ジーンズ
ジーンズ(
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概説
ジーンズとは
呼称
ジーンズとはデニム
「デニム」の
デニム
歴史
米国
ゴールドラッシュに
1890
1900
1953
日本
1923
1945
1956
1958
「キャントン」は、1965
1970
1980
こうしたビンテージにこだわるレプリカジーンズは
インディゴ染料
インディゴ
またインディゴ
2008
生地 の厚 み
「オンス (OZ) 」という
シルエット・スタイル
- 5ポケットパンツ
前部 に左右 のポケットとコインポケット、そして臀部 の左右 のパッチポケットの計 五 つのポケットを備 えたパンツのこと。いわゆるジーンズの基本 デザインであるが、デニム以外 の多種 多様 な素材 もよく用 いられる。
- ストレート
- スリム:
膝 から裾 にかけてストレートよりも細 くなるもの。 - フレア
- バギー
- ローライズ
- ヒップハング
- スキニー[10]
- スキニーとは「
皮膚 のような」という意味 を表 しており、脚 の筒 の形 が、全体 的 に肌 にぴったりとなるように作 られている。従来 の、細身 のジーンズなどより、より細 く作 られている。 伸縮 性 のあるポリウレタン、ポリエステル等 を含 む混紡 のデニムを使用 することが多 く、これが従来 のスリムジーンズとは違 った肌 に張 り付 いたような感触 とシルエットをもたらす。近年 はコーデュロイやサテン製 の物 も出 てきた。- 1990
年代 からヘルムート・ラング、ラフシモンズといったデザイナーズブランドでタイトなラインを描 くジーンズはあったが、2000年代 ディオール・オムの裾 を溜 めるスキニージーンズの流行 をきっかけにブームが始 まった。その後 チープマンデー、エイプリル77、ドクターデニム、ジストといったスキニーを代表 商品 として人気 を伸 ばすブランドも現 れ、ユニクロなどの安価 なスキニーも浸透 した。
- スキニーとは「
- ディナー(ディナージーンズ)
- ブッシュパンツ
- ブッシュ(やぶ、
茂 み)で穿 くことを想定 したアウトドア用途 のパンツ。70年代 以降 からよく見 られる。前部 の左右 のポケットと両 膝 にフタの付 いたパッチポケット、臀部 にフタの付 いた左右 のパッチポケットの計 六 つのポケットを備 えている。主 にデニムやコーデュロイが用 いられる。ポケット補強 用 のリベットは使用 されない。
- ブッシュ(やぶ、
ダメージ加工
ジーンズにダメージ
わざとやすりやナイフで
ケミカルウォッシュ
ケミカルウォッシュ(ケミカルブリーチ)は、
洗濯
ジーンズも
また、
用語
- ステッチ
縫製 糸 または、縫製 のこと。ジーンズに用 いられる縫製 は、バータック(後述 )を除 くとシングルステッチとチェーンステッチに大別 される。黄色 またはオレンジ色 の糸 が大半 だが、カラージーンズなどではジーンズの色 に合 わせたステッチも存在 し、そちらは糸 の色 が目立 ちにくい。- パッチ
- ウエストバンドの
後 ろにつく革 や紙 製 のラベルのこと。主 にブランド名 やサイズなどが表記 されている。復刻 版 でない古着 ではそのデザインや字体 からおおよその製造 年代 を判別 することができるが、紙 パッチの場合 消失 したりして困難 なこともある。 - コインポケット(ウォッチポケット)
- ジーンズ
前面 右手 ポケット上部 に付 いている、デニムで出来 た小 さなポケットのこと。もともとは懐中時計 を収納 するためのウォッチポケットであり、スラックス前面 右 ポケット内 にあるウォッチポケットと同 じ目的 で付 けられているのだが、腕時計 の普及 に伴 い使用 されなくなっていった。現在 の名前 のとおり硬貨 を入 れるために流用 することも出来 るが、もともと懐中時計 1個 をぴったり収 めるだけの用途 であったためポケットにマチが付 けられておらず、実際 に硬貨 を収納 するにはスペースがほとんどないに等 しい。よって一種 の装飾 部位 として仕様 だけが引 き継 がれている。 - リベット
- ポケットの
端 など力 のかかる部分 を補強 するために打 ち込 まれた鋲 のこと。ジーンズ誕生 の要 。金属 製 で銅 (コパーもしくはカパー。赤銅 色 )が素材 として用 いられる。ほかには鉄 (黒褐色 )やアルミ、ニッケル(銀色 )、真鍮 などの合金 が生地 の色 などに応 じて使 われることもある。また形状 もブランドによって異 なる。現在 はカンヌキと呼 ばれるバータック(ジグザグのステッチ)で代用 される場合 もあり、リベットが無 いジーンズも存在 する。1937 - 1966年 のリーバイスジーンズでは、鞍 を傷 つけないためにバックポケットの補強 部分 については生地 の内側 から打 たれた「隠 しリベット」が用 いられた。1940年代 までには股 部分 にもリベットが施 されていた(クロッチリベット)。 - スレーキ
- フロントポケットの
袋 布 に使用 される素材 名 。堅牢 な綿 素材 が一般 的 。 右 綾 ・左 綾 - デニムの
綾 目 の方向 のこと。一般 的 には右 綾 が用 いられる。左 綾 のジーンズは Lee が有名 。それぞれ色 落 ちや、収縮 率 の大 きいジーンズでは脚 部 の捩 れなどに違 いが出 る。 - シンチバックル(バックシンチ)
後 ろの腰 部分 に付 けられたウエストのサイズを調節 するバンド(アジャスターストラップ)。ワークウェアとしての位置付 けが強 かったジーンズ黎明 期 ではサスペンダーと共 にもっぱら取 り入 れられていたが、ファッションウェアとして傾向 するにしたがってベルトによってウエスト調節 をするのが主流 となり、リーバイス501では第 二 次 世界 大戦 中 に発売 したモデルを契機 に仕様 から外 された。ただし現在 でも仕様 の一 つとして、シンチバックルが取 り付 けられたジーンズが様々 なメーカーから販売 されている。- タブ
- ヒップポケットの
回 りなどに縫 い付 けられたブランドを表 す織 りネーム。リーバイス・ジーンズでは右 ヒップポケット左上 に赤 、オレンジ、白 などのタブが付 く。リーのタブは右 ヒップポケット口 ステッチ内 に、ラングラーでは主 にバックヨークのダブルステッチ内 に縫 い付 けられている。なお混同 され易 いが、タグとはジーンズ内部 に付 けられる品質 表示 や注意 書 きのラベル(インサイドネーム)、または外部 に付 けられるハングタグなどを指 す。 大戦 モデル第 二 次 世界 大戦 中 のジーンズのこと。物質 統制 により簡素 化 されたディテールが特徴 。- バックヨーク(サドルバック)
腰 の切 り返 し部分 、すなわちウエストバンドとヒップの間 の鈍角 二等辺三角形 の部分 のこと。ジーンズ形成 の上 で重要 な部分 である。- セルビッジ(アメリカ
英語 : selvage、イギリス英語 : selvedge) 耳 とも呼 ばれ、生地 の両 端 のこと。シャットル織機 は織 り幅 が36インチ前後 と狭 く、ジーンズを縫製 するために効率 よく生地 を裁断 するとこのセルビッジが両足 の外側 に回 されることになる。そしてジーンズが脇 割 り縫 い仕様 である場合 このセルビッジが特徴 的 な色 落 ちをもたらす。英語 圏 ではジーンズに限 らず広 く用 いられる裁縫 用語 で、語源 は中世 英語 のselfegge(現代 英語 の正書法 ではself-edge)であり、最初 の使用 例 は15世紀 に遡 ることができる[12]。赤 耳 赤 いステッチが入 っているデニムのセルビッジのこと。裾 の裏側 で確認 できる。古 いリーバイスジーンズの特徴 の一 つであったが、1990年代 以降 のオールドリーバイス復刻 モデル(レプリカまたはリプロダクト)や、他 メーカーでもヴィンテージ様 に作 られたジーンズでは現在 もよく見 られる。脇 割 り縫 い縫製 方法 の一 つ。ジーンズに限 らず一般 的 なスラックスに用 いられる。対義語 はインターロック(合 わせ縫 いの後 生地 の端 を割 らずにかがり縫 いする縫製 )。- バータック
- ジーンズの
前 フライ下 股 部分 やヒップポケット両側 上端 、ベルトループの縫製 などに用 いられる棒状 の補強 縫製 のこと。ステッチの形状 が棒 =バーのようであることからバータックと呼 ばれ、日本 ではカンヌキ(止 め)などの呼 び名 も使 われる。リーバイスジーンズは原型 では股 の部分 やヒップポケットがリベット補強 されており、1950‐1960年代 にリベットの廃止 に伴 ってバータックに変 わった。横 一 文字 またはそれを平行 に並 べるのが基本 だが、ヒップポケットなどに×印形 のバータックを施 すブランドもある。 - ボタンフライ
- フロント
部 がボタンになっていること。リーバイス501が代表 的 。防縮 加工 技術 が開発 される前 は、ほとんど全 てのパンツはボタンフライであった。 - ジップフライ
- フロント
部 がジッパーになっていること。 - トップボタン
- ウエスト
部 を留 めるフロントボタンのこと。ジップフライのジーンズではボタンは1つしかないが、ボタンフライの場合 は一番 上 に付 くボタンとなるのでこう呼 ばれる。表面 にブランド名 が刻印 されるのが一般 的 。ラングラーはフラットな面 のトップボタンを採用 し、そこにロープ文字 をイメージしたブランドロゴが刻印 されている。これに対 しリーバイスは表面 が複雑 なレリーフ状 のデザインとなっており、裏側 留 部 には生産 工場 番号 が刻印 される。 - ヒップポケット
- バックポケットとも
言 う。ヒップの部分 に大抵 左右 一 対 となるよう設 けられた大 き目 のポケット。五角形 のものが多 いが、Leeの楯 形 や、長方形 、変則 六角形 、U字形 のもの、また近年 はフラップ付 き(ダミーも含 む)のものも見 られる。リーバイスのアーキュエットステッチ(弓引 き形 )や、ラングラー、エドウインのW字 ステッチ、LeeのレイジーS のようにブランドを表 すステッチが施 されることが多 く、これは補強 布 を縫 い付 けるためのステッチが起源 である。 - ヴィンテージ
フランス語 でワインの生産 年 のことである。特 に豊作 の年 の極上 ワインを「Vintage wine」と称 することから、ジーンズの過去 の名品 を総称 してヴィンテージジーンズと呼 ぶことがある。年代 や状態 にもよるが、ヴィンテージジーンズは一部 の愛好 家 の間 で高値 で取 り引 きされ、希少 性 の高 い古 い年代 のデッドストックでは数 百 万 円 という値 が付 けられる事 もある。- ダメージジーンズ
- ファッション
性 を高 めるために傷 や汚 れ、脱色 といった加工 を加 えたジーンズ。 - アタリ(
英語 : fades) - ジーンズの
腿 、膝 、ヒップ、裾 など突出 した部位 の色 落 ちおよびその部分 を指 す言葉 。デニム表面 が色々 なところに擦 れて=当 たって色 落 ちすることから。裾 のアタリは纏 りがシングルステッチだと縦 じわ状 に出 るが、チェーンステッチでは斜 めに出 る。 - ヒゲ(
英語 : whiskers;日本語 のヒゲを輸入 して英語 : higeとも言 う[13]) - ジーンズの
腿 の付 け根 周辺 に出 る筋 状 の履 きじわが、履 き込 む過程 で擦 れてできる色 落 ちのこと。形状 が猫 のヒゲに似 ていることから。 蜂 の巣 (英語 : honeycombs)- ひざ
裏 のしわによってできる、ひざ裏 部分 の色 落 ちのこと。裏 ヒゲとも呼 ばれる。 - ディナージーンズ
- 1979
年 - 1982年 頃 にニューヨークやフランスで流行 った、主 に女性 用 のディナーの際 に着用 してもおかしくないドレスアップされたジーンズの総称 。高 いウエストは締 まりヒップラインを強調 しサイステッチやバックポケットのステッチに凝 っている。サスーンやカルバン・クライン等 の製品 が有名 であった。 - リジッド
防縮 加工 を施 していない、未 洗 いの状態 で出荷 されたジーンズを主 に指 す。ノンウォッシュや生 デニム等 と称 される事 もある(特性 等 については下記 のLevi's501を参照 )。また防縮 加工 デニムであっても、生地 に洗 いがかけられておらず糊 がついたままの生 の状態 を表 す。- ストーンウォッシュ
- ジーンズのユーズド
加工 の原点 である洗 い加工 の手法 。ジーンズを軽石 と一緒 に洗 うことで、石 とデニムの表面 が擦 れてジーンズ全体 が中古 感 のある色 落 ちとなる。1970年代 後半 にエドウインが始 めたのが最初 。なお洗 い(ウォッシュ)に関 しては、概 ね色 の濃 い方 から リジッド - ワンウォッシュ(リンス) - ストーンウォッシュ - ケミカルウォッシュ - ブリーチ という順 になる。洗 い加工 はブルージーンズに限 らずブラックジーンズなどにも行 われる。近年 は部分 的 に色 を落 としたり、汚 れのような染色 を加 えるユーズド加工 もよく行 われる。 後 染 め製品 染 めとも言 う。先 染 めに対 する言葉 で、布 (生地 )を織 り上 げてから染色 すること。メーカーから発売 されるカラージーンズは大抵 、大元 がホワイトジーンズでこれを後 染 めして作 られる。ショップによってはブルージーンズをも後 染 めして販売 している。なおブラックジーンズには、全面 的 に後 染 めされたリアルブラックと、ブルージーンズの縦糸 を黒 に変 えたブラックデニムで作 られるもの(先 染 め)の2種類 がある。- フラッシャー
新品 の販売 時 にジーンズの右 ヒップポケットの辺 りに取 り付 けられている、大 きな紙 製 の一種 のラベルのこと。正式 にはバックポケットフラッシャーと言 う。またフラッシャーとは別 に、ベルトループから下 げ札 (ハングタグ)が吊 るされたりウェストバンドに縫 い付 けられることもある。デッドストックにはこれらが残 っているものが比較的 多 い。
ジーンズブランド一覧
世界 三 大 ジーンズブランド
各国 のジーンズブランド
- ARMANI JEANS
- VERSACE
- CALVIN KLEIN JEANS
- DIESEL(ディーゼル)
- GAP(ギャップ)
日本 三 大 ジーンズブランド
その他 の日本 産 ジーンズブランド
- ウエアハウス(WAREHOUSE)
- エイトジー(EIGHT-G)
- エヴィス(EVISU)
- コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)
- サムライジーンズ(SAMURAI JEANS)
- ジーユー
- シュガーケーン(SUGAR CANE) by
東洋 エンタープライズ(TOYO ENTERPRISE) - ジョーマッコイ(JOE McCOY) by ザ・リアルマッコイズ(THE REAL McCOY'S)
- ステュディオ・ダ・ルチザン(STUDIO D'ARTISAN)
- バズリクソンズ(BUZZ RICKSON'S) by
東洋 エンタープライズ(TOYO ENTERPRISE) - ビームス(BEAMS)
- フェローズ(PHERROW'S)
- ザ・フラットヘッド(THE FLAT HEAD)
桃太郎 ジーンズ- ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)
- ユニクロ(UNIQLO)
- ディッキーズ(Dickies)
特 に有名 なモデル
LEVI'S
- 501
- リーバイ・ストラウス
社 の代表 的 な製品 。1890年 に自社 製品 へのロットナンバー(品番 )付 番 制度 を導入 したのをきっかけに誕生 。501 は当時 の最高 品質 デニム生地 であるXX(ダブルエックス=エクストラ・エクシード)デニムを使用 する製品 に与 えられた品番 である。現在 、501は商標 登録 (ジーンズカテゴリー)がされており単 なる品番 ではなく商品 名 となっている(よって "501(R)[注 2]"と表記 されることが多 い)。縫製 技術 の進化 等 により細部 に変更 を加 えられながら現在 まで製造 販売 が継続 されている。なお日本 では主 に「ごーまるいち」と呼 ばれるが、英語 での呼称 は「ファイヴ・オー・ワン」である。 特徴 は前 開 きがボタンフライであること、使用 しているデニム生地 が防縮 加工 がされていないこと。このため洗 うと数 インチ(比率 で言 うと8%または10%)縮 むことを考慮 して購入 するのが 501を穿 く上 での常識 である。この前 時代 的 な特性 をリーバイスは「シュリンク・トゥ・フィット」、つまり洗濯 を繰 り返 すことで身体 に馴染 んで行 くと説明 している。このデニム生地 はコーンミルズ01デニムと呼 ばれ、一時期 であるが腰部 の紙 パッチに 501-0117 (17は色 コード。ブルーの 501では他 に13や15もある)などと印字 された製品 も流通 した。しかし1980年代 あたりからの多彩 なバリエーション(洗 い加工 :同 じ01デニムでも収縮 率 が小 さい、異 素材 使用 :例 えばブラック・ホワイトはプリシュランクの06デニムまたは59デニム、色 コード51(白 )‐60(黒 ))の展開 等 により、既 に「シュリンク・トゥ・フィット」の特徴 を備 えるオリジナルリジッドの 501は 501(R) という製品 の1バリエーションに過 ぎなくなっている。なお、レディスモデルはアメリカ製 が 17501または26501、近年 のものは W501という型番 になる。また、かつてはステューデントモデルの 701(ヒップポケットが縦長 )や、廉価 版 のオレンジタブ 20502が生産 されたり、ロングレングスのものが 1501や2501と表記 された時期 もある。- かつては
大 部分 をアメリカ、一部 をイギリス、フランスで生産 していたが、今 ではメキシコ、フィリピン、ドミニカ共和国 等 に生産 が移管 されている(2004年 1月 にアメリカの自社 工場 は閉鎖 )。また旧型 501の復刻 版 等 の仕様 が特別 な製品 の中 には、アメリカ(外注 )や日本 で生産 されたものもある[注 3]。 - 502
- 1954
年 - 1970年代 初頭 にかけて 501 のジップフライ版 の 501Z XX(1966年 以降 502-0117)という製品 が販売 されていた。1954年 当時 には試作 的 意味 で、まずボーイズ用 の 503Z XX やユースモデルの 504Z XX(いずれも後年 日本 で復刻 生産 される)を先行 販売 してから 501Z XX を発売 している。それでも、01デニム使用 のままジップフライとしたため、デニム生地 の縮 みに伴 いジッパー部 が歪 み、故障 が頻発 したという。なお、1986年 から復刻 生産 された日本 製 の 502はプリシュランクデニムのためそのような問題 は無 いほか、初期 のものは隠 しリベット付 きであることから形態 は 501Z XX の復刻 版 であり[注 4]、いずれとも異 なるモデルである(後期 復刻 版 では隠 しリベットを無 くして本来 の 502 に近付 いたが、パッチの型番 表記 の字体 のみは原型 と異 なる)。なお 502という型番 は、1950年 頃 501(R) のビッグサイズのものに付 けられたのが最初 である。また、ジップフライの 502はアメリカでの生産 停止 後 も、上記 復刻 版 の登場 までは香港 などで少量 生産 されていた。 - 505
- 1967
年 に発売 されたジップフライ型 モデル。前述 の 501(R) や 502よりもやや細 めのストレートジーンズ。前身 は 551Z XX( Z は zipper :ジッパーの意 )というロットナンバーで1961年 、アメリカ東部 向 けに製造 された。1990年代 のジーンズブーム時 にヴィンテージ物 が非常 に良 く出回 った。プロセス686と呼 ばれる防縮 加工 が施 された02デニムを使用 。発売 した頃 は「シュリンク・トゥ・フィット」の謳 い文句 とは対照 的 に、ぴったりのサイズを買 うよう求 める文句 がフラッシャーやタグに記載 された。502と異 なり、素材 やシルエットのみならず、ヒップポケットやバックヨークの形状 ・寸法 も 501とは別物 である。特 に1990年 前後 のものはバックヨークが狭 くほとんど長方形 に近 い。517や510など多 くのジップフライモデルは 505を基本 としている。このロットナンバーは US505 と 505(俗称 ・極東 505) の2種類 が存在 した。USバージョンはアメリカ製 、USなしはフィリピン・香港 ・マカオ製 である。同 じサイズでもアメリカ製 はテーパードシルエットでヒップポケットが大 きめなのに対 し、フィリピン製 の方 がパイプドステムで腿 周 りのシルエット、ヒップポケットともに細 めだった。なお、アメリカ製 には更 にタイトな 506、逆 にゆったり目 の 550、オレンジタブの廉価 版 20505、40505 や、ごく短 い期間 だが股上 の短 い 805も存在 した。501と同様 にレディスモデルもある。またボーイズ版 は 305となる。 - 510
- 1980
年代 に 505から派生 したテーパードストレートモデル。元々 は 505よりも腿 周 りをゆったりさせたコンフォートフィットがコンセプトであったが、高 めのヒップポケット位置 と相 まってヒップが上 がり足 が長 く見 える「足長 ジーンズ」として人気 があった。英語 での呼称 はファイヴ・テン。レディスモデル、スリム版 の 610、廉価 版 の 20510、ボーイズ版 の 210も存在 した。レッドタブモデルはテキサス州 エルパソ工場 でのみの生産 であった。 - 517
- 「サドルマン」あるいは「ブーツカット」と
呼 ばれる膝 から下 にかけ緩 やかに広 がるシルエットで、見 た目 の美 しさが光 るモデル。0217デニムを使用 。ラングラーのジーンズと同様 に折 り目 を入 れて穿 かれることも多 い。1971年 発売 。505と同様 にオレンジタブの廉価 版 (正式 型番 20517及 び 40517)が存在 した。コーデュロイ素材 (素材 コード15)のものも多 く出回 った。ボーイズ版 は717。かつては類似 した型番 で 507というモデルが存在 したが、こちらはフィリピン製 のレッドタブ・ベルボトムジーンズであった。 - 569
- リーバイスで
一番 太 いシルエットが特徴 、おもにHIPHOP系 の人 に履 かれていたが近年 のタイトシルエットブームですっかり影 が薄 くなってしまった悲劇 のジーンズである。なお、アメリカには更 に太 いバギージーンズとして 570というモデルも存在 した。リーバイスのルーズフィットジーンズは、1980年代 に発売 された 509辺 りがその起源 とみられる。 - 606
- タイトスリム(スーパースリム)のジーンズ。1968
年 発売 。一時期 にはレッドタブのブルーとホワイトタブのブラック・ホワイトが生産 され、ミュージシャンやアイビー派 などの間 で人気 を博 した。現在 ではブラックとBIG「E」のオレンジタブ復刻 バージョンがある。かつてはフィリピン製 で更 に細 い「スーパータイト」の605というモデルも存在 した。 - 646
膝 から下 の広 がりが517よりも大 きい「ベルボトム」と呼 ばれるシルエット。1969年 発売 。オレンジタブでリベット・コインポケットは無 い。またコーデュロイ素材 などを除 いて基本 的 にパッチ無 し。それらの点 以外 、膝 から上 は 606 と共通 で(但 し後 ろ両 サイドのベルトループがかなりセンターに寄 った製品 もある)、裾 のシルエットだけが正 反対 となる。ごく初期 のものは、インサイドシームをロックではなく脇 割 り縫製 していた。早 くから日本 製品 も存在 した。現在 、ヴィンテージ・ラインに70646-0010として復刻 されている。かつては裾 の広 がりが一層 大 きい 684(ビッグベル)や、逆 に小 さめで 517 との中 間 的 なステューデントモデル 746 も生産 された。他 にリーバイスのベルボトムにはホワイトタブのカラージーンズ・609や、レッドタブの557というモデルもあった。
Lee
- 101
- アメリカの3
大 ジーンズブランドの一 つ、Leeの製品 。Leeではジーンズのことを Riders (この場合 は馬 の乗 り手 の意味 )と呼称 する。101 は、かのジェームズ・ディーンが映画 劇 中 および私生活 で愛用 した。ボタンフライとジップフライの2タイプが存在 。Leeはジーンズにジッパーを導入 した初 めてのメーカーでもある。
Wrangler
- 11MW
- 1947
年 に発売 。ハリウッドの西部 劇 スターの衣装 をデザインしていたロデオ・ベンがデザインし、世界 初 のファッションデザイナーによるジーンズとされている。また防縮 加工 された初 めてのジーンズでもある。Wranglerはそれまでウエスト・オーバーオールと呼 ばれていたデニム製 ワークパンツ(すなわちジーンズ)をジーンズと呼 んで販売 した初 めてのブランドである。 - 13MW
- 11MW の
後継 モデル。全米 プロ・ロデオ協会 公認 ジーンズである。ブロークンデニムを使用 。このブロークン(ツイル)デニムは綾織 の綾 目 を崩 した織物 で、表面 がソフトで手触 りも柔 らかく洗 ってもよじれることがない。ロデオ乗 りの間 ではスラックスのようにアイロンでセンタークリース(折 り目 )を入 れて穿 かれる。そのため古着 として輸入 された 13MW にはセンタークリースが白 い線 状 に色 落 ちしている物 がよく見受 けられる。
BIG JOHN
- M1002
- 1967
年 に開発 された日本人 の体型 に合 わせた初 めてのジーンズ。シルエットの改善 により、世界 のジーンズが作業 着 からファッションになるフィットするジーンズの起源 モデル。 - それまでは、アメリカ
人 の体型 に作業 着 シルエットのため、非常 に太 く、背 が低 く細 い日本人 には合 わなかった。 - また、
世界 で初 めて製品 洗 いしたジーンズの後継 モデルで、現在 の中古 洗 い加工 など日本 ジーンズのパイオニアモデル。
EDWIN
- 400
番台 - インターナショナルベーシックシリーズのジーンズ。エドウイン
社 のストレート・スリムジーンズの定番 となっている。402 - 405 がストレート、406 - 408 がスリムである。ストレート・スリムともに末尾 の数字 が大 きくなるほど太 目 のモデルとなる。 - 503
現在 のエドウインにおける定番 シリーズ。洗 い・防縮 加工 のみの製品 から、甚 だしい色 落 ち・傷 つけ加工 を施 した製品 まで、多彩 なシリーズ展開 を誇 る。- 505
赤 耳 付 きヴィンテージジーンズが流行 した1990年代 なかばに一世 を風靡 した。- 1400
番台 - 1980
年代 のインターナショナルベーシックシリーズ。一世 を風靡 したブリーチのYT1410(ロンドンスリム)を筆頭 にストレート、ルーズスリムまで、現在 と同様 に多彩 なラインナップを誇 った。
国産 レプリカブランド
- 1990
年代 より、リーバイス501やLee101などのレプリカを、岡山 県 産 のデニム等 を原材料 [要 出典 ]とした日本 国内産 のジーンズが開発 され現在 に至 っている。この中 には長期 に渡 って製造 され、初期 生産 ロットに高値 となるものも存在 する。例 えば、エヴィスジーンズの2001、リアルマッコイズの901、フリーホイラーズの601、ザ・フラットヘッドの3005、サムライジーンズのS5000VX等 である。ドゥニーム(DENIME)、フルカウント、フェローズ、アイアンハート、ステュディオ・ダ・ルチザン、ウエス、シュガーケーン、ウエアハウス、デラックスウエアといったブランドも数々 の名品 のレプリカやオリジナルジーンズを開発 している。
ギャラリー
-
カラージーンズ、ステッチが
目立 ちにくい。 -
ジーンズの
正面 ポケット。 -
ジーンズの
背面 ポケット。 -
ジーンズの
特徴 的 なリベットボタン。
脚注
注釈
- ^
現在 は多様 な店舗 展開 により北 青山 一 丁目 の本店 は閉鎖 されている。 - ^
正確 な表記 は 501Ⓡ(Rの丸 囲 み文字 )。特殊 文字 のため本文 では代替 表記 を行 った。なお、アメリカ製 の501や505などの中 にはタブの刺繍 がこのⓇ(サークルR)のみのものが一定 の確 率 で存在 した。 - ^ ただし
正式 型番 は 501ではなく、55501、71501などのように原型 の年 式 が頭 に付 く。 - ^
当時 日本 製品 に 501の名 を使用 できなかったため止 むなく 502 となったと言 われている。以降 同様 に701XX、504Z、503B、503Z、50s(1950年代 の501)などの復刻 が続 き、近年 のものでも正式 型番 が「501」のみの日本 製品 は発売 されていない。
出典
- ^ a b Oxford Dictionaries
- ^ a b ジョアン・フィンケルシュタイン『ファッションの
文化 社会 学 』成 実 弘 至 訳 せりか書房 2007年 、ISBN 9784796702799 pp.50-53. - ^ a b c d e f g h i 『アメトラ』デーヴィッド・マークス、DU BOOKS、2017、4
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大阪大学 講師 過去 にジーンズ姿 の女子大 生 の受講 を拒否 ” (Japanese). NEWSポストセブン. (2011年 4月 9日 ) 2020年 10月 10日 閲覧 。 - ^ a b c d e f 『アメトラ』デーヴィッド・マークス、9
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日経 スペシャル ガイアの夜明 け第 480回 - ウェイバックマシン(2016年 3月 4日 アーカイブ分 )テレビ東京 、2011年 8月 23日 - ^ メリアム=ウェブスター
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閲覧
関連 項目
外部 リンク
宇野 保子 「ジーンズ・カジュアルファッション」『中国 学園 紀要 』第 6号 、中国 学園 大学 /中国短期大学 、2007年 6月 、29-38頁 、ISSN 13479350、NAID 110006609561。- ジーンズ
用語 辞典 Weblio(リー・ジャパン提供 ) - 「ジーンズの
歴史 について書 かれた本 はないか」(城西大学 水田 記念 図書館 ) - レファレンス協同 データベース