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魔法少女 - Wikipedia

魔法まほう少女しょうじょ

アニメ・漫画まんがのジャンル

魔法まほう少女しょうじょ(まほうしょうじょ)とは、魔法まほうなど不思議ふしぎちから使つかったり、それにてきした姿すがた変身へんしんする少女しょうじょをさすキャラクター類型るいけい。およびその子供こども作品さくひん[ちゅう 1]ジャンルである。魔女まじょないし魔女まじょむすめ(まじょっこ)ともいう。

魔法使まほうつかいのふくつつんだウィキペたん

概要がいよう

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日本にっぽん最古さいこ魔法まほう少女しょうじょ赤塚あかつか不二夫ふじお少女しょうじょ漫画まんがで、少女しょうじょ大人おとな女性じょせいへの変身へんしん願望がんぼうかなえた最初さいしょ変身へんしんヒロイン作品さくひんひみつのアッコちゃん』(1962ねん)である。それから日本にっぽんでも大人気だいにんきとなった、善良ぜんりょう魔女まじょ主人公しゅじんこう海外かいがいコメディドラマおくさまは魔女まじょ』(1964-1972ねん)や『かわいい魔女まじょジニー』(1965ねん-1970ねん)など[ちゅう 2]影響えいきょうけ、日本にっぽんでも『コメットさん』(1967ねん-1968ねん、1978ねん-1979ねん)や、少女しょうじょ年齢ねんれいわせて魔女まじょてい年齢ねんれいした横山よこやま光輝みつてるさくの『魔法使まほうつかいサリー』(1966ねん-1967ねん)が登場とうじょうする。

『サリー』『アッコちゃん』をアニメ人気にんきはくした東映動画とうえいどうがは、『東映とうえい魔女まじょシリーズ』(1966ねん-1981ねん)としてシリーズし、そのスタジオぴえろ同様どうよう作品さくひんを『ぴえろ魔法まほう少女しょうじょシリーズ』(1983-1998ねん)として展開てんかいした。このように誕生たんじょうしたのが魔女まじょないし魔法まほう少女しょうじょである。

これらは『メリー・ポピンズけいエブリデイ・マジックホームコメディだったが、時代じだいくだるとあくとのたたかいのためにちから使つかう『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』(1992ねん-1997ねん)のような華麗かれい衣装いしょう姿すがたになってたたか戦闘せんとう美少女びしょうじょ(バトルヒロイン)があらわれた。これは『東映とうえい不思議ふしぎコメディーシリーズ』の美少女びしょうじょシリーズ(1989ねん-1993ねん)や、男児だんじけである『スーパー戦隊せんたいシリーズ』などをもとにした変身へんしんヒロインと格闘かくとうモノのハイブリッドであり、『プリキュアシリーズ』(2004ねん-)などその境界きょうかい曖昧あいまいになってきている。

また、80〜90年代ねんだいはいると美少女びしょうじょアニメ・ロリコンアニメとして魔法まほう少女しょうじょものをこのアニメオタク増加ぞうかしたため、『ななこSOS』(1980ねん-1983ねん)をはじまりに男性だんせい成年せいねんをターゲットにした作品さくひんあらわれており、大人おとなけにつくられた『魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』(2011ねん)は残酷ざんこくでグロテスクな魔法まほう少女しょうじょのブームをした。2000年代ねんだいはいると、翻訳ほんやくされた魔法まほう少女しょうじょアニメをそだったヨーロッパやアジアなど海外かいがい漫画まんがやアニメーターが日本にっぽんてき魔法まほう少女しょうじょ次々つぎつぎ発表はっぴょうし、そのうち『ちいさなプリンセス ソフィア』(2012ねん-)や『マイリトルポニー〜トモダチは魔法まほう』(2010ねん-)、『悪魔あくまバスター★スター・バタフライ』(2015ねん-)は日本にっぽんでも放送ほうそうされて人気にんき獲得かくとくしている。

魔法まほう少女しょうじょ要素ようそ

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魔法まほう少女しょうじょ基本きほんてき要素ようそは、ヒロインがまわりの人間にんげんだれたない不思議ふしぎちから使つかえることである。このちから神様かみさま精霊せいれいのようなちょう自然しぜんてき存在そんざいさずかった後天的こうてんてきなものと、まれつきった先天的せんてんてきなものの2つに大別たいべつできる。さらに先天的せんてんてきなものは最初さいしょから使つかいこなせる場合ばあいと、成長せいちょうしたがって発現はつげんする場合ばあいがある[1]。『魔女まじょメグちゃん』のように先天的せんてんてきちょうつね能力のうりょく種族しゅぞく一族いちぞく出身しゅっしんであるものが、魔女まじょ魔法使まほうつかいとしょうされることがおおい。なお、文字通もじどおりの意味いみ魔法まほう魔術まじゅつ使つかうとはかぎらず、忍術にんじゅつ使つかいの『さるとびエッちゃん』(1963ねん-1968ねん)やサイボーグの『ミラクル少女しょうじょリミットちゃん』(1973ねん-1974ねん)が魔法まほう少女しょうじょ作品さくひん一緒いっしょに「変身へんしん少女しょうじょ」というカテゴリであつかわれたれいがあり[2]ちょうつねてきではない手品てじなの『怪盗かいとうセイント・テール』(1994ねん-1996ねん)や、ネットワークじょう仮想かそう空間くうかん活躍かつやくする『コレクター・ユイ』(1999ねん-2000ねん)を魔法まほう少女しょうじょ分類ぶんるいする文献ぶんけんもある[3]。また、『ふたりはプリキュア』(2004ねん-2005ねん)や『おれとヒーローと魔法まほう少女しょうじょ』(2014ねん-2018ねん)のように、肉弾にくだんせん主体しゅたい格闘かくとうけい魔法まほう少女しょうじょというべきタイプも存在そんざいする。

魔法まほう少女しょうじょ年齢ねんれいおおくが10さいから14さいであるが、これはだい性徴せいちょうにあたる。魔法まほう少女しょうじょの「変身へんしん」は、子供こどもから女性じょせいへの成熟せいじゅく象徴しょうちょうしている[1]大人おとなになりたいというのは子供こどもがよくいだきがちな願望がんぼうであり[1]魔法まほう少女しょうじょはしばしば自身じしん成長せいちょうした姿すがた変身へんしんするが、そうした作品さくひんでは「変身へんしんした自分じぶん本当ほんとう自分じぶんのギャップ」になやじゅう生活せいかつ困難こんなんさをえがき、とく恋愛れんあいからむと事態じたいはいっそう困難こんなんになる。ヒロインがあこがれる男性だんせいが、自身じしん変身へんしんした姿すがたのほうにこいしたりするのである。こうした筋書すじがきは、人々ひとびとまどわされがちな傾向けいこうへの批評ひひょうである[4]

女児じょじけのアニメ作品さくひんでは番組ばんぐみスポンサーとなった玩具おもちゃ会社かいしゃ商品しょうひん(なりきり玩具おもちゃ)を登場とうじょうさせる必要ひつようがあるため、魔法まほう少女しょうじょ魔法まほうのアイテムとしてコンパクト・ステッキ・宝石ほうせきなどのアクセサリーや、げきちゅう登場とうじょうする小物こもの使用しようする[ちゅう 3]。「魔法まほう少女しょうじょ=アクセサリー」の図式ずしき浸透しんとうしているため、玩具おもちゃ発売はつばいする必要ひつようがない男性だんせい作品さくひんでもこれらの小道具こどうぐ登場とうじょうする。ただし、それらのアイテムがしん意味いみでのちからみなもとであることはまれであり、ヒロインの純真じゅんしんさこそがあいいのちちからかぎである[4]。しかし、『魔法まほうのプリンセス ミンキーモモ』(1982ねん)や『ナースエンジェルりりかSOS』(1995ねん-1996ねん)のように、存在そんざいする魔法まほうちからそのもの枯渇こかつすることもある。とくに『りりかSOS』の場合ばあい、ナースエンジェルのちからみなもとである「みどりのワクチン」を使つかってしまい、主人公しゅじんこう「りりか」がその再生さいせいのためにいのち消滅しょうめつする事態じたいおちいるなど、この純真じゅんしんさはとき魔法まほう少女しょうじょ自体じたい生命せいめいおびやかす危険きけんめたものになる。

マスコットの存在そんざい

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魔法まほう少女しょうじょ人語じんごする不思議ふしぎなマスコットキャラクターをおともにすることがおおい。これは『さるとびエッちゃん』(アニメは1971ねん)の大阪おおさかべんしゃべいぬ「ブク」にはじまり、『魔法使まほうつかいチャッピー』(1972ねん)の自動車じどうしゃあやつ[ちゅう 4]レッサーパンダ「ドンちゃん」など1ひきの、「そらモモ」こと『魔法まほうのプリンセスミンキーモモ』以来いらい魔法まほう少女しょうじょ複数ふくすうのマスコット(『ミンキーモモ』の場合ばあい「モチャ」「ピピル」「シンドブック」)をおともにする場合ばあいえた。

魔法まほう少女しょうじょ感情かんじょうもとづいて行動こうどうするのにたいし、マスコットは理性りせい役割やくわりをし、彼女かのじょたちをたしなめさとそうとする。両者りょうしゃはしばしば喧嘩けんかするが、魔法まほう少女しょうじょ助言じょげんからまなぶことで感情かんじょうせいするじゅつにつけていき、マスコットのがわ感情かんじょうから行動こうどう困難こんなんであってもただしいみちつうじることを理解りかいしていく。ここで重要じゅうようなのは、ほとんどのマスコットが男性だんせいであることである(複数ふくすうマスコットの場合ばあいかなら男性だんせいふくまれるが、『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』の「ルナ」など例外れいがいもある[ちゅう 5])。

魔法まほう少女しょうじょとマスコットの関係かんけいは、夫婦ふうふ親友しんゆう同士どうしのように、意思いし疎通そつう理解りかいこそが良好りょうこう関係かんけいきず秘訣ひけつであることをしめしている[4]が、『魔法まほう少年しょうねんマジョーリアン』に登場とうじょうする「ジェンふとし」と「ダー」や、『魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』(2011ねん)の「キュゥべえ」のような、魔法まほう少女しょうじょ言葉ことばたくみに誘導ゆうどうしておのれ目的もくてきたさせようとする、邪悪じゃあくなマスコットも存在そんざいするので、その関係かんけいせい元来がんらい友達ともだちてき単純たんじゅん構造こうぞうではなくなりつつある[ちゅう 6]

また、1990年代ねんだいの『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』以降いこう、「バトル」をメインとした(またはバトル要素ようそふくむ)魔法まほう少女しょうじょ確立かくりつされた。『スーパードール★リカちゃん』(1998ねん-1999ねん)のように主人公しゅじんこうたたかわず、マスコットである「ドールナイツ」がわりにたたか作品さくひんや、『魔法まほう騎士きしレイアース』(1993ねん-1996ねん)のように巨大きょだいロボット登場とうじょうしてたたか作品さくひんもある。

能力のうりょく制限せいげん決別けつべつ

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魔法まほうちからには制限せいげんせられていることがある。使つかえる期間きかんは1年間ねんかんだけ、秘密ひみつられてはならない、などのれいがある[4]ぎゃくに『ミンキーモモ』(「そらモモ」「うみモモ」)のように、現世げんせい枯渇こかつしつつある魔法まほうちから復興ふっこうさせようとはたらくこともあるが、健闘けんとうむなしく、途中とちゅう魔法まほうちからうしなわれてしまい、魔法まほう能力のうりょく喪失そうしつする事例じれいもある。

魔法まほう少女しょうじょ特別とくべつちからてて普通ふつうおんなもどることをのぞ場合ばあいがある。これは、「普通ふつう」で「平均へいきんてき」であることはけっしてわるいものではなく、ただ「自分じぶんであること」がなによりすばらしいことなのだ、という理想りそうしめしている[5]。そして『魔法まほうのスターマジカルエミ』(1985ねん-1986ねん)の「香月かつきまい」のように、他者たしゃからさずかった魔法まほうちからたよらず、「おのれちからゆめかなえるため」に魔法まほう少女しょうじょめるれいおおい。

また『おくさまは魔法まほう少女しょうじょ』(2005ねん)や『美少女びしょうじょせんうららまいパンシャーヌ』(2007ねん)のように、魔法まほう少女しょうじょ引退いんたい成人せいじんになったのちなんとうかの原因げんいんふたた魔法まほう少女しょうじょとなる作品さくひんもある(なかには『魔法まほう少女しょうじょさんだいめっ』(2018ねん)の「ぷるりら☆はるか奈」みたいに、成人せいじん引退いんたいせずに母親ははおやになっても魔法まほう少女しょうじょつづけているれいも)。この場合ばあい魔法まほう少女しょうじょ変身へんしんするさい自分じぶん正体しょうたいかく必要ひつようからこる夫婦ふうふ生活せいかつ[ちゅう 7]や、自分じぶんんだ子供こどもたいするジレンマなどがおもなテーマになることがおおい。

魔女まじょ」という表現ひょうげん

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魔法まほう少女しょうじょ」と同義どうぎとしてもちいられる「魔女まじょ」については、東映とうえいアニメーションが2002ねん6がつ商標しょうひょう登録とうろく出願しゅつがんし、2003ねん5がつ登録とうろく商標しょうひょうとしてみとめられている(登録とうろく4673664)。このため固有名詞こゆうめいしあつかいとして放送ほうそうメディアではこの言葉ことば使つかわれる機会きかいすくなくなっているが、世間せけん一般いっぱんでは一般いっぱん名詞めいしてき使つかわれているだけでなく、作品さくひんめいでも『魔女まじょモモカ』(磁ロックスさく、2007ねん)あるいは「魔女まじょむすめ」「魔女まじょっこ」と「」の表記ひょうきえた作品さくひん発表はっぴょうされている[6]

魔法まほう少女しょうじょジャンルの歴史れきし

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1960 - 1970年代ねんだい

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日本にっぽん魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんは、横山よこやま光輝みつてる原作げんさくで、東映動画とうえいどうがによりアニメされた『魔法使まほうつかいサリー』(1966ねん)がジャンルだいいちさくであるとされている[7]。『サリー』では、人間にんげん世界せかいにやってきただい魔王まおうむすめ「サリー」を人間にんげん模様もようと、魔法まほう使つかっての人助ひとだすけをじくとした人情にんじょうドラマをメインとしている。『サリー』を皮切かわきりに、東映とうえい製作せいさくで1980年代ねんだい初頭しょとうまで断続だんぞくてき放送ほうそうされた魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんぐんは、現在げんざいでは「東映とうえい魔女まじょシリーズ」と総称そうしょうされている。

サリーにつづいて東映動画とうえいどうがでアニメされた赤塚あかつか不二夫ふじお原作げんさくの『ひみつのアッコちゃん』(漫画まんが1962ねん、アニメ1969ねん)では、かがみせいから魔法まほうのコンパクトをさずかった人間にんげん少女しょうじょかがみアツ子あつこ」(作品さくひんでは「加賀美かがみあつ」)が登場とうじょうする。ここに、『サリー』の「世界せかいからの訪問ほうもんしゃ」という設定せっていたいし、『アッコ』の「魔法まほうちからさずかった人間にんげん少女しょうじょ」という設定せっていしめされ、以後いご魔法まほう少女しょうじょアニメにける「先天せんてんがた魔法まほう少女しょうじょ」「後天こうてんがた魔法まほう少女しょうじょ」のだい主流しゅりゅうジャンルの原型げんけい確立かくりつされた。もっとも、どう時期じき流行りゅうこうした「変身へんしんヒーロー」が人間にんげんから超人ちょうじん変身へんしんする以外いがい設定せっていじょう共通きょうつうてんたないように、東映とうえい魔女まじょアニメは「魔女まじょ不思議ふしぎちから少女しょうじょ」つまり「魔法まほう少女しょうじょ類型るいけい」を踏襲とうしゅうした少女しょうじょ活躍かつやくするエブリデイ・マジック作品さくひんであった事実じじつ後々あとあとまで様々さまざま派生はせい作品さくひん戦闘せんとう美少女びしょうじょけいふくむ)をみなもとになる。

また、『魔法使まほうつかいサリー』のすぐのちにこちらはアメリカ映画えいがメリー・ポピンズ』の影響えいきょうおな横山よこやま光輝みつてる原作げんさく原画げんが)の『コメットさん』(1967ねん[ちゅう 8]実写じっしゃメディアで製作せいさくされている。この時期じき児童じどうけの映像えいぞう作品さくひんはアニメーションと実写じっしゃ児童じどうけドラマ同様どうよう展開てんかいされており、NETでは1969ねんに『ひみつのアッコちゃん』と平行へいこうして土曜どようには『魔女まじょシリーズ』として魔法まほう少女しょうじょアニメのとなったドラマ『おくさまは魔女まじょ』を放送ほうそうし、どう放送ほうそうわく海外かいがい魔法まほうドラマ『かわいい魔女まじょジニー』【だい2シリーズ】や松竹しょうちく製作せいさくの『魔女まじょはホットなお年頃としごろ』(1970ねん)と2ねんにわたって魔法まほうぶつのドラマを放送ほうそうした。このわくは『仮面かめんライダー』にとってかわられるが、その影響えいきょうけるかたちで『仮面かめんライダー』の作者さくしゃ石ノ森いしのもり章太郎しょうたろう原作げんさくの『き! すき!! 魔女まじょ先生せんせい』(1971ねん)において、魔法まほう少女しょうじょはいるのかは微妙びみょうだが(主人公しゅじんこうの「つきひかる」はわかいが、成人せいじんかつちょう能力のうりょく宇宙うちゅうじんなので)、アニメに20ねん先駆さきがけて美少女びしょうじょ戦士せんし(アンドロ仮面かめん)が登場とうじょうしている。

アニメのジャンルでは『アッコ』ののち東映とうえい製作せいさくによりシリーズをかさね、当時とうじ少女しょうじょ漫画まんが影響えいきょうけるかたち登場とうじょうした、1974ねんの『魔女まじょメグちゃん』の主人公しゅじんこうとして登場とうじょうしたお転婆てんばでコケティッシュな「メグ」のキャラクターは、『サリー』の優等生ゆうとうせいてき魔法まほう少女しょうじょぞう払拭ふっしょくし、これ以降いこう魔法まほう少女しょうじょぶつでは、やんちゃな主人公しゅじんこうはばかせることになる。また、クールなライバルヒロインの「ノン」や、滑稽こっけい調査官ちょうさかん「チョーサン」、やみ女王じょおう「サターン」は、魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんのサブキャラクターぞうおおきな影響えいきょうあたえている。

1980年代ねんだい

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1980年代ねんだいはいると『魔法まほう少女しょうじょララベル』(1980ねん)を最後さいご東映とうえい製作せいさく作品さくひん一時いちじ中断ちゅうだんし、あしプロダクション制作せいさくの『魔法まほうのプリンセス ミンキーモモ』(1982ねん)と、スタジオぴえろ制作せいさくの『魔法まほう天使てんしクリィミーマミ』(1983ねん)からはじまるぴえろ魔法まほう少女しょうじょシリーズが、だい魔法まほう少女しょうじょブームをこす。『モモ』では、ゆめ魔法まほうくにフェナリナーサのプリンセスである少女しょうじょ「モモ」の人間にんげんかいでの活躍かつやくが、『マミ』では、魔法まほうのステッキでアイドル「マミ」に変身へんしんする人間にんげん少女しょうじょ森沢もりさわゆう」を事件じけんが、それぞれコミカルなタッチでえがかれる。このりょう作品さくひん本来ほんらい視聴しちょう対象たいしょうであるてい年齢ねんれい女児じょじのみにとどまらず、じゅうだい後半こうはんからじゅうだいいた男性だんせいそうあいだでも人気にんきはくし、「魔法まほう少女しょうじょ」ジャンルのファン対象たいしょうおおきくひろげることになった。その背景はいけい要因よういんとして、社会しゃかいてきなアイドルブームがある。

1980年代ねんだいすえから1990年代ねんだいはじめにかけては、過去かこ人気にんき作品さくひんのリメイクがおこなわれた。当時とうじはアニメふゆ時代じだいでリバイバルブームでもあり『ひみつのアッコちゃん』(だい2さく1988ねん)が、だい1さくしのぐほどの人気にんきられなかったとひょうされる一方いっぽうで、マーチャンダイジングが成功せいこうし、バンダイによる女児じょじ玩具おもちゃ強化きょうかおこなわれ、つづいて『魔法使まほうつかいサリー』(だい2さく1989ねん)が製作せいさくされ、その一環いっかん実写じっしゃの『東映とうえい不思議ふしぎコメディーシリーズ』で石ノ森いしのもり章太郎しょうたろう原作げんさくの『魔法まほう少女しょうじょちゅうかなぱいぱい!』(1989ねん)が製作せいさくされ、以後いごどうシリーズで1990年代ねんだい初頭しょとうまでどうジャンルの作品さくひんぐん製作せいさくされた[8]

1990年代ねんだい

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武内たけうち直子なおこ原作げんさくの『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』(1992ねん-1997ねん)の成功せいこうは、アニメばんあかずきんチャチャ』(1994ねん)、『魔法まほう騎士きしレイアース』(1994ねん)、『あい天使てんし伝説でんせつウェディングピーチ』(1995ねん)、『ナースエンジェルりりかSOS』(1995ねんとう作品さくひんし、戦闘せんとう美少女びしょうじょ(バトルヒロイン)けい魔法まほう少女しょうじょ作品さくひん魔法まほう少女しょうじょいちジャンルとなった。「バトル」「戦隊せんたいモノ(複数ふくすうのメインヒロイン)」「恋愛れんあい」などの要素ようそ作品さくひん影響えいきょうあたえている。これらのなかには『魔女まじょ戦隊せんたい パステリオン』(1995ねん-1998ねん)のように、2000ねん以降いこう流行はや異性いせいそうものやおとこむすめものの先駆さきがてき作品さくひんあらわれている。

1995ねんには、OVAシリーズ『天地無用てんちむよう!』のスピンオフ作品さくひん魔法まほう少女しょうじょプリティサミー』が女児じょじ以外いがい大人おとな作品さくひんとして制作せいさくされ、同種どうしゅこう年齢ねんれい聴者ちょうしゃ魔法まほう少女しょうじょアニメの先駆さきがけとなった。

1997ねんの『少女しょうじょ革命かくめいウテナ』は、美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーンシリーズのメインスタッフだったいくはら邦彦くにひこ少数しょうすう精鋭せいえいのスタッフをあつめて制作せいさく集団しゅうだんビーパパスを結成けっせい少女しょうじょ漫画まんがさいとうちほんではなった異色いしょくさくとなった。1997ねんにOVA3かん発売はつばいされたギャグコメディアニメ『ジャングルDEいこう!』は、ポリネシアメラネシアのような環太平洋かんたいへいよう南国なんごく文化ぶんかけん出身しゅっしん魔法まほう少女しょうじょ登場とうじょうさせ、従来じゅうらい西欧せいおうてきなものではないべつ魔法まほう少女しょうじょぞうしめした。

1990年代ねんだい後半こうはんから2000年代ねんだい序盤じょばんにかけてCLAMP原作げんさく設定せっていやビジュアルが従来じゅうらい作品さくひんかたにはまらない『カードキャプターさくら』が制作せいさくされた。バラバラになった魔法まほうのカードをあつめるという展開てんかい魔法まほう使つか少年しょうねんのライバルが出現しゅつげんするなどのそれまでの魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんになかった要素ようそがある。まちこる事件じけんをカードの魔法まほう解決かいけつするという従来じゅうらい魔法まほう少女しょうじょやバトルヒロインてき要素ようそわせた作品さくひんであった。

2000ねん以降いこう

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1999ねん魔女まじょ見習みならいの小学生しょうがくせいたちが人間にんげんかい魔女まじょかい冒険ぼうけんする『おジャ魔女まじょどれみ』シリーズ(1999ねん-2002ねん)が制作せいさくされた。この作品さくひんでは、日常にちじょう人助ひとだすけに魔法まほう使つかてんで『サリー』に代表だいひょうされる古典こてんてき魔法まほう少女しょうじょながれを、複数ふくすう魔女まじょ見習みならいがチームで活動かつどう変身へんしんするというてんでは『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』に代表だいひょうされる戦闘せんとう美少女びしょうじょながれを継承けいしょうしている。

2001ねんにはほしこくから王子おうじさがしに地球ちきゅうかい、ほしりょくつうじて地球人ちきゅうじん交流こうりゅうふかめていく『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』が制作せいさくされ、2003ねんには安野やすのモヨコ恋愛れんあい冒険ぼうけんをテーマにして『シュガシュガルーン』を執筆しっぴつし、2005ねんにはアニメされるなど、王道おうどうかつ古典こてんてき魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんつづいた。

また、丸川まるかわトモヒロSFマンガなりめぐみ世界せかい』(1999ねん-2013ねん)から、げきちゅうさくのスピンオフ『ほう少女しょうじょよんごうちゃん』(2000ねん-)は魔法まほうならぬ、魔力まりょくもちいる重火器じゅうかきほうもちいたたたかいをえがいたバトルぶつで、のち同様どうよう魔力まりょくてき火器かきもちいるほう使つかいが登場とうじょうした『ストライクウィッチーズ』や『魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』の先駆さきがてき作品さくひんとなっている。

なお、動物どうぶつのDNAをまれた高校生こうこうせいのカフェ店員てんいんたちがエイリアンとたたかう『東京とうきょうミュウミュウ』(2002ねん-2003ねん)、人間にんげん変身へんしんした人魚にんぎょ王女おうじょたちがうたちからたたかう『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』(2003ねん-2004ねん)、男児だんじ作品さくひんのような肉弾にくだんせんちかられてロングランヒットとなった『プリキュアシリーズ』(2004ねん-)とう、1990年代ねんだい戦闘せんとう美少女びしょうじょけい魔法まほう少女しょうじょながれをいだ作品さくひん多数たすう制作せいさくされている。

ダークファンタジーの要素ようそつよい『魔法まほう少女しょうじょたいアルス』(2004ねん)や双子ふたご王女おうじょたのしい冒険ぼうけんえがいた『ふしぎぼしの☆ふたごひめ』(2005ねん)、『プリキュアシリーズ』ではじめて古典こてんてき魔法まほう少女しょうじょらしい魔法使まほうつかいの要素ようそんだ『魔法まほうつかいプリキュア!』(2016ねん)などのように魔法まほう世界せかい舞台ぶたいにした女児じょじ作品さくひん存在そんざいする。また、ゲーム原作げんさくの『オシャレ魔女まじょ♥ラブandベリー』(ゲーム2004ねん、アニメ2007ねん)がだいヒット、これをけるかたち魔法まほうとは直接ちょくせつかかわりがいが『プリティーシリーズ』(2011ねん-) 、『アイカツ!シリーズ』(2012ねん-)といったアイドルけい作品さくひん登場とうじょうしており、のちに『プリティーシリーズ』でも魔法まほう概念がいねんれた『ワッチャプリマジ!』(2021ねん-)が制作せいさくされている。

魔法まほう少女しょうじょものの本流ほんりゅうではないが、この時期じきには魔法まほう少女しょうじょのフォーマットを利用りようした男性だんせいけアニメが次々つぎつぎあらわれた。どくのある描写びょうしゃんだ『ぷにぷに☆ぽえみぃ』(2001ねん)、『ナースウィッチ小麦こむぎちゃんマジカルて』(2002ねん)をはじめとする邪道じゃどう魔法まほう少女しょうじょさんさく軍事ぐんじ政治せいじ英語えいご卑語ひごなどのきわどいギャグをんだヒライユキオの『魔法まほう海兵かいへい隊員たいいんぴくせる☆まりたん』(2005ねん)、アニメより規制きせいゆる小説しょうせつという媒体ばいたい利用りようしたミステリ要素ようそのある『しん本格ほんかく魔法まほう少女しょうじょりすか』(2004ねん)、少年しょうねん漫画まんがてき要素ようそつよした『魔法まほう少女しょうじょリリカルなのはシリーズ』(2004ねん-)、ミリタリーけい少女しょうじょバトルの先駆せんくにもなった『ストライクウィッチーズ』(2007ねん)、自動車じどうしゃ産業さんぎょうであるスバルのプロモーションのために製作せいさくされた『放課後ほうかごのプレアデス』(2011ねん)、魔法まほう少女しょうじょをモチーフとしたダーク・ファンタジー魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』(2011ねん)などである。とくに『魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』は社会しゃかい現象げんしょうとまでされるおおきながりをせた[9]

その男性だんせい主人公しゅじんこう魔法まほう少女しょうじょとして強制きょうせいてきせい転換てんかんさせられる『マヴカレ魔法まほう少女しょうじょ!』(2005ねん)や、ぎゃく普通ふつう少女しょうじょ男性だんせい魔法まほう少女しょうじょ変身へんしんする『魔法まほう少女しょうじょ おれ』(2012ねん-2014ねん)、また『魔法まほう少女しょうじょプリティ☆ベル』(2009ねん)や『魔法まほう中年ちゅうねんおじまじょ5』(2013ねん)などといった、ボディビルダーサラリーマンといった中年ちゅうねん男性だんせい女装じょそうしてたたかうなどの「キワモノけい」も登場とうじょうした。また、おとこむすめ魔法まほう少女しょうじょになる『おと×まほ』(2007ねん-2015ねん)、少年しょうねん魔法まほう少女しょうじょになる『ボクらは魔法まほう少年しょうねん』(2018ねん-2021ねん)も登場とうじょうした。

魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』以降いこうはその亜種あしゅとして、魔法まほう少女しょうじょという存在そんざいをパニックホラー映画えいがゾンビのようにえがいた『魔法まほう少女しょうじょ・オブ・ジ・エンド』(2012ねん-2017ねん)や、不幸ふこう境遇きょうぐう少女しょうじょたちが不気味ぶきみなWebサイトからおくられたステッキで寿命じゅみょうけずたたかう『魔法まほう少女しょうじょサイト』(2013ねん-、2018ねんアニメ)、特定とくていまち魔法まほう少女しょうじょえすぎたためにおこなわれる魔法まほう少女しょうじょたちのバトルロイヤルえがいた『魔法まほう少女しょうじょ育成いくせい計画けいかく』(2012ねん-、2016ねんアニメ)、ミリタリー要素ようそみ、人間にんげんかい侵攻しんこうしてきた世界せかい勢力せいりょくたたかった魔法まほう少女しょうじょ戦後せんごテロや国家こっかあいだあらそいにとうじることになる『魔法まほう少女しょうじょ特殊とくしゅせんあすか』(2015ねん-)や、妖精ようせい拉致らちされた魔法まほう少女しょうじょたちが、なか強制きょうせいてき独裁どくさいしゃ大統領だいとうりょう)や閣僚かくりょう任命にんめいされて国家こっか経営けいえいかかわる『少女しょうじょ政府せいふ ベルガモット・ドミニオンズ』(2012ねん-2015ねん)などもある。

近年きんねん海外かいがいでのヴィランズブームや国内こくない悪役あくやく令嬢れいじょうブームの人気にんきなど[ちゅう 9]同様どうように、魔法まほう少女しょうじょぶつでも主人公しゅじんこう魔法まほう少女しょうじょ敵役かたきやくになるものが登場とうじょう人気にんきとなっている。これには『まちカドまぞく』(2014ねん-、2019ねんアニメ)、『ジャヒーさまはくじけない!』(2017ねん-、2021ねんアニメ)、『アクロトリップ』(2017ねん-、2024ねんアニメ予定よてい)、『魔法まほう少女しょうじょにあこがれて』(2019ねん-、2024ねんアニメ)など[ちゅう 10]がある。

日本にっぽん以外いがい

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日本にっぽん魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんえや字幕じまくきで世界せかい各地かくち輸出ゆしゅつされた。

アメリカを中心ちゅうしんとした海外かいがいでは、Dicが放送ほうそうけん購入こうにゅうした『セーラームーン』に代表だいひょうされる美少女びしょうじょ戦士せんしけい魔法まほう少女しょうじょ (magical girl, mahō shōjo) ものの典型てんけい代表だいひょう作品さくひんめられることがおおい。

また、アメリカのドラマ『かわいい魔女まじょジニー』も魔法まほう少女しょうじょ分類ぶんるいされているが、主人公しゅじんこうの「ジニー」は魔法まほうつぼめられたジンニーヤー(おんな妖霊)であり、設定せっていてきには日本にっぽんの『ハクションだい魔王まおう』にちかい。

とく北米ほくべいでは2006ねん時点じてん東映とうえいあしプロ・ぴえろなどの古典こてんてき魔法まほう少女しょうじょアニメがほとん公開こうかいされず、知名度ちめいどはほぼ皆無かいむである。北米ほくべいきにローカライズされた『おジャ魔女まじょどれみ』が4Kids TV放映ほうえいされたれいのぞけば、『魔法まほうのステージファンシーララ』などごくわずかな比較的ひかくてきマイナー作品さくひん例外れいがいてき深夜しんや有料ゆうりょうテレビで放送ほうそうされたり、DVD発売はつばい[10] がされたものの、歴史れきしてきにも重要じゅうような『魔法まほうのプリンセス ミンキーモモ』(そらモモ・うみモモ)さえ正式せいしき紹介しょうかいにはいたらず、DVDも商業しょうぎょうてきには成功せいこうしなかった[11]。ただしミンキーモモのOVA『ゆめなか輪舞りんぶ』はばん子供こどもけVHSが北米ほくべいでも発売はつばいされたようだが、一般いっぱん認知にんちいちじるしくひく[12]

イタリアなどヨーロッパの一部いちぶでは、東映とうえいあしプロ・ぴえろに代表だいひょうされる戦闘せんとうけい魔法まほう少女しょうじょアニメのおおくが一部いちぶ編集へんしゅうされたうえ放映ほうえいされた。そのためこれらのくにのアニメファンは、mahō shōjo ないし majokko という言葉ことば日本語にほんごとほぼおな意味いみ使つかう。

2000年代ねんだいはいると、海外かいがいでも『セーラームーン』の影響えいきょうけて戦闘せんとう美少女びしょうじょながれをんだ魔法まほう少女しょうじょ作品さくひんつくられるようになる。

最初さいしょつくられたのはイタリアじん漫画まんがのエリザベッタ・グノーネが発表はっぴょうした、魔法まほうのペンダントで世界せかいのガーディアンに変身へんしんする少女しょうじょたちがあくたたかう『ウィッチ -W.I.T.C.H.-』(2001〜2012。日本にっぽんでは飯田いいだ晴子はるこ漫画まんが)で、フランスの制作せいさく会社かいしゃ2004ねんから2006ねんまでアニメした。日本にっぽんで『ふたりはプリキュア』が放送ほうそう開始かいしした2004ねんには、イタリアのアニメ製作せいさく会社かいしゃRainbow S.r.l.が妖精ようせい変身へんしんする魔法まほう学園がくえん少女しょうじょたちのこいたたかいをえがいた『Winx Club』(2004〜現在げんざい日本にっぽん放映ほうえい)を制作せいさくし、これまでにコミック映画えいが舞台ぶたいもされている。2014ねんにはフランスで、地球ちきゅうでガールズバンドを結成けっせいした魔法まほうくに王女おうじょたちのあくとのたたかいをえがく『ロリロック』(2014ねん〜2017ねん日本にっぽんでは『アイドルプリンセス★ロリロック』の邦題ほうだいで2024ねん放送ほうそう)がスタートし、いずれも魔法まほうちからえらばれたティーンエイジャーの少女しょうじょあくたたかうという内容ないようになっている。

中国ちゅうごくでは2008ねん魔法まほうくにから少女しょうじょ地球人ちきゅうじん少女しょうじょ冒険ぼうけんえがいた特撮とくさつテレビドラマ『ともえ啦啦しょうせん』が放映ほうえいされ[13]、2011ねんには続編ぞくへんの『ともえ啦啦しょうせん2いろどりにじしんせき』がテレビアニメとして放送ほうそう[14]以後いごテレビドラマ2さく実写じっしゃ映画えいが3さく、テレビアニメ5さくにわたる長期ちょうきシリーズとなっている。

また2004ねんには、日本にっぽんでも放送ほうそうされたTVアニメ『かわいい魔女まじょサブリナ』(1970〜1974)、テレビドラマ『サブリナ』(1996〜2003)、TVアニメ『おちゃめな魔女まじょサブリナ』(1999〜2000)の原作げんさくであり、魔女まじょ少女しょうじょサブリナの日常にちじょうえがいたアーチー・コミック魔女まじょサブリナ英語えいごばん』シリーズが、メキシコけいアメリカじん漫画まんがタニア・デル・リオ日本にっぽん漫画まんがふうにリメイクされた。

2010ねんにはフランスじんアニメータートーマス・アストリュクによる6〜5年間ねんかん構想こうそうもとに、フランス・韓国かんこくのアニメ制作せいさく会社かいしゃ日本にっぽん東映とうえいアニメーション魔法まほう少女しょうじょアニメ『ミラキュラス・レディバグ』の共同きょうどう制作せいさく発表はっぴょうする。2012ねん東映とうえいふうのPVを発表はっぴょうしたが、プロジェクトが3D制作せいさく移行いこうしたのち東映とうえいき、2015ねん放送ほうそうされた本編ほんぺんでは共同きょうどう制作せいさく会社かいしゃのクレジットにとどまっている。2018ねんには日本にっぽんのディズニー・チャンネルでの放送ほうそう決定けっていした。

2011ねんには『少女しょうじょ革命かくめいウテナ』のファンであるアメリカじんアニメーターのレベッカ・シュガーが、海外かいがいばん宝石ほうせきくに』ともえるテレビアニメ『スティーブン・ユニバース』(2011〜現在げんざい)をカートゥーン・ネットワークでスタートさせた。2015ねんには『セーラームーン』などの日本にっぽんのアニメファンであるアメリカじんアニメーターのダロン・ネフシーが6年間ねんかん構想こうそう期間きかんて、ディズニー・チャンネルはつ魔法まほう少女しょうじょアニメ『悪魔あくまバスター★スター・バタフライ』(2015ねん現在げんざい)を発表はっぴょうし、セーラームーンをはじめとする日本にっぽんアニメのオマージュをんでいる。これらのさくは、たんなる子供こども作品さくひんとしてつくられたほか海外かいがいアニメ作品さくひんとはことなり、大人おとなたのしめるストーリーせいなぞ要素ようそくわわっている。

韓国かんこくでは2016ねん韓国かんこく国産こくさんアニメの魔法まほう少女しょうじょぶつとして、『妖精ようせいピンク』、『ヨランア ヨランア』、『プチプチミューズ』、『クリスタル妖精ようせい Z-SQUAD』、『シークレット・ジュジュ』、『フラワーリングハート』、『ソフィー・ルビー』、『キャッチ!ティニピン』、『ティーティー・チェリー』、『コミ魔女まじょララ』が製作せいさくされ放送ほうそうされた。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 2011ねんには、深夜しんやアニメ大人おとなけなシリアスな物語ものがたり展開てんかいされるアニメーション作品さくひん魔法まほう少女しょうじょまどか☆マギカ』が登場とうじょうした。
  2. ^ これらの魔女まじょは「悪魔あくま手先てさきであり、人々ひとびと不幸ふこうおとしいれる邪悪じゃあく存在そんざい」とするキリスト教きりすときょうてき見方みかたではなく、「魔法まほう使つかえるが、隣人りんじんとして普通ふつう生活せいかつおく善良ぜんりょう魔女まじょたちの日常にちじょう生活せいかつおおくは魔法まほうかかわるために日常にちじょうてきになってしまう場合ばあいおおいが)」をえがいている。
  3. ^ 商品しょうひんされる小物こものるいけんゆみひとし武器ぶきるいオルゴールやミニ・ドレッサー(鏡台きょうだいてき家具かぐ実際じっさい使つかえるクッキングトイレジスターのような電卓でんたく、「グルメ・ポッポ」のようなもの変身へんしんコスチュームるいなどがある。
  4. ^ エンディングで「くるまはAきゅうライセンス」とほこらしげにうたっている。
  5. ^ のち男性だんせいの「アルテミス」がくわわったが、かれ主人公しゅじんこうの「セーラームーン」ではなく、脇役わきやくの「セーラーヴィーナス」専属せんぞくであった。しかし、「セーラーヴィーナス」と「アルテミス」はほんさく前日ぜんじつたんたる『コードネームはセーラーV』の主人公しゅじんこうとパートナーではあった(これにはかれらが仲間なかまとして参加さんかしたのが、ほん作中さくちゅうばんとの事情じじょうもある)。
  6. ^ もっとも、キュゥべえの場合ばあい人間にんげんまった異質いしつわかえないというめんつよく、あくともえない存在そんざいではある。
  7. ^ 家事かじほか、いわゆるよるいとなみ=セックスふくむ。
  8. ^ 1978ねんにリメイクばん製作せいさくされている。
  9. ^ 女児じょじけでもちゃおの『ちび☆デビ!』や『プリパラ』でのガァルマゲドン女児じょじ人気にんきなどがあったほか、おねがいマイメロディのクロミも人気にんきとなっていった。
  10. ^ ほかにもはなとゆめ短期たんき集中しゅうちゅう連載れんさいされた『ブラックハートスター』(2013ねん)などがある。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c 『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.10
  2. ^ gooランキング おものこおんな変身へんしん少女しょうじょキャラクターランキング
  3. ^ 『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.8
  4. ^ a b c d 『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.11
  5. ^ 『The Sailor Moon Role-Playing Game and Resource Book』p.12
  6. ^ ネットにひろまる「魔女まじょ放送ほうそう禁止きんし用語ようごせつ 調査ちょうさしてかった「放送ほうそうあつかいにくい理由りゆう」と「一般人いっぱんじん納得なっとくできない理由りゆう,ねとらぼ,2019ねん3がつ27にち
  7. ^ キネマ旬報きねまじゅんぽう別冊べっさつ動画どうがおう vol.02 スーパー魔女まじょ大戦たいせん』 p25
  8. ^ 『ハイパーホビー』2010ねん12がつごう石ノ森いしのもりヒーローの系譜けいふ前編ぜんぺん】」徳間書店とくましょてん
  9. ^ 週刊しゅうかんプレイボーイ 集英社しゅうえいしゃ 2011ねん5がつ30にちごう
  10. ^ Fancy Lala - Complete Collection (DVD 1-6 of 6) - Anime News Network
  11. ^ Bandai Discontinues Collections - Anime News Network
  12. ^ Amazon.com: Magical Princess Gigi Hiroshi Watanabe (II): Video
  13. ^ ともえ啦啦しょうせん
  14. ^ ともえ啦啦しょうせんいろどりにじしんせき

関連かんれん項目こうもく

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参考さんこう文献ぶんけん

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