うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー

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うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー
監督かんとく	やまざきかずお
脚本きゃくほん	井上いのうえ敏樹としき やまざきかずお
原作げんさく	高橋たかはし留美子るみこ
製作せいさく	多賀たが英典ひでのり
出演しゅつえん者しゃ	古川ふるかわ登志夫としお 平野ひらの文あや
音楽おんがく	板倉いたくら文あや
主題歌しゅだいか	松永まつなが夏代子かよこ「メランコリーの軌跡きせき」
撮影さつえい	清水しみず洋一よういち
編集へんしゅう	森田もりた清次せいじ 坂本さかもと雅紀まさのり 田代たしろ正美まさみ
制作せいさく会社かいしゃ	スタジオディーン （※製作せいさく協力きょうりょく）
製作せいさく会社かいしゃ	キティ・フィルム
配給はいきゅう	東宝とうほう
公開こうかい	1986年ねん2月がつ22日にち
上映じょうえい時間じかん	94分ふん
製作せいさく国こく	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
前作ぜんさく	うる星せいやつら3 リメンバー・マイ・ラヴ
次つぎ作さく	うる星せいやつら 完結かんけつ篇へん

『うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー』（うるせいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー）は、1986年ねん2月がつ22日にちより東宝とうほう系けいで公開こうかいされた、日本にっぽんの長編ちょうへんアニメーション映画えいが 。高橋たかはし留美子るみこ原作げんさくのテレビアニメ『うる星せいやつら』（1981年版ねんばん）の劇場げきじょう版ばんアニメシリーズ第だい4作さくである。

概要がいよう

『うる星せいやつら』劇場げきじょう版ばんアニメシリーズの4作さく目め。本ほん作品さくひんは、テレビアニメ『うる星せいやつら』（1981年版ねんばん）の放送ほうそう中ちゅうでは最後さいごに制作せいさくされた、オリジナルストーリーの作品さくひんである。

レベルの高たかい作画さくがや美術びじゅつ設定せっていとは裏腹うらはらに、本来ほんらいのラブコメディーから完全かんぜんにかけ離はなれ、全体ぜんたい的てきに重おもく暗くらい雰囲気ふんいきとなった作品さくひんである。ストーリー構成こうせいのモチーフとしては『うる星せいやつら2 ビューティフル・ドリーマー』（1984年ねん公開こうかい）と同おなじく、現実げんじつと非ひ現実げんじつの認識にんしき論ろん・存在そんざい論ろん的てきな再さい検討けんとうを試こころみたものとなっている。

こうした問題もんだいが発生はっせいした原因げんいんとして、様々さまざまな制約せいやくから当初とうしょの準備じゅんび稿こうへの変更へんこうが重かさねられ、結果けっかとしてストーリーが分わかりづらいものになったのではないかという見方みかたもある。

ストーリー全体ぜんたい、「ラム・ザ・フォーエバー」というサブタイトル、回想かいそう的てきなエンドロール、そして主題しゅだい曲きょく「メランコリーの軌跡きせき」から、『うる星せいやつら』による、そのファン（＝終盤しゅうばんで「思おもい出でだけでも生いきていける」と宣言せんげんする「町まちの記憶きおく」）への決別けつべつを迫せまった設定せっていとも捉とらえられる。

なお、未み使用しようカットとしては、本編ほんぺんで面めん堂どうが祖父そふと会あうシーンがセル画が段階だんかいで没ぼつになっているものがあり、当時とうじのファンクラブ会報かいほうにそのシーンのセル画がが掲載けいさいされていた。

あらすじ

あたる達たちは、面めん堂どう家かに伝つたわる「鬼おに姫ひめ伝説でんせつ」をヒントに映画えいがを作つくっていた。面めん堂どう家かの庭にわに立たつ樹齢じゅれい300年ねんの老木ろうぼく「太郎たろう桜さくら」は、老朽ろうきゅう化かが進すすんでおり映画えいがのストーリーに合あわせて切きり倒たおしてしまうことになっていた。桜さくらを切きり倒たおす前夜ぜんや、面めん堂どうらは桜さくらを囲かこんで宴会えんかいを始はじめる。そこでラムは桜さくらの唄うたを聴きいた。次つぎの日ひ、太郎たろう桜さくらは切きり倒たおされる。しかし、それにより友引ともびき町まちには天変地異てんぺんちいが降ふり注そそぎ、太郎たろう桜さくらのあった場所ばしょは盛もり上あがり、山やまとなって頂上ちょうじょうに水みずが入はいり込こみ、湖みずうみと化かした。ラムは体調たいちょうを崩くずし超ちょう能力のうりょくを徐々じょじょに失うしない、面めん堂どうやしのぶ、メガネ達たちもラムの存在そんざいを忘わすれつつあった。また、ラムの写うつっていたはずの写真しゃしんからも、ラムが消きえていた。

異変いへんに気きづいた面めん堂どうが原因げんいんを探さぐるため、祖父そふから『鬼おに姫ひめ伝説でんせつ』の詳細しょうさいを改あらためてき出きだし、あたる、メガネと共ともに太郎たろう桜さくらのあった山やまへと向むかう。頂上ちょうじょうの湖みずうみの底そこ深ふかくには、白骨はっこつ化かした鬼おに姫ひめの遺体いたいが沈しずんでいた。ある日ひ遂ついにラムは角かく（超ちょう能力のうりょく）を失うしない、やがて謎なぞの道化師どうけしについて行いって失踪しっそうしてしまう。ラムがたどり着ついた先さきは、太郎たろう桜さくらのあったあの山やまであった。

あたる達たちとともに山やまを調査ちょうさしに行いった日ひの夜よる。面めん堂どうは夢ゆめを見みた。そして、朝あさ目覚めざめると、町まちの中なかに自分じぶんが見みた夢ゆめの景色けしきが奇妙きみょうに入いり混まじった、巨大きょだいな物体ぶったいが出現しゅつげんしていた。

夢ゆめと現実げんじつが入はいり混まじった友引ともびき町まちに翻弄ほんろうされる面めん堂どう達たちは、この世界せかいを破壊はかいすることで元もとの世界せかいに帰かえれると思おもい立たち、水みず乃小路こうじ家かを巻まき込こんで無為むいな内戦ないせんを始はじめる。それを尻目しりめに、あたるはただひたすら町中まちなかを走はしり始はじめた。 一方いっぽうラムは太郎たろう桜さくらの木きの上うえに佇たたずむ「町まち（友引ともびき町まち）の記憶きおく」と名乗なのる巨大きょだいな胎児たいじのような者もの（声こえ - 井上いのうえ瑶よう）のもとに連つれて来きたられていた。その者ものは、ラムに「思おもい出でだけでも生いきて行いける」と告つげた。

内戦ないせんは終戦しゅうせんに向むかい、夜よるは明あけつつあった。夜通よどおし走はしり続つづけたあたるは遂ついに倒たおれる。「元もとの世界せかいへ帰かえりたい」と疲つかれ果はてた面めん堂どうやしのぶ達たちが願ねがった。そして朝あさがやってきた。友引ともびき高校こうこうに集あつまった一同いちどうの前まえに失踪しっそうしていたコタツネコや妖怪ようかい達たちが現あらわれた。そしてラムが帰かえってくるのが見みえた。朝あさの光ひかりに照てらされ、町まちにあふれていた凍こおりついた夢ゆめは砕くだけていった。

登場とうじょう人物じんぶつ・キャスト

主要しゅよう人物じんぶつはそれぞれの項こう、それ以外いがいは「うる星せいやつらの登場とうじょう人物じんぶつ」を参照さんしょう

• 諸星もろぼしあたる - 古川ふるかわ登志夫としお
• ラム - 平野ひらの文あや
• 面めん堂どう終おわり太郎たろう - 神谷かみや明あきら
• テン - 杉山すぎやま佳寿子かずこ
• 三宅みやけしのぶ - 島津しまつ冴子さえこ
• メガネ - 千葉ちば繁しげる
• パーマ - 村山むらやま明あきら
• カクガリ - 野村のむら信次しんじ
• チビ - 二又ふたまた一成いっせい
• ラン - 小宮こみや和枝かずえ
• 校長こうちょう - 西村にしむら知道ともみち
• ♨先生せんせい - 池水いけみず通洋みちひろ
• あたるの父ちち - 緒方おがた賢一けんいち
• あたるの母はは - 佐久間さくまなつみ
• 面めん堂どうの父ちち - 天地あまち麦人ばくじん
• 水みず乃小路こうじ飛ひ麿まろ - 島田しまだ敏さとし
• 水みず乃小路しょうじ飛鳥あすか - 島本しまもと須美すみ
• サクラ - 鷲尾わしお真知子まちこ
• 錯乱さくらん坊ぼう（チェリー） - 永井ながい一郎いちろう

スタッフ

• 原作げんさく - 高橋たかはし留美子るみこ
• 監督かんとく - やまざきかずお
• 製作せいさく - 多賀たが英典ひでのり
• 企画きかく - 落合おちあい茂一もいち
• 脚本きゃくほん - 井上いのうえ敏樹としき、やまざきかずお
• 演出えんしゅつ - 吉永よしなが尚之なおゆき
• 作画さくが監督かんとく - 土器どき手しゅ司し
• 音楽おんがく - 板倉いたくら文あや
• 音楽おんがく監督かんとく - 近藤こんどう由紀夫ゆきお
• 美術びじゅつ監督かんとく - 新井あらい寅雄とらお
• 撮影さつえい監督かんとく - 清水しみず洋一よういち
• 録音ろくおん監督かんとく - 斯波しば重治しげはる
• キャラクターデザイン - 高田たかだ明美あけみ
• 色彩しきさい設計せっけい - 西川にしかわ裕子ゆうこ、米村よねむら貞子さだこ
• 編集へんしゅう - 森田もりた清次せいじ、坂本さかもと雅紀まさのり、田代たしろ正美まさみ
• 録音ろくおん制作せいさく - オムニバス・プロモーション
• アニメーションプロデューサー - 長谷川はせがわ洋ひろし、松下まつした洋子ようこ
• 製作せいさく協力きょうりょく - スタジオディーン
• 製作せいさく - キティ・フィルム
• 配給はいきゅう - 東宝とうほう

主題歌しゅだいか

「メランコリーの軌跡きせき」

松永まつなが夏代子かよこによる主題歌しゅだいか。作詞さくしは銀色夏生ぎんいろなつお、作曲さっきょくは玉置たまき浩二こうじ、編曲へんきょくは大村おおむら雅朗まさお。

関連かんれん商品しょうひん

映像えいぞうソフト化か　

• VHS/Beta/LD（レーザーディスク）/VHDは、ファイブ・エース、ジャパン・ネットワーキング（JNW）より1986年ねん6月がつ21日にち発売はつばい。単たん巻まきLDは1998年ねん6月がつ17日にちにも発売はつばいされた。
• 通常つうじょう版ばんDVDは2000年ねん5月がつ17日にちに発売はつばい。また、ハイビジョン・ニューマスター版ばんDVDは2001年ねん12月19日にちに発売はつばいされた。
• 2015年ねん6月がつ24日にち発売はつばいのBlu-ray「劇場げきじょう版ばん『うる星せいやつら』Blu-ray BOX」に、本ほん作品さくひんのデジタルリマスター版はんが収録しゅうろくされている。

サウンドトラック

タイトル	規格きかく	発売はつばい日び	規格きかく品番ひんばん	発売はつばい元もと	備考びこう
うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー オリジナルサウンドトラック 音楽おんがく編へん（BGM）	LP	1986年ねん2月がつ10日とおか	C25G0410	キャニオン・レコード
	CT		25P7412	ポニー
『うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー』 オリジナルサウンドトラック ドラマ編へん	LP	1986年ねん3月がつ5日にち	C38G0419	キャニオン・レコード
	CT		38P7056	ポニー
	CD	1991年ねん6月がつ25日にち	KTCR-1101/2	キティレコード
うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー 映画えいがBGM集しゅう Ⅳ		1986年ねん3月がつ21日にち	H30K20026
		1991年ねん6月がつ25日にち	KTCR-1093

外部がいぶリンク

• うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー - allcinema
• うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー - KINENOTE
• うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー - MOVIE WALKER PRESS
• うる星せいやつら4 ラム・ザ・フォーエバー - 映画えいが.com