馬車道のとなりは、
おのえちょう(尾上町)という町
JR関内駅が 間近ですが、
かえる前に、クリンたち、一ヶ所よりたいところが あります
しろ(指路)教会です
ここは、アメリカ人の「ヘボンさん」が開いた、日本初のプロテスタント教会
ヘボンさんとは、
ばく(幕)末に
キリスト教を広めるために 来日し、
ヨコハマに住んだ お医者さんで、
すごい名医でした
「ヘボンさんでも草津の湯でも、恋の病はなおりゃせぬ」 と うたわれ、
しんりょう(診療)所には
長蛇の列
処方した目ぐすり(薬)は、バカ売れ
さらに、
ローマ字のふきゅう(普及)のため、日本初の和英じしょ(辞書)を刊行し、
これまた完売
(※今に根づく、ヘボン式ローマ字)
そしてまた、
20年かけて、日本語のせいしょ(聖書)を 出ぱん(版)
という、
トリプルこうせき(功績)をのこす
それが、ヘボンさんでした
奥さまのクララさんも
英語じゅく(塾)をひらき、
げんざい(現在)の明治学院大学と、フェリス女学院の
きそ(基礎)を きずきます
この、ものすごい・ふうふ(夫婦)が、日本にいた33年間で
成しとげたことは、
日本文化を
相当 おしあげた
と言えます。
しかし、ヘボンさんは、日本のけいもう(啓蒙)に成功した、
ただのえらいアメリカ人では
ありません
ヘボンさんのえらさは、本当に日本人のためを思い、あれこれ・手を尽くした、
一生けんめいな、こうどう(行動)にあります。
そもそも、ニューヨークで、名声をえていた「開業医」だったのに、
全ざいさん(財産)を なげうって、
未開のアジアへ おもむき、
ついた・ヨコハマで開いたのは、なんと、むりょう(無料)の しんりょう(診療)所
よりよく 日本人と
せっするために、
日本語研究に あけくれ、
けっか(結果)、
じしょ(辞書)が生まれた。
そういう流れなのです
そんな・せいじつ(誠実)な人がら(柄)が大好きで、
ヨコハマの人たちは、「ヘボンさん、ヘボンさん」と呼んで
したしみました
(※本名はヘップバーンです)
しろ(指路)教会は、ヘボンさんが、母国でつのった・きふ(寄付)金で
たてられました
関内駅の はんかがい(繁華街)にあって、
ここだけ・せいそ(清楚)な
フンイキが ただよう・・
ヘボンさんの気もち・そのもののような 教会です
(つづく)