宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズの宇宙うちゅう要塞ようさい

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズの宇宙うちゅう要塞ようさい（うちゅうせんかんヤマトシリーズのうちゅうようさい）では、アニメ「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズ」に登場とうじょうする架空かくうの宇宙うちゅう要塞ようさいについて記述きじゅつする。また、衛星えいせい兵器へいきについても本ほん項こうで解説かいせつする。

地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん

戦闘せんとう衛星えいせい

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2』『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』に登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

ガミラスとの戦争せんそう時じ、敵てきの本土ほんど上陸じょうりくに備そなえて設置せっちされた。コマのような形状けいじょうをしており、周囲しゅういに連装れんそう砲ほうを6基き備そなえる。

『ヤマト2』では第だい4話わでヤマト発進はっしん阻止そしのため、1基きが大気圏たいきけん内ないを航行こうこうするヤマトに向むけて威嚇いかく射撃しゃげきを行おこなうが、直後ちょくごにヤマトの主砲しゅほうで破壊はかいされる。また、第だい22話わで地球ちきゅうへ降下こうかしてくる白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこく艦隊かんたいに対たいして迎撃げいげき行動こうどうをとるが、一切いっさいの成果せいかを見みせられず、逆ぎゃくに破壊はかいされる。

『ヤマトIII』ではケンタウルス座ざアルファ星ほし系けいの第だい4惑星わくせいに下記かきの戦闘せんとう衛星えいせいとともに配備はいびされており、第だい2話わで襲撃しゅうげきしてきたガルマン・ガミラス帝国ていこくのダゴン艦隊かんたいの迎撃げいげきに充あてられるが、一方いっぽう的てきに破壊はかいされる。

PS用ようゲーム『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』にも登場とうじょう。本ほん作さくでは、ゲームオリジナル要素ようそとして新あらたに「タイプB」が設定せっていされたため、こちらは「タイプA」とされており、戦艦せんかんの副ふく砲ほうクラスの衝撃しょうげき砲ほうを装備そうびしている中距離ちゅうきょり攻撃こうげき型がたと設定せっていされている。

戦闘せんとう衛星えいせい（ヤマトIII）

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』に登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

3種類しゅるいが設定せっていされている。『ヤマト2』に登場とうじょうした戦闘せんとう衛星えいせいと合あわせて、ケンタウルス座ざアルファ星ほし系けいの第だい4惑星わくせいに配備はいびされており、第だい2話わで襲撃しゅうげきしてきたガルマン・ガミラス帝国ていこくのダゴン艦隊かんたいの迎撃げいげきに充あてられるが、一方いっぽう的てきに破壊はかいされる。

レーザー砲ほう型がた戦闘せんとう衛星えいせい (1)

細長ほそながい形状けいじょうをした大型おおがたのレーザー砲ほう型がた衛星えいせい。胴体どうたい部分ぶぶんの周囲しゅういに4基きの「高角こうかくレーザー砲ほう」を備そなえており、そこから照射しょうしゃしたレーザーを前方ぜんぽうにある透明とうめいなパラボラアンテナ状じょうのレーザービーム増幅ぞうふく装置そうちで収束しゅうそくさせ、先端せんたんの砲ほう口こうから照射しょうしゃする。後部こうぶには制御せいぎょノズルと伸縮しんしゅく式しきのアンテナを備そなえている。

レーザー砲ほう型がた戦闘せんとう衛星えいせい (2)

先端せんたんにレーザー砲ほうのついた腕うでを十字じゅうじ上じょうに展開てんかいしており、腕うでの基部きぶ（十字じゅうじの交差こうさ部分ぶぶん）にも「センターレーザー砲ほう」を1門もん備そなえている。背面はいめんにはコスモレーダーを備そなえている。

ミサイル型がた戦闘せんとう衛星えいせい

本体ほんたいが筒つつ状じょうになっており、中央ちゅうおうに大型おおがたミサイル1発はつ、周囲しゅういに4発はつの小型こがたミサイルを装備そうびしている。また、本体ほんたい前面ぜんめんには「小型こがたレーザー砲ほう」を4門もん装備そうびしている。

なお、劇げき中ちゅうでは設定せってい通どおり描えがかれず、小型こがたミサイル部分ぶぶんからレーザーを照射しょうしゃしている。

なお、資料しりょうに記載きさいされている設定せってい画がはいずれもラフ画がとされている。

本ほん作さくでは出渕いずぶち裕ひろしも衛星えいせいのラフデザインを描えがいており、「戦闘せんとう反射はんしゃ衛星えいせい」という名称めいしょうのものや、小型こがた波動はどう砲ほうを装備そうびした衛星えいせいもあった。いずれも採用さいようはされていない。

遠距離えんきょり攻撃こうげき型がた戦闘せんとう衛星えいせい

PS用ようゲーム『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』に登場とうじょうする。

ゲームオリジナルメカ。劇げき中ちゅうで用もちいられている通称つうしょうは「戦闘せんとう衛星えいせい タイプB」。上記じょうきのタイプAに似にた形状けいじょうをしているが、コマで言いう軸じくの部分ぶぶんが大型おおがた化かしている。

その名称めいしょうの通とおり、タイプAに対たいしてこちらは遠距離えんきょり型がたで、戦艦せんかんの主砲しゅほうクラスの武装ぶそうを有ゆうしている。戦闘せんとう衛星えいせい群ぐんは防空ぼうくうネットワークによって高度こうどに連携れんけいしており、砲撃ほうげき命中めいちゅう精度せいどが高たかい一方いっぽう、友軍ゆうぐん誤あやま射しゃを避さけるため、戦闘せんとう衛星えいせいに近接きんせつする敵てきに周囲しゅういの戦闘せんとう衛星えいせいは攻撃こうげきできないという弱点じゃくてんも持もつ。

ゲームシステム上じょうのユニット性能せいのうに関かんしては、2D戦せんでは3へクスの砲撃ほうげき射程しゃていを有ゆうしており、2へクスの射程しゃていしかないタイプAと違ちがって、ヤマトからのアウトレンジ攻撃こうげきができないという強つよみを持もつ。3D戦せんではタイプAとあまり大差たいさないが、火力かりょく・耐久たいきゅう力りょくにやや勝まさる。

劇げき中ちゅうではタイプAとともに、チュートリアルステージであるストーリー01「地球ちきゅう圏けん」に登場とうじょう。ゲーム開始かいし前まえのブリーフィングにおいて真田さなだ志郎しろうが前述ぜんじゅつしたそれぞれのタイプの特徴とくちょうを述のべ、タイプAに遠距離えんきょり戦せん（2D戦せん）、タイプBに接近せっきん戦せん（3D戦せん）で対処たいしょするよう勧すすめてきており、2種類しゅるいの戦闘せんとう方法ほうほうのチュートリアルをそれぞれの衛星えいせいが担になう形かたちとなっている。

戦闘せんとう衛星えいせい (2202)

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち』に登場とうじょうする。

デザインは本ほん作さくオリジナルだが、ストーリー的てきには『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2』の戦闘せんとう衛星えいせいに相当そうとうするポジションにいる。円筒えんとう状じょうの胴体どうたいの両りょう端はしに三さん連装れんそう砲塔ほうとうを取とり付つけた形状けいじょうをしており、それらが互たがいに支柱しちゅうで並列へいれつに接続せつぞくされている。小説しょうせつ版ばん『2202』第だい1巻かんで解説かいせつされた設定せっていでは、最終さいしゅう的てきには地球ちきゅうを取とり囲かこむようにリングを形成けいせいする構想こうそうであるとされる。また、砲塔ほうとうは金剛こんごう改あらため型がたの主砲しゅほうと同一どういつであり、動力どうりょくは熱ねつ核かく融合ゆうごう炉ろであるとも解説かいせつされている。

第だい1話わで地球ちきゅう圏けんへワープアウトしてきたカラクルム級きゅう戦闘せんとう艦かんを迎撃げいげきするが、突破とっぱされてしまう。第だい4話わでは、7基きがヤマト発進はっしん阻止そしのために地球ちきゅう付近ふきんまで接近せっきんするが、砲撃ほうげき直前ちょくぜんにヤマトの主砲しゅほうで破壊はかいされる。第だい20話わにてリングが完成かんせいした状態じょうたいで登場とうじょうしており、月つき軌道きどうの内側うちがわに2本ほんのリングを形成けいせいしている。

ガミラス帝国ていこく

宇宙うちゅう要塞ようさい13号ごう（宇宙うちゅう要塞ようさい島とう）

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』第だい18話わに登場とうじょう。緑色みどりいろで、サツマイモのような外観がいかんをしている楕円だえん形がたの宇宙うちゅう要塞ようさいの13号機ごうき。無人むじんで稼働かどうしており、二に足そく歩行ほこう型がたのガードロボットが内部ないぶの警備けいびと整備せいびを行おこなっている。デザイン担当たんとうは松崎まつざき健一けんいち。

全長ぜんちょうは約やく1キロメートルで厚あつさは約やく300メートル。古代こだいには、「宇宙うちゅうに浮うかぶ巨大きょだいな軽石かるいし」と形容けいようされる。マグネトロンウェーブを発はっし、あらゆる機械きかいの接合せつごう部ぶを外はずして分解ぶんかいさせる。また、対象たいしょう物ぶつの動うごきを追尾ついびすることから避さけて通とおることも不可能ふかのうとなっている。無数むすうにあるマグネトロンウェーブ発射はっしゃ口こうは、外部がいぶから攻撃こうげきを受うけると自動的じどうてきにシャッターが下おりてこれを防ふせぐ仕組しくみになっているが、逆ぎゃくに内部ないぶからの衝撃しょうげきにも反応はんのうしてしまう欠点けってんがある。内部ないぶは迷路めいろ状じょうで、中央ちゅうおうには要塞ようさいの心臓しんぞう部ぶのコンピュータがあり、いくつもの管かんがまとまったような姿すがたをしている。これに近ちかづくのは容易よういではなく、侵入しんにゅう者しゃを確認かくにんすると防衛ぼうえいシステムが働はたらき、床ゆかが歪いがんで触手しょくしゅのようなもので捕とらえる。ヤマトの前まえに立たちはだかるが、古代こだいと真田さなだの決死けっし隊たいによって破壊はかいされる。その後ご、ドメルは自分じぶんのタバコに点火てんかしようとしてライターを点火てんかできなかったゲールに対たいし、「君きみのライターも宇宙うちゅう要塞ようさい13号ごうと同おなじだね（役やくにたないの意い）」と皮肉ひにくっている。

宇宙うちゅう要塞ようさい

ひおあきらの漫画まんが版ばん『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』に登場とうじょうする宇宙うちゅう要塞ようさい。

有人ゆうじん型がたで、小惑星しょうわくせいのような見みた目めをしている。

反射はんしゃ衛星えいせい砲ほうと同どうデザインの「衛星えいせい砲ほう」が要塞ようさい砲ほうとして据すえ付つけられている。自じ航こう可能かのうで、ヤマトのミサイル攻撃こうげきを素早すばやくかわす機動きどう力りょくを発揮はっきする。衛星えいせい砲ほう以外いがいの武装ぶそうは不明ふめいだが、機動きどう戦力せんりょくとして多数たすうのガミラス戦闘せんとう機きを搭載とうさいしている。

古代こだいがアナライザーとともに独断どくだんで潜入せんにゅうし、基地きちを爆破ばくはする。

第だい二にバレラス

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』に登場とうじょうする浮遊ふゆう要塞ようさい都市とし。デザイン担当たんとうは宮武みやたけ一貴かずたか（原案げんあん）、小林こばやし誠まこと。

ガミラスとイスカンダルの中間ちゅうかん、ラグランジュポイントL1の位置いちに存在そんざいする空間くうかん機動きどう要塞ようさい都市とし。デザインの大元おおもとは『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』に登場とうじょうするデスラーパレスの準備じゅんび稿こうであり、ガルマン・ガミラスの都市とし同様どうよう、内部ないぶにビルが建たっているピラミッド型がたのドームが多数たすう存在そんざいする。

ガミラスとイスカンダルの大だい統合とうごうに伴ともなう遷都せんとを見据みすえて、大だいガミラス帝みかど星ぼしの静止せいし衛星えいせい軌道きどう上じょうで建設けんせつされた後のち、ラグランジュポイントL1へ移動いどうされた。

動力どうりょく源げんには次元じげん波動はどう機関きかんを搭載とうさい。さらに、デウスーラII世よを射撃しゃげき中枢ちゅうすうとしたデスラー砲ほうを装備そうびしている。

デスラーが大だい統合とうごうを実現じつげんするために末端まったんの633工こう区くを分離ぶんりし、帝都ていとバレラスに落下らっかさせ帝都ていとを破壊はかいしようとする。633工こう区くがヤマトの波動はどう砲ほうによって破壊はかいさせられた後のちは、デスラー砲ほうで帝都ていとを破壊はかいしようとするが、発射はっしゃ直前ちょくぜんに雪ゆきとノランによって波動はどうコアが暴走ぼうそうしてデスラー砲ほう発射はっしゃは失敗しっぱいし、第だい二にバレラス自体じたいも周囲しゅういに展開てんかいしていた航こう宙ちゅう親衛しんえい艦隊かんたいを巻まき込こみながら爆発ばくはつ・崩壊ほうかいした。

反射はんしゃ衛星えいせい

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』に登場とうじょうする。

詳細しょうさいは「反射はんしゃ衛星えいせい砲ほう」を参照さんしょう

空間くうかん監視かんし用よう宇宙塵うちゅうじん

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』第だい7話わに登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは加藤かとう直之なおゆき。

冥王星めいおうせい空域くういきに配備はいびされている小型こがたの偵察ていさつ用よう衛星えいせい。突起とっきのある赤あかい隕石いんせきのような形状けいじょうをしており、一いちか所しょの穴あなの中なかにカメラを備そなえている。ヤマトの動向どうこうを冥王星めいおうせい基地きちへ知しらせる。

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』では、監視かんし衛星えいせいという名称めいしょうで登場とうじょうする。リデザイン担当たんとうは石垣いしがき純じゅん哉。色いろが緑みどりに変更へんこうされている点てん以外いがいの基本きほん的てきなデザインは変かわらない。第だい5話わにおいて、反射はんしゃ衛星えいせい砲ほうによる攻撃こうげきのためにヤマトを捕捉ほそくする。

リレー衛星えいせい

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』第だい19話わに登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは松本まつもと零れい士し。

ドメルがヤマトへの精神せいしん攻撃こうげきのためにヤマトの後方こうほうに密ひそかに設置せっちした通信つうしん衛星えいせい。地球ちきゅうとの交信こうしんを回復かいふくさせて、地球ちきゅうの現状げんじょうを知しらせることで乗組のりくみ員いんの精神せいしんを乱みだす策さくであったが、その策さくに嵌はまって艦かんを飛とび出だした相原あいはら義一ぎいちが、偶然ぐうぜんリレー衛星えいせいに流ながれ着ついたことで、ドメルの目論見もくろみが発覚はっかくし、コスモゼロの機銃きじゅうで破壊はかいされる。

人工じんこう太陽たいよう

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』第だい20話わに登場とうじょうする。

本来ほんらい太陽たいようの存在そんざいしないバラン星ぼしの周囲しゅういを周回しゅうかいする人工じんこう天体てんたい。ドメルはこの太陽たいようを兵器へいきへと転用てんようし、バラン星ぼし基地きちへと向むかうヤマトに後方こうほうから接近せっきんし、基地きちごとヤマトを押おしつぶそうとする。しかし、戦艦せんかん1隻せきのために基地きちを犠牲ぎせいにするというコストパフォーマンスの悪わるすぎる作戦さくせんにデスラーから作戦さくせん中止ちゅうし命令めいれいを出だされ、ドメルの動揺どうようで人工じんこう太陽たいようの動うごきが一時いちじ停止ていしし、その隙すきにヤマトの波動はどう砲ほうで人工じんこう太陽たいようを破壊はかいされ、その破片はへんがバラン星ぼし基地きちを壊滅かいめつさせる。

人工じんこう太陽たいよう (2202)

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち』に登場とうじょうする。

太陽系たいようけい辺境へんきょうの第だい十じゅう一いち番ばん惑星わくせいの周囲しゅういを周回しゅうかいしている、緑色みどりいろに発光はっこうする人工じんこう天体てんたい。波動はどう機関きかんを光源こうげんにしている。ガミラスが地球ちきゅうとの戦争せんそう中ちゅうに第だい十じゅう一いち番ばん惑星わくせいを開拓かいたくするため、環境かんきょう改造かいぞう用ようとして設置せっちした。

第だい7話わにおいて、ガトランティスの集合しゅうごう兵器へいき「レギオネル・カノーネ」のエネルギー源げんとして利用りようされそうになる。しかし、直前ちょくぜんにヤマトの波動はどう砲ほうで機関きかんの臨界りんかい炉ろを撃うち抜ぬかれたことで、波動はどう共鳴きょうめい（波動はどうエンジンの動作どうさを狂くるわせる干渉かんしょう波は）が発生はっせいし、逆ぎゃくに敵てき艦隊かんたい全すべてに機関きかん異常いじょうを発生はっせいさせて行動こうどう不能ふのうに陥おちいらせる。

小説しょうせつ版ばん『2202』第だい2巻かんでは、伏線ふくせんとして「戦争せんそう当時とうじ、臨界りんかい炉ろの異常いじょうで頻繁ひんぱんに波動はどう共鳴きょうめいを引ひき起おこす問題もんだいを抱かかえており、そのため第だい十じゅう一いち番ばん惑星わくせいは冥王星めいおうせい基地きち壊滅かいめつ後ごの地球ちきゅう攻略こうりゃく拠点きょてんにならなかった」という解説かいせつが追加ついかされている。

白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこく

都市とし帝国ていこく（都市とし要塞ようさい）

『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』および『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2』に登場とうじょうする白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこくの本ほん星ほし。

詳細しょうさいは「白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこく#都市とし帝国ていこく」を参照さんしょう

光子こうし砲ほう要塞ようさい

PS用ようゲーム『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』に登場とうじょうする要塞ようさい。

ストーリー06「双子ふたご座ざポルックス宙ちゅう域いき」とストーリー07「双子ふたご座ざカストル宙ちゅう域いき」に登場とうじょう。双子ふたご座ざのポルックス星ほし系けいとカストル星ほし系けいに1基きずつ配置はいちされた、無人むじん要塞ようさい。全ぜん方向ほうこうに穴あなが開ひらいており、周囲しゅういにはソーラーパネルのようなものが浮遊ふゆうしている。

恒星こうせいの光ひかりをエネルギー源げんとする強力きょうりょくな光子こうし砲ほうを持もち、恒星こうせいを除のぞいた射程しゃてい圏内けんないにある150立方りっぽうメートル以上いじょうの大おおきさの物体ぶったいすべてに無む差別さべつ攻撃こうげきを仕掛しかける。そのため、惑星わくせいは破壊はかいし尽つくされ、星ほし系けいには150立方りっぽうメートル以下いかの大おおきさのアステロイドしか残のこっていない。また、要塞ようさいには光ひかり以外いがいのすべてを遮断しゃだんするバリアが張はられているため、ヤマトの兵器へいきでは破壊はかい不可能ふかのうとなっている。

しかし、150立方りっぽうメートル以下いかの物体ぶったいには反応はんのうしないことから艦載かんさい機きなどにとっては無害むがいであるほか、対象たいしょうの細こまかい区別くべつがつかないことからデコイに引ひっかかりやすいという弱点じゃくてんを持もつ。ヤマトはそれを利用りようし、艦載かんさい機きで艦かんの反対はんたい側がわにバルーンのデコイを設置せっちして囮おとりにする間あいだ、ポルックス星ほし系けいを突破とっぱする。

また、光子こうし砲ほうの発射はっしゃ前まえにはレーザーによる測はか敵てきが行おこなわれており、それを探知たんちして発射はっしゃタイミングを把握はあくすれば、かろうじて回避かいひが可能かのうである。それを利用りようし、ヤマトはカストル星ほし系けいの要塞ようさいの攻撃こうげきをしのぐ。

最終さいしゅう的てきには、ポルックスから追撃ついげきしてきた要塞ようさいとカストルの要塞ようさいが互たがいを破壊はかい対象たいしょうとみなし、光子こうし砲ほうで相打あいうちとなる。

工場こうじょう小惑星しょうわくせい

PS用ようゲーム『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』に登場とうじょうする。

ストーリー07「双子ふたご座ざカストル宙ちゅう域いき」に登場とうじょうする白兵戦はくへいせんマップ。カストル宙ちゅう域いきにあった小惑星しょうわくせいで、大おおきさはおよそ1000メートル。外見がいけんはただの小惑星しょうわくせいとなんら変かわらないが、内部ないぶには大だい規模きぼな工場こうじょうが設営せつえいされている。工場こうじょう内ないには対たい侵入しんにゅう者しゃ用ようの武装ぶそうロボットが多数たすう配備はいびされている。ある程度ていどは自律じりつ航行こうこうも可能かのうである。

「ポルックスとカストルに配備はいびされていた無人むじん要塞ようさいの建造けんぞうに利用りようされていた」と劇げき中ちゅうで真田さなだが推測すいそくしている。

カストル宙ちゅう域いきで偵察ていさつついでに行おこなった複ふく座ざ型がたコスモタイガーのテスト飛行ひこうにおいて、新米しんまい用ように調整ちょうせいしておいた機体きたいに斎藤さいとう始はじめが乗のり込こんだことによって生しょうじたアクシデントから、偶然ぐうぜん不時着ふじちゃくする。工場こうじょうとしてはすでに破棄はきされており、ヤマトへの体当たいあたり攻撃こうげきのために移動いどうを開始かいしするが、工場こうじょうの存在そんざいに気付きづいた加藤かとう・山本やまもと・斎藤さいとうの3人にんによって動力どうりょく機関きかんを爆破ばくはされ、消滅しょうめつする。

暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこく

自動じどう惑星わくせいゴルバ

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 新あらたなる旅立たびだち』に登場とうじょうする。

詳細しょうさいは「自動じどう惑星わくせいゴルバ」を参照さんしょう

ゴルバ型がた浮遊ふゆう要塞ようさい

『ヤマトよ永遠えいえんに』に登場とうじょうする。自動じどう惑星わくせいゴルバと同型どうけいだが、1.5倍ばいのサイズとなっている。

詳細しょうさいは「自動じどう惑星わくせいゴルバ#ゴルバ型がた浮遊ふゆう要塞ようさい」を参照さんしょう

前線ぜんせん補給ほきゅう中ちゅう間あいだ基地きち

『ヤマトよ永遠えいえんに』に登場とうじょうする黒色こくしょく艦隊かんたい前線ぜんせん中間ちゅうかん補給ほきゅう基地きち。デザイン担当たんとうは辻つじ直ただし忠ただし。

全長ぜんちょう数すうキロメートル程度ていどの円盤えんばん状じょうの土台どだいにデザリアム星ぼしの水晶すいしょう都市としのように白しろく輝かがやくクリスタル状じょうの建造けんぞう物ぶつがあり、滑走かっそう路ろやドーム型がたのドックを備そなえている。また、多数たすうの艦載かんさい機きや艦艇かんていを収納しゅうのうしており、無数むすうの自衛じえい用よう火器かきを備そなえている。移動いどう能力のうりょくも持もっており、基地きち自体じたいが巨大きょだいな宇宙うちゅう空母くうぼとして機能きのうする。ヤマト艦載かんさい機きの索敵さくてきによって暗黒あんこく星雲せいうんに配備はいびされているところを発見はっけんされ、コスモタイガー隊たいによって艦載かんさい機き・艦艇かんてい・基地きち内部ないぶを破壊はかいされ、基地きちが動うごき出だしたところをヤマトの砲撃ほうげきによって大だい爆発ばくはつを起おこし、消滅しょうめつする。

ゲーム版ばん

PS2版はん『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくの逆襲ぎゃくしゅう』『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 二に重じゅう銀河ぎんがの崩壊ほうかい』では、若干じゃっかん形状けいじょうが変更へんこうされている。全長ぜんちょうは10キロメートル前後ぜんこうとなっており、島しまからは「彗星すいせい帝国ていこくの都市としとまではいかないが、巨大きょだいなことに代かわりはない」と評ひょうされている。リデザイン担当たんとうは宮武みやたけ一貴かずたか。

銀河系ぎんがけいと暗黒あんこく星雲せいうんの中なか間あいだだけでなく、白色はくしょく銀河ぎんが内ないにも配備はいびされている。『暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくの逆襲ぎゃくしゅう』では、ステージ08「中間なかま基地きち」で登場とうじょうし、原作げんさくと同様どうようにヤマトの奇襲きしゅうを受うけて戦力せんりょくの大半たいはんを損失そんしつするが、基地きち外がいに駐留ちゅうりゅうしていた艦隊かんたいと基地きちに残存ざんそんしていた大型おおがたミサイルで応戦おうせんする。また、司令しれい官かんとしてゲームオリジナルキャラクターのグノンが登場とうじょうする。『二に重じゅう銀河ぎんがの崩壊ほうかい』では、ステージ08「隠かくされた星ほし」に登場とうじょうしており、駐留ちゅうりゅう艦隊かんたいを全滅ぜんめつさせられた後のちに波動はどうカートリッジ弾だんを撃うたれて沈黙ちんもくし、ヤマトは基地きちの残骸ざんがいから暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこく本ほん星ほしの情報じょうほうを得えることになる。

デザリアム星ぼしフレーム要塞ようさい

『ヤマトよ永遠えいえんに』に登場とうじょう。

デザリアム星ぼしの肋骨あばらぼね状じょうのフレーム部分ぶぶんには、蛇へび上じょうビーム砲ほう、ミサイルなど、多数たすうの兵へい装そうが収おさめられており、要塞ようさいと化かしている。聖せい総統そうとうスカルダートの命令めいれいにより、下記かきの浮遊ふゆう隕石いんせき群ぐんと共ともにヤマトに総そう攻撃こうげきを仕掛しかけたが通用つうようせず、デザリアム星ぼし南極なんきょくへの侵入しんにゅうを許ゆるしてしまう。

浮遊ふゆう隕石いんせき

『ヤマトよ永遠えいえんに』に登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは辻つじ直ただし忠ただし。

デザリアム星ぼしの周辺しゅうへんにいくつも漂ただよう、隕石いんせきを改造かいぞうした防衛ぼうえい要塞ようさい。触手しょくしゅ上じょうの「巨きょ大砲たいほう」を備そなえている。デザリアム星ぼし南極なんきょくの入いり口くちを見みつけたヤマトの目めの前まえに1基きが立たち塞ふさがったが、体当たいあたりにより破壊はかいされ、強行きょうこう突破とっぱされてしまう。

ガルマン・ガミラス帝国ていこく

東部とうぶ方面ほうめん司令しれい部ぶ要塞ようさい

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』に登場とうじょうする東部とうぶ方面ほうめん軍ぐんの総そう司令しれい部ぶ。東部とうぶ方面ほうめん軍ぐん総そう司令しれい官かんガイデルが座乗ざじょう。第だい17空母くうぼ艦隊かんたいや次元じげん潜航せんこう艇てい隊たいを丸まるごと収容しゅうよう可能かのうなサイズを持もつ巨大きょだい要塞ようさい。塗装とそうは本体ほんたいがグリーンで、ハッチ部分ぶぶんはパープル。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

兵へい装そうは各所かくしょに回転かいてん速射そくしゃ砲塔ほうとうが目立めだつ程度ていどであるが、防御ぼうぎょ面めんではヤマトの主砲しゅほうが全まったく通用つうようしないほどの堅固けんごさを誇ほこる。特異とくいな構造こうぞうになっており、本体ほんたい左右さゆうの機関きかんブロックと要塞ようさい上方かみがた部ぶが伸張しんちょう・展開てんかい可能かのうな可か変型へんけいになっている。

移動いどう能力のうりょくを持もち、第だい15話わではフラーケンの次元じげん潜航せんこう艇てい部隊ぶたいと呼応こおうして進撃しんげきし、ヤマトを挟撃きょうげき。その巨体きょたいと可変かへん構造こうぞうで威圧いあつしてヤマトが下面かめんに潜もぐりこんだところで自みずからも降下こうかし、対たい波動はどう砲ほう用ようの反射はんしゃ板ばんを装備そうびした格納庫かくのうこ内ないに鹵獲ろかくすることに成功せいこうする。

戦闘せんとう衛星えいせい（ガルマン・ガミラス帝国ていこく）

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』第だい17話わに登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

「小型こがたデスラー砲ほうタイプ」と「小型こがたミサイルタイプ」の2種類しゅるいが存在そんざいしている。

劇げき中ちゅうではいずれもボラー連邦れんぽうのワープミサイル迎撃げいげきに使用しようされる。

ボラー連邦れんぽう

第だい8親衛しんえい打撃だげき艦隊かんたい前線ぜんせん基地きち要塞ようさい

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』第だい19話わに登場とうじょうする要塞ようさい。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

ハーキンス率ひきいる第だい8親衛しんえい打撃だげき艦隊かんたいが駐留ちゅうりゅう。詳細しょうさいな武装ぶそう数すうや配備はいび位置いち、および自じ航こう能力のうりょくの有無うむは不明ふめい。

塗装とそうは赤あか紫むらさき。形状けいじょうはコクーン状じょうの紡錘形ぼうすいけいで下部かぶ舷側げんそくに複数ふくすうの艦艇かんてい発進はっしん口こうを備そなえる。

機動きどう要塞ようさいゼスパーゼ

諸しょ元もと

全長ぜんちょう	最大さいだい全長ぜんちょう2,500 m、中心ちゅうしん球体きゅうたい1,000 m
主おも機き	不明ふめい
航続こうぞく距離きょり	無む制限せいげん（ワープ可か）
武装ぶそう	ブラックホール砲ほう×3門もん 対空たいくう砲ほう多数たすう
搭載とうさい機き	中型ちゅうがた戦闘せんとう機きほか

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』第だい25話わに登場とうじょうする大型おおがた機動きどう要塞ようさい。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

無数むすうの球体きゅうたいを連結れんけつさせた形態けいたいを呈ていしている。中央ちゅうおう部ぶの球体きゅうたいは、直径ちょっけい1キロメートルから2.5キロメートルにも達たっする。周囲しゅういの球体きゅうたいはすべてが同おなじ大おおきさではなく、その内うちの3つは他たより一いち回まわりほど大おおきい。

その大おおきい3つの球体きゅうたいにそれぞれ1門もんずつ、決戦けっせん兵器へいきであるブラックホール砲ほうが設もうけられている。これは一時いちじ的てきに小しょうブラックホールを発生はっせいさせ、周囲しゅういの物質ぶっしつを全すべて呑のみ込こんでしまうというもの。作中さくちゅうではヤマトと3代目だいめデスラー艦かんのみが何なにとか引力いんりょく圏けんから逃のがれ、デスラー親衛隊しんえいたい艦隊かんたいは全ぜん艦かんとも飲のみ込こまれてしまっている。そのほかにも表面ひょうめんには無数むすうの対空たいくう砲ほうを備そなえ、多数たすうの航空機こうくうきも搭載とうさいしている。

装甲そうこうは、自動じどう惑星わくせいゴルバと同等どうとうと言いえる防御ぼうぎょ力りょくを誇ほこり、デスラー砲艦ほうかんのデスラー砲ほうの斉射せいしゃをものともしなかった。

名称めいしょうに関かんして、アニメ本編ほんぺん中ちゅうの字幕じまくでは「ボラー連邦れんぽう 機動きどう要塞ようさい」とのみ示しめされていた。片仮名かたかな部分ぶぶんは資料しりょうによって表記ひょうきがバラバラであり、放送ほうそう当時とうじから「ゼスバーゼ」、「デスバーデ」、「ゼスバーデ」と複数ふくすう存在そんざいしていた。後年こうねん（2000年代ねんだい以降いこう）の資料しりょうにおいては、一いち次じ資料しりょう・二に次じ資料しりょう問とわず概おおむね「ゼスパーゼ」という名称めいしょうに統一とういつして扱あつかわれている。

太陽系たいようけい内うちにおける最終さいしゅう決戦けっせんの際さい、同どう連邦れんぽうの切きり札ふだとして、ベムラーゼ首相しゅしょう自みずからが乗のり込こみ艦隊かんたいを率ひきいて太陽系たいようけい内ないに出現しゅつげんする。艦隊かんたいをデスラー総統そうとう率ひきいるデスラー砲艦ほうかん艦隊かんたいのデスラー砲ほう攻撃こうげきで壊滅かいめつさせられた後のちは、ブラックホール砲ほうの威力いりょくによってデスラー親衛隊しんえいたい艦隊かんたいを壊滅かいめつさせるなど猛威もういを振ふるうが、揚羽あげは武ぶの献身けんしん的てきな攻撃こうげきによりブラックホール砲ほうの1門もんが破壊はかいされ、それを見逃みのがさなかったデスラーに狙ねらい撃うちされる形かたちでハイパーデスラー砲ほうによりベムラーゼ諸共もろとも撃破げきはされる。

早期そうき警戒けいかい衛星えいせい

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』第だい19話わに登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは板橋いたばし克己かつみ。

カプセル状じょうの本体ほんたいの左右さゆうに直方体ちょくほうたいのユニットが接続せつぞくされた形状けいじょうをしている。本体ほんたいの前面ぜんめんにはレーダーアイを装備そうびし、直方体ちょくほうたいユニットは前方ぜんぽうに探知たんちセンサー、上下じょうげにアンテナが取とり付つけられている。

劇げき中ちゅうでは惑星わくせいファンタムへと向むかうヤマトを探知たんちし、ボラー連邦れんぽうの本ほん星ほしへ知しらせる。

ディンギル帝国ていこく

都市とし衛星えいせいウルク

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつ編へん』に登場とうじょうするディンギル帝国ていこくの本拠ほんきょである移動いどう要塞ようさい。

全長ぜんちょう20.8キロメートルにもおよぶ巨大きょだいな移動いどう要塞ようさいであり、ディンギル帝国ていこくの本ほん星ほしであるディンギル星ぼしが水没すいぼつするまではその首都しゅとを構成こうせいしていたが、水没すいぼつ時じにそのまま移動いどう要塞ようさいとして脱出だっしゅつした。

前部ぜんぶには近代きんだい的てきな都市としで人工じんこう的てきな建造けんぞう物ぶつが多おおく、指令しれい塔とうが存在そんざいする。後部こうぶへ行いくにしたがって厚あつみが増まし、岩いわのような外見がいけんになっている。最後さいご部ぶは山岳さんがく状じょうの岩盤がんばんの上うえに「ジグラット」と呼よばれる神殿しんでんが存在そんざいし、馬うまのような形態けいたいの戦闘せんとう用ようロボットであるロボットホースが配備はいびされている。また、後部こうぶ岩盤がんばんはウルク自身じしんのエネルギー源げんとなっている。

各部かくぶにニュートリノビーム防禦ぼうぎょ幕まく放射ほうしゃ装置そうちが存在そんざいするほか、指令しれい塔とうと神殿しんでんには水みず惑星わくせいアクエリアスをワープさせるシステムの制御せいぎょ装置そうちが存在そんざいする。また、内部ないぶには脱出だっしゅつ用ように円盤えんばん状じょうのプレ・ノアと岩石がんせきロケットが存在そんざいする。

最後さいごにはヤマトに強行きょうこう着陸ちゃくりくされて戦闘せんとうになるが、アクエリアスの最終さいしゅうワープを見届みとどけたルガールによって自爆じばくさせられる。

移動いどう要塞ようさい母艦ぼかん

『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつ編へん』に登場とうじょうする移動いどう補給ほきゅう基地きち。デザイン担当たんとうは辻つじ忠直ただなお。

ディンギル帝国ていこくが保有ほゆうする超ちょう大型おおがた艦かんである。全長ぜんちょう2,025メートル。同どう帝国ていこく最大さいだいの艦船かんせんであり、限定げんてい的てきにルガール・ド・ザールの座乗ざじょう艦かんとしても使用しようされる。ディンギル機動きどう艦隊かんたいの他ほかの艦船かんせんを内部ないぶに格納かくのうできるほどの巨大きょだい母艦ぼかんであり、燃料ねんりょうなどの補給ほきゅうを行おこなうドックを有ゆうする移動いどう基地きちとして機能きのうする。また、この艦かんそのものにもかなりの武装ぶそうが施ほどこされている。周囲しゅういに連装れんそう巨きょ大砲たいほうや3連装れんそうガトリング砲ほうを無数むすうに備そなえ、後部こうぶ上じょう甲板かんぱんには広大こうだいな滑走かっそう路ろがある。前部ぜんぶ上じょう甲板かんぱんには浮遊ふゆうミサイルランチャーの射出しゃしゅつ口こうが12基きあるが、瞬間しゅんかん物質ぶっしつ移送いそう器きのようなワープシステムにより、このランチャーを敵てきの周囲しゅういに送おくり込こめる。また、右舷うげん前部ぜんぶからはハイパー放射ほうしゃミサイルを発射はっしゃし、敵艦てきかん船せんを長距離ちょうきょりから攻撃こうげきできる。

初はじめてヤマト（「国籍こくせき不明ふめいの戦艦せんかん」と認識にんしき）を捕捉ほそくした際さい、敵てき味方みかたの判別はんべつもないままハイパー放射ほうしゃミサイルを発射はっしゃし、ヤマトを中ちゅう破やぶさせる。その後ご、ド・ザール率ひきいる機動きどう艦隊かんたい本隊ほんたい（太陽系たいようけい制圧せいあつ艦隊かんたい）が太陽系たいようけい方面ほうめんに進出しんしゅつした際さいにはその後方こうほうに位置いちし、補給ほきゅう基地きちとしての役割やくわりを担になう。冥王星めいおうせい会戦かいせんでは後方こうほう支援しえんに徹てっして戦闘せんとうの合間あいまに艦船かんせんの補給ほきゅうを行おこなっていたが、ヤマトの波動はどうカートリッジ弾だんによる超ちょう長距離ちょうきょり射撃しゃげきを受うけ、補給ほきゅう中ちゅうの艦かんの誘爆ゆうばくも重かさなり機動きどう艦隊かんたいの大半たいはんを伴ともなって撃沈げきちんされる（轟沈ごうちんの描写びょうしゃはないが、ド・ザールは巨きょ大戦たいせん艦かんガルンボルストで離脱りだつし、炎上えんじょうしたまま艦かんは放棄ほうきされている）。

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 『ロマンアルバムデラックス43 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』徳間書店とくましょてん、1981年ねん。
• 『ロマンアルバムエクセレント54 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトPERFECT MANUAL2』徳間書店とくましょてん、1983年ねん1月がつ。雑誌ざっし 61577-71。
• 『ロマンアルバムエクストラ56 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト完結かんけつ編へん』徳間書店とくましょてん、1983年ねん。
• 増尾ますお隆之たかゆき『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』第だい2巻かん、朝日あさひソノラマ〈サンコミックス〉、1981年ねん（2000年ねん再版さいはん）。ISBN 4-257-91657-5。コミカライズ作品さくひん。
• 『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち 設定せってい資料集しりょうしゅう』スタジオDNA、2001年ねん1月がつ。ISBN 4-921066-84-1。PSゲーム版ばんの設定せってい資料しりょう本ほん。
• スタジオハードMX編へん『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト画が報ほう ロマン宇宙うちゅう戦記せんき二に十じゅう五ご年ねんの歩あゆみ』竹たけ書房しょぼう、2001年ねん3月がつ、156頁ぺーじ。ISBN 4-8124-0700-1。
  • 2018年ねん2月がつ現在げんざい、Amazon.co.jpでは本ほん著ちょが「なか見み！検索けんさく」対象たいしょうになっており、索引さくいんほか一部いちぶページを閲覧えつらんすることが可能かのう。
• 「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII DVD MEMORIAL BOX」（バンダイビジュアル、2001年ねん5月がつ、BCBA-0532）付録ふろく解説かいせつ冊子さっし『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII メモリアルDVDボックス 保ほ完かんファイル』。
• 『週刊しゅうかん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト OFFICIAL FACTFILE』デアゴスティーニ・ジャパン、2010 - 2011年ねん。
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 公式こうしき設定せってい資料集しりょうしゅう [GARMILLAS]』マッグガーデン、2013年ねん11月。ISBN 978-4-80-000193-1。

外部がいぶリンク

• 都市とし衛星えいせいウルク - 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト発信はっしん！（インターネットアーカイブ2009年ねん6月がつ24日にち分ぶんキャッシュ）
• ロボットホース - 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト発信はっしん！（インターネットアーカイブ2007年ねん12月20日にち分ぶんキャッシュ）
• 移動いどう要塞ようさい母艦ぼかん - 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト発信はっしん！（インターネットアーカイブ2007年ねん12月20日にち分ぶんキャッシュ）