大塚おおつか晶あきら文ぶん

大塚おおつか 晶あきら文ぶん（おおつか あきのり、1972年ねん1月がつ13日にち - ）は、千葉ちば県けん千葉ちば市し花見川はなみがわ区く出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（投手とうしゅ、右みぎ投とう右みぎ打だ）、プロ野球やきゅうコーチ。

大塚おおつか 晶あきら文ぶん

中日ちゅうにちドラゴンズ 投手とうしゅコーチ #76
2023年ねん6月がつ6日にち 埼玉さいたま県営けんえい大宮公園おおみやこうえん野球やきゅう場じょう
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん地ち	千葉ちば県けん千葉ちば市し花見川はなみがわ区く
生年月日せいねんがっぴ	(1972-01-13) 1972年ねん1月がつ13日にち（52歳さい）
身長しんちょう 体重たいじゅう	182 cm 88 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	投手とうしゅ
プロ入いり	1996年ねん ドラフト2位い（逆ぎゃく指名しめい）
初はつ出場しゅつじょう	NPB / 1997年ねん5月がつ13日にち MLB / 2004年ねん4月がつ6日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	NPB / 2003年ねん MLB / 2007年ねん7月がつ1日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
選手せんしゅ歴れき
横芝敬愛よこしばけいあい高等こうとう学校がっこう 東海大学とうかいだいがく 日本通運にほんつううん 近鉄きんてつバファローズ 大阪おおさか近鉄きんてつバファローズ (1997 - 2002) 中日ちゅうにちドラゴンズ (2003) サンディエゴ・パドレス (2004 - 2005) テキサス・レンジャーズ (2006 - 2007) 信濃しなのグランセローズ (2013 - 2014)
指導しどう歴れき
サムライオールジャパン 信濃しなのグランセローズ (2014) 中日ちゅうにちドラゴンズ (2015 - 2017) エルパソ・チワワズ (2017 - 2021) 中日ちゅうにちドラゴンズ (2022 - )
国際こくさい大会たいかい
代表だいひょうチーム	日本にっぽん
WBC	2006年ねん
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獲得かくとくメダル
日本にっぽん
ワールド・ベースボール・クラシック
金きむ	2006

2003年ねんから2007年ねんまでの登録とうろく名めいは大塚おおつか 晶あきら則のり（読よみ同おなじ）。

経歴けいれき

プロ入いり前まえ

小学しょうがく3年ねん時じ、地元じもとこてはし台だいの少年しょうねん野球やきゅうチームに入はいり野球やきゅうを始はじめる。

その後ご、横芝敬愛よこしばけいあい高等こうとう学校がっこうへ進学しんがく。1年ねん時じに母ははが病気びょうきで他界たかいしたが、兄あにや姉あね、後見人こうけんにんの支ささえもあり、野球やきゅうを続つづける。高校こうこう3年ねん夏なつの千葉ちば県けん大会たいかいでは、4回戦かいせんで八千代やちよ東ひがし高校こうこうを3-2で破やぶった。同どう試合しあい後ご、八千代やちよ東ひがしのエースだった恩田おんだ寿之としゆき（のちにかずさマジックへ入団にゅうだん）から千羽鶴せんばづるを手渡てわたされた。しかし5回戦かいせんで八千代やちよ松陰まつかげ高校こうこうに敗やぶれ、甲子園こうしえん出場しゅつじょうは逃のがした。大塚おおつかは後年こうねん、「これが僕ぼくの高校こうこう時代じだいの一番いちばんの思おもい出でです」と語かたっている（当時とうじの新聞しんぶん記事きじ）。

高校こうこう卒業そつぎょう後ごは首都しゅと大学だいがく野球やきゅう連盟れんめい所属しょぞくの強豪きょうごう校こう・東海大学とうかいだいがくへ入学にゅうがく。4年ねん春はるにはリーグ最優秀さいゆうしゅう投手とうしゅに輝かがやく。大学だいがく卒業そつぎょう後ごは社会しゃかい人じん野球やきゅう・日本通運にほんつううんに進すすみ（同期どうきには関口せきぐち伊織いおりがいた）、2年ねん目めから都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいに補強ほきょう選手せんしゅとして出場しゅつじょうした。第だい67回かい都市とし対抗たいこう野球やきゅう大会たいかいでは本田技研ほんだぎけんの補強ほきょうとしてエース・入来いりき祐ゆう作さくとの2本ほん柱ばしらで優勝ゆうしょうに貢献こうけんし、胴上どうあげ投手とうしゅとなる。

1996年度ねんどドラフト会議かいぎにて近鉄きんてつバファローズから2位い指名しめいを受うけ、入団にゅうだん。背番号せばんごうは、野茂のも英雄ひでおのメジャー移籍いせき後ご、空あき番号ばんごうとなっていた11を自みずから希望きぼうし、継承けいしょうした。

近鉄きんてつ時代じだい

1997年ねんは久保くぼ康生やすおの指導しどうを受うけ、ルーキーイヤーながら52試合しあいに登板とうばん。主おもにリリーフでの登板とうばんで100奪だつ三振さんしんを超こえるなど主おもにセットアップとして活躍かつやくした。

1998年ねんは赤堀あかほり元之もとゆきに代かわるクローザーとしてパ・リーグ新しん記録きろくの35セーブを挙あげ、最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅに輝かがやく。

1999年ねんは故障こしょうでシーズンの半分はんぶんを棒ぼうに振ふったが、その後ごも不動ふどうのクローザーとして活躍かつやく。

2000年ねんは39試合しあいに登板とうばんし、1勝しょう3敗はい24セーブ防御ぼうぎょ率りつ2.38。最下位さいかいに沈しずんだチームの中なかで奮闘ふんとうした。

2001年ねんは開幕かいまく戦せんからセーブを挙あげるも、不安定ふあんていな投球とうきゅうが続つづき、中継なかつぎや二に軍ぐん降格こうかくの屈辱くつじょくを味あじわう。しかし、シーズン後半こうはんの9月がつには自身じしん2度目どめの月間げっかんMVPを受賞じゅしょうする活躍かつやくを見みせた。48試合しあいに登板とうばんして2勝しょう5敗はい26セーブ防御ぼうぎょ率りつ4.02とやや安定あんてい感かんは欠かいたが、近鉄きんてつの12年ねんぶり4度目どめのリーグ優勝ゆうしょうに貢献こうけん。球団きゅうだんにとって最後さいごの日本にっぽんシリーズとなったヤクルトスワローズとの頂上ちょうじょう決戦けっせんは、第だい2戦せん・第だい5戦せんに登板とうばん。大塚おおつかは第だい2戦せんのセーブによって日本にっぽんシリーズにおいて最後さいごにセーブを挙あげた近鉄きんてつの投手とうしゅとなった。また同どう試合しあいはチーム最後さいごの日本にっぽんシリーズ勝利しょうりとなった。第だい5戦せんは7回かい二死にしから登板とうばんし、1回かい1/3を無む失点しってんに抑おさえたがチームは敗やぶれ、球団きゅうだん史上しじょう初はつの日本一にっぽんいちを逃のがした。近鉄きんてつは2004年ねんシーズン終了しゅうりょう後ご、オリックス・ブルーウェーブとの合併がっぺいにより消滅しょうめつ。大塚おおつかは近鉄きんてつの投手とうしゅとして日本にっぽんシリーズで最後さいごに登板とうばんした投手とうしゅとなった。ちなみに当時とうじ自身じしんのニックネームを公募こうぼする企画きかくがあり、背番号せばんごう11にちなみ「鉄人てつじん11号ごう」などの候補こうほがあったが意いに適かなうものがなく企画きかくは白紙はくしとなった。

2002年ねんは2勝しょう1敗はい22セーブ防御ぼうぎょ率りつ1.28を記録きろくし安定あんてい感かん抜群ばつぐんの投球とうきゅう内容ないようを見みせた。登板とうばん数すうは開幕かいまく直前ちょくぜんに脇腹わきばら痛つうで出遅でおくれたこともあり、前年ぜんねんを下回したまわる41試合しあいにとどまった。シーズン終了しゅうりょう後ご、ポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍いせきを目指めざしたがメジャーからの入札にゅうさつはなかった。大塚おおつかはポスティングにかけられた時点じてんで余剰よじょう戦力せんりょくになったはずであると主張しゅちょうし、自由じゆう契約けいやくを希望きぼうした。

中日ちゅうにち時代じだい

2003年ねんはシーズン開幕かいまく前まえの3月がつ20日はつか、金銭きんせんトレードにて中日ちゅうにちドラゴンズへ移籍いせき。当初とうしょは中継なかつぎだったがシーズン途中とちゅうで退団たいだんしたエディ・ギャラードに代かわりクローザーへ転向てんこう。51試合しあいに登板とうばんし、1勝しょう3敗はい17セーブ防御ぼうぎょ率りつ2.09と、セ・リーグでも力ちからを見みせつけた。シーズン途中とちゅうに登録とうろく名めいを晶あきら文ぶんから晶あきら則のりへ変更へんこう（「晶あきら文ぶん」では「あきのり」と読よみづらいため）。オフに再ふたたびポスティングでの移籍いせきを目指めざした。

パドレス時代じだい

2003年ねん12月10日にち、サンディエゴ・パドレスが30万まんドルで落札らくさつし、2年ねん契約けいやくで入団にゅうだん。

2004年ねん4月がつ6日にちの対たいロサンゼルス・ドジャース戦せんでメジャーデビュー。当初とうしょは敗戦はいせん処理しょりとしてスタートしたが、4月がつに挙あげた初はつ勝利しょうりおよび初はつセーブ以降いこうはセットアッパーとして定着ていちゃく。6月11日にちの対たいニューヨーク・ヤンキース戦せんでは、8回かいと9回かいを投なげて松井まつい秀喜ひできを含ふくむ打者だしゃ6人にんを完璧かんぺきに抑おさえた。9月にはESPNの選出せんしゅつする「お買かい得どくだったFA選手せんしゅベスト10」の6位いにランクインした。日本人にっぽんじん選手せんしゅとしてシーズン最多さいたとなる73試合しあいに登板とうばん。リリーフ投手とうしゅ中ちゅうリーグ3位いの防御ぼうぎょ率りつ1.75と同どう5位いの奪だつ三振さんしん率りつ10.13、2位いの被ひ打率だりつ.199を記録きろくし、リーグ最多さいたとなる34ホールドを達成たっせい。

2005年ねんシーズンは、アウェイで0勝しょう8敗はい、防御ぼうぎょ率りつ6.92、WHIP2.08と打うち込こまれ前年ぜんねんの成績せいせきを下回したまわった。ホームでは防御ぼうぎょ率りつ1.23、WHIP0.95と好投こうとうし、チームとして7年ねんぶりの地区ちく優勝ゆうしょうに貢献こうけんした。

レンジャーズ時代じだい

2006年ねん1月がつ4日にち、クリス・ヤング、エイドリアン・ゴンザレス、ターメル・スレッジとのトレードにより、ビリー・キリアン、アダム・イートンと共ともにテキサス・レンジャーズへ移籍いせき。開幕かいまく前まえには3月がつに開催かいさいされた第だい1回かいワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本にっぽん代表だいひょうに選出せんしゅつされた。抑おさえとして5試合しあいに登板とうばんし、日本にっぽん代表だいひょうの優勝ゆうしょうに貢献こうけん。特とくに決勝けっしょう戦せんでは8回かい裏うら一死いっしで1点てん差さに迫せまられた直後ちょくごという厳きびしい場面ばめんでの登板とうばんだったが、わずか4球きゅうで二死にしを取とり日本にっぽん代表だいひょうを救すくった。その後ご、味方みかたが4点てんを追加ついかし9回かい裏うらを1失点しってんで切きり抜ぬけ、WBC初はつの胴上どうあげ投手とうしゅとなった。

レギュラーシーズンではクローザーを務つとめたフランシスコ・コーデロの不調ふちょうに伴ともない、クローザーへ抜擢ばってき。メジャー屈指くっしの投手とうしゅ有利ゆうりな球場きゅうじょうであったペトコ・パークをホームとした前年ぜんねんシーズンと変かわり、メジャー屈指くっしの打者だしゃ有利ゆうりな球場きゅうじょうであるレンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンをホームに防御ぼうぎょ率りつ1.67、WHIP0.99と好投こうとうした。9月3日にちの対たいクリーブランド・インディアンス戦せんでは佐々木ささき主浩おもひろ以来いらいとなる日本人にっぽんじんメジャーリーガー2人にん目めの30セーブを達成たっせい。その後ごは頭痛ずつうの影響えいきょうにより19日にちから登板とうばんせずシーズンが終了しゅうりょう。リリーフ投手とうしゅ中ちゅうリーグ7位いの与あずか四球しきゅう率りつ1.66と安定あんていした制球せいきゅう力りょくを見みせ、2勝しょう4敗はい32セーブ、リリーフ投手とうしゅ中ちゅうリーグ8位いの防御ぼうぎょ率りつ2.11、同どう8位いのWHIP1.07を記録きろくした。

レンジャーズ時代じだい（2007年ねん）

2007年ねんはエリック・ガニエの加入かにゅうにより、再ふたたびセットアップマンとしての起用きようとなった。6月20日にちの対たいシカゴ・カブス戦せんではサミー・ソーサがメジャーリーグ史上しじょう5人にん目めとなる通算つうさん600号ごう本塁打ほんるいだを放はなち、ブルペンで投球とうきゅう練習れんしゅうをしていた大塚おおつかがそれを捕と球たまし、ソーサ本人ほんにんに手渡てわたした。その後ごも好投こうとうを続つづけたが、7月がつ9日にちに右みぎ肘ひじを痛いため故障こしょう者しゃリスト（DL）入いりし、そのままシーズンを終おえる。同年どうねんのシーズンオフには球団きゅうだん側がわから契約けいやく延長えんちょうの申もうし出でがなく、FAとなった。この年としを最後さいごに2014年ねんまで実戦じっせんから遠とおざかり、球団きゅうだんへ所属しょぞくせず手術しゅじゅつによるリハビリが続つづくこととなる。

レンジャーズ退団たいだん後ご

2008年ねん1月がつ9日にちにトミー・ジョン手術しゅじゅつを受うけリハビリ後ご、2010年ねん1月がつ22日にちには3度目どめとなる肘ひじの手術しゅじゅつがあり、その後ごも現役げんえき復帰ふっきへ向むけてリハビリを続つづけた。

2011年ねん5月がつ20日はつか、ペトコ・パークでの始球しきゅう式しきに出席しゅっせきし、トレバー・ホフマン発案はつあんにより東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいのチャリティーの一環いっかんとしてホフマンと共ともにサイン会かいを行おこなった。6月には同年どうねんサマーリーグに初はつ参加さんかした「サムライ ALL JAPAN」の投手とうしゅ兼任けんにんコーチとして実戦じっせん復帰ふっきした、登板とうばん機会きかいはなかった。

2012年ねん8月がつ、NOMOベースボールクラブが青少年せいしょうねん育成いくせい活動かつどうの一環いっかんとして行いった中学生ちゅうがくせいチームによる日米にちべい親善しんぜん試合しあいにて、長谷川はせがわ滋しげる利りが総そう監督かんとくを務つとめるアメリカ代表だいひょうチームの投手とうしゅコーチを務つとめた。

右みぎ肘ひじの状態じょうたいが上向うわむかないため左ひだり投なげにも挑戦ちょうせんしたが、2013年ねんは再ふたたび右みぎ投なげ一本いっぽんでの現役げんえき復帰ふっきを目指めざした。

独立どくりつリーグ・信濃しなの時代ときよ

信濃しなのグランセローズ時代じだい
（2013年ねん9月がつ23日にち 松本まつもと市し野球やきゅう場じょう）

2013年ねん5月、独立どくりつリーグであるベースボール・チャレンジ・リーグの信濃しなのグランセローズへ入団にゅうだんすることが決きまった。あわせて登録とうろく名めいを本名ほんみょうに戻もどしている。6月8日にち、中野なかの市営しえい野球やきゅう場じょうにて記者きしゃ会見かいけんを行おこない正式せいしきに入団にゅうだん。6月がつ下旬げじゅん、練習れんしゅう中ちゅうの遠とお投とうにより右肩みぎかたを痛いため、一いち度ども登板とうばんすることなくシーズンを終おえた。12月3日にち、同年どうねんシーズンをもって辞任じにんした岡本おかもと哲司てつしにかわり信濃しなのグランセローズの新しん監督かんとくへ就任しゅうにんすることが発表はっぴょうされた。

2014年ねん7月がつ21日にちの試合しあい後ご、ベンチ前まえで行おこなったミーティングにて、3選手せんしゅを平手打ひらてうちしたとし、7月がつ24日にちに7試合しあいの出場しゅつじょう停止ていし処分しょぶんを受うける。9月15日にちの新潟にいがた戦たたかえ（長野ながの五輪ごりん）にて7年ねん2か月げつぶりとなる公式こうしき戦せん登板とうばんを果はたし、打者だしゃ1人にんを空振からぶり三振さんしんに抑おさえ、現役げんえき引退いんたいを表明ひょうめい。

現役げんえき引退いんたい後ご

2015年ねん、中日ちゅうにちドラゴンズの二に軍ぐん投手とうしゅコーチに就任しゅうにん。背番号せばんごうは「74」。

2016年ねんシーズンは、春季しゅんきキャンプから一軍いちぐんに配置はいち転換てんかんされた。これは、1月がつに腰こしのヘルニア摘出てきしゅつ術じゅつを受うけた近藤こんどう真しん市し一軍いちぐん投手とうしゅコーチの長期ちょうき休養きゅうように伴ともなう措置そちである。これにより編成へんせい部ぶの朝倉あさくら健太けんた（前年ぜんねんに引退いんたい）が兼任けんにんのかたちで二に軍ぐん投手とうしゅコーチとなった。2月23日にち、近藤こんどうの現場げんば復帰ふっきを受うけ二に軍ぐんに配置はいち転換てんかん。9月26日にち、第だい1回かいWBSC U-23ワールドカップ日本にっぽん代表だいひょうコーチへの就任しゅうにんが発表はっぴょうされた。背番号せばんごうは「40」。

2017年ねんシーズンは、派遣はけんコーチ兼けん国際こくさい渉外しょうがい担当たんとうに配置はいち転換てんかん。NPBでのコーチ登録とうろくのまま、エルパソ・チワワズ（パドレス傘下さんか）の投手とうしゅコーチブルペン担当たんとうに就任しゅうにん。また、長年ながねん国際こくさい渉外しょうがい担当たんとうとして在籍ざいせきした足あし木き敏郎としおの退団たいだんにより手薄てうすとなった北米ほくべいにおける選手せんしゅ調査ちょうさも担になった。

2018年ねんシーズンは、NPBのコーチ登録とうろくが抹消まっしょうされ、引ひき継つぎアメリカに在住ざいじゅうし、中日ちゅうにち編成へんせい部ぶとしてスカウトおよびパドレス3Aのコーチを務つとめた。

2021年ねん10月29日にち、中日ちゅうにちドラゴンズ一軍いちぐん投手とうしゅコーチへの就任しゅうにんが発表はっぴょうされた。背番号せばんごうは「76」。

プレースタイル

ボールの出でどころが見みえにくいフォームから最速さいそく96mph（約やく154.5km/h）の速球そっきゅうと縦たてのスライダー、フォークボール、チェンジアップを投なげる。特とくにスライダーはイチローから「球たまが消きえる」と評ひょうされ、ラモン・ヘルナンデスは「他たの球たま種しゅが必要ひつようないほどのスライダーだ」と賛辞さんじを贈おくった。

人物じんぶつ

近鉄きんてつ在籍ざいせき時じの背番号せばんごう11は、大塚おおつかの尊敬そんけいする野茂のも英雄ひでおと同おなじ背番号せばんごうを自身じしんが希望きぼうしたため（大塚おおつかがメジャーでのキャリアをスタートさせた際さいの背番号せばんごう16も、野茂のもがメジャーリーガー（ロサンゼルス・ドジャース）としてキャリアをスタートしたときの背番号せばんごうである）。WBC、レンジャーズでの背番号せばんごう40は「四球しきゅうゼロ」および「試合しあいが締しまる」を意味いみしている。

中日ちゅうにち移籍いせき後ごも近鉄きんてつ時代じだいの先輩せんぱいである久保くぼ康生やすおから譲ゆずり受うけた（デサント製せいの）グラブを使用しようしていた。

中日ちゅうにちでの在籍ざいせき期間きかんはわずか1年ねんだったが、選手せんしゅたちとの交流こうりゅうは続つづいていたという。落合おちあい英二えいじとはメル友とも。日米にちべい野球やきゅうで日本にっぽんへ凱旋がいせんした際さいには「対戦たいせんしたい選手せんしゅは仲なかの良よい井端いばた」と発言はつげんしている。岡本おかもと真しん也は大塚おおつかを師匠ししょうのように慕したい、「2004年ねんのリーグ優勝ゆうしょうに大おおきく貢献こうけんできたのは大塚おおつかさんのおかげ」と述懐じゅっかいした。居心地いごこちの良よさから、ポスティングの際さいにはメジャー移籍いせきと中日ちゅうにち残留ざんりゅうとで随分ずいぶん迷まよったという。そんな折おり、自分じぶんを一番いちばん必要ひつようとしているはずの、当時とうじ中日ちゅうにちの新しん監督かんとくとなった落合おちあい博満ひろみつから掛かけられた、「自分じぶんが一番いちばん後悔こうかいしないように道みちを選えらばなくちゃいけないぞ」という言葉ことばに背中せなかを押おされ、メジャー移籍いせきを決断けつだんしたという。

パドレス在籍ざいせき時代じだい、抑おさえたときの口癖くちぐせである「よっしゃー!」がチームメイトの間あいだで流行りゅうこう。その後ご、実況じっきょうアナウンサーまで「よっしゃー!」を使用しようする事態じたいとなった。これを受うけ、ペトコ・パークでは大塚おおつかが最後さいごの打者だしゃを打うち取とるとバックスクリーンの大型おおがたビジョンにて「YOSSHAA!」と表示ひょうじされた。2005年ねん8月がつに開設かいせつしたブログでは、通常つうじょう1S、2S……と表記ひょうきするセーブ数すうの記録きろくを1Y、2Y……（Yは「よっしゃー!」の略りゃく）と表あらわしている。

日本にっぽん代表だいひょうとしてWBC第だい1回かい大会たいかいへの出場しゅつじょうが決きまった際さいには、アメリカ国内こくないで放送ほうそうされたESPNのWBC関連かんれんコマーシャルに日本にっぽん代表だいひょうとして出演しゅつえんした（台詞せりふはなし）。

当時とうじパドレスのクローザーだったトレバー・ホフマンとは親交しんこうが深ふかく、パドレス時代じだいのシーズン中ちゅうには病院びょういんや孤児こじ院いんへ共ともに慰問いもんしている。テキサス・レンジャーズ移籍いせき後ごは、登板とうばんの際さいに流ながす登場とうじょう曲きょくにホフマンの代名詞だいめいしとも言いえるAC/DCの『ヘルズ・ベルズ』を使用しようしていた（当初とうしょはWBC第だい1回かい大会たいかいの際さいに決勝けっしょうのみという条件じょうけんでホフマンから使用しよう許可きょかをもらい、その後ごあらためてレギュラーシーズンでの使用しようを快諾かいだくされたという）。2004年ねんにはホフマン、ジェイク・ピービーと共ともにパドレスの球団きゅうだんCMに出演しゅつえん。ホフマンとピービーから自身じしんの入場にゅうじょうテーマ曲きょくを決きめてはどうかと勧すすめられた大塚おおつかが、和服わふくを着きた女性じょせいの三味線しゃみせん演奏えんそうをバックにモーニング娘むすめ。の「LOVEマシーン」を歌うたうというコミカルな内容ないようであった。また、サンディエゴの害虫がいちゅう駆除くじょ会社かいしゃのCMにも出演しゅつえんし、この時ときは食事しょくじ中ちゅうに害虫がいちゅうを見みつけた大塚おおつかが「なんじゃこりゃ!?」と驚おどろいた後のちにバットでその害虫がいちゅうを叩たたく（勢いきおい余あまってテーブルごと破壊はかいする）というものであった。

野球やきゅうのワールドカップ（現実げんじつ世界せかいのワールド・ベースボール・クラシックに相当そうとう）などを舞台ぶたいにした、NHKのテレビアニメ『メジャー』において、長谷川はせがわ滋しげる利りに代かわって第だい5シリーズの野球やきゅう監修かんしゅうを務つとめていた。

長男ちょうなんの大塚おおつか虎とら之の介かいはサンディエゴ大学だいがく3年ねん次じ（当時とうじ22歳さい、外野がいや手しゅ）の2020年ねん6月がつ、MLBのドラフト指名しめい漏もれが話題わだいとなった。2021年ねん9月がつに帰国きこくし、プロテスト受験じゅけん等とうを経へた2022年ねん1年ねん「(NPB)ドラフトにかからなかったら引退いんたいする」という覚悟かくごで茨城いばらきアストロプラネッツ（独立どくりつリーグ）でプレーした。同年どうねん9月がつの退団たいだん後ごはフィラデルフィア・フィリーズの国際こくさいスカウトに就任しゅうにんした。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ投手とうしゅ成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	登とう 板いた	先さき 発はつ	完かん 投とう	完かん 封ふう	無む 四よん 球たま	勝かち 利り	敗はい 戦せん	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝かち 率りつ	打だ 者もの	投とう 球たま 回かい	被ひ 安やす 打だ	被ひ 本ほん 塁るい 打だ	与あずか 四よん 球たま	敬けい 遠とお	与あずか 死し 球たま	奪だつ 三さん 振ふ	暴 投とう	ボ 丨 ク	失しつ 点てん	自じ 責せめ 点てん	防ぼう 御お 率りつ	W H I P
1997	近鉄きんてつ	52	0	0	0	0	4	5	7	--	.444	333	82.2	44	2	46	5	1	127	5	1	22	19	2.07	1.09
1998		49	0	0	0	0	3	2	35	--	.600	235	55.1	43	5	25	4	3	74	5	2	19	13	2.11	1.23
1999		25	0	0	0	0	1	4	6	--	.200	125	29.2	24	1	10	2	2	32	0	0	12	9	2.73	1.15
2000		39	0	0	0	0	1	3	24	--	.250	166	41.2	31	3	13	1	0	49	4	0	11	11	2.38	1.06
2001		48	0	0	0	0	2	5	26	--	.286	228	56.0	42	7	15	2	0	82	5	1	25	25	4.02	1.02
2002		41	0	0	0	0	2	1	22	--	.667	153	42.1	22	4	3	0	0	54	1	0	7	6	1.28	0.59
2003	中日ちゅうにち	51	0	0	0	0	1	3	17	--	.250	164	43.0	31	4	5	0	1	56	0	1	10	10	2.09	0.84
2004	SD	73	0	0	0	0	7	2	2	34	.778	312	77.1	56	6	26	6	0	87	0	0	16	15	1.75	1.06
2005		66	0	0	0	0	2	8	1	22	.200	276	62.2	55	3	34	8	2	60	1	0	28	25	3.59	1.42
2006	TEX	63	0	0	0	0	2	4	32	7	.333	232	59.2	53	3	11	0	0	47	3	0	17	14	2.11	1.07
2007		34	0	0	0	0	2	1	4	11	.667	131	32.1	26	0	9	1	0	23	0	0	10	9	2.51	1.08
NPB：7年ねん		305	0	0	0	0	14	23	137	--	.378	1404	350.2	237	26	117	14	7	474	20	5	106	93	2.39	1.01
MLB：4年ねん		236	0	0	0	0	13	15	39	74	.464	951	232.0	190	12	80	15	2	217	4	0	71	63	2.44	1.16

• 各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう
• 「-」は記録きろくなし

年度ねんど別べつ守備しゅび成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	投手とうしゅ（P）
		試ためし 合ごう	刺とげ 殺ころせ	補ほ 殺ころせ	失しつ 策さく	併 殺ころせ	守もり 備 率りつ
1997	近鉄きんてつ	52	1	11	0	2	1.000
1998		49	4	4	0	0	1.000
1999		25	0	3	1	0	.750
2000		39	2	2	0	0	1.000
2001		48	1	7	1	0	.889
2002		41	2	5	1	0	.875
2003	中日ちゅうにち	51	5	5	0	1	1.000
2004	SD	73	7	11	2	1	.900
2005		66	5	7	1	1	.923
2006	TEX	63	3	10	1	2	.929
2007		34	2	2	1	0	.800
NPB		305	15	37	3	3	.945
MLB		236	17	30	5	4	.904

WBCでの投手とうしゅ成績せいせき

年とし 度ど	代だい 表ひょう	登とう 板いた	先さき 発はつ	勝かち 利り	敗はい 戦せん	セ ｜ ブ	打だ 者もの	投とう 球たま 回かい	被ひ 安やす 打だ	被ひ 本ほん 塁るい 打だ	与あずか 四よん 球たま	敬けい 遠とお	与あずか 死し 球たま	奪だつ 三さん 振ふ	暴 投とう	ボ ｜ ク	失しつ 点てん	自じ 責せめ 点てん	防ぼう 御お 率りつ
2006	日本にっぽん	5	0	0	0	1	21	5.2	2	0	0	0	2	8	1	0	1	1	1.59

独立どくりつリーグでの投手とうしゅ成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	登とう 板いた	勝かち 利り	敗はい 戦せん	セ 丨 ブ	完かん 投とう	勝かち 率りつ	投とう 球たま 回かい	打だ 者もの	被ひ 安やす 打だ	被ひ 本ほん 塁るい 打だ	奪だつ 三さん 振ふ	与あずか 四よん 球たま	与あずか 死し 球たま	失しつ 点てん	自じ 責せめ 点てん	暴 投とう	ボ 丨 ク	失しつ 策さく	防ぼう 御お 率りつ	W H I P
2014	信濃しなの	1	0	0	0	0	----	0.1	1	0	0	1	0	0	0	0	0	0	0	0.00	0.00
通算つうさん：1年ねん		1	0	0	0	0	----	0.1	1	0	0	1	0	0	0	0	0	0	0	0.00	0.00

タイトル

NPB

• 最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅ：1回かい（1998年ねん）

表彰ひょうしょう

NPB

• 月間げっかんMVP：2回かい（投手とうしゅ部門ぶもん：1998年ねん6月がつ、2001年ねん9月がつ）
• ファイアマン賞しょう：1回かい（1998年ねん）
• IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞しょう：1回かい（1998年ねん）

その他た

• 千葉ちば市し市民しみん栄誉えいよ賞しょう（2006年ねん）

記録きろく

NPB

初はつ記録きろく

• 初はつ登板とうばん：1997年ねん5月がつ13日にち、対たい福岡ふくおかダイエーホークス7回戦かいせん（ナゴヤドーム）、6回かい表ひょうに2番手ばんてで救援きゅうえん登板とうばん、2回かい無む失点しってん
• 初はつ奪だつ三振さんしん：同上どうじょう、6回かい表ひょうに若井わかい基はじめ安やすから
• 初はつ勝利しょうり：1997年ねん5月がつ21日にち、対たい千葉ちばロッテマリーンズ7回戦かいせん（千葉ちばマリンスタジアム）、6回かい裏うら二死にしに2番手ばんてで救援きゅうえん登板とうばん、1回かい1/3を無む失点しってん
• 初はつセーブ：1997年ねん5月がつ24日にち、対たい福岡ふくおかダイエーホークス11回戦かいせん（福岡ふくおかドーム）、9回かい裏うら一死いっしに2番手ばんてで救援きゅうえん登板とうばん・完了かんりょう、2/3回かい無む失点しってん

節目ふしめの記録きろく

• 100セーブ：2002年ねん7月がつ17日にち、対たいオリックス・ブルーウェーブ14回戦かいせん（大阪おおさかドーム）、9回かい表ひょうに5番手ばんてで救援きゅうえん登板とうばん・完了かんりょう、1回かい無む失点しってん ※史上しじょう14人にん目め

その他たの記録きろく

• オールスターゲーム出場しゅつじょう：1回かい（1998年ねん）

背番号せばんごう

• 11（1997年ねん - 2002年ねん、2013年ねん - 2014年ねん）
• 64（2003年ねん）
• 16（2004年ねん - 2005年ねん）
• 40（2006年ねん - 2007年ねん）
• 74（2015年ねん - 2017年ねん）
• 76（2022年ねん - ）

登録とうろく名めい

• 大塚おおつか 晶あきら文ぶん（おおつか あきのり、1997年ねん - 2003年ねん6月がつ17日にち、2013年ねん6月がつ8日にち - ）
• 大塚おおつか 晶あきら則のり（おおつか あきのり、2003年ねん6月がつ18日にち - 2007年ねん）

代表だいひょう歴れき

• 2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本にっぽん代表だいひょう

コーチ歴れき

• 2016 WBSC U-23ワールドカップ 日本にっぽん代表だいひょう

関連かんれん情報じょうほう

著書ちょしょ

• 『約束やくそくのマウンド』（双葉社ふたばしゃ、2007年ねん4月がつ）ISBN 978-4575299649

関連かんれん項目こうもく

• 千葉ちば県けん出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん
• 東海大学とうかいだいがくの人物じんぶつ一覧いちらん
• 大阪おおさか近鉄きんてつバファローズの選手せんしゅ一覧いちらん
• 中日ちゅうにちドラゴンズの選手せんしゅ一覧いちらん
• メジャーリーグベースボールの選手せんしゅ一覧いちらん O
• 日本にっぽん出身しゅっしんのメジャーリーグベースボール選手せんしゅ一覧いちらん
• 日本人にっぽんじんのメジャーリーグベースボール選手せんしゅが獲得かくとくしたタイトル・表彰ひょうしょう一覧いちらん
• 信濃しなのグランセローズの選手せんしゅ一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
• 個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせき 大塚おおつか晶あきら則のり - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう
• 大塚おおつか晶あきら則のり Yosshaa Blog