(Translated by https://www.hiragana.jp/)
水經注 : 卷三十八 : 湘水 - Chinese Text Project
Follow us on Facebook to receive important updates Follow us on Twitter to receive important updates Follow us on sina.com's microblogging site to receive important updates Follow us on Douban to receive important updates
Chinese Text Project

《湘水》

Library Resources
1 湘水:
湘水れいりょうはじめやすけん海山うみやま

2 湘水:
そくついたちやま也。おう劭曰:湘出れいやまぶたやまことめい也。やまざいはじめやすけんきたけんれいりょう南部なんぶ也。咸熙ねんまごあきら甘露かんろ元年がんねんたてはじめやすぐん。湘、灕同げんふんため二水にすいみなみため灕水,きたそく湘川,東北とうほくりゅう

3 湘水:
くんあきら《湘中》曰:湘水于陽ついたちのり觴為ふねいたりほらにわにち月若つきわか出入でいり于其中也ちゅうや

4 湘水:
東北とうほくれいりょうけんひがし

5 湘水:
えつじょう嶠水南出みなみでえつじょう嶠,嶠即五嶺之西嶺也。はたおけみね戍,其一焉。きたいたりれいりょうけんしたちゅう湘水。湘水また逕零りょう縣南けんなんまた東北とうほく逕觀けんあずかかんみずあい水出みずいで臨賀ぐんしゃ沭縣かい西北せいほく逕觀縣西けんせいけんぶたそくすいためめい也。また西北せいほくりゅうちゅう于湘がわいいこう也。

6 湘水:
また東北とうほく洮陽けんひがし

7 湘水:
洮水いでけん西南せいなん大山おおやま東北とうほく逕其縣南けんなんそく洮水以立しょう矣。かんたけみかどもとついたちねんふうちょうすなてい王子おうじぶしこうかかわためこうこくおう莽更めい曰洮也。其水きすいひがしりゅうちゅう于湘すい

8 湘水:
また東北とうほくいずみりょう縣西けんせい

9 湘水:
營水營陽泠道けん南山なんざん西にしりゅう逕九うたぐ山下やましたわだかまもと蒼梧そうごみねしげるすうぐんあいだいわおきゅう舉,かくしるべいちけい,岫壑阻,みね同勢どうぜいゆうしゃうたぐ焉,曰九うたぐやまだいしゅん窆其しょうひとしそう其陰。山南さんなんゆうしゅんびょうぜんゆう石碑せきひ文字もじ缺落けつらく不可ふかふく識。びょう仰山ぎょうさんきょくだか直上ちょくじょうひゃくあまりさと古老ころう相傳そうでんげんゆうとう其峯しゃやま東北とうほく泠道けんかいまたゆうしゅんびょう縣南けんなんゆうしゅん》,いしぶみれいりょう太守たいしゅじょ儉立。營水また西にし逕營道縣どうけん,馮水ちゅう水出みずいで臨賀ぐん馮乘けん東北とうほく馮岡,其水きすいしるべげん馮溪,西北せいほくりゅうけん以託めい焉。馮水たいやくしゅうりゅう,渾成いちがわいいきたなぎされきけん北西ほくせいいたり關下せきした關下せきした地名ちめい也,しょうぶね改裝かいそうはじめ。馮水また左合さごうもえなぎさみず水南すいなん于萌なぎさ嶠,五嶺之第四嶺也。其山すずまたいいすずかた矣。なぎさ水北すいほく逕馮じょう縣西けんせい,而北ちゅう馮水,馮水また逕營道縣どうけん而右かい營水。營水また西北せいほくこごめ而逕營道縣西けんせいおう莽之九疑亭也。營水また東北とうほく逕營うらけんみなみ,營陽ぐん也。咸熙ねんまごあきらぶんれいりょうおけざい營水以名ぐん矣。營水またきたみやこけいすいちゅうこれ水出みずいでうすりょうけんきたじゅうさと仰山ぎょうさんみなみ逕其縣西けんせいけんほん泠道けんうすりょうきょうぶたいんうすけいためめい矣。かんちょうすなていおうぶん以為けんたけみかどもとついたちねんふうおう中子なかごかいためうすりょうこうけん城東じょうとうまたゆういちしろ東西とうざい相對そうたいかくかたひゃく古老ころう相傳そうでんげんかんきゅうしろかんしょうなおそんぶしこう邑也。城東じょうとうすみ有一ゆういち文字もじ缺落けつらく不可ふかふく識。東南とうなんさんじゅうなおゆうふしこうびょうみやこけいすいまたみなみ逕新やすしけんひがしけんひがしはたみやこけいけいすいまた西にし逕縣みなみひだりあずかけい俱會,けんゆう五山ごさんやま有一ゆういちけいみずかい于縣もん曰都けい也。みやこけいすいけんまた西北せいほくりゅう,逕泠道縣どうけんきたあずか泠水あい水南すいなんきゅううたぐやまきたりゅう逕其けん西南せいなんけんゆび泠溪以即めいおう莽之泠陵けん也。泠水またきたりゅうちゅう于都けいすいまた西北せいほくにゅう于營すい。營水またきたりゅう入營にゅうえいかいまたきたいたりかんけん而出于峽。だいしょうかいあいだため沿㴑ごく艱矣。營水また西北せいほく逕泉りょう縣西けんせいかんたけみかどもとついたちねん,以封ちょうすなてい王子おうじぶしこうけん邑也。おう莽名曰溥ほとびれいりょうぐんすわえ矣。かんたけみかどもとかなえろくねんふんかつらようおけたいおおやけ曰:しゅんそうきゅううたぐまことおもんみれいりょうぐんめい焉,おう莽之九疑郡也。した邳陳だまためれいりょう太守たいしゅかつらようぞくえびすらんおさむれいりょう激流げきりゅう灌城,きゅう輒于內因地勢ちせいはんけつすい淹賊,そうこばめ不能ふのうけんゆう白土しらつちきょう,《れいりょう先賢せんけんでん》曰:ていさんけいいずみりょうじん也,ため白土しらつち嗇夫。かんまつ多事たじくによう不足ふそくさんいちさい,輒出口錢こうせんみん舉子,さん乃勅みん勿得ころせ口錢こうせんとうだいさんげん其郡けんためひょうじょうげんぜにとくじょさらめい白土しらつちため更生こうせいきょう也。

10 湘水:
すすむしょ·地道じみち》曰:けん有香ゆかちがや甚芬げんみつぎ以縮しゅ也。營水またきたりゅうちゅう于湘すい。湘水また東北とうほくあずかおうすいごう水出みずいで邵陵けんれきやま,崕登險阻けんそたかし崿まんひろきよしみなもとじん于下,おうすいゆう于上。東南とうなんりゅう逕應縣南けんなんすすむぶんかん縣立けんりつぶた即應そくおうすいためめい也。おうすいまた東南とうなんりゅう逕有はな墟南,おうかくれ曰:おうけん本泉もといずみりょう北部ほくぶひがし五里有鼻墟,ことぞうしょふう也。山下やましたゆうぞうびょうげん甚有れいのうきょうくも余所よそ聞也,聖人せいじんかみ曰靈,賢人けんじん精氣せいきためおにぞうせいとし死靈しりょうなんよせ乎?おうすいまた東南とうなんりゅう而注于湘すい。湘水また東北とうほくとく𣲭くち水出みずいで永昌えいしょうけんきた羅山らざん東南とうなんりゅう逕石つばめ山東さんとう,其山ゆうせきこん而狀つばめいん名山めいざん。其石あるだいあるしょうわか母子ぼし焉,及其かみなりふうしょううすのり石燕せきえん羣飛,頡頏如真つばめ矣。くんあきらうんこんつばめ必復也。其水きすいまた東南とうなん永昌えいしょうけんみなみまたひがしりゅうちゅう于湘すいまた東北とうほく逕祁縣南けんなんまた有餘ゆうよけいすいちゅうこれ水出みずいで西北せいほく邵陵ぐん邵陵けん東南とうなんりゅうちゅう于湘。其水きすいあげせいひろしにご水色みずいろ兩分りょうぶん。湘水またきたあずかむべけいみずあい水出みずいで湘東ぐんしんやすしけん西南せいなん新平しんぺいけんひがしあたらしやすし新平にっぺい也。しゅうかわ瀉浪,共成きょうせいいち西北せいほくりゅう東岸とうがん山下やましたゆうりゅうあなむべみず逕其てんひでりそくようすいちゅう便びんゆうくだむべみずまた西北せいほくちゅう于湘。湘水また西北せいほくとくうす水口みずぐち水上すいじょううけたまわ營陽うすりょうけん西北せいほく潭山,またきた逕新やすしけんひがしまた西北せいほくりゅうちゅう于湘すい也。

11 湘水:
また東北とうほく過重かじゅうやすけんひがしまた東北とうほく酃縣西にしうけたまわみずしたがえ東南とうなんらいちゅうこれ

12 湘水:
うけたまわ水出みずいで衡陽重安しげやす縣西けんせい邵陵けんかいよこしまはじかみさん東北とうほくりゅういたり重安しげやすけん,逕舜びょうびょうざいうけたまわみずかげまたひがしごうりゃく塘,相傳そうでんうん,此塘中有ちゅううどうしんいまなおとき聞銅ごえ于水,みず輒變みどりさくどうなまぐささかな為之ためゆきうけたまわみずまた東北とうほく逕重やす縣南けんなんかんちょうすなごろ王子おうじ邑也。れいりょう鍾武けんおう莽更めい曰鍾桓也。たけみずにゅう焉。水出みずいで鍾武けん西南せいなん表山おもてやまひがしりゅういたり鍾武けん城南じょうなん,而東北とうほくりゅういたり重安しげやすけんちゅう于承すいいたり湘東臨承けんきたひがしちゅう于湘,いいうけたまわくち。臨承そく酃縣也。けんそく湘東ぐん也,ぐんきゅうざい湘水ひがし以名ぐんせいもとねんしゅまごあきらぶんちょうすなひがし部立ぶだてけんゆうせきこうろくしゃく,湘水しょ逕,のりゆう兵革へいかくことくんあきらうん:扣之聲聞しょうもんすうじゅうさと。此鼓こんふくごえかんけんひがしゆう裴巖,其下ゆうせきかたち如覆せん,扣之きよしひびきとおとおる,其類也。湘水またきたれきしるしせき石在いしざい衡山縣南けんなん湘水右側みぎがわ盤石ばんじゃくあるだいあるしょう,臨水,せき悉有あと,其方如印,纍然行列ぎょうれつ文字もじ,如此さともといんめいためしるしせき也。湘水またきた逕衡山縣やまがたひがしやまざい西南せいなんゆうさんみねいちむらさきぶたいちめいせき囷,いちめい芙容。芙容みねさいため竦傑,遠望えんぼう蒼蒼あおあおかくれてん含云:もちわかじんくもきよし霽素あさ其峯。すいゆう其左,澧泉りゅう其右。《やまけいいい岣嶁,ため南嶽みなみだけ也。山下やましたゆうしゅんびょうみなみゆう祝融しゅくゆう冢。すわえれいおう山崩やまくずれ毀其ふんとく《營丘きゅうとう》。禹治洪水こうずいさいやまとくきむ簡玉これしょ》。芙容みねあずまゆう仙人せんにん石室いしむろ學者がくしゃ經過けいか往往おうおう諷誦ふうしょうおと矣。衡山東南とうなんめん臨映湘川,ちょうすないたり此,こうななひゃくちゅうゆうきゅうこうきゅうりょうしゃ曰:ずい湘轉,もち衡九めん山上やまかみゆう飛泉ひせんちゅうしたうつあおはやしちょくちゅう山下やましたもちわかはばねりざいやま矣。湘水また東北とうほく湘南しょうなんけんひがしまたれき湘西縣南けんなんふん湘南しょうなんおけ也,衡陽ぐん甘露かんろねんまごあきらぶんちょうすな西にし部立ぶだてすすむ湘南しょうなん太守たいしゅなにうけたまわてん,徙治湘西矣。

13 湘水:
じゅうさんしゅうこころざし》曰:にちはな水出みずいでかつら郴縣華山かざん西にしいたる湘南しょうなんけんいり湘。

14 湘水:
地理ちりこころざし》曰:郴縣ゆう耒水,耒山,西にしいたる湘南しょうなん西入にしいり湘。湘水またきた逕麓山東さんとう,其山東さんとう臨湘がわ西にしつくりげん隰,いきこころこれしょ萃焉。

15 湘水:
また東北とうほくかげ山縣やまがた西にし,洣水したがえ東南とうなんらいちゅうまたきた醴陵縣西けんせい,漉水したがえ東南とうなんらいちゅうこれ

16 湘水:
ぞく漢書かんしょ·ぎょうこころざし》曰:けんやすはちねんちょうすな醴陵けんゆう大山おおやまつね如牛呴聲。せきすうねんこうあきらぞくおさむぼつけんていころせかすめ吏民,いん以為こう。湘水またきた逕建やすしけんゆうそら泠峽,おどろきなみかみなり奔,濬同さんかい。湘水またきた逕建やすしけん城下じょうかすすむふとしはじめ中立ちゅうりつ

17 湘水:
またきた臨湘縣西けんせいりゅうすいしたがえけん西北せいほくりゅうちゅう

18 湘水:
縣南けんなんゆうせき潭山,湘水逕其西にしやまゆう石室いしむろいしゆか,臨對清流せいりゅう。湘水またきた逕昭山西さんせい山下やましたゆう旋泉,ふか不可測ふかそくげんあきら潭無そこ也,またいい曰湘しゅう潭,湘水またきた逕南城西じょうさい西にしたい橘洲きっしゅうあるさくきちためみなみしゅうみず西にしゆう橘洲きっしゅう戍,かくしょうそん。湘水またきたひだりかいかわらかん水口みずぐち,湘浦也。また逕船かん西にし,湘州しょうぶねこれしょ也。きたたいちょうすなぐんぐんざいみずひがししゅう城南しろみなみきゅうざい城中じょうちゅうこう乃移此。湘水ひだり逕麓山東さんとううえゆうしろ山北やまきたゆう白露しらつゆ水口みずぐち,湘浦也。またみぎ逕臨湘縣城西じょうさいけん,湘水はま臨川りんせんがわそくめい焉。おう莽改ごうなでりくすわえ南境みなみざかいこれ也。はためつすわえ立長りっちょうすなぐんそくあお也。はたはじめすめらぎじゅうろくねんれい曰:荊王けんじあお以西いせい

19 湘水:
漢書かんしょ·鄒陽でん》曰:越水うてみちょうすなかえふねあお。《ちゅうちょう晏曰:あおよう地名ちめい也。りん曰:あおようちょうすなけん也。かん高祖こうそねん,以封くれ芮為ちょうすなおうじょうそく芮築也。かんけいみかどねんふうから姬子ひめごはつためおう此。おう莽之鎮蠻ぐん也。于《禹貢》のり荊州いきすすむふところみかど以永よしみ元年がんねんふん荊州、湘中しょぐんりつ湘州,此。しろ內,ぐん廨西ゆうとうただしびょううんきゅう賈誼宅地たくち中有ちゅうう一井いちいよしみしょ鑿,極小きょくしょう而深,うえ斂下だい,其狀つぼはたゆういち腳石ゆか,纔容いちにんすわかたち流俗りゅうぞく相承そうしょううんよしみ宿所しゅくしょすわゆかまたゆうだい柑樹,またうんよしみしょうえ也。しろ西北せいほくゆうきたたい臨湘けん新治にいはるけん西北せいほくゆうきたじょうけんきたゆう芮冢,こうろくじゅう八丈はちじょうとう臨寫りんしゃため廛郭けいいこい也。かく頒《うんはつまつくれじんはつ芮冢取,于縣立けんりつまごけんびょう芮尸容貌ようぼう衣服いふくなみ如故。たいらあずかはつ冢人于壽春見はるみ南蠻なんばんこうじょうつな,曰:くん形貌なりかたちなんるいちょうすなおうくれ芮乎?ただしきみほろたんみみつな瞿然曰:先祖せんぞ也。芮卒いたり冢發よんひゃくねんいたりつなまたよんじゅうねん矣。湘水左合さごうちかいこうまたきたとく石槨せっかくこうなみ湘浦也。みぎあいあさけい水口みずぐち,湘浦也。湘水またきた逕三石山東いしやまひがしやままくらがわ湘川きたそくさんせき水口みずぐち也,湘浦也。水北すいほくゆうさんせき戍,戍城ため二水にすいかい也。湘水また逕瀏こう戍西,きたたいりゅうすい

20 湘水:
またきた,潙水したがえ西南せいなんらいちゅうこれ

21 湘水:
潙水えきけん馬頭ばとうさんひがし逕新縣南けんなんすすむふとしかん元年がんねんあらため曰新やすし矣。潙水またひがしにゅう臨湘けんれき潙口戍東,みなみちゅう湘水。湘水またきたあいだんこうまたきたのり營口,湘浦也。湘水左岸さがん有高ありだかこうすいえき縣西けんせいきた逕高こう戍南,また西北せいほくうえ鼻水はなみずはなしゅう上口うえくち受湘西入にしいり焉,いい上鼻かんぱなうら高水たかみず西北せいほくあずかしもはなうらあいみずはなしゅうこうくび受湘がわ西通にしどおり高水こうずいいいしもはなこう高水たかみずまた西北せいほくみぎこごめため陵子りょうこ潭,東北とうほくりゅうちゅう湘為陵子りょうここう。湘水こうこう戍東,またきたみぎかいはなしゅう左合さごう上鼻かんぱなこうまたきたひだりたいはなこうまたきたとく陵子りょうここう。湘水右岸うがんどうかんうら焉。湘水またきた逕銅かんやま西にし臨湘すいやま紫色むらさきいろ,內含雲母うんもまたいい雲母うんもやま也。

22 湘水:
またきた縣西けんせい,㵋水したがえひがしらいりゅうちゅう

23 湘水:
湘水またきた逕錫こう戍東,またきた左派さはいいすずすい西北せいほくりゅう逕錫こう戍北,また西北せいほくりゅうこごめ東北とうほくちゅう玉水たまみず焉。水出みずいで西北せいほく玉池たまいけ東南とうなんりゅうちゅう于錫うらいい玉池たまいけこうすずすいまた東北とうほくひがし湖水こすいちゅう水上すいじょううけたまわ玉池たまいけ東湖とうこ也。みなみちゅう于錫,いいさん涇,水南すいなんゆうさん戍,また東北とうほくちゅう于湘。湘水すずこう北出きたいでまたとくもちたむろうら,湘浦也。湘水またきたえだ北出きたいでいいもん涇也。湘水紆流西北せいほく東北とうほくごうもんすいいいもん涇口。またきたとく三溪さんけい水口みずぐちみずひがしうけたまわだいみずうみ西通にしどおり湘浦,三水さみずこれかいとく三溪さんけいこれみみまたきたひがしかいだいたい水口みずぐち西にしせっさん涇。湘水またきた逕黃りょうてい西にしみぎあいりょう水口みずぐち其水きすいじょううけたまわだいみずうみ湖水こすい西にしりゅう,逕二びょうみなみせいいいりょうびょう也。げんだいしゅんのぼるかた也,したがえせいおぼれ于湘こうかみゆうほらにわふち出入でいり瀟湘うら。瀟者,みずきよふか也。

24 湘水:
《湘中》曰:湘川清照きよてるろくたけ下見したみそこせき如摴蒱矢,五色ごしき鮮明せんめいしろすな如霜ゆきあかきしわか朝霞あさがすみおさめ瀟湘めい矣,みんためりつほこら于水がわ焉,荊州まきりゅうひょうかん石立いしたて于廟,以旌不朽ふきゅうつて矣。黃水おうすいまた西にし流入りゅうにゅう于湘,いいりょうこうむかし王子おうじ屮有異才いさいねんじゅう而得惡夢あくむさくゆめ》,じゅういち溺死できし于湘うらそく斯川矣。湘水またきた逕白すな戍西,またきたみぎかい東町ひがしまちこう,㵋水也。湘水また左合さごうけつみずうみこう水出みずいで西にし陂,東通ひがしどおり湘渚。湘水またきた,汨水ちゅうこれみず東出とうであきらもぐさけん桓山,西南せいなん逕吳あきらけんきたあずかじゅんみずあい水源すいげん其縣東南とうなんじゅんやま西北せいほくりゅうまたひがし逕其縣南けんなんまたきた逕其けん城下じょうかけんしゅまごけんりつじゅんみずまたみぎかい汨水,汨水西にし逕羅けんきたほんこく也。ざいじょうむべしろ縣西けんせいすわえぶんおううつり于此,はた立長りっちょうすなぐんいん以為けんみずまたいいみず。汨水また西にし逕玉さん含《湘中うんこごめ潭之ひだりゆうだまさん道士どうし遺言ゆいごん,此福也。いち曰地腳山。汨水また西にしためこごめ潭,そく汨羅ふち也。こごめげんふところすな自沈じちん于此,ふち潭以こごめためめいむかし賈誼、ふみ遷皆嘗逕此,弭檝江波えばとうちょう于淵。ふちきたゆうこごめげんびょうびょうぜんゆうまたゆうかんみなみ太守たいしゅほどけん》,よせ在原ありはらびょう。汨水また西にし逕汨戍南,西にしりゅうちゅう于湘。《春秋しゅんじゅう汭矣,せいいい汨羅こう。湘水またきたえだぶん北出きたいで,逕汨戍西,またきた逕磊石山東いしやまひがしまたきた逕磊せき戍西,いい苟導涇矣,而北あい湘水。湘水汨羅こう西北せいほく逕磊せき山西さんせい,而北たい青草あおくさまたあるいいため青草あおくささん也。西にしたいかかしろこう,湘水またきたとくきゅうくちなみ湘浦也。湘水また東北とうほくため青草あおくさこうみぎあい苟導涇北こうあずかろう口合くちあいまたきたとくどう拌口,みな湘浦みぎ迆者也。

25 湘水:
またきたした雋縣西にしほろみずしたがえひがしらいりゅうちゅう

26 湘水:
湘水ひだりかい清水口しみずぐちすい也,せいいいえき。湘水ひだり,逕鹿かく山東さんとうみぎ逕謹てい戍西,またきたあい查浦,またきたとく萬石浦まんごくうら,咸湘うら也。がわ湘浦きたゆうまんせき戍。湘水ひだりそく沅水ちゅういいよこぼうこうひがしたいほろみずうみせいあるいいおうしかみずうみ也。みぎぞくほろみずそくけい所謂いわゆるほろみずけい雋者也。西にしりゅうちゅう于江,いいおうしかみずうみこう。湘水またきた金浦かなうら戍,きたたい金浦かなうらすい溠也。湘水ひだりそく澧水ちゅうせいいいたけりょう。凡此よんみずどうちゅうほらにわきたかい大江おおえめいなぎさ

27 湘水:
戰國せんごくさく》曰:はたあずか荊戰,大破たいはほらにわなぎさしゃ也。湖水こすいこうえんひゃくあまりさとにち月若つきわか出没しゅつぼつ于其ちゅう。《山海さんかいけいうんほらにわやまみかど二女じじょきょ焉。沅、澧之ふう,交瀟、湘之うら出入でいり飄風暴雨ぼううみずうみ中有ちゅううくんさんへんさんきみやまゆうせきあなせんどおりくれつつみさんかくけいじゅん所謂いわゆるともえりょう地道じみちしゃ也。さん,湘君これしょゆうしょ曰君やま矣。むかしはたはじめすめらぎ遭風于此,而問其故博士はかせ。曰:湘君にゅうのりおおふうしんおう乃赭其山。かんたけみかどまたとうしゃみずち于是やま東北とうほくたいへんやまやま篪竹。りょう山相さんそうすうじゅう,迴峙しょうもち孤影こえいわか浮。みずうみ右岸うがん有山ありやませいいいふえ烏頭うとうせきせききたみぎかいおぎなこう水上すいじょううけたまわおぎな左合さごうほらうら所謂いわゆるさんなえくにひだりほらにわしゃ也。

28 湘水:
またきたいたりともえ丘山おかやまにゅう于江。

29 湘水:
やまざい湘水右岸うがんやまゆうともえりょうしろほんともえたかしていかくじょう也。すすむふとしかん元年がんねんりつともえりょうけん于此,おけたてあきらぐんそうもとよしみじゅうろくねんたてともえりょうぐんしろまたがおかみねはま三江みえともえりょう西にしたい長洲ながす,其洲南分みなみわけ湘浦,きたとどけ大江おおえ三江みえ也。三水さんずいしょかいまたあるいいさん江口えぐち矣。夾山れつせきいいりょうまたきたたいやしなえこう,咸湘うら也。水色みずいろあおこと東北とうほくにゅう大江おおえゆう清濁せいだくべついいこうかい也。

URN: ctp:n570492