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鈴木みそ - Wikipedia

鈴木すずき みそ(すずき みそ(ペンネーム)、1963ねん8がつ12にち - )は、日本にっぽん漫画まんが本名ほんみょう鈴木すずきみのる[1][2]静岡しずおかけん下田しもだ出身しゅっしん東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがく美術びじゅつ学部がくぶ絵画かいが油絵あぶらえ専攻せんこう除籍じょせき[3]。ペンネーム「みそ」は高校こうこう時代じだい美術びじゅつのあだ当時とうじ苗字みょうじはなかったが、少年しょうねんジャンプの編集へんしゅうしゃだったとりしま和彦かずひこが「鈴木すずきみそ」と名付なづける[よう出典しゅってん]。『ファミコン必勝ひっしょうほん』ライター時代じだいのペンネームは「ちゃっきりみそ」。

略歴りゃくれき

編集へんしゅう

静岡県立下田北高等学校しずおかけんりつしもだきたこうとうがっこうげん下田しもだ高校こうこうそつ高校こうこう在学ざいがくちゅうから「月刊げっかんOUT」などの雑誌ざっしへギャグを投稿とうこう常連じょうれん投稿とうこうしゃとなる。18さいとき受験じゅけんのために上京じょうきょうあそびにいった編集へんしゅう事務所じむしょでスカウトされ、美術びじゅつ予備校よびこうかよかたわらライターとして活動かつどうする。少年しょうねんジャンプ週刊しゅうかん漫画まんがアクションなど、読者どくしゃページやコラムのページを担当たんとう。3ヶ月かげつあいだ猿渡さるわたり哲也てつやうみ戦士せんし」のアシスタントをつとめる。プロの仕事しごと間近まぢかることで、ベタ、スクリーントーン、ホワイトとう漫画まんがえがかた基本きほんおぼえる。

20さい、2なみ東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがく油絵あぶらえ合格ごうかく。しかしゲーム雑誌ざっし仕事しごと多忙たぼうとなり、出席しゅっせき日数にっすうらず除籍じょせき当時とうじファミリーコンピュータだいブームであり、ファミコン必勝ひっしょうほんではゲームの攻略こうりゃくからうらわざ読者どくしゃページまで、しゅう30ページから60ページをくこともあった。「キン肉マンきんにくまん」ムック、「キャプテンつばさ」ムックなど企画きかくモノもおおがける。週刊しゅうかんマーガレットのファミコンページ、女性じょせいセブンのお正月しょうがつ特集とくしゅうページなど、企画きかくモノばかり担当たんとう

ナムコ「ゲーム雑誌ざっし対抗たいこうゲーム大会たいかい」に、ファミコン必勝ひっしょうほん代表だいひょう一人ひとりとして出場しゅつじょうファミリージョッキー優勝ゆうしょう翌年よくねんだいかい大会たいかいにも出場しゅつじょうし、ファミリーサーキット優勝ゆうしょう一人ひとりでコツコツやるタイプのゲームはつよかった。 ますます雑誌ざっし仕事しごといそがしくなるが、むかしからの漫画まんがになりたいというおもいはつよくなる。編集へんしゅうプロダクションをやめ漫画まんがになると宣言せんげん。が、社長しゃちょうからぎなどのため半年はんとしめられる。

1987ねんプロダクションをやめ、1ヶ月かげつ集中しゅうちゅうしてえがいたはじめての漫画まんが「ネットワーク22」を『ビッグコミックスピリッツ』にむ。2週間しゅうかん連載れんさい作家さっか原稿げんこうとした穴埋あなうめとして掲載けいさいされ、これが漫画まんがとしての商業しょうぎょうデビューとなる。どう時期じき、イラストをえがいていたたけ書房しょぼうの『近代きんだい麻雀まーじゃんオリジナル』で漫画まんがを2ほん発表はっぴょう(それぞれ単行たんこうほん収録しゅうろく)。翌年よくねんファミコン通信つうしん』の編集へんしゅうしゃ当時とうじ浜村はまむら弘一こういちさそいで、ゲームのできる漫画まんがとして同誌どうし連載れんさいはじまる。 4コマ作品さくひん「ソフトパラドックス」(単行本たんこうぼん収録しゅうろく)が好評こうひょうだったため、取材しゅざいレポート漫画まんがの「あんたっちゃぶる」を同誌どうし連載れんさい開始かいし

1993ねん結婚けっこん当時とうじ仕事しごと全部ぜんぶやすみ、1年間ねんかんアジア方面ほうめん長期ちょうき休暇きゅうかとして夫婦ふうふ旅行りょこうをする。そのとき旅行りょこうもとに、3ねん「アジアをう」として『週刊しゅうかん漫画まんがアクション』に連載れんさい

1995ねんより、創刊そうかんの『コミックビーム』にて「オールナイトライブ」を連載れんさい開始かいし[4]。これ以後いごコミックビームでの連載れんさいは2015ねんまでつづく。

1995ねんに「おとなのしくみ」の連載れんさいをもってファミ通ふぁみつうへも本格ほんかく復帰ふっきする。連載れんさい2001ねん12月21にちごう掲載けいさいの「AiBoのしくみ」まで6ねんつづくが、これを以って本人ほんにん意向いこうにより突如とつじょ連載れんさい終了しゅうりょうした[5]本人ほんにん単行たんこうほん最終巻さいしゅうかんのあとがきにおいて、ネタれで苦労くろうしたことや、仕事しごとわれることの負担ふたんかえっている[6]

講談社こうだんしゃブルーバックスで「マンガ化学かがくしきつよくなる」「マンガ物理ぶつりつよくなる」を発表はっぴょう高校生こうこうせいけた科学かがく漫画まんがというジャンルにも作風さくふうひろげた。

2000年代ねんだいはいると取材しゅざいをベースにフィクションの人間にんげんドラマをえがいた『ぜに』や『限界げんかい集落しゅうらく(ギリギリ)温泉おんせん』などのストーリー漫画まんががける。

2013ねんに『限界げんかい集落しゅうらく(ギリギリ)温泉おんせん』の単行本たんこうぼん出版しゅっぱんしゃとおさずAmazon.comつうじて配信はいしんするKindle ダイレクト・パブリッシング出版しゅっぱんしゃ既存きそん流通りゅうつう経由けいゆしないためいちさつたりの印税いんぜいりつが70%とかみ単行本たんこうぼんくらべてたかい)で電子でんし書籍しょせきすることで、1年間ねんかんいちせんまんえん収益しゅうえきげることに成功せいこうし、コミックの電子でんし書籍しょせき先駆せんくしゃとしてられるようになった[7]。その経験けいけんもとに、漫画まんが鈴木すずきみそきち」の電子でんし出版しゅっぱん過程かてい物語ものがたりした漫画まんが『ナナのリテラシー』をえがいている。

『コミックビーム』の創刊そうかんから長年ながねんあいだ同誌どうし執筆しっぴつつづけてきたが『ナナのリテラシー』連載れんさい終了しゅうりょう巻末かんまつコメントで「みそはビームを卒業そつぎょうします」の文章ぶんしょうをあげており、以後いご同誌どうしでの連載れんさい掲載けいさい執筆しっぴつはしていない。

作風さくふう

編集へんしゅう

元々もともと雑誌ざっしの「編集へんしゅうしゃけんライターけんイラストレーター」から漫画まんがになった経緯けいいもあり、現在げんざいいたるまで取材しゅざい中心ちゅうしんのルポ漫画まんが仕事しごとおおい。いまはルポ漫画まんがとして独自どくじのポジションをている。

1990年代ねんだいファミ通ふぁみつうでの連載れんさいに、誌面しめんわせた4~5だんぐみでのこまかいコマりによる構成こうせいによる作風さくふうをこのころ確立かくりつさせ、このスタイルは現在げんざいでも使用しようしている。

1998ねんファミ通ふぁみつうで「おとなのしくみ」を連載れんさいしていたときにイラストレーターの寺田てらだ克也かつや取材しゅざい[8]、これを作画さくが彩色さいしきをアナログからデジタルへと移行いこうしていった。単行本たんこうぼんのおとなのしくみだい2かんは、表紙ひょうし中身なかみふくめたぜんページがカラーでのオールデジタルほんである[9]

人物じんぶつ

編集へんしゅう

ライター時代じだいからカジュアルウェアにメガネがトレードマークで、自身じしん作品さくひんない自分じぶんがキャラとして出演しゅつえんする場合ばあいむかしからいまかわっていない。ただ現在げんざいかみ金髪きんぱつめている。

『オールナイトライブ』のネタから発展はってんした「ちんげきょう」の教祖きょうそ自称じしょうしている。公式こうしきブログのタイトルもおなじく「ちんげきょう」としていたが、ラジオに出演しゅつえんしてもアナウンサーがサイトめいげてくれず、周囲しゅういから改名かいめいすすめをけたことなどもあり、のちにブログめいは「CHANGE」にあらためた[10]

へんプロ時代じだいに『ファミコンかみけん』のオリジナルスタッフとして、漫画まんがデビューは『ファミコン必勝ひっしょうほん』でドラゴンクエストシリーズかかわっている。HIPPON SUPER編集へんしゅうへん『ドラゴンクエストIV MASTER'S CLUB』(JICC、1990ねん)では、ドラクエの4コマを執筆しっぴつしている。

テニス趣味しゅみ。「おとなのしくみ」連載れんさいちゅう2000ねんスマッシュコート3発売はつばいひかえたナムコからのさそいにより、当時とうじ若手わかてテニスプレイヤーとして注目ちゅうもくされていた浅越あさごえしのぶとの対戦たいせんたしている。[11]

2023ねん4がつ時点じてん日本にっぽん漫画まんが協会きょうかい常務じょうむ理事りじ

作品さくひんリスト

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連載れんさいちゅう

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連載れんさい終了しゅうりょうした作品さくひん

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2011ねん5がつより、「マンガ図書館としょかんZ」にてぜん4かん電子でんし書籍しょせきとしてウェブサイトで無料むりょう公開こうかい開始かいし(※のち無料むりょう公開こうかい終了しゅうりょう、Kindleへ移行いこう)
  • おとなのしくみ(ファミ通ふぁみつう連載れんさいぜん4かん
「マンガ図書館としょかんZ」にてぜん4かん電子でんし書籍しょせきとしてウェブサイトで無料むりょう公開こうかい無料むりょう公開こうかい終了しゅうりょうはKindleへ移行いこう
2013ねん1がつより、AmazonKindle ダイレクト・パブリッシング (KDP)にてみずか電子でんし書籍しょせきとして発売はつばい開始かいし
各所かくしょ掲載けいさいされたりや単行本たんこうぼん収録しゅうろく作品さくひんあつめたもの。掲載けいさいみぎびらひだりびらきのちがいから、みぎみとひだりみの作品さくひん同時どうじ収録しゅうろく
  • エガリテ(テニスマガジン(スボすぼル・マガジン社るまがじんしゃ連載れんさい) - お気軽きがるテニスマンガ「エガリテ」(2013/11/29)としてKindleばんあり
  • ソフトパラドックス(ファミコン通信つうしん連載れんさい週刊しゅうかんファミコン通信つうしん 1992ねんがつ17にちごう増刊ぞうかん ファミ通ふぁみつうコミックno.1掲載けいさい
  • ポピュラアース(増刊ぞうかんファミコン通信つうしん連載れんさい週刊しゅうかんファミコン通信つうしん 1992ねん7がつ3にちごう増刊ぞうかん ファミ通ふぁみつうコミックno.2掲載けいさい
  • げやりファミコンよんコママンガ 手前てまえみそ
  • ネットワーク22(ビッグコミックスピリッツ 漫画まんがデビューさく
  • ナナのリテラシー(コミックビーム(エンターブレイン)連載れんさいぜん3かん
  • 中学校ちゅうがっこう教科書きょうかしょ理科りか新編しんぺん あたらしい科学かがく』の挿絵さしえマンガ『科学かがくでGo!』シリーズ(東京書籍とうきょうしょせき平成へいせい27ねん検定けんていばん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 鈴木すずきみそ 『あんたっちゃぶる(1)』 アスキー出版しゅっぱんきょく 1993ねん P.76
  2. ^ 鈴木すずきみそ 『あんたっちゃぶる(2)』 アスキー出版しゅっぱんきょく 1993ねん P.79
  3. ^ https://xtrend.nikkei.com/authors/19/00054/
  4. ^ 自身じしんでははつ毎号まいごう16ページ連載れんさい
  5. ^ 鈴木すずきみそ 『おとなのしくみ(4)』 エンターブレイン 2002ねん P.157
  6. ^ 鈴木すずきみそ 『おとなのしくみ(4)』 エンターブレイン 2002ねん P.159
  7. ^ Kindleで1000まんえんれた漫画まんが鈴木すずきみそさんが2014ねんでんしょ売上うりあげ公開こうかい おどろきの金額きんがく(ねとらぼ、2015ねん02がつ19にち
  8. ^ おとなのしくみだい2かん「デジタルのしくみ」に収録しゅうろく
  9. ^ おとなのしくみだい2かん 巻末かんまつの「仮想かそうページてまえみそ」の作者さくしゃあとがきコメントより。
  10. ^ CHINGE(ちんげ)あらためCHANGE(チェンジ)に”. CHANGE 鈴木すずきみそ オフィシャルブログ (2015ねん8がつ5にち). 2015ねん8がつ5にち閲覧えつらん
  11. ^ 鈴木すずきみそ 『おとなのしくみ(4)』 エンターブレイン 2002ねん P.56-59

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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