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トニー・アイオミ - Wikipedia

トニー・アイオミ

イングランドのミュージシャン、ギタリスト

トニー・アイオミTony Iommi1948ねん2がつ19にち - )は、イギリスのミュージシャン。ギタリストである。ブラック・サバスのメンバーとしてられる。ウェスト・ミッドランズバーミンガム出身しゅっしん身長しんちょう183cm。

トニー・アイオミ
Tony Iommi
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょうめい Anthony Frank Iommi
生誕せいたん (1948-02-19) 1948ねん2がつ19にち(76さい
出身しゅっしん イングランドの旗 イングランド バーミンガムアストン英語えいごばん
ジャンル ヘヴィメタル
職業しょくぎょう ギタリスト
担当たんとう楽器がっき ギター
活動かつどう期間きかん 1966ねん -
共同きょうどう作業さぎょうしゃ Mythology
Velvett Fogg
ジェスロ・タル
ブラック・サバス
ヘヴン・アンド・ヘル
グレン・ヒューズ
公式こうしきサイト Iommi.com
著名ちょめい使用しよう楽器がっき
ギブソン・SG

ローリング・ストーンえら歴史れきしじょうもっと偉大いだいな100にんのギタリスト」において2003ねんだい862011ねん改訂かいていばんではだい25

来歴らいれき

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バーミンガムでアースというバンド結成けっせいし、のちブラック・サバス改名かいめい。デビューまえには一時いちじてきジェスロ・タル加入かにゅうし、ローリング・ストーンズ主宰しゅさいのイベント「ロック・アンド・ロール・サーカス」に出演しゅつえんしたが、レコーディングには参加さんかせずブラック・サバスにもどる。1970ねんのデビュー以来いらい、ブラック・サバスのすべてのアルバム参加さんかしている。

概要がいよう

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1978ねんのアイオミ

左利ひだりきでレフティギターを使用しようしている。元々もともとドラム志望しぼうだったが、金欠きんけつでドラムキットをえず、しばらくして今度こんどはザ・シャドウズの影響えいきょうギター興味きょうみち、みぎようアコースティック・ギター購入こうにゅうしたのがギタリストとしてのスタートであった。

エレクトリック・ギターは、イギリスのギター・メーカーであるバーンズせいのTri-Sonicが最初さいしょ入手にゅうしゅしたギターで、そのハンク・マーヴィンへのあこがれからフェンダー・ストラトキャスターのレフティモデルを入手にゅうしゅ使用しようしていた。ブラック・サバスとして活動かつどう開始かいししたころ、それまで使用しようしていたストラトキャスターからギブソンSGスペシャルへえている。

ギブソンしゃに「24フレット仕様しようのSGモデル」製作せいさく依頼いらいするもことわられたため、以降いこうギブソンは使用しようせず、イギリスのギタールシアーJohn birchがトニーのために製作せいさくしたSGモデルを使用しよう、80年代ねんだいはいるとジェィディーせいのSGシェイプ・モデルを使用しようするようになる。

ギター・アンプはレイニーせいもの使用しよう、80年代ねんだい前半ぜんはん一時期いちじきのみ、マーシャルを使つかっていたことがあるが以後いご一貫いっかんしてレイニーを愛用あいようつづけている。

奏法そうほうについて

パワーコード多用たようしながら抒情じょじょうせいかんじさせるおなじフレーズのかえにより、かれ独特どくとく雰囲気ふんいきたせたおと世界せかい特徴とくちょうである[よう出典しゅってん]。ただ、そのアクのつよゆえにききて限定げんていすることもある[よう出典しゅってん]

なにかにわれているような緊張きんちょうかん」と矛盾むじゅんするような開放かいほうかんあわっており、「ナショナル・アクロバット」や「イントゥ・ザ・ヴォイド」「スノウブラインド」など、1970年代ねんだい初期しょきのブラック・サバスの作品さくひんに、かれ特徴とくちょうつよあらわれている[よう出典しゅってん]レッド・ツェッペリンディープ・パープルなどのバンドと同様どうように、独創どくそうせいのあるちょう重量じゅうりょうきゅう音色ねいろ重苦おもくるしさの表現ひょうげん秀逸しゅういつ[よう出典しゅってん]、その独特どくとくのサウンドとフォーマットは、後続こうぞく多大ただい影響えいきょうあたえた。

1970年代ねんだい初期しょきせい演奏えんそうにおいてははや披露ひろうしたり、ブルース1950年代ねんだいロックンロール演奏えんそうした。そのキャリアをつうじて不変ふへんといえる、独特どくとくあいだたせたヘヴィかつシンプルなリフの創作そうさくりょくたか評価ひょうかされている[よう出典しゅってん]

ゆび切断せつだん事故じこ

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アイオミの右手みぎて中指なかゆび薬指くすりゆびは、板金ばんきんこう時代じだい事故じこ先端せんたん部分ぶぶんうしなわれている。アイオミは工場こうじょう鉄板てっぱんをプレスがかりおく役目やくめであったが、その工場こうじょう退職たいしょくするちょうどそのはたまたまプレスこう無断むだん欠勤けっきんしており、アイオミがプレスがかりおくやく兼務けんむする羽目はめになった。兼務けんむ大変たいへんうえに、プレス作業さぎょうれていなかったため機械きかいのスピードについていけず、アイオミはあやまってプレス機械きかいれてしまい、ゆび切断せつだんしてしまった。左利ひだりききのためみぎ手指しゅしで押弦をおこなうアイオミには致命ちめいてき事故じこであった。工場こうじょう監督かんとくはアイオミをはげますためにベルギーじんギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのアルバムをかせ、「すごいプレイだろ。じつはこのひとゆび不自由ふじゆうだったんだ。それでもこんなプレイが出来できるんだ。だからきみゆめあきらめるなよ」という言葉ことばおくった[† 1]。ジャンゴの存在そんざいと、監督かんとく言葉ことばにアイオミは奮起ふんきし、右手みぎて指先ゆびさき洗剤せんざいのプラスチック容器ようきかしてつくったサックをはめて、そのハンディを克服こくふくした。さらにギターのつるのテンションを極限きょくげんまでげ、わずかなちからでも押弦できるようにした。これにより、アイオミのギターはおとひくく、つぶれたような特徴とくちょうてきなサウンドとなり、その音色ねいろのち様々さまざまなヘヴィメタルのギタリストに影響えいきょうあたえた[1]

ソロ活動かつどう

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ディスコグラフィ

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ソロ・アルバム

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  • 『アイオミ』 - Iommi (2000ねん)
  • 『ザ・1996・DEPセッションズ』 - The 1996 DEP Sessions (2004ねん) ※アイオミ・ウィズ・グレン・ヒューズ名義めいぎ
  • ヒューズド』 - Fused (2005ねん) ※アイオミ - トニー・アイオミ&グレン・ヒューズ名義めいぎ

ブラック・サバス

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ヘヴン・アンド・ヘル

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  • 『ライヴ・フロム・レディオ・シティ・ミュージック・ホール』 - Live from Radio City Music Hall (2007ねん)
  • 『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』 - The Devil You Know (2009ねん)
  • 『ネオン・ナイツ~ライヴ・アット・ヴァッケン2009』 - Neon Nights: 30 Years of Heaven & Hell (2010ねん)

ジェスロ・タル

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  • 『20イヤーズ・オブ・ジェスロ・タル』 - 20 Years of Jethro Tull (1988ねん) ※コンピレーション。「Stormy Monday Blues」「Love Story」 (1968ねん11月5にち、BBCでのライブ)で演奏えんそう
  • "A Song for Jeffrey" (1968ねん12月11にち、『ロックンロール・サーカス』 - The Rolling Stones Rock and Roll Circus公演こうえんにて演奏えんそう)

参加さんかアルバム

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  • Various Artists : 『ヘヴィ・メタル / オリジナルサウンドトラック』 - Heavy Metal Soundtrack (1981ねん)
  • ロック・エイド・アルメニア : 『アースクェイク』 - Rock Aid Armenia - The Earthquake Album (1990ねん)
  • クイーン & Various Artists : 『フレディ・マーキュリー追悼ついとうコンサート』 - The Freddie Mercury Tribute Concert (1992ねん) ※DVD
  • ダイアモンド・ヘッド : 『デス・アンド・プログレス』 - Death and Progress (1993ねん)
  • オジー・オズボーン : 『ライヴ&ラウド』 - Live & Loud (1993ねん)
  • カテドラル : 『カーニバル・ビザール』 - The Carnival Bizarre (1995ねん)
  • Various Artists : Twang! – A Tribute to Hank Marvin & The Shadows (1996ねん)
  • オジー・オズボーン : 『グレイテスト・ヒッツ〜オズマン・コメス〜』 - The Ozzman Cometh (1997ねん) ※コンピレーション
  • Drain STH : Freaks of Nature (1999ねん)
  • Necromandus : Orexis of Death (1999ねん) ※1973ねん録音ろくおん
  • Various Artists : 『パーティー・アット・ザ・パレス クイーン・エリザベス二世えりざべすにせい即位そくい50周年しゅうねん記念きねんコンサート』 - Party at the Palace: The Queen’s Concerts, Buckingham Palace (2002ねん)
  • イアン・ギラン : 『ギランズ・イン』 - Gillan's Inn (2006ねん)
  • イアン・ギラン & トニー・アイオミ (WhoCares) : Ian Gillan & Tony Iommi: WhoCares (2012ねん)
  • キャンドルマス : 『ザ・ドア・トゥ・ドゥーム』 - The Door to Doom (2019ねん)[2]

ユーロビジョン・ソング・コンテスト

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ユーロビジョン・ソング・コンテスト2013アルメニア代表だいひょう作品さくひんLonely Planet』はかれいたものである[3]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ジャンゴも火災かさい事故じこ左手ひだりて薬指くすりゆび小指こゆびうごかなくなったものの、そのハンディをえてギタリストとして活躍かつやくしていた。

出典しゅってん

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  1. ^ https://toyokeizai.net/articles/-/449197?page=2
  2. ^ Listen: CANDLEMASS' New Song feat. BLACK SABBATH's Tony Iommi, "Astorolus – The Great Octopus"”. Metal Injection. 2019ねん2がつ10日とおか閲覧えつらん
  3. ^ Sabbath star writes Eurovision entry」『BBC News』2013ねん3がつ6にち2023ねん7がつ4にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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