千葉ちばマリンスタジアム

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千葉ちばマリンスタジアム（ちばマリンスタジアム）は、千葉ちば県けん千葉ちば市し美浜みはま区くの幕張まくはり海浜かいひん公園こうえん内うちにある多目的たもくてき野球やきゅう場じょう。プロ野球やきゅう・パシフィック・リーグ（パ・リーグ）の千葉ちばロッテマリーンズが専用せんよう球場きゅうじょう（本拠地ほんきょち）として使用しようしている。

千葉ちばマリンスタジアム （ZOZOマリンスタジアム）
右みぎ上じょうの駅えき（緑みどりのピン）は海浜幕張かいひんまくはり駅えき（JR東日本ひがしにっぽん）
施設しせつデータ
所在地しょざいち	千葉ちば県けん千葉ちば市し美浜みはま区く美浜みはま1番地ばんち
座標ざひょう	北緯ほくい35度ど38分ふん42.86秒びょう 東経とうけい140度ど1分ふん51.32秒びょう
開場かいじょう	1990年ねん（平成へいせい2年ねん）3月24日にち
所有しょゆう者しゃ	千葉ちば市し
管理かんり・運用うんよう者しゃ	千葉ちばロッテマリーンズ（指定してい管理かんり者しゃ）
グラウンド	野球やきゅう専用せんよう人工芝じんこうしば「MS Craft Baseball Turf」
ダグアウト	ホーム - 一塁いちるい側がわ ビジター - 三塁さんるい側がわ
照明しょうめい	大だい庇ひさし先端せんたん上じょう投光器とうこうき照明しょうめい方式ほうしき（サークルライン方式ほうしき） 最大さいだい照度しょうど 投なげ捕ど間あいだ 2,500 Lx、内野ないや 2,500 Lx、外野がいや 1,500 Lx
建設けんせつ費ひ	133億おく円えん
設計せっけい者しゃ	富家ふうか建築けんちく事務所じむしょ
建設けんせつ者しゃ	大成建設たいせいけんせつ、清水建設しみずけんせつ、西松建設にしまつけんせつ、熊谷組くまがいぐみ、五洋建設ごようけんせつ
旧称きゅうしょう
QVCマリンフィールド（2011年ねん3月がつ1日にち - 2016年ねん11月30日にち）
使用しようチーム • 開催かいさい試合しあい
千葉ちばロッテマリーンズ（1992年ねん（平成へいせい4年ねん） - 現在げんざい）
収容しゅうよう人員じんいん
29,635人にん（内野ないや：22,798席せき、外野がいや：約やく7,000席せき 2024年ねん3月がつ現在げんざい）
グラウンドデータ
球場きゅうじょう規模きぼ	グラウンド面積めんせき : 12,773.00 m2 両翼りょうよく : 99.5 m（約やく326.4 ft） 中堅ちゅうけん : 122 m（約やく400.3 ft） 左右さゆう中間ちゅうかん : 112.3 m（約やく368.5 ft） バックストップ : 19 m（約やく63.3 ft）
フェンス	3.3 m（約やく10.83 ft）

インターネット企業きぎょうZOZOが施設しせつ命名めいめい権けんを取得しゅとくしており、名称めいしょうをZOZOマリンスタジアム（ゾゾマリンスタジアム、略称りゃくしょう：ゾゾマリン）としている。

概要がいよう

千葉ちばロッテマリーンズの本拠地ほんきょち

1992年ねん（平成へいせい4年ねん）3月3日にちに「千葉ちばロッテマリーンズ」は当とう球場きゅうじょうで初はつの練習れんしゅうを行おこない、同月どうげつ7日にちには初はつのオープン戦せん、同年どうねん4月がつ4日にちには初はつ公式こうしき戦せんを開催かいさいして本拠地ほんきょちとしての活動かつどうを開始かいしした。

移転いてん初年度しょねんどのロッテはチームの勝敗しょうはいでは6位いと最下位さいかいに低迷ていめいしたものの、観客かんきゃく動員どういんでは移転いてん景気けいきで約やく28万まん人にん増ぞうの約やく130万まん人にんと球団きゅうだん新しん記録きろくを達成たっせいしたが、2年ねん目めに大おおきく落おち込こんだ。

その後ごは、チーム成績せいせきが好調こうちょうだった1995年ねん（平成へいせい7年ねん）には観客かんきゃく動員どういんが伸のびたものの、チーム成績せいせきおよび観客かんきゃく動員どういん共どもに低迷ていめいした。

1996年ねん（平成へいせい8年ねん）3月がつの千葉ちば市議会しぎかいで「千葉ちばマリンのドーム化か」についての質疑しつぎが行おこなわれるなど、県けんや市しの政財界せいざいかい関係かんけい者しゃの一部いちぶの間あいだで、伸のび悩なやむロッテの観客かんきゃく動員どういんと強風きょうふうなど気象きしょう条件じょうけんに左右さゆうされやすい環境かんきょうを改善かいぜんする打開だかい策さくとして「千葉ちばマリンのドーム化か」を求もとめる動うごきが起おこった。

1999年ねん（平成へいせい11年ねん）にロッテがシーズン序盤じょばん好調こうちょうだった際さいに、千葉ちば市しの松井まつい旭あさひ市長しちょうが「優勝ゆうしょうした場合ばあいはドーム化かを検討けんとうする」と表明ひょうめいした。この際さいには建設けんせつ費ひは約やく80億おく円えんで民間みんかん資本しほんを活用かつようして行おこなうことが構想こうそうされていた。しかし結果けっかは4位いに終おわってしまった。

2004年ねん（平成へいせい16年ねん）6月がつに「ボールパーク化か構想こうそう」の実現じつげんのために、千葉ちば県議会けんぎかいが、当とう球場きゅうじょうと隣接りんせつする千葉ちば県立けんりつの海浜かいひん公園こうえんの一体いったい的てきな活用かつようが可能かのうとなる管理かんり基準きじゅんの改訂かいていを行おこなった。同月どうげつにロッテ球団きゅうだんはその一環いっかんとして、球場きゅうじょう周辺しゅうへんに物販ぶっぱん施設しせつを併設へいせつすることなどを提案ていあんして、千葉ちば市しとも協力きょうりょくすることになった。

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）4月がつに一塁いちるい側がわにカクテルなどを味あじわいながら観戦かんせん可能かのうな「バー」を、同年どうねん8月がつ1日にちにスタジアム敷地しきち内ないに「マリーンズ・ミュージアム」を開設かいせつするなど「ボールパーク化か」が進すすめられることになった。

こうした取とり組くみに伴ともなって千葉ちばロッテマリーンズが指定してい管理かんり者しゃとなった。

NPB12球団きゅうだんの本拠地ほんきょち球場きゅうじょうでは、唯一ゆいいつホームチームのリーグ優勝ゆうしょう・CS優勝ゆうしょう・日本にっぽんシリーズ優勝ゆうしょうの胴上どうあげが行おこなわれたことがない。ビジターチームでは、1993・2019年ねん西武せいぶ、2003年ねんダイエー、2007年ねん日本にほんハムが該当がいとうする。

アマチュアスポーツの殿堂でんどう

社会しゃかい人じん野球やきゅう公式こうしき戦せんのJABA千葉ちば市長しちょう杯はい争奪そうだつ野球やきゅう大会たいかいの第だい1回かい大会たいかいを皮切かわきりに高校こうこう野球やきゅうや社会しゃかい人じん野球やきゅうなどのアマチュア野球やきゅうも行おこなわれるようになった。千葉ちば県けん大学だいがく野球やきゅうも2000年ねん以降いこうは1部ぶリーグ戦せんの1節せつを開催かいさいすることがある。2022年ねんに東都とうと大学だいがく野球やきゅう1部ぶリーグ戦せんが初はじめて行おこなわれた。

高校こうこう野球やきゅうでは、夏なつの全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう野球やきゅう選手権せんしゅけん千葉ちば大会たいかいの開会かいかい式しきと準々じゅんじゅん決勝けっしょう以降いこうの試合しあい（ロッテの日程にっていの兼かね合あいで5回戦かいせん以下いかの試合しあいで使用しようされる場合ばあいもある）などで使用しようされている。

他た球場きゅうじょうと同おなじく草くさ野球やきゅう場じょうとしての一般いっぱん貸かし出だしも行おこなっている。しかし、使用しよう条件じょうけんがあり「1チームのメンバーが25名めい以内いないで、3分ぶんの2以上いじょうの方ほうが『千葉ちば県民けんみんあるいは千葉ちば市内しない在勤ざいきん・在学ざいがく者しゃ』であること（対戦たいせんチームについても同様どうよう）」となっている。

国際こくさい大会たいかい等とうの会場かいじょう

2010年ねん（平成へいせい22年ねん）9月25日にちに国民こくみん体育たいいく大会たいかい（ゆめ半島はんとう千葉ちば国体こくたい）の開会かいかい式しき会場かいじょうとなった。野球やきゅう場じょうで国体こくたいの開会かいかい式しきをするのは初はじめてであった。2010年ねんにロッテがクライマックスシリーズに進出しんしゅつした際さいには、ファーストステージならびにファイナルステージ全ぜん試合しあいのパブリックビューイングが元もとロッテの立川たちかわ隆史たかしをゲストに行おこなわれ、最終さいしゅう戦せんには公式こうしき戦せん並なみの約やく1万まん3千せん人にんの観客かんきゃくを集あつめた。

2018年ねん、千葉ちば県けんで開催かいさいされた第だい16回かい世界せかい女子じょしソフトボール選手権せんしゅけんの決勝けっしょうラウンドの会場かいじょうとなった。

2019年ねん、2019 WBSCプレミア12の2次じラウンド（スーパーラウンド）の会場かいじょうとなり、11月11日にちと11月12日にちの合計ごうけい3試合しあいを開催かいさいした。

管理かんり会社かいしゃについて

株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム
Chiba Marine Stadium, Inc.

種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち	260-0026 千葉ちば県けん千葉ちば市し中央ちゅうおう区く千葉ちば港こう2番ばん1号ごう
設立せつりつ	1989年ねん5月19日にち
業種ぎょうしゅ	サービス業ぎょう
事業じぎょう内容ないよう	野球やきゅうその他たのスポーツおよび各種かくしゅ催事さいじのための施設しせつの賃貸ちんたいなど
代表だいひょう者しゃ	中村なかむら満みつる（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
資本しほん金きん	2億おく3000万まん円えん
発行済はっこうずみ株式かぶしき総数そうすう	4600株かぶ
純じゅん利益りえき	4,542万まん3,000円えん （2024年ねん3月がつ期き）
総そう資産しさん	7億おく9,320万まん1,000円えん （2024年ねん3月がつ期き）
決算けっさん期き	3月がつ末日まつじつ
主要しゅよう株主かぶぬし	千葉ちば市し、千葉銀行ちばぎんこう、千葉ちば日報にっぽう、千葉ちばマツダ、JFEスチール、京成電鉄けいせいでんてつ、京葉銀行けいようぎんこう、千葉興業銀行ちばこうぎょうぎんこう、千葉ちば信用金庫しんようきんこ、東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう
外部がいぶリンク	https://www.marinestadium.co.jp/

球場きゅうじょう開設かいせつ時じにその運営うんえい管理かんり会社かいしゃとして、千葉ちば市しなどによる第だい三さんセクター「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム」が設立せつりつされている。2005年ねん以前いぜんは基本きほん的てき業務ぎょうむとして千葉ちばマリンスタジアムの管理かんり運営うんえいを行おこなっており、2006年ねんに千葉ちばロッテマリーンズが指定してい管理かんり者しゃとなって以降いこうは利用りよう者しゃ管理かんり業務ぎょうむ・施設しせつ管理かんり業務ぎょうむ等とうをマリーンズから受託じゅたくして管理かんり運営うんえいを行おこなっている。

また、これ以外いがいにも千葉ちば市しの指定してい管理かんり者しゃとして、千葉ちば市内しないの4つのコミュニティセンター（高洲たかす・真砂まさご・鎌取かまとり・都賀つが）、また共同きょうどう事業じぎょう体たいSSP UNITEDを代表だいひょうする形かたちで千葉ちば市し蘇我そがスポーツ公園こうえんの管理かんり運営うんえいを行おこなっている。過去かこには京葉銀行けいようぎんこう文化ぶんかプラザの管理かんり運営うんえい、NASスポーツクラブより受託じゅたくを受うけて青葉あおばの森もりスポーツプラザの管理かんり運営うんえいを行おこなっていた。

歴史れきし

建設けんせつ・開場かいじょう

全国ぜんこく屈指くっしの多目的たもくてき野球やきゅう場じょうを目指めざして「千葉ちば球場きゅうじょう（仮称かしょう）」として1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）1月がつ30日にちに起工式きこうしきが行おこなわれた。

愛称あいしょうの募集ぼしゅうが行おこなわれ、同年どうねん4月がつ15日にちに「千葉ちばマリンスタジアム」に決定けっていした。

球場きゅうじょう施設しせつは千葉ちば市し、駐車ちゅうしゃ場じょうなどの土地とち部分ぶぶんは千葉ちば県けんがそれぞれ所有しょゆうであるが、建設けんせつ時じから民間みんかんのノウハウを活用かつようして各種かくしゅイベントなどの運営うんえい・管理かんりを第だい三さんセクターが担になうことを目指めざしており、地元じもと企業きぎょうなど官民かんみん49社しゃが共同きょうどう出資しゅっしして、1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）5月19日にちに「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム」が設立せつりつされた。

1990年ねん（平成へいせい2年ねん）2月がつ22日にちに竣工しゅんこうし、3月24日にちに開場かいじょうした。こけら落おとしはオープン戦せん巨人きょじん対たいロッテ戦せんとなり、市民しみん1万まん人にんを無料むりょうで招待しょうたいすることになった。また、千葉ちば県内けんないに東京とうきょうディズニーランドがあることから、ミッキーマウスとドナルドダックも来場らいじょうし、始球しきゅう式しきに立たち会あった。なお、当該とうがい試合しあいの主催しゅさいはロッテではなく巨きょ人じんであった。

初はつのプロ野球やきゅう公式こうしき戦せんは翌よく1991年ねん（平成へいせい3年ねん）5月がつ25日にちのヤクルト対たい中日ちゅうにち戦たたかえ（ヤクルト主催しゅさい）。なお、当とう球場きゅうじょうの初はつ安打あんだは古田ふるた敦あつし也（二塁打にるいだ）、第だい一いち号ごう本塁打ほんるいだは荒井あらい幸雄ゆきお（ランニングホームラン）であった（#ヤクルト主催しゅさいの公式こうしき戦せんの項こうも参照さんしょう）。

プロ野球やきゅうの球団きゅうだん招致しょうち

昭和しょうわ末期まっきに検討けんとうしていたダイエーへの身売みうりを直前ちょくぜんで取とり止とめ、また老朽ろうきゅう化かしかつ狭隘きょうあいな川崎球場かわさききゅうじょうを本拠地ほんきょちとし、観客かんきゃく動員どういんが伸のび悩なやんでいたロッテオリオンズは関東かんとうの他た球場きゅうじょうへの本拠地ほんきょち移転いてんを検討けんとうしているとされており、建設けんせつ開始かいし前後ぜんこうから当とう球場きゅうじょうへ進出しんしゅつする構想こうそうがささやかれていた。また、「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム」が運営うんえい会社かいしゃとして活動かつどうを開始かいしした直後ちょくごの1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）6月25日にちに「千葉ちばにプロ野球やきゅうを誘致ゆうちする県民けんみん会議かいぎ」が県民けんみん・市民しみんや県内けんない政財界せいざいかい関係かんけい者しゃによって結成けっせいされ、プロ野球やきゅう誘致ゆうちを求もとめる署名しょめい運動うんどうが開始かいしされた。そのため、「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム」がロッテ球団きゅうだんに対たいして招致しょうちを行おこなって「公式こうしき戦せん」を1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）11月に開催かいさいするとの回答かいとうを得えると共ともに、同年どうねん11月24日にちには同どう球団きゅうだんの松井まつい社長しゃちょうが来季らいきからの移転いてんに意欲いよくを見みせるなど本拠地ほんきょち移転いてんに向むけて進展しんてんが見みられた。しかし、プロ野球やきゅうの球団きゅうだん本拠地ほんきょち化かに伴ともなう補助ほじょ金きんの返還へんかんが約やく5億おく円えんに上のぼることなどもあり、「公共こうきょう性せい重視じゅうし」を掲かかげて千葉ちば県けん側がわが招致しょうちに慎重しんちょうな姿勢しせいを示しめしたことから1991年ねん（平成へいせい3年ねん）の移転いてんすら困難こんなんと見みられるようになった。 こうした状況じょうきょうを受うけて、千葉ちば青年せいねん会議かいぎ所しょが千葉ちば県けんと千葉ちば市しにプロ野球やきゅう誘致ゆうちに向むけて努力どりょくを要望ようぼうしたものの、状況じょうきょうは進展しんてんしなかった。ところが、開場かいじょう後ごの1990年ねん（平成へいせい2年ねん）7月がつになっても千葉ちば県けん当局とうきょくは県議会けんぎかいでプロ野球やきゅうの球団きゅうだん誘致ゆうちに慎重しんちょうな姿勢しせいを変かえなかった。同年どうねん9月がつに千葉ちば青年せいねん会議かいぎ所しょが千葉ちば県議会けんぎかいに改あらためて請願せいがん書しょを提出ていしゅつし、同年どうねん10月がつに入はいってようやく千葉ちば県知事けんちじが誘致ゆうちへ協力きょうりょくすることを表明ひょうめいすることになった。千葉ちば県けんの姿勢しせいの転換てんかんを受うけて同月どうげつ25日にちに千葉ちば市しと千葉ちば県けんはプロ誘致ゆうちについて正式せいしき合意ごういし、千葉ちば県けんが千葉ちば市しに了承りょうしょう書しょを交付こうふした。ところが、同月どうげつ30日にちにロッテの松井まつい静しず郎ろう球団きゅうだん社長しゃちょうは1991年ねん（平成へいせい3年ねん）の移転いてん断念だんねんを表明ひょうめいし、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）2月がつ5日にちに「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム」がパシフィック・リーグに招致しょうちへの協力きょうりょく要請ようせいした後ごの3月31日にちに行おこなわれた千葉ちば市長しちょうとの会談かいだんでロッテ球団きゅうだん側がわはあくまで「白紙はくし」状態じょうたいであると表明ひょうめいするなど、今度こんどはロッテ球団きゅうだん側がわが慎重しんちょうな姿勢しせいを見みせた。その後ご、同年どうねん7月がつ31日にちに日本にっぽんプロ野球やきゅうのオーナー会議かいぎで重光しげみつ昭夫あきおオーナー代行だいこうが正式せいしきに移転いてんを表明ひょうめいし、同日どうじつ開催かいさいされたロッテ主催しゅさいによる千葉ちばマリン初はつのパ・リーグ公式こうしき戦せん（対たい西武せいぶ戦せん）に花はなを添そえた。そして同年どうねん9月4日にちの実行じっこう委員いいん会かいでロッテの保護ほご地域ちいきの千葉ちば県けんへの移転いてんが承認しょうにんされ、同年どうねん10月31日にちのオーナー会議かいぎでの承認しょうにんを経へて、1992年ねんからロッテは千葉ちばマリンに本拠地ほんきょちを移うつすことが決定けっていした。

移転いてんの際さい、従来じゅうらいからのファンからは球団きゅうだん名めいとして「オリオンズ」の継続けいぞくを望のぞむ声こえもあったが、低迷ていめいを脱出だっしゅつするためにイメージを一新いっしんしたいとして変更へんこうすることになった。同年どうねん11月19日にちに一般いっぱん公募こうぼから選考せんこうして、新あらたな愛称あいしょうは「千葉ちばロッテマリーンズ」に決定けっていした。

1992年ねんシーズンのロッテの開幕かいまく戦せんは、本来ほんらいはオリックス・ブルーウェーブが主催しゅさい権けんを持もっておりグリぐりーンスタジアム神戸んすたじあむこうべで開催かいさいされる予定よていだったが、ロッテ側がわが新あらたな本拠地ほんきょちとなる千葉ちばで開幕かいまく戦せんを実施じっししたいという意向いこうを示しめしたため、オリックスと交渉こうしょうを行おこないロッテに主催しゅさい権けんを譲渡ゆずりわたして千葉ちばで開催かいさいされた。

命名めいめい権けんの導入どうにゅう

2010年ねん（平成へいせい22年ねん）11月4日にち - 千葉ちば市しが施設しせつ命名めいめい権けん売却ばいきゃく先さきの募集ぼしゅう要項ようこうを原則げんそくとして「契約けいやく期間きかん3年ねん以上いじょうで年額ねんがく2億おく円えん以上いじょう」と発表はっぴょうして公募こうぼに踏ふみ切きった。同年どうねん12月7日にちに施設しせつ命名めいめい権けん売却ばいきゃく先さきの交渉こうしょう先さきにQVCジャパンを交渉こうしょう先さきに選定せんていした。同社どうしゃの契約けいやくは、年額ねんがく2億おく7500万まん円えんの10年間ねんかん契約けいやくで、総額そうがく27億おく5000万まん円えんというものであった。同年どうねん12月27日にちに千葉ちば市しおよびロッテ球団きゅうだんは、QVCジャパンが基本きほん合意ごういして呼称こしょうを選定せんていしたと発表はっぴょうし、2011年ねん（平成へいせい23年ねん）3月がつから「QVCマリンフィールド」となることになった。

以降いこう、球場きゅうじょう名称めいしょうの変遷へんせん詳細しょうさいは#施設しせつ命名めいめい権けんの節ふしも参照さんしょう。

大だい規模きぼ改修かいしゅう・新しん球場きゅうじょう建たて替かえ構想こうそう

2020年ねん（令れい和わ2年ねん）3月がつで開場かいじょうから30年ねんが経過けいかし、老朽ろうきゅう化かが進すすんでいる状況じょうきょうを踏ふまえ、千葉ちば市しでは大だい規模きぼ改修かいしゅうまたは新しん球場きゅうじょうへの建たて替かえ（別べつの場所ばしょを含ふくむ）の検討けんとうが進すすめられている。

千葉ちば市しでは大だい規模きぼ改修かいしゅうを行おこなった場合ばあいの費用ひようを試算しさんし、当初とうしょ予定よていしていた50億おく円えんを大幅おおはばに超こえる70億おくから80億おく円えんかかることが判明はんめい。メンテナンス費用ひようなど長期ちょうき的てきなコストを考慮こうりょすると建たて替かえることも選択肢せんたくしの一ひとつだとしている。

また、建たて替かえた場合ばあいの新しん球場きゅうじょう予定よてい地ちとして、2021年ねん（令れい和わ3年ねん）の千葉ちば県知事けんちじ選挙せんきょ（3月がつ21日にち投開票とうかいひょう）で当選とうせんした千葉ちば県知事けんちじの熊谷くまがい俊しゅん人じんは出馬しゅつば時じ（当時とうじ・千葉ちば市長しちょう）に行おこなわれた政策せいさく発表はっぴょう会見かいけんにおいて、2023年ねん（令れい和わ5年ねん）に開業かいぎょうしたJR京葉線けいようせん幕張まくはり豊砂とよすな駅えきに近ちかい幕張まくはりメッセの駐車ちゅうしゃ場じょう用地ようちを候補こうほとして挙あげている。なお、熊谷くまがいは千葉ちば市長しちょう時代じだいの2018年ねん（平成へいせい30年ねん）に行おこなわれた地元じもと財界ざいかい向むけのロッテ球団きゅうだん応援おうえんイベントの中なかで建たて替かえと同時どうじにドーム球場きゅうじょうにする事ことについては否定ひていしている。

千葉ちば市しでは広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょうから広島東洋ひろしまとうようカープの本拠地ほんきょちを引ひき継ついだMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島ひろしまの事例じれいなどを研究けんきゅうすると共ともに千葉ちば県けんやロッテ球団きゅうだん、地元じもと財界ざいかいなどにも呼よび掛かけて具体ぐたい案あんの検討けんとうに入はいりたいとしており、2023年ねん4月がつより本格ほんかく的てきに検討けんとうを進すすめ、2年ねん以内いないを目処めどに基本きほん的てきな構想こうそうや計画けいかくをまとめるとした。

2023年ねん7月がつ、スタジアムの現状げんじょうや改修かいしゅう・建たて替かえにかかる事業じぎょう費ひの概算がいさんなどについて、千葉ちば市しが行おこなった基礎きそ調査ちょうさ結果けっかが公表こうひょうされた。現在地げんざいちで改修かいしゅうした場合ばあいやドーム化かを含ふくむ別べつの場所ばしょにて建たて替かえた場合ばあいなどを想定そうていした計けい6案あんが示しめされ、事業じぎょう費ひは最大さいだいで2500億おく円えん、新しん球場きゅうじょうの供用きょうよう開始かいしは約やく10年ねん後ごと想定そうていしている。

沿革えんかく

• 1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）
  • 1月がつ30日にち - 仮称かしょう「千葉ちば球場きゅうじょう」起工式きこうしき。
  • 4月がつ15日にち - 愛称あいしょうが「千葉ちばマリンスタジアム」に決定けってい。
  • 11月18日にち - 「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム設立せつりつ準備じゅんび委員いいん会かい」が発足ほっそく
• 1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）
  • 5月19日にち - 「株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム」設立せつりつ。
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん）
  • 2月がつ22日にち - 竣工しゅんこう。総そう建設けんせつ費ひ133億おく円えん。
  • 3月24日にち - 開場かいじょう。
• 1991年ねん（平成へいせい3年ねん）
  • 5月25日にち - 初はつのプロ野球やきゅう公式こうしき戦せん（ヤクルト - 中日ちゅうにち）開催かいさい。
  • 7月がつ31日にち - 初はつのロッテオリオンズ（当時とうじ）公式こうしき戦せん（ロッテ - 西武せいぶ）開催かいさい。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）
  • 3月3日にち - 「千葉ちばロッテマリーンズ」の初はつ練習れんしゅう。
  • 3月7日にち - 「千葉ちばロッテマリーンズ」の初はつオープン戦せん。
  • 4月がつ4日にち - 「千葉ちばロッテマリーンズ」の初はつ公式こうしき戦せん。
• 2006年ねん（平成へいせい18年ねん）
  • 千葉ちば市しの指定してい管理かんり者しゃ制度せいど導入どうにゅうに伴ともない、本ほん球場きゅうじょうの指定してい管理かんり者しゃとして千葉ちばロッテマリーンズが指定していされる。株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアムはマリーンズからの利用りよう者しゃ管理かんり業務ぎょうむ・施設しせつ管理かんり業務ぎょうむ等とうの受託じゅたく、市内しないのコミュニティセンターの指定してい管理かんり者しゃとしての業務ぎょうむに移行いこう。
  • 4月がつ - 一塁いちるい側がわにカクテルなどを味あじわいながら観戦かんせん可能かのうな「バー」を開設かいせつ。
  • 8月がつ1日にち - 敷地しきち内ないに「マリーンズ・ミュージアム」を開設かいせつ。
• 2010年ねん（平成へいせい22年ねん）
  • 11月4日にち - 千葉ちば市しが施設しせつ命名めいめい権けん売却ばいきゃく先さきの募集ぼしゅう要項ようこうを原則げんそくとして「契約けいやく期間きかん3年ねん以上いじょうで年額ねんがく2億おく円えん以上いじょう」と発表はっぴょう。
  • 12月7日にち - 千葉ちば市しが施設しせつ命名めいめい権けん売却ばいきゃく先さきの交渉こうしょう先さきにQVCジャパンを交渉こうしょう先さきに選定せんていしたと発表はっぴょう。契約けいやく金額きんがくは年額ねんがく2億おく7500万まん円えんの10年間ねんかん契約けいやくで総額そうがく27億おく5000万まん円えん。
  • 12月27日にち - 千葉ちば市しおよびロッテ球団きゅうだんはQVCジャパンが基本きほん合意ごういし、呼称こしょうを「QVCマリンフィールド」に選定せんていしたと発表はっぴょう。
• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）
  • 3月1日にち - 「QVCマリンフィールド」に呼称こしょうを変更へんこう。
  • 3月11日にち - 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの際さい、球場きゅうじょう自体じたいには大おおきな被害ひがいはなかったが駐車ちゅうしゃ場じょうや海浜幕張かいひんまくはり駅えき周辺しゅうへんで液状えきじょう化かが発生はっせい。観客かんきゃくの安全あんぜんに配慮はいりょして同月どうげつ15日にちと16日にちのオープン戦せんが中止ちゅうしとなった。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん）
  • 3月1日にち - スコアボードを全面ぜんめん大型おおがた映像えいぞう装置そうちに改修かいしゅう。詳細しょうさい後述こうじゅつ
  • 7月がつ26日にち - QVCジャパンが千葉ちば市しに対たいして残のこり5年ねんの命名めいめい権利けんりを返上へんじょう・解約かいやくしたいとの意思いしを表明ひょうめい。
  • 9月27日にち - QVCと千葉ちば市しが解約かいやくについて協議きょうぎした結果けっか、千葉ちば市しはこれを了承りょうしょう。同年どうねん11月がつ30日にちをもって「QVCマリンフィールド」の名称めいしょうを終了しゅうりょうすると発表はっぴょう。
  • 10月28日にち - 新しん名称めいしょうの優先ゆうせん交渉こうしょう権けん者しゃに、スタートトゥデイが選定せんていされる。
  • 12月1日にち - QVCマリンフィールドから「ZOZOマリンスタジアム」に呼称こしょうを変更へんこうにした。
• 2019年ねん（平成へいせい31年ねん/令れい和わ元年がんねん）
  • オープン戦せんから、テラス席せき「ホームランラグーン」を増設ぞうせつ。これにより、2018年ねん以前いぜんよりも最大さいだいで4メートル外野がいやスタンドが手前てまえにせりだした。また、フィールドウイングシートの手前てまえに「サブマリンシート」とダグアウト上じょうに「ダグアウトボックス」、3席せき種しゅ計けい746席せき増設ぞうせつされた。
• 2021年ねん（令れい和わ3年ねん）
  • 8月がつ31日にち - 同日どうじつ行おこなわれたロッテの公式こうしき戦せん（対たい西武せいぶ戦せん18回戦かいせん）で本ほん球場きゅうじょうでの通算つうさん1000勝しょうを達成たっせいした。
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）
  • 4月がつ10日とおか - 佐々木ささき朗あきら希のぞみが完全かんぜん試合しあいを達成たっせい。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）
  • 2月がつ - 3塁るい側がわの2階かい席せきにBOX席せき新設しんせつを発表はっぴょう。これにより、本ほん球場きゅうじょうの収容しゅうよう人員じんいんが変更へんこうになった。
• 2024年ねん（令れい和わ6年ねん）
  • 3月 - シーガル・ボックスの拡張かくちょう並ならびに法人ほうじん向むけ年間ねんかん契約けいやくVIPルーム「アネックス・スイート」の新設しんせつを発表はっぴょう。これにより、本ほん球場きゅうじょうの収容しゅうよう人員じんいんが変更へんこうになった。

施設しせつ概要がいよう

千葉ちばマリンスタジアム外観がいかん（2006年ねん）

夏季かきのナイターゲームで行おこなわれる打うち上あげ花火はなび

左ひだりが千葉ちばマリンスタジアム、右みぎは幕張まくはりメッセ

千葉ちばマリンスタジアムを空そら撮つまみ

球場きゅうじょうデータ

• 構造こうぞう
  • 本体ほんたい：SRC造づくり地上ちじょう5階かい建けん
  • コンコース：RC造づくり
• 建築けんちく面積めんせき
  • 本体ほんたい：14,938.38 m²
  • コンコース：4,288.08 m²
• 外壁がいへき高たかさ：バックネット側がわ33.9 m、バックスクリーン側がわ27.6 m
• グラウンド面積めんせき：12,773.00 m²
  • 開場かいじょう当初とうしょから2005年ねんまでは14,674 m²、最大さいだいグラウンド面積めんせき：15,018 m²（可動かどう席せき取とり外はずし時じ）
• グラウンド：野球やきゅう専用せんよう人工芝じんこうしば（ミズノ製せい「MS Craft Baseball Turf」、ミズノ・積水樹脂せきすいじゅしの共同きょうどう開発かいはつ）
• グラウンド規模きぼ：両翼りょうよく99.5 m、左右さゆう中ちゅう間あいだ112.3 m、中堅ちゅうけん122 m
• 外野がいやフェンス高たかさ：3.3 m
• 照明しょうめい設備せつび：大だい庇ひさし先端せんたん上じょう投光器とうこうき照明しょうめい方式ほうしき（通称つうしょう「サークルライン方式ほうしき」、コイト電工でんこう製せい高だか演えんじ色しょくLED投光器とうこうき「OPTIS BEAM PRO」）
• 電光でんこう掲示板けいじばん：6か所しょ（メインスクリーン、サブスクリーン2か所しょ、ネット裏うらスクリーン2か所しょ、帯状おびじょう映像えいぞう装置そうち）
  • メインスクリーン：高こう輝度きどフルカラーLED式しき（三菱電機みつびしでんき製せいオーロラビジョン、縦たて10.08 m×横よこ28.8 m、1,201型がた相当そうとう）
  • サブスクリーン：高こう輝度きどフルカラーLED式しき（オーロラビジョン、縦たて5.76 m×横よこ20.16 m、825型がた相当そうとう）
  • ネット裏うらスクリーン
    • スコア部ぶ：高こう輝度きどフルカラーLED式しき（オーロラビジョン、縦たて2.4 m×横よこ11.2 m、451型がた相当そうとう）
    • カウント部ぶ：高こう輝度きどフルカラーLED式しき（オーロラビジョン、縦たて2.4 m×横よこ2.88 m、148型がた相当そうとう）
  • 帯状おびじょう映像えいぞう装置そうち：高こう輝度きどフルカラーLED式しき（三菱電機みつびしでんき製せいオーロラリボン、縦たて1.28 m×横よこ295.68 m）
• スタンド：内野ないや2層そう式しき、外野がいや1層そう式しき
• 収容しゅうよう人員じんいん：29,635人にん（車椅子くるまいす席せき8席せき含ふくむ、2024年ねん3月がつ現在げんざい）。
  • 2006年ねんより小規模しょうきぼな改修かいしゅうが毎年まいとし繰くり返かえされており座席ざせき数すうが増減ぞうげんしているが、その変更へんこうに対たいしての増減ぞうげんは細こまかく発表はっぴょうされていない。
  • 最高さいこう観客かんきゃく動員どういん数すうは2006年ねん8月がつ19日にちの千葉ちばロッテマリーンズ対たい北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズ第だい14回戦かいせんの31,024人にんである。
  • 2022年ねんまでは、プロ野球やきゅう公式こうしき戦せんの場合ばあいは入場にゅうじょう者しゃが30,000人にんを超こえた時点じてんで「満員まんいん御礼おれい」が出でていたが、2023年ねんに収容しゅうよう人数にんずうが変更へんこうされた為ため、2023年ねん以降いこうは不明ふめいである。

スタンド

内野ないやスタンド（オーロラリボン設置せっち後ご）

フィールドウイングシート（緑色みどりいろの席せき）

内野ないやは二に層そう、外野がいやは一層いっそう式しき。全体ぜんたいの形状けいじょうは円形えんけいであるが、外形がいけいは内野ないや席せきの比率ひりつが大おおきくなるようになっている。かつてはサッカーコートをフィールド内ないに収おさめるための取とり外はずし式しき可動かどう席せきがダッグアウト横よこにあったが、フィールドシート増設ぞうせつ時じに廃止はいしされ可動かどう席せき部分ぶぶんもフィールドシートとなった。球場きゅうじょうの管理かんり権けんが球団きゅうだんに移うつった2006年ねん以降いこうには小規模しょうきぼな改装かいそうが繰くり返かえされており、通常つうじょうの座席ざせきがボックスシートに変更へんこうされている箇所かしょがある。また内野ないや下段げだんスタンドの最さい上段じょうだんには室内しつない観覧席かんらんせきが設置せっちされている他ほか、バックストップ裏うら（バックネット裏うら下か）1階かい部分ぶぶんの記者きしゃ席せき一塁いちるい寄よりを「マリーンズ・プレスシート」として観客かんきゃく席せきとしている。

内野ないやスタンドと外野がいやスタンドは分わかれた構造こうぞうとなっており、場内じょうない通路つうろで繋つながれている。ロッテ主催しゅさい試合しあいでは外野席がいやせきの入場にゅうじょう者しゃは内野ないや部分ぶぶんに入いれるが、逆ぎゃくに内野ないや席せきの入場にゅうじょう者しゃは2006年ねんから外野がいや部分ぶぶんに入いれなくなった。2005年ねんまでは、外野席がいやせきが満員まんいんになった試合しあい、優勝ゆうしょう決定けっていゲームなど混雑こんざつが予想よそうされる試合しあいのみでその方策ほうさくを採とっていた。

2005年ねんのプレーオフ第だい1ステージ第だい1戦せんでは、ライト側がわ（ロッテ側がわ）外野席がいやせきが満員まんいんとなり、レフト側がわ（西武せいぶ側がわ）のエリアをロッテファン用ように開放かいほうしたものの、西武せいぶ応援おうえん団だんがレフト側がわバックスクリーン横よこの席せきを陣取じんどり、ロッテファンの進入しんにゅうを防ふせいだ為ため、ロッテファンの一部いちぶがチケットを持もっているにもかかわらず入場にゅうじょうできないという混乱こんらんが起おきた。現在げんざいでは、レフト側がわ外野席がいやせきのセンター寄より部分ぶぶんをあらかじめマリーンズ側がわとして設定せっていしており（一部いちぶ対戦たいせんは除のぞく）、ビジター、ホームの席せきの割合わりあいが3：7となっている。

紙かみテープや紙吹雪かみふぶきは許可きょかが下おりた場合ばあいのみ可か。ダッグアウトに選手せんしゅが入はいる際さい、ベンチにはテンピュール製せいのクッションが配備はいびされる。

近隣きんりんに居住きょじゅう地域ちいきが無ないため試合しあい時間じかんが遅おそくなっても他た球場きゅうじょうと異ことなり鳴なり物もの制限せいげんは一切いっさい無ない。

フィールド

人工芝じんこうしばの張はり替かえ工事こうじ中ちゅうの様子ようす（2011年ねん）

サッカーコートが収おさまるサイズにしていたがスライド式しき可動かどう席せきを採用さいようしなかったため、同どうクラスのフェアグラウンドを持もつ野球やきゅう場じょうよりかなりファウルグラウンドが広ひろくなっている。ロッテが本拠地ほんきょちとしてからフィールドウイングシートが増設ぞうせつされるまで、NPBの球団きゅうだんが一軍いちぐん本拠地ほんきょちとする球場きゅうじょうの中なかでグラウンド面積めんせきが最もっとも広ひろかった（公式こうしき発表はっぴょうでは阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょうがより広ひろかったが訂正ていせいされている）。フィールドウイングシート、サブマリンシート、ホームランラグーン設置せっち後ごのグラウンド面積めんせきは12,773.00 m²（2020年ねん8月がつ31日にち現在げんざい）となっている。

グラウンドは全面ぜんめん人工芝じんこうしばで、2003年ねん初はじめにアストロ製せいのショートパイル人工芝じんこうしば「ネクストターフ」（パイル長ちょう30 mm）に張はり替かえられた。張替はりかえ当時とうじはいわゆる「ハイテク人工芝じんこうしば」と称しょうされた高機能こうきのう型がたであった。2009年ねん頃ごろからパイル硬化こうかなどの劣化れっかが指摘してきされ、ロッテは同年どうねんオフ、千葉ちば市しに対たいし人工芝じんこうしばの張替はりかえを求もとめる要望ようぼう書しょを提出ていしゅつした。千葉ちば市しは慢性まんせい的てきな財政難ざいせいなんのため、張替はりかえ費用ひようを捻出ねんしゅつすることが困難こんなんとしたため、約やく5億おく円えんの工費こうひはロッテ球団きゅうだんが立たて替かえ、市しが2011年度ねんどから6か年ねんかけて返済へんさいする形かたちで費用ひようを工面くめんすることが決定けっていした。

2010年ねんオフから張替はりかえに着手ちゃくしゅし、同年どうねん末まつに着工ちゃっこうして2011年ねん2月がつ下旬げじゅんに竣工しゅんこう。アストロ製せいのショートパイル型がた「アストロ・ステージMj マリンバージョン」（パイル長ちょう32 mm）が採用さいようされた。基本きほんは西武せいぶドームなどに敷設ふせつされているものと同どう品種ひんしゅだが、マリンスタジアムではロッテ選手せんしゅ会かいの要望ようぼうなどを踏ふまえ、芝しばの下したに敷設ふせつするアンダーパッドの下部かぶに緩衝かんしょう材ざいを敷しき、足腰あしこしへの衝撃しょうげきを軽減けいげんする工夫くふうが施ほどこされている。パイル一本いっぽん一いち本ほんには芯しんが入はいっており、より天然てんねん芝しばの感触かんしょくに近付ちかづけて仕上しあげている。施工しこうしたアストロの関係かんけい者しゃは「選手せんしゅの要望ようぼうにいかに応こたえられるかが醍醐味だいごみ。選手せんしゅが最高さいこうのプレーをして、勝かってくれるのが一番いちばん嬉うれしい」と話はなしている。

市しはこの人工芝じんこうしば張はり替かえに関かんする問題もんだいを契機けいきに、築ちく20年ねんを経過けいかして老朽ろうきゅう化かが進すすんでいる球場きゅうじょう全体ぜんたいの施設しせつ改修かいしゅうなどを計画けいかく的てきに進すすめるため、市民しみんをはじめ全国ぜんこくのファンから寄よせられた募金ぼきん・寄付きふ金きんや「ふるさと納税のうぜい制度せいど」を活用かつようして広ひろく協力きょうりょくを求もとめる「千葉ちばマリンスタジアム基金ききん」を創設そうせつし、2010年ねん9月がつ1日にちから受付うけつけを開始かいししている。2011年ねん3月がつ1日にちからスタジアムに施設しせつ命名めいめい権けんが導入どうにゅうされ、売却ばいきゃく益えきの一部いちぶは改修かいしゅう費用ひように充当じゅうとうされる（基金ききんの名称めいしょうは命名めいめい権けん導入どうにゅうに伴ともない、同日どうじつより「マリン基金ききん」に改称かいしょう。命名めいめい権けんの導入どうにゅう経緯けいいについては後述こうじゅつ）。

2018年ねんにはミズノと積水樹脂せきすいじゅしの共同きょうどう開発かいはつによる野球やきゅう専用せんよう人工芝じんこうしば「MS Craft Baseball Turf」を採用さいよう。総そう工費こうひは3億おく2,000万まん円えん。張替はりかえ工事こうじは2017年ねんオフから開始かいしされ、2018年ねん2月がつ28日にちに完成かんせい、同年どうねん3月がつのオープン戦せんに使用しよう開始かいしされた。

かつてはアメリカンフットボールの社会しゃかい人じんリーグであるXリーグ所属しょぞくのオービックシーガルズが公式こうしき戦せんを行おこなっていた。使つかわれるのは外野がいや部分ぶぶんで、その際さいにはライト側がわとレフト側がわにゴールポストが設置せっちされていた。2018年ねんにフィールドが野球やきゅう専用せんよう人工芝じんこうしばに張はり替かえれて以降いこうは、公式こうしき戦せんは行おこなわれていない。また、ホームランラグーンやサブマリンシートの設置せっちに際さいしては、アメリカンフットボールの試合しあい開催かいさいを想定そうていしていないため、現在げんざい試合しあいが開催かいさいできるかは不明ふめいである。

スコアボード

2016年ねんに改修かいしゅうされたメインスクリーン（2017年ねん）

2016年ねんに新設しんせつされたレフト側がわサブスクリーン（2017年ねん）

開場かいじょう当初とうしょ、スコア表示ひょうじ部ぶは白色はくしょく電光でんこう式しきで、ロッテの本拠地ほんきょちとなった1992年ねんに高こう輝度きど放電ほうでん管かんの大型おおがた映像えいぞう装置そうちを増設ぞうせつした（松下電器産業まつしたでんきさんぎょう製せいアストロビジョン、縦たて7.844m×横よこ9.911m）。老朽ろうきゅう化かのため2002年ねんに全面ぜんめん改修かいしゅうを行おこなった際さいは、スコア表示ひょうじ部ぶにLEDを採用さいようした。さらに2008年ねんの改修かいしゅうにおいて映像えいぞう装置そうちが従来じゅうらいよりやや大おおきな三菱電機みつびしでんき製せいのLED式しきオーロラビジョンに更新こうしんされた。

映像えいぞう装置そうちには1992年ねんの設置せっち当初とうしょから「マリンビジョン」の愛称あいしょうが付ついている。ライト側がわに風速ふうそく表示ひょうじ、レフト側がわに通常つうじょうのアナログ時計とけいとアメフト用ようの経過けいか時間じかん計けいがある。設置せっち当初とうしょには時計とけいの外側そとがわにサッカー用ようの45分ふん計けいがあったが、球場きゅうじょうのマークに変更へんこうされている。風速ふうそく表示ひょうじの真上まうえには風車かざぐるま型がた風速ふうそく計けいが設もうけられている。

2011年ねんからボールカウントの表示ひょうじ方式ほうしきを、従来じゅうらいの「SBO（上うえからストライク・ボール・アウト）」順じゅんから、国際こくさいルールに則のっとった「BSO」順じゅんに変更へんこうしている。また球場きゅうじょう命名めいめい権けんの設置せっちに伴ともない、マリンビジョン上部じょうぶの電光でんこう表示ひょうじ広告こうこくを、前年ぜんねんまでの「LOTTERIA」に代かえて「QVCマリンフィールド」に電光でんこう表示ひょうじを変更へんこう、下部かぶの「JR東海とうかい」の看板かんばん広告こうこくに変かえて、「CHIBA LOTTE MARINES」の看板かんばんを掲かかげた（2013年ねんはサントリーの『ソウルマッコリ』、2014年ねんからは三井住友銀行みついすみともぎんこうが掲示けいじされている）。2012年ねんから審判しんぱんの上うえに投球とうきゅう数すうが表示ひょうじされるようになった。

高校こうこう野球やきゅう開催かいさい時じにイニング得点とくてんに表示ひょうじされる校こう名めい部分ぶぶんは2文字もじしか表示ひょうじできない（泉いずみ、土気つちけ、多古たこはそのまま。専大せんだい松戸まつど＝専せん松まつ、市立船橋いちりつふなばし＝市し船せん、習志野ならしの＝習志）。球速きゅうそくを表示ひょうじする専用せんようの欄らんがあるにもかかわらず、字じが小ちいさいためか、試合しあい中ちゅうは球速きゅうそくを中央ちゅうおうのオーロラビジョンに（広告こうこくとともに）表示ひょうじする。

2014年ねん8月がつ19日にちのロッテ-オリックス戦せんにおいて、スコアボードが故障こしょう。オリックスの選手せんしゅの名なは全員ぜんいん消きえ、ロッテは加藤かとう、角かく中ちゅう、岡田おかだ、益田ますだの4人にんだけとなった。

2016年ねんに約やく5億おく円えんをかけてスコアボード部分ぶぶんを改修かいしゅう、メインスクリーン（縦たて10.08 m×横よこ28.8 m（1,201型がた））1面めん、外野がいやスタンドサブスクリーン（縦たて5.76 m×横よこ20.16 m（825型がた））2面めんおよびバックネット裏うらサブスクリーン（スコアなどを表示ひょうじする縦たて2.4 m×横よこ11.2 m（451型がた）と、打率だりつ、投球とうきゅうスピード等とうを表示ひょうじする縦たて2.4 m×横よこ2.88 m（148型がた））2面めんの合あわせて5面めんの三菱電機みつびしでんき製せいオーロラビジョンが設置せっちされた。これは球団きゅうだん側がわがスコアボードの所有しょゆう者しゃの千葉ちば市しに改善かいぜんを要望ようぼうしていたことに加くわえ、市長しちょうへ「映像えいぞうが見みづらい」という市民しみんからの投書とうしょや、上述じょうじゅつの通とおり老朽ろうきゅう化かによる故障こしょうがみられたためであった。整備せいび事業じぎょう費ひは約やく7億おく円えんで、千葉ちば市しとロッテ球団きゅうだんが2:1の割合わりあいで費用ひようを負担ふたんする。在来ざいらいのスコアボードの箇所かしょに加くわえ、レフト・ライト側がわのそれぞれポール際ぎわにあった回転かいてん式しき広告こうこく板ばんの箇所かしょにサブビジョンが設置せっちされる。サッカー用ようの45分ふん計けいもこの際さいに球場きゅうじょうマークへ交換こうかんされた。

メインボード（バックスクリーン）は、中央ちゅうおうに明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうと同おなじ要領ようりょうで各かくイニングスのヒット数すうが表示ひょうじできるようになった。またイニング表示ひょうじは基本きほん9イニングスのみ。延長えんちょうについてはプロは12回かい（2016・2017年ねんシーズンの日本にっぽんシリーズを除のぞく）までなので9回かいの隣となりに3イニングをつぎ足たし。アマチュア及およびソフトボールは10回かいまで表記ひょうきし、11回かいから先さきは1からもう一度いちど記入きにゅうし直なおしとなる。なお、2016年ねん9月がつ24日にちのロッテ-オリックス戦せん、2021年ねん7月がつ9日にちのロッテ-日本にほんハム戦せんにおいては機器ききの不調ふちょうのせいかアマチュアタイプで表示ひょうじされた。

• 
  2005年ねん当時とうじの風速ふうそく表示ひょうじ付つきのスコアボード
• 
  2008年ねん当時とうじのスコアボード

リボンビジョン

2008年ねんの改修かいしゅうで、内野ないや席せき1階かい席せき直上ちょくじょうの庇ひさし部分ぶぶんに増設ぞうせつされた。三菱電機みつびしでんき製せいの「オーロラリボン」を採用さいようしている。ファンからの公募こうぼによる「marines wing vision（マリーンズ・ウイング・ビジョン）」の愛称あいしょうが付ついている。ホームゲームの際さい、マリーンズの好こうプレイ（安打あんだ、本塁打ほんるいだ、盗塁とうるい成功せいこうなど）を称たたえるメッセージやリリーフ登板とうばんに「It's your time」「We believe」の文字もじを流ながしたり、マリンビジョンでのCMに対応たいおうするメッセージ、他たに球場きゅうじょう側がわからの告知こくち事項じこうを表示ひょうじする。

2019年ねんの改修かいしゅうでは、全長ぜんちょう295.68m、高たかさ1.28mのものに更新こうしんし、国内こくないの野球やきゅう場じょうでは最長さいちょう・最大さいだいのリボンビジョンとなった。

このリボンビジョンは当時とうじロッテの選手せんしゅだった里さと崎さき智也ともやが2006年ねんに行おこなわれたワールド・ベースボール・クラシックの試合しあいに出場しゅつじょうするため、メジャーリーグ球団きゅうだんロサンゼルス・エンゼルスの本拠地ほんきょちであるエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムを訪おとずれた際さい、同どう球場きゅうじょうに設置せっちされていたリボンビジョンに感銘かんめいを受うけて、帰国きこく後ごロッテ球団きゅうだんに提案ていあんした上うえで導入どうにゅうされた経緯けいいがある。

照明しょうめい

球場きゅうじょう外壁がいへきのライトアップ（2019年ねん3月がつ29日にち）

スタンド上部じょうぶの庇ひさしにサーチライトを架設かせつ。照明しょうめい塔とうを使つかわないため外観がいかんをスマートに保たもつ事ことができる上じょう、高たかい照明しょうめい効果こうかを得えられるなどのメリットがある。球場きゅうじょうの外周がいしゅう全面ぜんめんに高たかい壁かべを造つくる必要ひつようがあるため日本にっぽん国内こくないの屋外おくがい野球やきゅう場じょうでこの方式ほうしきを全面ぜんめん採用さいようしているのは千葉ちばマリンだけだが、内野ないやスタンドの庇ひさし先端せんたん部ぶにサーチライトを分散ぶんさんさせる手法しゅほうは後のちに岡山おかやま県けん倉敷くらしきスポーツ公園こうえん野球やきゅう場じょう（マスカットスタジアム）や松山まつやま中央公園ちゅうおうこうえん野球やきゅう場じょう（坊ぼっちゃんスタジアム）、秋田あきた県立けんりつ野球やきゅう場じょう（こまちスタジアム）、新潟にいがた県立けんりつ野球やきゅう場じょう（HARD OFF ECOスタジアム新潟にいがた）、改修かいしゅうされた阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう（改修かいしゅう前まえは集中しゅうちゅう的てきに設置せっち）などでも取とり入いれられている。

2018年ねんには総そう工費こうひ8億おく3,000万まん円えんをかけ、グラウンド内ないの照明しょうめいを全すべてLED化か。現状げんじょうのメタルハライドランプと高圧こうあつナトリウムランプに替かえて、高こう演えんじ色しょくLED照明しょうめいを採用さいようすることで、照度しょうど（グラウンドの明あかるさ）を維持いじしたまま、総そう消費しょうひ電力でんりょくを約やく50％削減さくげんすることができるという。また、統合とうごう制御せいぎょシステムとの連携れんけいにより、ビジョンや音響おんきょうと連動れんどうした躍動やくどう感かんあふれる演出えんしゅつを実現じつげんできるようになり、新あらたにフルカラーのLED照明しょうめいによる球場きゅうじょう外壁がいへきのライトアップも行おこなわれる。

ブルペン

ブルペンは内野ないやスタンドの外野がいや寄より1階かいにあり、プロ野球やきゅうではリリーフピッチャーは内野ないやスタンドと外野がいやスタンドの間あいだ（LゲートおよびRゲートの手前てまえ。場外じょうがいからの搬入はんにゅう口こうにもなっている）からリリーフカーに乗のって登場とうじょうする。パ・リーグでリリーフカーを使用しようするのは、当とう球場きゅうじょうが唯一ゆいいつとなっている。

かつてのリリーフカーは、ボールが半分はんぶんに割わられたような車体しゃたいのゴルフのカートを改造かいぞうした電気でんき自動車じどうしゃ（ロッテ移転いてん前まえはマツダ・ユーノスロードスターで、投手とうしゅが助手じょしゅ席せきのドアを開あけていた）。

2006年ねんのシーズン途中とちゅうからは、ボルボ・C70を使用しようし、2007年ねんと2010年ねんにも同型どうけい車しゃに更新こうしんしている。

2015年ねんには、アウディ・A5カブリオレに更新こうしんした、翌よく2016年ねんには、アウディ・TTロードスターに更新こうしんした。

2020年ねんから2022年ねんシーズンまでは、メルセデス・ベンツ・S560カブリオレを使用しよう。

2006年ねんのボルボ・C70以降いこうのリリーフカーは、投手とうしゅがすぐに降おりられるように助手じょしゅ席せき側がわドアと助手じょしゅ席せきがないカスタムモデルになっている。

広告こうこく

外野席がいやせきの外壁がいへき部分ぶぶんに広告こうこく看板かんばんがレフト側がわ、ライト側がわそれぞれに5枚まいずつの計けい10枚まいが設置せっちしている。このうち、バックスクリーン両隣りょうどなりの広告こうこく看板かんばんを除のぞく8枚まいはスウェーデンのプリズマフレックスが開発かいはつした、3面めん表示ひょうじ方式ほうしきの回転かいてん表示ひょうじ式しき広告こうこく看板かんばん「プリズマビジョン」を採用さいようしており、イニングごとに看板かんばんが回転かいてんし、別べつ内容ないようの広告こうこくが表示ひょうじ出来できるようになっている。なお、3面めんのうち、1面めんは無地むじとなっており、本ほん球場きゅうじょうを外部がいぶ企業きぎょうが借かりて使用しようする際さいに表示ひょうじされる。元々もともとは、1992年ねんのロッテ千葉ちば移転いてん後ごに、レフト側がわ、ライト側がわそれぞれに7枚まいずつの14枚まいを設置せっちしていたが、2016年ねんのサブスクリーン設置せっちのために、それぞれ2枚まいずつ撤去てっきょされた。また、両りょうサブスクリーンの内野ないや側がわの広告こうこく看板かんばんもプリズマビジョンとなっているが、こちらは1面めんしか使用しようしていないため、イニングごとに看板かんばんが回転かいてんすることは無ない。

かつてはバックネット下かの位置いちに消費しょうひ者しゃ金融きんゆうの武富士たけふじの広告こうこくが掲出けいしゅつされていたが、地元じもと議員ぎいんからの抗議こうぎや他た球場きゅうじょう（東京とうきょうドーム）に掲出けいしゅつされていた同業どうぎょうの広告こうこくが全廃ぜんぱいするなどの社会しゃかい情勢じょうせいを受うけて、2005年ねんに同社どうしゃとの契約けいやく期間きかん満了まんりょうをもって、消費しょうひ者しゃ金融きんゆうの広告こうこくを外はずした。

ロッテ球団きゅうだんが球場きゅうじょうの指定してい管理かんり者しゃとなった2006年ねんからは、内うち外野がいやのフェンスに広告こうこくが設置せっちされ（外野がいやは白一色はくいっしょく、内野ないやはカラー広告こうこく）、2008年ねんにはバックスクリーンに3面めん表示ひょうじ方式ほうしきの回転かいてん表示ひょうじ式しき広告こうこく看板かんばん「トライビジョン」が設置せっちされた。またこの指定してい管理かんり者しゃ制度せいど導入どうにゅう後ごはスタンド上部じょうぶのプリズムビジョンとは別べつに、その下したに固定こてい式しき看板かんばんを設置せっちするようになったほか、ホームランラグーン設置せっち後ごの外野がいやフェンスの広告こうこくは（一部いちぶを除のぞき）同おなじ広告こうこくをラグーンの前後ぜんごに張はり付つけている。

2019年ねんより、レフトとライトの守備しゅび位置いちに球団きゅうだん親会社おやがいしゃロッテの商品しょうひんであるクーリッシュの絵柄えがらが人工芝じんこうしば上じょうに描えがかれている。

2022年ねんより、テレビ中継ちゅうけい画面がめん上じょう、一際ひときわ目立めだつマウンド裏うらのスペースへの広告こうこく掲出けいしゅつが、日本にっぽん野球やきゅう機構きこう（NPB）の既定きてい変更へんこうにより可能かのうになったことを受うけ、アリナミン製薬せいやくの商品しょうひんである「アリナミンV」の広告こうこくを石灰せっかいにて掲出けいしゅつ。規定きていでは白しろい石灰せっかいを使用しようすることになっていたが、「V」に赤色あかいろの塗料とりょうを使つかわないと広告こうこく主ぬしのニーズに応こたえられないと考かんがえ、独自どくじに実験じっけんを重かさねてプレーに影響えいきょうがないことを他た球団きゅうだんやNPBに説明せつめいした上うえで承認しょうにんされた。2023年ねん7月がつ5日にち、アリナミン「V」から「A」に変更へんこうされた。

2023年ねんより、バックネットに掲示けいじされているロろート製薬とせいやくと京成電鉄けいせいでんてつの広告こうこくが、佐々木ささき朗あきら希のぞみの登板とうばん時じに限かぎって下記かきのように差さし替かえられるお遊あそびを行おこなっている。

通常つうじょう時じと佐々木ささき朗あきら希まれの登板とうばん時じにおける広告こうこくの比較ひかく

	通常つうじょう時じ	佐々木ささき朗あきら希まれ登板とうばん時じ
ロろート製薬とせいやく	ROHTO	ROHKi
京成電鉄けいせいでんてつ	京成電鉄けいせいでんてつ	160 km/h!! 京成けいせいスカイライナー

2024年ねんより、ホームランポールの上部じょうぶにも広告こうこくを掲出けいしゅつ。同年どうねん時点じてんではロッテの商品しょうひんであるトッポのキャラクター「ノッポトッポちゃん」が描えがかれており、同どうポールに本塁打ほんるいだが当あたった場合ばあいは千葉ちばロッテや相手あいてチームを問とわず、賞品しょうひんとしてトッポ1000個こが贈呈ぞうていされる。

海陸かいりく風ふうによる影響えいきょう

球場きゅうじょうから海うみ（東京とうきょう湾わん）までの距離きょりが約やく150 mと極端きょくたんに近ちかいため、秒速びょうそく100 mを超こえることも珍めずらしくない強つよい海陸かいりく風ふう（通称つうしょう「マリン風ふう」）がある。本来ほんらいなら外野がいやまで飛とぶような打球だきゅうが内野ないやまで押おし戻もどされたり、投手とうしゅの投なげた球たまが予想よそう外がいの変化へんかをすることは日常にちじょう茶飯事さはんじであり、ロッテ球団きゅうだんが千葉ちばに移転いてんして来きてから25年ねん以上いじょう、同どう球団きゅうだんに所属しょぞくしている日本人にっぽんじん選手せんしゅで30本塁打ほんるいだ達成たっせい者しゃがいない一因いちいんにもなっている。場内じょうないには風向ふうこう計けい・風速ふうそく計けいが設置せっちされており、電光でんこう掲示板けいじばんで風向ふうこうと風速ふうそくを表示ひょうじできるようになっている珍めずらしい球場きゅうじょうである。風速ふうそくが秒速びょうそく18 mを超こえた場合ばあい、プレー進行しんこうの障害しょうがいとなるため雨天うてんでなくても試合しあいが中止ちゅうしとなるケースがあり、実際じっさいに中止ちゅうしになった試合しあいもある。

なお、2005年ねん（平成へいせい17年ねん）10月22日にちに開催かいさいした日本にっぽんシリーズ（対たい阪神はんしんタイガース戦せん）は濃霧のうむでコールドゲームとなったが、この日ひは「雨上あめあがり」・「局地きょくち的てきな前線ぜんせんによる（上空じょうくうでの）風ふうのぶつかり合あい」・「地上ちじょう（の風ふう）はほぼ無風むふう」の3つが球場きゅうじょう付近ふきんで起おこったことがその原因げんいんとなった。なお、当とう球場きゅうじょうでの濃霧のうむによるコールドゲームは2023年ねんシーズン終了しゅうりょう時点じてんではこの1試合しあいだけである。

また、夏季かきのナイトゲーム時じには5回かい終了しゅうりょう時じにスコアボード裏うらの海岸かいがん側がわから花火はなびを打うち上あげているが、これも強風きょうふう（秒速びょうそく10 m以上いじょう）時じやホーム方向ほうこうに風ふうが吹ふいている場合ばあい（特とくに秒速びょうそく4〜6 mが最もっとも危険きけんとされる）は火ひの粉こがグラウンド内ないに降ふり注そそぐ恐おそれがあるために中止ちゅうしになる場合ばあいがある。

余談よだんとなるが、2008年ねん4月がつに筑波大学つくばだいがくが「千葉ちばマリンスタジアム内ないに特徴とくちょう的てきな風ふう系けいと強風きょうふうの要因よういん」という題だいで千葉ちばマリンスタジアムで強風きょうふうが頻発ひんぱつする原因げんいんを解とくための論文ろんぶんを発表はっぴょうし、気象きしょう観測かんそくや風洞ふうどう実験じっけんなどを通とおして研究けんきゅうを重かさねた結果けっか、「暖だん候こう期きに強風きょうふうが発生はっせいする時ときの卓越たくえつ風向ふうこうは主おもに南西なんせいである」という結論けつろんを出だしている。

マリーンズ・ミュージアム

2006年ねん8月がつ1日にちに開館かいかんしたマリーンズ・ミュージアム

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）8月がつ1日にちに開館かいかんした「マリーンズ・ミュージアム」では、マリーンズにまつわる様々さまざまな資料しりょうが展示てんじされていた。

2017年ねんのリニューアルでミュージアムが縮小しゅくしょうされて、併設へいせつされていたマリーンズストア（グッズショップ）が拡張かくちょうされた。なお、2階かい部分ぶぶんは閉鎖へいさされた。現在げんざいはマリーンズストア・ミュージアム店てんとしてその名なを残のこしており、一部いちぶの展示てんじ物ぶつが移設いせつされている。またスタジアム内ないのコンコースにも一部いちぶの展示てんじ物ぶつが移設いせつされた。

• 支配しはい下か登録とうろく選手せんしゅ一覧いちらん、写真しゃしんパネルで見みる優勝ゆうしょうパレード、2005年ねんに日本一にっぽんいちを含ふくめた6冠かんとなった際さいに贈おくられた4つのトロフィーの受賞じゅしょう者しゃ保存ほぞん用ようレプリカ
• 実際じっさいに使用しようされていたミニカーを使つかったリリーフカー
• 球場きゅうじょうで実際じっさいに使つかわれているダッグアウトや芝しばおよび照明しょうめい灯とう、ファウルポール周辺しゅうへん部分ぶぶんの実物じつぶつ大だい外野がいやフェンス、実際じっさいに操作そうさ出来できるボールカウント表示ひょうじ器き。2010年ねん9月がつから11年ねん7月がつまでストライクのカウントは作動さどうするがボールは壊こわれて反応はんのうしなかった。切きり出だした形かたちでのマウンドとホームベースエリアの再現さいげん
• ロッカールームの再現さいげん。選手せんしゅから寄贈きぞうを受うけた使用しよう済ずみのスパイクやグローブ、バット他たが置おかれており、里さと崎さき智也ともやがワールド・ベースボール・クラシックに出場しゅつじょうした際さいに着用ちゃくようした日本にっぽん代表だいひょうユニフォーム、成瀬なるせ善久よしひさが北京ぺきんオリンピック野球やきゅう日本にっぽん代表だいひょうとして出場しゅつじょうした際さいに着用ちゃくようしたベースボールキャップとグラウンドコートも飾かざられている。
• 前身ぜんしん「毎日まいにちオリオンズ」以来いらいの千葉ちばロッテマリーンズの歴史れきし
• 入いり口くちすぐ脇わきの屋外おくがいにマリンスタジアム竣工しゅんこう当時とうじに敷しかれていた初代しょだいの人工芝じんこうしばのマット

室内しつない練習れんしゅう場じょう

千葉ちばロッテマリーンズ 屋内おくない練習れんしゅう場じょう

室内しつない練習れんしゅう場じょうは球場きゅうじょう建設けんせつ時じからなく、やや離はなれた場所ばしょにある稲毛いなげ海浜かいひん公園こうえんの練習れんしゅう場じょうが使用しようされていた。選手せんしゅ側がわからの要望ようぼうもあり、2012年ねんからの使用しようを目指めざして球場きゅうじょう場外じょうがいに建設けんせつされ、2012年ねん2月がつ14日にちに竣工しゅんこうした。

練習れんしゅう場じょう内ないの人工芝じんこうしばには、2011年ねんから2017年ねんまで球場きゅうじょうで使用しようされていた人工芝じんこうしば（アストロ・ステージMj マリンバージョン）が採用さいようされており、アンツーカーは球場きゅうじょうと同おなじものを使用しようしている。

観客かんきゃく向むけ設備せつびの拡充かくじゅう

2000年ねん以降いこうに実施じっしされた、ファンサービス向上こうじょうを目的もくてきとした施設しせつ拡充かくじゅうについて下記かきに挙あげる。

• 2001年ねん - 球場きゅうじょう近ちかくの知的ちてき障害しょうがい者しゃ支援しえん施設しせつが寄贈きぞうした「絵馬えま堂どう」を設置せっち。
• 2003年ねん - 児童じどう用よう遊戯ゆうぎ施設しせつおよび託児たくじ所しょ、授乳じゅにゅう室しつ、ベビーベッドを設置せっち。授乳じゅにゅう室しつ・ベビーベッドについては花王かおうが命名めいめい権けんを獲得かくとくし「メリーズ ベビールーム」（現在げんざいは命名めいめい権けんを解消かいしょうして「ベビールーム」）として、遊戯ゆうぎ施設しせつについてはイケアが命名めいめい権けんを獲得かくとくし「イケア キッズスクエア」（現在げんざいはLife-do.Plusが命名めいめい権けんを獲得かくとくして「Life-do.Plusキッズスクエア」）として運用うんようしている。
• 2006年ねん - 管理かんり権けんが市しからロッテ球団きゅうだんに移行いこう。フェンス広告こうこくの解禁かいきんをはじめ、ファンの「マッサージを受うけながら試合しあいを見みたい」と言いう声こえに応こたえたマッサージ席せきやフィールドシート（フィールドウイングシートと呼称こしょう）を新あらたに設もうけるなど、大幅おおはばなリニューアルが行おこなわれる。ラブラドール・レトリバーのボールドッグ“エルフ”登場とうじょう。同年どうねん8月がつ1日にち、スタジアム敷地しきち内ないに「マリーンズ・ミュージアム」がオープン。
• 2007年ねん - 同年どうねんシーズンから一塁いちるい側がわ自由じゆう席せきに限かぎり、横断幕おうだんまくの使用しようを許可きょか。シーズン開幕かいまく戦せんはサッカースタジアムのような雰囲気ふんいきとなり、よりホーム色しょくが強つよくなった。3月30日にちからライトゲート付近ふきんにバッティングセンターを設置せっち。目玉めだまは渡辺わたなべ俊介しゅんすけのアンダースローを再現さいげんした、地上ちじょう5センチからボールが撃うち出だされる、映像えいぞうつきのバッティングマシン。その他たにも硬球こうきゅうが打うちだされ、木製もくせいバットも用意よういされていて実際じっさいのトスバッティングを体験たいけんできるトスバッティングマシンも用意よういされている。
• 2008年ねん - 1階かい席せきと2階かい席せきのひさし部分ぶぶんに、右翼うよくポールからバックネットを経由けいゆして左翼さよくポールまで、三菱電機みつびしでんき製せいの帯状おびじょう映像えいぞう装置そうち「オーロラリボン」を設置せっち、バックスクリーンの映像えいぞう装置そうちも大型おおがた化かし、同社どうしゃ製せいオーロラビジョンに更新こうしん。球場きゅうじょう内ないのテレビカメラもハイビジョン対応たいおうとなった。レフトスタンド上段じょうだんセンター寄よりをスタンドデッキに変更へんこう。このためにビジター側がわ応援おうえん席せきの最大さいだい収容しゅうよう人数にんずうが縮小しゅくしょうされた。
• 2009年ねん8月がつ - 6月11日にちの広島ひろしま戦せんで達成たっせいした日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろくとなる“1イニング15得点とくてん”の記念きねん碑ひを設置せっち（当時とうじの画像がぞうを記録きろくしたデジタルフォトフレームと打席だせきに立たった選手せんしゅ達たちが使つかったバット、スコアシートの写真しゃしんが嵌はめ込こまれている）。
• 2014年ねん - 内野ないや席せき7748席せきの改修かいしゅう。
• 2015年ねん3月 - 球場きゅうじょう内ない内野ないや外野がいや各かくコンコースにあるすべてのトイレの改修かいしゅうが完了かんりょう。コンコースや入場にゅうじょうゲートなどに大型おおがた液晶えきしょうTVモニターをおよそ50台だい設置せっち。球場きゅうじょう内ない音響おんきょう設備せつびの更新こうしん。ダグアウト上じょうのフェンスを改修かいしゅう。球場きゅうじょう正面しょうめんボールパークステージを改修かいしゅう。
• 2019年ねん - 「ボールパーク化かプロジェクト」の第だい1弾だん事業じぎょうとして外周がいしゅうレフト側がわに子こども向むけキャッチボール用よう人工芝じんこうしばエリアの「マリンひろば」を設置せっちおよび海うみ側がわ駐車ちゅうしゃ場じょうを駐車ちゅうしゃ台数だいすう313台だいへ増設ぞうせつし、プロ野球やきゅう開催かいさい日びには来場らいじょう者しゃ向むけサービスとして、新あらたに「有料ゆうりょう事前じぜん予よ約やくサービス」を導入どうにゅうした。お子こさま専用せんようエアアトラクションがFゲート付近ふきんの外周がいしゅうキッズエリアに移動いどう。
• 2022年ねん - 「ボールパーク化かプロジェクト」の第だい2弾だん事業じぎょうとして、「ヤシの木きエリア」のヤシの木き（計けい7本ほん）に照明しょうめいを設置せっちおよび「マリンひろば」の通年つうねん開放かいほうを実施じっし。
• 2023年ねん - 「ボールパーク化かプロジェクト」の第だい3弾だん事業じぎょうとして、株式会社かぶしきがいしゃレオ・コーポレーションと3年間ねんかんのネーミングライツ契約けいやくを締結ていけつし「ヤシの木きエリア」に「LEOGARDEN LOUNGE」と命名めいめいし日ひよけ用ようの屋根やねを合計ごうけい10基きを設置せっち。キッズ施設しせつ「Life-do.Plusキッズスクエア」がリニューアルオープン。

施設しせつ命名めいめい権けん

施設しせつ命名めいめい権けんによる呼称こしょう

• QVCマリンフィールド（2011年ねん3月がつ1日にち - 2016年ねん11月30日にち）
• ZOZOマリンスタジアム（2016年ねん12月1日にち - 2026年ねん11月30日にち予定よてい）

※命名めいめい権けん導入どうにゅう後ごも、千葉ちば市しの条例じょうれい上じょうの施設しせつ名称めいしょうは「千葉ちばマリンスタジアム」を維持いじしている。

命名めいめい権けん導入どうにゅうまで

千葉ちばマリンスタジアムを所有しょゆう・管理かんりする市し、マリンスタジアム社しゃおよびロッテ球団きゅうだんの3者しゃは2005年ねんからマリンスタジアムに対たいする施設しせつ命名めいめい権けん（ネーミングライツ）の売却ばいきゃくについて検討けんとうを開始かいし。

市しの財政難ざいせいなんはこの間あいだにも悪化あっかの一途いっとをたどり、2009年ねん秋あきには2010年ねん度どの予算よさん編成へんせいにおいて約やく270億おく円えんの収支しゅうし不足ふそくが見込みこまれたため、千葉ちば市しの熊谷くまがい俊しゅん人じん市長しちょうが10月21日にち付づけで「『脱だっ・財政ざいせい危機きき』宣言せんげん」を発出はっしゅつし、収支しゅうしバランスの安定あんてい化かに向むけて施策しさくの方針ほうしん転換てんかんが図はかられることになった。一環いっかんとして、施設しせつ命名めいめい権けん導入どうにゅうの是非ぜひが長ながらく棚上たなあげされていた千葉ちばマリンスタジアムについても、市しはロッテ側がわに対たいしスタジアムの施設しせつ全体ぜんたいの命名めいめい権けん売却ばいきゃくを強つよく要望ようぼうし続つづけ、2010年ねん10月がつ、市しとロッテ球団きゅうだんは2011年ねんシーズンから命名めいめい権けんを導入どうにゅうすることで合意ごういし、これを受うけて市しは売却ばいきゃく先さきの募集ぼしゅう要項ようこうを11月4日にちに発表はっぴょうした。11月5日にちから11月25日にちにかけて売却ばいきゃく先さきの公募こうぼを実施じっしし、売却ばいきゃく条件じょうけんは原則げんそくとして契約けいやく期間きかん3年ねん以上いじょう、年額ねんがく2億おく円えん以上いじょうに設定せっていし、地域ちいき貢献こうけんに関かんする提案ていあんなどを考慮こうりょして優先ゆうせん交渉こうしょう権けんを決定けっていした上うえで、12月上旬じょうじゅんを目途もくとに売却ばいきゃく先さきを選定せんてい、2011年ねん1月がつに新しん呼称こしょうを公表こうひょうし、同年どうねんシーズン開幕かいまく時じから採用さいようする旨むねが発表はっぴょうされた。

結局けっきょく売却ばいきゃく先さきの公募こうぼには、締切しめきり日びまでに4社しゃが応募おうぼした。市しは応募おうぼ企業きぎょう名めいを非ひ公表こうひょうとしたが、球場きゅうじょう近隣きんりんの美浜みはま区く・幕張まくはり新都しんと心こころに本社ほんしゃを置おきファッション通販つうはんサイト「ZOZOTOWN」を運営うんえいするスタートトゥデイは11月17日にちに公募こうぼに申もうし込こんだ旨むねを自みずから公表こうひょうし、同日どうじつから11月23日にちに掛かけて同社どうしゃサイトで取得しゅとくに向むけた署名しょめい活動かつどうを実施じっしし15,977名めいの署名しょめいを集あつめた他ほか、署名しょめいと同時どうじに募集ぼしゅうした命名めいめい案あんでは「ZOZOマリンスタジアム」が664件けんと最もっとも多おおかった。

QVCマリンフィールド

QVCマリンフィールドへ名称めいしょう変更へんこう後ごの看板かんばん（2011年ねん）

市しは応募おうぼした4社しゃについて審査しんさした結果けっか、テレビ通販つうはん業ぎょう「QVC」の日本にっぽん法人ほうじんで、幕張まくはり新都しんと心しんに本社ほんしゃを置おくQVCジャパンを交渉こうしょう先さきに選定せんていした旨むねを12月7日にちに発表はっぴょうした。同社どうしゃは契約けいやく期間きかん10年ねんと、新しん名称めいしょうの一部いちぶに「マリン」を残のこしたものを提案ていあんしたのに加くわえ、社員しゃいんの幕張まくはり周辺しゅうへんへの在住ざいじゅう支援しえんやイベントの実施じっしなどといった地域ちいき貢献こうけん策さくも提示ていじした。

選定せんてい理由りゆうについて、熊谷くまがい市長しちょうは自身じしんのブログで「金額きんがく・期間きかんのほか、企業きぎょうの安定あんてい性せい、地域ちいき貢献こうけんや名称めいしょう案あんなどを総合そうごう的てきに評価ひょうか」「各社かくしゃから良よい提案ていあん（いずれもファンの「マリンという名称めいしょうを残のこして」という声こえに配慮はいりょした名称めいしょう案あんでした）を頂いただけた」と述のべた。優先ゆうせん交渉こうしょう権けん獲得かくとくに対たいし、QVCジャパンのクリス・ホロビンCEOは「命名めいめい権けんは日本にっぽんや千葉ちばへのQVCの長期ちょうき的てきコミットメントを強化きょうかするきっかけとなるでしょう」とコメントした。選定せんていから漏もれたスタートトゥデイは前掲ぜんけいの「千葉ちばマリンスタジアム基金ききん」にふるさと納税のうぜい制度せいどを利用りようして寄付きふした旨むねを表明ひょうめいした。

市しおよびロッテ球団きゅうだんはQVCジャパンとの間あいだで交渉こうしょうを進すすめた結果けっか、12月24日にちまでに基本きほん合意ごういに達たっし、3者しゃは12月27日にちにマリンスタジアムで合同ごうどう記者きしゃ会見かいけんを行おこなった。契約けいやく金額きんがくは年額ねんがく2億おく7500万まん円えんの10年間ねんかん契約けいやくで総額そうがく27億おく5000万まん円えんと、日本にっぽんのプロ野球やきゅう本拠地ほんきょち球場きゅうじょうの施設しせつ命名めいめい権けんとしては過去かこ最長さいちょうの契約けいやく期間きかんとなった。呼称こしょうは「QVCマリンフィールド」とすることも決定けっていした。QVCジャパンの佐々木ささき迅社長ちょうは契約けいやく期間きかんについて「海浜幕張かいひんまくはり地区ちくと共ともに歩あゆみ、末永すえながく根ねを下おろしてやっていくという決意けついの表あらわれ」と話はなし、呼称こしょうについては同年どうねん「和わ」をスローガンに日本にっぽんシリーズを制せいしたロッテと、映画えいが『フィールド・オブ・ドリームス』をイメージしたと述のべた上うえで「日本にっぽんのプロ本拠地ほんきょちで『フィールド』が付つく球場きゅうじょうは初はじめて。闘たたかいの場ば、夢ゆめを育はぐくむ場ばという意味いみで敢あえて使つかうことにした」と説明せつめいした。熊谷くまがい市長しちょうは呼称こしょうに対たいし「県民けんみんの9割わりが『マリン』を残のこしてほしいと言いっていた心情しんじょうに配慮はいりょしてくれた。一いちファンとしても嬉うれしい」と評価ひょうかした。

その後ご3者しゃはさらに交渉こうしょうを進すすめ、契約けいやく内容ないようの細部さいぶ調整ちょうせいを図はかった上うえで2011年ねん2月がつ28日にち付づけで正式せいしき契約けいやくを締結ていけつし、新しん名称めいしょうは3月がつ1日にちから採用さいようされた。QVCジャパンは今後こんご10年間ねんかん、市しとロッテ球団きゅうだんに対たいし契約けいやく額がくのそれぞれ半額はんがくとなる年額ねんがく1億おく3750万まん円えんずつを支払しはらう予定よていで、収益しゅうえきの一部いちぶは前述ぜんじゅつの人工芝じんこうしば張はり替かえなどの施設しせつ改修かいしゅうに充当じゅうとうされる。

契約けいやく6年ねん目めの2016年ねん7月がつ24日にち、6月がつにQVC社しゃ側がわから「知名度ちめいどの向上こうじょうなど一定いっていの成果せいかを得えた」として契約けいやくの中途ちゅうと解除かいじょを申もうし入いれたことを千葉ちば市しが発表はっぴょう。市し・球団きゅうだんとの3者しゃ協議きょうぎの末すえ、残のこり4年ねんの契約けいやく料りょうの3割わりとなる3億おく3000万まん円えんをQVC社しゃが違約いやく金きんとして払はらう（違約いやく金きんは市しと球団きゅうだんに折半せっぱん）ことで9月27日にちに合意ごういされた。

ZOZOマリンスタジアム

千葉ちば市しはQVC社しゃに代かわる新あたらしいスポンサーを募集ぼしゅう。「契約けいやく期間きかん5年ねん以上いじょう、年額ねんがく2億おく5000万まん円えん（税別ぜいべつ）以上いじょう、新しん名称めいしょうに『マリン』を入いれることを希望きぼう」を条件じょうけんとして10月6日にちから10月がつ20日はつかまで募集ぼしゅうを行おこなった結果けっか、締切しめきり日びまでに4社しゃからの応募おうぼがあり、10月28日にち、千葉ちば市しは新あたらしいネーミングライツ権けんの優先ゆうせん交渉こうしょう権けん者しゃとして、2010年ねん時じの権利けんり取得しゅとくにも立候補りっこうほしたスタートトゥデイが選えらばれた事ことを発表はっぴょう。11月18日にちに新しん名称めいしょうである「ZOZOマリンスタジアム」が発表はっぴょうされ、12月1日にちに改名かいめいされた。山室やまむろ晋すすむ也球団だん社長しゃちょうは「スタジアムに近ちかい千葉ちば市しの幕張まくはりに本社ほんしゃを置おかれ、地域ちいき密着みっちゃくを推進すいしんされる株式会社かぶしきがいしゃスタートトゥデイ様さまとネーミングライツ契約けいやくを結むすべましたことを大変たいへん、うれしく思おもっております」とコメントを発表はっぴょうしている。契約けいやく期間きかんは10年ねん、年額ねんがく3億おく1000万まん円えん（税別ぜいべつ、市しと球団きゅうだんに折半せっぱん）。

2019年ねん9月がつ12日にちにプロ野球やきゅう球団きゅうだん・福岡ふくおかソフトバンクホークスを保有ほゆうするソフトバンクグループのヤフー（現げん:Zホールディングス）がZOZOに対たいし、株式かぶしき公開こうかい買かい付つけと資本しほん業務ぎょうむ提携ていけいを行おこなうことを発表はっぴょう。発表はっぴょう当時とうじ、ヤフーは2005年ねんからソフトバンク球団きゅうだんの本拠地ほんきょちである福岡ふくおかドームの命名めいめい権けんを取得しゅとくしていたのに加くわえて、過去かこにオリックス・ブルーウェーブ（当時とうじ）の本拠地ほんきょちだった神戸こうべ総合そうごう運動公園うんどうこうえん野球やきゅう場じょうの命名めいめい権けんを契約けいやくしていたが、親会社おやがいしゃのソフトバンクがプロ野球やきゅう界かいに参入さんにゅうする際さいにオリックス球団きゅうだんとの命名めいめい権けん契約けいやくを終了しゅうりょうした経緯けいいがあるため、野球やきゅうファンの間あいだから命名めいめい権けん契約けいやくの今後こんごについて懸念けねんする声こえもあったが、ヤフーの川邊かわべ健太郎けんたろう社長しゃちょうは「プロモーションの範囲はんい内ないで」という姿勢しせいを見みせ、ZOZOの澤田さわだ宏ひろし太郎たろう社長しゃちょうは「契約けいやく期間きかんが残のこっており、辞やめる理由りゆうはない」と語かたり、ヤフーとZOZOの両社りょうしゃは千葉ちば市しやロッテ球団きゅうだんとの球場きゅうじょう命名めいめい権けん契約けいやくは維持いじする考かんがえを強調きょうちょうしている。なお、ヤフーは後日ごじつ福岡ふくおかドームの命名めいめい権けんをグループ会社かいしゃのPayPayに移管いかんしている。

施設しせつ名めい以外いがいの命名めいめい権けん

施設しせつそのものとは別べつに、スタンド部分ぶぶんにも命名めいめい権けんを採用さいようしている。

• ファイト イッパーツ!リポビタンシート（バックネット裏うらグラウンドレベル）
• オーダースーツSADAバーベキューガーデン（ライトポールおよびレフトポール付近ふきんの外野がいや応援おうえん席せきの上うえ）
• 東洋とうよう合成ごうせいダグアウトボックス（ダグアウトの真後まうしろ上部じょうぶのグループ席せき）
• コカ・コーラ ピクニックボックス（3塁るい側がわ1階かい席せき上段じょうだんの一部いちぶでグループ席せき）
• ogawaキャンプBOX（3塁るい側がわ2階かい席せきの一部いちぶ シートやテーブルなどアウトドアグッズを使用しようしているグループ席せき）
• ミニストップアプリシート（3塁るい側がわ2階かい席せきの一部いちぶで人工芝じんこうしばのグループ席せき）
• セブン-イレブン スタンドデッキ（レフト最さい上段じょうだんのグループ席せき）

2019年ねんシーズンより、指定してい管理かんり者しゃ（株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばロッテマリーンズ）の親会社おやがいしゃであるロッテの各かく商品しょうひんの名前なまえがシート名めいやゲート名めいに採用さいようされている。

• シート名めい
  • 1塁るい側がわ LOTTE 雪見ゆきみだいふく サブマリン・シート
  • 3塁るい側がわ LOTTE 爽 サブマリン・シート
• ゲート名めい
  • R チョコパイ ゲート
  • B キシリトール ゲート
  • C コアラのマーチ ゲート
  • D トッポ ゲート
  • F クーリッシュ ゲート
  • L ガーナチョコ ゲート

千葉ちばロッテマリーンズ以外いがいの公式こうしき戦せん

東京とうきょうヤクルトスワローズ

1991年ねん5月25日にち、ヤクルトスワローズ主催しゅさいの対たい中日ちゅうにち戦せんが行おこなわれたが、これが当とう球場きゅうじょう初はつのプロ野球やきゅう公式こうしき戦せんとなった。翌年よくねん、ロッテが本拠地ほんきょちを置おいてからも、2005年ねんまで主おもに5月下旬げじゅんまたは6月がつ上旬じょうじゅんの週末しゅうまつに年間ねんかん1カード（2 - 3試合しあい）行おこなわれていた。この時期じきにはヤクルトが本拠地ほんきょちとしている明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうで東京とうきょう六ろく大学だいがく野球やきゅう春季しゅんきリーグの最終さいしゅう節ぶしである早慶そうけい戦せんがあり、多おおくの来場らいじょう者しゃが見込みこまれ同日どうじつに共用きょうようした場合ばあいには、周辺しゅうへんの混雑こんざつや観客かんきゃくの入いれ替かえ時じの混乱こんらんが予想よそうされるため、それらを避さけるという意味いみで行おこなわれていた。

この当時とうじ、ヤクルトには千葉ちば県けん出身しゅっしんや同どう県けんの高校こうこう出身しゅっしんの選手せんしゅが多数たすう在籍ざいせきしており（飯田いいだ哲也てつや（拓大紅陵たくだいこうりょう出身しゅっしん）、石井いしい一久かずひさ（千葉ちば市し出身しゅっしん、東京とうきょう学がく館かん浦安うらやす出身しゅっしん）、土橋どばし勝征かつゆき（船橋ふなばし市し出身しゅっしん、印旛いんば高だか出身しゅっしん）、城じょう友博ともひろ（習志野ならしの市し出身しゅっしん、習志野ならしの高だか出身しゅっしん）ら）、公式こうしき戦せん開催かいさいのポスターにはこれらの選手せんしゅが用もちいられていた。

当時とうじ、ヤクルトが首都しゅと圏けんで開催かいさいする唯一ゆいいつのデーゲームによる公式こうしき戦せんだったが、2005年ねんは5月がつ上旬じょうじゅんから6月がつ中旬ちゅうじゅんにかけてセ・パ交流こうりゅう戦せんが行おこなわれるのに伴ともない、早慶そうけい戦せんを考慮こうりょする必要ひつようが少すくなくなったことから、千葉ちばマリンでの主催しゅさい公式こうしき戦せんは開催かいさい時期じきを7月がつにずらして行いった。

2006年ねんからは大学だいがく野球やきゅう側がわとの調整ちょうせいの結果けっか、神宮じんぐうでもデーゲーム開催かいさいが可能かのうとなったことなどから、ヤクルト主催しゅさいでは千葉ちばマリンの公式こうしき戦せんを開催かいさいしていない。以降いこうはセ・パ交流こうりゅう戦せんのビジターゲームでのみ試合しあいを行おこなっている。

横浜よこはまDeNAベイスターズ

横浜よこはまDeNAベイスターズは、本拠地ほんきょちの横浜よこはまスタジアムが2020年ねん東京とうきょうオリンピックの野球やきゅう種目しゅもくの会場かいじょうとなっており、開催かいさい期間きかん中ちゅうとその前後ぜんごは横浜よこはまスタジアムが使用しようできないことから、2020年ねん7月がつ17日にちと18日にちの対たい巨人きょじん戦せんは、前身ぜんしん球団きゅうだん時代じだいも含ふくめて初はつとなる、千葉ちばマリンスタジアムでの開催かいさいを予定よていしていた。しかし、東京とうきょうオリンピックの開催かいさいが延期えんきになったことを受うけて、該当がいとう試合しあいの開催かいさい球場きゅうじょうを横浜よこはまスタジアムに変更へんこうしたため、本ほん球場きゅうじょうでのDeNA主催しゅさい試合しあいの開催かいさいは無なくなった。なおベイスターズは延期えんきとなった2021年ねんにも主催しゅさい試合しあいを東京とうきょうドームと明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう等ひとしに代替だいたいしているが、当とう球場きゅうじょうでの開催かいさいは割わり当あてられなかった。

催事さいじ

サマーソニック開催かいさいの様子ようす（2015年ねん）

スポーツだけでなく、娯楽ごらくの殿堂でんどうとしての機能きのうも持もつ多目的たもくてき野球やきゅう場じょうとして、完成かんせい間あいだもない1990年ねん4月がつ13日にちのマドンナのコンサートを皮切かわきりに、コンサートでも数多かずおおく利用りようされており、近年きんねんでは都市とし型がた音楽おんがくフェスティバルのサマーソニックの会場かいじょう等とうにもなった。

しかし、一方いっぽうではそのマドンナのコンサートに対たいして、近隣きんりん住民じゅうみんなどから騒音そうおんとしての苦情くじょうが約やく60件けん寄よせられ、中なかには3 km離はなれたところからのものもあった。住宅じゅうたくもある都市とし部ぶでの野外やがい施設しせつのため、騒音そうおん問題もんだいも開場かいじょう当初とうしょから存在そんざいしている。

主要しゅようなイベント実績じっせき

• 全国ぜんこく高等こうとう学校がっこうクイズ選手権せんしゅけん - 第だい10回かい（1990年ねん）の全国ぜんこく大会たいかい第だい1回戦かいせん及および準々じゅんじゅん決勝けっしょうで使用しよう。
• 安室あむろ奈美恵なみえ with SUPER MONKEY'S - SUMMER PRESENTS '96 AMURO NAMIE with SUPER MONKEY'S（1996年ねん8月がつ31日にち〜9月1日にちにかけて開催かいさいされた安室あむろ奈美恵なみえ with SUPER MONKEY'Sとしてのラストライブ。）が実施じっしされた。
• B'z - 2000年ねん8月がつ9日にちにライブが実施じっしされた。ライブ中ちゅう、ステージ付近ふきんに雷かみなりが落おちてスタッフに怪我人けがにんが出でたため急遽きゅうきょライブを短縮たんしゅくとなった。
• 宇多田うただヒカル - BOHEMIAN SUMMER ～宇多田うただヒカル Circuit Live 2000が実施じっしされた。
• サマーソニック - 2001年ねんから常打じょううち会場かいじょうになっているロック・フェスティバル。
• 水樹みずき奈々なな - NANA MIZUKI LIVE UNION 2012、NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019（いずれもツアー千秋楽せんしゅうらく公演こうえん）が実施じっしされた。
• BUMP OF CHICKEN - 2013年ねん8月がつ9日にちにベストアルバム発売はつばい記念きねんライブが実施じっしされた。なお、会場かいじょうがある千葉ちば県けんはメンバーの地元じもとでもある。
• BEST COLLEGES 硬式こうしき野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい - 学校がっこう法人ほうじん立志りっし舎しゃグループの専門せんもん学校がっこう各校かくこう生徒せいとを参加さんか対象たいしょうとした野球やきゅう大会たいかいで、第だい18回かい（2007年ねん）大会たいかいから第だい27回かい（2016年ねん）大会たいかいまで決勝けっしょうトーナメント会場かいじょうとして使用しよう。
• Avicii - AVICII JAPAN TOUR 2016 TOKYO　2016年ねん6月がつ5日にちにAviciiの最初さいしょで最後さいごとなる日本にっぽんツアーのライブ会場かいじょうの一ひとつとして使用しよう。もう一ひとつの公演こうえんは前日ぜんじつの6月がつ4日にちに大阪おおさか府ふの舞まい洲しゅうBEACH SIDE特設とくせつ会場かいじょうにて開催かいさいされた。
• ONE OK ROCK - ONE OK ROCK 2020 Field Of Wonder At Stadium Live Streaming Supported by au(自身じしん初はつのオンラインライブ)を開催かいさい。
• X Games Chiba 2022 - 2022年ねん4月がつに開催かいさい。X Gamesが日本にっぽんで開催かいさいされるのは今回こんかいが初はじめてとなる。2023年ねんも本ほんスタジアムで開催かいさいされた。2024年ねんは会場かいじょうを幕張まくはりメッセに移うつして行おこなわれる。
• バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル2nd - 2022年ねん5月がつに開催かいさい。当初とうしょは2021年ねん2月がつに東京とうきょうドームで開催かいさい予定よていだったが、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうにより、開催かいさい日時にちじと会場かいじょうが変更へんこうされた。

櫻さくら坂ざか46「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」
史上しじょう最大さいだい動員どういん数すうを記録きろく

• 櫻さくら坂ざか46 - 2023年ねんから周しゅう年ねん記念きねんライブの会場かいじょうとして使用しよう。2023年ねん11月25日にち・26日にちに開催かいさいされた「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」では、2日間にちかんで計けい7万まん2千せん人にんを動員どういんし、本ほんスタジアムの史上しじょう最大さいだい動員どういん数すうを記録きろくした。

メディア

ロケーション撮影さつえいや収録しゅうろくなどでも使用しようされている。

• 夢ゆめがMORI MORI - 番組ばんぐみ内ないのコーナー「スーパーキックベース」の収録しゅうろくに使用しよう。
• ゴジラvsメカゴジラ - 劇げき中ちゅうでゴジラに壊こわされる。
• DEATHTOPIA - 劇げき中ちゅうで主人公しゅじんこうたちが横浜よこはまDeNAベイスターズ対たい千葉ちばロッテマリーンズのセ・パ交流こうりゅう戦せんを観かんに訪おとずれる。
• 鉄拳てっけん - ナムコ（現げん：バンダイナムコエンターテインメント）の初代しょだい「鉄拳てっけん」の日本にっぽんステージの一ひとつとして登場とうじょうする。
• ゴジラ-1.0 - 初代しょだいゴジラの鳴なき声ごえを録音ろくおんするために東宝とうほうが本ほんスタジアムを借かりた上うえで収録しゅうろくした。

アクセス

鉄道てつどう

• 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）京葉線けいようせん 海浜幕張かいひんまくはり駅えきから徒歩とほ15分ふんまたはバス（京成けいせいバス）で6分ふん
• JR東日本ひがしにっぽん京葉線けいようせん 幕張まくはり豊砂とよすな駅えきから徒歩とほ30分ふん
• JR東日本ひがしにっぽん総武線そうぶせん・京成けいせい千葉ちば線せん 幕張本郷まくはりほんごう駅えきからバス（京成けいせいバス）で20分ふん
• JR東日本ひがしにっぽん総武線そうぶせん 稲毛いなげ駅えき西口にしぐちからバス（千葉ちば海浜かいひん交通こうつう）で30分ふん
• JR東日本ひがしにっぽん総武線そうぶせん 幕張まくはり駅えき北口きたぐちからバス（千葉ちばシーサイドバス）で15分ふん

バス

• 海浜幕張かいひんまくはり駅えき南口みなみぐちにあるプレナ幕張まくはりの西側にしがわにあるプレナ幕張まくはり停留所ていりゅうじょ（マリーンズ ストア 海浜幕張かいひんまくはり店てん前まえ）からは、千葉ちばロッテマリーンズ主催しゅさい試合しあい時じに限かぎり京成けいせいグループのバスによる臨時りんじシャトルバスが運行うんこうされる（運賃うんちん先払さきばらい。車内しゃないでは千葉ちばロッテ選手せんしゅによるマナー喚起かんきなどの車内しゃない放送ほうそうが流ながされる）。
• 海浜幕張かいひんまくはり駅えき北口きたぐちターミナル発はつの定期ていき路線ろせんバスも通常つうじょう通どおり運行うんこうされる。
• その他たの駅えきから路線ろせんバスでのアクセスは、本数ほんすうからJR総武そうぶ線せん・京成けいせい千葉ちば線せんの幕張本郷まくはりほんごう駅えきからがメインとなるが、JR幕張まくはり駅えきやJR稲毛いなげ駅えきからのバスも約やく30 - 60分ふん間隔かんかくで運行うんこうされている。
• 試合しあい終了しゅうりょう時じには海浜幕張かいひんまくはり駅えき、幕張本郷まくはりほんごう駅えき、津田沼つだぬま駅えき、JR稲毛いなげ駅えき（京葉線けいようせん 検見川けみがわ浜はま駅えき、稲毛海岸いなげかいがん駅えき経由けいゆ）への臨時りんじバスが運行うんこうされる。このうち海浜幕張かいひんまくはり駅えき行ぎょうと幕張本郷まくはりほんごう駅えき発着はっちゃく便びんには直通ちょくつうシャトルバスもある（幕張本郷まくはりほんごう駅えき発着はっちゃく便びんは、幕張まくはり新都しんと心こころ地区ちくを通とおらず、免許めんきょセンター交差点こうさてんからメッセ大橋おおはし交差点こうさてんに出でて千葉ちば県けん道どう15号ごう千葉ちば船橋ふなばし海浜かいひん線せんを経由けいゆして幕張まくはり海浜かいひん公園こうえん交差点こうさてんに出でる経路けいろ）。

高速こうそくバス

• 羽田空港はねだくうこう - 幕張まくはり・千葉ちば（京成けいせいバス、ちばシティバス、京浜急行けいひんきゅうこうバス、東京とうきょう空港くうこう交通こうつう）
  • アパホテル&リゾート＜東京とうきょうベイ幕張まくはり＞幕張まくはりメッセ
  • 海浜幕張かいひんまくはり駅えき 北口きたぐち7番ばんのりば
• 成田空港なりたくうこう - 千葉ちば・幕張まくはり（京成けいせいバス、ちばシティバス、成田空港なりたくうこう交通こうつう）
  • アパホテル&リゾート＜東京とうきょうベイ幕張まくはり＞幕張まくはりメッセ
  • 海浜幕張かいひんまくはり駅えき 北口きたぐち7番ばんのりば

自動車じどうしゃ

• 東京とうきょう方面ほうめん：東ひがし関東かんとう自動車じどうしゃ道どう湾岸わんがん習志野ならしのICより約やく5分ふん。京葉けいよう道路どうろ幕張まくはりICより約やく5分ふん。
• 千葉ちば方面ほうめん：東ひがし関東かんとう自動車じどうしゃ道どう湾岸わんがん千葉ちばICより約やく5分ふん。京葉けいよう道路どうろ幕張まくはりICより約やく5分ふん。

球場きゅうじょう内ないおよび付近ふきんに駐車ちゅうしゃ場じょうが多数たすう存在そんざいする。

駐車ちゅうしゃ場じょう

※多数たすうあるため、プロ野球やきゅう開催かいさい時じにメインとなるもののみ

• 幕張まくはり海浜かいひん公園こうえん駐車ちゅうしゃ場じょうFブロック入口いりくち側がわ駐車ちゅうしゃ場じょう（千葉ちば市し美浜みはま区く美浜みはま1-1） ※球場きゅうじょうまで徒歩とほ1-2分ふん
  • 利用りよう料金りょうきん： 600円えん、中なか・大型おおがた車しゃ 2400円えん（コインパーキング制せい）
  • 収容しゅうよう台数だいすう： 普通ふつう車しゃ 396台だい、中なか・大型おおがた車しゃ 13台だい
  • 営業えいぎょう時間じかん： 8:30 - 21:00（但ただし、ナイター時じ最大さいだい23:00まで）
• 幕張まくはり海浜かいひん公園こうえん駐車ちゅうしゃ場じょうFブロックスタジアム海うみ側がわ駐車ちゅうしゃ場じょう（千葉ちば市し美浜みはま区く美浜みはま1-1） ※球場きゅうじょうまで徒歩とほ1-2分ふん
  • 利用りよう料金りょうきん： プロ野球やきゅう開催かいさい日び 1100円えん（前売まえうり券けん制せい）、プロ野球やきゅう非ひ開催かいさい日び 600円えん（コインパーキング制せい）
  • 収容しゅうよう台数だいすう： 普通ふつう車しゃ 313台だい
  • 営業えいぎょう時間じかん： 8:30 - 21:00（但ただし、ナイター時じ最大さいだい23:00まで）
  • 営業えいぎょう期間きかん： 3月 - 11月
• Dパーキング幕張まくはり海浜かいひん公園こうえんD・Eブロック駐車ちゅうしゃ場じょう（千葉ちば市し美浜みはま区く美浜みはま1） ※球場きゅうじょうまで徒歩とほ7-8分ふん
  • 利用りよう料金りょうきん： 600円えん（コインパーキング制せい）
  • 収容しゅうよう台数だいすう： 普通ふつう車しゃ 539台だい
  • 営業えいぎょう時間じかん： 6:00 - 24:00
• 幕張まくはりメッセ駐車ちゅうしゃ場じょう（千葉ちば市し美浜みはま区く豊砂とよすな3-1） ※球場きゅうじょうまで徒歩とほ10分ふん
  • 収容しゅうよう台数だいすう： 普通ふつう車しゃ 5,500台だい、大型おおがた車しゃ 120台だい、二輪車にりんしゃ 50台だい
  • 営業えいぎょう時間じかん： 8:00 - 23:00（入庫にゅうこは21:00まで）

上記じょうきの海浜かいひん公園こうえん駐車ちゅうしゃ場じょうが満車まんしゃの場合ばあい、主おもにこちらを利用りようすることになる。

• 他たの駐車ちゅうしゃ場じょうはプロ野球やきゅう開催かいさい時じには、営業えいぎょう時間じかん・球場きゅうじょうまでの距離きょり・収容しゅうよう台数だいすう等とうに大おおきな制約せいやくがあるため本ほん項こうでは割愛かつあいする。
• イベント時じも駐車ちゅうしゃ場じょうの予約よやく・前売まえうり券けん購入こうにゅうなどは不要ふようである。

近隣きんりん施設しせつ

「幕張まくはり新都しんと心こころ」、「幕張まくはりベイタウン」、および「幕張まくはり海浜かいひん公園こうえん」も参照さんしょう

海浜幕張かいひんまくはり駅えき（JR東日本ひがしにっぽん）から徒歩とほ圏内けんないにあり、隣接りんせつした場所ばしょにMICE施設しせつ（幕張まくはりメッセ）、ホテル（アパホテル&リゾート東京とうきょうベイ幕張まくはり、ホテルニューオータニ幕張まくはり、ホテル ザ・マンハッタン、ホテルフランクス、ホテルグリーンタワー幕張まくはり）、商業しょうぎょう施設しせつ（プレナ幕張まくはり、三井みついアウトレットパーク 幕張まくはり、コストコ幕張まくはり倉庫そうこ店てん、イオンモール幕張まくはり新都しんと心こころ、イトーヨーカドー幕張まくはり店てん）、オフィス（QVCジャパン本社ほんしゃ、ワールドビジネスガーデン）、幕張まくはりベイタウンの大だい規模きぼマンションなどがある。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの野球やきゅう場じょう一覧いちらん
• 千葉ちばロッテマリーンズ主催しゅさい試合しあいの地方ちほう球場きゅうじょう一覧いちらん - ロッテの主催しゅさい公式こうしき戦せんは2006年ねん以降いこう、全すべて千葉ちばマリンでの開催かいさいとなっていたが、2016年ねんに11年ねんぶりに千葉ちばマリン以外いがい開催かいさいの試合しあいが行おこなわれた。
• 千葉ちばロッテマリーンズ
• パシフィック・リーグ
• 幕張まくはり新都しんと心こころ
• 幕張まくはり海浜かいひん公園こうえん
• 谷保やほ恵美えみ - 当とう球場きゅうじょうの元もとウグイス嬢うぐいすじょう（場内じょうないアナウンサー）。サブローの呼よび出だし声ごえ（アナウンス）が有名ゆうめいであった。
• 千葉ちばロッテマリーンズ 26-0 東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス - 2005年ねん3月がつ27日にちに当とう球場きゅうじょうで行おこなわれた公式こうしき戦せん。

外部がいぶリンク

• 千葉ちばマリンスタジアム - 株式会社かぶしきがいしゃ千葉ちばマリンスタジアム公式こうしきサイト
• ZOZOマリンスタジアム - 千葉ちばロッテマリーンズ公式こうしきサイト
• 千葉市都市局公園緑地部公園管理課 - 千葉ちば市しホームページ
• 幕張まくはり新都しんと心地ごこち下か駐車ちゅうしゃ場じょう案内あんない - 千葉ちば県けんホームページ

前ぜん本拠地ほんきょち： 川崎球場かわさききゅうじょう 1978 - 1991

千葉ちばロッテマリーンズの本拠地ほんきょち 1992 - 現在げんざい

次じ本拠地ほんきょち： n/a -