水經注 : 卷十四 : 大遼水 - Chinese Text Project

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《大だい遼りょう水すい》

1 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	大だい遼りょう水出みずいで塞外さいがい衛まもる白しろ平山ひらやま，東南とうなん入いれ塞ふさが，過か遼東りゃおとん襄じょう平ひら縣西けんせい。
2 Jump to dictionary Show parallel passages	大だい遼りょう水すい:	遼りょう水すい亦また言げん出で砥石山といしやま，自じ塞外さいがい東ひがし流りゅう，直ちょく遼東りゃおとん之の望もち平たいら縣けん西にし，王おう莽之長ちょう說せつ也。屈こごめ而西南せいなん流りゅう，逕襄平たいら縣けん故こ城西じょうさい，秦はた始はじめ皇すめらぎ二に十じゅう二に年ねん，滅めつ燕つばめ置おけ遼東りゃおとん郡ぐん，治ち此。漢かん高だか帝みかど八はち年ねん，封ふう紀き通どおり為ため侯こう國こく，王おう莽之昌平しょうへい也，故こ平たいら州しゅう治ち。又また南みなみ逕遼隊たい縣けん故こ城西じょうさい，王おう莽更名めい之の曰順睦むつみ也。公孫こうそん淵ふち遣や將軍しょうぐん畢衍拒こばめ司馬しば懿于遼りょう隊たい，即そく是ぜ處しょ也。
3 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	又また東南とうなん過か房ぼう縣西けんせい，
4 Jump to dictionary Show parallel passages	大だい遼りょう水すい:	《地理ちり志こころざし》：房ぼう，故こ遼東りゃおとん之の屬ぞく縣けん也。遼りょう水すい右みぎ會かい白しろ狼おおかみ水すい，水出みずいで右みぎ北平きたひら白しろ狼おおかみ縣けん東南とうなん，北きた流りゅう西北せいほく屈こごめ，逕廣成なる縣けん故こ城南じょうなん，王おう莽之平ひら虜とりこ也，俗ぞく謂いい之の廣こう都城みやこのじょう。又また西北せいほく，石城せきじょう川がわ水すい注ちゅう之の，水出みずいで西南せいなん石城山いししろやま，東ひがし流りゅう逕石城せきじょう縣けん故こ城南じょうなん，《地理ちり志こころざし》：右みぎ北平きたひら有ゆう石城せきじょう縣けん，北きた屈こごめ逕白鹿しか山西さんせい，即そく白しろ狼おおかみ山やま也。
5 Jump to dictionary Show parallel passages	大だい遼りょう水すい:	《魏ぎ書しょ·國こく志こころざし》曰：遼りょう西にし單たん于蹋頓ひたぶる尤ゆう强きょう，為ため袁氏所しょ厚あつし，故こ袁尚歸き之の。數かず入にゅう為ため害がい。公おおやけ出で盧の龍りゅう，塹山堙谷五ご百ひゃく餘あまり里さと，未み至いたり柳城やなしろ二に百ひゃく里り，尚なお與あずか蹋頓將しょう數すう萬まん騎き逆ぎゃく戰せん，公おおやけ登とう白しろ狼おおかみ山やま望もち柳城やなしろ，卒そつ與あずか虜とりこ遇ぐう，乘じょう其不整ふせい，縱たて兵へい擊げき之の，虜とりこ衆しゅ大崩おおくずれ，斬き蹋頓，胡えびす、漢かん降くだ者しゃ二に十じゅう萬まん口くち。
6 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	《英雄えいゆう記き》曰：曹操そうそう于是擊げき馬ば鞌，於馬上作じょうさく十じゅう片へん，即そく于此也。
7 Jump to dictionary Show parallel passages	大だい遼りょう水すい:	《博物はくぶつ志こころざし》曰：魏ぎ武たけ于馬上じょう逢獅子じし，使つかい格かく之の，殺傷さっしょう甚衆，王おう乃自率りつ常つね從したがえ健兒けんじ數すう百ひゃく人にん擊げき之の，獅子吼ししく呼よび奮越，左右さゆう咸驚。王おう忽ゆるがせ見み一物いちもつ從したがえ林はやし中出なかいで，如貍，超ちょう上うえ王おう車しゃ軛くびき上じょう，獅子しし將すすむ至いたり，此獸便びん跳とべ上じょう獅子しし頭上ずじょう，獅子しし即そく伏ふく不ふ敢起。于是遂とげ殺ころせ之これ，得とく獅子じし而還。未み至いたり洛陽らくよう四よん十じゅう里り，洛中らくちゅう雞狗皆無かいむ鳴な吠ほえ者しゃ也。其水きすい又また東北とうほく入いれ廣こう成なる縣けん。東ひがし注ちゅう白しろ狼おおかみ水すい。白しろ狼おおかみ水北すいほく逕白狼おおかみ縣けん故こ城東じょうとう，王おう莽更名めい伏ふく狄。白しろ狼おおかみ水すい又また東ひがし，方城ほうじょう川がわ水すい注ちゅう之の，水みず發はつ源げん西南せいなん山下やました，東ひがし流りゅう北きた屈こごめ，逕一故こ城西じょうさい，世せい謂いい之の雀すずめ目め城じょう。東ひがし屈こごめ逕方城北しろきた，東ひがし入にゅう白しろ狼おおかみ水すい。白しろ狼おおかみ水すい又また東北とうほく逕昌黎はじむ縣けん故こ城西じょうさい，《地理ちり志こころざし》曰：交黎也，東部とうぶ都と尉じょう治ち，王おう莽之禽虜也。應おう劭曰：今いま昌あきら黎はじむ也。高こう平川ひらかわ水すい注ちゅう之の，水出みずいで西北せいほく平川ひらかわ，東ひがし流りゅう逕倭城北しろきた，蓋ぶた倭やまと地ち人じん徙之。又また東南とうなん逕乳樓ろう城北しろきた，蓋ぶた逕戎鄉きょう，邑兼夷えびす稱しょう也。又また東南とうなん注ちゅう白しろ狼おおかみ水すい。白しろ狼おおかみ水すい又また東北とうほく，自じ魯水注ちゅう之の，水みず導しるべ西北せいほく遠山とおやま，東南とうなん注ちゅう白しろ狼おおかみ水すい。白しろ狼おおかみ水すい又また東北とうほく逕龍山西さんせい，燕つばめ慕容皝以柳城やなしろ之の北きた、龍山たつやま之の南みなみ，福地ふくち也，使つかい陽ひ裕ひろし築ちく龍りゅう城じょう，改あらため柳城やなしろ為ため龍りゅう城ぐすく縣けん，十じゅう二に年ねん，黑くろ龍りゅう、白しろ龍見たつみ于龍山さん，皝親觀かん龍りゅう，去さ二に百ひゃく步ほ，祭まつり以太牢ろう，二龍交首嬉翔，解かい角かく而去。皝悅，大赦たいしゃ，號ごう新宮しんぐう曰和龍宮りゅうぐう，立たて龍りゅう翔しょう祠ほこら于山上じょう。白しろ狼おおかみ水すい又また北きた逕黃龍りゅう城東じょうとう，《十じゅう三さん州しゅう志こころざし》曰：遼東りゃおとん屬國ぞっこく都と尉じょう治ち昌あきら遼りょう道どう有ゆう黃き龍りゅう亭てい者しゃ也。魏ぎ營州刺史しし治ち。
8 Jump to dictionary Show parallel passages	大だい遼りょう水すい:	《魏ぎ土地とち記き》曰：黃き龍りゅう城じょう西南せいなん有ゆう白しろ狼おおかみ河かわ，東北とうほく流りゅう，附つけ城東北じょうとうきた下か，即そく是也これや。又また東北とうほく，濫真水出みずいで西北せいほく塞外さいがい，東南とうなん歷れき重山かさねやま，東南とうなん入にゅう白しろ狼おおかみ水すい。白しろ狼おおかみ水すい又また東北とうほく出で，東ひがし流りゅう分ぶん為ため二水にすい，右みぎ水すい疑うたぐ即そく渝水也。
9 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	《地理ちり志こころざし》曰：渝水首くび受白狼おおかみ水すい，西南せいなん循山，逕一故こ城西じょうさい，世せい以為河かわ連れん城じょう，疑うたぐ是ぜ臨渝縣けん之の故こ城しろ，王おう莽曰馮德者しゃ矣。渝水南みなみ流りゅう東ひがし屈こごめ，與一よいち水すい會かい，世せい名めい之の曰㯼倫りん水すい，蓋ぶた戎えびす方かた之の變名へんめい耳みみ，疑うたぐ即そく《地理ちり志こころざし》所謂いわゆる侯ほう水北すいほく入にゅう渝者也。
10 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	《十じゅう三さん州しゅう志こころざし》曰：侯ほう水南すいなん入にゅう渝。《地理ちり志こころざし》蓋ぶた言げん自じ北きた而南也。又また西南せいなん流りゅう注ちゅう于渝。渝水又また東南とうなん逕一故こ城東じょうとう，俗ぞく曰女羅ら城じょう。又また南みなみ逕營丘おか城西じょうせい，營丘在ざい齊ひとし而名之の於遼、燕つばめ之の間あいだ者しゃ，蓋ぶた燕つばめ齊ひとし遼りょう迥，僑分所在しょざい。其水きすい東南とうなん入海いりうみ。
11 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	《地理ちり志こころざし》曰：渝水自じ塞外さいがい南みなみ入海いりうみ。一水東北出塞為白狼水，又また東南とうなん流りゅう至いたり房ぼう縣けん注ちゅう于遼。
12 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	《魏ぎ土地とち記き》曰：白しろ狼おおかみ水下みぞおち入いれ遼りょう也。
13 Jump to dictionary Show parallel passages	大だい遼りょう水すい:	又また東ひがし過か安やす市し縣西けんせい，南みなみ入にゅう於海。
14 Jump to dictionary	大だい遼りょう水すい:	《十じゅう三さん州しゅう志こころざし》曰：大だい遼りょう水すい自じ塞外さいがい，西南せいなん至いたり安やす市し入いり于海。

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