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「有ゆう声ごえ軟口蓋なんこうがい破裂はれつ音おん」の版はん間あいだの差分さぶん

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'''有ゆう声ごえ軟口蓋なんこうがい破裂はれつ音おん'''（ゆうせい・なんこうがい・はれつおん）とは[[子音しいん]]の類型るいけいの一ひとつ。[[後こう舌した]]と[[軟口蓋なんこうがい]]で閉鎖へいさを作つくって開放かいほうすることによって起おこる破裂はれつ音おん。[[声帯せいたい]]振動しんどうを伴ともなう。[[国際こくさい音声おんせい字母じぼ]]で{{IPA|ɡ}}と記き述じゅつされる。印刷いんさつにおいても筆記ひっき体たいに似にた形かたちとなり、Unicode 上うえでは音声おんせい記号きごうとラテン文ぶん字じ g は区別くべつされている。
'''有ゆう声ごえ軟口蓋なんこうがい破裂はれつ音おん'''（ゆうせい・なんこうがい・はれつおん）とは[[子音しいん]]の類型るいけいの一ひとつ。[[後こう舌した面めん]]と[[軟口蓋なんこうがい]]で閉鎖へいさを作つくって開放かいほうすることによって起おこる破裂はれつ音おん。[[声帯せいたい]]振動しんどうを伴ともなう。[[国際こくさい音声おんせい字母じぼ]]で{{IPA|ɡ}}と表ひょう記しるされる。
== 字じ形かたち ==
{{IPA|ɡ}} は、厳密げんみつにいうと印刷いんさつにおいても [[File:Looptail g.svg|12px]] ではなく筆記ひっき体たいに似にた [[File:Opentail g.svg|12px]] となり、Unicode 上じょうでも音声おんせい記号きごうと [[ASCII]] のラテン文字もじ g は区別くべつされている。ただし、通常つうじょうの g (U+0067) を使つかっても構かまわないことになっている<ref>{{citation|title=IPA symbols and definitions with information about their Unicode characters|publisher=The International Phonetic Association|year=2005|url=https://www.internationalphoneticassociation.org/sites/default/files/phonsymbol.pdf|quote=ASCII g 0067 also OK}}</ref>。


== 特徴とくちょう ==
== 特徴とくちょう ==
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この音おとのバリエーションには以下いかのような記号きごうをつけて記述きじゅつする。
この音おとのバリエーションには以下いかのような記号きごうをつけて記述きじゅつする。


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! IPA !! 記述きじゅつ
! IPA !! 記述きじゅつ
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== 言語げんご例れい ==
== 言語げんご例れい ==
この音おとは多おおくの言語げんごに存在そんざいする。
この音おとは多おおくの言語げんごに存在そんざいする。
* [[日本語にほんご]] - が {{IPA|ɡa}}。[[か|が]]、[[こ|ご]]など[[か行こう|が行くだり]]の頭あたま子音しいんに現あらわれる。ただし、母音ぼいん間あいだでは[[摩擦音まさつおん]]{{IPA|ɣ}}や[[鼻音びおん]]{{IPA|ŋ}}が現あらわれることも多おおい。[[き|ぎ]]や[[拗音ようおん]]ぎゃ、ぎゅ、ぎょでは[[口蓋こうがい化か]]した{{IPA|ɡ&#690;}}が現あらわれる。
* [[日本語にほんご]] - が {{IPA|ɡa}}。[[か|が]]、[[こ|ご]]など[[か行こう|が行くだり]]の頭あたま子音しいんに現あらわれる。ただし、母音ぼいん間あいだでは[[摩擦音まさつおん]] {{IPA|ɣ}} や[[鼻音びおん]] {{IPA|ŋ}} が現あらわれることも多おおい。[[き|ぎ]]や[[拗音ようおん]]ぎゃ、ぎゅ、ぎょでは[[口蓋こうがい化か]]した{{IPA|ɡ&#690;}}が現あらわれる。
* [[英語えいご]] - get {{IPA|ɡɛt}}。[[g]]で表記ひょうきされる。ただし、gはいつもこの音おとを著あらわすわけではなく、[[i]] や [[e]] の前まえでは[[有ゆう声ごえ後部こうぶ歯茎はぐき破やぶ擦ず音おと|{{IPA|ʤ}}]]として現げんれる。
* [[英語えいご]] - {{Lang|en|get}} {{IPA|ɡɛt}}。[[g]] で表記ひょうきされる。ただし、gはいつもこの音おとを著あらわすわけではなく、[[e]] や [[i]] の前まえでは[[固有こゆう語ご]]を除のぞいて[[有ゆう声ごえ後部こうぶ歯茎はぐき破やぶ擦ず音おと]] {{IPA|dʒ}} と発音はつおんされる。
* キリル文字もじ - [[г]]
* [[キリル文字もじ]] - {{Lang|ru|[[г]]}}
* ギリシア語ご - 古ふるくは [[γがんま]] がこの音おとで発音はつおんされたが、時代じだいが下くだるにつれ摩擦音まさつおんに変化へんかした。現代げんだいでこの音おとをあらわすには γがんまκかっぱ の連れん字じを用もちいる。
* ギリシア語ご - 古ふるくは {{Lang|el|[[γがんま]]}} がこの音おとで発音はつおんされたが、時代じだいが下くだるにつれ摩擦音まさつおんに変化へんかした。現代げんだいでこの音おとをあらわすには {{Lang|el|γがんまκかっぱ}} の連れん字じを用もちいる。


== 脚注きゃくちゅう ==
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{{子音しいん}}
{{Reflist}}


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{{子音しいん}}
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[[Category:子音しいん|ゆうせいなんこうかいはれ]]


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{{DEFAULTSORT:ゆうせいなんこうかいはれ}}
[[als:Stimmhafter velarer Plosiv]]
[[Category:軟口蓋なんこうがい音おん]]
[[bn:ঘোষ পশ্চাত্তালব্য স্পর্শধ্বনি]]
[[Category:破裂はれつ音おん]]
[[br:Kensonenn drekstaon dre serriñ mouezhiet]]
[[ca:Oclusiva velar sonora]]
[[cs:Znělá velární ploziva]]
[[de:Stimmhafter velarer Plosiv]]
[[en:Voiced velar plosive]]
[[es:Oclusiva velar sonora]]
[[fr:Consonne occlusive vélaire voisée]]
[[hr:Zvučni velarni ploziv]]
[[it:Occlusiva velare sonora]]
[[ko:유성 연구개 파열음]]
[[li:Stömhöbbendj velaar plosief]]
[[ms:Letupan velar bersuara]]
[[nl:Stemhebbende velaire plosief]]
[[pl:Spółgłoska zwarta miękkopodniebienna dźwięczna]]
[[pt:Oclusiva velar sonora]]
[[ro:Consoană oclusivă velară sonoră]]
[[sv:Tonande velar klusil]]
[[uk:Дзвінкий м'якопіднебінний проривний]]
[[zh:濁にご軟顎塞ふさが音おと]]

2024年ねん2月がつ27日にち (火)か 08:17時点じてんにおける最新さいしん版ばん

有ゆう声ごえ軟口蓋なんこうがい破裂はれつ音おん
ɡ
IPA 番号ばんごう 110
IPA 表記ひょうき [ɡ]
IPA 画像がぞう
Unicode U+0261
文字もじ参照さんしょう &#609;
JIS X 0213 1-10-89
X-SAMPA g
Kirshenbaum g
音声おんせいサンプル

有ゆう声ごえ軟口蓋なんこうがい破裂はれつ音おん（ゆうせい・なんこうがい・はれつおん）とは子音しいんの類型るいけいの一ひとつ。後こう舌した面めんと軟口蓋なんこうがいで閉鎖へいさを作つくって開放かいほうすることによって起おこる破裂はれつ音おん。声帯せいたい振動しんどうを伴ともなう。国際こくさい音声おんせい字母じぼで[ɡ]と表記ひょうきされる。

字形じけい[編集へんしゅう]

[ɡ] は、厳密げんみつにいうと印刷いんさつにおいても ではなく筆記ひっき体たいに似にた となり、Unicode 上じょうでも音声おんせい記号きごうと ASCII のラテン文字もじ g は区別くべつされている。ただし、通常つうじょうの g (U+0067) を使つかっても構かまわないことになっている[1]。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

変種へんしゅ[編集へんしゅう]

この音おとのバリエーションには以下いかのような記号きごうをつけて記述きじゅつする。

IPA 記述きじゅつ
[ɡ] 普通ふつうの g
[ɡʱ] または [ɡ̈] 息いきもれ声ごえの g
[ɡ̃] きしみ声ごえの g
[ɡʲ] 口蓋こうがい化かした g
[ɡʷ] 唇音しんおん化かした g
[ɡ̚] 内うち破やぶ音おとの g
[ɡ̊] 無声むせい化かした g

言語げんご例れい[編集へんしゅう]

この音おとは多おおくの言語げんごに存在そんざいする。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ IPA symbols and definitions with information about their Unicode characters, The International Phonetic Association, (2005), https://www.internationalphoneticassociation.org/sites/default/files/phonsymbol.pdf, "ASCII g 0067 also OK" 
子音しいん
肺臓はいぞう気流きりゅう
両りょう唇くちびる 唇くちびる歯ぱ 歯は 歯茎はぐき 後部こうぶ歯茎はぐき そり舌した 硬かた口蓋こうがい 軟口蓋なんこうがい 口蓋垂こうがいすい 咽頭いんとう 声門せいもん
破裂はれつ p b (p̪) (b̪) (t̪) (d̪) t d ʈ ɖ c ɟ k ɡ q ɢ ( ʡˤ) ʔ
鼻はな (m̥) m (ɱ̊) ɱ (n̪̊) (n̪) (n̥) n ɳ ɲ ŋ ɴ
ふるえ (ʙ̥) ʙ (r̥) r ʀ
はじき (ⱱ̟) ⱱ ɾ ɽ (ɟ̆) (ɢ̆) (ʡ̆)
摩擦まさつ ɸ βべーた f v θしーた ð s z ʃ ʒ ʂ ʐ ç ʝ x ɣ χかい ʁ ħ ʕ h ɦ
側面そくめん摩擦まさつ ɬ ɮ
接近せっきん (βべーた̞) (ʋ̥) ʋ (ɹ̥) ɹ ɻ j ɰ
側面そくめん接近せっきん (l̥) l ɭ ʎ ʟ
非ひ肺臓はいぞう気流きりゅう
吸着きゅうちゃく ʘ ǀ ǃ 𝼊 ǂ ǁ (ʞ)
入にゅう破やぶ ɓ ɗ̪ ɗ (ᶑ) ʄ ɠ ʛ
放出ほうしゅつ pʼ (t̪ʼ) tʼ ʈʼ c’ kʼ (qʼ) sʼ
その他た
同時どうじ調音ちょうおん ʍ w ɥ ɕ ʑ ɧ
(k͡p) (ɡ͡b) (ŋ͡m)
喉頭蓋こうとうがい音おん ʜ ʢ ʡ
舌した唇音しんおん (t̼) (d̼) (n̼) (θしーた̼) (ð̼)
その他た側面そくめん音おん ɺ (ɭ̆) (ɫ)
破やぶ擦ず音おと p͡ɸ b͡βべーた p̪͡f b̪͡v t͡θしーた d͡ð t͡s d͡z t͡ʃ d͡ʒ ʈ͡ʂ ɖ͡ʐ t͡ɕ d͡ʑ c͡ç ɟ͡ʝ k͡x ɡ͡ɣ q͡χかい ɢ͡ʁ t͡ɬ d͡ɮ ʔ͡h
記号きごうが二ふたつ並ならんでいるものは、左ひだりが無声音むせいおん、右みぎが有声音ゆうせいおん。網あみ掛かけは調音ちょうおんが不可能ふかのうと考かんがえられる部分ぶぶん。
丸まる括弧かっこ内ないはIPA子音しいん表ひょう（2005年ねん改訂かいてい版ばん）に記載きさいされていないもの。
国際こくさい音声おんせい記号きごう - 子音しいん
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