西京にしぎょう区く

にしきょうく ; 西京にしぎょう区く
	華厳けごん寺てら
国くに	日本にっぽん
地方ちほう	近畿きんき地方ちほう
都道府県とどうふけん	京都きょうと府ふ
市し	京都きょうと市し
市町村しちょうそんコード	26111-4
面積めんせき	59.24km2;
総そう人口じんこう	144,105人ひと [編集へんしゅう]; （推計すいけい人口じんこう、2024年ねん6月がつ1日にち）
人口じんこう密度みつど	2,433人ひと/km2
隣接りんせつ自治体じちたい; 隣接りんせつ行政ぎょうせい区く	京都きょうと市し（右京うきょう区く、南みなみ区く）; 向日むこう市し、長岡京ながおかきょう市し、亀岡かめおか市し; 大阪おおさか府ふ：高槻たかつき市し、三島みしま郡ぐん島本しまもと町まち
西京にしぎょう区役所くやくしょ
所在地しょざいち	〒615-8522; 京都きょうと府ふ京都きょうと市し西京にしぎょう区く上桂森下かみかつらもりした町まち25番地ばんちの1; 北緯ほくい34度ど59分ふん6秒びょう東経とうけい135度ど41分ふん36秒びょう / 北緯ほくい34.98500度ど東経とうけい135.69333度ど座標ざひょう: 北緯ほくい34度ど59分ふん6秒びょう東経とうけい135度ど41分ふん36秒びょう / 北緯ほくい34.98500度ど東経とうけい135.69333度ど;
外部がいぶリンク	京都きょうと市し西京にしぎょう区役所くやくしょ
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西京にしぎょう区く（にしきょうく^{[注釈ちゅうしゃく 1]}）は、京都きょうと市しを構成こうせいする11区くの1つ。山科やましな区くと同時どうじに誕生たんじょうした、京都きょうと市しで最もっとも新あたらしい区くの1つである。洛らく西にしニュータウン・桂坂かつらざかニュータウンなどの住宅じゅうたく街がいが中部ちゅうぶにある。

西京にしぎょう区く桂川かつらがわ以西いせいの地域ちいきと乙訓おとくに郡ぐん（向日むこう市し・長岡京ながおかきょう市しを含ふくむ）を合あわせて、「西山にしやま」と称しょうされる。

地理ちり

嵐山あらしやま・桂川かつらがわ

主おもな山やまとして、ポンポン山ぽんぽんやま、松尾山まつおざん、小塩おしお山さん、大枝おえだ山さんがある。

主おもな河川かせんとして桂川かつらがわと小畑おばた川がわがある。

区くを構成こうせいする町まちについては京都きょうと市し西京にしぎょう区くの町名ちょうめい参照さんしょう。

人口じんこう

西京にしぎょう区くに相当そうとうする地域ちいきの人口じんこうの推移すいい

1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）	71,947人にん
1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）	88,828人にん
1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）	109,325人にん
1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）	130,683人にん
1990年ねん（平成へいせい2年ねん）	142,677人にん
1995年ねん（平成へいせい7年ねん）	151,118人にん
2000年ねん（平成へいせい12年ねん）	155,928人にん
2005年ねん（平成へいせい17年ねん）	154,756人にん
2010年ねん（平成へいせい22年ねん）	152,974人にん
2015年ねん（平成へいせい27年ねん）	150,962人にん
2020年ねん（令れい和わ2年ねん）	149,837人にん

総務そうむ省しょう統計とうけい局きょく国勢調査こくせいちょうさより

隣接りんせつ自治体じちたい・行政ぎょうせい区く

京都きょうと府ふ

大阪おおさか府ふ

歴史れきし

古代こだい

古来こらいより現在げんざいの西京にしぎょう区くや右京うきょう区くを含ふくむ地域ちいきには、渡来とらい系けいの一族いちぞくである秦はた氏しが居住きょじゅうしていた。この秦はた氏しの氏し寺てら的てきな存在そんざいが右京うきょう区くの広隆寺こうりゅうじで、祭祀さいしが行おこなわれたのが松尾まつお大社たいしゃであると言いわれている。西京にしぎょう区くの山田やまだ地区ちくには秦はた河かわ勝しょう末孫ばっそんの東家あずまやの墓はかが京都きょうと市街しがいを見守みまもるように立たっている。秦はた氏しは5世紀せいきごろに桂川かつらがわの治水ちすい工事こうじを行おこなっていたとの説せつがあるが、西京にしぎょう区くの桂川かつらがわ沿岸えんがんでは洪水こうずいがたびたび起おこったという^[1]。

この時代じだいの行政ぎょうせい区画くかくとしては桂村かつらむら・川かわ岡村おかむら・松尾まつお村むらは葛野かずらの郡ぐん、大原野村おおはらのむら・大枝おえだ村むらは乙訓おとくに郡ぐんと分わかれて存在そんざいしていた。

中世ちゅうせい

平安へいあん時代じだいには桂かつら女おんなという女性じょせいの商人しょうにんが洛中らくちゅうに行商ぎょうしょうを行おこなった。
丹波たんばとの国境こっきょうの大枝おおえだには酒さけ呑童子この鬼おにが居いたと言いわれ、源頼光みなもとのよりみつによって討伐とうばつされたという伝説でんせつがある。このほか当とう区内くないの由緒ゆいしょある寺社じしゃと言いえば藤原ふじわら氏しの祀まつ社しゃ・春日かすが神社じんじゃ（大原野おおはらの神社じんじゃ）、善峰寺ぜんほうじ、樫原かしわら廃寺はいじ跡あと、西芳寺さいほうじなどがある。

近世きんせい

京都きょうとに政権せいけん中枢ちゅうすうがあった室町むろまち時代ときよには、将軍しょうぐん足利あしかが義満よしみつの時代じだいに、将軍しょうぐん直属ちょくぞくの軍勢ぐんぜいとして西にしヶ岡おか土豪どごう衆しゅを中心ちゅうしんに「奉公ほうこう衆しゅ」が結成けっせいされた。彼かれらは明徳めいとくの乱らんや応仁おうにんの乱らんなど市街地しがいちが舞台ぶたいとなった合戦かっせんで活躍かつやくし、応仁おうにんの乱らんでは細川ほそかわ勝元かつもとの指示しじで大内おおうち政弘まさひろを攻撃こうげきするなど、室町むろまち政界せいかいに参与さんよした。

江戸えど時代じだいには山陰さんいん街道かいどうが、現在げんざいの西京にしぎょう区域くいきを横断おうだんするように敷しかれ、沿道えんどうの桂かつら、樫原かしわら、大枝おおえだは宿場しゅくば町まちとして栄さかえた。また山陰さんいん街道かいどう脇わきに八はち条じょう宮みや（桂かつら宮みや）初代しょだいの八はち条じょう宮みや智仁ともひと親王しんのうが桂かつら別業べつぎょうを造営ぞうえいした（後ごの桂かつら離宮りきゅう）。また、桂かつらは保津川ほづがわ水運すいうんの発着はっちゃく所しょともなった。

近きん現代げんだい

1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）4月がつ1日にち葛野かずらの郡ぐんの桂村かつらむら、川かわ岡村おかむら、松尾まつお村むらが京都きょうと市しに編入へんにゅうし、他たの村むらと一緒いっしょに右京うきょう区くが誕生たんじょう。
1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）12月1日にち乙訓おとくに郡ぐんの大枝おえだ村むらが右京うきょう区くに編入へんにゅう。
1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）11月1日にち乙訓おとくに郡ぐんの大原おおはら野村のむらが右京うきょう区くに編入へんにゅう。
1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）10月1日にち松尾まつお、桂かつら、川かわ岡おか、大枝おおえだ、大原野おおはらの地区ちくが右京うきょう区くから分ぶん区くし、西京にしぎょう区くが誕生たんじょう。当初とうしょは北きた区く、南みなみ区く同様どうよう、西にし区くの予定よていであった。