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A-6 (航空機) - Wikipedia

A-6 (航空機こうくうき)

アメリカの攻撃こうげき
A2Fから転送てんそう

A2F / A-6 イントルーダー

A-6E

A-6E

A-6は、アメリカ海軍かいぐん海兵かいへいたい1963ねん-1997ねんまで運用うんようされた艦上かんじょう攻撃こうげきである。ベトナム戦争せんそう湾岸わんがん戦争せんそうをはじめとする、就役しゅうえき期間きかんちゅう発生はっせいしたアメリカ海軍かいぐん艦上かんじょうなんらかのかたちかかわったほとんどの戦争せんそう紛争ふんそう参加さんかした。愛称あいしょうはイントルーダー(Intruder:「侵入しんにゅうしゃ」の)。

派生はせいがたEA-6 プラウラー電子でんし戦機せんき存在そんざいし、EA-6Bはアメリカ海軍かいぐん2015ねんまで、海兵かいへいたいでは2019ねんまで運用うんようされた。

概要がいよう

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ばくだんなどの対地たいち攻撃こうげき兵器へいき大量たいりょう搭載とうさいし、全天候ぜんてんこう精密せいみつ攻撃こうげきおこな攻撃こうげきとして開発かいはつされた。大型おおがたレドームわせ並列へいれつふくとしたために機体きたい前部ぜんぶまるおおきくなっている。

主翼しゅよくちゅうつばさ配置はいちたた機構きこうそなえる。EがたP&W J52-P8B ターボジェットエンジン2胴体どうたい下部かぶ配置はいちされている。機首きしゅには可能かのうなステップが内蔵ないぞうされており、脚立きゃたつ使つかわなくてもりが可能かのう

開発かいはつ経緯けいい

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アメリカ海軍かいぐん1957ねん3がつアメリカ国内こくない航空機こうくうきメーカーにたいして、朝鮮ちょうせん戦争せんそうにおける艦上かんじょう運用うんよう実績じっせき評価ひょうかから構想こうそうした、全天候ぜんてんこうでの低空ていくう侵攻しんこう能力のうりょく精密せいみつ攻撃こうげき能力のうりょく機体きたい開発かいはつ提案ていあん依頼いらいおこなった。

1958ねん5月に提案ていあんなかからグラマンしゃげんノースロップ・グラマンしゃ)が提案ていあんしたG-128あん採用さいようし、「A2F-1」の名称めいしょう開発かいはつ契約けいやく締結ていけつした。その1959ねん3がつに8試作しさく製造せいぞう契約けいやくむすび、1960ねん4がつ19にち試作しさく初号しょごうはつ飛行ひこうしている。

なお、開発かいはつ段階だんかいにおいてはすぐれたSTOL性能せいのうもとめて排気はいきノズルを23下向したむきにできる機構きこう搭載とうさい予定よていされていたが、運用うんよう試験しけんにおいて廃止はいしされ、量産りょうさんがたはノズル偏向へんこうはできない。

運用うんよう

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1963ねん2がつより初期しょきがたのA-6Aを実戦じっせん部隊ぶたい配備はいびした。1965ねん3月よりベトナム戦争せんそう参加さんかしている。ほん全天候ぜんてんこう運用うんよう精密せいみつ攻撃こうげきのために複雑ふくざつ電子でんし機器きき搭載とうさいしていたが、実戦じっせん環境かんきょうでの搭載とうさい機器きき稼働かどうりつひくく、また、夜間やかん移動いどうする車両しゃりょう捕捉ほそくするほど索敵さくてき能力のうりょくっていなかった。

しかし、1966ねん年末ねんまつ気象きしょう条件じょうけん問題もんだいなか唯一ゆいいつ作戦さくせん行動こうどう可能かのう艦上かんじょうであったことを海軍かいぐん評価ひょうかして、A-6Eまで改良かいりょうすすめられた。

1996ねんおこなわれた環太平洋かんたいへいよう合同ごうどう演習えんしゅう参加さんかしていた厚木あつぎ基地きち展開てんかいちゅうだい115攻撃こうげき飛行ひこうたい(VA-115)[1]所属しょぞくのA-6E(機体きたい番号ばんごうNF500(CAG))が標的ひょうてき曳航えいこうちゅう海上かいじょう自衛隊じえいたいあさぎりがた護衛ごえいかんゆうぎり」の高性能こうせいのう20mm機関きかんほうによって撃墜げきついされる事故じここった。

1997ねん退役たいえき

バリエーション

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VA-165所属しょぞくのA-6A
VA-35所属しょぞくのA-6C
空母くうぼ甲板かんぱんうえつばさりたたんだ状態じょうたいのA-6E

量産りょうさん

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攻撃こうげきがた

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A-6A(A2F)
初期しょき生産せいさんがたで391配備はいびされたがぜんEがた改修かいしゅう
A-6B
19配備はいび。A-6Aを改修かいしゅうした防空ぼうくう制圧せいあつ(Iron Hand)がたたいレーダーミサイル搭載とうさい可能かのう1967ねんより部隊ぶたい配備はいび。A-6Aより改造かいぞうされた。
A-6C
12配備はいび。A-6Aを改修かいしゅうし、赤外線せきがいせんセンサー光学こうがくしきカメラ搭載とうさいしたかた1970ねんより部隊ぶたい配備はいびホーチミン・ルートへの攻撃こうげき投入とうにゅうされたが、おおきな戦果せんかげることはなかった。1972ねん一部いちぶ機体きたい誘導ゆうどうばくだんようレーザー照射しょうしゃ改修かいしゅうされた。A-6Aより改造かいぞう
A-6E
300配備はいび。A-6Aの改良かいりょうがた電子でんし機器きき更新こうしんしている。新造しんぞう在来ざいらいがた改修かいしゅう存在そんざいする。新造しんぞう生産せいさん途中とちゅうから機首きしゅ下部かぶにTRAMとばれる目標もくひょう探知たんち攻撃こうげきふくあいセンサーが装備そうびされた。
A-6E SWIP
80製造せいぞうされたA-6Eの近代きんだい改修かいしゅうがたAGM-65 マーベリックおよびAGM-84 ハープーンAGM-88 HARM運用うんよう能力のうりょく追加ついかした。
A-6E SWIP/コンポジット
6製造せいぞうされた上記じょうき改修かいしゅう平行へいこうしてボーイングしゃ製造せいぞうしたふくあい材料ざいりょうせい主翼しゅよく交換こうかんした機体きたい
A-6E SWIP ブロック1A
20製造せいぞうされた上記じょうき改修かいしゅうくわえ、航法こうほう機器きき新型しんがたかわそうした機体きたい
給油きゅうゆがた
KA-6D
58配備はいび。A-6Aを改修かいしゅうした空中くうちゅう給油きゅうゆ電子でんし機器ききろしてタンク容量ようりょう拡大かくだいしており、攻撃こうげき能力のうりょくはない。1968ねん開発かいはつ開始かいし1970ねんはつ飛行ひこう
電子でんし戦機せんきがた
EA-6A(A2F-1Q)
28配備はいびされた電子でんし戦機せんきかた(うち3がYA-6Aから、4がA-6Aから改修かいしゅう)。
EA-6B プラウラー
170製造せいぞう。EA-6Aのコックピット大型おおがたして乗員じょういんすうやした電子でんし戦機せんき
EA-18G グラウラーふくF/A-18F スーパーホーネットベースの電子でんし戦機せんき)によって更新こうしんされた。

計画けいかく

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TA-6A
3にんりの艦上かんじょう練習れんしゅうがただが製造せいぞうされず。
A-6F
5改修かいしゅうされたA-6Eの改良かいりょうがた電子でんし機器きき更新こうしんF404-GE-400D エンジンへのかわそうおこない、1987ねん8がつ26にち初号しょごうはつ飛行ひこう。A-6の更新こうしんよう開発かいはつされていたA-12 アベンジャーII同様どうよう調達ちょうたつ予算よさんめずに開発かいはつ中止ちゅうしされた。
A-6G
A-6Eの改良かいりょうがた電子でんし機器ききのみの更新こうしんだが計画けいかくのみでわった。

仕様しよう (A-6E)

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  • 乗員じょういん:2めいパイロットばくげきしゅけんナビゲーター)
  • 全長ぜんちょう:16.64 m
  • つばさはば:16.15 m
  • 全高ぜんこう:4.75 m
  • つばさ面積めんせき:49.15 m2
  • エアフォイル:NACA 64A009 モッズルート、NACA 64A005.9
  • アスペクト:5.31
  • 空虚くうきょ重量じゅうりょう:11,630 kg
  • 標準ひょうじゅん搭載とうさいりょう:15,870 kg
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:27,400 kg
  • エンジン:P&W J52-P8B ターボジェットエンジン, 9,300 lbf (41.4 kN) × 2
  • ゼロ揚力ようりょく抗力こうりょく係数けいすう:0.0144
  • 性能せいのう
    • 最高さいこう速度そくど:1,040 km
    • 航続こうぞく距離きょり:5,222 km
    • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど:12,400 m
    • 上昇じょうしょうりつごとぶん38.7 m
    • つばさめん荷重におも:114.20ポンド/平方へいほうフィート (557.57 kg/m2) ※ 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうにおいて
    • あげこう:15.2

登場とうじょう作品さくひん

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イントルーダー いかりのつばさ
下記かき『デビル500応答おうとうせず』の映画えいが作品さくひん主役しゅやくとしてA-6が登場とうじょうする。
トップガン
映画えいがないでの判別はんべつはややむずかしいが、給油きゅうゆようのノズルによってその判別はんべつができる。
ファイナル・カウントダウン
原子力げんしりょく空母くうぼニミッツ」が1941ねんタイムスリップするという設定せってい映画えいが当時とうじ現役げんえき使用しようされていた攻撃こうげきとして登場とうじょう空中くうちゅう給油きゅうゆKA-6DのはつかんF-14 トムキャットへの空中くうちゅう給油きゅうゆなど、貴重きちょうなシーンがある。
ホット・ショット
作中さくちゅう上記じょうき『イントルーダー いかりのつばさ』で使用しようされたとおもわれるA-6の編隊へんたい飛行ひこう場面ばめんがある。
エリア88
後半こうはん登場とうじょう

小説しょうせつ

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デビル500応答おうとうせず
ベトナム戦争せんそう舞台ぶたいとした、A-6のパイロットたちの戦闘せんとう友情ゆうじょうえがいた小説しょうせつ著者ちょしゃは、ベトナム戦争せんそう実際じっさいにA-6の搭乗とうじょういんであったスティーブン・クーンツ。この作品さくひん主人公しゅじんこうのちにA-6とは関係かんけいしに続編ぞくへん数多すうた陰謀いんぼう騒動そうどうまれてしまう。
Wargame Red Dragon
NATO陣営じんえいのNATOデッキ、アメリカぐんデッキで使用しよう可能かのう航空機こうくうきとして登場とうじょうする。NATOデッキにはA-6Eが「A-6E TRAM INTRUDER」の名称めいしょうで、アメリカぐんデッキにはA-6Aが登場とうじょうする。
エースコンバットシリーズ
シリーズない作品さくひんの「2」「5」「X」「X2」「INF」でプレイヤーの搭乗とうじょうとして使用しようすることができるほか、いくつかの作品さくひんではEA-6Bも使用しよう可能かのう。「7」ではげきちゅうのムービーで用途ようと廃止はいしとなった機体きたい登場とうじょうしている。
凱歌がいか号砲ごうほう エアランドフォース
日本にっぽん占拠せんきょしたアメリカ海軍かいぐん機体きたいとして登場とうじょう。プレイヤーも購入こうにゅうして使用しようできる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ そのVA-115は本国ほんごく帰還きかんし、ほかのA-6を運用うんようしていた飛行ひこうたい同様どうよう攻撃こうげき飛行ひこうたい(VA)から戦闘せんとう攻撃こうげき飛行ひこうたい(VFA)となりF/A-18C機種きしゅ転換てんかん、2001ねん以降いこうF/A-18E運用うんようしている。

関連かんれん項目こうもく

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