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撃墜 - Wikipedia

撃墜げきつい(げきつい)は、飛行ひこうちゅう航空機こうくうき攻撃こうげきし、墜落ついらくもしくは不時着ふじちゃくいたらせること。おおきな損傷そんしょうあたえながらも墜落ついらくいたらなかった場合ばあいは「撃破げきは」と表現ひょうげんされる。戦闘せんとう当事とうじしゃ同士どうしもちいる場合ばあいてきとした場合ばあいは「撃墜げきつい」「撃墜げきついする(した)」、味方みかたとされた場合ばあいは「撃墜げきつい」「撃墜げきついされる(された)」と表現ひょうげんされる。

あいれいせんに、撃墜げきついすう記録きろくする日本にっぽんぐん飛行ひこう
日本にっぽんぐんれいせん撃墜げきついするアメリカぐんえがいた

撃墜げきつい状況じょうきょう

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戦闘せんとう

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戦争せんそう状態じょうたいにある場合ばあい、あるくににとって交戦こうせん相手あいてこくないしその同盟どうめいこく所属しょぞくする軍用ぐんようないし民間みんかん撃墜げきついする場合ばあいがある。ただし、戦時せんじ国際こくさいほうでは慣習かんしゅうてき空戦くうせん法規ほうきがあるとされ、軍用ぐんよう交戦こうせんけんみとめられず、どのような敵対てきたい行為こうい禁止きんしされている。また、戦争せんそうではなくても内戦ないせん状態じょうたいにある場合ばあいゲリラないしテロリスト航空機こうくうき対空たいくうミサイルなどで撃墜げきついすることもすくなくない。

特殊とくしゅれい

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撃墜げきつい定義ていぎ次第しだいでは見解けんかいかれる可能かのうせいもあるが、そら対空たいくう戦闘せんとうよう武器ぶき一切いっさいっていない航空機こうくうきてき撃墜げきついするというれい存在そんざいする。実際じっさいにあったものとして、湾岸わんがん戦争せんそうにおいてアメリカEF-111イラクミラージュF1つかり、攻撃こうげき回避かいひ離脱りだつはか地形ちけい追随ついずい飛行ひこうおこなっていたさいに、その能力のうりょくたないミラージュF1は追跡ついせき失敗しっぱいして地面じめん激突げきとつしている。これはマニューバーキルというかたちで、EF-111による公式こうしき戦果せんかとしてあつかわれている。

訓練くんれんでのあやま

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軍事ぐんじ訓練くんれんさいに、あやまって仮想かそうてきとして飛行ひこうしていたり、標的ひょうてき曳航えいこうしていたりした航空機こうくうきあやま撃墜げきついする場合ばあいである。

このような事例じれい滅多めった発生はっせいしていないが、1995ねん11月22にち日本海にほんかいおき訓練くんれん空域くういきACM訓練くんれんちゅう航空こうくう自衛隊じえいたい小松こまつ基地きちだい303飛行ひこうたい所属しょぞくF-15Jが、あやまって敵役かたきやくのF-15JにけてAIM-9 サイドワインダーミサイルあやましてしまい、敵役かたきやくのF-15Jがあやま撃墜げきついされる事故じこ発生はっせいした。これは、自衛隊じえいたいはじめて撃墜げきついした有人ゆうじん航空機こうくうき、かつ、ちょんF-15唯一ゆいいつそら対空たいくう戦闘せんとう撃墜げきついされた記録きろくでもある。

翌年よくねん1996ねん6月4にちには、リムパック96派遣はけんされていた護衛ごえいかんゆうぎり」が、アメリカ海軍かいぐん標的ひょうてき曳航えいこうA-6 イントルーダーCIWS撃墜げきついする事故じこ発生はっせいしている。

上記じょうきの2つの事故じこでは乗員じょういん無事ぶじ救助きゅうじょされている。

領空りょうくう侵犯しんぱん迎撃げいげき

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領空りょうくう侵犯しんぱんとは、いちこく領空りょうくう他国たこく航空機こうくうき許可きょかなく侵入しんにゅうすることであるが、これをけて警告けいこく射撃しゃげき強制きょうせい着陸ちゃくりく撃墜げきついなどの対抗たいこう措置そちこうじられる。相手あいて武装ぶそう民間みんかん場合ばあい撃墜げきつい敢行かんこうしたくに国際こくさいてき非難ひなんびることになる。

たとえば、1983ねんソビエト連邦れんぽう樺太からふと(サハリン)上空じょうくう飛行ひこうしていたボーイング747撃墜げきついした大韓航空だいかんこうくう撃墜げきつい事件じけんにおいて、国民こくみん犠牲ぎせいとなった韓国かんこく日本にっぽんアメリカなどの西側にしがわ諸国しょこくでは政府せいふによる公式こうしき抗議こうぎだけでなく、ソ連それん製品せいひん不買ふばい運動うんどうなど市民しみんによる抗議こうぎ運動うんどうこった。アメリカではソ連それん国営こくえい航空こうくう会社かいしゃであるアエロフロート航空こうくうれが期限きげん停止ていしとなった。

また、戦闘せんとう地域ちいき派遣はけんされていた軍艦ぐんかんによる民間みんかん撃墜げきついれいもある。1988ねんイラン航空こうくう655便びん撃墜げきつい事件じけんでは、ホルムズ海峡かいきょう派遣はけんされていたアメリカ海軍かいぐんミサイル巡洋艦じゅんようかんヴィンセンス」が、イラン航空こうくうエアバスA300B2戦闘せんとう誤認ごにんミサイル撃墜げきつい国際こくさい問題もんだいとなった。

おも民間みんかん航空機こうくうき撃墜げきつい

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報道ほうどうでの表現ひょうげん

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戦前せんぜん戦中せんちゅう日本にっぽんにおける報道ほうどうでは、自国じこく軍隊ぐんたいてき攻撃こうげきにより墜落ついらくせしめたことを派手はで形容けいようしたもの。したがって戦果せんかげたときには使つかわれたが、味方みかたとされたときにはけっしてもちいず、大本営だいほんえい発表はっぴょうでは「帰還きかん」(実際じっさい体当たいあたり目論もくろんだのではなく、たん撃墜げきついされた場合ばあいでも)「自爆じばく」などと表現ひょうげんされた。

てんじて異性いせい口説くどとしたり、カーレースでライバルしゃしたりすることなど、日常にちじょう生活せいかつでの「戦果せんか」を意味いみするスラング

関連かんれん用語ようご

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