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第3次吉田内閣 (第1次改造) - Wikipedia

だい3吉田よしだ内閣ないかく (だい1改造かいぞう)

日本にっぽん内閣ないかく

だい3吉田よしだだい1改造かいぞうないかく(だいさんじ よしだだいいちじかいぞうないかく)は、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん自由党じゆうとう総裁そうさい吉田よしだしげるだい49だい内閣ないかく総理そうり大臣だいじん任命にんめいされ、1950ねん昭和しょうわ25ねん6月28にちから1951ねん昭和しょうわ26ねん7がつ4にちまでつづいた日本にっぽん内閣ないかく

だい3吉田よしだだい1改造かいぞうないかく
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん だい49だい 吉田よしだしげる
成立せいりつ年月日ねんがっぴ 1950ねん昭和しょうわ25ねん6月28にち
終了しゅうりょう年月日ねんがっぴ 1951ねん昭和しょうわ26ねん7がつ4にち
与党よとう支持しじ基盤きばん 自由党じゆうとう、(緑風りょくふうかい[注釈ちゅうしゃく 1]
内閣ないかく閣僚かくりょう名簿めいぼ首相しゅしょう官邸かんてい
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まえだい3吉田よしだ内閣ないかく改造かいぞうないかくである。

日本国にっぽんこく憲法けんぽう施行しこうはじめて、内閣ないかく改造かいぞうによって発足ほっそくした日本にっぽん憲政けんせい史上しじょうはつ改造かいぞうないかくである。

内閣ないかくかおぶれ・人事じんじ

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国務大臣こくむだいじん

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1950ねん昭和しょうわ25ねん)6がつ28にち任命にんめい[1]在職ざいしょく日数にっすう372にちだい1、2、3通算つうさん1,362にち)。

職名しょくめい だい 氏名しめい 出身しゅっしんとう 特命とくめい事項じこうとう 備考びこう
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん 49 吉田よしだしげる   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
外務がいむ大臣だいじん兼任けんにん 留任りゅうにん
自由党じゆうとう総裁そうさい
法務ほうむ総裁そうさい 5 大橋おおはし武夫たけお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
はつ入閣にゅうかく
外務がいむ大臣だいじん 70 吉田よしだしげる   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん兼任けんにん 留任りゅうにん
自由党じゆうとう総裁そうさい
大蔵おおくら大臣だいじん 55 池田いけだ勇人はやと   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
留任りゅうにん
文部もんぶ大臣だいじん 67 天野あまの貞祐ていゆう   民間みんかん 留任りゅうにん
厚生こうせい大臣だいじん 19 黒川くろかわ武雄たけお   参議院さんぎいん
自由党じゆうとう
はつ入閣にゅうかく
農林のうりん大臣だいじん 12 広川ひろかわひろしぜん   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
国務大臣こくむだいじん兼任けんにん はつ入閣にゅうかく
通商つうしょう産業さんぎょう大臣だいじん 4 横尾よこおりゅう   参議院さんぎいん
自由党じゆうとう
はつ入閣にゅうかく
運輸うんゆ大臣だいじん 12 山崎やまざきたけし   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
はつ入閣にゅうかく
郵政ゆうせい大臣だいじん 2 田村たむら文吉ぶんきち   参議院さんぎいん
無所属むしょぞく
緑風りょくふうかい
電気通信大でんきつうしんだいしん兼任けんにん はつ入閣にゅうかく
電気通信大でんきつうしんだいしん 2 田村たむら文吉ぶんきち   参議院さんぎいん
無所属むしょぞく
緑風りょくふうかい
郵政ゆうせい大臣だいじん兼任けんにん はつ入閣にゅうかく
労働ろうどう大臣だいじん 5 保利ほりしげる   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
はつ入閣にゅうかく
建設けんせつ大臣だいじん 4 増田ますだ甲子きのえねなな   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
国務大臣こくむだいじん兼任けんにん 留任りゅうにん
1951ねん6がつ7にちめん[注釈ちゅうしゃく 2]
5 周東しゅうとう英雄ひでお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
国務大臣こくむだいじん兼任けんにん 1951ねん6がつ7にちにん
国務大臣こくむだいじん
経済けいざい安定あんてい本部ほんぶ総務そうむ長官ちょうかん
8 周東しゅうとう英雄ひでお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ国務大臣こくむだいじん兼任けんにん
国務大臣こくむだいじん
中央ちゅうおう経済けいざい調査ちょうさちょう長官ちょうかん
6 周東しゅうとう英雄ひでお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ国務大臣こくむだいじん兼任けんにん
国務大臣こくむだいじん
物価ぶっかちょう長官ちょうかん
8 周東しゅうとう英雄ひでお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ国務大臣こくむだいじん兼任けんにん
国務大臣こくむだいじん
行政管理庁ぎょうせいかんりちょう長官ちょうかん
5 岡野おかのきよしごう   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
国務大臣こくむだいじん兼任けんにん はつ入閣にゅうかく
1950ねん7がつ12にちめん
6 広川ひろかわひろしぜん   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
農林のうりん大臣だいじん兼任けんにん 1950ねん7がつ12にちにん
国務大臣こくむだいじん
賠償ばいしょうちょう長官ちょうかん
6 増田ますだ甲子きのえねなな   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ大臣だいじん兼任けんにん 1951ねん6がつ7にちめん[注釈ちゅうしゃく 2]
7 周東しゅうとう英雄ひでお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ大臣だいじん兼任けんにん 1951ねん6がつ7にちにん
国務大臣こくむだいじん
地方ちほう自治じちちょう長官ちょうかん
3 岡野おかのきよしごう   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
国務大臣こくむだいじん兼任けんにん はつ入閣にゅうかく
国務大臣こくむだいじん
北海道開発庁ほっかいどうかいはつちょう長官ちょうかん
1 増田ますだ甲子きのえねなな   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ大臣だいじん兼任けんにん 留任りゅうにん
1951ねん6がつ7にちめん[注釈ちゅうしゃく 2]
2 周東しゅうとう英雄ひでお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
建設けんせつ大臣だいじん兼任けんにん 1951ねん6がつ7にちにん
国務大臣こくむだいじん
無任所むにんしょ
- はやし譲治じょうじ   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん臨時りんじ代理だいり
ふく総理そうり
1951ねん3月13にちめん[注釈ちゅうしゃく 3]
  1. 辞令じれいのある留任りゅうにん個別こべつだいとして記載きさいし、辞令じれいのない留任りゅうにん記載きさいしない。
  2. 臨時りんじ代理だいりは、大臣だいじん空位くうい場合ばあいのみ記載きさいし、海外かいがい出張しゅっちょうとう一時いちじ不在ふざい代理だいり記載きさいしない。
  3. 代数だいすうは、臨時りんじ兼任けんにん臨時りんじ代理だいりかぞえず、兼任けんにん兼務けんむかぞえる。

内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかんふく長官ちょうかん

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1950ねん昭和しょうわ25ねん)6がつ28にち留任りゅうにん

職名しょくめい だい 氏名しめい 出身しゅっしんとう 特命とくめい事項じこうとう 備考びこう
内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかん 6 岡崎おかざき勝男かつお   衆議院しゅうぎいん
自由党じゆうとう
内閣ないかく官房かんぼうふく長官ちょうかん - 菅野かんのよしまる   運輸省うんゆしょう 留任りゅうにん
- 井上いのうえ清一せいいち   きゅう内務省ないむしょう 留任りゅうにん
1951ねん5月25にちめん
- 剱木とおるひろし   文部省もんぶしょう 1951ねん5がつ25にちにん
  1. 辞令じれいのある留任りゅうにん個別こべつだいとして記載きさいし、辞令じれいのない留任りゅうにん記載きさいしない。
  2. 臨時りんじ代理だいりは、大臣だいじん空位くうい場合ばあいのみ記載きさいし、海外かいがい出張しゅっちょうとう一時いちじ不在ふざい代理だいり記載きさいしない。
  3. 代数だいすうは、臨時りんじ兼任けんにん臨時りんじ代理だいりかぞえず、兼任けんにん兼務けんむかぞえる。

政務次官せいむじかん

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1950ねん昭和しょうわ25ねん)7がつ12にち任命にんめい

職名しょくめい 氏名しめい 出身しゅっしんとう 備考びこう
法務ほうむ政務次官せいむじかん 高木たかぎ松吉まつきち 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
外務がいむ政務次官せいむじかん 草葉くさばたかしえん 参議院さんぎいん自由党じゆうとう
大蔵おおくら政務次官せいむじかん 西川にしかわ甚五郎じんごろう 参議院さんぎいん自由党じゆうとう
文部もんぶ政務次官せいむじかん 水谷みずたにのぼる 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
厚生こうせい政務次官せいむじかん 平沢ひらさわ長吉ちょうきち 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
農林のうりん政務次官せいむじかん 島村しまむら軍次ぐんじ 参議院さんぎいん無所属むしょぞく緑風りょくふうかい
通商つうしょう産業さんぎょう政務次官せいむじかん 首藤しゅどう新八しんぱち 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
運輸うんゆ政務次官せいむじかん 関谷せきや勝利かつとし 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
郵政ゆうせい政務次官せいむじかん 山本やまもと猛夫たけお 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
電気でんき通信つうしん政務次官せいむじかん 加藤かとう隆太郎りゅうたろう 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
労働ろうどう政務次官せいむじかん 山村やまむら新治しんじろう 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
建設けんせつ政務次官せいむじかん 渡邊わたなべ良夫よしお 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
経済けいざい安定あんてい政務次官せいむじかん 小峰こみねやなぎおお 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう
物価ぶっか政務次官せいむじかん こおり祐一ゆういち 参議院さんぎいん自由党じゆうとう
行政ぎょうせい管理かんり政務次官せいむじかん じょうよししん 参議院さんぎいん自由党じゆうとう
賠償ばいしょう政務次官せいむじかん 小西こにし寅松とらまつ 衆議院しゅうぎいん自由党じゆうとう 留任りゅうにん
地方ちほう自治じち政務次官せいむじかん 小野おのあきら 参議院さんぎいん無所属むしょぞく緑風りょくふうかい 留任りゅうにん

勢力せいりょく早見はやみひょう

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内閣ないかく発足ほっそく当初とうしょぜん内閣ないかく事務じむ引継ひきつぎのぞく)。

名称めいしょう 国務大臣こくむだいじん 政務次官せいむじかん その
しゆう自由党じゆうとう 12 15 衆議院しゅうぎいん議長ぎちょう内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかん
国務大臣こくむだいじんのべ18
りよくふうかい緑風りょくふうかい 1 2 参議院さんぎいん議長ぎちょう
国務大臣こくむだいじんのべ2
みんかん民間みんかん 1 0
- 14 17 国務大臣こくむだいじんのべ21

内閣ないかくうご

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日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい68じょう規定きていされた内閣ないかく総理そうり大臣だいじん国務大臣こくむだいじん任免にんめんけんによるはつ内閣ないかく改造かいぞうである。大日本帝国だいにっぽんていこく憲法けんぽうおよ内閣ないかく官制かんせいでは総理そうり大臣だいじん閣僚かくりょう任免にんめんけんがなく、実例じつれいとしてだい3近衛このえないかくは、だい2近衛このえないかく外務がいむ大臣だいじん松岡まつおか洋右ようすけ更迭こうてつするために「内閣ないかくそう辞職じしょく大命たいめい降下こうか」(現行げんこう憲法けんぽう親任しんにんしき)という手段しゅだんもちいて成立せいりつした。

1950ねん昭和しょうわ25ねん6月17にちアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務省こくむしょう顧問こもんジョン・フォスター・ダレスが、たいにち平和へいわ条約じょうやく交渉こうしょうおこなうため来日らいにちした。ダレスは、マッカーサー元帥げんすい会談かいだんのちたいにち講和こうわ実現じつげんする時機じき到来とうらい確認かくにんし、いで同年どうねん6月22にち吉田よしだしげる首相しゅしょうとの会談かいだん皮切かわきりに、民主党みんしゅとう苫米地とまべち義三よしぞう最高さいこう委員いいんちょう日本にっぽん社会党しゃかいとう浅沼あさぬま稲次郎いねじろう書記しょきちょうらと会談かいだんし、日本にっぽんがわ講和こうわ条約じょうやく締結ていけつ気運きうん上昇じょうしょうしていく。

一方いっぽう同年どうねん6月25にちには、北朝鮮きたちょうせんぐん北緯ほくい38せん越境えっきょう韓国かんこく侵入しんにゅうし、朝鮮ちょうせん戦争せんそう勃発ぼっぱつする。

吉田よしだ首相しゅしょうサンフランシスコ講和こうわ条約じょうやく締結ていけつ朝鮮ちょうせん戦争せんそう対処たいしょするため、だい3吉田よしだ内閣ないかく強化きょうかはか必要ひつようがあった。また、与党よとう民主みんしゅ自由党じゆうとう民自党みんじとうないでは、広川ひろかわひろしぜん幹事かんじちょうたいして大野おおの伴睦ばんぼく攻撃こうげき過激かげきになり、広川ひろかわ幹事かんじちょう更迭こうてつした。さらに、山崎やまざき首班しゅはん工作こうさく事件じけん以来いらい冷遇れいぐうされていた山崎やまざきたけしもと幹事かんじちょうなどの民自党みんじとう長老ちょうろう吉田よしだたいする反発はんぱつやわらげ、党内とうない融和ゆうわはか必要ひつようもあった。ほん改造かいぞうないかくはこれらの背景はいけいをもとに発足ほっそくした。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 会派かいはとして与党よとうりしていない。
  2. ^ a b c 自由党じゆうとう幹事かんじちょう就任しゅうにんのため。
  3. ^ 衆議院しゅうぎいん議長ぎちょう就任しゅうにんのため。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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