戈ほこ (武器ぶき)

戈ほこ，又また稱たたえ雞鳴、擁よう頸，在ざい中國ちゅうごく商しょう代だい以前いぜん就出現しゅつげん的てき長柄ながえ兵器へいき，前ぜん端はし有ゆう一いち柄え橫よこ刃ば，以勾擊げき為ため主要しゅよう攻擊こうげき方式ほうしき，可能かのう自じ鐮刀演えんじ變へん而成。^[1]戈ほこ主要しゅよう盛行せいこう於馬拉ひしげ戰車せんしゃ盛行せいこう的てき年代ねんだい，在ざい秦はた代だい時どき戈ほこ的てき戰術せんじゅつ地位ちい已やめ經けい有ゆう下降かこう，到いた了りょう西にし漢かん由よし於已轉てん為ため步兵ほへい與あずか騎兵きへい戰たたかえ，戈ほこ已やめ經けい不ふ是ぜ實戰じっせん兵器へいき，到いた東ひがし漢かん時どき戈ほこ已やめ經けい絕ぜっ跡あと。^[2] 戈ほこ是ぜ短たん兵器へいき，主要しゅよう是ぜ步兵ほへい在ざい近きん身み作戰さくせん使用しよう的てき，而且是ぜ一いち手持てもち盾たて一いち手て拿戈，成語せいご止とめ戈ほこ為ため武たけ就是在ざい形容けいよう當とう時人じじん戰せん鬥的模樣もよう，另外戰國せんごく時期じき的てき《考こう工こう記き》也有やゆう記載きさい，戈ほこ長ちょう度ど為ため1尺しゃく6吋いんち，約やく130公おおやけ分ぶん，所以ゆえん戈ほこ是ぜ短たん兵器へいき，後來こうらい戈ほこ的てき替がえ代だい者しゃ也不是長これなが兵器へいき而是刀がたな與あずか劍けん

形かたち制せい

據よりどころ許もと慎まき《說せつ文ぶん解かい字じ》指ゆび，戈ほこ的てき定義ていぎ是ぜ「平ひら頭あたま戟」^[3]，字形じけい本身ほんみ「從したがえ弋」，「一いち橫よこ之の」為ため象形しょうけい標しるべ誌し；段だん玉だま裁さい注ちゅう《說せつ文ぶん解かい字じ》引《周しゅう禮あや·考こう工こう記き·冶氏》鄭てい玄げん注ちゅう，指ゆび「戈ほこ，今こん句く孑戟也。或ある謂いい之の雞鳴。或ある謂いい之の擁よう頸。」故こ古いにしえ時じ戈ほこ又また稱しょう「雞鳴」或ある「擁よう頸」。^[3] 段だん注ちゅう稱しょう「戈ほこ，句く兵へい也」^[3]，又また稱たたえ「矛ほこ刺とげ兵へい。殳擊兵へい。殳嫥於擊者しゃ也。矛ほこ嫥於刺とげ者しゃ也。戟者兼けん刺とげ與あずか句く（鉤かぎ）者しゃ也。戈ほこ者しゃ兼けん句く與あずか擊げき者しゃ也。用よう其横刃は則そく爲ため句く兵へい。用よう横よこ刃ば之の喙以啄ついばめ人じん則そく爲ため擊げき兵へい。擊げき與あずか句く相しょう因いん爲ため用よう」^[3]；徐じょ鍇《說せつ文ぶん解かい字じ繫詞》指ゆび「戟小支ささえ上向うわむき則そく為ため戟，平之ひらの則そく爲ため戈ほこ。一曰戟偏距爲戈」，指ゆび戈ほこ是ぜ一いち種しゅ與あずか戟形かたち制せい相近すけちか的てき武器ぶき。《禮れい記き正義まさよし》指ゆび：「戈ほこ，鉤かぎ孑戟也。如戟而橫安やす刃は，但ただし頭あたま不ふ嚮上，為ため鉤かぎ也。」^[4] 與あずか段だん注ちゅう一致いっち，指ゆび戈ほこ的てき形態けいたい為ため長柄ながえ前ぜん端はし有ゆう一いち內向橫よこ刃ば，以鉤擊げき及啄擊げき為ため主要しゅよう施ほどこせ襲かさね手段しゅだん。春秋しゅんじゅう戰國せんごく時代じだい，大量たいりょう文獻ぶんけん中ちゅう均ひとし曾出現しゅつげん戈ほこ這種兵器へいき，例れい如中なか行ぎょう獻けんじ子こ曾做夢ゆめ被ひ晉すすむ厲公以戈攻擊こうげき。^[5]《詩經しきょう·秦しん風ふう·無む衣ころも》中有ちゅうう「修おさむ我わが戈ほこ矛ほこ，與あずか子こ同どう仇かたき」、「修おさむ我わが矛ほこ戟，與あずか子こ偕作」之これ句く。^[6]《楚すわえ辭じ·國こく殤》有ゆう「操みさお吳くれ戈ほこ兮被犀さい甲かぶと，車くるま錯轂兮短兵へい接せっ。」^[7] 可か見み戈ほこ在ざい古代こだい是非ぜひ常つね普及ふきゅう的てき兵器へいき。

《周しゅう禮あや·夏なつ官かん·司し兵へい》中ちゅう載の有ゆう「車之くるまの五ご兵へい」，鄭てい玄げん注釋ちゅうしゃく指ゆび五ご兵へい為ため戈ほこ、殳、戟、酋矛、夷えびす矛ほこ。春秋しゅんじゅう戰國せんごく時代じだい，貴族きぞく所しょ駕が馭的戰車せんしゃ中ちゅう通常つうじょう有ゆう三さん人にん，中央ちゅうおう者しゃ名めい為ため「御者ぎょしゃ」，負ふ責せめ駕が駛戰車しゃ；左側ひだりがわ者しゃ名めい「車くるま左ひだり」，主要しゅよう以弓矢ゆみや為ため攻擊こうげき手段しゅだん；右側みぎがわ者しゃ名めい「車くるま右みぎ」，主要しゅよう以戈矛ほこ作さく近距離きんきょり白刃はくじん戰せん^[8]，戈ほこ是ぜ守衛しゅえい戰車せんしゃ者しゃ經常けいじょう使用しよう的てき兵器へいき。

詞し義よし

戈ほこ後來こうらい成なり為ため了りょう借か代だい兵器へいき的てき泛用常つね稱たたえ，《說せつ文ぶん解かい字じ》中ちゅう「武たけ」字じ的てき定義ていぎ就是「止とめ戈ほこ為ため武ぶ」^[9]。戈ほこ常つね與あずか其他武器ぶき並稱へいしょう組ぐみ詞し，如「戈ほこ矛ほこ」^[10]、「戈ほこ戟」^[11]、「戈ほこ殳」^[12]、「戈ほこ矢や」^[13]、「戈ほこ甲かぶと」^[14] 等ひとし。由よし於戈是ぜ較普及ふきゅう的てき兵器へいき，因いん此亦被ひ廣義こうぎ地ち延のべ展てん出兵しゅっぺい革かわ、戰爭せんそう的てき意義いぎ，如「干戈かんか」、「兵戈へいか」；兵士へいし手しゅ執と兵器へいき者しゃ泛稱為ため「執と戈ほこ」、「荷に戈ほこ」；將兵しょうへい陣じん前ぜん背反はいはん者しゃ稱しょう「倒たおせ戈ほこ」；「枕まくら戈ほこ待まち旦だん」形容けいよう軍人ぐんじん以戈為ため隨身ずいじん兵器へいき，即そく使つかい連休れんきゅう息いき都と以戈為ため枕まくら的てき備戰狀態じょうたい^[15]；「投とう戈ほこ釋しゃく甲かぶと」則のり指ゆび軍隊ぐんたい投降とうこう。^[16] 另外，戈ほこ姓せい亦また為ため中國ちゅうごく姓氏せいし之これ一いち；戈ほこ部ぶ亦また是これ中ちゅう文ぶん部首ぶしゅ之これ一いち。

備註

^ 成東なるとう、鍾少異こと，《中國ちゅうごく古代こだい兵器へいき圖ず集しゅう》，第だい12頁ぺーじ。
^ 成東なるとう、鍾少異こと，《中國ちゅうごく古代こだい兵器へいき圖ず集しゅう》，第だい133頁ぺーじ。
^ ^3.0 ^3.1 ^3.2 ^3.3 說せつ文ぶん解かい字じ注ちゅう檢索けんさく：戈ほこ. [2012-02-10]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2017-10-26）.
^ 《禮れい記き·曲きょく禮れい上じょう》：「正義まさよし曰：戈ほこ，鉤かぎ孑戟也。如戟而橫安やす刃は，但ただし頭あたま不ふ嚮上，為ため鉤かぎ也。直ちょく刃は長ちょう八はち寸すん，橫よこ刃は長ちょう六ろく寸すん，刃は下か接せっ柄がら處しょ長ちょう四よん寸すん並なみ廣こう二に寸すん，用よう以鉤害がい人じん也。刃は當とう頭あたま而利者しゃ也，利り故こ不ふ持じ嚮人也。鐏在尾お而鈍，鈍どん嚮人為ため敬けい，所以ゆえん前ぜん鐏後刃ば也。」
^ 《春秋しゅんじゅう左ひだり氏し傳でん》卷まき第だい三さん十じゅう三さん》：「中なか行ぎょう獻けんじ子こ將はた伐き齊ひとし，夢ゆめ與あずか厲公訟弗勝しょう，公おおやけ以戈擊げき之の。」
^ 《詩經しきょう·秦しん風ふう·無む衣ころも》：「豈あに曰無衣ころも？與あずか子こ同どう袍ほう。王おう于興師し，修おさむ我わが戈ほこ矛ほこ，與あずか子こ同どう仇かたき！豈あに曰無衣ころも？與あずか子こ同どう澤さわ。王おう于興師し，修おさむ我わが矛ほこ戟，與あずか子こ偕作！豈あに曰無衣ころも？與あずか子こ同どう裳も。王おう于興師し，修おさむ我わが甲かぶと兵へい。與あずか子こ偕行！」
^ 《楚すわえ辭じ·國こく殤》節錄せつろく：「操みさお吳くれ戈ほこ兮被犀さい甲かぶと，車くるま錯轂兮短兵へい接せっ。旌蔽日び兮敵若わか雲くも，矢や交墜兮士爭そう先さき。凌しのげ余よ陣じん兮躐余よ行ぎょう，左ひだり驂殪兮右刃傷にんじょう。霾兩輪わ兮縶四よん馬うま，援玉枹なら兮擊鳴な鼓こ。」
^ 孔あな穎達注ちゅう《尚書しょうしょ·甘あま誓ちかい》指ゆび「車くるま右みぎ，勇いさむ力つとむ之これ士し執と戈ほこ矛ほこ以退敵てき。」
^ 說せつ文ぶん解かい字じ注ちゅう檢索けんさく：武たけ. [2012-02-10]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2016-03-06）.
^ 《三國志さんごくし·文ぶん帝みかど紀き》裴松之の注ちゅう引《魏ぎ書しょ》：「帝みかど於馬上じょう為ため詩し曰：『觀兵かんぺい臨江水すい，水流すいりゅう何なん湯ゆ湯ゆ！戈ほこ矛ほこ成山なりやま林りん，玄げん甲かぶと耀日光こう。』」
^ 《舊きゅう五ご代だい史し·董ただし璋あきら傳つて》：「璋あきら大だい怒いか，遽領數すう百ひゃく人にん，執と持じ戈ほこ戟，驟入驛えき中ちゅう。」
^ 《清史きよし稿こう·樂らく志こころざし·樂章がくしょう三さん》：「效こう折衝せっしょう，驊騮騁。執と戈ほこ殳，衛まもる羽林はばやし，備公侯こう腹心ふくしん。」
^ 《新しん唐とう書しょ·哥舒翰傳つて》：「翰以氊蒙馬車ばしゃ，畫かく龍虎りゅうこ，飾かざり金銀きんぎん爪つめ目め，將はた駭賊，掎戈矢や逐北。」
^ 晉すすむ代だい伏ふく滔《正せい淮論》：「藉二に世せい之の資し，恃戈甲之こうし盛もり，屈強くっきょう江こう淮之上じょう，西向にしむき而圖宗むね國こく。」
^ 《晉すすむ書しょ·劉りゅう琨傳つて》：「與あずか范陽祖そ逖為ため友とも，聞逖被ひ用もちい，與あずか親しん故ゆえ書しょ曰：『吾われ枕まくら戈ほこ待まち旦だん，志こころざし梟ふくろう逆ぎゃく虜とりこ，常つね恐おそれ祖生そう先さき吾われ著ちょ鞭むち。』」
^ 《三國志さんごくし·姜きょう維傳つて》：「尋ひろ被ひ後ご主しゅ敕令，乃投戈ほこ放ひ甲かぶと，詣まい會かい於涪軍ぐん前まえ，將士しょうし咸怒，拔刀ばっとう砍石。」