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いすゞ・BX

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1959年ねん式しき　BX341 金沢かなざわ産業さんぎょう製せいボディ


魚沼うおぬま交通こうつう エンジンルーム左右さゆう

いすゞ・BX（いすゞ・ビーエックス）は、いすゞ自動車ずじどうしゃが1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）から1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）にかけて製造せいぞう・販売はんばいしていたバス車両しゃりょうである。

本ほん項こうでは、BX以外いがいのBX系けいの車種しゃしゅ全般ぜんぱん（BXDなど）についても記述きじゅつする。いすゞ・TXも参照さんしょうのこと。

なお、各かくモデル文末ぶんまつの数値すうちは順じゅんに全長ぜんちょう(軸じく距)/全幅ぜんぷく/全高ぜんこう/出力しゅつりょくを示しめす。

1945年ねん以前いぜんのBXバス及およびそのルーツ

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　　　　　　　　　　　　 いすゞ・BX35バス　16人にん - 20人にん乗のり
　　　　　　　　　　　　 いすゞ・BX40バス　21人にん - 29人にん乗のり
　　　　　　　　　　　　 いすゞ・BX45バス　25人にん - 33人にん乗のり

上記じょうき「いすゞ」は車くるま名めいであって会社かいしゃ名めいではない。いきさつや同どう時期じきのトラックについてはいすゞ・TXを参照さんしょう。

スミダ・BT型がたバストラクターを除のぞき、上記じょうきはいずれもフロントエンジン・ボンネットバスである。

1946年ねん以降いこうのBXバス

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フロントエンジンバス

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1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）、BX80ボンネットバスが登場とうじょうする。ガソリンエンジントラックTX80をベースに、前ぜん寄よせ運転うんてん席せきの専用せんよう低てい床ゆかフレームにした車両しゃりょうである。

1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）にはBX91が登場とうじょうする。 BX80のエンジンをディーゼルトラックTX61用ようDA43型がたに変更へんこうしたディーゼルボンネットバスで、ハイドロバックブレーキ（倍ばい力りょく装置そうち付つきブレーキ）を装備そうび。車内しゃないは前向まえむきの座席ざせきだと7列れつ装備そうびでき、三方みかたシートだと立たち席せきを入いれて50名めい以上いじょうの定員ていいんを確保かくほできた。第だい一いち号車ごうしゃは東海自動車とうかいじどうしゃに納入のうにゅうされている。

1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）にはBX91ベースのキャブオーバーバス、BX92が登場とうじょうする。運転うんてん席せきがフロントオーバーハングへ移設いせつされている。同年どうねんには同おなじくBX91ベースの長ちょう尺しゃくモデル、BX95に移行いこうする。ヘッドランプ、フェンダー及およびバンパーに改良かいりょうが加くわえられ、スタイルが一新いっしんした。定員ていいんも前向まえむきシートで54名めい、三方みかたシートで62名めいに増ふえた。

1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）にはBX91ベースの左ひだりハンドル車くるま、BX93も登場とうじょうした。当時とうじ外国がいこくだった沖縄おきなわ県けんその他たに輸出ゆしゅつされている。

キャブオーバー型がたの登場とうじょう後ご、乗車じょうしゃ定員ていいんを増ふやしたいボンネットバスユーザーの為ためにBX92改造かいぞう指示しじ書しょが架か装そうメーカーに配布はいふされた。

1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）にはBX91ベースでホイールベース4mの最小さいしょうモデル、BX41が登場とうじょうする。主おもに山間さんかん地ちや自家用じかように用もちいられた。また、同型どうけいのBX43、ガソリンエンジン車くるまも製造せいぞうされた。

1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）には105PSのDA110形かたちエンジンが開発かいはつされ、ホイールベース4mのBX131、同どう4.15mのBX141、同どう5.2mのBX151/BX152へ移行いこうとなった。これに前後ぜんごしてボンネットのラジエーターカバー（フロントグリル）の吸気きゅうき口こう（スリット）が大型おおがた化かし、後年こうねんまで親したしまれる形状けいじょうとなった。

1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）には118PSのDA120形かたちエンジンが登場とうじょう、BX331/BX341/BX352に移行いこうする。

1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）にはDA120形かたちが125PSに増強ぞうきょうされ、BX521/BX531/BX552に移行いこうした。同時どうじにボンネットの形状けいじょうが変かわり、フードの開閉かいへい方式ほうしきが中央ちゅうおうヒンジのバタフライ式しきから、後うしろヒンジで1枚まい跳はね上あげのアリゲーター式しきとなり、幅はばも拡大かくだいされて箱はこ型がたとなったフェンダーと一体化いったいかした。灯火ともしび類るいやラジエターグリルもリニューアルされている。

1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）には130PSのDA640形かたちエンジンが開発かいはつされたことから、BX721/BX731/BX752に移行いこうした。

1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）にはキャブオーバー車しゃがモデルチェンジし、BX721E/731Eが登場とうじょうしている。これらは1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）にBXD20E/BXD30Eに移行いこうし、1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）にBF20/BF30系けいとなる。その後ごもキャブオーバーバスシャーシーは特装車とくそうしゃ等とうの需要じゅようがあった為ため、BF系けいは195PSのDH100形かたちエンジンを搭載とうさいした後継こうけいのBD30/40系けいにモデルチェンジし、1970年代ねんだいまで製造せいぞうされた。

1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）、フロントグリルのプレス変更へんこうとともに、いすゞの全社ぜんしゃ的てきな型式けいしき（かたしき）称号しょうごうの変更へんこうに伴ともない、BXD20/BXD30/BXD50に変更へんこうとなって登場とうじょうした。エンジンは従来じゅうらいのままDA640形がたで、BXD20がホイールベース4m、BXD30が4.3m、BXD50が5.2mとなっている。1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）からTXDのモデルチェンジに伴ともない、ヘッドランプが4灯とう化かされ、同時どうじにフロントグリルも変更へんこうとなった。過渡かと期きには以前いぜんからのフロントグリルに4灯とうタイプのヘッドランプの車くるまも製造せいぞうされた（画像がぞう参照さんしょう）。

1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）に製造せいぞうが中止ちゅうしとなり、長ながきにわたる歴史れきしに幕まくが引ひかれた。

トラックベースのバス

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1968年ねん式しき TSD40改あらため 川崎かわさき航空機こうくうき製せいボディ

岩手いわて県けん北きたバス「八幡平やわただいら号ごう」

1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん） - TX80 TX40改良かいりょうモデル。バスボディを架か装そうしてBX量産りょうさん後ごも山間さんかん非ひ舗装ほそう路みちで用もちいられた。

1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）1‐ TS11 全ぜん輪わ駆動くどうトラック。バスボディを架か装そうして富士ふじ登山とざんや積雪せきせつ地帯ちたいで用もちいられた。

1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん） - TSD40 TS11の改良かいりょうモデル。岩手いわて県けん北きたバスや峩々温泉おんせん、国際こくさい興業こうぎょうで稼働かどうのボンネットバスのベース。BX製造せいぞう中止ちゅうし後ごも全ぜん輪わ駆動くどう車しゃを必要ひつようとする業者ぎょうしゃ向むけにバス車体しゃたいが架か装そうされている。

1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん） - TSD43 エンジンをDA640型がた/直列ちょくれつ6気筒きとう6373cc（135PS）に変更へんこうし、形式けいしきの末尾まつびの数字すうじが3に変更へんこうされる。現存げんそん車しゃは航空こうくう自衛隊じえいたいで使用しようされていた1979年ねん製せいの4輪りん駆動くどうトラックシャーシに、福山ふくやま自動車じどうしゃ時計とけい博物館はくぶつかんにて、北村きたむら製作所せいさくしょで1968年ねん製造せいぞうのバス車体しゃたいを組くみ合あわせたもので個人こじん所有しょゆうだが、江戸えど東京とうきょうたてもの園えんに貸かし出だし展示てんじされている[7]。

1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）生産せいさん終了しゅうりょう。

これらとは逆ぎゃくに、低てい床ゆかキャブオーバーの利点りてんを生いかし、BXバスシャシに消防車しょうぼうしゃやタンクローリーなどのトラック架か装そうを行おこなった例れいもある。

リヤエンジンバス

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主要しゅよう諸しょ元もと

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ここに各かく車両しゃりょうの主要しゅよう諸しょ元もとを示しめす。それぞれ順じゅんに全長ぜんちょう(軸じく距)/全幅ぜんぷく/全高ぜんこう/出力しゅつりょくを示しめす。

  • BX80 7.84m(4.30m)/2.40m/2.70m/72PS
  • BX91 7.84m(4.30m)/2.40m/2.70m/85PS
  • BX92 7.84m(4.30m)/2.40m/2.70m/85PS
  • BX95 8.71m(5.00m)/2.40m/2.83m/85PS
  • BX41 7.50m(4.00m)/2.20m/2.82m/100PS

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 『バスラマエクスプレス02 私わたしの知しっているバス達たち いすゞ自動車ずじどうしゃ』ぽると出版しゅっぱん ISBN 4-938677-62-8
  • 『1960年代ねんだいのバス』車くるま史し研けん 1987年ねん
  • 『国産こくさん車しゃ100年ねんの軌跡きせき』三栄書房さんえいしょぼう 1978年ねん
  • 『自動車じどうしゃ事業じぎょう40年ねん』三宮さんのみや吾郎ごろう伝でん 1959年ねん
  • 『モータービークル』
  • 加藤かとう圭一けいいち『ビンテージバスに会あいたい』山やまと渓谷社けいこくしゃ、2022年ねん8月がつ30日にち。ISBN 978-4-635-82411-8。 

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 加藤かとう 2022, p. 62-63.
  2. ^ 加藤かとう 2022, p. 112.
  3. ^ 加藤かとう 2022, p. 102.
  4. ^ 加藤かとう 2022, p. 142.
  5. ^ 加藤かとう 2022, p. 82.
  6. ^ 加藤かとう 2022, p. 125.
  7. ^ 加藤かとう 2022, p. 80.
  8. ^ 加藤かとう 2022, p. 94.

関連かんれん項目こうもく

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ウィキメディア・コモンズには、いすゞ・BXに関連かんれんするカテゴリがあります。

外部がいぶリンク

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