軟骨なんこつ」のはんあいだ差分さぶん

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→‎食材しょくざいとしての軟骨なんこつ: 鹿児島かごしま郷土きょうど料理りょうり「とんこつ」はあばらにく肋骨あばらぼねごと煮込にこんだ料理りょうりですが、そこに軟骨なんこつあばら軟骨なんこつ)がはいることはほとんどありません。したがって削除さくじょしました。
→‎系統けいとう進化しんか: まくせいこつ軟骨なんこつせいこつけてほね進化しんか記載きさいしました。また、軟骨なんこつぎょ硬骨魚こうこつぎょちがいも明瞭めいりょう
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== 系統けいとう進化しんか ==
== 系統けいとう進化しんか ==
系統けいとう進化しんかてきには、かつては初期しょきの[[脊椎動物せきついどうぶつ]]は軟骨なんこつ構造こうぞう骨格こっかくち([[軟骨なんこつ魚類ぎょるい]])、のち硬骨こうこつ構造こうぞう骨格こっかくへと発展はってん([[硬骨魚こうこつぎょるい]])していったとかんがえられた。
系統けいとう進化しんかてきには、かつては初期しょきの[[脊椎動物せきついどうぶつ]]は軟骨なんこつ構造こうぞう骨格こっかくち([[軟骨なんこつ魚類ぎょるい]])、のち硬骨こうこつ構造こうぞう骨格こっかくへと発展はってん([[硬骨魚こうこつぎょるい]])していったとかんがえられた。このことは軟骨なんこつせいほねあいだ接骨せっこつ)というほね様式ようしき進化しんかかんがえるうえではいまでも支持しじできるかんがえである


かしながらその研究けんきゅう軟骨なんこつ魚類ぎょるいよりも原始げんしてき脊椎動物せきついどうぶつである[[いたかわるい]]において、すで硬骨こうこつかわこつ獲得かくとくしており、それが[[頭蓋とうがいほね]]へとすすむたとかんがられるうになったしたがって現在げんざい軟骨なんこつぎょつなとして繁栄はんえいしているサメやエイなどは、かたほね軟骨なんこつわっ生物せいぶつという見方みかた主流しゅりゅうである。ただしこれは硬骨魚こうこつぎょるい軟骨なんこつ魚類ぎょるいから分岐ぶんきして進化しんかしたこと無関係むかんけいであり軟骨なんこつ魚類ぎょるい骨格こっかく以外いがい硬骨魚こうこつぎょるいよりも原始げんしてき特徴とくちょうつ。
ただし、軟骨なんこつ魚類ぎょるいよりも原始げんしてき脊椎動物せきついどうぶつである[[いたかわるい]]においてすで硬骨こうこつであるかわこつ獲得かくとくしており、まくせいこつ直接ちょくせつほね)は軟骨なんこつよりもまえどう時期じき獲得かくとくされたものかんがすなわち、現在げんざい軟骨なんこつぎょつなとして繁栄はんえいしているサメやエイなどは、かわほねうしなって軟骨なんこつのみを進化しんかさせ生物せいぶつという見方みかた主流しゅりゅうである。事実じじつ軟骨なんこつ魚類ぎょるいは、えら構造こうぞう皮膚ひふ構造こうぞう、アンモニア代謝たいしゃ仕組しくみ、骨格こっかく軟骨なんこつでできた骨格こっかく)などおおくのてん硬骨魚こうこつぎょるいよりも原始げんしてき特徴とくちょうつ。


==組織そしきがくてき構造こうぞう==
==組織そしきがくてき構造こうぞう==

2017ねん4がつ2にち (日)にち 06:29時点じてんにおけるはん

軟骨なんこつ(なんこつ、えい: cartilage)は、軟骨なんこつ細胞さいぼうとそれをかこ基質きしつからなる支持しじ器官きかんであり、軟骨なんこつ組織そしき血管けっかん神経しんけいリンパ管りんぱかんく。弾力だんりょくせいがあり、脊椎動物せきついどうぶつ比較的ひかくてき発達はったつしている。

系統けいとう進化しんか

系統けいとう進化しんかてきには、かつては初期しょき脊椎動物せきついどうぶつ軟骨なんこつ構造こうぞう骨格こっかくち(軟骨なんこつ魚類ぎょるい)、のち硬骨こうこつ構造こうぞう骨格こっかくへと発展はってん硬骨魚こうこつぎょるい)していったとかんがえられた。このことは軟骨なんこつせいほねあいだ接骨せっこつ)というほね様式ようしき進化しんかかんがえるうえではいまでも支持しじできるかんがえである。

ただし、軟骨なんこつ魚類ぎょるいよりも原始げんしてき脊椎動物せきついどうぶつであるいたかわるいにおいては、すで硬骨こうこつであるかわこつ獲得かくとくしており、まくせいこつ直接ちょくせつほね)は軟骨なんこつよりもまえまたはどう時期じき獲得かくとくされたものとかんがえてよい。すなわち、現在げんざい軟骨なんこつぎょつなとして繁栄はんえいしているサメやエイなどは、かわこつうしなって軟骨なんこつのみを進化しんかさせた生物せいぶつという見方みかた主流しゅりゅうである。事実じじつ軟骨なんこつ魚類ぎょるいは、えら構造こうぞう皮膚ひふ構造こうぞう、アンモニア代謝たいしゃ仕組しくみ、骨格こっかく軟骨なんこつでできた骨格こっかく)などおおくのてんで、硬骨魚こうこつぎょるいよりも原始げんしてき特徴とくちょうつ。

組織そしきがくてき構造こうぞう

軟骨なんこつは、結合けつごう組織そしき分類ぶんるいされ、豊富ほうふ細胞さいぼうがい基質きしつと、そのなか点在てんざいする軟骨なんこつ細胞さいぼう特徴とくちょうてきである。

軟骨なんこつにおける細胞さいぼうがい基質きしつを、軟骨なんこつ基質きしつという。軟骨なんこつ基質きしつ主成分しゅせいぶんは、コンドロイチン硫酸りゅうさんなどのプロテオグリカンである。コンドロイチン硫酸りゅうさん大量たいりょうかげ電荷でんかっており、ナトリウムイオンをきつける。このとき、ナトリウムのみず和水わすい一緒いっしょってくる。このような仕組しくみで、軟骨なんこつ豊富ほうふ水分すいぶんふくんでいる。

軟骨なんこつ細胞さいぼうは、軟骨なんこつ基質きしつなか軟骨なんこつしょうばれるあななかはいっている。軟骨なんこつ細胞さいぼうは、線維せんい細胞さいぼうけい軟骨なんこつ細胞さいぼうから分化ぶんかする。分裂ぶんれつ直後ちょくご軟骨なんこつ細胞さいぼう密集みっしゅうしているが、周囲しゅうい軟骨なんこつ基質きしつ分泌ぶんぴつするにつれて隙間すきまひらいていく。そのため、完成かんせいした軟骨なんこつでは、ひとつの軟骨なんこつしょう腔にはおおくとも 2、3細胞さいぼうしかはいっていない。

軟骨なんこつ全体ぜんたいは、軟骨なんこつまくによってつつまれている。血管けっかん軟骨なんこつなかには侵入しんにゅうせず、軟骨なんこつ細胞さいぼうは、組織そしきえきかいした拡散かくさんによって酸素さんそ養分ようぶん不要ふようぶつ排出はいしゅつする。

種類しゅるい

軟骨なんこつは、軟骨なんこつ基質きしつ成分せいぶんによっていくつかの種類しゅるいけられ、それぞれ力学りきがくてき特性とくせいことなる。

硝子がらす軟骨なんこつは、もっと一般いっぱんてきられる軟骨なんこつで、関節かんせつめんおお関節かんせつ軟骨なんこつ気管きかんつぶれないようにかこっている気管きかん軟骨なんこつ甲状こうじょう軟骨なんこつ胸郭きょうかく可動かどう部分ぶぶんとなるあばら軟骨なんこつなどがある。均質きんしつ構造こうぞうであり、はん透明とうめいであり、生涯しょうがいられる軟骨なんこつであるため永久えいきゅう軟骨なんこつという。一方いっぽう哺乳類ほにゅうるい胎児たいじにおいては、全身ぜんしん骨格こっかく硝子がらす軟骨なんこつとしてあらわれ、これがほね置換ちかんされていくことられており、出生しゅっしょう成長せいちょうにおいては、全身ぜんしんちょうほねほねはし軟骨なんこつ成長せいちょう軟骨なんこつ)とよばれる一時いちじ軟骨なんこつそうがあり、これが成長せいちょうわせてほね置換ちかんされつづける。このように軟骨なんこつおおまかなかたちをつくり、それが硬骨こうこつ置換ちかんされる様式ようしき軟骨なんこつせいほねという。

線維せんい軟骨なんこつは、しいあいだえんばん恥骨ちこつ結合けつごう関節かんせつ半月はんつきなどにられる。また、通常つうじょう関節かんせつでも、関節かんせつつつみ関節かんせつ軟骨なんこつ移行いこうられる。いずれも永久えいきゅう軟骨なんこつである。軟骨なんこつ基質きしつコラーゲンおおふくむのが特徴とくちょうで、このため、軟骨なんこつとしてはかたく、つよ圧力あつりょくえることができる。なお、あご関節かんせつられる関節かんせつえんばん線維せんい軟骨なんこつ組織そしきとされることがあるが、まさしくは規則きそくせいみつせい結合けつごう組織そしきであって、靱帯じんたいけんなどの構造こうぞうちかく、そのなか軟骨なんこつ成分せいぶんられない。

弾性だんせい軟骨なんこつには、みみかい軟骨なんこつや、嚥下えんか食物しょくもつ気管きかんはいらないようにぶたをする喉頭蓋こうとうがい軟骨なんこつなどが該当がいとうする。いずれも永久えいきゅう軟骨なんこつである。軟骨なんこつ基質きしつは、弾性だんせい線維せんいおおふくむため、硝子がらす軟骨なんこつ線維せんい軟骨なんこつくらべ、柔軟じゅうなんでかつ弾力だんりょくがある。

食材しょくざいとしての軟骨なんこつ

ニワトリむね(やげん)やひざの軟骨なんこつブタみみミミガー)やあばらの軟骨なんこつ(パイカ)、ウシのど軟骨なんこつイカ軟骨なんこつなどは食用しょくようきょうされる。いずれもコリコリとしたしょくかん特徴とくちょうで、さけつまみこのまれる。

関連かんれん項目こうもく

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