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デスラー - Wikipedia

デスラー

アニメ『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズ』に登場とうじょうする架空かくう宇宙うちゅうじん

デスラーは、「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズ」の登場とうじょう人物じんぶつ

デスラー / アベルト・デスラー
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトシリーズのキャラクター
登場とうじょう最初さいしょ宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトだい2号砲ごうほういちはつ!!宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト始動しどう!!」
声優せいゆう #担当たんとう声優せいゆう参照さんしょう
プロフィール
年齢ねんれい 地球ちきゅう換算かんさんで32さい相当そうとう(『2199』)
性別せいべつ おとこ
種類しゅるい ガミラスじん
国籍こくせき ガミラス帝国ていこく
だいガミラスみかどぼし(『2199』)
肩書かたが 総統そうとう
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ほんこうでは、企画きかく途中とちゅう頓挫とんざしたデスラーを主人公しゅじんこうとするアニメ『デスラーズ・ウォー』についても記述きじゅつする。

キャラクター設定せってい

編集へんしゅう

だいマゼラン星雲せいうんしょうマゼラン星雲せいうんまたがほしあいだ国家こっかガミラス帝国ていこく総統そうとうガミラスほんほし消失しょうしつガルマン・ガミラス帝国ていこく建国けんこく総統そうとう就任しゅうにんした。

傲慢ごうまん冷徹れいてつ統治とうちしゃ反対はんたいしゃ躊躇ちゅうちょなく粛清しゅくせいする冷酷れいこく独裁どくさいしゃとしてえがかれているが、その行動こうどう私利しり私欲しよくのためではなく、危機ききひんした自国じこく繁栄はんえい自民じみんぞく存続そんぞくのためである。だい1さくでは純然じゅんぜんたるてきキャラクターとしての活躍かつやくだったが、続編ぞくへんである『さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト あい戦士せんしたち』『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2』では、地球ちきゅう存亡そんぼういのちをかけるヤマトとガミラスのためにたたか自分じぶんかさわせて共感きょうかんはじめ、沖田おきた十三じゅうざ古代こだいすすむ敬意けいい友情ゆうじょうかんじるようになってゆく。そして、次第しだいにヤマトとともにたたか場面ばめんえていく。

容姿ようし金髪きんぱつあお顔色かおいろだが、だい1さくだい10まではかみ栗毛くりげしょくかお肌色はだいろだった。ガミラスじんはだいろ変更へんこうかんしてはガミラス帝国ていこく#ガミラスじん参照さんしょう

デスラーのスペルは『さらば』の音楽おんがくしゅうでは「Desler」、海外かいがいばんでは「Desslar」、宮武みやたけ一貴かずたかデスラーかん設定せっていでは「Deathlagh」[1]となっていて、統一とういつされていない[ちゅう 1]

かれのマントは宇宙うちゅう空間くうかんじょうでもつねにはためいており、一部いちぶ考察こうさつほん[だれ?]においてほんシリーズ揶揄やゆ材料ざいりょうとされることがある。また、『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII制作せいさくには、これにかんして西崎にしざきよしてん出渕いずぶちひろしあいだ討論とうろんひろげられたこともあったという[2]

ヤマトシリーズのほぼすべてに登場とうじょうする主要しゅよう人物じんぶつであり、バラエティ番組ばんぐみわらいぬ冒険ぼうけん』にて、『デスラー』というコント[ちゅう 2]にされたり、『パタリロ!』(はなとゆめコミックスだい10かんにて)などの作品さくひんでもパロディとなっている。

性格せいかく言動げんどう

編集へんしゅう

性格せいかく冷徹れいてつではあるが紳士しんしてきであり、言葉ことばづかいも慇懃無礼いんぎんぶれいではあるが丁寧ていねいである。

えんずる伊武いぶやくづくさい、それまでの悪役あくやくといえばマッドサイエンティストが「ヒヒヒヒ…」とわらうようなカンたかこえおおかったため、ぎゃくひくくつぶやくスタイルにしてみようとおもったという[よう出典しゅってん]

初期しょき作品さくひんでは、たった1かい失敗しっぱいたいしてもたたかってぬか自決じけつかデスラーによる処刑しょけいしかえらべなかったが、『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIIIだい4ではヒステンバーガー失敗しっぱいを「あと2かい死刑しけい」とするなど、すこしは寛容かんようになったところをせた。ただし、配下はいか自分じぶん以外いがい対象たいしょう崇拝すうはいすることを極端きょくたんきら傾向けいこうがあり、『ヤマトIII』だい13においてシャルバート信仰しんこう信者しんじゃ幕僚ばくりょうハイゲルを「ガルマンにかみにんはいらぬ」とい、その射殺しゃさつしたことがある。

『2199』においては、冥王星めいおうせい基地きちうしなったシュルツにたいしては、挽回ばんかいのチャンスをあたえたほか、部下ぶかとも戦死せんし全員ぜんいんを2かいきゅう特進とくしんさせたうえのこされた遺族いぞく名誉めいよガミラス臣民しんみん昇格しょうかくさせる命令めいれいすなど、旧作きゅうさくよりも寛容かんようさをしめしている。一方いっぽうで、下品げひん言動げんどうった部下ぶかたいして問答もんどう無用むよう処刑しょけいしたけんでは、旧作きゅうさく同様どうよう冷酷れいこくさをしめした。帝都ていとバレラスのみん全員ぜんいんほうむろうとしたこともある一方いっぽう、そのみずからの行動こうどうつみ認識にんしきしそれを背負せおっていく決意けついしめすなど、二律背反にりつはいはんした性格せいかくぬしとしてえがかれている。

松本まつもとれいによるコミカライズ番外ばんがいへん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 永遠えいえんのジュラへん[3]では結婚けっこんしていて、サイレンじんつま・メラとむすめ・ジュラが存在そんざいしている。つま相手あいてしんみそれを相手あいて投影とうえいする能力のうりょくっていて、むすめもその能力のうりょくいでいるため、いやがったデスラーにより幽閉ゆうへいされて、ヤマト乗組のりくみいん精神せいしん情報じょうほうさぐらされている。この作品さくひんにおけるデスラーは、あいする妻子さいしこまった能力のうりょくヒス愚痴ぐちる、意外いがい卑小ひしょう人間にんげんくささをせている[ちゅう 3]

名前なまえアドルフ・ヒトラーをもじったものである」とかつては説明せつめいされていた[4]

しかし後年こうねん、1990年代ねんだい後半こうはんはいると松本まつもとれいは、「デスラー」は松本まつもとがよく使つかう「ラー」(ラーメタルラー・アンドロメダ・プロメシュームなど)と「デス」を組合くみあわせたもので、前者ぜんしゃエジプト神話しんわ太陽たいようしんラー由来ゆらい太陽たいようやそれに象徴しょうちょうされるパワーを、後者こうしゃ意味いみする英語えいごであり、すなわち「デスラー」とは「太陽たいよう」を意味いみすると説明せつめいするようになった。ヒトラーとの類似るいじだいいちさく段階だんかいでの絶対ぜったいあくてき位置いちづけから。展開てんかい(ヤマトとの共闘きょうとう)をけ、偶然ぐうぜん一致いっち説明せつめい変更へんこうするようになった[5]

なお、ヤマトブームにおいて、デスラーのモデルはヒトラーか、とのいにたいし、プロデューサーの西崎にしざきよしてんは「あんな卑小ひしょうおとこではない。マ帝国まていこく皇帝こうていをイメージしたキャラクター」とかたっている[6][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]。そして『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』のアメリカ公開こうかいばん『Star Blazers』において、デスラーこと Desslok は、退廃たいはいてきローマ貴族きぞくふうにオカマ言葉ことばしゃべるような演出えんしゅつほどこされていた[7]

性格せいかく西崎にしざきをモデルとしたといわれている[8]。ゼネラルプロデューサーならぬガミラスプロデューサーを自称じしょうしていた[9]西崎にしざきはデスラーにのめりむようになり[10]、『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト完結かんけつへん』ののちには後述こうじゅつのデスラーを主人公しゅじんこうとするアニメ『デスラーズ・ウォー』を企画きかくしたが、制作せいさくにはいたらなかった。

げきちゅうでの活躍かつやく

編集へんしゅう
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト
だい2から登場とうじょう。ガミラスが惑星わくせいとしての寿命じゅみょうきようとしていたため、移住いじゅうさきとして地球ちきゅうねらいをさだめて侵略しんりゃく開始かいしし、地球人ちきゅうじんるい絶滅ぜつめつ奴隷どれいかの選択せんたくせまった。
ヤマトのことを当初とうしょ過小かしょう評価ひょうかしていたが、冥王星めいおうせい前線ぜんせん基地きち壊滅かいめつなど予想よそうがい善戦ぜんせんけ、関心かんしんつようになる。
だい11でヤマトがデスラー機雷きらいあみ突破とっぱしたさいには、祝電しゅくでんおく度量どりょうせている。ぎゃくに、だい12においてみずからが立案りつあんしたオリオンアルファぼしいきでのヤマト撃滅げきめつ作戦さくせん失敗しっぱいし、ふく総統そうとうヒスから祝電しゅくでん有無うむたずねられたさいには、「きみ馬鹿ばかかね?」とかえしている(このちがいの理由りゆう不明ふめい)。
ヤマトがだいマゼラン星雲せいうんまで到達とうたつすると、ガミラスほんほしでの本土ほんど決戦けっせん立案りつあんして指揮しきする。ガミラスほんほしにヤマトをみ、まれ硫酸りゅうさんあめ硫酸りゅうさんうみくるしめるが、海底かいてい火山かざんみゃく海中かいちゅうから波動はどうほうつという沖田おきた作戦さくせんで、形勢けいせい逆転ぎゃくてんする。地球ちきゅうとの和平わへい提案ていあんするヒスを銃殺じゅうさつして戦闘せんとう継続けいぞくしたすえ天井てんじょう崩落ほうらくによってあつしたかにおもわれたが、総統そうとうデスラーかん)で脱出だっしゅつし、帰路きろのヤマトに白兵戦はくへいせんいどむ。失敗しっぱいして退却たいきゃくしたのちデスラーほうをヤマトに発射はっしゃするも空間くうかん磁力じりょくメッキ反射はんしゃされ、ばくさんしていくデスラーかん運命うんめいともにする。
さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト あい戦士せんしたち
タランと2にんだけでびて白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこくせ、敗軍はいぐんしょうとして帝国ていこくいち将軍しょうぐんたるにあまんじて行動こうどうする。
デスラーかん乗艦じょうかんし、デスラー戦法せんぽうデスラーほうによってヤマト殲滅せんめつたばかるも、ヤマトがしょうワープでデスラーかんせっふなばたしてきたため、白兵戦はくへいせんとなる。たたかいの終盤しゅうばんには爆発ばくはつまれてタランが戦死せんしし、自身じしん負傷ふしょうする。見守みまももりゆきまえ古代こだいとのじゅうによるいちとなるが、前述ぜんじゅつ負傷ふしょう影響えいきょうしてじゅうとしてひざき、敗北はいぼくさとる。最後さいご自分じぶんしん地球人ちきゅうじんしんちかむねべ、白色はくしょく彗星すいせい攻略こうりゃく方法ほうほうしめして生身なまみのまま宇宙うちゅう空間くうかんとうじる[11]
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2
だい1から登場とうじょう死亡しぼうして宇宙うちゅうただよっていたところを、白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこく回収かいしゅうされて蘇生そせい医療いりょうほどこされ、復活ふっかつする。敗軍はいぐん客将かくしょうという身分みぶんの『さらば』とはちがって彗星すいせい帝国ていこくからある程度ていど援助えんじょこそけているが、基本きほんてきには対等たいとう同盟どうめい関係かんけいむすび、賓客ひんきゃくとしてむかえられている。びていたタラン以下いか腹心ふくしんたちの尽力じんりょくさい集結しゅうけつしたガミラス残存ざんそん艦隊かんたいひきい、白色はくしょく彗星すいせい帝国ていこくぐん同盟どうめいぐんとしてヤマトと対峙たいじする。
ズォーダーからは「本物ほんもの武人ぶじん」と高評こうひょうされるが、立場たちばうしなうという懸念けねんいだサーベラー筆頭ひっとうとした幹部かんぶや、ゴーランドなど外様とざまきら軍人ぐんじんとはいがわるい。サーベラーたちの陰謀いんぼういち逮捕たいほ監禁かんきんされるも脱出だっしゅつし、ふたたびヤマトとのたたかいにおもむく。地球ちきゅう周辺しゅうへんちゅういき戦闘せんとうは『さらば』と同様どうよう白兵戦はくへいせんになるが、古代こだいとのいちちのさい負傷ふしょうしているのはゆきではなく古代こだいとなっている。ヤマトとのたたかいには事実じじつじょう勝利しょうりするが、ゆき古代こだいかば姿すがたからそのあいかんるとともに、地球ちきゅうのために必死ひっしたたかかれらの姿すがたて、民族みんぞく存亡そんぼうをかけてたたかってきた自分じぶんしんガトランティスじんよりも地球人ちきゅうじんちかいことをさとり、積年せきねん怨恨えんこんついえる。最後さいごはガミラスほんほしでのたたかいをいにすと、彗星すいせい帝国ていこく弱点じゃくてん暗示あんじした言葉ことばゆきたくし、タランをともなって残存ざんそん艦隊かんたいとともに戦場せんじょうから撤退てったいする。
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト あらたなる旅立たびだ
ほんさくでは事実じじつじょう主人公しゅじんこうひとしい[12]。ガミラス再建さいけん目指めざして残存ざんそん艦隊かんたいとも新天地しんてんち探索たんさくたび出発しゅっぱつするまえに、いまいち故郷こきょうをとガミラスぼしもどるが、そこは暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこく蹂躙じゅうりんされており、激怒げきどして攻撃こうげき仕掛しかけるも、その戦闘せんとう過程かていでガミラスぼし爆発ばくはつして消滅しょうめつする。それにより、じゅう惑星わくせいであるイスカンダルぼし重力じゅうりょくバランスをうしない、暴走ぼうそうする。イスカンダルぼしスターシャ危機ききてき状況じょうきょう地球ちきゅう通信つうしんし、ヤマトに救援きゅうえん要請ようせいする。
その暗黒あんこく星団せいだん帝国ていこく艦隊かんたい襲撃しゅうげきけて絶体絶命ぜったいぜつめいおちいるが、けつけたヤマトによってすくわれる。しかし、そこにてき要塞ようさい自動じどう惑星わくせいゴルバ出現しゅつげんしたため、故郷こきょうかたきとしてデスラーほうはなつも効果こうかはなく、ゴルバによるイスカンダルぼしへの攻撃こうげき開始かいしされる。スターシャの生命せいめい危機ききるとデスラー戦闘せんとう空母くうぼをゴルバほうこう突貫とっかんさせて阻止そしし、ヤマトに自分じぶんごと波動はどうほうつようせまる。この危機ききはスターシャの自爆じばくによってすくわれたものの、イスカンダルぼしとスターシャをもうしなったことに、ひどく狼狽ろうばいする。最後さいご古代こだいにガミラス再建さいけんをどれだけ歳月さいげつかろうとげるといいのこし、何処どこへともなくっていく。
ヤマトよ永遠えいえん
登場とうじょうだが、暗黒あんこく星団せいだんほんほしにおいて古代こだいたちがせられるいつわりのヤマトの戦史せんし映像えいぞうに、ガミラスほんほしでの戦闘せんとうシーン(指揮しきるデスラーの姿すがた)がうつっている。回想かいそうシーンゆえに映像えいぞうだい1さく流用りゅうようであり、セリフも一切いっさいない。なお、司令しれい長官ちょうかんとのやくえんずる伊武いぶは「今回こんかいはデスラーがなくてさびしい」とべている[13]
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII
だい4から登場とうじょう。ゴルバとのたたかいののちたびすえ銀河系ぎんがけい中心ちゅうしんでガミラスじんとお先祖せんぞであるガルマン民族みんぞくじゅう惑星わくせい発見はっけんする。そこでガルマン民族みんぞく奴隷どれいにしていたボラー連邦れんぽう放逐ほうちくし、解放かいほうされたガルマン民族みんぞくから総統そうとうえらばれてガルマン・ガミラス帝国ていこく建国けんこくする。その建国けんこく1周年しゅうねんむかえるまでのあいだ帝国ていこくはボラー連邦れんぽう銀河系ぎんがけい二分にぶんする勢力せいりょくにまで成長せいちょうする。
周囲しゅういには「オリオンうでさい辺境へんきょう恒星こうせいけい地球ちきゅう)にはすな」と厳命げんめいしていたが、部下ぶか独断どくだん自軍じぐんはヤマトや地球ちきゅう敵対てきたいしていく。そして、ヤマトの鹵獲ろかく成功せいこうとの報告ほうこくけたさいはじめてヤマトとの交戦こうせんって激怒げきどし、びとしてヤマトを帝国ていこく招待しょうたいする。そして、自軍じぐん原因げんいん太陽系たいようけい危機ききにあることをるとつぐないに協力きょうりょくもうて、地球ちきゅう環境かんきょう惑星わくせいファンタム情報じょうほう提供ていきょうする。しかし、ファンタムが幻影げんえいせるコスモ生命せいめいたいであることが判明はんめいすると、帝国ていこくへの冒涜ぼうとく行為こうい激怒げきどして破壊はかいさせる。
その、かつて銀河系ぎんがけい支配しはいしていたとわれるシャルバートほし王女おうじょルダがヤマトに乗艦じょうかんしたことをると、確認かくにんさせるようめいじてみずか艦隊かんたいひきい、ヤマトを追跡ついせきしたすえにシャルバートほしまで辿たどくが、古代こだいからシャルバートはたたかいを放棄ほうきし、すべての武力ぶりょく科学かがくりょく封印ふういんしたという事実じじつかされると、「丸腰まるごし無抵抗むていこう)のものめたりはしない」とべ、シャルバートぼしる。
最終さいしゅうばなしでは、太陽系たいようけいないでヤマトがボラー首相しゅしょうベムラーゼひきいるだい艦隊かんたい機動きどう要塞ようさい襲撃しゅうげきけたさい艦隊かんたいひきいてあらわれ、ボラーとの交戦こうせんすえハイパーデスラーほうてき要塞ようさいをベムラーゼもろとも撃破げきはする。ヤマトの太陽たいよう制御せいぎょ成功せいこうすると、古代こだい地球ちきゅうよみがえったことへの祝辞しゅくじべ、将来しょうらい再会さいかい約束やくそくしてガルマン・ガミラスほんぼし帰還きかんしていく。
だい1さくころのようにかく方面ほうめんへの侵略しんりゃくおこなっているが、だい1さくとはことなり、自民じみんぞくのみの繁栄はんえいではなく、自身じしんによる支配しはいぜん宇宙うちゅう永遠えいえん平和へいわをもたらそうという思想しそうがある。
当初とうしょぜん52のシリーズ構成こうせいでは、シリーズ中盤ちゅうばんでヤマトとふたた対立たいりつすることになる展開てんかいだった[14]
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつへん
銀河系ぎんがけい赤色あかいろ銀河ぎんが交錯こうさくによってガルマン・ガミラスほんほし壊滅かいめつし、調査ちょうさおとずれたヤマト乗組のりくみいんらに死亡しぼうしたとおもわれ、はな手向たむけられる。しかし、実際じっさい国境こっきょう巡視じゅんしちゅうだったためになんのがれており、終盤しゅうばんにヤマトがディンギル艦隊かんたい撃沈げきちんされそうになったところへ間一髪かんいっぱつけつけ、ディンギル艦隊かんたい一掃いっそうしてだい神官しんかんだい総統そうとうルガール座乗ざじょう旗艦きかんをデスラーほう撃沈げきちんする。その、ヤマトが自爆じばく自沈じちん)する光景こうけい見届みとどけ、なみだながす。
なお、ひおあきら漫画まんがばんではヤマトが自沈じちんする直前ちょくぜんにルガールかんをデスラーほう攻撃こうげきしている[15]

SPACE BATTLESHIP ヤマト

編集へんしゅう

ほんさくでのデスラーは、原作げんさくよう人類じんるい似通にかよった社会しゃかい構成こうせいつガミラス帝国ていこくなかでのいちガミラスじんではなく、「ははぼし寿命じゅみょうさいし、地球ちきゅう攻撃こうげき改造かいぞう移住いじゅう目論もくろむ」意思いしあつまりであり、げきちゅうでも「我々われわれであり全体ぜんたいである」とかたった。「デスラー」というは、この集合しゅうごうたい自称じしょうするものであると設定せっていされている[ちゅう 4]

そして「デスラー」は、みずからをちょうきょ大戦たいせんかんけんちょうきょだいミサイルとして地球ちきゅう到着とうちゃく寸前すんぜんのヤマトを奇襲きしゅうして大破たいはさせ、「我々われわれは、屈辱くつじょくわすれぬ種族しゅぞくだ」「地球ちきゅうは、おまえたちにもわたさない」といいのこして、ヤマトの眼前がんぜん地球ちきゅう破壊はかいしようとした。

ヤマトのブリッジに姿すがたあらわしたさいひとがたちか形状けいじょうになっていた。こえ原作げんさくアニメと同様どうよう伊武いぶ担当たんとう

リメイクアニメ

編集へんしゅう

宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』(以下いか旧作きゅうさく)のリメイク作品さくひんである『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199』では、「アベルト・デスラー」というフルネームが設定せっていされており、肩書かたがきも「だいガミラスみかどぼし永世えいせい総統そうとう」という正式せいしき名称めいしょう設定せっていされている。容姿ようしについては、ややあごほそく、つきがするどくなっている。また、年齢ねんれい地球ちきゅう年齢ねんれい換算かんさんして32さい相当そうとう設定せっていされ、容姿ようし旧作きゅうさくよりも若々わかわかしいものとなっている。これは、旧作きゅうさくシリーズでライバルだった古代こだい対等たいとうちかづけるため、デザイン担当たんとう結城ゆうきわかくしようと提案ていあんしたためであり[16]一時いちじ古代こだい同年代どうねんだいのデザインあん存在そんざいした[17]

ほんさくではだいガミラスみかどぼし前身ぜんしん「ガミラス大公たいこうこく」をべていた叔父おじエーリク・ヴァム・デスラー死後しご内乱ないらん状態じょうたいとなったガミラスを武力ぶりょくさい統一とういつたしたという設定せっていとなっており、軍事ぐんじ独裁どくさいせいいて領土りょうど拡大かくだいおこなっている。

圧倒的あっとうてきなカリスマで国民こくみんから支持しじされているが、本人ほんにんは「人間にんげんとはおろかで従順じゅうじゅん存在そんざいで、このうえもなく退屈たいくつもの」とひょうし、みかどぼしについても「このほしにしがみついて、なにになる」とつぶやいている。実際じっさい支配しはい体制たいせい維持いじについてもげやりであり、帝都ていとバレラスですらはん体制たいせい活動かつどうおこなわれるような状況じょうきょうであることから、全権ぜんけんまかされたハイドム・ギムレーが、ときには惑星わくせいをまるごと消滅しょうめつさせるほどの圧政あっせいいている。

一方いっぽう、スターシャには愛情あいじょうけるなど『あらたなる旅立たびだち』以降いこう設定せってい反映はんえいされており、思想しそうちがいをえたガミラスとイスカンダルのだい統合とうごう、ガミラスがほし々を支配しはいすることによる平和へいわ夢見ゆめみている。

続編ぞくへん宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 あい戦士せんしたち』では、幼少ようしょうからの過去かこと『2199』における行動こうどう真意しんい胸中きょうちゅうおもいなどが描写びょうしゃされている。

幼少ようしょう、エーリクとその重臣じゅうしんたちあいだ公然こうぜん秘密ひみつとなっていたガミラスぼし寿命じゅみょう事実じじついてしまったためにエーリクに処断しょだんされそうになるが、あにマティウスしで「ちかい」をてたことで、おなじく秘密ひみつ共有きょうゆうするものとなる。そのマティウス、エーリクが相次あいついでに、混乱こんらんするガミラスを統一とういつしてガミラス帝国ていこくつくり、あにわした「ガミラスの移住いじゅうさきとなる惑星わくせい生涯しょうがいかけてつける」という約束やくそくたし、ほろびのふち民族みんぞくすくうため、武力ぶりょくによる惑星わくせい併合へいごうすすめた。太陽系たいようけいへの侵攻しんこうも、地球ちきゅう移住いじゅうさき候補こうほだったからであり、遊星ゆうせいばくだんによる攻撃こうげきほし環境かんきょう改造かいぞうしてガミラスじん移住いじゅうさせるためだったことがかされた。

幼少ようしょうは、周囲しゅういから「統一とういつ戦争せんそう英雄えいゆう」とたたえられていたあにマティウスと比較ひかくされ、「あにならおとうとかげ」「うつわちがいすぎる」などとわれていた。マティウスがくなったさいには「偉大いだいなマティウスのおとうと」とばれることくなることに安堵あんどする一方いっぽう重大じゅうだい秘密ひみつ責務せきむ自分じぶん背負しょわせ、によって自身じしんはおろかははアデルシアしんさえあのれてったかれを「ずるい」とおもうなど複雑ふくざつ心境しんきょういていた。それでも身内みうちとしてのじょういており、総統そうとう時代じだい、マティウスのつまであるエリザ暗殺あんさつされかかるも、処刑しょけいしたようにせかけて彼女かのじょとその子供こどもランハルト(キーマン)追放ついほうするにめた。

げきちゅうでの活躍かつやく(リメイクアニメ)

編集へんしゅう
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199
だい6から登場とうじょうだい8において、みずからが立案りつあんしたテロンかん(ヤマト)撃滅げきめつ作戦さくせん閣僚かくりょうたち披露ひろうするが、ヤマトはこれを突破とっぱする。これによりヤマトにすくなからず興味きょうみいだき、のちにその目的もくてき目的もくてき看破かんぱし、ドメルを討伐とうばつける。
だい15においてヘルム・ゼーリック策謀さくぼうにより座乗ざじょうかん「デウスーラI」を爆沈ばくちんさせられて暗殺あんさつされたかにえたが、暗殺あんさつ計画けいかくはミーゼラ・セレステラが事前じぜん察知さっちしており、影武者かげむしゃ身代みがわりにして暗殺あんさつからのがれる。そのだい18でゼーリックがバランぼしでの観艦式かんかんしきにおいてだい演説えんぜつおこななか通信つうしんんでゼーリックが暗殺あんさつ計画けいかく首謀しゅぼうしゃであることを暴露ばくろする。
イスカンダルとのだい統合とうごうげるために帝都ていとバレラスの破壊はかい画策かくさくし、だい23においてヤマトのガミラスぼしへの突入とつにゅう自分じぶんあらたな座乗ざじょうかん「デウスーラII」のコアシップで総統そうとうから脱出だっしゅつし、空間くうかん機動きどう要塞ようさい都市としだいバレラス」の一部いちぶ区画くかくはなして帝都ていと落下らっかさせ、ヤマトともどもバレラスをほうむろうとする。さらに、ヤマトが波動はどうほう落下らっか区画くかく粉砕ふんさいすると、今度こんど出力しゅつりょくしぼったデスラーほうによるピンポイント攻撃こうげきでヤマトもろともバレラスを破壊はかいしようとするが、ゆきとノランによって直前ちょくぜん波動はどうコアが暴走ぼうそうした結果けっかだいバレラスが爆発ばくはつ崩壊ほうかいし、公的こうてきには死亡しぼうしたとなされた。
しかし、直前ちょくぜんにゲシュタムジャンプ(ワープ)してびたのち、バランぼし空間くうかんゲートないにてヤマトをけ、多数たすうのガミロイドへいひきいてヤマトに白兵戦はくへいせん仕掛しかけるが、失敗しっぱいわる。最後さいごはデスラーほうによるヤマト撃沈げきちんこころみて発射はっしゃ体勢たいせいととのえるなか乗艦じょうかんがヤマトのさんしきだん連射れんしゃびてちゅうやぶし、波動はどうエネルギーの誘爆ゆうばくによって爆沈ばくちんする。なお、その寸前すんぜんには艦橋かんきょう本体ほんたいから離脱りだつする描写びょうしゃがある。
小説しょうせつばん豊田とよだたくみ
デスラーが帝都ていと破壊はかいしようとおもいたった経緯けいい若干じゃっかんことなっている。アニメばんではだい統合とうごう最終さいしゅう目的もくてきとし、そのためにイスカンダルの使命しめいけようと拡大かくだい政策せいさくおこなっていたが、小説しょうせつばんではぜん宇宙うちゅう恒久こうきゅう平和へいわのための拡大かくだい政策せいさくというてんでは共通きょうつうしているものの、てなき「勝利しょうり」によってのみ人心じんしんたばねる拡大かくだい政策せいさく限界げんかいかんじ、だい統合とうごうによってイスカンダルというあらたな象徴しょうちょうてようとしており、アニメばんとは手段しゅだん目的もくてき逆転ぎゃくてんしている。
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 あい戦士せんしたち
だい10から登場とうじょう前作ぜんさくでの爆沈ばくちんからびてみかどぼしガトランティスにむかえられているというてんは『さらば』『ヤマト2』と同様どうようである。しかし、ほんさくでは旧作きゅうさくちがいガトランティスにしたが最初さいしょからなく、ヤマトにたいする怨恨えんこんいていない。ズォーダーとの関係かんけい旧作きゅうさくことなり、いちこくおうとしてある程度ていど敬意けいいはらわれているが、いずれ離反りはんすること見抜みぬかれている。ヤマトがせた「執念しゅうねん」をるために、ズォーダーよりノイ・デウスーラはじめとする艦艇かんていあたえられ、監視かんしやくミルともなったうえでヤマトにけられる。
だい11において、感情かんじょう支配しはいされて独断どくだん行動こうどうこしたメーザー艦隊かんたいもろともデスラーほう粛清しゅくせいしたのち、物質ぶっしつ転送てんそうでヤマトにミサイルの波状はじょう攻撃こうげき仕掛しかけ、緊急きんきゅうワープで離脱りだつしたヤマトをって古代こだいアケーリアスの空洞くうどう惑星わくせい空間くうかんはいむ。しかし、デスラーのしん目的もくてきは、ヤマトとの戦闘せんとうかくみのにしてこの空間くうかんはいみ、コスモウェーブによるミルとズォーダーの通信つうしん遮断しゃだん、ガトランティスの監視かんしからのがれることであり、このたたかいにじょうじて下賜かしされた艦隊かんたい殲滅せんめつたたかいの直後ちょくごガデル・タランひきいるガミラスのきゅう体制たいせい艦隊かんたい合流ごうりゅうし、ミルを拘束こうそくしたうえでガトランティスから離反りはんして独自どくじ行動こうどうはじめる。
だい14において、テレサから「ヤマトとえんむすんだもの一人ひとり」として終盤しゅうばん、テレサと古代こだいたちのまえ姿すがたあらわし、つづだい15で、テレサのちから手中しゅちゅうおさめ、ガトランティスと交渉こうしょうすることが目的もくてきであるとかし、古代こだいたちと交戦こうせんする。乱入らんにゅうしてきたキーマンと永倉ながくらによって不利ふりになるが、自身じしん行動こうどう真意しんいったキーマンが土壇場どたんば古代こだいたちを裏切うらぎったこと危機ききだっし、古代こだいたちよんにんらえる。だい16では、ズォーダーとの交渉こうしょうのためにミルを解放かいほうする一方いっぽう、デスラー体制たいせい黒幕くろまくとされるギムレーとも会話かいわする。その、テレザリアムにてキーマンと対話たいわし、かれだいバレラスのいちけんたいする自身じしん胸中きょうちゅうかし、かり人々ひとびと自分じぶん復権ふっけんのぞんでも、もどがないことつたえる。キーマンを見届みとどけたのち、テレサから「だれかを自分じぶん以上いじょう大切たいせつおも気持きもちがあるかぎり、みんひきいる資格しかくがある」とつたえられる。キーマンの造反ぞうはんとヤマトの離脱りだつ黙認もくにんし、テレザートぼし消失しょうしつ地球ちきゅうへの帰路きろにつくヤマトを見届みとどけると、あらたなデスラー体制たいせい艦隊かんたい合流ごうりゅうする。だい17では、ミルから条件じょうけん次第しだい協力きょうりょくするとつたえられる。「ガトランティスの傀儡かいらいがるはない」と一蹴いっしゅうするも、ガミラス民族みんぞくすくいたいという本心ほんしん指摘してきされ、協力きょうりょく条件じょうけんとして、ヤマトをたおせとめいじられる。
だい22にてノイ・デウスーラ単独たんどくさんヤマトにちはだかる。事前じぜんひそかに発光はっこう信号しんごうをキーマンにおくることで、ヤマトが白兵戦はくへいせんむよう誘導ゆうどうし、自艦じかん艦橋かんきょうないでキーマンと対峙たいじする。キーマンから地球ちきゅうむべきだと説得せっとくされるが、直後ちょくごにミルに銃撃じゅうげきされて負傷ふしょうし、キーマンにたいする選択せんたく材料ざいりょうとされてしまう。だい23ではかれ自分じぶんつよううながすが、艦橋かんきょう潜伏せんぷくしていた古代こだい制止せいししたため、たれずにみ、かれとも古代こだいとミルのやりりを見届みとどける。しかし、自身じしん救出きゅうしゅつたガミラスへいがミルをころしてしまったさいには、「なにおろかな……」と嘆息たんそく言葉ことばをつぶやいた。戦闘せんとう、キーマンからガミラスの命運めいうんたくされ、自身じしんはトランジット波動はどうほうによる輻射ふくしゃからヤマトをまもるためにノイ・デウスーラのかんたい提供ていきょうし、救出きゅうしゅつ部隊ぶたい艦艇かんていともにそのってった。
宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205 あらたなる旅立たびだ
だい1から登場とうじょう幼少ようしょうのマティウス、および前作ぜんさくでのキーマンとの約束やくそくたすため、ガミラス民族みんぞくすくうことにいのちけている。『2202』のだい23最終さいしゅうはなし期間きかんにガミラス民主みんしゅ政府せいふ接触せっしょくし、ガミラスぼし寿命じゅみょう問題もんだい共有きょうゆうして協力きょうりょく関係かんけいきずいた[18]。そしてほんさくだい1にて銀河系ぎんがけいいちかくにて発見はっけんしたガルマンほし移住いじゅうさきとして見出みだし、支配しはいしていたボラー連邦れんぽう武力ぶりょく放逐ほうちくする。
ガルマン解放かいほう移住いじゅう計画けいかく支援しえんのためにガミラスぼし帰還きかんするが、ガミラスぼしなぞ勢力せいりょくデザリアム攻撃こうげきにより消滅しょうめつしてしまう。7わりちか国民こくみんいのちうしなわれ絶望ぜつぼうするも、のこったわずかな移民いみんしゃすくうために行動こうどうしていく。

デスラーズ・ウォー

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完結かんけつへん公開こうかい、デスラーを主役しゅやくとして製作せいさく予定よていであった作品さくひん正式せいしきタイトルは『DESLAER'S WAR I 戦艦せんかんスターシャ』で、当初とうしょは『キング・オブ・デスラー』や『エンペラー・オブ・ガルマンガミラス』などともばれていた。「OVA3ほん劇場げきじょうばん」「かく60ふんOVA6ほんとテレビスペシャル」など、企画きかくてんさんてんしたすえ頓挫とんざした[19]。『完結かんけつへん』からヤマトのだい2誕生たんじょうへんの『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 復活ふっかつへん』)のあいだつな内容ないようだったが、頓挫とんざしてから年数ねんすう経過けいかしたため2009ねん実際じっさい公開こうかいされた『復活ふっかつへん』とは矛盾むじゅんするてんがある。

ストーリーあん遷移せんいしており、当時とうじ資料しりょう紹介しょうかいされたものは以下いかの2つがある[20]

その1(「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトファンクラブ本部ほんぶ機関きかん38、39ごう紹介しょうかい[19]
ヤマトの自沈じちんなみだながながめていたデスラーであったが、その最期さいごしみ、アクエリアスすいかたまりからヤマトのだいいち艦橋かんきょう部分ぶぶん沖田おきた遺骸いがい回収かいしゅうし、ガルマン・ガミラス残存ざんそん艦隊かんたいをまとめかつての故郷こきょうだいマゼランへかう。しかし、だいマゼランにはなぞほしじん国家こっかすで侵略しんりゃくすすめており、そのしょうマゼランにもびていた。
そのたたかいにまれるなか宇宙うちゅう要塞ようさいクラスのあらたな御座ぎょざかん戦艦せんかんスターシャ」を建造けんぞう、その艦内かんないにヤマトだいいち艦橋かんきょう沖田おきた遺骸いがい安置あんちした。ドメル将軍しょうぐん息子むすこドメルJrもけつけたたかいをすすめていったが、てきほしじんはデスラーと古代こだい友情ゆうじょう関係かんけいをつけ、地球ちきゅうにも侵略しんりゃく開始かいし。デスラーは自軍じぐんまもるのに専念せんねんするか、地球ちきゅうまもるかに苦悩くのうする。
会報かいほうかれているストーリーはここまでである。なお、この時期じき古代こだいゆき結婚けっこんし、子供こどもまれているが『復活ふっかつへん』の古代こだい美雪みゆき該当がいとうするかは不明ふめい古代こだい真田さなだとも太陽系たいようけいパトロールのにんいていた。また、てきほしじん会報かいほうには「ほしあいだ国家こっか連合れんごう」と記載きさいされているが、こちらも『復活ふっかつへん』に登場とうじょうするだいウルップぼしあいだ国家こっか連合れんごうとの関連かんれんせい不明ふめいである。また、紹介しょうかいされた内容ないようでは、古代こだいぬことを示唆しさするぶん存在そんざいした[21]
その2(「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトファンクラブ本部ほんぶ機関きかん49ごう紹介しょうかい[21]
デスラーは過去かこからの救援きゅうえんメッセージをけとる。はるかすうじゅうおくねん過去かこ世界せかいでは、イスカンダルぼしとガミラスぼしかれるまえほし「ガイア」が存在そんざいしており、わかのデスラーとスターシャのうつしともいえるおう王妃おうひによっておさめられていた。しかしガイアは、ウランせい放射ほうしゃ物質ぶっしつでできているため生命せいめいけっして共存きょうぞんできない生命せいめいたい「ディスラプター」の攻撃こうげきによって滅亡めつぼう危機ききひんしていた。そして、ガイアにつたわる「ははぼし危機ききおとずれたとき戦士せんしあらわれる」という伝説でんせつしたがい、未来みらいへとメッセージをおくられた。デスラーはガイアのある過去かこへとタイムワープをおこない、ガイアを舞台ぶたい物語ものがたりつむいでいく。
「ガミラスじんとイスカンダルじん同根どうこん」「ガミラスじん放射能ほうしゃのうなかきる」というだい1さく設定せってい踏襲とうしゅうされ、なぜそうなったのかがかされる内容ないようだったと推測すいそくされている[21]。また、このあんぼつになって当初とうしょのその1あんもどった模様もよう[22]

最終さいしゅうてきずに頓挫とんざしたほんさくだが、ほんさく戦艦せんかんスターシャのながれをいだ艦船かんせんは、小林こばやしまことによってデザインされたもの[23]や、松本まつもとれい板橋いたばし克己かつみによってデザインされた「ガルマンガミラス戦略せんりゃく指揮しき旗艦きかん<G・スターシア>」[24]などが存在そんざいする[22]。また、ほかにも松本まつもと板橋いたばしさんだん空母くうぼしんデザインなどもおこなっており、デストロイヤーかんわせて「ネオガミラス艦隊かんたい」を結成けっせいしている[22]

担当たんとう声優せいゆう

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関連かんれん商品しょうひん

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2007ねん12がつ20日はつか、バンダイネットワークスは『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト』劇場げきじょう公開こうかい30周年しゅうねん記念きねんとして限定げんてい商品しょうひん「デスラー総統そうとうワインセット」の受注じゅちゅう開始かいし。2008ねん3がつ下旬げじゅんより出荷しゅっかされた。購入こうにゅう特典とくてんとして、デスラー勲章くんしょうおよびデスラー総統そうとう特製とくせいリーフレットが付属ふぞくする。価格かかく税込ぜいこみ13,650えんで、完売かんばいした[29]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 類似るいじ実在じつざいめいとしてはドイツけいのDasslerがある。ナチス・ドイツぐんくつ提供ていきょうしていたアドルフ・ダスラー著名ちょめい
  2. ^ 内村うちむら光良てるよしふんするデスラーがヤマトの乗組のりくみいんにメッセージをおくるが、名倉なくらじゅんふんする「かあちゃん」がよこ掃除そうじをしていたりしているというものである。
  3. ^ 椅子いすすわってあたまうしろでしゅんで愚痴ぐちはじめ、ヒスが「おさっしします」と同情どうじょうあらわすと、「当事とうじしゃにしかからんことだくちをだすなっ!!」と激怒げきどしてはいをヒスのあたまはらっている。
  4. ^ ちなみにイスカンダルは、その意思いしあつまりのなかで「ははぼし寿命じゅみょうさいし、ほし運命うんめいともにすることめたもうひとつの側面そくめん」と設定せっていされており、「スターシャ」を自称じしょうする。
  5. ^ シリーズ途中とちゅうで「雅之まさゆき」から「雅刀まさとう」に改名かいめいしている。
  6. ^ 当時とうじ伊武いぶがライバルにあたるJALがスポンサーをつとめていた『JET STREAM』に出演しゅつえんしていたこともあり、石塚いしづかによるだいえんじとなった。

出典しゅってん

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  1. ^ 表題ひょうだいやメモなどのみがられていない状態じょうたいのデスラーかん設定せっていは「保存ほぞんばん さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト あい戦士せんしたち () 設定せってい資料集しりょうしゅう メカ設定せってい白色はくしょく彗星すいせいぐん」『ロードショー特別とくべつ編集へんしゅう さらば宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト VOL.2決定けっていばん!!』(集英社しゅうえいしゃ、1978ねん11月20にち)などに掲載けいさいされている。
  2. ^ 『「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 だいいちしょう はるかなる旅立たびだち」劇場げきじょうパンフレット』宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199製作せいさく委員いいんかい発行はっこう)、松竹しょうちく販売はんばい)、2012ねん4がつ、p.27。
  3. ^ 松本まつもとれい宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト (2) 永遠えいえんのヤマト』(初版しょはん秋田あきた書店しょてん秋田あきた文庫ぶんこ〉、1994ねんISBN 978-4253170185)pp. 289-323に収録しゅうろく
  4. ^ 松本まつもとれい ゆめのANIMATION WORLD」『アニメージュ』1980ねん7がつごう徳間書店とくましょてん、p.48。松本まつもとのコメント。
  5. ^ 『コミック・ゴン』だい2ごう大洋図書たいようとしょ、1998ねん松本まつもとれいインタビューより。
  6. ^ ニッポン放送にっぽんほうそうオールナイトニッポン宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト・スペシャル』より。
  7. ^ パトリック・マシアスちょ町山まちやま智浩ともひろわけ『オタク・イン・USA あい誤解ごかいのAnime輸入ゆにゅう太田出版おおたしゅっぱん、2006ねん、p. 93。
  8. ^ 阿呆あほう生研せいけんいきだれらない人気にんきアニメ&マンガのなぞ』コアマガジン、2009ねんISBN 978-4-86252-720-2 
  9. ^ 石黒いしぐろのぼる小原おはら乃梨子のりこわたしせつ・アニメ17ねん大和やまと書房しょぼう、1980ねん、p. 202。
  10. ^ Web現代げんだい「ガンダムしゃ取材しゅざいはん編集へんしゅうだい1しょう アニメーションディレクター 安彦やすひこ良和よしかず 《ヤマト、ガンダム》」『ガンダムしゃ ガンダムをつくったおとこたち』講談社こうだんしゃ、2002ねん10がつ9にち、p. 66。ISBN 4-06-330181-8
  11. ^ 白色はくしょく彗星すいせいのもとにいたデスラーはヤマトにたたかいをいどむも、またもやぶれた。間際まぎわに、古代こだい白色はくしょく彗星すいせい攻略こうりゃくほうつたえ、みずからハッチをけて宇宙うちゅう藻屑もくずえた dot.フォトギャラリー | よみがえる「あい戦士せんしたち」”. dot. (朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん). https://dot.asahi.com/photogallery/archives/2017022000067/9/ 2017ねん3がつ4にち閲覧えつらん 
  12. ^ 『いまかたるべき宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト ロマン宇宙うちゅう戦記せんき 40ねん軌跡きせき』p. 091。
  13. ^ 『ロマンアルバムデラックス36 ヤマトよ永遠えいえんに』徳間書店とくましょてん、1980ねん、p. 76。
  14. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII DVD MEMORIAL BOX」(バンダイビジュアル、2001ねん、BCBA-0532)付録ふろく解説かいせつしょう冊子さっし宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII DVDメモリアルボックス かんファイル』pp. 20-21。
  15. ^ ひおあきら『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 完結かんけつへんメディアファクトリーMFコミックス)、2010ねん2がつ28にち、pp. 376-378。
  16. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 公式こうしき設定せってい資料集しりょうしゅう [EARTH]』マッグガーデン、2013ねん8がつ、p. 256。ISBN 978-4800001924
  17. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 公式こうしき設定せってい資料集しりょうしゅう [EARTH]』マッグガーデン、2013ねん8がつ、p. 261。ISBN 978-4800001924
  18. ^ 『「宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205 あらたなる旅立たびだ前章ぜんしょう -TAKE OFF-」劇場げきじょうパンフレット』宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2205製作せいさく委員いいんかい発行はっこう)、バンダイナムコアーツ(販売はんばい)、2021ねん10がつ、p. 05。
  19. ^ a b 『いまかたるべき宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト ロマン宇宙うちゅう戦記せんき 40ねん軌跡きせき』p. 137。
  20. ^ 『いまかたるべき宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト ロマン宇宙うちゅう戦記せんき 40ねん軌跡きせき』p. 137-139。
  21. ^ a b c 『いまかたるべき宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト ロマン宇宙うちゅう戦記せんき 40ねん軌跡きせき』p. 138。
  22. ^ a b c 『いまかたるべき宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト ロマン宇宙うちゅう戦記せんき 40ねん軌跡きせき』p. 139。
  23. ^ HYPERWEAPON2009 宇宙うちゅう戦艦せんかん宇宙うちゅう空母くうぼ』モデルアートしゃ、2009ねん[ようページ番号ばんごう]
  24. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト だいクロニクル』大洋図書たいようとしょ、2010ねん[ようページ番号ばんごう]
  25. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトほう ロマン宇宙うちゅう戦記せんきじゅうねんあゆみ』たけ書房しょぼう、2001ねん3がつ、pp. 202-211。ISBN 978-4-8124-0700-4
  26. ^ 西崎にしざきよしてんProducerがはじめてかたるキャラへのあつおもい ヤマトと初恋はつこい」『アニメージュ』1982ねん9がつごう徳間書店とくましょてん、p.38。
  27. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2199 公式こうしき設定せってい資料集しりょうしゅう [GARMILLAS]』マッグガーデン、2013ねん10がつ、p. 262。ISBN 978-4-80-000193-1
  28. ^ STAFF & CAST 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202 あい戦士せんしたち”. 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト2202製作せいさく委員いいんかい. 2017ねん11月20にち閲覧えつらん
  29. ^ 宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト デスラー総統そうとう ワインセット LaLaBit Market(インターネットアーカイブ2010ねん6がつ19にちぶんキャッシュ)

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • M.TAKEHARA、Agila、M.D『いまかたるべき宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト ロマン宇宙うちゅう戦記せんき 40ねん軌跡きせきたけ書房しょぼう、2014ねんISBN 978-4801900752

外部がいぶリンク

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