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江戸川乱歩とは (エドガワランポとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

江戸川えどがわ乱歩らんぽ単語たんご

502けん
エドガワランポ
6.1せん文字もじ記事きじ
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うつしゆめ よるのゆめこそまこと

江戸川えどがわ乱歩らんぽ(えどがわ らんぽ)とは、日本にっぽん小説しょうせつ評論ひょうろん本名ほんみょう平井ひらい太郎たろう(ひらい たろう)。

一般いっぱんてきに、苗字みょうじの「江戸川えどがわ」ではなく名前なまえの「乱歩らんぽ」でばれることがおおい。ほん記事きじない以下いか、「乱歩らんぽ」で統一とういつする。

概要がいよう

大乱たいらん」とばれる、日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつちちペンネームエドガーアラン・ポーのもじりである。めい探偵たんてい明智あけち小五郎こごろうみのおや小学生しょうがくせいころ少年しょうねん探偵たんていだんシリーズ図書としょしつ図書館としょかんふけったというひとおおいだろう。

1894ねん三重みえけんまれる。早稲田大学わせだだいがくそつ。さまざまな職業しょくぎょう転々てんてんとしたのち、1923ねん雑誌ざっししん青年せいねん」に掲載けいさいされた短篇たんぺんぜにどう貨」でデビュー。この作品さくひん日本にっぽんはつ本格ほんかく探偵たんてい小説しょうせつといわれた。以降いこう初期しょきは「Dさか殺人さつじん事件じけん」「心理しんり試験しけん」といった本格ほんかく探偵たんてい小説しょうせつと、「しろひるゆめ」「人間にんげん椅子いす」「かがみ地獄じごく」などの怪奇かいき幻想げんそう小説しょうせつ当時とうじは「変格へんかくもの」とばれた)を並行へいこうして発表はっぴょうしていく。

乱歩らんぽ自身じしん本格ほんかくものをゆびこうしていたが、読者どくしゃから支持しじたのはあるじ変格へんかくもののほうで、そのギャップくるしみ、『一寸法師いっすんぼうし』を新聞しんぶん連載れんさいしたさいには自己じこ嫌悪けんおから1ねんあまりきゅうひつすることになった。ただ、単純たんじゅんに「本格ほんかくものがきたいのに人気にんきのある変格へんかくものばかりかされた」というはなしではなく、乱歩らんぽ理知的りちてき本格ほんかく同様どうように、怪奇かいき幻想げんそう夢物語ゆめものがたりもまたつよいとていた。本格ほんかくものをきたいのにくものは怪奇かいき幻想げんそうものになってしまう、実際じっさい怪奇かいき幻想げんそう大好だいすきだし、夢物語ゆめものがたりでいいじゃないか、でもやっぱり本格ほんかくきたい……という分裂ぶんれつはんもだえは、乱歩らんぽ作品さくひん文章ぶんしょうのそこかしこてとることができる。

中編ちゅうへんかげしし」できゅうひつから復帰ふっきしたのちは、『蜘蛛くもおとこ』『魔術まじゅつ』『めくらしし』などの通俗つうぞくスリラーや、『怪人かいじんじゅう面相めんそう』にはじまる少年しょうねんもので大人おとな作家さっかとなる。しかし戦争せんそうとともに当局とうきょく検閲けんえつきびしくなり、探偵たんてい小説しょうせつ執筆しっぴつ事実じじつうえきんじられることになってしまう。

戦後せんご少年しょうねん探偵たんていだんシリーズなどをぎながら、あるじ評論ひょうろん編集へんしゅうしゃとして探偵たんてい小説しょうせつというジャンル発展はってんおおきく寄与きよ評論ひょうろんでは古今ここん東西とうざい探偵たんてい小説しょうせつトリック分類ぶんるい整理せいりした「類別るいべつトリック集成しゅうせい」がとく後世こうせい多大ただいかげひびきあたえた。
編集へんしゅうしゃとしては探偵たんてい小説しょうせつ専門せんもん宝石ほうせき編集へんしゅうちょうつとめて新人しんじん発掘はっくつちからそそぎ、高木たかぎあきらこう筒井つつい康隆やすたか山田やまだかぜ太郎たろうほし新一しんいちなど乱歩らんぽ見出みいだされた作家さっか数多かずおおい。日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい初代しょだい理事りじちょうつとめ、ミステリー作家さっか登竜門とうりゅうもんとしてなが歴史れきしほこ江戸川えどがわ乱歩らんぽしょうも、もともとは乱歩らんぽがポケットマネーではじめたしょうである。

また戦後せんごべいぐん兵士へいしいていったペーパーバックしゅうしてえいべい探偵たんてい小説しょうせつあさり紹介しょうかいしていった。ウィリアムアイリッシュまぼろしおんな』、イーデン・フィルポッツ『赤毛あかげレドメインいえ』など、乱歩らんぽ絶賛ぜっさんしたことでひろまれ、名作めいさくとしての評価ひょうか確立かくりつした作品さくひん多数たすうあり、海外かいがいミステリ翻訳ほんやく出版しゅっぱんたいしてたした貢献こうけんはかれない。

文字もじとおり、日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつミステリー)というジャンルみ、現在げんざい一大いちだいジャンルまでそだてあげただて役者やくしゃである。また、怪奇かいき幻想げんそう小説しょうせつ分野ぶんやのこした功績こうせき多大ただいであり、りょうジャンルにおいて現在げんざいおおくの作品さくひん定番ていばん名作めいさくとしてがれている。

ちなみに戦前せんぜん人嫌ひとぎらいで有名ゆうめいで、さくふうのせいか「薄暗うすぐら土蔵どぞうなかろうそくりで原稿げんこういている」などとうわさされていた。それが戦後せんご一転いってんして別人べつじんのように社交しゃこうてきになり、「江戸川えどがわ乱費らんぴ」とばれたほどの気前きまえのよさと面倒めんどうのよさで、探偵たんてい文壇ぶんだんボスてき存在そんざいとなった。この変貌へんぼう理由りゆう諸説しょせつあるが、おとうと山田やまだかぜ太郎たろうは「わかころからのかみうすさが、としをとってたなくなったからでは」というせつとなえている。

1965ねんぼつ2016ねんには著作ちょさくけん保護ほご期間きかん終了しゅうりょうし、パブリックドメインとなった。そのため、青空あおぞら文庫ぶんこ作品さくひん無料むりょう公開こうかいはじまっているexit

近年きんねんぶんごうブームにおいては、純文学じゅんぶんがく作家さっか歌人かじん詩人しじん大家たいからにざって、大衆たいしゅう文学ぶんがくサイドぶんごうキャラクターとして登場とうじょうすることがおおい。

作風さくふう

日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつみのおやだが、ガチガチ本格ほんかくミステリ初期しょき作品さくひんにほぼかぎられる。本格ほんかく探偵たんてい小説しょうせつゆびこうした乱歩らんぽだが、精密せいみつプロットててそのとおりに長編ちょうへんくということが致命ちめいてき苦手にがてだったようで、生涯しょうがいとおして本格ほんかくミステリとしてたか評価ひょうかされる長編ちょうへんは1さくくことができなかった。結局けっきょく本人ほんにん資質ししつあきらか怪奇かいき幻想げんそう方面ほうめんにあったとえる。

ろん最初さいしょ本格ほんかくミステリいまんでも色褪いろあせない歴史れきしてき名作めいさくそろいいだが、やはり乱歩らんぽといえばグロテスクエロチック怪奇かいき小説しょうせつ幻想げんそう小説しょうせつイメージするひとおおいのではないだろうか。

屋根やねうら散歩さんぽもの」「人間にんげん椅子いす」「いもむし」「ひとでなしのこい」などに代表だいひょうされる異常いじょう性癖せいへきもの、「おど一寸法師いっすんぼうし」「しまおに」などにられる異形いぎょうフリークス)へのへんあい、「パノラしまたん」などにあらわれるユートピア願望がんぼうなどがとく際立きわだって乱歩らんぽ作品さくひん禍々まがまがしいちからあらわしている。「かがみ地獄じごく」「博士はかせ」「押絵おしえたびするおとこ」などではかがみレンズ幻想げんそうと、それをのぞきこまずにいられない恐怖きょうふ誘惑ゆうわくえがいているが、まさしく乱歩らんぽえが幻想げんそうは、そむけたくなるような猟奇りょうきでありながらはなせなくなる、そんな魔力まりょくをもって現在げんざいおおくの読者どくしゃ魅了みりょうしている。

少年しょうねん探偵たんていだんシリーズ乱歩らんぽり、大人おとなけの乱歩らんぽ作品さくひんうっかりばして性癖せいへきをねじげられた子供こどもたちはすうれない。罪深つみぶか作家さっかである。

ともあれ、日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつそだてのおやである乱歩らんぽが、ゴリゴリ本格ほんかく作家さっかではなくどちらかといえば変格へんかくりの作家さっかであり、また通俗つうぞく娯楽ごらく作家さっか児童じどう文学ぶんがく作家さっかとしても一流いちりゅうであったということは、乱歩らんぽ自身じしん自己じこ評価ひょうかはさておき、現代げんだいまでつづ探偵たんてい小説しょうせつミステリーゆたかな多様たようせい土台どだいとなっているとえるのではないだろうか。

ちなみにさくふうかんしては、日本にっぽんほこ変態へんたいぶんごう谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうかげひびき非常ひじょうつよけている。

評論ひょうろんとして

ミステリー評論ひょうろんとしても乱歩らんぽかげひびきちから絶大ぜつだいで、前述ぜんじゅつとおとく翻訳ほんやくものでは「乱歩らんぽ絶賛ぜっさんした」ことで名作めいさくなされるようになった作品さくひん数多かずおおい。その乱歩らんぽ評論ひょうろん活動かつどうにおける最大さいだい成果せいかであり、そして日本にっぽんミステリーくもわるくも大変たいへんかげひびきのこしたのが類別るいべつトリック集成しゅうせいである。

乱歩らんぽミステリーきもトリックかんがえており、そのマニアたましいをもって当時とうじにおける古今ここん東西とうざいミステリートリック分類ぶんるい整理せいりした「類別るいべつトリック集成しゅうせい」は、数多すうた作者さくしゃたちにトリック案出あんしゅつのための教科書きょうかしょとしてあいようされ、様々さまざまトリックバリエーションすことになった。

その一方いっぽう乱歩らんぽの「ミステリートリックのある小説しょうせつ」というミステリーかんは、乱歩らんぽという存在そんざい自体じたい後進こうしんへの絶大ぜつだいかげひびきちからから、日本にっぽんミステリーミステリーには密室みっしつアリバイくずしなどのなんらかのトリックがなければならない」という一種いっしゅ制約せいやくとしてものうしてしまうことになった。
この乱歩らんぽてきミステリーかんは、松本まつもと清張せいちょうによる社会しゃかい推理すいり小説しょうせつブーム乱歩らんぽてきな「探偵たんてい小説しょうせつ」が時代遅じだいおくれになってからも、というか社会しゃかいブーム以降いこうこそ根強ねづよ日本にっぽんミステリー呪縛じゅばくつづけ、トリック出尽でつくしたのでもうミステリーわり」といった言説げんせつんだり、シリアス社会しゃかい問題もんだいあつかった重厚じゅうこう小説しょうせつ突然とつぜん場違ばちがいな密室みっしつトリックてきて小説しょうせつ雰囲気ふんいきこわしてしまったり、風俗ふうぞく小説しょうせつもうわけ程度ていど密室みっしつトリックアリバイくずしがついただけのうすあじミステリー量産りょうさんされるといったへいがいしてしまった。

この乱歩らんぽてきミステリーかんからの脱却だっきゃくゆびしたのが都筑つづき道夫みちおで、都筑つづき評論ひょうろんしゅう黄色おうしょく部屋へやはいかにあらためそうされたか?』(1975ねん)で「トリックようろん」をとなえ、ミステリーきもロジックであり、論理ろんりのアクロバットがあれば――すなわトリックがなくても推理すいりめんしろければミステリーつ」いた。

現在げんざいもこの乱歩らんぽてきな「ミステリートリックがあるもの」というミステリーかん自体じたいは(あるじライトそうなかで)のこっているものの、現代げんだい日本にっぽん本格ほんかくミステリは、新本にいもとかくの勃きょうから紆余曲折うよきょくせつて、都筑つづきてきロジック中心ちゅうしんあるじあるじりゅうになっている。

乱歩らんぽトリック中心ちゅうしんあるじへいがいもあったが、乱歩らんぽによってトリックという鉱脈こうみゃく数多すうた作者さくしゃいどんだ結果けっか数々かずかず名作めいさくされたことは間違まちがいない。また乱歩らんぽトリック中心ちゅうしんあるじがなければ、それにたいするアンチテーゼとしてのロジック中心ちゅうしんあるじまれず、現代げんだいのようなゆたかみのる本格ほんかくミステリ世界せかいまれることなく、日本にっぽんおうべいのように本格ほんかくはいれて犯罪はんざい小説しょうせつサスペンスあるじりゅうミステリーさかいになっていたかもしれない。そうかんがえれば、やはり乱歩らんぽ評論ひょうろんとしても偉大いだい日本にっぽんミステリーちちなのである。

一人ひとり芭蕉ばしょう問題もんだい

探偵たんてい小説しょうせつ知的ちてきパズルであればいのか、それとも小説しょうせつである以上いじょう文学ぶんがくたることをゆびすべきか」という問題もんだいは、ミステリー歴史れきしにおいてなんかえされてきた論争ろんそうであるが、戦前せんぜんにおいてその代表だいひょうえるのが、1936ねんに『ぷろふいる』において甲賀こうが三郎さぶろう木々きぎだか太郎たろうあいだひろげられた「探偵たんてい小説しょうせつ芸術げいじゅつ論争ろんそう」である。

はしてきうと「探偵たんてい小説しょうせつなぞすぐれていれば文学ぶんがくとしての出来できなどどうでもいい甲賀こうがと、「小説しょうせつなんだから文学ぶんがくとして芸術げいじゅつせいたかめるべき」木々きぎ論争ろんそうは、当然とうぜんのことながらはっきりした勝敗しょうはい結論けつろんないままわった。ちなみに甲賀こうがはかなり極端きょくたんなぞ至上しじょうあるじしゃで、木々きぎとの論争ろんそうまえにも同様どうようあるじちょう大下おおした夢野ゆめの久作きゅうさくとやりあっている。なお、木々きぎはこの論争ろんそうけていた『人生じんせい阿呆あほう』でだい4かい直木賞なおきしょう受賞じゅしょうしたが、1988ねんはじめもと推理すいり文庫ぶんこはん北村きたむらかおるに「作品さくひんとしては失敗しっぱいさくですよね(大意たいい)」とわれてしまうなど、現在げんざいではほぼわすれられた作品さくひん

その戦後せんご1947ねん、『ロックにおいて、今度こんど木々きぎ乱歩らんぽ論争ろんそう仕掛しかける(これは実際じっさいのところは、『ロックげをばすために編集へんしゅうしゃ仕組しくんだプロレスだったらしいが。ちなみに甲賀こうが1945ねんぼつ)。それにたいして乱歩らんぽこたえとしてかれたのが、「一人ひとり芭蕉ばしょう問題もんだいexit」という文章ぶんしょうである。現在げんざい全文ぜんぶん青空あおぞら文庫ぶんこめる。

だい一流いちりゅうぶんがくであつてしかも探偵たんてい小説しょうせつどく興味きょうみをも失望しつぼうさせないもの。至難しなんみちである。しかしながらわたしはそれののうせいまった否定ひていするものではない。革命かくめいてき天才てんさい出現しゅつげん絶望ぜつぼうするものではない。わか探偵たんてい小説しょうせつさかい一人ひとり芭蕉ばしょうだしづるあらんか、あらゆるぶんがくをしりへに、探偵たんてい小説しょうせつ最高さいこう至上しじょう王座おうざにつくこと、かならしも不可能ふかのうではないからである。

探偵たんてい小説しょうせつなぞ興味きょうみと、文学ぶんがくせいとを両立りょうりつすることははなはむずかしい。しかし、卑俗ひぞくなものとされていた俳諧はいかいを、松尾まつお芭蕉ばしょうという一人ひとり天才てんさい芸術げいじゅつへとのぼりはなさせたように、探偵たんてい小説しょうせつにも芭蕉ばしょうのような一人ひとり天才てんさいあらわれれば、すぐれたなぞすぐれた文学ぶんがくせい両立りょうりつした探偵たんてい小説しょうせつまれ、探偵たんてい小説しょうせつ文学ぶんがく頂点ちょうてんつことも不可能ふかのうではないはずだ――というのが乱歩らんぽあるじちょう(ちなみに木々きぎ作品さくひんたいしては「流石さすがぶんがく論者ろんしゃ木々きぎだか太郎たろうくん過去かこ業績ぎょうせきては、まだこのゆめあらわしてはゐない」とのこと)。

この「一人ひとり芭蕉ばしょう問題もんだい」は、日本にっぽんミステリーかたりうえでも乱歩らんぽ自身じしんかたりうえでも、非常ひじょうによくげられるトピックである。乱歩らんぽ自身じしんはこののち1958ねん、『てんせん』を発表はっぴょうした直後ちょくご松本まつもと清張せいちょうとの対談たいだんで、きよしちょうこそ「推理すいり小説しょうせつさかい芭蕉ばしょう」たりうる作家さっかだと賞賛しょうさんしている。

また、この乱歩らんぽあるじちょう感銘かんめいけて推理すいり小説しょうせつこころざし、生涯しょうがいなぞ文学ぶんがくせい両立りょうりつゆびした作家さっか土屋つちや隆夫たかおである。ほかにも『幻影げんえいじょう』(雑誌ざっしほう)であわざかつまおっとれんじょうさん紀彦のりひこ登場とうじょうしたときには、編集へんしゅうちょう島崎しまざきはくかれらを「〝いちにん芭蕉ばしょう〟になれるのうせいのある作家さっか」と賞賛しょうさんしていた。

後世こうせい読者どくしゃからると、乱歩らんぽこそがその〝いちにん芭蕉ばしょう〟だったのでは?」おもってしまうのは、ごあいけいというものだろう。

で、どれからめばいいの?

はじめてむなら新潮しんちょう文庫ぶんこの『江戸川えどがわ乱歩らんぽ傑作けっさくせん鉄板てっぱん。「ぜにどう貨」癈人はいじん」「Dさか殺人さつじん事件じけん」「心理しんり試験しけん」「あか部屋へや」「屋根やねうら散歩さんぽもの」「人間にんげん椅子いす」「かがみ地獄じごく」「いもむし」という、前半ぜんはん本格ほんかく探偵たんてい小説しょうせつ後半こうはん怪奇かいき幻想げんそう小説しょうせつというならびでりすぐり代表だいひょうさくおさめられており、これ以上いじょう入門にゅうもんしょ存在そんざいしない。
2016ねんにはここかられた代表だいひょうさくのうち「石榴ざくろ」「押絵おしえたびするおとこ」「博士はかせ」「ひとでなしのこい」「しろひるゆめ」「おど一寸法師いっすんぼうし」「かげしし」をおさめた江戸川えどがわ乱歩らんぽ名作めいさくせんおなじく新潮しんちょう文庫ぶんこからており(タイトルまぎらわしいので注意ちゅうい)、とりあえずこの2さつっておけば間違まちがいはない(しいてえば「かげしし」はほんで「パノラしまあやぎぬたん」をんでからのほうがよりたのしめる)。

もうちょっと色々いろいろたい、というひとには角川かどかわホラー文庫ぶんこの《江戸川えどがわ乱歩らんぽベストセレクション》ぜん8かん手軽てがるでオススメ。前述ぜんじゅつの2さつおさめられた代表だいひょうさくぐんろんのこと、「しまおに」「パノラしまあやぎぬたん」といった(ながさの関係かんけいで)前述ぜんじゅつ2さつはいりきらなかった代表だいひょうさくや、『蜘蛛くもおとこ』『くろ蜥蜴とかげ』といった通俗つうぞくものの代表だいひょうさくめる。

少年しょうねんものや評論ひょうろんまで全部ぜんぶんでやる、という猛者もさ光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこの《江戸川えどがわ乱歩らんぽ全集ぜんしゅうぜん30かんいどもう。また、はじめもと推理すいり文庫ぶんこの《乱歩らんぽ傑作けっさくせんぜん20かんでは初出しょしゅつ挿絵さしえることができる。ほかにも乱歩らんぽ作品さくひんは、パブリックドメインになった2016ねん以降いこうとく様々さまざま出版しゅっぱんしゃから多数たすうさい編集へんしゅうほんているので、興味きょうみかれたものからんでみるとい。

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江戸川えどがわ乱歩らんぽ

14 ななしのよっしん
2020/01/19(日)にち 22:48:58 ID: L9uAlDhek5
少年しょうねん探偵たんていだんシリーズ乱歩らんぽり、大人おとなけの乱歩らんぽ作品さくひんうっかりばして性癖せいへきをねじげられた」

おれじゃねーか!!!
しかも、だ。その「大人おとなけ」を中学ちゅうがく時代じだいれたせいでもう…
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15 ななしのよっしん
2020/07/11(土) 15:26:01 ID: VrW7q5vBLf
>すぐれたなぞすぐれた文学ぶんがくせい両立りょうりつした探偵たんてい小説しょうせつ
われると京極きょうごく夏彦なつひこ先生せんせい作品さくひんおもいつくな
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16 ななしのよっしん
2020/07/11(土) 15:27:15 ID: HjH7KRZoCX
そろそろ江戸川えどがわ乱歩らんぽ明智あけち小五郎こごろう名前なまえ
コナンパクリじゃんていそうな世代せだいそうですね。
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17 ななしのよっしん
2020/09/17(木)もく 02:21:18 ID: 5oHyW3wQXC
少年しょうねん探偵たんていだんメンバーニックネーム

現代げんだい企画きかくはん少年しょうねん探偵たんていだん」(BD7)では
「キカイ」「トンボ」「オウム」…と各自かくじエキスパート特技とくぎにちなみ、
大映だいえいテレビはん怪人かいじんじゅう面相めんそう」では
「ドジ」「ベソ」「イネムリ」…と悪口わるぐちとあんまりわらない渾名あだな

うーんこの
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18 ななしのよっしん
2021/04/15(木)もく 16:39:46 ID: WmaPK9IU/g

>>lv331290027exit_nicolive
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19 ななしのよっしん
2022/02/25(金)きん 23:43:42 ID: MHwNAZUSUo
悪霊あくりょう』の最後さいごページわったときの衝撃しょうげきわすれられない
ぜひ事前じぜん情報じょうほうなしでんでほしい
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20 ななしのよっしん
2022/12/21(水)すい 20:44:28 ID: hX0BALyPC+
>>19
どうして…どうして…そんなにひどこといたの…?

うっきうきで悪霊あくりょうんできた。いた現場げんばからは以上いじょうです
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21 ななしのよっしん
2023/11/14(火) 21:10:41 ID: qIRF6NpNaQ
むかしんだたん編集へんしゅうが、あいだに『屋根やねうら散歩さんぽもの』をはさんでたけど『あか部屋へや』と『人間にんげん椅子いす』で連続れんぞくで「じつはこれまでのはなし全部ぜんぶ創作そうさくでした!」ってオチをぶつけてくる構成こうせいになってて、それ以来いらいちょっと苦手にがてになってしまった
心理しんり試験しけん』とかはとてもきなんだけどね、それによくかんがえたら小説しょうせつノンフィクションとかの一部いちぶジャンルのぞけば全部ぜんぶそらはなしなんだし、それをかわにく意図いとがあったのかも
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22 ななしのよっしん
2023/11/27(月)げつ 01:05:05 ID: L9uAlDhek5
NHKでいつだかやってた人間にんげん椅子いす朗読ろうどくげきが、おれんだときの妄想もうそう丸々まるまる映像えいぞうしてていぬいいたわらいしかなかった
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23 ななしのよっしん
2024/03/23(土) 11:12:03 ID: t0QeKW2aFS
パノラしまあやぎぬたん爆発ばくはつオチなの
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