚州しゅう弈樂園えん對たい弈二に十じゅう五ご局きょく，黃き龍りゅう士し以十じゅう六勝八負一和佔壓倒優勢，遂とげ一統康熙棋壇。清しん代だい學者がくしゃ閻若璩在ざい《潛せん邱札記き》把わ黃き龍りゅう士し和わ顧炎武たけし、黃き宗むね羲等とう並列へいれつ為ため十じゅう四よん聖人せいじん。

黃き龍りゅう士し後來こうらい曾指導しどう徐じょ星ほし友とも，當時とうじ徐じょ星ほし友とも已やめ是ぜ二に流りゅう國手こくしゅ，黃き龍りゅう士し故意こい讓ゆずる其三さん子し，對たい弈十じゅう局きょく，兩人りょうにん各かく竭心智さとし，棋局激烈げきれつ異常いじょう，後世こうせい名めい為ため「血淚けつるい篇へん」，為ため中國ちゅうごく古こ棋中僅次於「當とう湖みずうみ十じゅう局きょく」的てき名めい譜ふ。「血淚けつるい篇へん」十局成績為黃龍士四勝五敗一結果不明，結果けっか不明ふめい那な局きょく明あかり顯あらわ黃き龍りゅう士し優勢ゆうせい。

棋風きふう

黃き龍りゅう士し棋風きふう不ふ拘かかわ一いち格かく、靈れい活かつ多おお變へん，中盤ちゅうばん力量りきりょう號ごう稱しょう「十じゅう三さん段だん」。除じょ了りょう攻擊こうげき之の外そと，治ち孤こ亦また是ぜ其拿手しゅ絕ぜっ活かつ，鄧元穗ほ《黃き龍りゅう士し先生せんせい棋譜きふ‧序じょ》：「或ある當とう危急存亡ききゅうそんぼう之の際さい，群ぐん已やめ束たば手しゅ智さとし窮きゅう，能のう於潛移うつり默だま運うん之の間あいだ，益えき見み巧たくみ心こころ妙みょう用よう，空そら靈れい變化へんか，出だし死し入いれ生せい，試ためし披對局きょく之の圖ず，盡つき是ぜ驚おどろき人じん之の作さく，可か謂いい得とく未曾有みぞう矣。」

但ただし黃き龍りゅう士し非ひ純じゅん以力量りょう著ちょ稱たたえ，黃き龍りゅう士し之の所以ゆえん被ひ稱しょう為ため一いち代だい棋聖きせい，在ざい於他盡つき變へん明代あきよ舊法きゅうほう，追求ついきゅう合理ごうり的てき行ぎょう棋方式しき。徐じょ星ほし友とも《兼山かねやま堂どう弈譜》評價ひょうか黃き龍りゅう士し：「寄よせ纖濃於淡泊はく之の中なか，寓ぐう神かみ俊しゅん於形骸けいがい之の外そと，所謂いわゆる形かたち人じん而我無形むけい，庶幾しょき空むなし諸しょ所有しょゆう，故こ能のう無む所しょ不ふ有ゆう也。」「一氣いっき清きよし通どおり，生枝なまえ生葉いくは，不ふ事こと別べつ求もとめ，其枯滯無聊ぶりょう境界きょうかい，使つかい敵てき不ふ得とく不ふ受。脫だつ然しか高こう蹈，不ふ染しみ一いち塵ちり，臻上乘じょうじょう靈妙れいみょう之の境さかい。」

著作ちょさく

黃き龍りゅう士し著ちょ有ゆう《弈括》，包括ほうかつ「擬なずらえ出で子こ式しき」三さん十じゅう局きょく、「演えんじ官かん子こ式しき」三さん百ひゃく六ろく十じゅう局きょく，皆みな為ため提ひさげ升ます棋藝的てき基礎きそ科目かもく。

評價ひょうか

• 吳清源ごせいげん《中國ちゅうごく圍かこえ棋古譜ふ精せい解かい大系たいけい‧序じょ》：「清きよし代だい大國たいこく手しゅ的てき棋力きりょく，我わが以為是ぜ達たち到いた了りょう非常ひじょう了りょう不ふ起おこり的てき程度ていど的てき，應おう相當そうとう於日本にっぽん名人めいじん一いち級きゅう的てき水平すいへい。」
• 聶衛平ひらた：「黃き龍りゅう士し很厲害がい，被ひ日本人にっぽんじん尊稱そんしょう為ため十じゅう三さん段だん，但ただし是ぜ他た下か不ふ過か道みち策さく。」「如果讓ゆずる他た一直活到現代，我わが恐こわ怕贏不ふ了りょう他た。」「這個人的じんてき棋才好こう極きょく了りょう，如果讓ゆずる他た掌握しょうあく現代げんだい圍かこえ棋的精せい隨したがえ，我わが相あい信しんじ他た的てき圍かこえ棋水平ひらめ，比ひ現在げんざい的てき高だか手しゅ高だか。」
• 陳ちん祖そ德とく：「我わが不能ふのう說せつ施ほどこせ范的棋藝比ひ黃き龍りゅう士し好このみ，我わが認みとめ為ため不ふ見み得え，可能かのう黃き龍りゅう士し更さら好このみ。」
• 陳ちん祖そ德とく：「黃き龍りゅう士し的てき棋在古こ棋中也佔有ゆう很重的てき分量ぶんりょう，不ふ過か他た的てき棋風きふう以清俊しゅん飄逸ひょういつ、隨ずい機き應變おうへん為ため主ぬし，鬥力為次ためじ，很像日本にっぽん本因坊ほんいんぼう秀和しゅうわ的てき棋。」
• 鄧元穗ほ《黃き龍りゅう士し先生せんせい棋譜きふ‧序じょ》：「落子乃有仙せん氣き，此中無む復ふく塵ちり機き，是ぜ殆天授てんじゅ之の能のう，迥非凡手ぼんしゅ可か及。」
• 鄧元穗ほ《弈評》：「黃き龍りゅう士し如天仙せん化か人じん，絕無ぜつむ塵ちり想そう。」
• 李り汝なんじ珍めずらし《受子譜ふ》：「國くに朝あさ黃月きづき天たかし出で，異い想そう天開てんかい，別べつ創そう生面せいめん，極ごく盡つき心こころ思おもえ之の巧たくみ，遂とげ開ひらけ一いち代だい之の盛もり。」
• 鮑あわび鼎かなえ《國くに弈‧序じょ》：「迨黃龍りゅう士し一いち出で，其落子こ布ぬの算さん，如飛仙せん劍けん俠，令れい人じん莫測端倪たんげい。」