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クロウミガメ (黒 くろ 海亀 うみがめ 、学名 がくめい :Chelonia mydas agassizii )は、カメ目 め ウミガメ科 か に分類 ぶんるい されるウミガメ の1種 しゅ である。
アオウミガメ に酷似 こくじ し、アオウミガメの亜種 あしゅ とする説 せつ (Bowenら、1993年 ねん 。その場合 ばあい の学名 がくめい はChelonia mydas agassizii )と、同属 どうぞく の別種 べっしゅ とする説 せつ (Pritchardら、1983年 ねん 。その場合 ばあい の学名 がくめい は Chelonia agassizii )がある。なお学名 がくめい にある"agassizii "は、アメリカの海洋 かいよう 学者 がくしゃ ルイ・アガシー に因 ちな んだ献 けんじ 名 めい である。
成体 せいたい の甲 かぶと 長 ちょう は70-80cmほど。名前 なまえ の通 とお りアオウミガメに比 くら べて全体 ぜんたい 的 てき に黒 くろ い。また腹部 ふくぶ や頭部 とうぶ の鱗 うろこ 板 ばん (甲 かぶと や頭 あたま にある比較的 ひかくてき 大 おお きな鱗 うろこ )の周辺 しゅうへん 部 ぶ が、アオウミガメは黄色 きいろ であるのに対 たい してクロウミガメは黒 くろ い。またアオウミガメと比 くら べると小柄 こがら である。
メキシコ の東部 とうぶ 沿岸 えんがん 、ガラパゴス諸島 しょとう 、ハワイ 周辺 しゅうへん など、東 ひがし 太平洋 たいへいよう 沿岸 えんがん の熱帯 ねったい ・温帯 おんたい 域 いき に分布 ぶんぷ する。日本 にっぽん で見 み られることはほとんどないが、1998年 ねん 4月 がつ 、5月に西表島 いりおもてじま 近海 きんかい で初 はじ めて観察 かんさつ されている他 ほか 、沖縄 おきなわ 本島 ほんとう 北端 ほくたん にある宜名真 ぎなま 漁港 ぎょこう でも確認 かくにん されている。
主食 しゅしょく はアオウミガメ同様 どうよう に海草 かいそう や海藻 かいそう である。
クロウミガメの個体 こたい 数 すう は近年 きんねん 減少 げんしょう 傾向 けいこう であると言 い われているが、詳細 しょうさい は不明 ふめい である。Euro Tartle(2001年 ねん )によると産卵 さんらん 可能 かのう な雌 めす の個体 こたい 数 すう は3千 せん 頭 とう 以上 いじょう と推定 すいてい されている。
日本 にっぽん でクロウミガメを飼育 しいく している施設 しせつ は少 すく なく、南知多 みなみちた ビーチランド 、沖縄 おきなわ 美 び ら海 うみ 水族館 すいぞくかん 、日和佐 ひわさ うみがめ博物館 はくぶつかん カレッタ 、神戸 こうべ 市立 しりつ 須磨 すま 海浜 かいひん 水 すい 族 ぞく 園 えん 、むろと廃校 はいこう 水族館 すいぞくかん が知 し られる。
内山 うちやま りゅう他 た 『決定 けってい 版 ばん 日本 にっぽん の両生 りょうせい 爬虫類 はちゅうるい 』平凡社 へいぼんしゃ ISBN 4-582-54232-8
B. W. Bowen et al., "A molecular phylogeny for marine turtles: Trait mapping, rate assessment and conservation relevance," Proc. Natl. Conserv. Biol., 1, pp. 103-121 (1993).
P. C. H. Pritchard et al., "Manual of sea turtle research and conservation," in K. A. Bjorndal et al. Ed., "Techniques. Second Edition," Center for Environmental Education, Washington D.C., pp. 1-126 (1983).
Euro Turtle, "Europe's first Sea Turtle Biology & Conservation" (2001). (http://tofino.ex.ac.uk/euroturtle/welcome.html )