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安政 - Wikipedia

安政あんせい

日本にっぽん元号げんごう (1855-1860)

安政あんせい(あんせい)は、日本にっぽん元号げんごうひとつ。よしみひさしのち[1]万延まんえんまえ大化たいか以降いこう223番目ばんめ、239元号げんごう1855ねんから1860ねんまでの期間きかんす。この時代じだい天皇てんのうは、孝明天皇こうめいてんのう江戸えど幕府ばくふ将軍しょうぐんは、徳川とくがわ家定いえさだ徳川とくがわ家茂いえもち

改元かいげん

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朝廷ちょうていは「ぶんちょう」を希望きぼうしていたが、幕府ばくふ介入かいにゅうによって「安政あんせい」にえられ、実施じっしぜん将軍しょうぐん徳川とくがわ家慶いえよしつき法要ほうよう毎月まいつき22にち終了しゅうりょうえられた[3]

出典しゅってん

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ぐんしょようまき38の「庶民しょみん安政あんせいしかくん子安こやす矣」 から。かんさるしゃ東坊城ひがしぼうじょうさとしちょう

庶民しょみんいまなからしに満足まんぞくしていれば、おさめている君主くんしゅ地位ちい安定あんていする。」という意味いみである。

安政あんせい年間ねんかん出来事できごと

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安政あんせいにはおおきな地震じしん相次あいついで発生はっせいしたが、安政あんせい伊賀いが地震じしん安政あんせい東海とうかい地震じしん安政あんせい南海なんかい地震じしん豊予海峡ほうよかいきょう地震じしんは、「安政あんせい」への改元かいげんまえよしみなが7ねん発生はっせいした地震じしんである。このため、これらの地震じしん本来ほんらいよしみながだい地震じしん」としょうすべきだという見解けんかいがある[4]

一方いっぽう明治めいじ改元かいげんにあたっては詔勅しょうちょくで「慶応けいおう4ねん(1868ねん)を明治めいじ元年がんねん改元かいげんする(あらため慶応けいおうよんねんため明治めいじ元年がんねん)」としており、慶応けいおう4ねん1がつ1にちさかのぼって明治めいじ元年がんねん改元かいげんされているのであり(だてねん改元かいげん)、これ以前いぜんたとえば、よしみながななねんされた詔勅しょうちょくでは「あらためよしみながななねんため安政あんせい元年がんねん」とかれており[5]よしみなが7ねん(1854ねん)は1がつ1にちさかのぼ安政あんせい元年がんねん改元かいげんされたとも解釈かいしゃくされ、歴史れきし年表ねんぴょう安政あんせい元年がんねん採用さいようしているので「安政あんせいだい地震じしん」とすべきという見解けんかいもある[6]

また、日本にっぽんてきだい事件じけんとして江戸えど幕府ばくふ崩壊ほうかいがねとなる、安政あんせい大獄たいごく安政あんせい5ねん)および、桜田さくらだ門外もんがいへん安政あんせい7ねん)がきた。上記じょうき後者こうしゃかんがえにもとづけば桜田門さくらだもんがいへん万延まんえん元年がんねん発生はっせいとなる。

 
錦絵にしきえ新潟にいがたみなとけい安政あんせい6ねん(1859ねん井上いのうえぶんあきらひつ新潟にいがた県立けんりつ図書館としょかんくら

誕生たんじょう

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西暦せいれきとの対照たいしょうひょう

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※はしょうつきしめす。¶は改元かいげんがつしめす。

安政あんせい元年がんねんきのえとら いちがつ がつ さんがつ よんがつ 五月ごがつ ろくがつ なながつ うるうなながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ※¶ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1854/1/29 2/27 3/29 4/27 5/27 6/25 7/25 8/24 9/22 10/22 11/20 12/20 1855/1/18
ユリウスれき 1854/1/17 2/15 3/17 4/15 5/15 6/13 7/13 8/12 9/10 10/10 11/8 12/8 1855/1/6
安政あんせいねんおつ いちがつ がつ さんがつ よんがつ 五月ごがつ ろくがつ なながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1855/2/17 3/18 4/17 5/16 6/14 7/14 8/13 9/11 10/11 11/10 12/9 1856/1/8
ユリウスれき 1855/2/5 3/6 4/5 5/4 6/2 7/2 8/1 8/30 9/29 10/29 11/27 12/27
安政あんせいさんねんへいたつ いちがつ がつ さんがつ よんがつ 五月ごがつ ろくがつ なながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1856/2/6 3/7 4/5 5/4 6/3 7/2 8/1 8/30 9/29 10/29 11/28 12/27
ユリウスれき 1856/1/25 2/24 3/24 4/22 5/22 6/20 7/20 8/18 9/17 10/17 11/16 12/15
安政あんせいよんねんちょう いちがつ がつ さんがつ よんがつ 五月ごがつ うるうがつ ろくがつ なながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1857/1/26 2/24 3/26 4/24 5/23 6/22 7/21 8/20 9/18 10/18 11/17 12/16 1858/1/15
ユリウスれき 1857/1/14 2/12 3/14 4/12 5/11 6/10 7/9 8/8 9/6 10/6 11/5 12/4 1858/1/3
安政あんせいねんつちのえうま いちがつ がつ さんがつ よんがつ 五月ごがつ 六月ろくがつ なながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1858/2/14 3/15 4/14 5/13 6/11 7/11 8/9 9/7 10/7 11/6 12/5 1859/1/4
ユリウスれき 1858/2/2 3/3 4/2 5/1 5/30 6/29 7/28 8/26 9/25 10/25 11/23 12/23
安政あんせいろくねんおのれ いちがつ がつ さんがつ よんがつ 五月ごがつ ろくがつ なながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1859/2/3 3/5 4/3 5/3 6/1 6/30 7/30 8/28 9/26 10/26 11/24 12/24
ユリウスれき 1859/1/22 2/21 3/22 4/21 5/20 6/18 7/18 8/16 9/14 10/14 11/12 12/12
安政あんせいななねん庚申こうしん いちがつ がつ 三月さんがつ うるうさんがつ よんがつ 五月ごがつ ろくがつ なながつ はちがつ きゅうがつ じゅうがつ 十一月じゅういちがつ 十二月じゅうにがつ
グレゴリオれき 1860/1/23 2/22 3/22 4/21 5/21 6/19 7/18 8/17 9/15 10/14 11/13 12/12 1861/1/11
ユリウスれき 1860/1/11 2/10 3/10 4/9 5/9 6/7 7/6 8/5 9/3 10/2 11/1 11/30 12/30

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ “19世紀せいき後半こうはん黒船くろふね地震じしん台風たいふう疫病えきびょうなどの災禍さいかをくぐりけ、明治維新めいじいしんかう(ぶくかず伸夫のぶお)”. Yahoo!ニュース. (2020ねん8がつ24にち). https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4d57ba83d5e41aac42e5017f84dc3147e53dc0ff 2020ねん12月2にち閲覧えつらん 
  2. ^ a b よしみながから安政あんせいへの改元かいげんおこなわれたのはグレゴリオれき1855ねん1がつ15にちであり、れき新年しんねんむかえないうちに西暦せいれきだけが新年しんねんむかえている期間きかんであった。安政あんせい元年がんねん西暦せいれき1855ねん1がつ15にちからどう2がつ16にちまでのみじか期間きかんであるため、れき西暦せいれき一対一いちたいいち対応たいおうさせようとする場合ばあいよしみなが7ねん安政あんせい元年がんねん西暦せいれき1854ねん安政あんせい2ねん西暦せいれき1855ねんとなって実際じっさいとはずれがしょうじる。
  3. ^ 久保くぼ貴子たかこ改元かいげんにみるあさまく関係かんけい」『近世きんせい朝廷ちょうてい運営うんえい-あさまく関係かんけい展開てんかい-』(岩田いわた書院しょいん、1998ねんISBN 4-87294-115-2 P281-283
  4. ^ 湯村ゆむら哲男てつお(1969):「本邦ほんぽうにおける被害ひがい地震じしん日本にっぽんれきについて地震じしん だい2輯 1969ねん 22かん 3ごう p.253-255, doi:10.4294/zisin1948.22.3_253
  5. ^ 吉丸よしまる雄哉ゆうや, 2020, 安政あんせいだい地震じしんと一四代目川喜田石水の情報じょうほうもう,人文じんぶん論叢ろんそう : 三重大学みえだいがく人文学部じんぶんがくぶ文化ぶんか学科がっか研究けんきゅう紀要きよう, 37, 17-26
  6. ^ 神田かんだしげる(1970):「本邦ほんぽうにおける被害ひがい地震じしん日本にっぽんれき改元かいげんについて地震じしん だい2輯 1970ねん 23かん 4ごう p.335-336,doi:10.4294/zisin1948.23.4_335
  7. ^ 海洋かいよう海事かいじ事典じてん 日外にちがいアソシエーツ株式会社かぶしきがいしゃ だい1はん P.88

関連かんれん項目こうもく

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