ヤマト (宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト)

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ヤマトは、アニメ「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズ」に登場とうじょうする架空かくうの宇宙うちゅう戦艦せんかん。デザイン担当たんとうは松本まつもと零れい士し、宮武みやたけ一貴かずたか、加藤かとう直之なおゆき。

凡例はんれい

本ほん記事きじは文中ぶんちゅうに作品さくひん名めいが多おおく登場とうじょうするため、冒頭ぼうとうの本節ほんぶしにWikipediaにおける便宜べんぎ上じょうの作品さくひん略称りゃくしょうをあらかじめ明記めいきする。

• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』 - 『ヤマト』
• 『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』 - 『さらば』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2』 - 『ヤマト2』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 新あらたなる旅立たびだち』 - 『新あらたなる旅立たびだち』
• 『ヤマトよ永遠えいえんに』 - 『永遠えいえんに』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』 - 『ヤマトIII』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつ編へん』 - 『完結かんけつ編へん』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 復活ふっかつ篇へん』 - 『復活ふっかつ篇へん』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 復活ふっかつ篇へん ディレクターズカット版ばん』 - 『復活ふっかつ篇へんDC版ばん』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』 - 『2199』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 星ほし巡めぐる方舟はこぶね』 - 『星ほし巡めぐる方舟はこぶね』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち』 - 『2202』
• 『「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト」という時代じだい 西暦せいれき2202年ねんの選択せんたく』 - 『ヤマトという時代じだい』
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205 新あらたなる旅立たびだち』-『2205』
• PS用ようゲーム『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 遥はるかなる星ほしイスカンダル』 - 『遥はるかなる星ほしイスカンダル』
• PS用ようゲーム『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち』 - 『PS版ばんさらば』
• PS用ようゲーム『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 英雄えいゆうの軌跡きせき』 - 『英雄えいゆうの軌跡きせき』
• PS2用ようゲーム『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト イスカンダルへの追憶ついおく』 - 『イスカンダルへの追憶ついおく』
• PS2用ようゲーム『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくの逆襲ぎゃくしゅう』 - 『暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくの逆襲ぎゃくしゅう』
• PS2用ようゲーム『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 二に重じゅう銀河ぎんがの崩壊ほうかい』 - 『二に重じゅう銀河ぎんがの崩壊ほうかい』

概要がいよう

人類じんるい史上しじょう初はつの超ちょう光速こうそく宇宙船うちゅうせんとして登場とうじょうする恒星こうせい間あいだ航行こうこう用よう超弩級ちょうどきゅう宇宙うちゅう戦艦せんかん。型式けいしき名めい「M-21991式しき第だい1種しゅ宇宙うちゅう戦闘せんとう艦かん（戦艦せんかん）」。艦かん名めいは大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんの戦艦せんかん大和やまとに由来ゆらいする。

ガミラス帝国ていこくによる遊星ゆうせい爆ばく弾だんと呼よばれる惑星わくせい間あいだ小惑星しょうわくせい攻撃こうげきで、地球ちきゅうの海うみが干上ひあがり海底かいていより露出ろしゅつした、沈没ちんぼつした戦艦せんかん大和やまとの残骸ざんがいを元もとに艤装ぎそう、改造かいぞうされ、2199年ねん就役しゅうえき。

元々もともとは選えらばれた人類じんるいと生命せいめい種しゅを乗のせ地球ちきゅうを脱出だっしゅつするための言いわば「ノアの方舟はこぶね」として建造けんぞうされていた。

しかし、イスカンダルからのメッセージ飛来ひらいと波動はどうエンジン設計せっけい図ずの入手にゅうしゅを機きに、地球ちきゅう脱出だっしゅつからイスカンダルへの航海こうかいへと計画けいかくは変更へんこうされた。

2203年ねん戦没せんぼつ。2220年ねん再さい就役しゅうえきしている。

艦かん体たい解説かいせつ

艦かん型がた

大和やまと型がた戦艦せんかんをベースにしたため、水上みずかみ艦艇かんていをそのまま宇宙うちゅうに浮うかべたような外観がいかんを有ゆうしている。

艦かん体たい上部じょうぶ中央ちゅうおうには同艦どうかんの塔とう型がた艦橋かんきょうを改造かいぞうした、上うえ甲板かんぱんから司令塔しれいとうがそびえ、頂いただき上部じょうぶには艦長かんちょう専用せんよう居室きょしつ、その直下ちょっかには艦かんの全ぜん機能きのうを艦長かんちょう以下いか各かく班はんの責任せきにん者しゃが集中しゅうちゅう管理かんりするための第だい一いち艦橋かんきょう、さらに下したに航路こうろ策定さくてい並ならびに航海こうかい管制かんせいに機能きのう特とく化かした第だい二に艦橋かんきょうが収おさまる。艦長かんちょう席せきの椅子いすは、艦長かんちょう室しつから第だい一いち艦橋かんきょうを通とおり第だい二に艦橋かんきょうまで着席ちゃくせきしたまま移動いどう出来できるように設置せっちされた貫通かんつうレールに乗のっている。司令塔しれいとう真下ましたの位置いちに艦かん底そこから突つき出でている第だい三さん艦橋かんきょうは、メインブリッジである第だい一いち艦橋かんきょうのバックアップのためのサブブリッジである。内部ないぶ設備せつびは、重力じゅうりょく下か環境かんきょうで船体せんたいが転覆てんぷくしたような状況じょうきょうを想定そうていした上下じょうげ対称たいしょう構造こうぞうになっている。

主砲しゅほうを始はじめとする各種かくしゅ兵へい装そうは、艦かん体たい上部じょうぶに集中しゅうちゅうしている。大気圏たいきけん内ない航行こうこう時じの安定あんてい保持ほじのため、左右さゆう両りょう舷ふなばたに収納しゅうのう式しきの巨大きょだいなデルタ翼つばさ型がた主翼しゅよく（安定あんてい翼つばさ・可変かへん翼つばさ）を装備そうびしている。

また、着水ちゃくすい・潜水せんすい能力のうりょくを有ゆうしている。

波動はどうエンジン

「波動はどうエンジン」も参照さんしょう

主しゅ機関きかんは、イスカンダルより送おくられた設計せっけい図ずに基もとづき急遽きゅうきょ製造せいぞうされた波動はどうエンジンである。波動はどうエンジンによって、ヤマトはワープ（空間くうかん跳躍ちょうやく）能力のうりょくを備そなえることになり、地球ちきゅうの宇宙船うちゅうせんにとって初はつの外そと宇宙うちゅうにおける長距離ちょうきょりの恒星こうせい間あいだ航行こうこうが可能かのうになった。さらに、波動はどうエンジンから生うみ出だされるエネルギーによって、ヤマトは従来じゅうらいの地球ちきゅう製せい宇宙船うちゅうせんとは一線いっせんを画かくした戦闘せんとう能力のうりょくを得えている。

また、主しゅ機関きかんのほかに補助ほじょエンジンを2基き装備そうびする。これら補助ほじょエンジンは副ふく推進すいしん器きであると同時どうじに、波動はどうエンジンの始動しどうにも使用しようされる。ヤマトは補助ほじょエンジンのみでも通常つうじょう航行こうこうできるが、補助ほじょエンジンのみでのワープはできない。

兵へい装そう

「波動はどう砲ほう」および「ショックカノン」も参照さんしょう

主要しゅよう兵へい装そうは、艦隊かんたい決戦けっせん兵器へいきである艦かん首くび波動はどう砲ほう、主砲しゅほう・副ふく砲ほうとして三さん連装れんそうショックカノン、煙突えんとつミサイル、艦かん首くび・艦かん尾おミサイル、舷側げんそくミサイル、対空たいくう兵へい装そうとしてパルスレーザー砲ほうなど。武器ぶきではないが、艦かん首部しゅぶの両りょう舷ふなばたに各かく1基き装備そうびのロケットアンカーも、敵艦てきかん体たいに打うち込こむなど攻撃こうげきに用もちいることができる。

波動はどう砲ほうは波動はどうエンジンのエネルギーをそのまま利用りようするので、波動はどうエンジンを駆動くどうしていないと使つかえない。また、エネルギー充填じゅうてんに時間じかんがかかり、充填じゅうてん中ちゅうは他たの兵へい装そうも使つかえなくなり無む防備ぼうびになってしまうという欠点けってんがある。波動はどう砲ほう発射はっしゃ後ごは波動はどうエンジンの出力しゅつりょくがゼロになってしまうため、波動はどうエンジン再始動さいしどうのためのエネルギーを蓄たくわえておく必要ひつようもある。そのため、波動はどう砲ほう発射はっしゃ時じには戦闘せんとうに不要ふようとされる艦内かんない照明しょうめいや自動じどう通路つうろ等とうは、全すべて停止ていしさせている。（復活ふっかつ編へんにて解決かいけつ）

波動はどう砲ほう以外いがいの兵へい装そうは補助ほじょエンジン稼働かどうのみで使用しようできるので、波動はどうエンジンが使用しようできない状況じょうきょうでも戦闘せんとう可能かのうである。

艦載かんさい設備せつび

艦かん尾お艦かん底部ていぶにエレベーターを使用しようし立体りったい的てきに格納かくのうすることのできる格納庫かくのうこがある。

艦かん尾おの射出しゃしゅつカタパルト（戦艦せんかん大和やまとの水上すいじょう機き用ようカタパルトと同どう位置いち）からコスモゼロ、艦かん底そこハッチよりブラックタイガー・コスモタイガーII・コスモパルサーなどを発進はっしんさせることができる。艦載かんさい機きの総数そうすうは『復活ふっかつ篇へん』にて初はじめて明あきらかにされたが、それ以前いぜんにも『復活ふっかつ篇へん』での総数そうすうに近ちかい数かずの、50機き以上いじょうを搭載とうさいしていると思おもわれる大だい編隊へんたいが護衛ごえいしている場面ばめんがある。

他たに惑星わくせい探査たんさ用ようの中型ちゅうがた機きコスモハウンド、内火艇ないかていを兼かねた救命きゅうめい艇てい、上陸じょうりく用よう舟艇しゅうてい、中型ちゅうがた雷撃らいげき艇てい、修理しゅうり艇てい、大気圏たいきけん内外ないがい両用りょうよう運搬船うんぱんせん、各種かくしゅ探索たんさく艇てい、円盤えんばん型がた救命きゅうめい機き（イスカンダルでのダイヤモンド大陸たいりく水没すいぼつ時じに出動しゅつどう）など多数たすうの機体きたいを搭載とうさいする。さらにはバルーンダミーのような特殊とくしゅな装備そうび品ひんをも常備じょうびしている。

居住きょじゅう性能せいのう

もともと地球ちきゅう脱出だっしゅつ用ように設計せっけいされていたため、航海こうかいが長距離ちょうきょり・長期間ちょうきかんに及およぶことを想定そうていし、居住きょじゅう性せいは高たかい水準すいじゅんにある。艦内かんないには人工じんこう重力じゅうりょくが働はたらき地上ちじょうと同おなじく行動こうどうできる。この人工じんこう環境かんきょうに乗員じょういん100余よ名めいが居住きょじゅうしている。

艦長かんちょうは艦橋かんきょう頂いただき上部じょうぶの専用せんよう個室こしつ、各かく班はんの班長はんちょうクラスの乗組のりくみ員いんには専用せんよう個室こしつが与あたえられている。一般いっぱんの乗組のりくみ員いんは寝ね棚たな形式けいしきの共同きょうどうの相部屋あいべやである。直ちょく掩艦載かんさい機き隊たい（ブラックタイガー隊たい）の戦闘せんとう員いん専用せんようの居住きょじゅうブロックは格納庫かくのうこに隣接りんせつしており、緊急きんきゅう事態じたいにも迅速じんそくに対応たいおうできるようになっている。

乗員じょういん福利ふくり施設しせつとして、士官しかん食堂しょくどうや自動じどう配膳はいぜんの一般いっぱん食堂しょくどう（ヤマト亭てい）、ジムを備そなえた体育館たいいくかん、レクリエーション施設しせつと精神せいしん医療いりょう施設しせつを兼かねるイメージ投影とうえいルームや冷凍れいとう睡眠すいみん装置そうち、さらにスナック（スナックヤマト）まである。大だい工場こうじょう直上ちょくじょうの居住きょじゅうブロックに2階かいぶち抜ぬきの映画えいが鑑賞かんしょう室しつや男女だんじょ別べつの大だい浴場よくじょうも設定せっていされていたが本編ほんぺんで描えがかれることはなかった。

艦内かんない通路つうろはゆるいカーブを描えがいており、床ゆかはオートウォークとなっている。

生産せいさん設備せつび

自前じまえの艦内かんない工場こうじょうを備そなえ、艦かん体たい維持いじ管理かんり部品ぶひんや艦載かんさい機きを含ふくめたミサイルなどの消耗しょうもう系けいの兵器へいき弾薬だんやくの生産せいさん能力のうりょくを持もつ。

食糧しょくりょうに関かんしても緑みどり黄き野菜やさいを自給じきゅうするヤマト農園のうえんで、ある程度ていどは自給自足じきゅうじそく可能かのうで、農園のうえんで生産せいさんする野菜やさいや果物くだものの他ほかにも人造じんぞうタンパク質たんぱくしつから肉類にくるいも合成ごうせいされ、糖分とうぶんなどの栄養素えいようそも植物しょくぶつからとっている。閉鎖へいさ的てきな人工じんこう環境かんきょうを作つくっていると言いえるが、完全かんぜんではなく劇げき中ちゅうではビーメラ星ぼしで生鮮せいせん食料しょくりょう品ひんになる植物しょくぶつの採取さいしゅを行おこなう描写びょうしゃもある。

乗組のりくみ員いん

『ヤマト』では総そう乗組のりくみ員数いんずうは114名めいとなっている。同どう作さくにおける生存せいぞん者しゃは67名めい、戦没せんぼつ者ものは47名めい。この設定せっていは1977年ねん公開こうかいの劇場げきじょう版ばん『ヤマト』ラストシーンに出だされた数値すうちである。同どう作さく第だい10話わで、複数ふくすうの女性じょせい乗組のりくみ員いんの姿すがたが見みられるが、その後姿うしろすがたが見みられなくなり、その後ご、『永遠えいえんに』での真田さなだ澪みお（サーシャ）まで、森もり雪ゆき以外いがいの女性じょせい乗組のりくみ員いんは登場とうじょうしない。

『ヤマト2』の生存せいぞん者しゃは19名めい、戦没せんぼつ者しゃは96名めい。計算けいさんすると生存せいぞん者しゃと戦没せんぼつ者しゃを合あわせた総数そうすうが115名めいとなるが、この戦没せんぼつ者しゃの中なかには斉藤さいとう始はじめもしくはテレサも含ふくまれていて、ヤマトの総員そういんは前ぜん戦役せんえき時じと同様どうように114名めいである。

『新あらたなる旅立たびだち』では、新人しんじん乗組のりくみ員いん代表だいひょうたちの報告ほうこくから、少すくなくとも総勢そうぜい113名めい（朝日あさひソノラマ版ばんの小説しょうせつでは130名めい）の宇宙うちゅう戦士せんし訓練くんれん学校がっこう卒業生そつぎょうせいが、卒業そつぎょう直後ちょくごの実践じっせん訓練くんれんおよび修復しゅうふく後ごのヤマトのテスト航海こうかいへの参加さんかという形かたちで補充ほじゅうされている。これにより、2度目どめのイスカンダルへの航海こうかいは132名めい以上いじょうで行おこなわれている。

『ヤマトIII』では、新人しんじん隊員たいいん40名めいが乗のり込こんでいる（新人しんじん隊員たいいんのほか、輸送ゆそう船せん機関きかん長ちょうだった赤城あかぎ大だい六ろくの様ように他たの艦船かんせんからの転属てんぞく者しゃも乗のり込こんでいる）。当初とうしょは、京塚きょうづかミヤコを始はじめとする女性じょせい乗組のりくみ員いんを乗艦じょうかんさせていたが、第だい9話わのラストで星ほし間あいだ戦争せんそうに巻まき込こまれる危険きけん性せいが高たかまってきたという理由りゆうにより、森もり雪ゆき以外いがいの女性じょせい乗組のりくみ員いんを早々そうそうに地球ちきゅうへと帰還きかんさせている。

『復活ふっかつ篇へん』では、搭乗とうじょう人員じんいんの人数にんずうは不明ふめいであるが、艦かん医いの佐々木ささき美晴よしはる、折原おりはら真帆まほ以下いかの電算でんさん室しつスタッフといった女性じょせい乗組のりくみ員いんが多数たすう搭乗とうじょうしている。

艦内かんない組織そしき

艦内かんないの基本きほん的てきな組織そしきとして、艦長かんちょう以下いか、班はんとその配下はいかの科かにより構成こうせいされる。乗組のりくみ員いんの隊員たいいん服ふくは班はんごとに6パターンの色分いろわけがある。

『ヤマト』から『完結かんけつ編へん』までのユニフォームは、襟えりの色いろで階級かいきゅうが分わかるようになっており、班長はんちょうクラスは襟えりが矢印やじるしマークと同色どうしょくで、以下いかは襟えりが白しろである（例外れいがいとして、『ヤマト』テレビシリーズ初期しょきのユニフォームに班長はんちょう、隊員たいいんに関係かんけいなく襟えりが矢印やじるしと同色どうしょくであったことと、『ヤマトIII』では旧来きゅうらいの乗組のりくみ員いんは矢印やじるしと襟えりが同色どうしょく、新しん乗組のりくみ員いんはその襟えりに斜ななめの白線はくせんが入はいっている）。

『復活ふっかつ篇へん』のユニフォームは両りょう袖そでに階級かいきゅうが解ほどけるマークが付ついており、大村おおむら、徳川とくがわは長方形ちょうほうけいマークが2本ほんに逆ぎゃく三角形さんかっけいが1個いっこ、2人ふたり以外いがいの第だい一いち艦橋かんきょうスタッフ及および佐々木ささき、天馬てんま兄弟きょうだいは長方形ちょうほうけいマークが1本ほんに逆ぎゃく三角形さんかっけい1個いっこ、一般いっぱん隊員たいいんは逆ぎゃく三角形さんかっけい1個いっこである。

艦長かんちょうが指揮しき不能ふのう、もしくは不在ふざいの場合ばあいは艦長かんちょう代理だいりが艦かんの指揮しきを執とっている。その後ご、『ヤマトIII』副長ふくちょう職しょくが新設しんせつされ、真田さなだ志郎しろう・島しま大介だいすけがそれぞれの職務しょくむと兼務けんむ、『復活ふっかつ篇へん』では副ふく艦長かんちょう職しょくが定さだめられて、大村おおむら耕作こうさくが就任しゅうにんしている。

部署ぶしょ

• 戦闘せんとう班はん - 艦かんの戦闘せんとう全般ぜんぱんを統括とうかつする部署ぶしょ。
  • 砲術ほうじゅつ科か - 主砲しゅほうほか、火器かき管制かんせいを担当たんとうする。隊員たいいん服ふくは白地しろじに赤あか矢印やじるし。
  • 飛行ひこう科か - 艦載かんさい機きの運用うんようを担当たんとうする。隊員たいいん服ふくは黒地くろじに黄色おうしょく矢印やじるし。
• 航海こうかい班はん - 艦かんの航海こうかい全般ぜんぱんを統括とうかつする部署ぶしょ。
  • 航海こうかい科か - 艦かんの操舵そうだの他ほか、航路こうろの分析ぶんせきや航路こうろ図ずの作成さくせいなどを担当たんとうする。隊員たいいん服ふくは白地しろじに緑みどり矢印やじるし。なお、操舵そうだ士し（＝島しま大介だいすけ）の上位じょういにいるはずの「航海こうかい士し」は登場とうじょうしたことがない。
  • 通信つうしん科か - 通信つうしん管制かんせいや暗号あんごうの解読かいどくなどを担当たんとうする。隊員たいいん服ふくは黄色おうしょく地ちに黒くろ矢印やじるし。
• 工作こうさく班はん - 機関きかん関連かんれんを除のぞく艦かんの補修ほしゅう・整備せいび、新しん装備そうびの研究けんきゅう・開発かいはつなどを行おこなう部署ぶしょ。隊員たいいん服ふくは白地しろじに青あお矢印やじるし。
• 機関きかん班はん - 機関きかんの運用うんようと補修ほしゅう・整備せいびを担当たんとうする部署ぶしょ。隊員たいいん服ふくは白地しろじにオレンジ矢印やじるし。
• 生活せいかつ班はん - 艦内かんないの衣食住いしょくじゅう全般ぜんぱんを統括とうかつする部署ぶしょ。
  • 分析ぶんせき科か - 未知みちの惑星わくせいの調査ちょうさなどを行おこなう。また、レーダーを担当たんとうする。
  • 調理ちょうり部ぶ→炊事すいじ科か - 通常つうじょうの食堂しょくどうの食事しょくじや戦闘せんとう配はい食しょくなどを作つくる。また、精製せいせい食糧しょくりょうの管理かんりや、農園のうえんでの野菜やさいの栽培さいばいなども行おこなう。隊員たいいん服ふくは水色みずいろ地ちに白しろ矢印やじるし→黄色おうしょく地ちに黒くろ矢印やじるし。
  • 医療いりょう部ぶ→医療いりょう・衛生えいせい科か - 医療いりょうや衛生えいせい管理かんりを担当たんとうする。服装ふくそうは白地しろじに赤あかライン及および赤十字せきじゅうじ。
  • 特殊とくしゅ医療いりょう科か - 捕虜ほりょの尋問じんもんなどを行おこなう。『ヤマト2』にのみ登場とうじょう。
• 電算でんさん室しつ - 『復活ふっかつ篇へん』で新あらたに設もうけられた部署ぶしょ。索敵さくてき・分析ぶんせき・航路こうろ探査たんさなど、電算でんさん関連かんれん全般ぜんぱんを取とり扱あつかう。隊員たいいん服ふくはチーフが白地しろじに黒くろライン、他たは黄色おうしょく地ちに黒くろライン。

各部かくぶ責任せきにん者しゃ

• 艦長かんちょう：沖田おきた十三じゅうざ→山南さんなん（土方ひじかた〈『さらば』のみ〉）→古代こだい進すすむ（戦闘せんとう班長はんちょうと兼任けんにん）→沖田おきた十三じゅうざ→古代こだい進すすむ
• 副長ふくちょう：真田さなだ志郎しろう（工作こうさく班長はんちょうと兼任けんにん）・島しま大介だいすけ（航海こうかい長ちょうと兼任けんにん）
• 副ふく艦長かんちょう：大村おおむら耕作こうさく
• 艦長かんちょう代理だいり：古代こだい進すすむ（戦闘せんとう班長はんちょうと兼任けんにん）
• 戦闘せんとう班はん - 戦闘せんとう班長はんちょう：古代こだい進すすむ→上条かみじょう了りょう
  • 砲術ほうじゅつ科か - 砲術ほうじゅつ長ちょう：南部なんぶ康雄やすお→郷田ごうだ実みのる
  • 飛行ひこう科か - 航空こうくう隊長たいちょう：加藤かとう三郎さぶろう→加藤かとう四郎しろう→小林こばやし淳あつし（航海こうかい長ちょうを兼任けんにん）
• 航海こうかい班はん - 航海こうかい長ちょう：島しま大介だいすけ→小林こばやし淳あつし
  • 航海こうかい科か - 航路こうろ探査たんさ・操艦そうかん補佐ほさ：太田おおた健二郎けんじろう→桜井さくらい洋一よういち
  • 通信つうしん科か - 通信つうしん長ちょう：相原あいはら義一ぎいち→中西なかにし良平りょうへい
• 工作こうさく班はん - 工作こうさく班長はんちょう：真田さなだ志郎しろう→木下きのした三郎さぶろう
• 機関きかん班はん - 機関きかん長ちょう：徳川とくがわ彦左衛門ひこざえもん→山崎やまざき奨すすむ→徳川とくがわ太助たすけ
• 生活せいかつ班はん - 生活せいかつ班長はんちょう：森もり雪ゆき
  • 調理ちょうり部ぶ→炊事すいじ科か - コック長こっくちょう：K・新谷しんたに→チーフ：幕まく之の内うち勉つとむ
  • 医療いりょう部ぶ→医療いりょう・衛生えいせい科か - 艦かん医い：佐渡さど酒造しゅぞう→佐々木ささき美晴よしはる（飛行ひこう科かと兼任けんにん）
    • 特殊とくしゅ医療いりょう科か - 尋問じんもん官かん：山田やまだ安彦やすひこ
• 電算でんさん室しつ - チーフナビゲーター：折原おりはら真帆まほ

これらの基本きほん設定せっていが確定かくていしたのは『さらば』以降いこうである。

諸しょ元もと

全長ぜんちょう	265.8 m 280 m（『復活ふっかつ編へん』）
全幅ぜんぷく	34.6 m（『復活ふっかつ篇へん』では全幅ぜんぷくが大幅おおはばに広ひろくなっている）
全ぜん高こう	77.0 m
基準きじゅん排水はいすい量りょう	62,000 t
最大さいだい速力そくりょく （通常つうじょう航行こうこう時じ）	光速こうそくの99.9%
乗員じょういん	114名めい（『ヤマト』）
主おも機き	波動はどうエンジン×1基き（『ヤマト』〜『完結かんけつ編へん』）→6連れん波動はどうエンジン×1基き（『復活ふっかつ篇へん』）
補ほ機き	補助ほじょエンジン×2基き
兵へい装そう	艦かん首くび波動はどう砲ほう×1門もん（『ヤマト』〜『完結かんけつ編へん』）→6連れんトランジッション波動はどう砲ほう×1門もん（『復活ふっかつ篇へん』） 主砲しゅほう：48cm[46cm]三さん連装れんそう衝撃しょうげき砲ほう（正式せいしき名称めいしょう「3連装れんそう48糎せんちめーとる衝撃波しょうげきは砲ほう」、通称つうしょう「ショックカノン」）3基き 副ふく砲ほう：20cm[15cm]三さん連装れんそう衝撃しょうげき砲ほう（ショックカノン）2基き 煙突えんとつミサイル×8セル（再さい装填そうてん可か） 艦かん首くびミサイル（魚雷ぎょらい、迎撃げいげきミサイル）発射はっしゃ管かん×3門もん×2、後部こうぶ同どう×3門もん×2（『復活ふっかつ篇へん』で使用しよう弾頭だんとうにバリアミサイルの追加ついか） 舷側げんそくミサイル発射はっしゃ管かん×8門もん×2（『ヤマト』では敵てきミサイルを防ふせぐ粘液ねんえきミサイルを発射はっしゃ。『復活ふっかつ篇へん』でバリアミサイルが追加ついかされている） 連装れんそう対空たいくうパルスレーザー砲ほう多数たすう 3連装れんそう対空たいくうパルスレーザー砲ほう小数しょうすう 4連装れんそう対空たいくうパルスレーザー砲ほう多数たすう 側面そくめん機雷きらい投射とうしゃ機き 波動はどう爆雷ばくらい投射とうしゃ機き 艦かん底部ていぶ垂直すいちょく投下とうか爆雷ばくらい（PSゲームシリーズのみ）
艦載かんさい機き・艦載かんさい艇てい	コスモゼロ（『ヤマト』『ヤマト2』『新あらたなる旅立たびだち』『完結かんけつ編へん』）→コスモゼロ21（『復活ふっかつ篇へん』） ブラックタイガー（『ヤマト』）→コスモタイガーII（『さらば』〜『完結かんけつ編へん』）→コスモパルサー（『復活ふっかつ篇へん』） シームレス戦闘せんとう機き（『ヤマト』） コスモパルサー重じゅう爆撃ばくげき機き「彩雲さいうん」（『復活ふっかつ篇へん』） コスモハウンド（『ヤマトIII』『完結かんけつ編へん』） 救命きゅうめい艇てい（『さらば』『ヤマト2』『新あらたなる旅立たびだち』『ヤマトIII』） 上陸じょうりく用よう舟艇しゅうてい（『ヤマト2』『永遠えいえんに』『ヤマトIII』） 中型ちゅうがた雷撃らいげき艇てい（『ヤマト2』） 修理しゅうり艇てい（『ヤマト』『ヤマトIII』） 大気圏たいきけん内外ないがい両用りょうよう運搬船うんぱんせん（『ヤマト』） 100式しき探索たんさく艇てい（『ヤマト』） 特殊とくしゅ探索たんさく艇てい（『ヤマト』『ヤマトIII』） 円盤えんばん型がた救命きゅうめい機き（『ヤマト』第だい25話わのみ） 特務とくむ艇てい（特殊とくしゅ攻撃こうげき艦かん・重じゅう攻撃こうげき艇てい） / 突撃とつげき揚陸ようりく艇てい「信濃しなの」（『復活ふっかつ篇へん』）
特殊とくしゅ装備そうび	バルーンダミー（『ヤマト』『ヤマトIII』）

本ほん艦かんのサイズデータについて

上記じょうきのデータは、『ヤマト』放送ほうそう当時とうじの製作せいさく会社かいしゃオフィスアカデミーが1978年ねんに公式こうしき資料集しりょうしゅう・豪華ごうか本ほん『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト全ぜん記録きろく集しゅう』を出版しゅっぱんした際さいに固定こていされたもので、それ以前いぜんはヤマトの大おおきさに関かんしては、おおむね300メートル以上いじょうといった取とり決きめしかされていなかった。そのため、『ヤマト』放送ほうそう当時とうじの設定せってい資料しりょうを見みると、全長ぜんちょうが263メートル、300メートル、330メートルなどとかなり曖昧あいまいである。なお、ベースとなった戦艦せんかん「大和やまと」は、全長ぜんちょう263メートルであった。特とくに司令塔しれいとうをはじめとする上うえ構は旧きゅう「大和やまと」の残骸ざんがいが“脱皮だっぴ”するという描写びょうしゃで劇げき中ちゅう登場とうじょうするため、実物じつぶつの「大和やまと」よりも大おおきくはなりえず、ケイブンシャ『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト大だい百科ひゃっか』等ひとしに掲載けいさいされた「大和やまと」「ヤマト」新旧しんきゅう比較ひかく図ずも、両者りょうしゃの全長ぜんちょう、全幅ぜんぷくは同どう寸すんとして描えがかれている。

松本まつもと零れい士しは講演こうえん会かいでのファンからの全長ぜんちょうに関かんする質問しつもんに対たいし、「戦艦せんかん大和やまとよりも30メートル程度ていど長ながい、ロケットノズルが付ついている分ぶん長ながくなっている、主砲しゅほうと艦橋かんきょうの位置いちは大和やまとと同おなじ場所ばしょにある」と答こたえている。

大和やまととヤマトを同おなじ大おおきさの絵えで並ならべてみると、艦橋かんきょうは大和やまとよりも後方こうほうに位置いちしており、艦橋かんきょうの位置いちが変かわっていないとすると、前ぜん部分ぶぶんが延のびていることになる。 本ほん作さくが作成さくせいされた後のちの1985年ねんに行おこなわれた潜水せんすい調査ちょうさで判明はんめいした現実げんじつ世界せかいの海底かいていに眠ねむる大和やまとの艦橋かんきょうは本来ほんらいの位置いちから外はずれて艦かん首くびに踏ふまれており、劇げき中ちゅうのように立たっている形かたちではない（艦かん体たいも内部ないぶ爆発ばくはつによって前後ぜんごに分断ぶんだんしており、後部こうぶは転覆てんぷくしている）。 沈没ちんぼつ状じょう況きょうは位置いち以外いがいはこの潜水せんすい調査ちょうさまでほぼ不明ふめいの状態じょうたいだった。

さらに上記じょうきの諸しょ元もとは現実げんじつ的てきにシミュレーションした場合ばあいに矛盾むじゅんが生しょうじる。特とくに、以下いかの3点てんは制作せいさく者しゃ側がわも矛盾むじゅんを承知しょうちの上うえでの演出えんしゅつであり、設定せってい書しょに矛盾むじゅん点てんとして明記めいきされている。

1. 設定せっていされたサイズでは、艦載かんさい機きは数すう機きしか格納かくのうできない。
2. 第だい一いち艦橋かんきょう内部ないぶが、設定せっていから導みちびかれるサイズに比くらべて広ひろすぎる。
3. 船ふねの形かたちからロケット型がたに絞しぼられる艦かん尾おの形状けいじょうは、立体りったい化かすると矛盾むじゅんが生しょうじる。

以上いじょうの点てんを無理むりなく収おさめるサイズに設定せっていすると、ヤマトの全長ぜんちょうは500メートルから700メートルぐらいが妥当だとうとなる（劇げき中ちゅうでは40機き以上いじょうの艦載かんさい機きを搭載とうさいしていたため）。

艦内かんないの広ひろさの描写びょうしゃに関かんしては一定いっていの法則ほうそくがあり、実際じっさいの寸法すんぽうに対たいして2倍ばいの広ひろさで描えがくという「倍ばい寸法すんぽう」での表現ひょうげんでされている。しかし、舷側げんそく展望てんぼう室しつなどの一部いちぶの区画くかくは、担当たんとうしたデザイナーの違ちがい等とうの原因げんいんにより、倍ばい寸法すんぽう以上いじょうに広ひろく描写びょうしゃされてしまっている。また、艦橋かんきょう構造こうぞう物ぶつ両りょう舷ふなばたに装備そうびされたレーダー（旧きゅう21号ごう電でん探さがせ、コスモレーダー）は、「大和やまと」では計けい2枚まい、「ヤマト」では4枚まいである。故ゆえに艦かん体たいや艦橋かんきょう構造こうぞう物ぶつの寸法すんぽう設定せっていを拡大かくだいしても「大和やまと」残骸ざんがいに「ヤマト」は収おさまりえない。なお、リメイク作品さくひんである『2199』においては大和やまとの改造かいぞうではなく新造しんぞとし、また艤装ぎそうも大和やまとの残骸ざんがいを「模もした」ものとなったため残骸ざんがいに収おさめる必要ひつよう性せいは無なくなった。

劇げき中ちゅうでの描写びょうしゃ・変遷へんせん

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト

戦艦せんかん大和やまとの艦かん体たいを改造かいぞうして、宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトとして生うまれ変かわり、地球ちきゅうを救すくうための放射能ほうしゃのう除去じょきょ装置そうちを受うけ取とりに、イスカンダルまで旅たびをする。

航海こうかい途上とじょう、敵てきの攻撃こうげきを受うけながら艦かん体たい修理しゅうりを続つづけられるようにするため、真田さなだ志郎しろうの発案はつあんによる「アステロイドシップ計画けいかく」が採用さいようされている。これは小惑星しょうわくせいに反はん重力じゅうりょく感応かんおう器きを打うち込こみ、ヤマトに引ひき寄よせて装着そうちゃくして擬装ぎそうする（アステロイドシップ）とともに、攻撃こうげきを受うけた場合ばあいに感応かんおう器きを操作そうさして小惑星しょうわくせい群ぐんを艦かん体たいの周囲しゅういに回転かいてんさせ（アステロイドリング）、敵てきの攻撃こうげきに対たいする盾たてとして利用りようするというものである。なお、ヤマトの初期しょき企画きかく案あんに「小惑星しょうわくせい（岩いわ）にエンジンや武装ぶそうや艦橋かんきょうなどを艤装ぎそうし、そのまま船ふねにしてしまう」という奇抜きばつなアイディアがあり、アステロイドシップはその名残なごりである。

第だい26話わでは、真田さなだが密ひそかに開発かいはつしていた追加ついか装備そうびである、敵てきの光学こうがく兵器へいきやエネルギー兵器へいきを反射はんしゃさせる特殊とくしゅな防御ぼうぎょ装備そうび「空間くうかん磁力じりょくメッキ」が使用しようされる。

さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち

防衛ぼうえい軍ぐん上層じょうそう部ぶの意向いこうにより、廃はい艦かん処分しょぶんのうえで記念きねん艦かんとして残のこされることが決定けっていしたが、防衛ぼうえい軍ぐんに反発はんぱつした旧きゅうヤマト乗組のりくみ員いんにより無断むだん発進はっしんする。その後ご、テレザート星ぼしにおいてテレサから白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこくの存在そんざいを教おしえられ、地球ちきゅうに戻もどって白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこく軍ぐんと戦たたかい、最期さいごはテレサとともに敵てきの超ちょう巨きょ大戦たいせん艦かんと刺さし違ちがえる。

本ほん作さくでは、改修かいしゅうは特とくにされていない。しかし、第だい一いち艦橋かんきょうのレーダーが、1つから左右さゆうに2つ並ならんだ形状けいじょうになっているという変更へんこう点てんがある。『新あらたなる旅立たびだち』まではこの形状けいじょうとなっていた。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2

劇げき中ちゅう描写びょうしゃは『さらば』とほぼ同おなじだが、最後さいごはテレサ1人にんが犠牲ぎせいとなり、ヤマトは地球ちきゅうへと生還せいかんする。

本ほん作さくでは、改修かいしゅうが行おこなわれている。当初とうしょの計画けいかくでは最さい新鋭しんえい戦艦せんかんアンドロメダ同様どうよう、自動じどう制御せいぎょ方式ほうしきが導入どうにゅうされることになっていたが、無断むだん出撃しゅつげきしたために導入どうにゅうされずに終おわる。その他たの改良かいりょうは、真田さなだ志郎しろうや徳川とくがわ彦左衛門ひこざえもんの尽力じんりょくにより、計画けいかく通どおりに行おこなわれている。波動はどうエンジンが改造かいぞうが施ほどこされコンパクトになり、空あいたスペースを利用りようして中型ちゅうがた雷撃らいげき艇ていを搭載とうさいしている。波動はどう砲ほう発射はっしゃ後ごのエネルギー回復かいふく力りょくも強化きょうかされた。主砲しゅほうにも改良かいりょうが加くわえられ、射程しゃてい距離きょりが長距離ちょうきょりで10宇宙うちゅうキロまで延伸えんしんされている。また、新しん装備そうびとして、艦かん首くび下部かぶのバルバス・バウ内部ないぶには、探査たんさ対象たいしょう空間くうかん内ないで過去かこに起おこった現象げんしょうをトレースして映像えいぞう化かすることができる「タイムレーダー」が装備そうびされた。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 新あらたなる旅立たびだち

白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこく戦せんでの損傷そんしょうが短期間たんきかんで修復しゅうふくされているが、特とくに改修かいしゅうはされておらず、『ヤマト2』終了しゅうりょう時点じてんのままである。新あらたな人員じんいんを迎むかえ、練習れんしゅう戦艦せんかん（訓練くんれん艦かん）としての任務にんむを与あたえられている。デスラーよりメッセージで知しらされたイスカンダルの危機ききから、スターシャと古代こだい守もりを救すくうため、暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくのマゼラン方面ほうめん軍ぐんと交戦こうせんする。

ヤマトよ永遠えいえんに

西暦せいれき2202年ねん、地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん司令しれい長官ちょうかんの命令めいれいにより、真田さなだの主導しゅどうで、小惑星しょうわくせいイカロスで密ひそかに大だい改修かいしゅうを受うけていた。そして、占領せんりょうされた地球ちきゅうを救すくうため、暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこくと交戦こうせんする。

本ほん作さくでは、近代きんだい化かのために大だい改装かいそうされ、性能せいのう上じょうは第だい一線いっせん級きゅうの戦力せんりょくとなっている。新生しんせいヤマトを象徴しょうちょう化かするように、艦かん首くび上部じょうぶと艦かん体側たいそく面めん、第だい二に砲塔ほうとう上面うわつらに錨いかりマークと、各かく主砲しゅほうの砲身ほうしんに参戦さんせん章あきらのペイントが施ほどこされている。

本ほん作さくでは、艦内かんないの各部かくぶ設定せっていデザインも新規しんきに描えがき起おこされている。大だい作戦さくせん室しつは拡大かくだい改装かいそうされ、中央ちゅうおうコンピューター室しつとなった。また、第だい二に艦橋かんきょうや第だい三さん艦橋かんきょうの内部ないぶ、主砲しゅほう発射はっしゃ室しつや格納庫かくのうこなどの艦内かんないも、大幅おおはばに内装ないそうが一新いっしんされている。

波動はどうエンジンは大幅おおはばにパワーアップ。また、増幅ぞうふく装置そうち「スーパーチャージャー」を備そなえたことで、連続れんぞくワープ（超ちょう長距離ちょうきょりワープ）の使用しようが可能かのうとなった。

波動はどう砲ほうの威力いりょくは格段かくだんに向上こうじょうして短時間たんじかんのインターバルをおいての連続れんぞく発射はっしゃが可能かのうとなり、波動はどう砲ほう発射はっしゃ室しつが改装かいそうされて発射はっしゃ時じの艦内かんない電力でんりょく供給きょうきゅう停止ていし措置そちも不要ふようとなった。主砲しゅほうはエネルギーチャージ式しきからエネルギーカートリッジ式しきに改良かいりょうされている。また、カートリッジ化かに伴ともないオプション弾だんの使用しようが可能かのうになり、カートリッジに波動はどうエネルギーを充填じゅうてんした「波動はどうカートリッジ弾だん」が開発かいはつされている。

そのほかにも、波動はどうエネルギーを充填じゅうてんした新型しんがた爆雷ばくらい「波動はどう爆雷ばくらい」や、タイムレーダーを撤去てっきょした後のちにハッチを設もうけ、高こう精度せいどセンサーである「三さん次元じげんセンサー」が装備そうびされている。第だい二に艦橋かんきょう下部かぶに全ぜん周囲しゅういモニターを用もちいた天体てんたい観測かんそくラボ「全ぜん天球てんきゅうレーダー室しつ」を設置せっちしている。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII

23世紀せいき初頭しょとう、太陽たいようの異常いじょうにより絶滅ぜつめつまで1年ねんに迫せまった人類じんるいを救すくうため、第だい2の地球ちきゅうとなりうる移住いじゅう可能かのう惑星わくせいを探さがす航海こうかいに出でる。途中とちゅう、星ほし間あいだ戦争せんそうに巻まき込こまれるも、シャルバート星ぼしで譲ゆずり受うけた「ハイドロコスモジェン砲ほう」によって、太陽たいようを正常せいじょう化かして地球ちきゅうを救すくう。

本ほん作さくでは、第だい2の地球ちきゅう探さがしという任務にんむに見合みあった改装かいそうが施ほどこされているが、外観がいかん上じょうのデザインの変更へんこう点てんは特とくにない。舷側げんそくにコスモハウンド発進はっしん口こうが追加ついかされている。第だい15話わでは、対たい次元じげん潜航せんこう艇てい用ようとして、亜あ空間くうかんソナーが作成さくせいされ、応急おうきゅう改造かいぞうで三さん次元じげんセンサー部ぶのセンサーそのものへ取とり付つけされた。また、第だい25話わではハイドロコスモジェン砲ほうが、上うえ甲板かんぱん（自動じどう航法こうほう装置そうち室しつ）へ取とり付つけられている。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつ編へん

西暦せいれき2203年ねん、水みず惑星わくせいアクエリアスによる地球ちきゅう水没すいぼつの危機ききを避さけるため、アクエリアスのワープ阻止そしに出撃しゅつげきする。最終さいしゅう的てきにアクエリアスのワープを食くい止とめることはできず、最後さいごの手段しゅだんとして、自爆じばくによってアクエリアスから地球ちきゅうへ伸のびる水柱みずばしらを断たち切きる。

本ほん作さくでは、艦かん首くび上部じょうぶと艦かん体側たいそく面めんの錨いかりマークは消去しょうきょされ、主砲しゅほうへの参戦さんせん章あきら（帯おびの数かずは3本ほんから変更へんこうなし）のみのペイントとなっている。

新あらたに射撃しゃげき管制かんせいシステムが装備そうびされた。それに伴ともない、第だい一いち艦橋かんきょう上部じょうぶに射撃しゃげき管制かんせい用ようレーダーが追加ついかされ、第だい二に艦橋かんきょう側面そくめんにも指向しこう性せいアンテナが設置せっちされている。第だい二に艦橋かんきょうや第だい三さん艦橋かんきょうの内部ないぶ、主砲しゅほう発射はっしゃ室しつや格納庫かくのうこなども、再度さいど内装ないそうがリニューアルされた。

対空たいくう用ようのオプション弾だん『コスモ三さん式しき弾だん』を存在そんざいする、波動はどうカートリッジとほほ同おなじ大おおきさ、側面そくめんミサイル発射はっしゃ管かんより発射はっしゃ、弾頭だんとうは空中くうちゅうで爆発ばくはつして内部ないぶから多量たりょうの小しょう爆ばく弾だんが出でる、劇げき中ちゅうには未み登場とうじょうである。前部ぜんぶ上じょう甲板かんぱんに、「探査たんさ衛星えいせい発射はっしゃ用ようカプセルミサイル打うち上あげランチャー」（4連れん）も新設しんせつされている。

中盤ちゅうばんでは、ディンギル帝国ていこくの「ハイパー放射ほうしゃミサイル」に対たいする防御ぼうぎょ装備そうびとして「対たいハイパー放射ほうしゃミサイル艦かん首くびビーム砲ほう」が、三さん次元じげんセンサーの代かわりに艦かん首くび下部かぶに設置せっちされる。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 復活ふっかつ篇へん

西暦せいれき2220年ねん、対たいディンギル帝国ていこく戦役せんえき時じのアクエリアスの水柱みずばしらを断たち切きるために自沈じちんした後のちに修復しゅうふくと大だい改装かいそうが行おこなわれ、第だい3次じ移民いみん船団せんだん護衛ごえい艦隊かんたい旗艦きかんとして再さい就役しゅうえき。『永遠えいえんに』と同様どうように艦かん首くび上部じょうぶと艦かん体側たいそく面めんに錨いかりマークのペイントが施ほどこされているが、第だい二に砲塔ほうとう上面うわつらには無ない。また、主砲しゅほうの3本ほん帯たいの参戦さんせん章しょうはなくなっているほか、艦内かんない設備せつびも大幅おおはばに改変かいへんされた。全長ぜんちょうは280メートルに延長えんちょうされ、全幅ぜんぷくも大幅おおはばに広ひろげられた。

艦かん幅はばが広ひろくなって格納庫かくのうこスペースが劇的げきてきに拡大かくだいし、搭載とうさい艦載かんさい機きは60機きに増加ぞうかし、艦かん底そこハッチは2基きに増設ぞうせつされている。艦載かんさい機きは2220年ねんの主力しゅりょく機きであるコスモパルサーと同どう重じゅう爆撃ばくげき機き（重じゅう爆ばく機き）仕様しようとコスモゼロ21へと更新こうしんされ、艦かん首くび底部ていぶには突撃とつげき揚陸ようりく艇ていの「信濃しなの」を格納かくのう可能かのうとなった。

第だい三さん艦橋かんきょうは大型おおがた化かされ、電算でんさん室しつが設もうけられている。

波動はどうエンジンは、波動はどう炉ろ心しんが6連れん大だい炉心ろしん1基きに増設ぞうせつされ、波動はどう砲ほうも6連射れんしゃが可能かのうとなったが、発射はっしゃ前まえの充填じゅうてん時じと発射はっしゃ後ごの再さい充填じゅうてんに時間じかんがかかるという弱点じゃくてんも生うまれている。

主砲しゅほうがエネルギーカートリッジ式しきから、建造けんぞう当時とうじ初期しょきのエネルギーチャージ式しきに改装かいそうされ、主砲しゅほう発射はっしゃ室しつ内ないの要員よういんも再ふたたび3名めいになっている。また、艦かん首くび・艦かん尾お・舷側げんそくミサイルの使用しよう弾頭だんとうに、バリアミサイルが追加ついかされている。

リメイクアニメ

『ヤマト』のリメイク作品さくひんである『2199』を初はつ作さくとする本ほんシリーズでは、原作げんさくアニメにおける矛盾むじゅん点てん（#本ほん艦かんのサイズデータについておよび#こぼれ話ばなしを参照さんしょう）を解消かいしょうするため、ヤマトの設定せっていも再さい構築こうちくされている。

具体ぐたい的てきには艦かん体たいサイズが大おおきくなり、乗員じょういんも大幅おおはばに増加ぞうかしている。設定せってい制作せいさくでは、第だい一いち艦橋かんきょうが旧作きゅうさくに近ちかい形かたちで見みせられるサイズから逆算ぎゃくさんして全長ぜんちょうを決きめ、実寸じっすんに合あうよう内部ないぶ構造こうぞうなどを決きめていった。また、建造けんぞう工程こうていも戦艦せんかん大和やまとの残骸ざんがいからの直接ちょくせつ改造かいぞうから、戦艦せんかん大和やまとの残骸ざんがいを模もした艤装ぎそうを施ほどこしたうえでの新造しんぞうに変更へんこうされている。

メカニカルデザインは玉たま盛もり順一じゅんいち朗ろうが担当たんとう。艦内かんないのデザインは高倉たかくら武史たけしや山根やまね公利きみとしなどが主おもに担当たんとうしている。

概要がいよう（リメイクアニメ）

恒星こうせい間あいだ航行こうこう用よう超弩級ちょうどきゅう宇宙うちゅう戦艦せんかん。識別しきべつ番号ばんごうは「BBY-01」。2199年ねん進すすむ宙ちゅう。

元もとは「イズモ計画けいかく」用ようの移民いみん船せんとして建造けんぞうされていたが、物語ものがたり開始かいしの1年ねん前まえにイスカンダルから「次元じげん波動はどうエンジン」の技術ぎじゅつ供与きょうよを受うけ、地球人ちきゅうじん類るい史上しじょう初はつの恒星こうせい間あいだ航行こうこう用よう宇宙船うちゅうせんとして建造けんぞうされた。ガミラスによる発見はっけんを避さけるため、遊星ゆうせい爆ばく弾だんによって干上ひあがった九州きゅうしゅう坊ノ岬ぼうのみさき沖おきの戦艦せんかん大和やまとの残骸ざんがいに偽装ぎそうして建造けんぞうが進すすめられた。

後述こうじゅつの波動はどう砲ほうの封印ふういんを経へて地球ちきゅうへ帰還きかんした後のちには記念きねん艦かんとして海底かいていドックに安置あんちされていたが、帝みかど星ぼしガトランティスとの交戦こうせんに際さいして地球ちきゅう連邦れんぽう防衛ぼうえい軍ぐんの波動はどう砲ほう艦隊かんたい構想こうそうにもとづく戦列せんれつ復帰ふっきが決定けっていし、波動はどう砲ほうの再さい装備そうびを含ふくめた大だい改装かいそうを受うけている。

なお、『ヤマトという時代じだい』では、戦艦せんかん大和やまとは2141年ねんに残骸ざんがいの調査ちょうさを経へて2145年ねんには元通もとどおりに復元ふくげんされ、「第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつ二に百ひゃく周年しゅうねん式典しきてん」にて海上かいじょうに浮うかぶ姿すがたを披露ひろうしたうえでそのまま海底かいていへ沈しずめられており、先述せんじゅつの偽装ぎそうについてはもとより後述こうじゅつの史実しじつ（詳細しょうさいは#こぼれ話ばなしを参照さんしょう）との違ちがいについても補完ほかんされている。ただし、復元ふくげん後ごに改造かいぞうしたかについては、作中さくちゅうでは明言めいげんされていない。このアイデアは玉たま盛もりによるものであり、復元ふくげんされた戦艦せんかん大和やまと（ひいてはオリジナルの戦艦せんかん大和やまと）から素材そざいを多少たしょうなりとも流用りゅうようすることで、その遺伝子いでんしを受うけ継ついだという形かたちにしたかったとのこと。

艦かん体たい解説かいせつ（リメイクアニメ）

艦かん体たいの基本きほん的てきアウトライン、一般いっぱん配置はいちは原作げんさくアニメとほとんど同おなじである。ただ、旧きゅう設定せってい画がや『2199』以前いぜんでは最新さいしんとなるバンダイのプラモデル製品せいひん「1/350宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト」の寸法すんぽうに比くらべ、艦かん体たい平面へいめん型がたがより細長ほそながいものに変更へんこうされている。特とくに艦かん首くびから2番ばん主砲しゅほう塔とうにかけては極きわめて細ほそく華奢きゃしゃな形状けいじょうであり、アサガオ型がたフレア構造こうぞうが弱よわめられ、ブルワークを備そなえた艦かん首くび先端せんたん平面へいめん型がたは半円はんえん型がたではなく尖とがりを帯おびた形状けいじょうになった。

艦かん体たい中央ちゅうおうには司令塔しれいとうがそびえ立たっている。司令塔しれいとうは原作げんさくアニメに比くらべると若干じゃっかん艦かん体たいに対たいする相対そうたい的てきなサイズが大おおきくなり、原作げんさくにおける外観がいかんのサイズに比ひして艦橋かんきょう内部ないぶスペースが広ひろすぎるという矛盾むじゅんが解消かいしょうされた。なお、第だい一いち艦橋かんきょう上部じょうぶ（アンテナの基部きぶ）には測はか距儀が搭載とうさいされ、波動はどう砲ほうの照準しょうじゅんに使用しようされている。アンテナの下したには通信つうしん･観測かんそくヤードが備そなわっている。

艦かん底部ていぶは兵へい装そうが少すくない分ぶん重じゅう装甲そうこうになっており、水上すいじょう等とうでは艦かんを上下じょうげ逆さかさまにした「潜水艦せんすいかん行動こうどう」と呼よばれる状態じょうたいがある。

艦内かんないは露天ろてん甲板かんぱんを第だい1甲板かんぱんとして、上層じょうそうは第だい012甲板かんぱん（艦長かんちょう室しつ）まで、下層かそうは第だい12甲板かんぱん（第だい三さん艦橋かんきょう）までの全ぜん24階層かいそうとなっており、第だい一いち艦橋かんきょう（第だい010甲板かんぱん）から第だい三さん艦橋かんきょうまでの全ぜん22階層かいそうを貫つらぬく主幹しゅかんエレベーターが存在そんざいする。

原作げんさくアニメ同様どうよう、両りょう舷ふなばたには格納かくのう式しきの安定あんてい翼つばさが備そなわっている。原作げんさくとは異ことなり複数ふくすうの折おりたたみ構造こうぞうになっているほか、喫水線きっすいせんを境さかいに上面うわつらが艦かん体たい上じょう半分はんぶんと同おなじ濃こい灰色はいいろに、下面かめんが艦かん底部ていぶと同おなじ赤あかで塗ぬり分わけられている。

イスカンダルへの到着とうちゃく後ごには波動はどう砲ほう制御せいぎょ室しつにコスモリバースシステムが設置せっちされ、ヤマト自身じしんがコスモリバースシステムそのものへ改造かいぞうされた。これによって波動はどう砲ほうは封印ふういんされた。詳細しょうさいは#兵へい装そう（リメイクアニメ）を参照さんしょう。

艦橋かんきょう（リメイクアニメ）

原作げんさくアニメ同様どうよう、艦かんの上うえ甲板かんぱんよりそびえ立たつ司令塔しれいとうに、艦長かんちょう室しつ、第だい一いち艦橋かんきょう、第だい二に艦橋かんきょうを持もち、艦かん底そこから第だい三さん艦橋かんきょうが突つき出だしている。

第だい一いち艦橋かんきょうの設定せっていは原作げんさくアニメとほぼ同おなじだが、古代こだいの席せきの左ひだり隣となりがアナライザー専用せんようとなっているほか、太田おおたの席せきと真田さなだの席せきが入いれ替かわって『復活ふっかつ篇へん』と同様どうようの並ならびになっている。また、両角もろずみに折おり畳たたみ式しきの予備よび科か員いん席せきや、太田おおたの席せきから移動いどうする予備よび操縦そうじゅう席せきも追加ついかされている。後方こうほうには原作げんさくアニメ同様どうようの主幹しゅかんエレベーターに直結ちょっけつした扉とびらのほか、その内側うちがわに非ひ常用じょうよう階段かいだんへの扉とびらがある。中心ちゅうしん部ぶには原作げんさくアニメ同様どうよう次元じげん羅針盤らしんばんがあり、球たまが2層そう構造こうぞうで、内部ないぶのヤマトはホログラフとなっているために普段ふだんは映うつっていない。羅針盤らしんばんは自動じどう航法こうほう室しつと連携れんけいしている模様もようで、自動じどう航法こうほう室しつ関連かんれんで異常いじょうが発生はっせいした場合ばあい、羅針盤らしんばんの映像えいぞうにも異常いじょうが出でている。3交代こうたい制せい設定せっていを取とり入いれたため、古代こだいたち以外いがいの人物じんぶつが席せきに着つくこともある。

第だい二に艦橋かんきょうは設定せっていが大おおきく変更へんこうされ、内部ないぶが強固きょうこな防壁ぼうへきによって隔へだてられた二に重じゅう構造こうぞうとなっている。防壁ぼうへきの内側うちがわは戦闘せんとう指揮しき所しょ(CIC)となっており、戦闘せんとう時じに第だい一いち艦橋かんきょう要員よういんが移動いどうして運用うんようされるという、原作げんさくにない第だい二に艦橋かんきょうの様子ようすが描えがかれている。

第だい三さん艦橋かんきょうも設定せっていが変かわっており、本ほんシリーズでは慣性かんせい制御せいぎょや波動はどう防壁ぼうへき（後述こうじゅつ）の制御せいぎょを担になう艦橋かんきょうとなっている。ただし、原作げんさくアニメと同おなじく予備よび艦橋かんきょうとしての運用うんようも可能かのうで、無む重力じゅうりょく時じや逆さかさ重力じゅうりょく時じに対応たいおうするために、いくつかのコンソールは原作げんさく同様どうよう天井てんじょうにも逆さかさに設置せっちされているが、通常つうじょうは艦かんがどのような体勢たいせいになっても艦内かんないは慣性かんせい制御せいぎょによって通常つうじょう状態じょうたいを維持いじできるので、基本きほん的てきには使用しようされていない。6つの二に重じゅう窓まどが存在そんざいしており、普段ふだんは隔壁かくへきが閉とじられているが、『2199』第だい24話わでイスカンダルの海うみへ着水ちゃくすいしている際さいなどには開ひらかれているのが確認かくにんできる。艦かんへの乗降じょうこうハッチも兼かねている点てんは原作げんさくアニメと同様どうよう。

『2202』では「第だい一いち次じ改装かいそう」により、第だい二に副ふく砲塔ほうとう下方かほうに予備よび艦橋かんきょうとして第だい四よん艦橋かんきょうが新設しんせつされた。

機関きかん（リメイクアニメ）

「波動はどうエンジン#リメイクアニメシリーズにおける描写びょうしゃ」も参照さんしょう

主しゅ機関きかんには、イスカンダルの技術ぎじゅつ供与きょうよにより製造せいぞうされた「ロ号ごう艦かん本ほんイ400式次しきじ元もと波動はどう缶かん」（次元じげん波動はどうエンジン、通称つうしょう：波動はどうエンジン）を1基き装備そうびしている。波動はどうエンジンによって、ワープ（時空じくう跳躍ちょうやく）能力のうりょくを備そなえることになり、長距離ちょうきょりの恒星こうせい間あいだ航行こうこうが可能かのうになった。なお、次元じげん波動はどうエンジンの最後さいごの部品ぶひんとして「波動はどうコア」が別途べっとイスカンダルから送おくられており、それを波動はどうエンジン内ないに装備そうびすることによって初はじめて起動きどうが可能かのうとなる。

また、副ふく機関きかんとして「艦かん本式ほんしきコスモタービン改あらため」を8基き・2軸じく装備そうびする。また、別べつ表記ひょうきとして「補助ほじょ機関きかん（74式しき推進すいしん機関きかん）」というものも見みられる。なお、『2199』第だい3話わで徳川とくがわ機関きかん長ちょうが読よんでいるマニュアルによると、補助ほじょ機関きかんは2種類しゅるい存在そんざいし、第だい1補助ほじょ機関きかんが「激げき光こう74型がたレーザー核かく融合ゆうごう炉ろ」、第だい2補助ほじょ機関きかんが「艦かん本式ほんしきコスモタービン改あらため」となっている。その詳細しょうさいは以下いかの通とおり。

第だい1補助ほじょ機関きかんはヘリウム3燃料ねんりょうペレットを使用しようするレーザー核かく融合ゆうごう炉ろで、第だい2補助ほじょ機関きかんの始動しどう補助ほじょに使つかわれるほか、艦内かんない設備せつびへの電力でんりょく供給きょうきゅう用ようとして利用りようされる。そのため一いち度ど始動しどうした後のちは常時じょうじ運転うんてん状態じょうたいとされている。

第だい2補助ほじょ機関きかんがいわゆる補助ほじょエンジン。基もととなっている「艦かん本式ほんしきコスモタービン」は従来じゅうらい型がたの宇宙うちゅう艦かん船用せんようの核かく融合ゆうごう機関きかんとされる。波動はどうエンジンの始動しどうには相当そうとう量りょうの反はん物質ぶっしつを必要ひつようとしており、第だい2補助ほじょ機関きかんは反はん物質ぶっしつ生成せいせい機きの起動きどうに用もちいられる。また、それ以外いがいでも高こう機動きどう加速かそく機関きかん（つまり補助ほじょ推進すいしん機き）としても使用しようされるとのこと。ただし、燃料ねんりょう消費しょうひが激はげしいので必要ひつよう時じ以外いがいは停止ていし状態じょうたいとされている（実際じっさい『2199』劇げき中ちゅうでは戦闘せんとう時じ以外いがいはサブノズルを点火てんかしていないことが多おおい）。

つまり波動はどうエンジンは、第だい1補助ほじょ機関きかん始動しどう→そのエネルギーで第だい2補助ほじょ機関きかん始動しどう→そのエネルギーで反はん物質ぶっしつ生成せいせい機き起動きどう→生成せいせいした反はん物質ぶっしつを用もちいて波動はどうエンジン始動しどうというプロセスを踏ふんでいるということになる。

なお、『2199』第だい2話わでの波動はどうエンジンの初はつ始動しどう時じには、接近せっきんするガミラスの惑星わくせい間あいだ弾道弾だんどうだん着弾ちゃくだんまで、ドックのある地下ちか都市としを停電ていでんさせてまで電力でんりょくを回まわしても足たりず、世界中せかいじゅうの地下ちか都市としからの莫大ばくだいな電力でんりょく供給きょうきゅうを受うけて、ようやく始動しどうを間あいだに合あわせることが出来できた。

兵へい装そう（リメイクアニメ）

「波動はどう砲ほう」および「ショックカノン」も参照さんしょう

搭載とうさいしている兵へい装そうの種類しゅるい・数かずに原作げんさくアニメとの大おおきな違ちがいはないが、設定せっていの変更へんこうや追加ついかが複数ふくすうある。

艦かん首くびに装備そうびされている波動はどう砲ほうに「次元じげん波動はどう爆ばく縮ちぢみ放射ほうしゃ機き」という正式せいしき名称めいしょうが付加ふかされている。『2199』第だい24話わで、イスカンダルにおいて締結ていけつされた「地球ちきゅうイスカンダル和親わしん条約じょうやく」に基もとづき封印ふういんされる。

主砲しゅほう・副ふく砲ほうとして三さん連装れんそう陽電子ようでんし衝撃しょうげき砲塔ほうとう（通称つうしょう：ショックカノン）を装備そうび。それぞれ口径こうけいが48サンチと20サンチに改あらためられている。波動はどうエンジンからのエネルギー供給きょうきゅうを受うけて稼動かどうする陽電子ようでんしビーム砲ほうで、波動はどうエンジン停止ていし時じは数すう発はつしか撃うてないと設定せっていされている。また、司令塔しれいとう前方ぜんぽうの3砲塔ほうとうは実体じったい弾だん（三さん式しき融合ゆうごう弾だん、通称つうしょう：三さん式しき弾だん）も射撃しゃげき可能かのうと設定せっていされている。司令塔しれいとう後方こうほうの2砲塔ほうとうは下部かぶに機関きかん室しつや艦載かんさい機き格納庫かくのうこがあり、給きゅう弾だん室しつのスペースが確保かくほできなかったため、実体じったい弾だんは使用しようできない。

このほか、艦かん首くびおよび艦かん尾おに魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かんを計けい12門もん、両りょう舷側げんそく面めんにも短たん魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かんを計けい16門もん装備そうびし、艦橋かんきょう後方こうほうに煙突えんとつ型がたの8連装れんそうミサイル発射はっしゃ塔とうを1基き、艦かん底部ていぶにもVLSとしても運用うんようできるミサイル発射はっしゃ管かんを8門もん装備そうびするほか、対空たいくう砲ほうとして司令塔しれいとう両りょう舷ふなばたに2連装れんそうから4連装れんそうの高角こうかく速射そくしゃ光線こうせん砲塔ほうとう（通称つうしょう：パルスレーザー）を多数たすう装備そうびしており、それ以外いがいにも速射そくしゃ光線こうせん機関きかん砲塔ほうとうや近接きんせつ防御ぼうぎょ火器かきを装備そうびしている。さらに、煙突えんとつ状じょう構造こうぞう物ぶつの後方こうほう、マストの付つけ根ねには94式しき爆雷ばくらい投射とうしゃ機きが装備そうびされている。

艦載かんさい設備せつび（リメイクアニメ）

原作げんさくアニメでは実質じっしつ1つしか存在そんざいしていなかった格納庫かくのうこが、本ほん作さくでは複数ふくすう存在そんざいしている。『2199』では戦闘せんとう機き38機き（予備よび機き含ふくむ）、偵察ていさつ機き2機き、輸送ゆそう機き2機きを搭載とうさい。また、そのほかにも航こう宙ちゅう艇ていや地上ちじょう用よう車両しゃりょうも搭載とうさいしている。

原作げんさくアニメにおける格納庫かくのうこは「後部こうぶ中央ちゅうおう第だい二に格納庫かくのうこ」にあたる。ヤマトの艦内かんない容積ようせきと艦載かんさい機きの総数そうすうにおける矛盾むじゅんを解消かいしょうするため、格納庫かくのうこは円筒えんとう状じょうの機関きかん室しつの周囲しゅういを取とり巻まくように可動かどう式しき艦載かんさい機きパレットを配置はいちした、ロータリー方式ほうしきとなっている。パレット1枚まいにつき表裏ひょうり1機きずつ計けい2機きを固定こてい可能かのうで、上下じょうげ区別くべつなく整備せいびができるように内部ないぶは無重力むじゅうりょく状態じょうたいとなっている。発はつ艦かんは1機きずつ発進はっしん口こうの位置いちまで移動いどうさせ、後うしろ向むきに艦かんの真後まうしろ斜ななめ下か方向ほうこうへ射出しゃしゅつする仕組しくみである。着ちゃく艦かん時じは昇降しょうこうハッチに設置せっちされた誘導ゆうどうビームと牽引けんいんビームを使用しようする。搭載とうさいしているのは、『2199』ではコスモファルコン36機き（二に個こ航空こうくう隊たい分ぶん32機き+予備よび機き4機き）。

後部こうぶ甲板かんぱん直下ちょっかには、コスモゼロ用ようとして「第だい一いち格納庫かくのうこ」が設定せっていされている。2機きのみ搭載とうさいできる小規模しょうきぼの格納庫かくのうこで、発進はっしんの際さいには両側りょうがわのスライド式しきハッチが開ひらいて機体きたいを艦かん外がいまで移動いどうさせ、ジャッキで押おし上あげた後のちにカタパルトに固定こていし、射出しゃしゅつする。また、この格納庫かくのうこに隣接りんせつする2番ばん副ふく砲塔ほうとう下部かぶ部分ぶぶんには「内火艇ないかてい格納庫かくのうこ」も設定せっていされている。発着はっちゃく艦かんハッチは第だい一いち格納庫かくのうこのハッチの隣となりにある。90式しき内火艇ないかてい2隻せきを収容しゅうようしている。

さらに、艦かん底部ていぶ両りょう舷ふなばたのバルジ部分ぶぶんをハッチと解釈かいしゃくし、「第だい三さん格納庫かくのうこ」が設定せっていされている。アームで発着はっちゃく艦かんを行おこない、第だい一いち・第だい二に格納庫かくのうこと違ちがってガミラス機きなど全まったく別べつ規格きかくの機体きたい等とうも問題もんだいなく収容しゅうようできる。『2199』では空間くうかん汎用はんよう輸送ゆそう機きSC97 コスモシーガル2機き、100式しき空間くうかん偵察ていさつ機き2機きを収容しゅうようしている。

このほか、第だい一いち主砲しゅほう塔とう前部ぜんぶには作業さぎょう用よう装そう載の艇てい6隻せきを格納かくのうする「作業さぎょう用よう装そう載の艇てい格納庫かくのうこ」、艦かん底部ていぶドームにはキ8型がた試作しさく宙ちゅう艇てい1機きや特とく2式しき多目的たもくてき換かわ装そう車しゃ6両りょうを格納かくのうする「高圧こうあつ対応たいおう格納庫かくのうこ（地上ちじょう用よう車両しゃりょう格納庫かくのうこ）」が設定せっていされている。

自動じどう航法こうほう室しつ

原作げんさくアニメでも自動じどう航法こうほう装置そうちの設定せっていは存在そんざいしていたが、『2199』では大おおきくスポットを当あてられている。

艦かん首くびドーム部ぶに存在そんざいする、イスカンダルへの航路こうろ情報じょうほうを有ゆうする施設しせつで、最さい重要じゅうよう施設しせつであるため、基本きほん的てきに乗員じょういんの立たち入いりは禁きんじられている。物語ものがたり当初とうしょはユリーシャ・イスカンダルから伝つたえられた航路こうろ図ずのデータがインプットされているとされており、その一方いっぽうで乗員じょういんの間あいだでは「開ひらかずの間あいだ」と呼よばれ、綺麗きれいな女性じょせいの幽霊ゆうれいが出でると噂うわさされていた。『2199』第だい17話わでその実態じったいが語かたられ、航路こうろ図ずが実じつは存在そんざいせず、事故じこないしテロによって意識いしきを失うしなってしまったユリーシャ本人ほんにんを自動じどう航法こうほう室しつの中核ちゅうかくとし、その記憶きおくをトレースすることで航路こうろ図ずを得えており、幽霊ゆうれいの正体しょうたいもユリーシャの精神せいしん体たいだった。自動じどう航法こうほう室しつの真実しんじつは当初とうしょ、沖田おきたと真田さなだしか知しらなかったが、『2199』第だい17話わにおいて沖田おきたの一存いちぞんで乗員じょういん全員ぜんいんへ発表はっぴょうされる。

また、ユリーシャの入はいっていたカプセルは、生命せいめい維持いじ装置そうちとしての機能きのうを有ゆうし、地球ちきゅう帰還きかんの際さいに通過つうかした亜あ空間くうかん内ないでデスラーの襲撃しゅうげきを受うけて被弾ひだんし、瀕死ひんしの状態じょうたいとなった森もり雪ゆきの生命せいめい維持いじに用もちいられた。

『2202』では、ゴレム突入とつにゅうの際さい、桂木かつらぎ透子とうこ（「サーベラー」からコピーされた「純粋じゅんすい体たい」）がカプセル内ないに入はいり、誘導ゆうどうやゴレム内ないのゲートの開放かいほう等とうを行おこなったが、ズォーダーに場所ばしょを気付きづかれ、ニードルスレイブの集中しゅうちゅう攻撃こうげきで破壊はかいされた。

居住きょじゅう性能せいのう（リメイクアニメ）

科か員いん居住きょじゅう区くは、一番いちばん主砲しゅほう塔とうのやや前まえから艦橋かんきょう下かにかけての区画くかくに存在そんざいする。通路つうろは原作げんさくアニメと異ことなり直線ちょくせん状じょうで、床ゆかはオートウォークではない。

原作げんさくアニメ同様どうよう、居住きょじゅう性せいは高たかい。艦内かんないは重力じゅうりょく・慣性かんせい制御せいぎょによって1Gを保たもたれており、長期ちょうき航海こうかいにおける乗組のりくみ員いんの負担ふたんを減へらすために「映像えいぞうルーム」「トレーニングルーム」「大だい浴場よくじょう」など福利ふくり施設しせつが多数たすう存在そんざいする。責任せきにん者しゃクラスの乗組のりくみ員いんには個室こしつが与あたえられており、下士官かしかんクラスでも二に段だんベッドの2人ふたり部屋へやである。

大だい食堂しょくどうは原作げんさくアニメと違ちがいメニューは豊富ほうふであり、バイキングのような形式けいしきをとっている。しかし、『2199』第だい15話わで食糧しょくりょう供給きょうきゅうシステムのオムシス（後述こうじゅつの#生産せいさん設備せつび（リメイクアニメ）を参照さんしょう）が不調ふちょうになった際さいには、パン1個いっこにドリンク1本ほんだけのわびしいメニューになっている。

防御ぼうぎょ装備そうび（リメイクアニメ）

原作げんさくアニメにおけるヤマトの異常いじょうな耐久たいきゅう力りょくの理由りゆう付づけとして、次元じげん波動はどう理論りろんを応用おうようした防御ぼうぎょシステム「波動はどう防壁ぼうへき」（次元じげん波動はどう振幅しんぷく防御ぼうぎょ壁かべ）が新あらたに設定せっていされている。

20分ふん程度ていどの短時間たんじかんではあるが、ビームや実弾じつだんなどあらゆる攻撃こうげきから艦かん体たいを防御ぼうぎょすることが可能かのうになっている。通常つうじょうは艦かん体たいに薄うすく纏まとうように展開てんかいされるが、一定いってい方向ほうこうに最大さいだい展開てんかいすると楕円だえん体からだ状じょうの青あおいシールドがヤマトを覆おおうように展開てんかいされ、明確めいかくに目視もくしできるようになる。また、部分ぶぶん的てきな展開てんかいも可能かのうで、発砲はっぽう時じには射い線せんを塞ふさがないようにその部分ぶぶんのみシールドに穴あなを開あけている。ドメル艦かんが第だい三さん艦橋かんきょうにとりつき自爆じばくした時ときやデスラー総統そうとう府ふに艦かん体たいを直撃ちょくげきさせた時ときも波動はどう防壁ぼうへきを展開てんかいさせてほぼ無傷むきずだった。

なお、ガミラス側がわは波動はどう防壁ぼうへきを「ゲシュ=タム・フィールド」ないし「ゲシュ=タム・ウォール」と呼称こしょうしている。

生産せいさん設備せつび（リメイクアニメ）

食糧しょくりょうに関かんしては、主計しゅけい長ちょうの管轄かんかつ下かに、食料しょくりょう供給きょうきゅうシステム「O・M・C・S」（"Organic Material Cycle System" の略りゃくで「オムシス」と読よむ）が存在そんざいすると設定せっていされている。

補修ほしゅう部品ぶひんなどに関かんしては、『2199』では艦内かんない工場こうじょうこそ存在そんざいしていないが、艦かん前部ぜんぶ区画くかくには資材しざい加工かこう室しつや資材しざい生産せいさん設備せつびモジュール等とうが存在そんざいしており、コスモナイト90鉱石こうせきからコンデンサーを製造せいぞうするなど、簡単かんたんな部品ぶひん生産せいさんは可能かのうとなっている。資材しざいは戦闘せんとうで破壊はかいした敵艦てきかんや敵てき基地きちの残骸ざんがい、航海こうかい途中とちゅうで立たち寄よった惑星わくせい等とうから補給ほきゅうしている。『2202』では改装かいそうにより艦内かんない工場こうじょうが増設ぞうせつされている。

その他たの装備そうび（リメイクアニメ）

その他たの装備そうびとして、ロケットアンカー（艦かん首くび両りょう舷ふなばた）、特殊とくしゅ探照灯たんしょうとう（煙突えんとつ両りょう脇わきに片かた舷ふなばた4基き、計けい8基き）、超ちょう空間くうかん通信つうしん装置そうち、VLBI望遠鏡ぼうえんきょうおよび艦橋かんきょう両りょう脇わきの左舷さげんに赤あかランプ、右舷うげんに緑みどりランプを装備そうびする。

また、艦かん首くびバルバス・バウにはメインレーダーアンテナ等とうが装備そうびされており、空間くうかんソナーに亜あ空間くうかんトランスデューサーとして転用てんようしたワープ機関きかんのサブシステムを接続せつぞくすることで、亜あ空間くうかんソナー（次元じげんアクティブソナー）も使用しようできるようになる。

乗組のりくみ員いん（リメイクアニメ）

乗員じょういん数すうは999名めいで原作げんさくアニメから大幅おおはばに増加ぞうかしている。また、女性じょせい乗組のりくみ員いんも多数たすう乗のり込こんでおり、男女だんじょ比ひは約やく7：3となっている。3交代こうたい制せいが導入どうにゅうされており、『2199』においては古代こだいの交代こうたい要員よういんは南部なんぶと北野きたの、島しまの交代こうたい要員よういんは太田おおたと林はやし、雪ゆきの交代こうたい要員よういんは岬みさきと西条さいじょう、真田さなだの交代こうたい要員よういんは新見にいみと桐生きりゅう、徳川とくがわの交代こうたい要員よういんは山崎やまざき、南部なんぶの交代こうたい要員よういんは北野きたの、太田おおたの交代こうたい要員よういんは林はやし、相原あいはらの交代こうたい要員よういんは市川いちかわがそれぞれ務つとめている。

艦内かんない組織そしき（リメイクアニメ）

原作げんさくアニメの組織そしきをベースに、海上かいじょう自衛隊じえいたいの護衛ごえい艦かんの組織そしき構造こうぞうを踏ふまえた設定せっていとなっている。

戦術せんじゅつ科か

旧きゅう戦闘せんとう班はん。護衛ごえい艦かんにおける砲ほう雷かみなり科かと飛行ひこう科かを統合とうごうした部署ぶしょ。艦内かんない常つね装そう（ユニフォーム）は白地しろじに赤あかライン（スーツ・タイプとボトムスインタイプ（旧作きゅうさく型がた）の2種しゅ）。

砲術ほうじゅつ士し、宙ちゅう雷かみなり士し、整備せいび士しがいる。

航空こうくう隊たい

旧きゅう戦闘せんとう班はん飛行ひこう科か。護衛ごえい艦かんにおける飛行ひこう科か。艦内かんない常つね装そうは男女だんじょ共どもに黒地くろじに黄色おうしょくラインの軽装けいそう航空こうくう服ふくおよびフライトジャケット。

甲板かんぱん部ぶ

本ほんシリーズ新規しんき部署ぶしょ。艦内かんない常つね装そうは男女だんじょ共ともに濃こいオレンジ地ちに黒くろラインのツナギとベストにキャップ。

艦かん体たいの補修ほしゅう作業さぎょうや艦載かんさい機きの運用うんようなど、原作げんさくの工作こうさく班はんの役割やくわりの一部いちぶを引ひき継ついでいる。

航海こうかい科か

旧きゅう航海こうかい班はん。護衛ごえい艦かんにおける航海こうかい科か。艦内かんない常つね装そうは男子だんしは白地しろじに緑みどりライン、女子じょしは黄き緑地りょくちに黒くろライン。

航路こうろの作成さくせいや宇宙うちゅう気象きしょうの分析ぶんせき等とうを担当たんとうしている。

船ふね務つとむ科か

旧きゅう生活せいかつ班はん分析ぶんせき科か及および通信つうしん班はん。護衛ごえい艦かんにおける船ふね務つとむ科か。艦内かんない常つね装そうは男女だんじょ共どもに黄色おうしょく地ちまたはオレンジ地ちに黒くろライン。

情報じょうほう・電でん測はか・船体せんたい消磁しょうじ・通信つうしん・暗号あんごう・航空こうくう管制かんせい・電子でんし機器きき整備せいび等とうを担になう。

技術ぎじゅつ科か

旧きゅう工作こうさく班はん。護衛ごえい艦かんに該当がいとうする部署ぶしょはない。艦内かんない常つね装そうは男子だんしは白地しろじに青あおライン、女子じょしは青地あおじに黒くろライン。

本ほんシリーズでは敵てき兵器へいきや宇宙うちゅう事象じしょうの解析かいせき、新しん装備そうびの開発かいはつが主おもな担当たんとうで、艦かん体たいの補修ほしゅう作業さぎょう等とうは担になっていない。

機関きかん科か

旧きゅう機関きかん班はん。護衛ごえい艦かんにおける機関きかん科か。艦内かんない常つね装そうは白地しろじにオレンジライン、一部いちぶブーツ着用ちゃくよう（スーツ・タイプとボトムスインタイプの2種しゅ）。

波動はどうエンジンの運用うんようを担当たんとうするほか、艦内かんないのダメージコントロールも担になっている。

主計しゅけい科か

旧きゅう生活せいかつ班はん。護衛ごえい艦かんにおける補給ほきゅう科か。艦内かんない常つね装そうは男女だんじょ共どもにオレンジ地ちに黒くろライン。

食糧しょくりょうのみでなく、各種かくしゅ物資ぶっしの管理かんり・補給ほきゅうも担になっている。

衛生えいせい科か

旧きゅう生活せいかつ班はん医療いりょう・衛生えいせい科か。護衛ごえい艦かんにおける衛生えいせい科か。艦内かんない常つね装そうは佐渡さわたりが白地しろじ、男子だんしが水色みずいろ地ちに黒くろライン、女子じょしがベージュピンク地ちに黒くろライン、いずれも「MEDIC」のマーク有あり。

保安ほあん部ぶ

本ほんシリーズ新規しんき部署ぶしょ。護衛ごえい艦かんに該当がいとうする部署ぶしょはないが、役割やくわりとしては警務けいむ隊たいに相当そうとうする。艦内かんない常つね装そうは男女だんじょ共どもに灰色はいいろ地ちに黒くろライン。作戦さくせん行動こうどう時じはさらに、ゴーグル付つきのヘルメットや戦闘せんとう用ようベスト、肘ひじや膝ひざ用ようのプロテクターと手袋てぶくろを着用ちゃくようする。

艦内かんないの警備けいび・警務けいむ・保安ほあん面めんを担当たんとう。ヤマト計画けいかくに際さいして新あらたに設置せっちされた部署ぶしょであるため、名称めいしょうも「科か」ではなく「部ぶ」になっている。本来ほんらいは警務けいむ隊たい出身しゅっしん者しゃが就つくべき部署ぶしょだが、部長ぶちょうの伊東いとう以下いか情報じょうほう部ぶ出身しゅっしん者しゃ（イズモ計画けいかく・反はんヤマト計画けいかく派はの息いきがかかっている者もの）が多おおい。

空間くうかん騎兵隊きへいたい

『2202』で追加ついかされた部隊ぶたい。白兵戦はくへいせんなどを担当たんとうする。

正式せいしきな部署ぶしょではなく、本来ほんらいは第だい十じゅう一いち番ばん惑星わくせいに配備はいびされていた部隊ぶたいであり、同どう惑星わくせいでの戦闘せんとうにおいて救出きゅうしゅつされ、そのまま成なり行ゆきで同道どうどうすることになった。

責任せきにん者しゃ

部署ぶしょ	役職やくしょく	2199	2202	2205
全体ぜんたい	艦長かんちょう	沖田おきた十三じゅうざ	土方ひじかた竜りゅう（第だい13話わ〜）	古代こだい進すすむ
	副長ふくちょう	真田さなだ志郎しろう（技術ぎじゅつ長ちょう兼任けんにん）		島しま大介だいすけ（航海こうかい長ちょう兼任けんにん）
戦術せんじゅつ科か	戦術せんじゅつ長ちょう	古代こだい進すすむ		北野きたの哲也てつや
	砲ほう雷かみなり長ちょう	南部なんぶ康雄やすお		仁科にしな春夫はるお
	航空こうくう隊長たいちょう	加藤かとう三郎さぶろう		山本やまもと玲れい
	掌てのひら帆ほ長ちょう	榎本えのもと勇いさむ
航海こうかい科か	航海こうかい長ちょう	島しま大介だいすけ
	気象きしょう長ちょう	太田おおた健二郎けんじろう		林はやし繁しげる
船ふね務つとむ科か	船ふね務つとむ長ちょう	森もり雪ゆき		西条さいじょう未来みらい
	通信つうしん長ちょう	相原あいはら義一ぎいち		市川いちかわ純じゅん
技術ぎじゅつ科か	技術ぎじゅつ長ちょう	真田さなだ志郎しろう		新見にいみ薫かおる
	情報じょうほう長ちょう	新見にいみ薫かおる	（不明ふめい）
機関きかん科か	機関きかん長ちょう	徳川とくがわ彦左衛門ひこざえもん		山崎やまざき奨すすむ
	応急おうきゅう長ちょう	山崎やまざき奨すすむ	（不明ふめい）
主計しゅけい科か	主計しゅけい長ちょう	平田ひらた一はじめ
衛生えいせい科か	衛生えいせい長ちょう	佐渡さど酒造しゅぞう
保安ほあん部ぶ	保安ほあん部長ぶちょう	伊東いとう真しん也	（不明ふめい）	星名ほしな透とおる

諸しょ元もと（リメイクアニメ）

艦かん種しゅ	超弩級ちょうどきゅう宇宙うちゅう戦艦せんかん
識別しきべつ番号ばんごう	BBY-01
全長ぜんちょう	333.00 m
艦かん体たい幅はば	43.60 m
最大さいだい幅はば	61.77 m（安定あんてい翼つばさ展開てんかい時じ：87.72 m）
艦かん体高たいこう	94.54 m
最大さいだい高だか	99.47 m
最大さいだい速力そくりょく （通常つうじょう航行こうこう時じ）	亜あ光速こうそく
乗員じょういん	999名めい（『2199』時じ）
主しゅ機関きかん	ロ号ごう艦かん本ほんイ400式次しきじ元もと波動はどう缶かん（通称つうしょう：波動はどうエンジン）×1基き
副ふく機関きかん	艦かん本式ほんしきコスモタービン改あらため（74式しき推進すいしん機関きかん）×8基き・2軸じく（核かく融合ゆうごう推進すいしん方式ほうしき）
兵へい装そう	次元じげん波動はどう爆ばく縮ちぢみ放射ほうしゃ機き（200サンチ口径こうけい、通称つうしょう：波動はどう砲ほう）×1門もん 主砲しゅほう：48サンチ三さん連装れんそう陽電子ようでんし衝撃しょうげき砲塔ほうとう×3基き（第だい一いち、第だい二に砲塔ほうとうのみ実体じったい弾だんも射撃しゃげき可能かのう） 副ふく砲ほう：20サンチ三さん連装れんそう陽電子ようでんし衝撃しょうげき砲塔ほうとう×2基き（第だい一いち砲塔ほうとうのみ実体じったい弾だんも射撃しゃげき可能かのう） 魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かん×12門もん（艦かん首くびおよび艦かん尾お両りょう舷ふなばた） 短たん魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かん×16門もん（両りょう舷側げんそく面めん） 八はち連装れんそうミサイル発射はっしゃ塔とう×1基き（煙突えんとつ部ぶ） ミサイル発射はっしゃ管かん×8門もん（艦かん底そこ） 94式しき爆雷ばくらい投射とうしゃ機き（マスト付つけ根ね） 12.7サンチ四連装高角速射光線砲塔×8基き 8.8サンチ三さん連装れんそう高角こうかく速射そくしゃ光線こうせん砲塔ほうとう×4基き（『2199』）→2基き（『2202』） 12.7サンチ連装れんそう高角こうかく速射そくしゃ光線こうせん砲塔ほうとう×8基き 7.5サンチ連装れんそう高角こうかく速射そくしゃ光線こうせん砲塔ほうとう×10基き（『2199』）→18基き（『2202』） 7.5サンチ三さん連装れんそう速射そくしゃ光線こうせん機関きかん砲塔ほうとう×4基き 司令塔しれいとう近接きんせつ防御ぼうぎょ火器かき×2基き
艦載かんさい機き 艦載かんさい艇てい 艦載かんさい車両しゃりょう	零れい式しき52型がた空間くうかん艦上かんじょう戦闘せんとう機き コスモゼロ×2機き（『2205』以降いこう:1機き） 99式しき空間くうかん戦闘せんとう攻撃こうげき機き コスモファルコン×32機き（+予備よび機き4機き）（『2199』） 1式しき空間くうかん戦闘せんとう攻撃こうげき機き コスモタイガーII×32機き（+予備よび機き4機き）（『2202』）（『2205』以降いこう:16機き+予備よび機き2機き） 試製しせい艦載かんさい戦術せんじゅつ戦闘せんとう機き コスモタイガーI×1機き（『2202』） 空間くうかん格闘かくとう戦闘せんとう機きDWG262 ツヴァルケ×1機き（『2202』） 空間くうかん汎用はんよう輸送ゆそう機きSC97 コスモシーガル×2機き 100式しき空間くうかん偵察ていさつ機き×2機き キ8型がた試作しさく宙ちゅう艇てい×1機き 90式しき内火艇ないかてい×2隻せき 作業さぎょう用よう装そう載の艇てい×6隻せき 特とく2式しき多目的たもくてき換かわ装そう車しゃ×6両りょう
特殊とくしゅ装備そうび	波動はどう防壁ぼうへき（次元じげん波動はどう振幅しんぷく防御ぼうぎょ壁かべ） 亜あ空間くうかんソナー

劇げき中ちゅうでの描写びょうしゃ・変遷へんせん（リメイクアニメ）

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 / 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 星ほし巡めぐる方舟はこぶね

イズモ計画けいかく用ようの移民いみん船せんとして建造けんぞうが進すすめられていたが、劇げき中ちゅう1年ねん前まえのイスカンダルからの技術ぎじゅつ供与きょうよにより、宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトとして完成かんせいさせられ、イスカンダルまでの航海こうかいを行おこなう。なお、戦艦せんかん大和やまとの残骸ざんがいへの偽装ぎそうについては、海底かいていドックで建造けんぞうしていた当時とうじに飛来ひらいした遊星ゆうせい爆ばく弾だんの爆ばく撃げきが原因げんいんの地形ちけい変化へんかや海水かいすい蒸発じょうはつにより、艦かん体たいが地表ちひょうに露出ろしゅつしてしまったためと理由りゆう付づけされている。

『星ほし巡めぐる方舟はこぶね』では3Dモデルが若干じゃっかん改良かいりょうされており、『2199』で手描てがきによって補完ほかんされていたディティールの一部いちぶがモデルに組くみ込こまれている。

『2199』制作せいさく時じ、デザインを担当たんとうした玉たま盛もりは航海こうかい途上とじょうでの改修かいしゅうによる形状けいじょう変化へんかなども考案こうあんしていたが、単たん艦かんでの未知みちの航海こうかいというストーリーゆえに大幅おおはばな改装かいそうはやや無理むりがあることと、3Dモデルを作つくり直なおす手間てまがかかったり、使用しようモデルを間違まちがえるミスが起おきる可能かのう性せいもあったりしたため、実現じつげんしなかった。また、制作せいさく初期しょきのラフ画稿がこうでは、イズモ計画けいかく時代じだいの艦かんのデザインも描えがかれている。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち

軍籍ぐんせきを消けされてコスモリバースシステムの依より代だいとなっていたが、軍ぐんの「波動はどう砲ほう艦隊かんたい計画けいかく」による大だい改装かいそうを受うけて戦列せんれつ復帰ふっきが決きまる。決起けっきしたヤマト乗組のりくみ員いんによって無断むだん発進はっしんした後のち、ガミラス大使館たいしかんによる地球ちきゅう政府せいふへの交渉こうしょうを経へて、テレザート星ぼしへの航海こうかいを追認ついにんされる。

本ほん作さくでは前述ぜんじゅつの通とおり改装かいそうが施ほどこされたという設定せっていで、デザインが若干じゃっかん変更へんこうされている。上述じょうじゅつの『2199』での改修かいしゅう案あんに、『さらば』のデザインの要素ようそを取とり込こんだものとなっている。外観がいかん上じょうのデザイン変化へんかとしては艦かん首くびが切きり詰つめられて艦かん尾おノズルが大型おおがた化かされているほか、艦かん体側たいそく面めんの肥大ひだい・喫水線きっすいせんの上昇じょうしょう・パルスレーザーの増設ぞうせつ・第だい四よん艦橋かんきょうの増設ぞうせつなどがある。艦内かんないには関かんしては、居住きょじゅう区画くかくが削減さくげんされて艦内かんない工場こうじょうが新設しんせつされていることや、第だい一いち艦橋かんきょうのレーダーが『さらば』に準じゅんじたものになっていることなどの変更へんこう点てんがある。

本来ほんらいはイズモ計画けいかく用ように建造けんぞうされたという設定せっていにちなんで「アステロイドシップ」が使用しようされており、旧きゅうアステロイドリングに相当そうとうする「ARGOシステム」として応用おうようされている。

物語ものがたり終盤しゅうばんにはさらなる大だい改装かいそうが施ほどこされ、最終さいしゅう決戦けっせん仕様しようとなる。艦かんの内外ないがいに波動はどう実験じっけん艦かん 銀河ぎんがからさまざまな兵へい装そうやシステムが移設いせつされているほか、外観がいかん上じょうのデザイン変化へんかとしては対空たいくう兵へい装そうの増加ぞうかやコスモレーダーの大型おおがた化かが挙あげられ、艦載かんさい機きはコスモタイガーII三さん座ざ型がたに積つみ替かえられている。

玉たま盛もりは、デザインを現代げんだいにふさわしいものという視点してんで捉とらえ直なおしてCGならではの表現ひょうげんも取とり入いれ、必要ひつようなものを入いれて不ふ必要ひつようなものを描えがかないようにしたという。

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205 新あらたなる旅立たびだち

ガトランティス戦役せんえき後ご、さらに改装かいそうを受うけ第だい65護衛ごえい隊たい旗艦きかんとなる。『2202』時じと比くらべたデザイン上じょうの変化へんかとしては、艦かん首くびブルワークと艦かん尾おメインノズルの形状けいじょうが再度さいど変更へんこうされた。また、主砲しゅほう側面そくめんや対空たいくう砲座ほうざ周辺しゅうへん部ぶに増加ぞうか装甲そうこうが加くわわった一方いっぽう、艦橋かんきょうは側面そくめんが削けずられ若干じゃっかんスリムになっている。そのほか、艦かん体たい表面ひょうめんには過去かこ作さくだと手描てがきのディテールアップ時じのみ描えがかれていたパネルラインが追加ついかされている。マーキング各種かくしゅも全体ぜんたい的てきに見直みなおされた。

イスカンダルやテレザート星ぼしへの長期ちょうき航海こうかいの実績じっせきを基もとに超ちょう光速こうそく航行こうこう時じにおける推進すいしん装置そうちならびに船体せんたい形状けいじょうの最適さいてき化かが行おこなわれ、支援しえん船せんを搭載とうさい可能かのうとするべく艦載かんさい機き格納庫かくのうこには大だい規模きぼな改装かいそうが施ほどこされたという。

同型どうけい艦かん

2000年代ねんだい以降いこうの作品さくひんでは、同型どうけい艦かんが新あらたに登場とうじょうするようになる。基本きほん的てきに小林こばやし誠まことが考案こうあん・デザインした艦かんである。

波動はどう実験じっけん艦かんムサシ

『復活ふっかつ篇へんDC版ばん』に登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは小林こばやし誠まこと。

主しゅ船体せんたいの基本きほん形状けいじょうはヤマトと同おなじだが、司令塔しれいとうが大幅おおはばにアレンジされている。司令塔しれいとう前後ぜんこうの副ふく砲塔ほうとうや煙突えんとつ、両側りょうがわのパルスレーザー群ぐんなどがオミットされ、司令塔しれいとうが前後ぜんごに広ひろがっている。司令塔しれいとう上じょうの艦橋かんきょうは3つに分わかれており、最さい上部じょうぶに第だい一いち艦橋かんきょうと同おなじ外観がいかんをした艦橋かんきょう、2段だん目めは曲面きょくめん状じょうの窓まどを持もつ艦橋かんきょう、3段だん目めはドーム状じょうの窓まどを持もつ大おおきな艦橋かんきょうとなっている。また、ヤマトでいう第だい三さん艦橋かんきょうの部分ぶぶんのデザインも、ヤマトとは異ことなる。

波動はどう砲ほうには砲ほう栓せんがつけられている。地球ちきゅう連邦れんぽうのロゴの上うえに「武蔵むさし」という艦かん名めいが表記ひょうきされたエンブレムが、砲ほう栓せん部ぶや司令塔しれいとう側面そくめんおよび上面うわつら、艦かん首くび側面そくめんなどにマーキングされている。

なお、『2202』でも設定せってい上じょうは存在そんざいするとされている。

「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 復活ふっかつ篇へん#地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん・艦艇かんてい」も参照さんしょう

航こう宙ちゅう戦艦せんかんシナノ

「小林こばやし誠まこと復活ふっかつ篇へんアートカレンダー2012」に描えがかれた小林こばやし誠まことが私的してきに考かんがえた艦かん。

デザインは、『ヤマト2』の地球ちきゅう側がわ空母くうぼのような艦かん後部こうぶに飛行ひこう甲板かんぱんを備そなえたものとなっている。飛行ひこう甲板かんぱん側面そくめんには特務とくむ艇ていの発進はっしん口こうが複数ふくすうある。武装ぶそうはほとんどがヤマトと異ことなるものに変かわっており、飛行ひこう甲板かんぱん追加ついか部分ぶぶんはもちろんのこと、前部ぜんぶ甲板かんぱんの主砲しゅほう塔とうも2列れつに並ならべられた対空たいくう砲ほうに置おき換かえられている。

あくまで小林こばやし個人こじんが考かんがえたもので、本人ほんにん曰いわく「モウソウの産物さんぶつ」とのこと。件けんのカレンダーは公式こうしきファンクラブサイト「ヤマトクルー」にて公式こうしきに販売はんばいされたものだが、シナノ自体じたいは『復活ふっかつ篇へん』の公式こうしき設定せっていではない。

波動はどう実験じっけん艦かん 銀河ぎんが

艦かん体たい諸しょ元もと

艦かん種しゅ	波動はどうエネルギー研究けんきゅう艦かん
識別しきべつ番号ばんごう	BBY-03
全長ぜんちょう	333 m
兵へい装そう	48サンチ三さん連装れんそう陽電子ようでんし衝撃しょうげき砲塔ほうとう×3基き 魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かん×12門もん（艦かん首くびおよび艦かん尾お両りょう舷ふなばた） 魚雷ぎょらい発射はっしゃ管かん×16門もん（両りょう舷ふなばた） 隠顕いんけん式しき対空たいくうシステム（艦かん体たい各所かくしょ）
搭載とうさい機き	零れい式しき52型がた改あらため 自律じりつ無人むじん戦闘せんとう機き ブラックバード

『2202』『2205』に登場とうじょうする。デザイン担当たんとうは小林こばやし誠まこと、玉たま盛もり順一じゅんいち朗ろう。

波動はどうシステムを含ふくむヤマトの本体ほんたいをコピーして建造けんぞうされた、次世代じせだい航こう宙ちゅう艦艇かんてい開発かいはつのための研究けんきゅう艦かん。ヤマトからコスモリバースシステムを移設いせつされている。

デザイン（銀河ぎんが）

小林こばやしが描えがいたムサシのデザインをベースとして3Dモデルがまず作つくられ、本ほん作用さように修正しゅうせいが加くわえられている。玉たま盛もりは艦橋かんきょう構造こうぞう物ぶつを中心ちゅうしんにディティールアップを行おこなっており、「産業さんぎょう革命かくめいの後のちでネオゴシックの時代じだい、エッフェル塔えっふぇるとうのようなクラシカルな雰囲気ふんいきを取とり入いれることができるのはないのか？」と考かんがえ、観測かんそくドームのテイストを取とり入いれるなど、小林こばやしのデザインを整理せいりする形かたちで関かかわったという。

主しゅ艦かん体たいの基本きほん形状けいじょうは『2202』版ばんのヤマトとほぼ同おなじだが、艦橋かんきょうの形状けいじょうや波動はどう砲ほうに砲ほう栓せんがあること、主砲しゅほう塔とうの測はか距儀が無ないことなどはムサシと共通きょうつうしており、要約ようやくすると『2202』版ばんヤマトにムサシの要素ようそを組くみ合あわせた格好かっこうとなっている。本ほん艦かん独自どくじの要素ようそとして、艦かん体たいの舷側げんそくには窓まどが大量たいりょうにつけられている点てんがある。また、第だい三さん艦橋かんきょうの形状けいじょうはヤマトともムサシとも異ことなっている。なお、艦橋かんきょう構造こうぞう物ぶつのボリュームがヤマトよりも大おおきいことから、玉たま盛もりは喫水線きっすいせんを上あげる案あんも出だしていたが、本ほん艦かんはデザイン作業さぎょうと並行へいこうしてプラモデルの製作せいさくも行おこなわれており、アイデアを出だした時ときにはもう日程にってい的てきに変更へんこうが困難こんなんだったため、採用さいようされなかった。

艦かん首くび砲ほう栓せん部ぶにはムサシと同様どうように地球ちきゅう連邦れんぽうのエンブレムと艦かん名めいがマーキングされているが、司令塔しれいとうの側面そくめんや上面うわつらのマーキングはムサシと異ことなり、地球ちきゅう連邦れんぽう防衛ぼうえい軍ぐんのものとなっている。また、艦かん首くび上部じょうぶには錨いかりマークがある。『2205』ではマーキングが改訂かいていされ、『2202』に比くらべると控ひかえめなものになっている。

作品さくひん内ない設定せってい（銀河ぎんが）

元々もともとは次元じげん波動はどう理論りろんを研究けんきゅうするための実験じっけん用ようの艦かんとして真田さなだ志郎しろうが基本きほん設計せっけいを行おこなった非ひ戦闘せんとう艦かんだったが、ガトランティスとの戦争せんそうの激化げきかに伴ともなって軍ぐんが方針ほうしんを転換てんかんし、コスモリバースシステムを軍事ぐんじ利用りようするための戦闘せんとう艦かんとして完成かんせいした。建造けんぞうは艦長かんちょうの藤堂とうどう早紀さきのもとで行おこなわれており、ヤマトが地球ちきゅうから無断むだん発進はっしんする際さいに残留ざんりゅうした面々めんめんも関かかわっている。

コスモリバースシステムを波動はどうエネルギーの制御せいぎょデバイスとして用もちいることにより、周辺しゅうへん空間くうかんの波動はどうコアを共鳴きょうめいさせることが可能かのう。これは、コスモリバースシステムに指向しこう性せいを持もたせた技術ぎじゅつであり、適切てきせつな増幅ぞうふくにより友軍ゆうぐん艦かんの波動はどう防壁ぼうへき強化きょうかや、強烈きょうれつな指向しこう性せいを持もたせて増幅ぞうふくを行おこなうことで波動はどうコアを暴走ぼうそうをさせて敵てきの次元じげん波動はどう機関きかんにダメージを与あたえるといった応用おうようが可能かのうである一方いっぽう、コスモリバースシステムのブラックボックスからの干渉かんしょうにより、銀河ぎんが自身じしんは火器かきの使用しようや直接ちょくせつの戦闘せんとうを行おこなえないという制約せいやくを抱かかえている。このブラックボックスは『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』でヤマトがコスモリバースシステムを「受うけ取とった後のちでも」三さん式しき融合ゆうごう弾だんやショックカノン等とうの武装ぶそう類るいを運用うんようできていた。これは、「コスモリバースシステムの核かくたる人間にんげんの意思いし」の問題もんだいであり、「波動はどう砲ほうの使用しよう禁止きんしを約束やくそくした」沖田おきた艦長かんちょうの意志いしがブラックボックスとして宿やどっていたため「波動はどう砲ほうに類似るいじした技術ぎじゅつを組くみ込こんだ兵器へいき」、すなわち「軍事ぐんじ利用りようされたコスモリバースシステム」にブラックボックスが反応はんのうしたことで全ぜん武装ぶそうが使用しようできなくなった。

時間じかん断層だんそう内ないで自己じこ増殖ぞうしょくシミュレーションを続つづけるAIと連動れんどうした指揮しきAIが搭載とうさいされ、AIの戦術せんじゅつプランに乗組のりくみ員いんが判断はんだん承認しょうにんを出だす形かたちで運用うんようされている。山崎やまざき奨すすむからは「効率こうりつだけを重視じゅうししている極端きょくたんな未来みらい」と評ひょうされている。

白色はくしょく彗星すいせいの侵攻しんこうを食くい止とめることが主しゅ任務にんむだが、戦局せんきょくが一定いってい以上いじょう不利ふりになった場合ばあいの第だい二にプランとしてイズモ計画けいかくの再来さいらいともいえる「G計画けいかく」という任務にんむも帯おびており、地球人ちきゅうじん類るいの子孫しそんを残のこすため、正規せいき乗員じょういんのほとんどがその母体ぼたいとなる女性じょせいで構成こうせいされている。

劇げき中ちゅうでの登場とうじょう（銀河ぎんが）

第だい18話わ冒頭ぼうとうで艦かんの一部いちぶのみ映うつる形かたちで初はつ登場とうじょう。第だい19話わから本格ほんかく的てきに登場とうじょうし、正規せいき乗組のりくみ員いんのほか、白色はくしょく彗星すいせいに墜落ついらくしていくヤマトから脱出だっしゅつした乗組のりくみ員いんで運用うんようされる。コスモリバースを応用おうようした戦術せんじゅつでガトランティス艦隊かんたいを食くい止とめるが、人間味にんげんみの無ないAIの冷徹れいてつな戦術せんじゅつにヤマト乗組のりくみ員いんは悪あく印象いんしょうを抱いだく。

その後ご、G計画けいかくの発令はつれいによって戦闘せんとうを放棄ほうきしようとするが、白色はくしょく彗星すいせいに突入とつにゅうしたアンドロメダ改あらためからのヤマト救出きゅうしゅつの支援しえん要請ようせいを受うけ、なおもG計画けいかくを推おし進すすめようとする指揮しきAIを早紀さきが破壊はかいし、コスモリバースシステムを限界げんかいまで稼働かどうしてアンドロメダ改あらための拡散かくさん波動はどう砲ほうを増幅ぞうふくさせ、ヤマトの救出きゅうしゅつに貢献こうけんする。その結果けっか、指揮しきAIとコスモリバースシステムの両方りょうほうを失うしなったことでG計画けいかくはもとより戦闘せんとう継続けいぞくも困難こんなんになったため、ヤマトに各種かくしゅ武装ぶそうを移設いせつして火星かせい宙ちゅう域いきに留とまり、見送みおくる。ガミラス艦隊かんたいとの共同きょうどうによる地球ちきゅう圏けんの最終さいしゅう防衛ぼうえい戦せんへの参戦さんせんを経へて半年はんとし後ごには、ガトランティスによって表面ひょうめんを大おおきく削けずられた月つきをアステロイドシップで再建さいけんする作業さぎょうに携たずさわっている。

『2205』でも引ひき続つづきガトランティス戦争せんそうの被害ひがいの後処理あとしょりを行おこなっており、崩壊ほうかいした土星どせいの修復しゅうふく計画けいかくも予定よていされている。また、ガミラスから薮やぶ助治すけじを招まねいて次元じげん潜航せんこう艇ていコスモハウンドの実験じっけんを行おこなう予定よていだったが、ガミラスとボラー連邦れんぽうとの間あいだに戦争せんそうが起おこりかけているという微妙びみょうな星ほし間あいだ情勢じょうせいから、ガミラスとの技術ぎじゅつ交流こうりゅうを大おおっぴらに見みせつけるのは控ひかえるべきという判断はんだんが下くだされ、この任務にんむは遠洋えんよう航海こうかいに出でる第だい65護衛ごえい隊たいへ移管いかんされる。

他た作品さくひんに登場とうじょうしたヤマト

ヤマトシリーズ関係かんけい

YAMATO2520

『完結かんけつ編へん』の約やく200多年たねん後ごの世界せかいを舞台ぶたいにしたOVA作品さくひん。第だい18代だい宇宙うちゅう戦艦せんかんYAMATOが主役しゅやく艦かんで、設計せっけい元もとである第だい17代だい宇宙うちゅう戦艦せんかんYAMATOも登場とうじょう。第だい18代だいYAMATOはシド・ミードによるデザインであり、オリジナルから大幅おおはばにアレンジされている。

新しん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト

松本まつもと零れい士し原作げんさくの漫画まんが。北極ほっきょくの大だい氷こおり底そこ海うみで1000年間ねんかん眠ねむりながら大だい規模きぼな拡大かくだいと改造かいぞうが行おこなわれており、「大だい（グレート）ヤマト」と呼よばれる。準じゅん同型どうけい艦かんとして「まほろば」も登場とうじょうしている。

また、過去かこの回想かいそうやデータ映像えいぞうなどでオリジナルのヤマトも登場とうじょうしており、「あらゆる概念がいねんについて無知むちで、それで宇宙うちゅうさえも自分じぶんがつくったと思おもい込こんでいた哀あわれな男おとこ」によって1000年ねん前まえに破壊はかいされたとされている。また、本ほん作さくではオリジナルのヤマトは艦長かんちょう席せき、戦闘せんとう班長はんちょう席せき、航海こうかい長ちょう席せきに計けい3個こが据すえ付つけられた「二に型がた二に号ごう次元じげん空間くうかん羅針儀らしんぎ」によって針路しんろを決定けっていしていたという設定せっていになっている。

大だいYAMATO零れい号ごう

松本まつもと零れい士し原作げんさくのアニメ。主役しゅやく艦かんとして大だいヤマト零れい号ごうが登場とうじょう。ただし、本ほん作さくは元々もともと上記じょうきの『新しん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』をアニメ化かする予定よていのところを、権利けんり関係かんけいの都合つごうでヤマトシリーズと無関係むかんけいな世界せかい観かんの本ほん作さくに改変かいへんされたものであるため、本ほん艦かんもヤマトシリーズとの設定せってい上じょうのつながりはない。

SPACE BATTLESHIP ヤマト

アニメ第だい1作さくの実写じっしゃ化か映画えいが。実写じっしゃ映像えいぞうに合あわせデザインが若干じゃっかんアレンジされているほか、艦かん体たいサイズが大幅おおはばに上あがっている。

ヤマトシリーズ以外いがいの松本まつもと零れい士し作品さくひんへのゲスト登場とうじょう

火ひ聖せい旅団りょだん ダナサイト999.9

ラスト、アルカディア号ごうやクイーン・エメラルダス号ごうと共ともにゲスト登場とうじょう。

銀河ぎんが鉄道てつどう999

エターナル編へんから登場とうじょう。『999』の世界せかいでは『ヤマト』の物語ものがたりは遥はるか過去かこのものであり、ヤマトは伝説でんせつの宇宙うちゅう戦艦せんかんという設定せってい。999号ごうの傍はたを通過つうかして惑星わくせいメタブラディに向むかい、アルカディア号ごう、クイーン・エメラルダス号ごう、まほろばと共闘きょうとうしてメタノイドの戦艦せんかんを撃退げきたいしたり、999号ごうの進路しんろを塞ふさいでいた障害しょうがい物ぶつを破壊はかいするために波動はどう砲ほうを発射はっしゃしている。

また、艦かん首くびの形状けいじょうがヤマトと異ことなる（波動はどう砲ほうの砲ほう口こうの代かわりに、甲板かんぱんより上うえに用途ようと不明ふめいの開口かいこう部ぶがある）試作しさく艦かんも登場とうじょうする。ワープ航法こうほうのテスト航海こうかいを行おこなっており、その最中さいちゅうに999号ごうと遭遇そうぐうして追おい越こした後のち、再ふたたびワープに入はいって姿すがたを消けした。エターナル編へんを基もとにしたアニメ『銀河ぎんが鉄道てつどう999 エターナル・ファンタジー』でも、ラストでアルカディア号ごうやエメラルダス号ごうと共ともにゲストメカとして登場とうじょうしている。

松本まつもと零れい士し999 〜Story of Galaxy Express 999〜

第だい7章しょうにゲスト登場とうじょう。イスカンダルでネオガミラスとの交戦こうせんに駆かけつける。

コスモウォーリアー零れい

バトルアナライザーが探さがす伝説でんせつの宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトとして登場とうじょう。

ホタルナ妖

最終さいしゅう話ばなしにて999号ごう、アルカディア号ごう、クイーン・エメラルダス号ごうと共ともに1カットのみ登場とうじょう。

その他た作品さくひんへのゲスト登場とうじょう

宇宙うちゅう怪獣かいじゅうガメラ

少年しょうねんの夢ゆめの中なかの出来事できごとという形かたちでガメラと共演きょうえん。映像えいぞうはアニメの流用りゅうよう。

こぼれ話ばなし

大和やまとの沈しずみ方かた

沈没ちんぼつした戦艦せんかん大和やまとの状態じょうたいは、史実しじつと劇げき中ちゅうで大おおきく異ことなる。1985年ねん7月がつの海底かいてい調査ちょうさで船体せんたいが2つに破断はだんして主砲しゅほう塔とうは艦かん体たいから分離ぶんりして艦橋かんきょう付近ふきんも粉々こなごなであることが判明はんめいしたため、アニメ第だい1作さくのように左ひだりへ大おおきく傾かたむいているものの比較的ひかくてき原形げんけいをとどめている状態じょうたいとは、大おおきく異ことなっていることが明あきらかとなった。この事実じじつを知しったプロデューサーの西にし﨑義展てんは、落胆らくたんしたという。

ヤマトの窓まどの数かずや色いろ

『完結かんけつ編へん』までのシリーズ中ちゅう、第だい一いち艦橋かんきょうや第だい二に艦橋かんきょうの窓まどの数かずは頻繁ひんぱんに変化へんかする。第だい一いち艦橋かんきょう内部ないぶから見みると第だい一いち艦橋かんきょうの窓まどは5個こだが、外部がいぶから見みた窓まどの数かずは第だい一いち艦橋かんきょうが4から5個こ、第だい二に艦橋かんきょうが4から6個こ。(『ヤマト2』では、アンドロメダが待まち伏ぶせたときの対決たいけつシーンで一度いちど第だい一いち艦橋かんきょう、第だい二に艦橋かんきょう共どもに7枚まいになっている。その他たのシーンでは前作ぜんさく同様どうようである。)『復活ふっかつ篇へん』では第だい一いち艦橋かんきょうが5個こ、第だい二に艦橋かんきょうが6個こ、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』では第だい一いち艦橋かんきょうが5個こ、第だい二に艦橋かんきょうが7個ことなっている。プラモデルやPSゲームシリーズではほぼ第だい一いち艦橋かんきょうが5個こ、第だい二に艦橋かんきょうが6個こで統一とういつされている。また、窓まどガラスの色いろはアニメ第だい1作さくでは無色むしょくか青あお、『さらば』から『ヤマトIII』までは緑みどり、『完結かんけつ編へん』『復活ふっかつ篇へん』ではオレンジ色しょくとなっている。『SPACE BATTLESHIP ヤマト』では無色むしょく透明とうめいで、外そとから艦橋かんきょう内ないへズームしていく演出えんしゅつが導入どうにゅうされている。リメイクアニメでは第だい一いち艦橋かんきょうが5個こ、第だい二に艦橋かんきょうが6個こに統一とういつされており、窓まどの色いろは『2199』『星ほし巡めぐる方舟はこぶね』では緑みどり、『2202』では青あおとなっている。

艦かん首くびのデザイン

戦艦せんかん大和やまとの艦かん首くびには菊きくの御ご紋もんが付つけられていたため、西崎にしざきは「これが無ないとヤマトとは言いえず、絶対ぜったいに必要ひつようだ」と主張しゅちょうした。一方いっぽう、メカニックデザインも担当たんとうした松本まつもと零れい士しは反戦はんせんの立場たちばからこれを認みとめなかった。クリンナップを担当たんとうした宮武みやたけ一貴かずたかは両者りょうしゃの意見いけんに配慮はいりょし、艦かん首くびに波動はどう砲ほうを配置はいちした。これにより、通常つうじょうはそれと分わからないが、正面しょうめんからは砲ほう口こうが菊きくの御ご紋もんを引ひっ込こめたような形かたちに見みえるようになっている。

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 『豪華ごうか本ほん 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト全ぜん記録きろく集しゅう』オフィスアカデミー、1978年ねん。 
• 『ロードショー責任せきにん編集へんしゅう さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち 特集とくしゅう号ごうVOL1』ウエストケープ・コーポレーション、1978年ねん。 
• 『週刊しゅうかん少年しょうねんキング増刊ぞうかん さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 愛あいの戦士せんしたち アニメセルコレクション2』少年画報社しょうねんがほうしゃ、1979年ねん。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト全ぜん記録きろく集しゅう 設定せってい資料しりょう版ばん（廉価れんか版ばん）』オフィスアカデミー、1979年ねん。 
• 『別冊べっさつてれびくん3 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2』小学館しょうがくかん、1979年ねん。 
• 『ファイナルデラックス版ばん ヤマトよ永遠えいえんに』西崎にしざき音楽おんがく出版しゅっぱん、1980年ねん。 
• 『ロマンアルバムデラックス36 ヤマトよ永遠えいえんに』徳間書店とくましょてん〈ロマンアルバムデラックスシリーズ〉、1980年ねん。 
• 『スーパーデラックス版ばん 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト完結かんけつ編へん』ウエストケープ・コーポレーション、1983年ねん。 
• 『ROMAN ALBUM EXCELLENT 53 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト PERFECT MANUAL1』徳間書店とくましょてん〈ロマンアルバムエクセレントシリーズ〉、1983年ねん。 
• 『ROMAN ALBUM EXCELLENT 54 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト PERFECT MANUAL2』徳間書店とくましょてん〈ロマンアルバムエクセレントシリーズ〉、1983年ねん。 
• 『別冊べっさつアニメディア 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト総集編そうしゅうへん』学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、1983年ねん。 
• 『別冊べっさつアニメディア 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト完結かんけつ編へん』学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、1983年ねん。 
• 『ENTERTAINMENT BIBLE 22 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト メカニック大だい図鑑ずかん1』バンダイ〈エンターテイメントバイブルシリーズ〉、1990年ねん。ISBN 978-4-89189-115-2。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 遥はるかなる星ほしイスカンダル 設定せってい資料集しりょうしゅう』スタジオDNA〈DNAメディアブックス〉、2000年ねん5月がつ15日にち。ISBN 4921066833。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト画が報ほう ロマン宇宙うちゅう戦記せんき二に十じゅう五ご年ねんの歩あゆみ』竹たけ書房しょぼう、2001年ねん3月がつ3日にち。ISBN 4-8124-0700-1。 
• 『週刊しゅうかん 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト OFFICIAL FACTFILE』デアゴスティーニ・ジャパン、2010–2011年ねん。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 第だい一いち章しょう 遥はるかなる旅立たびだち』劇場げきじょうパンフレット、松竹しょうちく、2012年ねん4月がつ7日にち。
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 第だい五ご章しょう 望郷ぼうきょうの銀河ぎんが間あいだ空間くうかん』劇場げきじょうパンフレット、松竹しょうちく、2013年ねん4月がつ13日にち。
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 公式こうしき設定せってい資料集しりょうしゅう[EARTH]』マッグガーデン、2013年ねん8月がつ15日にち。ISBN 978-4-8000-0192-4。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 COMPLETE WORKS-全ぜん記録きろく集しゅう-Vol.1』マッグガーデン、2014年ねん12月21日にち。ISBN 978-4800004680。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 COMPLETE WORKS-全ぜん記録きろく集しゅう-Vol.3』マッグガーデン、2015年ねん6月がつ11日にち。ISBN 978-4800004697。 
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち 第だい二に章しょう 発進はっしん篇へん』劇場げきじょうパンフレット、バンダイビジュアル、2017年ねん6月がつ24日にち。
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 愛あいの戦士せんしたち 第だい三さん章しょう 純愛じゅんあい篇へん』劇場げきじょうパンフレット、バンダイビジュアル、2017年ねん10月がつ14日にち。
• 『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205 新あらたなる旅立たびだち -全ぜん記録きろく集しゅう- COMPLETE WORKS』KADOKAWA、2022年ねん8月がつ1日にち。ISBN 978-4-04-112617-2。