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シギ科 - Wikipedia

シギ

チドリ分類ぶんるいぐん、それにぞくするとり総称そうしょう

シギ(シギか、Scolopacidae)はチドリぞくするしきぞくヤマシギぞく

シギ
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : とりつな Aves
: チドリ Charadriiformes
: チドリ Charadrii
: シギ Scolopacidae
学名がくめい
Scolopacidae Rafinesque1815

なお、シギを意味いみする漢字かんじには「しぎ」(かん:イツ、:イチ)や「しぎ」があるが、しぎという文字もじ奈良なら時代じだい日本にっぽん形成けいせいされた国字こくじである[1]

アフリカ大陸たいりく東部とうぶきたアメリカ大陸あめりかたいりくみなみアメリカ大陸あめりかたいりくユーラシア大陸たいりく分布ぶんぷする。

おおくのたね夏季かききたアメリカ大陸あめりかたいりくやユーラシア大陸たいりく寒帯かんたい亜寒帯あかんたい繁殖はんしょくする。冬季とうきになると越冬えっとうのため南下なんかし、一部いちぶたねはアフリカ大陸たいりく東部とうぶみなみアメリカ大陸あめりかたいりくまで南下なんかする。

日本にっぽんたびどりとしてはるあき渡来とらいするものおおく、ヤマシギのように日本にっぽんまるものもある[2]

形態けいたい

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尾羽おはみじかい。上面うわつら褐色かっしょく灰色はいいろ羽毛うもうおおわれ、暗色あんしょく斑紋はんもんはい地表ちひょうでは保護ほごしょくになるとかんがえられている。つばさはややながい。

頸部がながたねおおい。後肢あとあし発達はったつし、おおくのたねにはみじかだい1趾がある。

生態せいたい

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湿原しつげん草原そうげんなどに生息せいそくする。越冬えっとうでは河口かこう干潟ひかたなどでも生息せいそくする。飛翔ひしょうりょくつよく、わたりをおこなたねおおい。発達はったつした後肢あとあしにより地表ちひょう素早すばや走行そうこうすることもできる。

しょくせいおも動物どうぶつしょくで、軟体動物なんたいどうぶつ甲殻こうかくるい昆虫こんちゅうべるが植物しょくぶつしつべることもある。

繁殖はんしょく形態けいたい卵生らんせい高緯度こういど地方ちほう繁殖はんしょくするたね繁殖はんしょくみじか傾向けいこうにあり、繁殖はんしょく飛来ひらいするまえ繁殖はんしょく飛来ひらいして数日すうじつでペアを形成けいせいする。おも乾燥かんそうした地表ちひょうしげみのなかつくり、たまごむ。雌雄しゆう交代こうたいだきたまごする。

人間にんげんとの関係かんけい

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たまごふくめて食用しょくようとされることもある。日本にっぽん鳥獣ちょうじゅう保護ほごほうにより、タシギとヤマシギが狩猟しゅりょう鳥獣ちょうじゅう指定していされている[3]

開発かいはつによる生息せいそく破壊はかい食用しょくよう娯楽ごらくとしての乱獲らんかく人為じんいてき移入いにゅうされた動物どうぶつによる捕食ほしょくなどにより生息せいそくすう減少げんしょうしているたねもいる。

日本にっぽんられるたね多数たすう環境省かんきょうしょう都道府県とどうふけんレッドリスト指定していけている[2][4]

分類ぶんるい

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5に16ぞく96しゅぞくする[5]

系統けいとう

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つぎのような系統けいとうじゅられている[5]

Numeniinae

マキバシギ

ダイシャクシギぞく

Limosinae

オグロシギぞく

Arenariinae

キョウジョシギぞく

ツアモツシギぞく

オバシギぞく

Tringinae

ソリハシシギ

ヒレアシシギぞく

イソシギぞく

クサシギぞく

Scolopacinae

コシギ

オオハシシギぞく

ヤマシギぞく

Chubbia

ムカシジシギぞく

タシギぞく

シギおもたね画像がぞう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ おきもり卓也たくやほか『図解ずかい 日本にっぽん文字もじ三省堂さんせいどう、2011ねん、52ぺーじ
  2. ^ a b ひとでわかる野鳥やちょう (2010)、68-89ぺーじ
  3. ^ 狩猟しゅりょう制度せいど概要がいよう”. 環境省かんきょうしょう. 2012ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  4. ^ 日本にっぽんのレッドデータ検索けんさくシステム(シギ”. エンビジョン環境かんきょう保全ほぜん事務じむきょく. 2014ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  5. ^ a b Scolopacidae: Sandpipers, Snipes”. 2014ねん10がつ29にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 桐原きりはら政志まさし日本にっぽんとり550 水辺みずべとり』、ぶんいち総合そうごう出版しゅっぱん2000ねん、194-249ぺーじ
  • 黒田くろだ長久ちょうきゅう監修かんしゅう C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトンへん動物どうぶつだい百科ひゃっか8 鳥類ちょうるいII』、平凡社へいぼんしゃ1986ねん、8-14、156ぺーじ
  • 小原おはら秀雄ひでおうらほん昌紀まさき太田おおた英利ひでとし松井まつい正文まさふみ編著へんちょ 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、きたアメリカ』、講談社こうだんしゃ2000ねん、97、195-196ぺーじ
  • 小原おはら秀雄ひでおうらほん昌紀まさき太田おおた英利ひでとし松井まつい正文まさふみ編著へんちょ 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社こうだんしゃ、2000ねん、99、178-179ぺーじ
  • 高野たかの伸二しんじ 『フィールドガイド 日本にっぽん野鳥やちょう 増補ぞうほ改訂かいていばん』、日本にっぽん野鳥やちょうかい2007ねん、136-163ぺーじ
  • 中村なかむらのぼるりゅう監修かんしゅう原色げんしょくワイド図鑑ずかん4 ちょう』、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ1984ねん、83-86ぺーじ
  • 真木まき広造ひろぞう大西おおにし敏一としいち日本にっぽん野鳥やちょう590』、平凡社へいぼんしゃ、2000ねん、225-275ぺーじ
  • 小学館しょうがくかん図鑑ずかんNEO とり』、小学館しょうがくかん2002ねん、52ぺーじ
  • 中川なかがわ雄三ゆうぞう監修かんしゅうへん『ひとでわかる野鳥やちょう成美せいびどう出版しゅっぱん、2010ねん1がつISBN 978-4415305325 

関連かんれん項目こうもく

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