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立岩真也「七〇年体制へ・上――連載・147」

七なな〇年ねん体制たいせいへ・上うえ――連載れんさい・147

立岩たていわ真しん也　2018/07/01　『現代げんだい思想しそう』46-11(2018-07):221-237
146 < / > 148
『現代げんだい思想しそう』連載れんさい（2005～）

■以下いかの本ほんの一部いちぶになりました。

◆立岩たていわ真しん也　2018　『病者びょうしゃ障害しょうがい者しゃの戦後せんご――生なま政治せいじ史し点描てんびょう』，青土おうづち社しゃ

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◆立岩たていわ真しん也　2018　『病者びょうしゃ障害しょうがい者しゃの戦後せんご――生なま政治せいじ史し点描てんびょう』，青土おうづち社しゃ

■目次もくじ

■文献ぶんけん　◆：31→51→75→90(20180516)→134(20180527)→161(20180601)／47→65
　◎：本ほんの文献ぶんけん表ひょうに転記てんき

◎荒井あらい裕樹ゆうき・立岩たていわ真しん也・臼井うすい正樹まさき　2016/12/20　「横田よこた弘ひろし　その思想しそうと障害しょうがいを巡めぐって」，『ヒューマンサービス研究けんきゅう』6:22-53（神奈川かながわ県立けんりつ保健ほけん福祉ふくし大学だいがく）→立岩たていわ編へん［2015］　［＋］
◎有吉ありよし玲子れいこ　2013/11/14　『腎臓じんぞう病びょうと人工じんこう透析とうせきの現代げんだい史し――「選択せんたく」を強しいられる患者かんじゃたち』，生活せいかつ書院しょいん　［120］［126］［131］
◎朝日あさひ訴訟そしょう記念きねん事業じぎょう実行じっこう委員いいん会かい編へん　20040119　『人間にんげん裁判さいばん――朝日あさひ茂しげるの手記しゅき』、大月書店おおつきしょてん、230p.　ISBN-10:4272360469　ISBN-13:978-4272360468 1,500　［amazon］／［kinokuniya］　※ i03j［＋］
◎朝日あさひ訴訟そしょう運動うんどう史し編纂へんさん委員いいん会かい編へん　1971　『朝日あさひ訴訟そしょう運動うんどう史し』、草くさ土ど文化ぶんか　［123］［＋］
◎淡路あわじ剛久たけひさ　19810615　『スモン事件じけんと法ほう』，有斐閣ゆうひかく，206p.　※ n02. d07smon. d07.
◎あゆみの箱はこ　2011? 「募金ぼきん活動かつどうの始はじまり」　http://www.ayuminohako.com/／https://archive.fo/RFz7Q　［147］
◎尾藤びとう廣喜ひろき　2009　「じゃ、社会しゃかいっていうのはなんのためにあるのか」，立岩たていわ・岡本おかもと・尾藤びとう［2009］
◎遠藤えんどう浩ひろし　2014　「国立こくりつコロニー開設かいせつに至いたる道みちのり」，『国立こくりつのぞみの園えん10周年しゅうねん記念きねん紀要きよう』　※　［127］［131］
◎衛藤えとう幹子みきこ　19931120　『医療いりょうの政策せいさく過程かていと受益じゅえき者しゃ――難病なんびょう対策たいさくにみる患者かんじゃ組織そしきの政策せいさく参加さんか』，信しん山やま社しゃ，245p.　※ n02h
◎藤本ふじもと義一ぎいち　1974　『生いきいそぎの記き』，講談社こうだんしゃ→1978　講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ
◎藤原ふじわら勝まさる　201603　「患者かんじゃ運動うんどうの歴史れきし――戦後せんご70年ねんの足跡あしあとをたどって」，『ＪＰＡの仲間なかま』ＪＰＡ結成けっせい10周年しゅうねん記念きねん号ごう:3-24，日本にっぽん難病なんびょう・疾病しっぺい団体だんたい協議きょうぎ会かい
◎福井ふくい恒美つねみ　19751105　『僕ぼくは太陽たいようが待まてなかった――スモンと闘たたかい力尽ちからつきた青年せいねんの手記しゅき』，日東にっとう館かん出版しゅっぱん，114p.　※ n02. d07smon.　［＋］
◎福岡ふくおか県けんスモンの会かい編へん　19780415　『ひとりで歩あるきたい』，西日本新聞社にしにっぽんしんぶんしゃ，305p.　※ n02. d07smon.　［＋］
◇古田ふるた富久ふく　1976　「重心じゅうしん病棟びょうとう看護かんご要員よういん傾斜けいしゃ配置はいちに関かんして」，国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し研究けんきゅう会かい編へん［1976a:］
◎下司くだし孝こう之の 2013 『戦後せんご医学いがく生せい運動うんどう史し・年表ねんぴょう』　※ <104>
◇浜はま義雄よしお　1976　「国立こくりつ療養りょうよう所しょ松籟荘しょうらいそう」、国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し研究けんきゅう会かい編へん［1976a:51-53］
★花田はなた春はる兆ちょう　1965/10　「うきしま」，『しののめ』57→1968　花田はなた［1968:33-44］→立岩たていわ編へん［2015］　［124］［127］［131］［＋］
◎――――　1968/10/20　『身障しんしょう問題もんだいの出発しゅっぱつ』，しののめ発行はっこう所しょ，しののめ叢書そうしょ７　［127］［131］
◎本ほん沢さわ二郎じろう　20020910　『霞かすみが関せきの犯罪はんざい――「お上かみ社会しゃかい」腐蝕ふしょくの構造こうぞう』，リベルタ出版しゅっぱん，302p.　ISBN-10:4947637773　ISBN-13:978-4947637772　2000+　[amazon]／[kinokuniya] ※ m. zkr.
◇保坂ほさか武雄たけお・阿部あべ幸泰ゆきやす　1976　「重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ（者しゃ）の医療いりょう」、国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し研究けんきゅう会かい編へん［1976a:254-272］
◎星ほし三枝子みえこ　19770130　『春はるは残酷ざんこくである――スモン患者かんじゃの点字てんじ手記しゅき』，毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ，254p.　※ d07. smon. n02.　［＋］
◎市田いちだ良彦よしひこ・石井いしい暎禧　20101025　『聞書ききがき〈ブント〉一いち代だい』，世界せかい書院しょいん，388p.　ISBN-10: 47927210◆83　ISBN-13: 978-4792721084　2940　［amazon］／［kinokuniya］　※
◎稲場いなば雅紀まさのり・山田やまだ真しん・立岩たていわ真しん也　2008/11/30　『流儀りゅうぎ』，生活せいかつ書院しょいん
◎石田いしだ圭二けいじ　19820925　「重度じゅうど障害しょうがい者しゃは意志いしなき人間にんげんか――島田しまだ療育りょういく園えんその後ご」，『福祉ふくし労働ろうどう』16:103-109　［＋］
◎――――　20170622　［インタビュー 2017/06/22　き手きて：立岩たていわ真しん也］、於：東京とうきょう都と多摩たま市し　cf.立岩たていわ［●］　［＋］
◇石川いしかわ左門さもん　1981　「難病なんびょう患者かんじゃ運動うんどうの展開てんかいと理論りろん――東京とうきょう進行しんこう性せい筋すじ萎縮いしゅく症しょう協会きょうかい一いち七なな年ねんの歩あゆみ」，『社会しゃかい医学いがく研究けんきゅう』2　＊
◎磯いそ春樹はるき編へん　2010/09/01　『ここまで』　［＋］
◎糸賀いとが一雄かずお　20031220　『この子こらを世よの光ひかりに――近江学園おうみがくえん二に十じゅう年ねんの願ねがい』，日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい，315p.　ISBN-10:4140808365　ISBN-13:978-4140808368　1900+　[amazon]／[kinokuniya] ※ j01. i05　［＋］
◎糸賀いとが一雄かずお生誕せいたん100年ねん記念きねん事業じぎょう実行じっこう委員いいん会かい研究けんきゅう事業じぎょう部会ぶかい編へん　20140329　『糸賀いとが一雄かずお生誕せいたん100年ねん記念きねん論ろん文集ぶんしゅう――生いきることが光ひかりになる』，糸賀いとが一雄かずお生誕せいたん100年ねん記念きねん事業じぎょう実行じっこう委員いいん会かい，350p.　1,500+ ※ j01.　［＋］
◇岩田いわた真しん朔ついたち　1976　「松籟荘しょうらいそうの精神せいしん療養りょうよう所しょへの転換てんかんの経緯けいい」、『国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し（総括そうかつ編へん）』
◆泉いずみ博ひろし　19960318　『空前くうぜんの薬害やくがい訴訟そしょう――「スモンの教訓きょうくん」から何なにを学まなぶか』，丸ノ内まるのうち出版しゅっぱん，332p. ISBN-10: 4895141144　ISBN-13: 978-4895141147　3000　［amazon］　※ d07. smon. n02.　［＋］
◆実川じつかわ悠太ゆうた編へん／羽賀はがしげ子こ・小林こばやし茂しげる　19900630　『グラフィック・ドキュメントスモン』，日本にっぽん評論ひょうろん社しゃ，245p.　ISBN-10:4535577382　ISBN-13:978-4535577381　欠かけ品ひん　[amazon]／[kinokuniya] ※ d07smon. n02.
◇金澤かなざわ一郎いちろう　2012　「わが国くにの難病なんびょう政策せいさくについて」，『脳のうと発達はったつ』44:185-189（第だい53回かい日本にっぽん小児しょうに神経しんけい学会がっかい総会そうかい・基調きちょう講演こうえん）　https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn/44/3/44_185/_pdf
◇葛城かつらぎ　2019　『●』，生活せいかつ書院しょいん
◆川瀬かわせ清きよし他た編へん　1980　『ノーモアスモン――スモンの恒久こうきゅう対策たいさくの確立かくりつと薬害やくがい根絶こんぜつのために』，新しん日本にっぽん医学いがく出版しゅっぱん社しゃ d07smon. smon. n02.　［＋］
◇北村きたむら健太郎けんたろう　2014　『日本にっぽんの血友病けつゆうびょう者しゃの歴史れきし――他者たしゃ歓待かんたい・社会しゃかい参加さんか・抗議こうぎ運動うんどう』，生活せいかつ書院しょいん，304p.
◆北浦きたうら雅子まさこ　1983　「この子こたちは生いきている」、全国ぜんこく重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ(者しゃ)を守まもる会かい編へん［1983:10-24］　［126］
◇小泉こいずみ義之よしゆき　2007/02/10　「＜難病なんびょうと倫理りんり＞研究けんきゅう会かい配布はいふ資料しりょう・補足ほそく資料しりょう」，難病なんびょうと倫理りんり研究けんきゅう会かい第だい１回かい京都きょうとセミナー
◇――――　2007/02/10　「＜難病なんびょうと倫理りんり＞研究けんきゅう会かい発表はっぴょう」，難病なんびょうと倫理りんり研究けんきゅう会かい第だい１回かい京都きょうとセミナー
◇国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し研究けんきゅう会かい編へん　1976a 『国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し（結核けっかく編へん）』、厚生省こうせいしょう医務いむ局きょく国立こくりつ療養りょうよう所しょ課か、679p.　※ h01　［122］［123］［124］［125］［126］［127］［132］
◆児島こじま美都子みつこ（き手きて：伊藤いとうたてお・永森ながもり志織しおり）　2009　「戦後せんごの結核けっかく病院びょういんでの患者かんじゃ支援しえんから医療いりょうソーシャルワーカーの草分くさわけ的てき存在そんざいに」，http://pg-japan.jp/int_koji.html［＋］
◇国立こくりつコロニー福祉ふくし労働ろうどう問題もんだい研究けんきゅう会かい　19800725　『コロニー闘争とうそう勝利しょうりに向むけて――コロニー裁判さいばん闘争とうそう報告ほうこく・資料集しりょうしゅう１』、294p.　※r　［131］
★近藤こんどう喜代太郎きよたろう　1996　「阿賀野川あがのがわ流域りゅういきにおける水俣病みなまたびょうの発生はっせい動態どうたい――曝露ばくろの実態じったいと患者かんじゃの認定にんてい」，『日本にっぽん衛生えいせい学がく雑誌ざっし』51:599-611
★――――　20020320　『健康けんこう科学かがく――医いと社会しゃかいの接点せってんを求もとめて』，放送大学ほうそうだいがく教育きょういく振興しんこう会かい，290p.　ISBN-10: 459513326X　ISBN-13: 978-4595133268　［amazon］／［kinokuniya］　1400
★――――　20071205　『医療いりょうが悲鳴ひめいをあげている――あなたの命いのちはどうなるか』，西村書店にしむらしょてん，246p.　ISBN-10: 4890136150　ISBN-13: 978-4890136155　952+　［amazon］／［kinokuniya］　※
★近藤こんどう喜代太郎きよたろう他た　1988　「筋きんジストロフィーの施設しせつケアの便益べんえき性せい（予報よほう）」，厚生省こうせいしょう精神せいしん・神経しんけい疾患しっかん研究けんきゅう　筋きんジストロフィー症しょうの遺伝いでん、疫学えきがく、臨床りんしょうおよび治療ちりょう開発かいはつに関かんする研究けんきゅう班はん（班長はんちょう：西谷にしたに裕ひろし）［1988:5-8］　［125］
★厚生省こうせいしょう精神せいしん・神経しんけい疾患しっかん研究けんきゅう筋きんジストロフィー症しょうの遺伝いでん、疫学えきがく、臨床りんしょうおよび治療ちりょう開発かいはつに関かんする研究けんきゅう班はん　19890331　『厚生省こうせいしょう精神せいしん・神経しんけい疾患しっかん研究けんきゅう　筋きんジストロフィー症しょうの迫さこ伝つたえ、疫学えきがく、臨床りんしょうおよび治療ちりょう開発かいはつに関かんする研究けんきゅう　昭和しょうわ62年度ねんど研究けんきゅう報告ほうこく書しょ』、厚生省こうせいしょう精神せいしん・神経しんけい疾患しっかん研究けんきゅう筋きんジストロフィー症しょうの遺伝いでん、疫学えきがく、臨床りんしょうおよび治療ちりょう開発かいはつに関かんする研究けんきゅう班はん（班長はんちょう　西谷にしたに裕ひろし）　※
◆前田まえだこう一いち　19820215　『難病なんびょうの海うみに虹にじの橋はしを――立たちあがる人工じんこう腎じん透析とうせき者しゃ・難病なんびょう者しゃたち』，労働ろうどう経済けいざい社しゃ，349p.　ASIN: B000J7NPW4　1575　［amazon］／［kinokuniya］　※ a03. n02.
◇蒔田まきた備憲　20140306　『難病なんびょうカルテ――患者かんじゃたちのいま』，生活せいかつ書院しょいん，459p.　※ n02. pd. als. uc. mss. md.
◇湊みなと治郎じろう　1976　「重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ収容しゅうよう施設しせつ今後こんごのあり方かた」，国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し研究けんきゅう会かい編へん［1976a:268-272］　［132］
◎明神みょうじんもと子こ　20150120　『どんなに障害しょうがいが重おもくとも――1960年代ねんだい・島田しまだ療育りょういく園えんの挑戦ちょうせん』，大月書店おおつきしょてん，261p.　ISBN-10: 4272360833　ISBN-13: 978-4272360833　1,800+　[amazon] ／[kinokuniya] ※　［＋］
◎日本にっぽん患者かんじゃ・家族かぞく団体だんたい協議きょうぎ会かい（ＪＰＣ）　19860615　「結成けっせい宣言せんげん」　※http://www.arsvi.com/1900/19860615jpc.htm
◎日本にっぽん難病なんびょう・疾病しっぺい団体だんたい協議きょうぎ会かい（ＪＰＡ）　2005/05/29　「日本にっぽん難病なんびょう・疾病しっぺい団体だんたい協議きょうぎ会かいの結成けっせいにあたって」　※
◇新田にった絹子きぬこ（三井みつい絹子きぬこ）　19721117　「わたしたちは人形にんぎょうじゃない――新田にった絹子きぬこさんの手記しゅき」，『朝日あさひジャーナル』1972.11.17
　http://www.arsvi.com/1900/7211nk.htm
◎野田のだ洋ひろし典てん　2002　『あゆみの箱はこ』、ＫＴＣ中央ちゅうおう出版しゅっぱん
◇岡田おかだ英えい己おのれ子こ　200203　「戦後せんご東京とうきょうの重度じゅうど障害しょうがい者しゃ政策せいさくと障害しょうがい者しゃ権利けんり運動うんどうに見みる女性じょせいの役割やくわり(1)――身体しんたい障害しょうがい者しゃ療護りょうご施設しせつの設立せつりつ経緯けいいを通とおして」，『東京都立大学とうきょうとりつだいがく人じん文学ぶんがく報ほう』329:1-46　［＋］
◆岡崎おかざき英彦ひでひこ　1978　『障害しょうがい児じと共ともに三さん十じゅう年ねん――施設しせつの医師いしとして』，医療いりょう図書としょ出版しゅっぱん社しゃ，290p.　［＋］
◆長ちょう宏ひろし　　　1978　『患者かんじゃ運動うんどう』，勁草書房しょぼう　［121］［123］［147］
◆坂本さかもと久直ひさなお・高野たかの哲夫てつお編へん　19750830　『裁さばかれる製薬せいやく企業きぎょう――第だい２・第だい３のスモンを許ゆるすな』，汐しお文ぶん社しゃ，325p.　ASIN:B000J9OGXE　980　[amazon] ※ d07. n02. d07smon.　［＋］
★佐藤さとうエミ子えみこ　198511　『木馬もくばの足音あしおと』，桐原書店きりはらしょてん，222p.　ASIN: B000J6O25O　［amazon］　※ n02.
◆志鳥しとり栄さかえ八郎はちろう　19760415　『冬ふゆの旅たび――音楽おんがく評論ひょうろん家かのスモン闘病とうびょう記き』，朝日新聞社あさひしんぶんしゃ，378p.　※ d07. smon. n02.　［＋］
★心身しんしん障害しょうがい者しゃの村むら（コロニー）懇談こんだん会かい　196512　「心身しんしん障害しょうがい者しゃのためのコロニー設置せっちについての意見いけん」（答申とうしん）　［＋］
◆スモンの会かい全国ぜんこく連絡れんらく協議きょうぎ会かい編へん　19810630　『薬害やくがいスモン全ぜん史し第だい一いち巻かん――被害ひがい実態じったい編へん』，労働ろうどう旬報じゅんぽう社しゃ，534p.　※ d07. d07smon. n02.　［＋］
◆スモンの会かい全国ぜんこく連絡れんらく協議きょうぎ会かい編へん　19810630　『薬害やくがいスモン全ぜん史し第だい二に巻かん――裁判さいばん編へん』，労働ろうどう旬報じゅんぽう社しゃ，586p.　※ d07. d07smon. n02.　［＋］
◆スモンの会かい全国ぜんこく連絡れんらく協議きょうぎ会かい編へん　19810630　『薬害やくがいスモン全ぜん史し第だい三さん巻かん――運動うんどう編へん』，労働ろうどう旬報じゅんぽう社しゃ，635p.　※ d07. d07smon. n02.　［＋］
◆高野たかの哲夫てつお　19790219　『日本にっぽんの薬害やくがい』，大月書店おおつきしょてん，270p.　ASIN: B000J8J30Q　［amazon］　※ d07. d07smon.　［＋］
◆――――　197907　『スモン被害ひがい――薬害やくがい根絶こんぜつのために』，三さん一いち書房しょぼう　※ d07. d07smon. n02.　［＋］
◆――――　19870125　『翼つばさ折おれ爪つまはがれても――ある車くるまいす薬学やくがく者しゃの半生はんせい』，青木あおき書店しょてん，219p.　ISBN-10:4250870049　ISBN-13:978-4250870040　欠かけ品ひん　[amazon]／[kinokuniya] ※ t09. d07smon.　［＋］
◆松下まつした周一しゅういち・高谷たかや清きよし　20040620　『蒼あおい水脈すいみゃく――満蒙まもう開拓かいたく青少年せいしょうねん義勇軍ぎゆうぐんから「中国ちゅうごく残留ざんりゅう孤児こじ」支援しえんへ』，つむぎ出版しゅっぱん，110p.　ISBN-10: 4876681406　ISBN-13: 978-4876681402　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎高谷たかや清きよし　　19760801　『子こどもの発達はったつと障害しょうがい』，医療いりょう図書としょ出版しゅっぱん社しゃ，222p.　ASIN: B000J86DL8　欠かけ品ひん　[amazon] ※ ds
◎――――　1983a 『重症じゅうしょう児じのいのちと心しん――びわこ学園がくえん療育りょういくリポート』，青木あおき書店しょてん，障害しょうがい者しゃ問題もんだい双書そうしょ，216p.　［＋］
◎――――　1983b 『重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ――びわこ学園がくえんからの報告ほうこく』，青木あおき書店しょてん，障害しょうがい者しゃ問題もんだい双書そうしょ，220p.　［＋］
◎――――　19880920　『嘔吐おうと』，近代きんだい文芸ぶんげい社しゃ，200p.　ISBN-10: 4896077881　ISBN-13: 978-4896077889　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　19961130　『支ささえ子こ――障害しょうがい児じと家族かぞくの生せい』，労働ろうどう旬報じゅんぽう社しゃ，205p.　ISBN-10: 4845104598　ISBN-13: 978-4845104598　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　199704　『はだかのいのち――障害しょうがい児じのこころ、人間にんげんのこころ』，大月書店おおつきしょてん，206p.　ISBN-10: 4272410954　ISBN-13: 978-4272410958　［amazon］／［kinokuniya］　※
◎――――　19990409　『透明とうめいな鎖くさり――障害しょうがい者しゃ虐待ぎゃくたいはなぜ起おこったか』，大月書店おおつきしょてん，236p.　ISBN-10:4272360248　ISBN-13:978-4272360246　1600+　[amazon]／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　20020731　『埋うめ立たて地ちからの叫さけび――ある住民じゅうみん運動うんどうの記録きろく』，技術ぎじゅつと人間にんげん，改訂かいてい新版しんぱん，初版しょはん：20010731，241p.　ISBN-10: 4764501392　ISBN-13: 978-4764501393　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　2003a(20030220　『蜂はちが戦たたかい椰子やしも働はたらく――南みなみベトナム解放かいほうベンチェの戦線せんせん』，文理ぶんり閣かく，222p.　ISBN-10: 4892594245　ISBN-13: 978-4892594243　1,800+　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　2003b(200308　『こころを生いきる――人間にんげんの心しん・発達はったつ・障害しょうがい』，三さん学がく出版しゅっぱん，222p.　ISBN-10: 492113457X　ISBN-13: 978-4921134570　［amazon］／［kinokuniya］　※
◎――――　20050420　『異質いしつの光ひかり――糸賀いとが一雄かずおの魂たましいと思想しそう』，大月書店おおつきしょてん，332p.　ISBN-10: 4272360515　ISBN-13: 978-4272360512　2,200+　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　20080531　『こどもの心しん・おとなの眼め――人間にんげん・障害しょうがい・思想しそう』，クリエイツかもがわ，206p.　ISBN-10: 4902244977　ISBN-13: 978-4902244977　1,700+　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◎――――　20111021　『重おもい障害しょうがいを生いきるということ』，岩波いわなみ新書しんしょ，208p.　ISBN-10:400431335X　ISBN-13:978-4004313359　700+　[amazon]／[kinokuniya] ※ ds
◎高谷たかや清きよし・加藤かとう直樹なおき　19750120　『障害しょうがい者しゃ医療いりょうの思想しそう』，医療いりょう図書としょ出版しゅっぱん社しゃ，241p.　ASIN: B000J86E2Q　欠かけ品ひん　[amazon] ※ ds
◎高谷たかや清きよし・武内たけうち一はじめ・植田うえだ章あきら編へん　1997　『障害しょうがい者しゃの健康けんこうと医療いりょう保障ほしょう』，法律文化社ほうりつぶんかしゃ，233p.　［＋］
◎高谷たかや清きよし・田中たなか杉すぎ恵めぐみ　1973　『日本にっぽんの子こどもたち――康やすし・発達はったつへの要求ようきゅう』，鳩ばとの森もり書房しょぼう，265p.　［＋］
◎田中たなか徳吉とくよし　19731001　「今年ことしも学校がっこうダメやった！なんでや？」，福祉ふくし解体かいたい編集へんしゅう委員いいん会かい編へん［19731001:5］＊
◎――――　　2010/09/01　「ほんとは一番いちばん家かをひっぱっていかなあかんのに、歩あるけないために家族かぞくの人ひとにまかせきりやった、いう気きもちが強つよいです。」，磯いそ編へん［2010］
◇立岩たていわ真しん也　2001c 「高橋たかはし修おさむ――引ひけないな。引ひいたら，自分じぶんは何なにのために，一いち九きゅう八はち一いち年ねんから」，全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎ会かい編へん［2001:249-262］ <7#054>
◇――――　2003　「現代げんだい史しへ――勧誘かんゆうのための試論しろん」，『現代げんだい思想しそう』31-13(2003-11):44-75（特集とくしゅう：争そう点てんとしての生命せいめい） <7#065>
◇――――　20071110-20170905　「もらったものについて・１～17」、『そよ風かぜのように街まちに出でよう』75:32-36～91:60-67　［140］
◇――――　2008d 「争あらそいと争あらそいの研究けんきゅうについて」，山本やまもと・北村きたむら編へん［2008:163-177］ <○>
◇――――　2009/03/25　『唯ただの生せい』，筑摩書房ちくましょぼう，424p.　ISBN-10: 4480867201　ISBN-13: 978-4480867209　3360　［amazon］／［kinokuniya］　※ et.　English
◇――――　2010　「留保りゅうほし引ひき継つぐ――多田ただ富雄とみおの二に〇〇六ろく年ねんから」，『現代げんだい思想しそう』38-9(2010-7):196-212 <5#09>
◇――――　2014b 『自閉症じへいしょう連続れんぞく体たいの時代じだい』，すず書房しょぼう <1#25,4#26,4#27,7#65>
◇――――　2015/06/03　「再刊さいかんにあたって　解説かいせつ」，横田よこた［2015］→立岩たていわ編へん［2016］　［118］［＋］
◎――――　2016/12/03　「一ひとつのための幾いくつか」，第だい36回かいびわこ学園がくえん実践じっせん研究けんきゅう発表はっぴょう会かい全体ぜんたい講演こうえん　於：立命館大学りつめいかんだいがく草津くさつキャンパス,,
◎――――　2017/01/01　「『相模原さがみはら障害しょうがい者しゃ殺傷さっしょう事件じけん』補遺ほい」　連載れんさい・129」，『現代げんだい思想しそう』45-1(2017-1):22-33　［＋］
◆――――　2017/01/05　「障害しょうがい者しゃ殺ころしと抵抗ていこうの系譜けいふ」，★
◆――――　2018　『身体しんたい／社会しゃかい・Ⅰ（仮題かだい）』，青土おうづち社しゃ
◆立岩たていわ真しん也・岡本おかもと厚あつし・尾藤びとう廣喜ひろき　2009/03/10　『生存せいぞん権けん――いまを生いきるあなたに』，同どう成なり社しゃ，141p.　ISBN-10: 4886214789　ISBN-13: 978-4886214782　1470　［amazon］d／［kinokuniya］　※,
◆立岩たていわ真しん也・杉田すぎた俊介しゅんすけ　2017/01/05　『相模原さがみはら障害しょうがい者しゃ殺傷さっしょう事件じけん――優生ゆうせい思想しそうとヘイトクライム』青土おうづち社しゃ，260p.　［131］［132］［134］［146+］［＋］
◆――――　2017/01/05　「生なまの線引せんひきを拒絶きょぜつし、暴力ぼうりょくに線せんを引ひく」（対談たいだん），立岩たていわ・杉田すぎた［2017:177-238］　［131］［＋］
◆立岩たていわ真しん也編へん　2015/05/31　『与あたえられる生死せいし：1960年代ねんだい――『しののめ』安楽あんらく死し特集とくしゅう／あざらしっ子こ／重度じゅうど心身しんしん障害しょうがい児じ／「拝啓はいけい池田いけだ総理そうり大学だいがく殿どの」他た』，Kyoto Books
◇――――　2016/04/29　『青あおい芝しば・横塚よこつか晃一こういち・横田よこた弘ひろし：1970年ねんへ／から』，Kyoto Books　327.4kb　\700　→Gumroad　［＋］
◇立岩たていわ真しん也・小林こばやし勇人はやと編へん　2005　『＜障害しょうがい者しゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあん＞関連かんれん資料しりょう』，Kyoto Books <3#22>
◆津田つだ敏秀としひで　20040629　『医学いがく者しゃは公害こうがい事件じけんで何なにをしてきたのか』，岩波書店いわなみしょてん，256p.　ISBN-10:4000221418　ISBN-13:9784000221412　2600+　[amazon]／[kinokuniya] ※ m34
◇――――　20091106　「水俣病みなまたびょう問題もんだいに関かんする解説かいせつ的てき意見いけん書しょ」　https://www.okayama-u.ac.jp/user/envepi/dl/13_20120217.pdf
◇――――　20140516　『医学いがく者しゃは公害こうがい問題もんだいで何なにをしてきたのか』，岩波書店いわなみしょてん，344p.　ISBN-10:4006003110　ISBN-13:9784006003111　1300+　[amazon]／[kinokuniya] ※ m34
◇宇井うい純じゅん　19990725　「医学いがくは水俣病みなまたびょうで何なにをしたか」，『ごんずい』53（水俣病みなまたびょうセンター相思そうし社しゃ）http://soshisha.org/gonzui/53gou/gonzui_53.htm#anchor605632
◇宇尾野うおの公義きみよし　197303　「いわゆる難病なんびょうの概念がいねんとその対策たいさくの問題もんだい点てん」，『公衆こうしゅう衛生えいせい』37-3:186-192(42-48)
◎渡辺わたなべ理恵子りえこ　19751225　『愛あいと闘たたかいの序章じょしょう――スモンと共ともに歩あゆんだキャンパスの青春せいしゅん』，立たて風ふう書房しょぼう，282p.　ASIN:B000J9WDHA　欠かけ品ひん　[amazon] ※ n02. d07smon.　［＋］
◇矢吹やぶき文敏ふみとし　20140325　『ねじれた輪わゴム――山形やまがた編へん』，生活せいかつ福祉ふくし社しゃ，307p.　※ d00sm. n02. oi. ［＋］
◇矢吹やぶき紀おさむ人じん　200510　『水俣病みなまたびょうの真実しんじつ――被害ひがいの実態じったいを明あきらかにした藤野ふじの糺ただし医師いしの記録きろく』，大月書店おおつきしょてん，221p.　ISBN-10: 4272330446　ISBN-13: 978-4272330447　欠かけ品ひん　［amazon］／［kinokuniya］　※ hsm, ms, m34
◇山本やまもと崇たかし記き・北村きたむら健太郎けんたろう編へん　2008　『不和ふわに就て――医療いりょう裁判さいばん×性せい同一どういつ性せい障害しょうがい／身体しんたい×社会しゃかい』，生存せいぞん学がく研究けんきゅうセンター報告ほうこく３ <○>
◇吉村よしむら夕ゆう里さと　20080301　「精神せいしん障害しょうがいをめぐる組織そしき力学りきがく――全国ぜんこく精神せいしん障害しょうがい者しゃ家族かぞく会かい連合れんごう会かいを事例じれいとして」，『現代げんだい思想しそう』36-3(2008-3):138-155
◇――――　20091220　『臨床りんしょう場面ばめんのポリティクス――精神せいしん障害しょうがいをめぐるミクロとマクロのツール』，生活せいかつ書院しょいん
◇全ぜん家いえ連れん30年ねん史し編集へんしゅう委員いいん会かい編へん　199709　『みんなで歩あるけば道みちになる――全ぜん家いえ連れん30年ねんのあゆみ』，全国ぜんこく精神せいしん障害しょうがい者しゃ家族かぞく会かい連合れんごう会かい　https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA33837061
◆全国ぜんこく重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ（者しゃ）を守まもる会かい編へん　19830905　『この子こたちは生いきている――重おもい障害しょうがいの子こと共ともに』，ぶどう社しゃ，230p.　ASIN: B000J77FI4　［amazon］　※　j01.
◇全国ぜんこく精神せいしん障害しょうがい者しゃ団体だんたい連合れんごう会かい準備じゅんび会かい・全国ぜんこく精神せいしん障害しょうがい者しゃ家族かぞく会かい連合れんごう会かい編へん　19930415　『こころの病やめい――私わたしたち100人にんの体験たいけん』，中央ちゅうおう法規ほうき出版しゅっぱん
◇全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん支部しぶ有志ゆうし　197609「障害しょうがい者しゃ施設しせつ労働ろうどう者しゃのディレンマ――障害しょうがい者しゃ・福祉ふくし労働ろうどう者しゃの解放かいほうをめざして」，『現代げんだいの眼め』17(9): 266-275［＋］
◇全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん支部しぶ　197610「ただ,あたりまえの労働ろうどう者しゃとして――「精せい薄うす」施設しせつ・秩父ちちぶ学園がくえんにおける職業病しょくぎょうびょう闘争とうそう」，『月刊げっかん労働ろうどう問題もんだい』(227): 54-59　［＋］

◇『全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん組合くみあいニュース』　http://www.arsvi.com/m/zkcg.htm
◆福祉ふくし解体かいたい編集へんしゅう委員いいん会かい編へん　19731001　『季刊きかん福祉ふくし解体かいたい』準備じゅんび号ごう，福祉ふくし解体かいたい編集へんしゅう委員いいん会かい，73p.　※r e19.

■■連載れんさいに載のせられなかった部分ぶぶん　文献ぶんけんは［＋］

★　「もう一人ひとり、松山まつやま善ぜん三さんの一いち九きゅう六ろく一いち年ねんと八はち一いち年ねん
　八はち月がつ二に七なな日にちに亡なくなった松山まつやま善よし三さんは、今度こんどの本ほんでもいくらか出でてくるが、連載れんさいでも「生なまの現代げんだいのために・４」「６」等とう幾いく度どか言及げんきゅうしている（［2014-(4),2015-7,113］［2014-(6),2015-9,115］、挙あげた文献ぶんけん略りゃく）。松山まつやまは、聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの夫婦ふうふを描えがく映画えいが『名なもなく貧まずしく美うつくしく』を一いち九きゅう六ろく一いち年ねんに撮とった人ひとだが、同おなじ六ろく一いち年ねんに「日本にっぽん全国ぜんこくの子こを持もつ母親ははおやたちを恐怖きょうふのどん底ぞこにおとし入いれた」ポリオの流行りゅうこうのこと、そして脳性のうせいまひの人ひとについて、取材しゅざい記事きじを書かいてもいる。恐おそろしい障害しょうがいのこと、けれども懸命けんめいによくなろうとする人ひとたちを描えがく。そして、その二に〇年ねん後ご、一いち九きゅう八はち一いち年ねんには『典子のりこは、今いま』というサリドマイド児じとして生うまれた女性じょせいを主役しゅやくにした映画えいがを作つくる。前者ぜんしゃは、清きよく美うつくしく生いきる人ひとを描えがく。後者こうしゃは、旅行りょこうしてみたり水泳すいえいしてみたり、より自然しぜんに生いきる姿すがたを撮とる。この年としは「国際こくさい障害しょうがい年ねん」で、明あかるく強つよい障害しょうがい者しゃの姿すがたを多おおくの観客かんきゃくが観みた。この八はち一いち年ねん、六ろく一いち年ねんにはベルギーでサリドマイドの子こを親おやが殺ころし有罪ゆうざいとなるが世論せろんは親おやを支持しじしたという事件じけんがあったこと、それをきっかけに、『婦人ふじん公論こうろん』で障害しょうがい者しゃ殺ころしが議論ぎろんされ、生なま殺ころせを決きめる審議しんぎ会かいを作つくるべきだといったことを水上みずかみ勉つとむや石川いしかわ達三たつぞうが言いったことは、たぶん忘わすれられている。見みせ物もの小屋こやについての言及げんきゅうがあり、奇形きけいのおぞましさが言いわれ、殺ころすことがそれにつなげられたことももう語かたられない。ただし、八はち一いち年ねんの映画えいがの主人公しゅじんこうは生後せいごすぐに肩かたからすぐに出でている手て――六ろく〇年代ねんだいには「あざらしっ子こ」と呼よばれた――を手術しゅじゅつでとってしまっていて、奇形きけいはあまり感かんじさせないのでもある。こうしておどろおどろしいことは軽減けいげんされている。
　第だい１部ぶ第だい２章しょう「障害しょうがい者しゃ殺ころしと抵抗ていこうの系譜けいふ」の２・３・５にこれらが出でてくる。さて、その間あいだに何なにが変かわったのか、また変かわらなかったのか。なぜこのことを本ほんに記しるしたのか。やはりもっとくどく書かいたほうがよかったかもしれない。たしかに変かわったことはある。社会しゃかいは障害しょうがい・障害しょうがい者しゃにより肯定こうてい的てきになった、と言いってもよい。ただそれは、忘わすれることによって、ないことにして、そして過剰かじょうと思おもわれるものを実際じっさいになくすることによって、欠損けっそんだけがあるものとすることによって得えられている。それは、この事件じけんを引ひき起おこした人ひとのその行おこないに抑制よくせい的てきに作用さようするだろうか。そうはならないはずだ。その人ひとは、「そういう「普通ふつうの障害しょうがい者しゃ」は問題もんだいない、問題もんだいだと言いうのは…」と言いうだろう。それを私わたしたちは受うけ止とめることができる。」

◇磯いそ春樹はるき編へん　2010/09/01　『ここまで』　［＋］
◇糸賀いとが一雄かずお　20031220　『この子こらを世よの光ひかりに――近江学園おうみがくえん二に十じゅう年ねんの願ねがい』，日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい，315p.　ISBN-10:4140808365　ISBN-13:978-4140808368　1900+　[amazon]／[kinokuniya] ※ j01. i05　［＋］
◇糸賀いとが一雄かずお生誕せいたん100年ねん記念きねん事業じぎょう実行じっこう委員いいん会かい研究けんきゅう事業じぎょう部会ぶかい編へん　20140329　『糸賀いとが一雄かずお生誕せいたん100年ねん記念きねん論ろん文集ぶんしゅう――生いきることが光ひかりになる』，糸賀いとが一雄かずお生誕せいたん100年ねん記念きねん事業じぎょう実行じっこう委員いいん会かい，350p.　1,500+ ※ j01.　［＋］
◇岡崎おかざき英彦ひでひこ　19780415　『障害しょうがい児じと共ともに三さん十じゅう年ねん――施設しせつの医師いしとして』，医療いりょう図書としょ出版しゅっぱん社しゃ，290p.　ASIN: B000J7WDGS　欠かけ品ひん　［amazon］ ※ ds
◇松下まつした周一しゅういち・高谷たかや清きよし　20040620　『蒼あおい水脈すいみゃく――満蒙まもう開拓かいたく青少年せいしょうねん義勇軍ぎゆうぐんから「中国ちゅうごく残留ざんりゅう孤児こじ」支援しえんへ』，つむぎ出版しゅっぱん，110p.　ISBN-10: 4876681406　ISBN-13: 978-4876681402　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　　19760801　『子こどもの発達はったつと障害しょうがい』，医療いりょう図書としょ出版しゅっぱん社しゃ，222p.　ASIN: B000J86DL8　欠かけ品ひん　[amazon] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　1983　『重症じゅうしょう児じのいのちと心しん――びわこ学園がくえん療育りょういくリポート』，青木あおき書店しょてん，障害しょうがい者しゃ問題もんだい双書そうしょ，216p.　［＋］
◇高谷たかや清きよし　1983　『重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ――びわこ学園がくえんからの報告ほうこく』，青木あおき書店しょてん，障害しょうがい者しゃ問題もんだい双書そうしょ，220p.　［＋］
◇高谷たかや清きよし　19880920　『嘔吐おうと』，近代きんだい文芸ぶんげい社しゃ，200p.　ISBN-10: 4896077881　ISBN-13: 978-4896077889　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　19961130　『支ささえ子こ――障害しょうがい児じと家族かぞくの生せい』，労働ろうどう旬報じゅんぽう社しゃ，205p.　ISBN-10: 4845104598　ISBN-13: 978-4845104598　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　199704　『はだかのいのち――障害しょうがい児じのこころ、人間にんげんのこころ』，大月書店おおつきしょてん，206p.　ISBN-10: 4272410954　ISBN-13: 978-4272410958　［amazon］／［kinokuniya］　※
◇高谷たかや清きよし　19990409　『透明とうめいな鎖くさり――障害しょうがい者しゃ虐待ぎゃくたいはなぜ起おこったか』，大月書店おおつきしょてん，236p.　ISBN-10:4272360248　ISBN-13:978-4272360246　1600+　[amazon]／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　20020731　『埋うめ立たて地ちからの叫さけび――ある住民じゅうみん運動うんどうの記録きろく』，技術ぎじゅつと人間にんげん，改訂かいてい新版しんぱん，初版しょはん：20010731，241p.　ISBN-10: 4764501392　ISBN-13: 978-4764501393　欠かけ品ひん　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　20030220　『蜂はちが戦たたかい椰子やしも働はたらく――南みなみベトナム解放かいほうベンチェの戦線せんせん』，文理ぶんり閣かく，222p.　ISBN-10: 4892594245　ISBN-13: 978-4892594243　1,800+　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　200308　『こころを生いきる――人間にんげんの心しん・発達はったつ・障害しょうがい』，三さん学がく出版しゅっぱん，222p.　ISBN-10: 492113457X　ISBN-13: 978-4921134570　［amazon］／［kinokuniya］　※
◇高谷たかや清きよし　20050420　『異質いしつの光ひかり――糸賀いとが一雄かずおの魂たましいと思想しそう』，大月書店おおつきしょてん，332p.　ISBN-10: 4272360515　ISBN-13: 978-4272360512　2,200+　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　20080531　『こどもの心しん・おとなの眼め――人間にんげん・障害しょうがい・思想しそう』，クリエイツかもがわ，206p.　ISBN-10: 4902244977　ISBN-13: 978-4902244977　1,700+　[amazon] ／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし　20111021　『重おもい障害しょうがいを生いきるということ』，岩波いわなみ新書しんしょ，208p.　ISBN-10:400431335X　ISBN-13:978-4004313359　700+　[amazon]／[kinokuniya] ※ ds
◇高谷たかや清きよし・加藤かとう直樹なおき　19750120　『障害しょうがい者しゃ医療いりょうの思想しそう』，医療いりょう図書としょ出版しゅっぱん社しゃ，241p.　ASIN: B000J86E2Q　欠かけ品ひん　[amazon] ※ ds
◇高谷たかや清きよし・武内たけうち一はじめ・植田うえだ章あきら編へん　1997　『障害しょうがい者しゃの健康けんこうと医療いりょう保障ほしょう』，法律文化社ほうりつぶんかしゃ，233p.　［＋］
◇高谷たかや清きよし・田中たなか杉すぎ恵めぐみ　1973　『日本にっぽんの子こどもたち――康やすし・発達はったつへの要求ようきゅう』，鳩ばとの森もり書房しょぼう，265p.　［＋］

■運動うんどうについての本ほん

■近藤こんどう喜代太郎きよたろう

　「患者かんじゃらの「アドボカシー（advocacy）」とは、自みずからの病気びょうきを理解りかいしてもらい、当局とうきょく、医療いりょう界かい、世論せろんなどに希望きぼうを伝つたえ、実現じつげんをめざすことである。
　患者かんじゃが苦境くきょうを訴うったえ、制度せいどを求もとめる時代じだいになったようだ。近年きんねん、同おなじ考かんがえをもつ人々ひとびとが集団しゅうだんで意思いし表示ひょうじし、制度せいどの新設しんせつ・廃止はいしなどを求もとめることが多おおくなった。このような運動うんどう体たいには行いき過すぎ、身勝手みがってもあるが、多おおくの場合ばあい、激動げきどうする社会しゃかいのなかで行政ぎょうせいが硬直こうちょくし、きめ細こまかい役割やくわりを果はたせないことへの人々ひとびとの告発こくはつでもあり、幅広はばひろい市民しみんが共感きょうかんを覚おぼえている。
　患者かんじゃ数すうの少すくない難病なんびょうなどは、患者かんじゃも座ざしていては医療いりょう福祉ふくし政策せいさくが自然しぜんに増進ぞうしんするものでは△244 なく、行政ぎょうせい、学界がっかいに自みずからの問題もんだいを知しらしめ、望のぞむ成果せいかを自みずから闘たたかいとる時代じだいなのである。
　こうした運うん動体どうたいには目的もくてきを達たっすれば解散かいさんする「期成きせい同盟どうめい」もあるが、多おおくの問題もんだいを抱かかえる難治なんじ性せいの病気びょうきなどでは恒常こうじょう的てきな患者かんじゃ団体だんたいがつくられる。一般いっぱんに病気びょうきごとに国内こくないの患者かんじゃ団体だんたいができ、国際こくさい的てきにも同おなじ病気びょうきの団体だんたいが国際こくさい組織そしきをつくる例れいがある。
　患者かんじゃ団体だんたいの目的もくてき・意義いぎは病気びょうきによって異ことなる点てんもあるが、①患者かんじゃ・家族かぞくの親睦しんぼく、情報じょうほう交換こうかん、慰なぐさめ合あい、②官公庁かんこうちょうへの制度せいど要求ようきゅう、研究けんきゅう費ひの増額ぞうがくなどの要求ようきゅう、③医療いりょう界かいへの研究けんきゅうの振興しんこう、専門せんもん的てき医療いりょうの充実じゅうじつなどの要求ようきゅう、④集会しゅうかいの主催しゅさい、会誌かいしの発行はっこうなどの広報こうほう活動かつどう、などがあり、必要ひつように応おうじてデモ行進こうしん、街頭がいとう募金ぼきん、ビラ配くばりなども行おこなわれている。／外国がいこくだけでなく、日本にっぽんにも成功せいこう例れいがある。「日本にっぽん筋きんジストロフィー協会きょうかい」は、一いち九きゅう五ご〇（昭和しょうわ二に五ご）年代ねんだいに「進行しんこう性せい筋すじ萎縮いしゅく症しょう児じ親おやの会かい」として発足ほっそくし、空そら床ゆかがめだつ結核けっかく病棟びょうとうをどう転用てんようするかを考かんがえていた当時とうじの厚生省こうせいしょうに、筋すじジス病棟びょうとうを全国ぜんこく展開てんかいさせた。また、その時点じてんの総理そうり大臣だいじんへの直訴じきそによって国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンター創立そうりつの原動力げんどうりょくとなり、多おおくの筋すじジス関係かんけいの研究けんきゅう班はんに巨額きょがくの国費こくひが投とうじられる圧力あつりょくとなっている。
　最近さいきんの顕著けんちょな例れいにがん患者かんじゃの運動うんどうがある。自身じしん、がんを患わずらう医師いし、議員ぎいんが主体しゅたいとなって日本にっぽんのがん患者かんじゃのおかれた苦境くきょうを訴うったえ、マスコミのカも借かりて「がん対策たいさく基本きほん法ほう」という立法りっぽうをかちとった。△245」（近藤こんどう［2007］◎）

◇近藤こんどう喜代太郎きよたろう　20071205　『医療いりょうが悲鳴ひめいをあげている――あなたの命いのちはどうなるか』，西村書店にしむらしょてん，246p.　ISBN-10: 4890136150　ISBN-13: 978-4890136155　952+　[amazon]／[kinokuniya] ※

■重心じゅうしん

　「療育りょういく」「医療いりょう機関きかんである国立こくりつ療養りょうよう所しょに重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じの委託いたくベッドがおかれて、今いままでにはなかったいわゆる療育りょういくという問題もんだいが起おこってきた。つまり医療いりょうのみでなく生活せいかつ指導しどう、訓練くんれんなどを行おこなわなければならないことになったのである。人間にんげんの発達はったつには、肉体にくたい的てきにも精神せいしん的てきにも年齢ねんれいによる限界げんかいがあり、障害しょうがい児じであればことに早期そうきに教育きょういくと訓練くんれんをしなければ効果こうかをあげ得えないものである。しかるに現在げんざい入所にゅうしょしているものは決けっして低てい年齢ねんれいのみではなく、かつ年々ねんねん加か齢よわいして行いくのである。ここに生活せいかつ指導しどうが効果こうかをあげ得えない一ひとつの理由りゆうがある。また比較的ひかくてき年長ねんちょうになって、拘かかわ縮ちぢみが高度こうどになってしまったものについては理学りがく療法りょうほうによる治療ちりょうは困難こんなんであり、脳性のうせい麻痺まひにたいする適てき確かくな薬物やくぶつ治療ちりょうもないのであるが、現在げんざい入所にゅうしょしているものにはこうした例れいが多おおいのである。
□現在げんざいの入所にゅうしょ基準きじゅんは昭和しょうわ四よん一いち年ねん五ご月がつに出だされたものであり、それ以前いぜんのものは廃止はいしになった。そうして「障害しょうがいの程度ていど、家庭かていの状況じょうきょう等とうを勘案かんあんして児童じどう相談そうだん所しょにおいて入所にゅうしょを必要ひつようと判定はんていした重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ（者しゃ）であること」となっているが、児童じどう相談そうだん所しょにおいての判定はんていの基準きじゅんとして、昭和しょうわ三さん八はち年ねん七なな月がつの通達つうたつがまだ残のこっている現状げんじょうである。こうした理由りゆうから、現在げんざいの重おも障さわ児こ施設しせつにはいわば掃はきだめの様ようにいろいろの種類しゅるいと程度ていどの障害しょうがい児じが△259 収容しゅうようされている状態じょうたいである。定義ていぎどうりの重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じの中なかには、教育きょういく訓練くんれんによる発達はったつ効果こうかを期待きたいできないものもあるが、現在げんざいの様ように障害しょうがいの種類しゅるいも障害しょうがい程度ていどもいろいろである、いわゆる重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じを収容しゅうようしている状況じょうきょう下かにおいては、生活せいかつ指導しどう教育きょういく、訓練くんれんというものがかなり大おおきな役割やくわりを持もつことになる。一方国立療養所重症心身障害児病棟における指導しどう、訓練くんれん関係かんけいの職員しょくいん構成こうせいは次つぎのとおりである。［…］ □この人数にんずうでは、すべての入所にゅうしょしている障害しょうがい児じにたいして充分じゅうぶんな療育りょういくはでき難がたいといえよう。四よん三さん年ねんの施設しせつ長ちょう会議かいぎにおける指示しじ事ごと頂いただきには「障害しょうがい児じの生活せいかつ指導しどうは障害しょうがい児じに接触せっしょくする全ぜん職員しょくいんがこれに関係かんけいするのが当然とうぜんであるが、特とくに児童じどう指導しどう員いん、保母ほぼ、心理しんり判定はんてい員いん、ケースワーカーがこの任にんにあたることになる」と述のべられているが、現状げんじょうでは実効じっこうをあげるには甚はなはだ困難こんなんである。重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい児じ施設しせつが、単たんなる救護きゅうご的てきのものでなく、収容しゅうようされた障害しょうがい児じの心身しんしんを発達はったつさせて行いくようなものでなければならず、改善かいぜんすべき点てんが多おおいというべきである。」

■研究けんきゅう

★□▼1）西多賀にしたが病院びょういんの場合ばあい
　▼2)　長良ながら病院びょういんの場合ばあい
　「重心じゅうしん病棟びょうとう看護かんご要員よういん傾斜けいしゃ配置はいちに関かんして」という題だいで長良ながら病院びょういん長ちょう古田ふるた富久ふくより原稿げんこう◎が寄よせられた。以下いか原文げんぶんのまま引用いんようする。
　「長良ながら病院びょういんが重心じゅうしん児じ収容しゅうようを開始かいししたのは昭和しょうわ四よん二に年ねん二に月がつであり、昭和しょうわ四よん八はち年ねん一いち月がつに一いち二に〇床しょうがほぽ満まん床ゆかになった。その間あいだ、次つぎの諸点しょてんが問題もんだいとして浮うかび上あがって来きた。／1）当初とうしょ比較的ひかくてき重症じゅうしょう児じが入院にゅういんしたが、入院にゅういん後ごの療育りょういくにより軽症けいしょう化かした。△261／（2）最近さいきんの入院にゅういん児じは当初とうしょより一般いっぱんに軽症けいしょう化かした。
（3）以上いじょうがいわゆる「動うごく重おも障さわ児こ」問題もんだいとして新あらたな対策たいさくの必要ひつよう性せいを生しょうじた。／（4）保護ほご者しゃより教育きょういく（学籍がくせきを含ふくむ）の要望ようぼうが出だされて来きた。／（5）これらのことは児童じどう福祉ふくし法ほうが目的もくてきとしている治療ちりょう、日常にちじょう生活せいかつの指導しどうのうち、後者こうしゃを大幅おおはばに必要ひつようとする患児の増加ぞうかを意味いみする。／（6）今後こんご、法ほうが規定きていする目的もくてきを達たっするためには、動うごく重おも障さわ児こに適応てきおうし二に病棟びょうとう運営うんえいを行おこない、日常にちじょう生活せいかつ指導しどうを重点じゅうてんとして管理かんりする必要ひつようが生しょうじた。
□○研究けんきゅう病棟びょうとう運営うんえいの構想こうそう
□看護かんご単位たんいを二箇にか病棟びょうとう合あわせ一いち単位たんいとする。内うち一いち箇病棟とうを研究けんきゅう挽●病棟びょうとうとして看護かんご婦ふ二に～三さん名めいを配置はいちし、それ以外いがいは指導しどう員いん、保母ほぼ、看護かんご助手じょしゅ（保母ほぼ有ゆう資格しかく者しゃ）とし、指導しどう、保育ほいく面めんを充実じゅうじつさせる。研究けんきゅう病びょう棟とうについては保母ほぼ、看護かんご助手じょしゅも夜勤やきんを行おこない、看護かんご婦ふは同どう一いち単位たんい病棟びょうとうより巡回じゅんかいを行おこなう。［…］結論けつろん／病棟びょうとう内ないにての以上いじょうのような実験じっけん的てき運営うんえいは、それなりの努力どりょくと成果せいかが認みとめられたが、病棟びょうとうという医療いりょう法ほう上じょうの制約せいやくの下したでは、最初さいしょ予想よそうさえできなかった変化へんかを示しめす重心じゅうしん児じに対応たいおう不能ふのうになって来きたのと、重心じゅうしん児じ対策たいさくは施設しせつ収容しゅうようが唯一ゆいいつの方法ほうほうではなく、在宅ざいたく下かに地域ちいき社会しゃかい全体ぜんたいが取とり組くんでゆくのでなければ、一いち病院びょういんの運営上うんえいじょうの努力どりょくだけではどうにもならない時点じてんに来きていることが痛感つうかんされ、今後こんごは在宅ざいたく間あいだ題だいとの関連かんれんで病棟びょうとう連れん営がなされるべきと思おもう。」
（保坂ほさか・阿部あべ［1976］◎）

■施設しせつについて

□「島田しまだ療育りょういく園えん」他た

◎明神みょうじんもと子こ　20150120　『どんなに障害しょうがいが重おもくとも――1960年代ねんだい・島田しまだ療育りょういく園えんの挑戦ちょうせん』，大月書店おおつきしょてん，261p.　ISBN-10: 4272360833　ISBN-13: 978-4272360833　1,800+　[amazon] ／[kinokuniya] ※　［＋］
◇石田いしだ圭二けいじ　19820925　「重度じゅうど障害しょうがい者しゃは意志いしなき人間にんげんか――島田しまだ療育りょういく園えんその後ご」，『福祉ふくし労働ろうどう』16:103-109　［＋］
◇――――　2016/04/29　『青あおい芝しば・横塚よこつか晃一こういち・横田よこた弘ひろし：1970年ねんへ／から』，Kyoto Books　327.4kb　\700　→Gumroad　［＋］
◇――――　2015/06/03　「再刊さいかんにあたって　解説かいせつ」，横田よこた［2015］→立岩たていわ編へん［2016］　［118］［＋］
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　花田はなたは施設しせつを作つくることには賛成さんせいだとしつつ、近ちかくに小ちいさいものをたくさん作つくった方ほうがよいこと、医療いりょう設備せつび・機器ききに金かねをかけることはないこと、芸能人げいのうじんなど「素人しろうと」の意見いけんが通かよってしまうことへの疑義ぎぎ、国立こくりつへの移管いかんによって二に重じゅうに退職たいしょく金きんが発生はっせいすることへの疑問ぎもん、等ひとし。ただこの時期じき、それが目立めだつことはなかった。さらにそれ以前いぜん、水上みずかみ勉つとむの「拝啓はいけい」に対たいしても批判ひはんを行おこなっている。そしてその批判ひはんが向むけられたのは、「拝啓はいけい」を書かいたのと同おなじ水上みずかみ勉つとむ他たの座談ざだん会かい（……小林こばやし提ひさげ樹じゅも出席しゅっせきしている）で障害しょうがい児じの生なま殺ころせを政府せいふが決きめるのがよいといった主張しゅちょうをしていることに対たいしてもなされる……。ことはまた後あとで紹介しょうかいする。それはこの頃ころには既定きていの物語ものがたりとなっていた。この人ひとたちは同時どうじに……を言いったのでもあった。矛盾むじゅんはしない。小林こばやし提ひさげ樹じゅは反対はんたいするが――後のちに問題もんだいにされる――については、…。（さらに加くわえれば、七なな〇年代ねんだいの「阻止そしする会かい」の呼よびかけ人にんではあった。ここには松田まつだ・……が入はいっている。）微妙びみょうな問題もんだいであるからだとは言いえよう。
　横塚よこつかの七なな〇年ねんの文章ぶんしょうにも「ある福祉ふくし関係かんけい者しゃは、「数すう年ねん前まえドイツでおきたサリドマイド児じ殺ごろしにつき某ぼう女子大じょしだい生せいにアンケートを求もとめたところ、殆んどが殺ころしても仕方しかたがない。罪つみではないというように答こたえた」と語かたっていた。また「犬いぬや猫ねこを殺ころしても罪つみにならない、だから今度こんどの場合ばあいも果はたして罪つみと言いえるのかどうか」と言いった人ひともある。」【80】という箇所かしょがある。そうして、変かわらないものは変かわらない中なかで、批判ひはんを始はじめる。座談ざだん会かいの時ときからでも八はち年ねんしかたっていない。　六ろく〇年代ねんだい前半ぜんはんにも、横田よこたらも関かかわっていた脳性のうせいまひ者しゃの文芸ぶんげい同人どうじん誌し『しののめ』、その中心ちゅうしんにいた花田はなた春はる兆ちょう〈しゅんちょう〉らが安楽あんらく死しの問題もんだいを取とり上あげたり、その座談ざだん会かいでの発言はつげんを批判ひはんしたり、問題もんだいにしてはいる。それがまず横塚よこつからの下地したじにはある。ただ花田はなたも基本きほん的てきには憤いきどおっているのではあるが、韜晦とうかい〈とうかい〉というか、バランスのとれたい方いかたでものを言いっている。それが変かわった。」（立岩たていわ［］）

□「全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん」について全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん支部しぶ有志ゆうし［197609］◎、全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん支部しぶ［197610］◎、『全ぜん厚生こうせい秩父ちちぶ学園がくえん組合くみあいニュース』◎
□「整せい肢し療護りょうご園えん」

　「横塚よこつかは整せい肢し療護りょうご園えん――東京とうきょうにあったそれも以後いご各地かくちに設置せっちされるようになる整せい肢し療護りょうご園えんの最初さいしょのものであったはずだ――に入所にゅうしょしていたその時ときに、小学校しょうがっこう六ろく年ねんに編入へんにゅうされ、児童じどう福祉ふくし法ほうの適用てきよう切きれによって療護りょうご園えん退すさ園えんと同時どうじに中学校ちゅうがっこう二に年ねんで退学たいがくしている。この期間きかん、横塚よこつかが自治じち会かいの長ちょうなど務つとめたことを矢田やた龍二りゅうじ（→註▼）が記しるしていることは立岩たていわ［2015c］◎でも紹介しょうかいした。横塚よこつかの父ちちは千葉ちば県けんの教育きょういく行政ぎょうせいの「上うえ」の方ほうにいた人ひとだという。全国ぜんこくにいくつかしか施設しせつがなかった頃ころの状況じょうきょうにはそんなところがあったのかもしれない。
　ちなみに横塚よこつかはその後ご、五ご五ご年ねん四よん月がつ国立こくりつ身体しんたい障害しょうがいセンター（現在げんざいは国立こくりつ障害しょうがい者しゃリハビリテーションセンター）――ここも国立こくりつの身体しんたい障害しょうがい者しゃ更生こうせい指導しどう所しょとして四よん九きゅう年ねん、日本にっぽんで最初さいしょに開設かいせつされたセンターだった――に入所にゅうしょ（五ご六ろく年ねん三さん月がつ退すさ所しょ）している。時期じき的てきにはこの後のちになるが、このセンターでは和田わだ博夫ひろお・田中たなか豊ゆたからがポリオや脳性のうせい麻痺まひの人ひとたち他たに行おこなっていた手術しゅじゅつがセンターの方針ほうしんで打うち切きられそうになると入所にゅうしょ者しゃらが抗議こうぎ行動こうどうを起おこし、センターと長期ちょうきに渡わたって対立たいりつすることになった。この闘争とうそう・事件じけんについてはそこに入所にゅうしょしこの闘争とうそうにいっとき関かかわった二日市ふつかいち安やすの記述きじゅつがある。その著書ちょしょに二日ふつか市し［1979］◎［1982］◎［1995］◎。彼かれも「しののめ」の同人どうじんであり、またのちには「障害しょうがい者しゃの生活せいかつ保障ほしょうを要求ようきゅうする連絡れんらく会議かいぎ（障害しょうがい連れん）」や「障害しょうがい児じを普通ふつう学校がっこうへ全国ぜんこく連絡れんらく会かい」の中心ちゅうしん的てきな存在そんざいの一人ひとりだった。この闘争とうそうについての一いち次じ資料しりょうを用もちいた歴史れきし研究けんきゅうとして鈴木すずき雅子まさこ［2012］◎がある。」

◇荒井あらい裕樹ゆうき・立岩たていわ真しん也・臼井うすい正樹まさき　2016/12/20　「横田よこた弘ひろし　その思想しそうと障害しょうがいを巡めぐって」，『ヒューマンサービス研究けんきゅう』6:22-53,,（神奈川かながわ県立けんりつ保健ほけん福祉ふくし大学だいがく）　［＋］

　「また、松山まつやま善ぜん三さんっていう映画えいが監督かんとくがいます。高峰たかみね秀子ひでこが妻つまだったんですけれども、彼女かのじょも関かかわって1981年ねんに『典子のりこは、今いま』っていう映画えいがを撮とっています。皆みなさん知しっていますか。サリドマイドで生うまれた熊本くまもとの人ひとが旅たびに出でるみたいな内容ないようです。ノンフィクションではないんだけれども、サリドマイドの本人ほんにんが出でている映画えいがで、当時とうじ、皇太子こうたいし殿下でんかも見みに行いったという、何なん百ひゃく万まん人にんを動員どういんしたっていう映画えいがです。この松山まつやま善ぜん三さんが61年ねんに「小児しょうにマヒと闘たたかう人々ひとびと」（松山まつやま［1961］、立岩たていわ編へん［2015］に再さい録ろく）で書かいている話はなしっていうのは、やっぱり小児しょうにマヒがいかに悲惨ひさんであって、ポリオがいかに悲惨ひさんであって、それからＣＰはもっと悲惨ひさんであって、それをいかに医療いりょう者しゃたちが、一生懸命いっしょうけんめい治なおそうと努力どりょくしているか、その涙なみだぐましい姿すがたを見みよ、みたいな、そういう話はなしなんです。そういう話はなしがこの中なかであって、なおかつ、それから８年ねんという短みじかい時間じかんの間あいだに、1970年ねんっていう時ときが訪おとずれる。これは一体いったいなんだろかっていうことです。
　しかも、話はなしはもっと複雑ふくざつでもあるかもしれず、これもさっき荒井あらいさんと雑談ざつだんしたんだけれども、たとえば横塚よこつか晃一こういちは、整せい肢し療護りょうご園えんっていう、日本にっぽんでいえばリハビリテーションっていうか、医療いりょう的てきリハビリテーションっていったらいいんですか、そういったものの先駆せんくみたいなところに入はいっていた人間にんげんでもあって、そこの自治じち会かいの会長かいちょうなんかしたのかな、そういった人間にんげんでもある。脳性のうせいマヒを治なおすってことに一生懸命いっしょうけんめいで、少すくなくともその時期じき一番いちばん先駆せんく的てきであったところに、少すくなくとも彼かれは何なん年ねんかいたりしたわけです。
　そうすると、障害しょうがいを治なおすというようなこと、あるいは、障害しょうがいを否定ひていするとか肯定こうていするっていうのは一体いったいどういうことなのかということを、我々われわれは否応いやおうなく考かんがえざるを得えないことにもなるわけです。しかし、否いや応おうなく考かんがえるためには、そういった非常ひじょうに素朴そぼくな否定ひていといったものがあった時期じき、そしてそれが、そのまま通とおった時期じき、そしてそれが、７年ねん、８年ねんと経たった時期じきに、一転いってんしてそれに対たいする強力きょうりょくなカウンターが出でている。そのとき、それから、その後ごですね、72～73年ねんと、その後ごになります。たった10年ねんでも15年ねんでもいいわけですけど、その間あいだに何なにが起おこったのかっていうことを、やはり我々われわれは拾ひろい上あげて、そしてそれをもとにして考かんがえていくということが必要ひつようだろう。横田よこたさんなら、横田よこたさんっていう人ひともそういうところにいた。」

□「国立こくりつ身体しんたい障害しょうがいセンター」（現在げんざいは国立こくりつ障害しょうがい者しゃリハビリテーションセンター）

　「ちなみに横塚よこつかはその後ご、五ご五ご年ねん四よん月がつ国立こくりつ身体しんたい障害しょうがいセンター（現在げんざいは国立こくりつ障害しょうがい者しゃリハビリテーションセンター）――ここも国立こくりつの身体しんたい障害しょうがい者しゃ更生こうせい指導しどう所しょとして四よん九きゅう年ねん、日本にっぽんで最初さいしょに開設かいせつされたセンターだった――に入所にゅうしょ（五ご六ろく年ねん三さん月がつ退すさ所しょ）している。時期じき的てきにはこの後のちになるが、このセンターでは和田わだ博夫ひろお・田中たなか豊ゆたからがポリオや脳性のうせい麻痺まひの人ひとたち他たに行おこなっていた手術しゅじゅつがセンターの方針ほうしんで打うち切きられそうになると入所にゅうしょ者しゃらが抗議こうぎ行動こうどうを起おこし、センターと長期ちょうきに渡わたって対立たいりつすることになった。この闘争とうそう・事件じけんについてはそこに入所にゅうしょしこの闘争とうそうにいっとき関かかわった二日市ふつかいち安やすの記述きじゅつがある。その著書ちょしょに二日ふつか市し［1979］◎［1982］◎［1995］◎。彼かれも「しののめ」の同人どうじんであり、またのちには「障害しょうがい者しゃの生活せいかつ保障ほしょうを要求ようきゅうする連絡れんらく会議かいぎ（障害しょうがい連れん）」（cf.二日ふつか市し［19790625］）や「障害しょうがい児じを普通ふつう学校がっこうへ全国ぜんこく連絡れんらく会かい」の中心ちゅうしん的てきな存在そんざいの一人ひとりだった。この闘争とうそうについての一いち次じ資料しりょうを用もちいた歴史れきし研究けんきゅうとして鈴木すずき雅子まさこ［2012］◎（cf.鈴木すずき［2003］◎）がある。」
◇二日市ふつかいち安やす（1929～2008）
◇二日市ふつかいち安やす　19790625　「戦後せんご障害しょうがい者しゃ運動うんどう史しへの試こころみ――障害しょうがい連れんを中心ちゅうしんとして」，『季刊きかん福祉ふくし労働ろうどう』03:021-033　※COPY
◇――――　19791110　『私的してき障害しょうがい者しゃ運動うんどう史し』，たつまつ社しゃ，たいまつ新書しんしょ61，191p.　680　［絶版ぜっぱん］※　b d **
◇――――　19820620　『逆光ぎゃっこうの中なかの障害しょうがい者しゃたち――古代こだい史しから現代げんだい文学ぶんがくまで』，千せん書房しょぼう，270p.　\1480　※ ds
◇――――　19951125　『障害しょうがい者しゃ』，現代書館げんだいしょかん，FOR BIGINNERS，174p.　絵え：貝原かいばら浩ひろし　1200+円えん　※ d **
◇鈴木すずき雅子まさこ　2003　「高度こうど経済けいざい成長せいちょう期きにおける脳性のうせいマヒ者しゃ運動うんどうの展開てんかい」，『歴史れきし学がく研究けんきゅう』2003-08　［＋］
◇――――　2012　「1960年代ねんだいの重度じゅうど身体しんたい障害しょうがい者しゃ運動うんどう――国立こくりつ身体しんたい障害しょうがいセンター・医療いりょう問題もんだい闘争とうそうを事例じれいに」，『歴史れきし学がく研究けんきゅう』899(2012-2):18-34,41　［＋］

□「身体しんたい障害しょうがい者しゃ療護りょうご施設しせつ」

◇岡田おかだ英えい己おのれ子こ　200203　「戦後せんご東京とうきょうの重度じゅうど障害しょうがい者しゃ政策せいさくと障害しょうがい者しゃ権利けんり運動うんどうに見みる女性じょせいの役割やくわり(1)――身体しんたい障害しょうがい者しゃ療護りょうご施設しせつの設立せつりつ経緯けいいを通とおして」，『東京都立大学とうきょうとりつだいがく人じん文学ぶんがく報ほう』329:1-46　［＋］

□国立こくりつ精神せいしん療養りょうよう所しょ

★　　精神せいしんについて『造反ぞうはん有理ゆうり』。国くにの施設しせつとしては、武蔵むさし療養りょうよう所しょ――武蔵むさし病院びょういんにおける「生活せいかつ療法りょうほう」について立岩たていわ［］――が（都立とりつの松沢まつざわ病院びょういんとともに）大おおきな位置いちを占しめるが、全体ぜんたいとしては私的してき病院びょういんが多おおい状態じょうたいには変化へんかはなかった。国立こくりつの精神せいしん病院びょういんを増ふやす計画けいかくはあったが、それは実現じつげんしない。国立こくりつ療養りょうよう所しょとしてはじめからあったのは武蔵むさし、下総しもうさ、肥前ひぜんの三みっつ。琉球りゅうきゅう精神せいしん病院びょういんが「本土ほんど復帰ふっき」にともなって（移管いかん）され、四よっつになる［183］。［183］に年次ねんじ推移すいいがある。
　そして一いち九きゅう六ろく一いち年ねんに始はじまる。六ろく一いち年ねん：榊原さかきばら、六ろく三さん年ねん：小諸こもろ、六ろく七なな年ねん：松籟荘しょうらいそう、七なな四よん年ねん：南みなみ花巻はなまき、犀潟さいがた、東尾ひがしお張ちょう、鳥取とっとり（［184］）…七なな。（［184］）そうして七なな五ご年ねん一いち月がつ現在げんざい十じゅう一いちとされる（［184］）。この時点じてんで決定けっていしているもの：十勝とかち、久里浜くりはま、北陸ほくりく、加茂かもの四よっつ残のこっている。一いち五ごということになる。また別べつの箇所かしょでは、国立こくりつ精神せいしん療養りょうよう所しょは三さん施設しせつだったが、…国立こくりつ結核けっかく療養りょうよう所しょの精神せいしん療養りょうよう所しょへの転換てんかんが始はじまる。この段階だんかいで決定けっていしたが実施じっしされていない菊池きくち病院びょういんを含ふくめ一いち六ろく施設しせつになった（国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し研究けんきゅう会かい編へん［509］）。菊池きくち病院びょういんを引ひけば十じゅう五ごということになる。
　松籟荘しょうらいそうは奈良なら県立けんりつ結核けっかく療養りょうよう所しょ松籟荘しょうらいそうとして一いち九きゅう四よん〇年ねんに開設かいせつ、国民こくみん医療いりょう法ほうにより四よん三さん年ねんに日本にっぽん医療いりょう団だんに移管いかん、四よん七なな年ねん四よん月がつ厚生省こうせいしょうに移管いかん、国立こくりつ療養りょうよう所しょ松籟荘しょうらいそうと改称かいしょう。　松籟荘しょうらいそう長ちょう　浜はま義雄よしお
□「患者かんじゃ収容しゅうようの状況じょうきょうは、昭和しょうわ三さん四よん年ねん四よん月がつより昭和しょうわ三さん八はち年ねん三さん月がつ末まつまでの結核けっかく患者かんじゃ延のべ数すうは一いち七なな三さん〇五ご八はち名めいとなり、一いち日にち平均へいきん患者かんじゃ数すう一いち一いち五ご名めい、定てい床ゆかに対たいする利用りよう率りつは八はち七なな％の実績じっせきを挙あげていたが、医学いがくの進歩しんぽと、結核けっかく対策たいさくの推移すいいにより、入院にゅういん治療ちりょうを要ようする結核けっかく患者かんじゃの減少げんしょうが明あかりかとなり、国立こくりつ結核けっかく療養りょうよう所しょの再さい編成へんせいの方策ほうさくに沿そって精神せいしん療養りょうよう所しょとして存続そんぞくすることになり、昭和しょうわ三さん九きゅう年度ねんどに精神せいしん転換てんかんの方針ほうしんを決定けっていした。将来しょうらい計画けいかく三さん〇〇床しょうの近畿きんきでただ一ひとつの国立こくりつ精神せいしん療養りょうよう所しょとして昭和しょうわ四よん〇年度ねんどより整備せいびに着工ちゃっこう、完成かんせいした鉄筋てっきん二に階かい建けん病棟びょうとう一いち〇〇床しょうに昭和しょうわ四よん一いち年ねん三さん月がつより精神せいしん患者かんじゃの収容しゅうようを開始かいしした。」（◇）
◇浜はま義雄よしお［1976］◎　「国立こくりつ療養りょうよう所しょ松籟荘しょうらいそう」、岩田いわた真しん朔ついたち［1976］◎　「松籟荘しょうらいそうの精神せいしん療養りょうよう所しょへの転換てんかんの経緯けいい」、『国立こくりつ療養りょうよう所しょ史し（総括そうかつ編へん）』。
◇本ほん澤さわ二郎じろう［2002］◎『霞かすみが関せきの犯罪はんざい――「お上かみ社会しゃかい」腐食ふしょくの構造こうぞう』，リベルタ出版しゅっぱん　
★01　『鉄格子てつごうしの中なかから――精神せいしん医療いりょうはこれでいいのか』（友ともの会かい編へん［1974］○）。

■難病なんびょう

　難病なんびょう対策たいさくにおいてもそんなところがある。「難病なんびょう」対策たいさくはスモン――キノホルムの使用しようを認みとめてきたことについて政府せいふが責任せきにんを認みとめるといったことは結局けっきょくなかった――への対応たいおうとして始はじまった部分ぶぶんがある。
　国くにの難病なんびょう対策たいさくは、治療ちりょう法ほうあるいはその手前てまえの原因げんいんがまだわかっていないものについて研究けんきゅう費ひを出だすというものだった。それは、いったん財務省ざいむしょうが呑のめばむのであれば、厚生省こうせいしょう（当時とうじ）の方ほうで決きめられる予算よさんであるということもある。そうして始はじまった。すると、様々さまざまな病気びょうきの人ひとたちがその中なかに入いれてもらおうとして、陳情ちんじょう・要求ようきゅうをすることになる。引用いんようしたのはそうした要求ようきゅうに関かかわる答弁とうべんであり、その答弁とうべんは、全体ぜんたいとしてしどろもどろなのだが、そう簡単かんたんに入いれたくないということは伝つたわってくる。そしてそれは、制度せいどの整合せいごう性せいを求もとめる行政ぎょうせいの側がわとしては当然とうぜんのことでもあった。医療いりょう費ひについて特別とくべつ扱あつかいすることを認みとめるということなのだが、そもそもそれに理由りゆう。これはこれで重要じゅうような主題しゅだいであり、検討けんとうされるべきことである。だだ今回こんかいは後のちに回まわす。
　そして難病なんびょう制度せいどが始はじまる。それらの多おおくは希少きしょうなものであって、なかなか困難こんなんなことだった。それを始はじめさせるきっかけになったのがスモンだった、

■国立こくりつコロニー福祉ふくし労働ろうどう問題もんだい研究けんきゅう会かい［1980］）。「七なな六ろく年ねん一いち一いち月がつ一いち九きゅう日にちに国立こくりつコロニー労働ろうどう組合くみあいが、コロニー当局とうきょくの一いち時じ金きん減額げんがく攻撃こうげきに対抗たいこうして行おこなったストライキが、刑法けいほう二に三さん四よん条じょうの威力いりょく業務ぎょうむ妨害ぼうがいに該当がいとうするかが争あらそわれている裁判さいばん」（表紙ひょうし裏うら）

　「こうした劣悪れつあくな労働ろうどう条件じょうけんを「聖職せいしょく」「奉仕ほうしの精神せいしん」という名なのもとに強しいられてきたコロニー労働ろうどう者しゃは、攻撃こうげきに端はしを発はっし、七なな四よん年ねん七なな月がつ二に八はち日にちに国立こくりつコロニー労働ろうどう組合くみあいを結成けっせいした。」（p.26）そして治療ちりょう訓練くんれんボイコット闘争とうそう（p.）
　出しゅったいが出でれらないという具体ぐたい的てきなできごと。さしあたりそれを現場げんばあるいは中ちゅう間あいだ的てきな…においた。どこまで「社会しゃかい」というい方いかたが使つかえるである。このようない方いかたが、そして運動うんどうそのものも、扱あつかいに困こまった要因よういんにはなったのだろうと考かんがえる。

　「『障害しょうがい者しゃ』の圧倒的あっとうてき多数たすうは、新しん左翼さよく運動うんどうはおろか、政治せいじからも、教育きょういくからもあらゆる情報じょうほうからさえ遮断しゃだんされて、家いえの片隅かたすみや施設しせつに隔離かくりされていることはすでに何なん度ども確認かくにんされてきたはずです。にもかかわらず、このことの持もつ重おもさについて、中核ちゅうかく派はをはじめとするほとんどの新しん左翼さよく党派とうはも、そして私わたしたちすらも正まさしく把握はあくしきれてはいませんでした。そして、それがゆえに『「障害しょうがい者しゃ」のペース』という言葉ことばの意味いみを理解りかいしきれず、『障害しょうがい者しゃ』解放かいほう運動うんどうの独自どくじの発展はってんを無視むししたり、妨さまたげたりしてきたのです。」
　「私わたしたちは、いついかなる闘たたかいにおいても、まず何なによりも『障害しょうがい者しゃ』大衆たいしゅうと共ともに闘たたかい、互たがいの発展はってんをかちとり得えるような闘たたかいをするべきだと考かんがえています。したがってそこでは、当然とうぜん『障害しょうがい者しゃ』固有こゆうの闘たたかい方かたや、ペースが要求ようきゅうされるでしょうし、言葉ことば一ひとつにしても常つねに点検てんけんされねばならないのは当然とうぜんといえるでしょう。」
　「彼かれらがこうした『障害しょうがい者しゃ』との日常にちじょう的てきな関係かんけい作づくりを軽視けいしして、政治せいじ課題かだいを最さい優先ゆうせんさせるといった方針ほうしんは断だんじて認みとめるわけにはいかなかったし、現在げんざいもなお認みとめるわけにはいかないのです。彼かれらは私わたしたちに対たいし『政治せいじ闘争とうそうと大衆たいしゅう闘争とうそうを対立たいりつさせる』と批判ひはんしていますが、むしろその批判ひはんは彼かれらにこそピッタリと当あてはまるといえるでしょう」
　「レーニンは、その著ちょ『共産きょうさん主義しゅぎにおける左翼さよく小児しょうに病びょう』や『何なにをなすべきか』において党とうが大衆たいしゅう運動うんどうを抱かかえ込こんだり、教条きょうじょう主義しゅぎを持もち込こんだりすることを厳きびしくいましめています。自みずからレーニン主義しゅぎ者しゃたることを自称じしょうする中核ちゅうかく派はは、自分じぶんたちに都合つごうのよいところしか目めに入はいらないようです。72年ねん5月がつ以後いごの中核ちゅうかく派はの私わたしたちに対たいする対応たいおうは、まさにセクト主義しゅぎそのものに他たなりません。先さきにも述のべたように、関西かんさい『障害しょうがい者しゃ』解放かいほう委員いいん会かいの大衆たいしゅう組織そしきとしての確認かくにんを無視むししてひたすら中核ちゅうかく派はに従属じゅうぞくすることを迫せまり、それが通とおらぬと知しるや自分じぶんたちの地位ちいを利用りようして何人なんにんかを抱かかえ込こんで、さっさとわが組織そしきから逃亡とうぼうして、私わたしたちと同おなじ名前なまえを名乗なのる。これがかりにも『前衛ぜんえい党とう』と自称じしょうする者もののなすべき対応たいおうでしょうか。さらに、自みずから情報じょうほうを得えることを奪うばわれてきた『障害しょうがい者しゃ』に対たいし基礎きそ的てき学習がくしゅうすら保障ほしょうせずに自分じぶんたちの路線ろせんのみを一方いっぽう的てきに教おしえ込こんだり、『施設しせつで園生えんせいをいじめる職員しょくいんは革かわマルのようなものだ、だから革かわマルセン滅めつだ」などと提起ていきするに至いたっては利用りよう主義しゅぎそのものであり、差別さべつ的てき対応たいおうといわざるをえません」（52ページから53ページ）（◎）

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◇立岩たていわ真しん也　2018　『病者びょうしゃ障害しょうがい者しゃの戦後せんご――生なま政治せいじ史し点描てんびょう』，青土おうづち社しゃ

UP:2018 REV:.. 20180508, 09, 26, 0611

◇病者びょうしゃ障害しょうがい者しゃ運動うんどう史し研究けんきゅう　 ◇立岩たていわ真しん也　 ◇Shin'ya Tateiwa　

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