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ITER - Wikipedia

ITER

国際こくさい協力きょうりょくによってかく融合ゆうごうエネルギーの実現じつげんせい研究けんきゅうするための実験じっけん施設しせつ

ITER(イーター[1])は、国際こくさい協力きょうりょくによってかく融合ゆうごうエネルギーの実現じつげんせい研究けんきゅうするための実験じっけん施設しせつである。このかく融合ゆうごう実験じっけんかく融合ゆうごう構成こうせいする機器きき統合とうごうした装置そうちであり、ブランケットダイバータなどのプラズマ対向たいこう機器ききにとって総合そうごう試験しけん装置そうちでもある。計画けいかく順調じゅんちょうけば原型げんけい実証じっしょうまたは商業しょうぎょうへとつづく。名称めいしょうは、過去かこにはInternational Thermonuclear Experimental Reactor略称りゃくしょう説明せつめいされた時期じきもあったが、現在げんざい公式こうしきにはiterみち)に由来ゆらいする、とされている[よう出典しゅってん]

ITER参加さんかこく

日本にっぽんでは「国際こくさいねつかく融合ゆうごう実験じっけん(こくさいねつかくゆうごうじっけんろ)」または「イーター後述こうじゅつする協定きょうてい和文わぶん正文せいぶんとうにおける呼称こしょう)」とばれている。

建設けんせつ候補こうほとして青森あおもりけんろくヶ所かしょむら日本にっぽん)とカダラッシュフランス)がげられていたが、2005ねん6がつ、カダラッシュに建設けんせつすることが決定けっていされた。2006ねん11月にはプロジェクトの実施じっし主体しゅたいとなる国際こくさい機関きかん設立せつりつする国際こくさい協定きょうていである「イーター事業じぎょう共同きょうどうによる実施じっしのためのイーター国際こくさいかく融合ゆうごうエネルギー機構きこう設立せつりつかんする協定きょうてい(Agreement on the Establishment of the ITER International Fusion Energy Organization for the Joint Implementation of the ITER Project)」にたいする署名しょめいおこなわれたのち、2007ねん10がつ24にち協定きょうてい効力こうりょく発生はっせいし、イーター国際こくさいかく融合ゆうごうエネルギー機構きこう国際こくさい機関きかんとして正式せいしき設立せつりつされた。

ITERの目的もくてき 編集へんしゅう

 
ITERの炉心ろしんモデル

21世紀せいき初頭しょとう現在げんざいかく融合ゆうごうかんする研究けんきゅう世界せかい各国かっこく活発かっぱつおこなわれており、装置そうち方式ほうしきについても様々さまざま種類しゅるいのものが検討けんとうされている。しかし、これまでの研究けんきゅう装置そうちでは、実用じつようするに規模きぼのエネルギー(すうじゅうまんkW程度ていど)を継続けいぞくてき発生はっせいさせたれいはなく、瞬間しゅんかんとしても欧州おうしゅう連合れんごうのJET(Joint European Torus)が1997ねん記録きろくした1まん6せんkWが最大さいだいである。実用じつよう規模きぼかく融合ゆうごうエネルギーがしょうじる条件下じょうけんかでのプラズマ物理ぶつり未知みち領域りょういきであり、プラズマ物理ぶつりにおける課題かだい解明かいめいおおきく期待きたいされている。また、その解明かいめいかく融合ゆうごうエネルギーの実用じつよう不可欠ふかけつ課題かだいひとつである。ITERでは最大さいだいで50 - 70まんkWの出力しゅつりょくねつ出力しゅつりょく)が見込みこまれており、実用じつよう規模きぼのエネルギーを発生はっせいさせるはつかく融合ゆうごう装置そうちとなる。さらに、ITERではエネルギー発生はっせいプラントとしてのエネルギー収支しゅうしおおきく向上こうじょうされ、運転うんてん維持いじ必要ひつようとなるエネルギー(入力にゅうりょくエネルギー)とかく融合ゆうごうにより生成せいせいされるエネルギー(出力しゅつりょくエネルギー)とのエネルギーぞう倍率ばいりつ)が従来じゅうらい装置そうちでは1程度ていどであったところ、5 - 10を目標もくひょうとしている。

また、かく融合ゆうごうによる発電はつでんおこな場合ばあい長時間ちょうじかん連続れんぞくしてかく融合ゆうごう反応はんのうしょうじさせる必要ひつようがあるが、実用じつよう可能かのう程度ていどたか圧力あつりょくプラズマ保持ほじするまでにはいたっておらず、韓国かんこくKSTARが55びょう達成たっせいしたのが最長さいちょうである(ひく圧力あつりょくのプラズマについては、九州大学きゅうしゅうだいがくTRIAMが5あいだ16ぶん記録きろく保持ほじ)。ITERではこれをえて、エネルギーぞう倍率ばいりつが10以上いじょう場合ばあいでも300 - 500びょう長時間ちょうじかん運転うんてん達成たっせいできることにくわえ、エネルギーぞう倍率ばいりつが5の場合ばあいには定常ていじょう運転うんてん連続れんぞく運転うんてん)が可能かのうとなることを目標もくひょうとしている。

さらに、かく融合ゆうごう装置そうちはプラズマようちょう伝導でんどうコイル、プラズマ加熱かねつよう加速器かそくき保守ほしゅのための遠隔えんかくロボットとう高度こうど技術ぎじゅつ集大成しゅうたいせいでもあり、ITERにおいてこれらの機器きき統合とうごうてき運用うんようして、かく融合ゆうごう装置そうちという特殊とくしゅ環境かんきょうにおいてもおたがいに悪影響あくえいきょうおよぼさず、正常せいじょう運転うんてんするという経験けいけんむことは、かく融合ゆうごう実用じつようにあたって貴重きちょう機会きかいであり、これもITERのおおきな目的もくてきひとつである。

一方いっぽうで、かく融合ゆうごう実用じつようには、たか中性子ちゅうせいし照射しょうしゃえるとともに、放射ほうしゃせい物質ぶっしつ変化へんかしにくい材料ざいりょう開発かいはつ必要ひつよう不可欠ふかけつであるが、ITERは材料ざいりょう開発かいはつもちいるためには中性子ちゅうせいし発生はっせいりょう不十分ふじゅうぶんであり、これをおも目的もくてきとはしていない。したがってITERと並行へいこうしてかく融合ゆうごう材料ざいりょう開発かいはつおこな必要ひつようがあり、IFMIF計画けいかくという、国際こくさい協力きょうりょくにより材料ざいりょう開発かいはつのための照射しょうしゃ設備せつび建設けんせつ計画けいかくが、日本にっぽん青森あおもりけんろくヶ所かしょむら進行しんこうちゅうである。

参加さんかこく 編集へんしゅう

日本にっぽん位置いち 編集へんしゅう

だい世界せかい大戦たいせんやぶれたのち日本にっぽんは、核兵器かくへいき航空機こうくうき宇宙うちゅうロケットなどの軍事ぐんじかかわる分野ぶんやでの研究けんきゅう開発かいはつおおきく規制きせいがかけられ、世界せかいだい一線いっせんからおおきくのこされることとなった。一方いっぽうかく融合ゆうごう高温こうおんプラズマにかかわる研究けんきゅうは、軍事ぐんじ兵器へいき利用りよう可能かのうせい余地よちがなかったため、比較的ひかくてき自由じゆうすすめることができた。1960年代ねんだいからは、日本にっぽんかく融合ゆうごう研究けんきゅうしゃ世界せかい研究けんきゅうしゃ共同きょうどうして高温こうおんプラズマの研究けんきゅう従事じゅうじするようになった。1972ねんにはJFT-2というトカマクがた研究けんきゅう装置そうち日本にっぽん完成かんせいし、これは西側にしがわ世界せかいでの本格ほんかくてきなトカマク装置そうちとしては世界せかい最初さいしょであった。これにより、高温こうおんプラズマとかく融合ゆうごう技術ぎじゅつでは日本にっぽん世界せかいをリードしてゆくことになった。1978ねんはじまりやく10年間ねんかんのINTOR計画けいかく国際こくさいトカマク計画けいかく)が終了しゅうりょうした1988ねんからIAEAの後援こうえんしたでITERの概念がいねん設計せっけい活動かつどうが、1992ねんからは工学こうがく設計せっけい活動かつどう開始かいしされた。ITERの建設けんせつは2006ねんにフランス・カダラッシュへまったが、日本にっぽんはITER計画けいかく当初とうしょからの計画けいかく設立せつりつこくであり、たとえばプラズマちゅう断熱だんねつそう発見はっけんによってITERの建設けんせつやく半分はんぶんにする提案ていあんおこない、1998ねん以降いこう設計せっけい変更へんこうまでげるなど、おおきな成果せいかげてきた。現在げんざいは、日本にっぽんがITER計画けいかく主導しゅどうけんをとって推進すいしんしているといえる。まだ計画けいかくいきから実行じっこう段階だんかい最初さいしょかったIFMIF計画けいかくも、ろくヶ所かしょむらでの建設けんせつ計画けいかくがゆっくりとすすめられている。

その展開てんかいとしては、基礎きそ科学かがくとしての慣性かんせいかく融合ゆうごう装置そうちげきこう」をはじめとして、ヘリカルがた装置そうち「ヘリオトロン」とう基礎きそてき研究けんきゅうすすめながら、ITERかく融合ゆうごう実証じっしょう実現じつげんけて基礎きそから応用おうようまでふくんだ研究けんきゅう基盤きばん整備せいびつづける予定よていであり、原子力げんしりょく委員いいんかいかく融合ゆうごう専門せんもん部会ぶかい文部もんぶ科学かがくしょう研究けんきゅう計画けいかく評価ひょうか分科ぶんかかいかく融合ゆうごう研究けんきゅう作業さぎょう部会ぶかいなどの審議しんぎかいや、民間みんかん団体だんたいであるかく融合ゆうごうフォーラムの「社会しゃかいかく融合ゆうごうクラスター」などで議論ぎろんおこなわれている。どの方式ほうしき最良さいりょうかいになるのか現時点げんじてんではわからないが、エネルギー問題もんだい解決かいけつするひとつのかいとして、研究けんきゅうすすめることになる予定よていである。原子力げんしりょく委員いいんかいは、「だいさん段階だんかいかく融合ゆうごう研究けんきゅう開発かいはつ基本きほん計画けいかくにおける今後こんごかく融合ゆうごう研究けんきゅう開発かいはつ推進すいしん方策ほうさくについて」(2005ねん平成へいせい17ねん)11月1にち原子力げんしりょく委員いいんかい決定けってい)において、トカマク方式ほうしきとそれ以外いがいについて、「(1)トカマク方式ほうしきについては、 ITERの建設けんせつ必要ひつよう研究けんきゅう開発かいはつにおいてくに主要しゅよう役割やくわりたして、ITERの工学こうがく設計せっけい確定かくていするとともに、次段じだんかいにつながる研究けんきゅう開発かいはつ計画けいかく具体ぐたいするための基盤きばん形成けいせいされた、(2)トカマク方式ほうしき以外いがい(ヘリカル方式ほうしきとレーザー慣性かんせい方式ほうしきとう)においては学術がくじゅつ研究けんきゅうとして研究けんきゅう着実ちゃくじつ進展しんてんした」と評価ひょうかしている。また、原型げんけい段階だんかいへの移行いこうについては、かく融合ゆうごう専門せんもん部会ぶかい報告ほうこくしょである「今後こんごかく融合ゆうごう研究けんきゅう開発かいはつ推進すいしん方策ほうさくについて」において「実用じつよう見据みすえることや民間みんかん事業じぎょうしゃ参画さんかくることも重要じゅうよう」としており、電力でんりょく各社かくしゃ判断はんだんふくまれることを示唆しさしているとされる。[2]

2013ねん1がつ28にち超電導ちょうでんどうがたかく融合ゆうごう実験じっけん装置そうち「JT-60SA」の建設けんせつ日本にっぽん原子力げんしりょく研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう那珂なかかく融合ゆうごう研究所けんきゅうじょはじまった[3]。2021ねん3がつ完成かんせいし、試運転しうんてん開始かいしまえきた絶縁ぜつえん損傷そんしょう[4]、2023ねん6がつ現在げんざい改修かいしゅうのために停止ていししていた試運転しうんてん再開さいかいされている[5]

建設けんせつ候補こうほ 決定けっていまでの経緯けいい 編集へんしゅう

1985ねんジュネーヴにおいておこなわれたべい首脳しゅのう会談かいだんにおいて、レーガン大統領だいとうりょうゴルバチョフ書記しょきちょう平和へいわ利用りようのためのかく融合ゆうごう研究けんきゅう重要じゅうようせいみとめ、かく融合ゆうごうエネルギー実用じつようのための国際こくさい協力きょうりょくについて合意ごういした。これを契機けいきとして、かく融合ゆうごう研究けんきゅうにおいて先行せんこうしていた米国べいこくソ連それん日本にっぽんおよび欧州おうしゅう原子力げんしりょく共同きょうどうたい代表だいひょうしゃ協力きょうりょく形態けいたいについて1987ねんから協議きょうぎ開始かいしした。そのIAEA後援こうえんした、これら4ヶ国かこくによってITERの概念がいねん設計せっけい活動かつどう(Conceptual Design Activity, CDA)が1988ねんから1990ねんまでおこなわれた。

概念がいねん設計せっけい活動かつどう終了しゅうりょう、より詳細しょうさい設計せっけいと、建設けんせつ必要ひつよう研究けんきゅう開発かいはつおこなうことを目的もくてきとして、上記じょうき4ヶ国かこくソ連それん1991ねん崩壊ほうかいしたため、ロシア継承けいしょう)は工学こうがく設計せっけい活動かつどう(Engineering Design Activity, EDA)を開始かいしすることに合意ごういし、「国際こくさいねつかく融合ゆうごう実験じっけんのための工学こうがく設計せっけい活動かつどうにおける協力きょうりょくかんする欧州おうしゅう原子力げんしりょく共同きょうどうたい日本国にっぽんこく政府せいふ、ロシア連邦れんぽうおよアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくあいだ協定きょうてい(EDA協定きょうてい)」を1992ねん締結ていけつした。当初とうしょ有効ゆうこう期間きかんは6年間ねんかんで、1998ねん最終さいしゅう設計せっけい報告ほうこくしょ提出ていしゅつされたが、各国かっこく財政ざいせい事情じじょうから建設けんせつ費用ひよう軽減けいげんする必要ひつようしょうじ、さい設計せっけいのために工学こうがく設計せっけい活動かつどう期間きかんは3年間ねんかん延長えんちょうされた。その財政ざいせいじょう問題もんだい建設けんせつ選定せんてい遅延ちえんとう理由りゆうとして1999ねん米国べいこく離脱りだつしたが、の3参加さんかこくにより活動かつどう継続けいぞくされ、延長えんちょう最終さいしゅう設計せっけい報告ほうこくしょ2001ねん7がつ完成かんせいした。

EDAの終了しゅうりょう、ITERの建設けんせつ運転うんてんとう計画けいかく実施じっし必要ひつようとなる国際こくさい協定きょうていについて議論ぎろんするために「ITER政府せいふあいだ協議きょうぎ(ITER Negotiations Meeting)」が開始かいしされた。カナダ2001ねん6がつオンタリオしゅうクラリントン建設けんせつ候補こうほとして提案ていあんしていたため、EDAに参加さんかした日本にっぽん欧州おうしゅう連合れんごうロシアの3ヶ国かこくならんで政府せいふあいだ協議きょうぎ当初とうしょから参加さんかした。だい1かい政府せいふあいだ協議きょうぎ2001ねん11月にトロントにおいておこなわれた。2003ねん2がつ開催かいさいされただい8かい政府せいふあいだ協議きょうぎにおいて、米国べいこく計画けいかく復帰ふっきし、また、中国ちゅうごく新規しんき参加さんかした。さらに2003ねん6がつには韓国かんこくが、2005ねん12月にはインド新規しんき参加さんかしたが、一方いっぽうカナダ2003ねん12月に離脱りだつし、現在げんざい参加さんかこく日本にっぽん欧州おうしゅう連合れんごうロシア米国べいこく中国ちゅうごく韓国かんこくインドの7ヶ国かこくである。

建設けんせつ候補こうほについては、カナダが2001ねん6がつオンタリオしゅうクラリントンを提案ていあんしたほか2002ねん6がつ日本にっぽん青森あおもりけんろくヶ所かしょむらを、欧州おうしゅう連合れんごうがカダラッシュ(フランス)とバンデヨス(スペイン)をそれぞれ提案ていあんし、4候補こうほ誘致ゆうちきそっていた。これらの候補こうほ参加さんかこく共同きょうどう調査ちょうさすることを目的もくてきとして、「サイト共同きょうどう評価ひょうか(Joint Assessment for Specific Site, JASS)」が2002ねん9月から12がつにかけて実施じっしされ、報告ほうこくしょ (PDF)2003ねん2がつだい8かい政府せいふあいだ協議きょうぎにおいて承認しょうにんされた。報告ほうこくしょは、差異さいはあるものの技術ぎじゅつてきにはどの候補こうほ建設けんせつすることも可能かのうとしており、候補こうほあいだ総合そうごうてき優劣ゆうれつについては言及げんきゅうしなかったため、候補こうほ決定けってい政治せいじてき判断はんだんゆだねられた。その欧州おうしゅう連合れんごうは11月に候補こうほをカダラッシュに一本いっぽんし、また、カナダが連邦れんぽう政府せいふから財政ざいせいてき支援しえんけられなかったために12月に提案ていあんげたため、ろくヶ所かしょむらとカダラッシュのみが候補こうほとしてのこった。候補こうほ最終さいしゅうてき選定せんていのために、参加さんかこく閣僚かくりょうきゅう代表だいひょうによる会合かいごうが12月におこなわれたが、にちおうども誘致ゆうち主張しゅちょうし、また参加さんかこくのうちべいかん日本にっぽん支持しじちゅう欧州おうしゅう支持しじ拮抗きっこうしたため、決定けっていにはいたらなかった。その2005ねん5月にジュネーブにて日本にっぽんとEUとのあいだ次官じかんきゅう協議きょうぎおこなわれ、建設けんせつ決定けっていさいして誘致ゆうちこく誘致ゆうちこく合意ごういすべき条件じょうけんはなわれた。のち発表はっぴょうされた共同きょうどう文書ぶんしょによれば、協議きょうぎにおける合意ごうい内容ないよう以下いかとおり。

  1. 誘致ゆうちこく誘致ゆうちできなかったくにたいしてITER建設けんせつの10%ぶん調達ちょうたつわくゆず
  2. 誘致ゆうちこく誘致ゆうちできなかったくににITER職員しょくいんわくの10%をゆず
  3. 誘致ゆうちこく誘致ゆうちできなかったくに推薦すいせんするITER機構きこうちょう候補こうほ支持しじする
  4. 誘致ゆうちできなかったくににITER関連かんれん施設しせつ建設けんせつし、誘致ゆうちこく建設けんせつの50%を負担ふたんする

これをけて6がつ再度さいど閣僚かくりょうきゅう会合かいごう開催かいさいされ、建設けんせつはカダラッシュに決定けっていされた。また、この合意ごういしたがい、11月に開催かいさいされた次官じかんきゅう会合かいごうにおいて池田いけだちゅうクロアチア大使たいし機構きこうちょう候補こうほとして承認しょうにんされた。

プロジェクトの実施じっし主体しゅたいとなる国際こくさい機関きかんとして「イーター国際こくさいかく融合ゆうごうエネルギー機構きこう仮称かしょう)」の設立せつりつ予定よていされており、その設立せつりつ根拠こんきょとなる国際こくさい協定きょうていである「イーター事業じぎょう共同きょうどうによる実施じっしのためのイーター国際こくさいかく融合ゆうごうエネルギー機構きこう設立せつりつかんする協定きょうてい」にたいする署名しょめいが2006ねん11月21にちパリエリゼ宮えりぜきゅうにおいておこなわれた。2007ねん10がつ24にちどう協定きょうてい発効はっこうとともにイーター国際こくさいかく融合ゆうごうエネルギー機構きこう(イーター機構きこう、ITER International Fusion Energy Organization)が正式せいしき設立せつりつされ、初代しょだい機構きこうちょうには池田いけだかなめもとちゅうクロアチア大使たいし就任しゅうにんした。また、調達ちょうたつわく職員しょくいんわくについては、上記じょうき合意ごういもとづき日本にっぽんがEUから割譲かつじょうけ、EU、日本にっぽん、その5かこくが4:2:かく1の分担ぶんたんとなっている。

アメリカの誤算ごさん 編集へんしゅう

1990年代ねんだいはじめ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくかく融合ゆうごう技術ぎじゅつ開発かいはつ計画けいかくかんして2つのおおきな選択肢せんたくしっていた。1つは磁場じば方式ほうしきであり、もう1つは慣性かんせい方式ほうしきのひとつのレーザーかく融合ゆうごうであった。当然とうぜんこれら2つは米国べいこくのみならず先進せんしんこくあいだでは既知きちのアイデアであり、各国かっこくかく融合ゆうごう技術ぎじゅつかんする研究けんきゅうしゃたち磁場じば方式ほうしきトカマクがたがいいかヘリカルがたがいいか、それとも慣性かんせい方式ほうしきのレーザーかく融合ゆうごうがいいかで検討けんとうがなされていたが、米国べいこくは1942ねんはじまる原子げんしばくだん開発かいはつからのはん世紀せいきわたかく物理ぶつりがく研究けんきゅう実績じっせき結果けっか水素すいそばくだん開発かいはつ関連かんれんした最高さいこう軍事ぐんじ機密きみつであるコンピュータ・シミュレーションによって水素すいそかく融合ゆうごう挙動きょどうかしたとの自負じふから、1990ねんなかばに他国たこく研究けんきゅう内容ないよう一切いっさいかさぬままローレンス・リバモア国立こくりつ研究所けんきゅうじょうちでレーザーかく融合ゆうごうかんする実験じっけん施設しせつ建設けんせつ、つまり軍事ぐんじ研究けんきゅうとしての性格せいかくびたNIF計画けいかく(National Ignition Facility)を開始かいしした。この秘密ひみつ計画けいかく順調じゅんちょうはこんだため、米国べいこくは1999ねんにITER計画けいかくより離脱りだつした。しかし、そのとしすえ設計せっけいじょうおおきな問題もんだい隠蔽いんぺいされていたことが判明はんめいし、必要ひつよう予算よさんふくらみ、建設けんせつ大幅おおはばおくれることがあきらかとなり、計画けいかく根本こんぽんから見直みなおされることとなった。すべてをNIF計画けいかくけていたべい政府せいふも、2003ねん2がつにITER計画けいかく復帰ふっきした[6]。 NIF計画けいかく当初とうしょでの建設けんせつ費用ひようは7おくドル以下いかであったが、1997ねんには21おくドルまで上昇じょうしょうし、2000ねんには33おくドルにえて、完成かんせい予定よてい結局けっきょく7ねんおくれることとなった。関連かんれん費用ひようまでふくめると50おくドルにとどくとNIFの反対はんたい主張しゅちょうしている。[7] この誤算ごさん以前いぜん米国べいこく磁場じば方式ほうしき世界せかいのトップの位置いちにちふつあらそっていたが、ITER計画けいかくさい加入かにゅうした時点じてんではおおきくおくれをとっており、計画けいかく主導しゅどうてき地位ちいにはもどれそうにない。いまもレーザーかく融合ゆうごうのNIF計画けいかく継続けいぞくしている。[8]

ITERの目標もくひょう 編集へんしゅう

公式こうしきのITERの目標もくひょうは「平和へいわてき目的もくてきのためのかく融合ゆうごうエネルギーの科学かがくてき技術ぎじゅつてき実現じつげんせいのデモンストレーション」となっている。ITERではいくつか個別こべつ目標もくひょうがあるが、すべて実際じっさい役立やくだかく融合ゆうごう動力どうりょく開発かいはつについての事柄ことがらである。

  • 短時間たんじかん外部がいぶ入力にゅうりょくエネルギーより10ばい融合ゆうごうねつによるエネルギーを発生はっせいさせる(Q=エネルギーぞう倍率ばいりつ:10)
  • Qを5をえて安定あんていしたプラズマ発生はっせいさせる
  • 最大さいだい8分間ふんかん融合ゆうごうパルスを維持いじする
  • 燃焼ねんしょう」(自己じこ維持いじ)プラズマを点火てんかする
  • かく融合ゆうごう発電はつでんしょ必要ひつよう科学かがく技術ぎじゅつ技法ぎほう開発かいはつする ― ちょう伝導でんどう磁石じしゃくとロボットによる遠隔えんかく操作そうさ技術ぎじゅつふく
  • トリチウム生産せいさん構想こうそう立証りっしょうする
  • 中性子ちゅうせいし遮蔽しゃへいねつ技術ぎじゅつ向上こうじょうさせる(D+Tかく融合ゆうごう反応はんのうでのおおくのエネルギーが高速こうそく中性子ちゅうせいしかたちられる)

反応はんのう原理げんり概要がいよう 編集へんしゅう

重水素じゅうすいそさん重水素じゅうすいそ(トリチウム)を融合ゆうごうさせると、ヘリウム4原子核げんしかくアルファ粒子りゅうし)とこうエネルギー中性子ちゅうせいししょうじる。

 

てつより原子げんし番号ばんごうちいさな元素げんそ安定あんてい同位どういたいは、融合ゆうごうすることでエネルギーを発生はっせいさせる。重水素じゅうすいそさん重水素じゅうすいそ水素すいそ同位どういたいであり、最小さいしょうのエネルギーで融合ゆうごう実現じつげんできる、もっと魅力みりょくてきなエネルギーげんである。

すべてのしゅ系列けいれつぼしは、かく融合ゆうごう反応はんのうにより莫大ばくだいなエネルギーを夜空よぞらかがやいている。重水素じゅうすいそ三重みえ水素すいそかく融合ゆうごう反応はんのうは、ウラニウム235の核分裂かくぶんれつ反応はんのうやく3ばいのエネルギーを発生はっせいする。石炭せきたんやすことでられる化学かがく反応はんのうのエネルギーとくらべればすうひゃくまんばいちがいがある。かく融合ゆうごう発電はつでんプラントの目的もくてきは、このエネルギーを発電はつでん利用りようすることにある。

たがいにせい電荷でんかかくない陽子ようし同士どうしつよ反発はんぱつうため、かく融合ゆうごう必要ひつようなエネルギーは非常ひじょうおおきい。おおざっぱに見積みつもると、トンネル効果こうかによって静電気せいでんきりょくかべえ、さらにかくりょく静電気せいでんきりょくがバランスする距離きょりまでちかづいて融合ゆうごうするには、原子核げんしかく同士どうしは100フェムトメートル(1×10   m)以下いかにまで接近せっきんしなければならない。ITERでは、これを高温こうおん磁気じきによるめによって実現じつげんする計画けいかくである。

高温こうおんは、原子核げんしかく同士どうし静電気せいでんき斥力せきりょくえる十分じゅうぶんなエネルギーをあたえる(マクスウェル分布ぶんぷ参照さんしょう)。 重水素じゅうすいそ三重みえ水素すいそかく融合ゆうごう反応はんのうりつ最適さいてきするには、1おくK(ケルビンだい高温こうおん必要ひつようである。 プラズマを高温こうおんねっするにはジュールねつもちいる。この場合ばあいはプラズマちゅう電流でんりゅうながして発生はっせいさせる。さらなる加熱かねつには中性ちゅうせい粒子りゅうしビーム入射にゅうしゃ(Neutral Beam Injection, NBI)加熱かねつほう高周波こうしゅうは(Radio Frequency、RF)加熱かねつほうもちいる。

このような高温こうおんでは、粒子りゅうしきわめておおきな運動うんどうエネルギーをもつ。これらの粒子りゅうしは、束縛そくばくしなければエネルギーを保持ほじしたままただちに拡散かくさんしてしまい、反応はんのうこす最低さいてい温度おんど以下いかにまでプラズマがえてしまう。かく融合ゆうごう設計せっけい成功せいこうさせるためには、プラズマがかく融合ゆうごうおこなうよう、十分じゅうぶんちいさなスペースに必要ひつよう高温こうおん粒子りゅうしんだまま、必要ひつよう時間じかんだけ維持いじする必要ひつようがある。ITERをふく磁気じきしき反応はんのうおおくは、プラズマ、つまり荷電かでん粒子りゅうしのガスを磁力じりょくめるよう設計せっけいされている。粒子りゅうしトロイダル磁場じばによって進行しんこう方向ほうこう垂直すいちょく中心ちゅうしん方向ほうこう加速かそくされ、内部ないぶめられることになる。

高熱こうねつ強力きょうりょく光子こうし粒子りゅうしから磁石じしゃくとその機器ききまもり、同時どうじ真空しんくうちかプラズマ保持ほじし、確実かくじつ密閉みっぺいする格納かくのう容器ようき必要ひつようである。

格納かくのう容器ようきはげしい粒子りゅうし衝突しょうとつにさらされる。表面ひょうめん電子でんし、イオン、陽子ようし、アルファ粒子りゅうし中性子ちゅうせいし間断かんだんない攻撃こうげきにさらされ、構造こうぞう劣化れっかしてゆく。このようなきびしい環境かんきょうでも、経済けいざいてき意味いみ十分じゅうぶん長期ちょうきわた発電はつでんプラントとして存続そんぞくできるよう、適切てきせつ材料ざいりょうえらばれる。ITERと国際こくさいかく融合ゆうごう材料ざいりょう照射しょうしゃ施設しせつ(International Fusion Materials Irradiation Facility, IFMIF)では、今後こんごそれらの材料ざいりょう試験しけん実施じっしされる。

かく融合ゆうごう反応はんのう開始かいしすると、プラズマの反応はんのう領域りょういきからこうエネルギー中性子ちゅうせいし放射ほうしゃされる。中性子ちゅうせいし電荷でんかたないため、磁界じかい影響えいきょうけずに自由じゆう運動うんどうできる(中性子ちゅうせいしたば(neutron flux)参照さんしょう)。 これにより、ITERではおも中性子ちゅうせいしがエネルギーを外部がいぶはこぶ。理論りろんじょうはアルファ粒子りゅうしがプラズマちゅうでエネルギーを放出ほうしゅつすることで温度おんどたもはたらきをする。

格納かくのう容器ようき内壁ないへき内側うちがわには、すうしゅのテスト・ブランケット・モジュールのうちのひとつがかれる。 これらのモジュールは、信頼しんらいせい効率こうりつせい配慮はいりょした方法ほうほう中性子ちゅうせいし減速げんそく吸収きゅうしゅうし、構造こうぞうぶつへのダメージを限定げんていしつつ、リチウムと入射にゅうしゃしてくる中性子ちゅうせいしとからあらたな燃料ねんりょうとなるさん重水素じゅうすいそ生産せいさんするよう設計せっけいされている。

エネルギーは、高速こうそく中性子ちゅうせいしいち冷却れいきゃくえきとおける過程かてい吸収きゅうしゅうされる。発生はっせいしたねつエネルギーは、実際じっさい発電はつでんしょでは発電はつでんタービンをまわちからとして使つかわれることになるが、ITERでは科学かがくてき興味きょうみ対象たいしょうではないため、されててられる。

反応はんのう構成こうせい 編集へんしゅう

ITERの反応はんのうおも以下いか装置そうちるいから構成こうせいされる。

 
真空しんくう容器ようきの1単位たんい
  • かべ
    • ブランケット: かべ最前線さいぜんせん冷却れいきゃく燃料ねんりょう生産せいさん遮蔽しゃへい役割やくわりになう400-700ほどのセグメントとばれるタイルじょうのコンテナ
    • ダイバータ: かべ最前線さいぜんせん下部かぶでプラズマちゅう不純物ふじゅんぶつらえる
    • 真空しんくう容器ようき: ブランケットやダイバータの背後はいごひかえるかべ ちょうこう真空しんくうたも
    • ポート: かべけられた開口かいこう ブランケットやダイバータの交換こうかん装置そうちやテスト装置そうち出入でいぐちとなる
  • ちょう伝導でんどう電磁石でんじしゃく
    • センターソレノイドコイル: 6鉛直えんちょくかさなって1ほんのコイルとなる
    • トロイダルフィールドコイル: 300トンx18。D字形じけいのコイルで、1ごとのたかさ16.5メートル、はば9メートル。製造せいぞうは1あたりやく100おくえん。2020ねん三菱重工みつびしじゅうこう明石あかし工場こうじょう製作せいさくされてフランスに輸出ゆしゅつされた[9]
    • ポロイダルフィールドコイル: 6ほん円形えんけいコイル 最大さいだい直径ちょっけい24.7m
    • 超電導ちょうでんどうせん:Nb3Sn ちょう伝導でんどうもとせん高温こうおんちょう伝導でんどうではない。直径ちょっけい0.83mm)576ほんどう寸法すんぽうどうせん288ほんひねせん古河電工ふるかわでんこう製作せいさくされた。[10]
  • プラズマ加熱かねつ装置そうち
    • 高周波こうしゅうは加熱かねつ装置そうち:
    • 中性ちゅうせい粒子りゅうし入射にゅうしゃ装置そうちイオンビーム入射にゅうしゃ装置そうち):
  • 支持しじたい
  • 電力でんりょく供給きょうきゅうシステム(ちょう伝導でんどう電磁石でんじしゃく、プラズマ加熱かねつ装置そうち冷却れいきゃくシステム、その
  • 冷却れいきゃくシステム(かべ関連かんれんちょう伝導でんどう電磁石でんじしゃく
  • 燃料ねんりょう供給きょうきゅうシステム
  • 燃料ねんりょう回収かいしゅうシステム
  • ちょうこう真空しんくう排気はいき装置そうち
  • 各種かくしゅセンサーるい および 制御せいぎょ機器ききるい
  • 遠隔えんかく操作そうさかべ交換こうかん装置そうちまたはロボット
  • 建物たてもの

反応はんのうしょもと 編集へんしゅう

(1998年度ねんど設計せっけい

  • 直径ちょっけい: 26 m
  • たかさ: 14.5 m
  • だい半径はんけい: 8.1 m
  • 断面だんめんはば: 8.9 m
  • 体積たいせき: 4,250 m3
  • 表面積ひょうめんせき: 1,430 m2
  • 重量じゅうりょう: 〜9,000 t(遮蔽しゃへいたいふくむ)
  • 使用しよう温度おんど: 1×10-7 Pa
  • 真空しんくう性能せいのう: 10 μΩ以上いじょう
  • 寸法すんぽう精度せいど
    • 工場こうじょう制作せいさく: ±5 nm
    • 現場げんば組立くみたて: ±20 nm

出典しゅってん:「かく融合ゆうごう工学こうがく概論がいろんせき昌弘まさひろへん 日刊工業新聞社にっかんこうぎょうしんぶんしゃ ISBN 4-526-04799-6

プラズマの計画けいかく

  • プラズマだい半径はんけい: 6.2 m
  • プラズマしょう半径はんけい: 2.0 m
  • プラズマ体積たいせき: 840 m3
  • プラズマ電流でんりゅう: 15.0 MA
  • じくでのトロイダル磁場じば強度きょうど: 5.3 T(テスラ)
  • かく融合ゆうごう出力しゅつりょく: 500 MW
  • プラズマ保持ほじ時間じかん: >400 s
  • エネルギーぞう倍率ばいりつ(Q): >10

出典しゅってん:www.iter.org)

フランスの建設けんせつ予定よてい 編集へんしゅう

 
フランスのカダラッシュが赤丸あかまる コート・ダジュールのちか

ITERの建設けんせつえらびはとても長引ながびいた。フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域ちいきけんカダラッシュ日本にっぽん青森あおもりけんろくヶ所かしょむら有力ゆうりょくであった。カナダのクラリントンが2001ねん5がつ名乗なのりをげてきたが、2003ねんにはがった。2002ねん4がつにスペインがヴァンデロスで立候補りっこうほしてきたが、2003ねん11月にEUはフランス単独たんどく集中しゅうちゅうして応援おうえんすることにめたので、候補こうほえらびは日本にっぽんとフランスとのたたかいとなった。

2005ねん5がつ3にちにEUと日本にっぽんは7がつにこのけんについてはなうことに合意ごういした。2005ねんの6がつ28にち、モスクワでの最後さいご会議かいぎにおいて、参加さんか各国かっこくはフランスのカダラッシュを建設けんせつとすること合意ごういした。 ITERの建設けんせつは2008ねんよりはじめられる予定よていとなり、トカマク組立くみたては2011ねんよりとまった。

建設けんせつかかわるくに機関きかん 編集へんしゅう

いまのところ7つのくに地域ちいきがITER計画けいかくかかわっている。EU、インド、日本にっぽん中国ちゅうごく、ロシア、韓国かんこく、そして、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくである。EUのひとつのポルトガルがブラジルをプロジェクトにくわえたがっている。

カナダは当初とうしょ正式せいしきメンバーであったが、連邦れんぽう政府せいふ予算よさん不足ふそくでメンバーからけることとなった。2003ねん建設けんせつレースからカナダがけたのも予算よさん不足ふそく原因げんいんであった。ITER参加さんかこくではカザフスタンの参加さんかみとめるか協議きょうぎちゅうである。

事業じぎょうスケジュール 編集へんしゅう

事業じぎょう期間きかん35ねん建設けんせつ10ねん運転うんてん20ねん密閉みっぺい隔離かくり5ねん

  • 2025ねん12月 運転うんてん開始かいし
  • 2035ねん12月 かく融合ゆうごう運転うんてん[11]
日時にちじ できごと
2006-11-21 7 参加さんかこく正式せいしきかく融合ゆうごうへの出資しゅっし合意ごうい
2008 ITERサイトの整備せいび開始かいし [12]
2009 ITERサイトの整地せいち完了かんりょう [12]
2010 トカマク建屋たきのや工事こうじ開始かいし
2015 組立くみたて建屋たきのや屋根やね据付すえつけ完了かんりょう[13]
2019 トカマク完了かんりょうトーラス真空しんくう排気はいき開始かいし[12]
2025 はつプラズマ達成たっせい予定よてい[14]
2035 重水素じゅうすいそ-トリチウム運転うんてん開始かいし予定よてい

資金しきん拠出きょしゅつ 編集へんしゅう

現状げんじょうでは、ITERの開発かいはつ建設けんせつ運用うんようかかわるそう資金しきんは100おくユーロ(やく1.6ちょうえん)と見積みつもられている。2005ねん6がつのモスクワでの会議かいぎで、ITER機構きこう参加さんかメンバーは以下いか比率ひりつでの資金しきん拠出きょしゅつ合意ごういした。建設けんせつこくであるフランスは50%を、EUとそののメンバーこくは10%をそれぞれ拠出きょしゅつする。つたえられるところでは、韓国かんこく済州さいしゅうとうおこなわれたITERの会議かいぎでは建設けんせつこくメンバー6カ国かこくそう費用ひようの6/11、わせて半分はんぶんすこえる拠出きょしゅつおこない、EUはのこる5/11を拠出きょしゅつする。工業こうぎょうてき協力きょうりょくでいうとの5カ国かこく韓国かんこく中国ちゅうごく、インド、ロシア、アメリカの拠出きょしゅつはそれぞれ1/11で、わせて5/11となる。日本にっぽんは2/11でEUは4/11を拠出きょしゅつする。 なお、大韓民国だいかんみんこくたいしては経済けいざいてき支援しえんではなく知的ちてきめんでの貢献こうけんもとめられており、現在げんざい韓国かんこくない稼働かどうちゅうかく融合ゆうごう実験じっけん施設しせつKSTARつちかわれるであろう超電導ちょうでんどう磁石じしゃくなどの高度こうど技術ぎじゅつ提供ていきょう予定よていされているとのことである[15]

日本にっぽん資金しきんめんでの協力きょうりょく建設けんせつこくとしての総額そうがくの1/11であったが、EUは特殊とくしゅ状況じょうきょう考慮こうりょして、日本にっぽん建設けんせつ契約けいやくの2/11を負担ふたんするわりに、カダラッシュの研究けんきゅうしゃの2/11をめることに同意どういした。これにより、EUの人員じんいん建設けんせつかかわる費用ひよう拠出きょしゅつ割合わりあいは5/11から4/11となった。また、そのにEUと日本にっぽん共同きょうどう幅広はばひろいアプローチという関連かんれん研究けんきゅうプロジェクトをおこない、その拠点きょてん日本にっぽんくことになった。

国際こくさいてき批判ひはん 編集へんしゅう

国際こくさいグリーンピースのジャン・バンデ・プット(Jan Vande Putte)は「各国かっこく政府せいふは、使つかえるエネルギーをいちしたことがない危険きけんなオモチャに、われわれのかねをむだにするべきではない。そのわりにかれらは2080ねんではなくいま豊富ほうふ存在そんざいする再生さいせい可能かのうなエネルギーに投資とうしすべきだ。」と発言はつげんした。[16]

コストでかんがえればITERは、べいぐん開発かいはつしている新型しんがた戦闘せんとうのひとつ ジョイント・ストライク・ファイター(Joint Strike Fighter,JSF、統合とうごう打撃だげき戦闘せんとう)のプロジェクトのおよそ5ぶんの1である。[17]

フランスの環境かんきょう団体だんたいは、プロジェクトITERは「危険きけん」で「かねがかかる」それでいて「雇用こようまない」といっている。およそ700の反核はんかく団体だんたいからなるフランスの協会きょうかい「Sortir du nucléaire(かくエネルギーはけ)」は、ITERは科学かがくしゃがいまだ融合ゆうごう過程かていあつかこうエネルギーの重水素じゅうすいそとトリチウム水素すいそ同位どういたいあつか方法ほうほうらないので危険きけんである、といっている。[18]

ITERプロジェクトはおおくの技術ぎじゅつてき挑戦ちょうせん課題かだい直面ちょくめんしている。フランスのノーベル物理ぶつりがくしょう受賞じゅしょうしゃピエール=ジル・ド・ジャンヌ(Pierre-Gilles de Gennes)(融合ゆうごう専門せんもんではない)は「我々われわれ太陽たいようはこれるとっている。これはすばらしい。問題もんだいは、我々われわれがそのはこつくかたらないことだ」とべている。

技術ぎじゅつてき懸念けねんとしてかく融合ゆうごう反応はんのうによってしょうじる 14MeV(1,400まん電子でんしボルト)ものこうエネルギー中性子ちゅうせいしが、製造せいぞうされた時点じてんから障害しょうがいあたえる。[19]猛烈もうれつ中性子ちゅうせいしばくげきさらされるなかにあって、十分じゅうぶん長期間ちょうきかんわたって商業しょうぎょう動力どうりょくとして成長せいちょうしうるようなかべ設計せっけいくだりなえるか、それが可能かのうならばどうやって実現じつげんするか、国際こくさいかく融合ゆうごう材料ざいりょう照射しょうしゃ施設しせつ(IFMIF)において開発かいはつすすめられている。 障害しょうがいしゅとしてこうエネルギー中性子ちゅうせいし結晶けっしょう格子こうしちゅう原子げんしただしい位置いちからたたすことで発生はっせいする。 未来みらい商業しょうぎょう融合ゆうごうプラントでの関連かんれんする問題もんだいは、中性子ちゅうせいしばくげき反応はんのう自体じたいなか放射ほうしゃせい誘発ゆうはつすることである。商業しょうぎょう保守ほしゅ廃棄はいき困難こんなん高価こうかなものとなるだろう。また中性子ちゅうせいしたばによるちょう伝導でんどう電磁石でんじしゃく障害しょうがい問題もんだいである。

欧州おうしゅう議会ぎかい工業こうぎょう研究けんきゅう・エネルギー委員いいんかいのGreen/EFA(European Greens ? European Free Alliance)のメンバーのレベッカ・ハームス(Rebecca Harms)は「今後こんご50年間ねんかんかく融合ゆうごう気象きしょう変動へんどうめることはできないし、エネルギー供給きょうきゅう安定あんてい保障ほしょうすることもない」と主張しゅちょう。EUのエネルギー研究けんきゅうはどこか方向ほうこう集中しゅうちゅうするべきだとするレベッカは「Green/EFAグループはそれらの予算よさんをエネルギー開発かいはつ使つかうよりも、未来みらいのためにとう使つかかた要求ようきゅうする。いまこそ再生さいせい可能かのうエネルギーに集中しゅうちゅうすべきである」ともべている。フランスのみどりとう弁護士べんごし ノエル・マメールは、現在げんざい地球ちきゅう温暖おんだんとのたたかいにさらに集中しゅうちゅうすべきなのに、ITERの結果けっかによって無視むしされることになるとし、「これは温室おんしつ効果こうかとのたたかいにとっていいニュースではない。効果こうかがないと判明はんめいするまでの30-50年間ねんかん総額そうがく100おくユーロの予算よさんが1つのプロジェクトにつぎまれようとしている」とコメントしている[20]。ロバートバサード(Robert Bussard)やエリック・ラーナー(Eric Lerner)のようないくにんかのトカマクでないシステムで作業さぎょうしている研究けんきゅうしゃは、よりリーズナブルでより費用ひようたい効果こうかたかかく融合ゆうごう動力どうりょくプラントの設計せっけい予算よさんえるべきだとITERを批判ひはんし、また「批判ひはんはいつもITER支持しじしゃ抵抗ていこうにぶつかる。かれらを潜在せんざいてき技術ぎじゅつてき経済けいざいてき問題もんだいけさせようとしても、おおくの科学かがくしゃ仕事しごとがトカマク研究けんきゅうにかかっているのだ」ともべている。

国際こくさいてき批判ひはんへの反論はんろん 編集へんしゅう

ITER賛成さんせいは、ITER反対はんたい実験じっけんにまつわる「根源こんげんてき危険きけん」という典型てんけいてき主張しゅちょうふくまれるおおくの批判ひはんは、誤解ごかいであり不正確ふせいかくであるとしている。商業しょうぎょう融合ゆうごう動力どうりょくステーション設計せっけいかんする公表こうひょうされた目標もくひょうは、分裂ぶんれつくらべてすうひゃくぶんいち以下いかそう放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつしかさず、それらは長命ちょうめい放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつではなく、また分裂ぶんれつのようなだい規模きぼ核分裂かくぶんれつ連鎖れんさ反応はんのうによるメルトダウンの危険きけん存在そんざいしていない。プラズマがかべ直接ちょくせつふれただけで不純物ふじゅんぶつじったプラズマはえてしまい、融合ゆうごう反応はんのうまってしまうからだ。さらに、分裂ぶんれつすうねん持続じぞくするのにくらべれば、融合ゆうごうなか投入とうにゅうされる燃料ねんりょう総量そうりょうわずか0.5グラムの重水素じゅうすいそ/三重みえ水素すいそ反応はんのうながくても1あいだ持続じぞくできるだけである[21]賛成さんせいしゃたちは、もし完成かんせいしたら、巨大きょだいかく融合ゆうごう実用じつようてき電気でんきせて、なおかつ一切いっさいのCO2 / SO2 / NOxガスを排出はいしゅつしないですむてん強調きょうちょうしている。

 
あか原油げんゆ価格かかくたか場合ばあい予測よそくあお予測よそく中央ちゅうおう黄色おうしょく原油げんゆ価格かかくひくくなった場合ばあい予測よそく
 
黄色おうしょくこう成長せいちょう経済けいざい結果けっか需要じゅようがさらにたかくなった場合ばあい予測よそくあお予想よそう中央ちゅうおうあか経済けいざいがあまりびなかった場合ばあい需要じゅよう予測よそく

科学かがくてきまたは工学こうがくてきなプロジェクトのコストは、それからられる利益りえきによって慎重しんちょうはかられねばならない。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくだけでも年間ねんかん電気でんき料金りょうきん総額そうがくは2,100おくドルであった[22]。アジア地域ちいきへの1990ねんから1999ねんまでの電力でんりょく産業さんぎょうへの企業きぎょう投資とうしがく総額そうがくは930おくドルであった[23]

これらの数字すうじたん現在げんざい価格かかくはかっているにぎない。原油げんゆ価格かかく上昇じょうしょうしてゆき、二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつ圧力あつりょくがかかり、今後こんご電力でんりょく需要じゅようつづけるかぎり、この数字すうじうたがいなくえてゆく。賛成さんせいは、経済けいざいてきても現在げんざい研究けんきゅうへの投資とうしちか将来しょうらいおおきな利益りえきむすびつくと主張しゅちょうしている。そして、世界中せかいじゅうあつめても年間ねんかん10おくドル以下いかのITERへの投資とうし見合みあうだけの、わりうる発電はつでんかんするおなじような研究けんきゅう存在そんざいしない。批判ひはんはなしせい反対はんたいに、ITERの推進すいしんはこのプロジェクトがおおきな雇用こよう機会きかいすと主張しゅちょうしている。ITERはすうひゃく物理ぶつり学者がくしゃ、エンジニア、物性ぶっせい科学かがくしゃ建設けんせつ作業さぎょうしゃ技術ぎじゅつしゃ短期たんきてき雇用こようする。また、融合ゆうごう発電はつでんしょ完成かんせいすればそれを中心ちゅうしんとしたおおきな雇用こようむこととなることが予想よそうされる。

ITERを支持しじする人達ひとたちは、猛烈もうれつ中性子ちゅうせいしたばえるという、かんがえを納得なっとくさせ立証りっしょうする唯一ゆいいつ方法ほうほうは、そのええるけん材料ざいりょう実験じっけんもとづいてしめすことである、と強調きょうちょうする。そしてそれは、2つの実験じっけん施設しせつにとって、実際じっさいのD-T燃焼ねんしょうプラズマとIFMIFでられるものとの中性子ちゅうせいしのパワー分布ぶんぷちがいは、きわめて重要じゅうよう目的もくてきである[24]

ITERの目的もくてきは、将来しょうらい適切てきせつ発電はつでんプラントが建設けんせつできるように、かく融合ゆうごう発電はつでんかんする科学かがくてき工学こうがくてき疑問ぎもん解明かいめいすることである。材質ざいしつ特性とくせいかんして、理論りろんどおりの結果けっかるには、あまりにも強力きょうりょく中性子ちゅうせいしたばのためにほとんど不可能ふかのうちかい。また、実際じっさいのプラズマは外部がいぶ加熱かねつしてつくったプラズマとはまったちがった特性とくせい[よう出典しゅってん]

支持しじする人達ひとたちによれば、ITERの実験じっけんによって融合ゆうごうかんするこれらの疑問ぎもん解決かいけつしたとき経済けいざいてき研究けんきゅう投資とうしたいして、途方とほうもなくおおきな利益りえきられるという。

最後さいごに、支持しじ人達ひとたちは、現在げんざい化石かせき燃料ねんりょう資源しげん使用しようなに選択肢せんたくしへとえることは、我々われわれ自身じしん環境かんきょう問題もんだいであると指摘してきしている。太陽光たいようこう発電はつでん風力ふうりょく発電はつでん水力すいりょく発電はつでん などはすべて面積めんせきあたりの発電はつでん効率こうりつひくてんおとっている。ITERのつぎDEMOでは5,000 MWを発電はつでんする予定よていであり、これはおおきな核分裂かくぶんれつ発電はつでんプラントをえる規模きぼとなる[25]。もし融合ゆうごう技術ぎじゅつ商業しょうぎょうてき成功せいこうすれば、火力かりょく発電はつでんなどからの温室おんしつ効果こうかガスの発生はっせい完全かんぜんおさえられるので、環境かんきょうあたえる影響えいきょう最小限さいしょうげんになり、同時どうじ長命ちょうめいかく廃棄はいきぶつ問題もんだい消滅しょうめつする。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ ITER職員しょくいん公募こうぼプレエントリー”. なか国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん 量子りょうし科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう(QST)日本にっぽん国内こくない機関きかん窓口まどぐち. 2023ねん8がつ2にち閲覧えつらん
  2. ^ http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2005/kettei/kettei051101.pdf (PDF)
  3. ^ 写真しゃしんかえる2013ねん. 電気でんき新聞しんぶん. (2013ねん12月27にち). http://www.shimbun.denki.or.jp/news/special/20131227_01.html 2014ねん1がつ19にち閲覧えつらん 
  4. ^ JT-60SAの統合とうごう試験しけん運転うんてん中断ちゅうだん調査ちょうさじょうきょうについて - 量子りょうし科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう”. www.qst.go.jp. 2023ねん7がつ5にち閲覧えつらん
  5. ^ JT-60SA 統合とうごう試験しけん運転うんてん再開さいかいについて ~今年ことしあきはつプラズマ達成たっせいけて~ - 量子りょうし科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう”. www.qst.go.jp. 2023ねん7がつ5にち閲覧えつらん
  6. ^ w:en:National Ignition Facility
  7. ^ http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050530306.html
  8. ^ ブルーバックス しんかく融合ゆうごうへの挑戦ちょうせん 狐崎きつねざき晶雄あきお 吉川よしかわ庄一しょういち ISBN 4-06-257404-7
  9. ^ かく融合ゆうごう実験じっけんようの300トンきょだいコイル初号しょごう完成かんせい 三菱重工みつびしじゅうこうはつ公開こうかい”. 毎日新聞まいにちしんぶん (2020ねん1がつ30にち). 2020ねん1がつ30にち閲覧えつらん
  10. ^ ITER(国際こくさいねつかく融合ゆうごう実験じっけん超電導ちょうでんどうケーブルを受注じゅちゅう|2014|ニュースリリース|古河電気工業ふるかわでんきこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ”. www.furukawa.co.jp. 2021ねん1がつ4にち閲覧えつらん
  11. ^ https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/iter/021/005.htm
  12. ^ a b c Approved! Council gives project green light to proceed”. ITER & Beyond. The Phases of ITER.. ITER (2012ねん9がつ). 2012ねん9がつ12にち閲覧えつらん
  13. ^ ITER建設けんせつサイト(サン・ポール・レ・デュランス)について”. 2016ねん1がつ16にち閲覧えつらん
  14. ^ ITER計画けいかく状況じょうきょう | かく融合ゆうごう実験じっけんITER日本にっぽん国内こくない機関きかん・QST”. www.fusion.qst.go.jp. 2023ねん7がつ5にち閲覧えつらん
  15. ^ 대덕 시험용 핵융합로 ‘KSTAR’ 가동 『중앙 데일리 뉴스』2011.04.02
  16. ^ http://www.greenpeace.org/international/press/releases/ITERprojectFrance
  17. ^ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A38236-2005Mar15.html
  18. ^ http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1631650,00.html
  19. ^ http://ieeexplore.ieee.org/iel5/6866/18462/00849850.pdf (PDF)
  20. ^ http://www.euractiv.com/Article?tcmuri=tcm:29-141693-16&type=News
  21. ^ http://www.stpnoc.com/FYI.htm 1/3 のかく燃料ねんりょうぼうは18ヶ月かげつごとに交換こうかんされる
  22. ^ http://www.eia.doe.gov/cneaf/electricity/chg_str_fuel/html/frontintr.html
  23. ^ http://www.findarticles.com/p/articles/mi_qa3650/is_200207/ai_n9093799
  24. ^ http://www.nndc.bnl.gov/proceedings/2004csewgusndp/tuesday/mbphysics/09_DSmith.pdf (PDF)
  25. ^ http://www.eia.doe.gov/cneaf/nuclear/page/at_a_glance/states/statesaz.html

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