この
記事 きじ には
複数 ふくすう の問題 もんだい があります。
改善 かいぜん や
ノートページ での
議論 ぎろん にご
協力 きょうりょく ください。
「カメ 」のその他 た の用法 ようほう については「かめ 」をご覧 らん ください。
カメ (亀 かめ )は、爬虫綱 つな カメ目 め (Testudines)に分類 ぶんるい される生物 せいぶつ の総称 そうしょう 。
カメ目 め は、多様 たよう な爬虫類 はちゅうるい グループの中 なか でも比較的 ひかくてき 早期 そうき の約 やく 2億 おく 1000万 まん 年 ねん 前 まえ (中生代 ちゅうせいだい 三 さん 畳 じょう 紀 き 後期 こうき )に出現 しゅつげん し、甲羅 こうら を本格 ほんかく 的 てき に発達 はったつ させたことで特徴 とくちょう づけられる一群 いちぐん で、現代 げんだい まで継続 けいぞく して繁栄 はんえい している。ヒト の出現 しゅつげん 、乱獲 らんかく によって絶滅 ぜつめつ した種 たね 、あるいは危惧 きぐ される種 たね があるが、それでも、グループ全体 ぜんたい としては水 みず ・陸 りく の両 りょう 域 いき で多様 たよう 性 せい を維持 いじ している。
文化 ぶんか 的 てき 側面 そくめん で言 い えば、亀 かめ は、堅 かた い守 まも りの象徴 しょうちょう である一方 いっぽう で鈍重 どんじゅう を揶揄 やゆ する語 かたり として使 つか われる。また、歩 あゆ みの遅 おそ さではなく着実 ちゃくじつ さを肯定 こうてい 的 てき に捉 とら える場合 ばあい には、実直 じっちょく さや勤勉 きんべん さなどを褒 ほ めるための比喩 ひゆ となる。古来 こらい 、中国 ちゅうごく やインドでは神 かみ 獣 じゅう として扱 あつか われ、中国 ちゅうごく 文化 ぶんか の影響 えいきょう 下 か にあった地域 ちいき では吉兆 きっちょう とされる。
甲羅 こうら と四肢 しし の繋 つな がり
基本 きほん 的 てき な構造 こうぞう は、四肢 しし 動物 どうぶつ の基本 きほん から大 おお きく逸脱 いつだつ するものではない。ただし、その胴 どう 部 ぶ がはっきりした甲羅 こうら を構成 こうせい する点 てん が最大 さいだい の特徴 とくちょう となっている。これは、内部 ないぶ 構造 こうぞう では脊椎 せきつい 骨 こつ 、肩胛骨 けんこうこつ 、肋骨 あばらぼね 、胸骨 きょうこつ などが互 たが いに密着 みっちゃく して箱 はこ のような構造 こうぞう をなしている。また外側 そとがわ ではブロック状 じょう に並 なら んだ板 いた によって外見 がいけん 的 てき な甲羅 こうら が形成 けいせい されるが、これは二 に 次 じ 的 てき に退化 たいか したものもある。甲羅 こうら は腹 はら 面 めん 、背面 はいめん 、側面 そくめん で閉鎖 へいさ されており、前側 まえがわ の窓 まど から頭部 とうぶ と前足 まえあし 、後 うし ろ側 がわ の窓 まど から後 うし ろ足 あし と尾 お が出 で る形 かたち になっている。このように四肢 しし 帯 たい が肋骨 あばらぼね に囲 かこ まれているのは脊椎動物 せきついどうぶつ ではこの類 るい 以外 いがい になく、現生 げんなま 爬虫類 はちゅうるい 中 ちゅう でもっとも特殊 とくしゅ 化 か した形態 けいたい である[3] 。
亀 かめ の大 おお きさはこのように背 せ 甲 かぶと の直線 ちょくせん 距離 きょり で測 はか る(甲 かぶと 長 ちょう )
本目 ほんめ の構成 こうせい 種 しゅ は甲羅 こうら に頸部や尾 お を収納 しゅうのう する種 たね が多 おお いため、頭 あたま 胴 どう 長 ちょう (体長 たいちょう )や全長 ぜんちょう を測 はか ることが難 むずか しい[4] 。そのため背面 はいめん の甲羅 こうら (背 せ 甲 かぶと )の直線 ちょくせん 距離 きょり (背 せ 甲 かぶと 長 ちょう 、単 たん に甲 かぶと 長 ちょう とも)で大 おお きさを表 あらわ す[4] 。現生 げんなま の最大 さいだい 種 しゅ はオサガメ で最大 さいだい 甲 かぶと 長 ちょう 183センチメートル 以上 いじょう [5] 。最小 さいしょう 種 しゅ はシモフリヒラセリクガメ で最大 さいだい 甲 かぶと 長 ちょう 9.6センチメートル[6] 。
大型 おおがた 種 しゅ としては、コガシラスッポン属 ぞく (インドコガシラスッポン は甲 かぶと 長 ちょう 140cm)、アルダブラゾウガメ (甲 かぶと 長 ちょう 120cmで体重 たいじゅう 300kg)、現生 げんなま 最大 さいだい のウミガメであるオサガメ (甲 かぶと 長 ちょう 約 やく 200cm、重 おも さ900kg以上 いじょう )などを挙 あ げることができる。
過去 かこ の絶滅 ぜつめつ 種 しゅ には全長 ぜんちょう 4mに及 およ ぶウミガメであるアーケロン (Archelon spp.。最大 さいだい 甲 かぶと 長 ちょう 1.9m。中生代 ちゅうせいだい 白 はく 亜紀 あき 、米国 べいこく )や、最大 さいだい 甲 かぶと 長 ちょう でそれを上回 うわまわ る淡 あわ 水棲 すいせい のヨコクビガメ類 るい であるスチュペンデミス ・ゲオグラフィクス(Stupendemys geographicus 。全長 ぜんちょう 約 やく 4m、最大 さいだい 甲 かぶと 長 ちょう 約 やく 2.35m、最小 さいしょう 甲 かぶと 長 ちょう 約 やく 1.8m。新生代 しんせいだい 中新 ちゅうしん 世 よ トートニアン 、ベネズエラ )などの大型 おおがた 種 しゅ が存在 そんざい した。有史 ゆうし 以前 いぜん にはリクガメ属 ぞく [要 よう 検証 けんしょう – ノート ] の仲間 なかま やメイオラニア など、2.5mを超 こ える種 たね が世界中 せかいじゅう の比較的 ひかくてき 広 ひろ い範囲 はんい に分布 ぶんぷ しており、南北 なんぼく アメリカやオーストラリア、アフリカなどに棲息 せいそく していたことが知 し られている。
オスとメスの大 おお きさは同 おな じか、多 おお くの種 たね ではメスのほうが大型 おおがた 化 か する[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。極端 きょくたん な例 れい としてはカンムリガメ が挙 あ げられ、17.5cmにとどまるオスの最大 さいだい 甲 かぶと 長 ちょう に対 たい し、メスでは61cmに達 たっ する。
潜 せん 頸類(←)と曲 きょく 頸類(→)の骨格 こっかく の動 うご き
多 おお くの種 たね は頸椎を垂直 すいちょく または水平 すいへい 方向 ほうこう に曲 ま げることで頭部 とうぶ を甲羅 こうら に収納 しゅうのう できるが、頭部 とうぶ を甲羅 こうら に収納 しゅうのう することができない種 たね もいる[7] 。
原始 げんし 的 てき カメであるプロガノケリス 類 るい をはじめとして最初 さいしょ 期 き に棲息 せいそく していたカメ類 るい は、頭部 とうぶ を収納 しゅうのう できず、棘 とげ で武装 ぶそう するという違 ちが う方向 ほうこう 性 せい での進化 しんか を見 み せていた。しかし、その後 ご のカメ類 るい の進化 しんか は頭部 とうぶ と四肢 しし を甲羅 こうら に中 なか に納 おさ める方向 ほうこう に向 む かった。
ここで、収納 しゅうのう を実現 じつげん するために曲 きょく 頸類のカメがとった方法 ほうほう は、上下 じょうげ の甲羅 こうら の間 あいだ に頸を横向 よこむ きにして折 お り畳 たた み、挟 はさ み込 こ むように納 おさ める「曲 きょく 頸(きょくけい)」である。しかし、曲 きょく 頸では、収納 しゅうのう に成功 せいこう してはいても頭部 とうぶ と頸部の半分 はんぶん が露出 ろしゅつ しており、完全 かんぜん に保護 ほご できているわけではない。
一方 いっぽう 、遅 おく れて出現 しゅつげん した潜 せん 頸類のカメがとった方法 ほうほう は、頸を垂直 すいちょく 方向 ほうこう にS字形 じけい に湾曲 わんきょく させて文字 もじ どおり中 ちゅう に押 お し込 こ めるように収納 しゅうのう する「潜 せん 頸(せんけい)」である。世界中 せかいじゅう の棲息 せいそく 地 ち で曲 きょく 頸類は潜 せん 頸類に取 と って代 か わられていった。
海 うみ 棲に進化 しんか したものは、海 うみ に適応 てきおう するにしたがって頭部 とうぶ を収納 しゅうのう する必要 ひつよう がなくなり、退化 たいか 的 てき 進化 しんか を遂 と げたものである。進化 しんか については、「#進化 しんか 」も参照 さんしょう 。
オオアタマガメ は潜 せん 頸類であるが、巨大 きょだい な頭部 とうぶ を持 も つため、それを甲羅 こうら に納 おさ められない。また絶滅 ぜつめつ 種 しゅ であるメイオラニア も頭部 とうぶ を甲羅 こうら に納 おさ められなかった。
リクガメの頭部 とうぶ
ヒガシトゲスッポンの頭部 とうぶ
背 せ 甲 かぶと (左 ひだり 図 ず ) 腹 はら 甲 かぶと (右 みぎ 図 ず ) 項 こう 甲板 かんぱん 1 間 あいだ 喉 のど 甲板 かんぱん 椎 しい 甲板 かんぱん 2 喉 のど 甲板 かんぱん 肋 あばら 甲板 かんぱん 3 肩 かた 甲板 かんぱん 縁 えん 甲板 かんぱん 4 胸 むね 甲板 かんぱん 臀 しり 甲板 かんぱん 5 腹 はら 甲板 かんぱん 6 股 また 甲板 かんぱん 7 肛甲板 ばん 8 腋 わき 下 か 甲板 かんぱん 9 下 か 縁 えん 甲板 かんぱん (2x) 10 鼠蹊 そけい 甲板 かんぱん
甲羅 こうら にはいった子 こ ガメ(カロリナハコガメ )
リクガメ(イベラギリシャ )の甲羅 こうら
水棲 すいせい ガメ(クサガメ )の甲羅 こうら
水棲 すいせい カメの眼 め は横 よこ 側 がわ についているものも多 おお いが、陸上 りくじょう で暮 く らすカメの多 おお くは、対象 たいしょう を見下 みお ろせるように眼 め が前方 ぜんぽう についている[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。カミツキガメ やスッポン のような水棲 すいせい カメの一部 いちぶ では、頭 あたま の上部 じょうぶ 付近 ふきん についている。これらの種 たね は、浅 あさ い水 みず の中 なか に眼 め と鼻孔 びこう を除 のぞ く体 からだ 全体 ぜんたい を潜 ひそ めて天敵 てんてき から身 み を隠 かく すことができる。ウミガメは、眼 め の近 ちか くに塩分 えんぶん を含 ふく む涙 なみだ を作 つく る涙腺 るいせん を具 そな えていて、飲 の んだ海水 かいすい から得 え た体内 たいない の過剰 かじょう の塩分 えんぶん を排出 はいしゅつ することができる。カメの網膜 もうまく には、通常 つうじょう ほかの生物 せいぶつ に見 み られるよりも多 おお くの桿体 細胞 さいぼう があるため、非常 ひじょう に夜目 よめ が利 き くと考 かんが えられている。また、近 きん 紫外線 しがいせん (UV A) から赤 あか にわたる範囲 はんい に感度 かんど がある錐 きり 体 たい を持 も っている。
草食 そうしょく 性 せい のリクガメの一部 いちぶ は、素早 すばや く動 うご く餌 えさ を追跡 ついせき して狩 か るための俊敏 しゅんびん さが無 な いが、肉食 にくしょく 性 せい のカメは、頭部 とうぶ を素早 すばや く振 ふ ることができる。現生 げんなま 種 しゅ では歯 し がなく、顎 あご は角質 かくしつ の鞘 さや (嘴 くちばし )で覆 おお われる[5] [8] 。この硬 かた い嘴 くちばし (くちばし)を具 そな えた顎 あご を用 もち いて餌 えさ を切断 せつだん したり咀嚼 そしゃく したりする。餌 えさ を呑 の み込 こ むためにカメは舌 した を用 もち いるが、トカゲやヘビなどの他 ほか の多 おお くの爬虫類 はちゅうるい に見 み られるように舌 した を突 つ き出 だ してペロリと食物 しょくもつ を捉 とら えることなどはできない。植物 しょくぶつ 食 しょく の種 たね では硬 かた い植物 しょくぶつ を噛 か みきれるように嘴 くちばし に鋸 のこ 状 じょう の突起 とっき がある種 しゅ や[5] 、動物 どうぶつ 食 しょく の種 たね では獲物 えもの を切断 せつだん できるように嘴 くちばし が薄 うす く刃物 はもの 状 じょう になった種 たね もいる[8] 。また嘴 くちばし が幅広 はばひろ く、硬 かた い食物 しょくもつ を噛 か みくことができる分類 ぶんるい 群 ぐん もいる[5] [8] 。
カメの形態 けいたい 上 じょう の最大 さいだい の特徴 とくちょう は、甲羅 こうら を持 も つことである[8] 。甲羅 こうら は脊椎 せきつい や肋骨 あばらぼね と一体 いったい の甲板 かんぱん (骨 ほね 甲板 かんぱん )と、鱗 うろこ からなる甲板 かんぱん (角質 かくしつ 甲板 かんぱん )の2つの甲板 かんぱん で構成 こうせい される[5] [8] [9] 。腹 はら 甲 かぶと の一部 いちぶ は鎖骨 さこつ や肋骨 あばらぼね が変形 へんけい したとされる[5] 。骨 ほね 甲板 かんぱん と角質 かくしつ 甲板 かんぱん の継 つ ぎ目 め がずれており、強度 きょうど をあげている。
カメの甲羅 こうら (骨 ほね 甲板 かんぱん )は肋骨 あばらぼね や背骨 せぼね のみが変形 へんけい してできたとする説 せつ と、肋骨 あばらぼね や背骨 せぼね が「皮 かわ 骨 こつ 」と融合 ゆうごう してできたという説 せつ とがあった。しかし2013年 ねん 、理化学研究所 りかがくけんきゅうしょ は、カメの胚 はい の発生 はっせい プロセスの組織 そしき 学 がく 的 てき な解析 かいせき と三 さん 畳 じょう 紀 き の化石 かせき の調査 ちょうさ により、カメの骨 ほね 甲板 かんぱん は肋骨 あばらぼね だけが拡張 かくちょう ・変形 へんけい して進化 しんか してきたことを立証 りっしょう したと発表 はっぴょう した。ワニやアルマジロなど他 た の脊椎動物 せきついどうぶつ の装甲 そうこう は、真皮 しんぴ 層 そう で形成 けいせい された皮 かわ 骨 こつ という組織 そしき からなるが、カメの背 せ 甲 かぶと の板 いた 状 じょう の骨 ほね は肋骨 あばらぼね が作 つく られたのち骨膜 こつまく が拡張 かくちょう し、その骨膜 こつまく 内 ない で形作 かたちづく られるもので、その形成 けいせい は真皮 しんぴ より下 した の結合 けつごう 組織 そしき 内 ない で起 お きる[10] というものである。
角質 かくしつ 甲板 かんぱん は以下 いか のように多 おお くのパーツから構成 こうせい されている[5] [8] 。分類 ぶんるい 群 ぐん によってこれらの有無 うむ や数 かず が決 き まっているが、発生 はっせい 時 じ の環境 かんきょう や外傷 がいしょう 、疾病 しっぺい などにより奇形 きけい を生 しょう じることもある[8] 。
背 せ 甲 かぶと (carapace)
背面 はいめん にある甲羅 こうら 。
項 こう 甲板 かんぱん (nuchal、precentral、または、cervical)
背 せ 甲 かぶと の頭部 とうぶ 側 がわ の先端 せんたん にある左右 さゆう の縁 えん 甲板 かんぱん をつなぐ甲板 かんぱん 。これが無 な いカメもいるので、識別 しきべつ の重要 じゅうよう なポイントになり得 え る。
椎 しい 甲板 かんぱん (vertebral、または、central)
脊椎 せきつい の上部 じょうぶ にある甲板 かんぱん 。多 おお くのカメでは5枚 まい 。前 まえ から第 だい 一 いち 椎 しい 甲板 かんぱん 、第 だい 二 に 椎 しい 甲板 かんぱん 、…、第 だい 五 ご 椎 しい 甲板 かんぱん と呼 よ ぶ。
肋 あばら 甲板 かんぱん (pleural、costal、または、lateral)
背 せ 甲 かぶと の肋骨 あばらぼね (人間 にんげん と違 ちが い、肩 かた 帯 たい から腰帯 こしおび まで覆 おお う)上部 じょうぶ にある甲板 かんぱん 。椎 しい 甲板 かんぱん の左右 さゆう に4対 たい ある。
縁 えん 甲板 かんぱん (marginal)
背 せ 甲 かぶと (背面 はいめん だけでなく腹 はら 面 めん も含 ふく めて)の外縁 がいえん を覆 おお う12対 たい ある甲板 かんぱん [要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。ワニガメでは肋 あばら 甲板 かんぱん との間 あいだ に上 うえ 縁 えん 甲板 かんぱん があり原始 げんし 的 てき な特徴 とくちょう とされる。分類 ぶんるい 群 ぐん によっては最 もっと も後部 こうぶ にある臀 しり 甲板 かんぱん が癒合 ゆごう し1枚 まい (臀 しり 甲板 かんぱん と呼称 こしょう されることもあるが一般 いっぱん 的 てき でない)になる。
臀 しり 甲板 かんぱん (prostcentral、caudal、または、supracaudal)[要 よう 検証 けんしょう – ノート ]
背 せ 甲 かぶと の最 もっと も尾 お 側 がわ にある縁 えん 甲板 かんぱん 。第 だい 十 じゅう 二 に 縁 えん 甲板 かんぱん は特別 とくべつ に臀 しり 甲板 かんぱん と呼 よ ぶ。種類 しゅるい によって、左右 さゆう 1対 つい か融合 ゆうごう して1枚 まい になっている。臀 しり 甲板 かんぱん が1つのことを「第 だい 十 じゅう 二 に 縁 えん 甲板 かんぱん は融合 ゆうごう している」、2つのことを「第 だい 十 じゅう 二 に 縁 えん 甲板 かんぱん は分 わ かれている」ということがあり、種 たね の識別 しきべつ に役立 やくだ つ。
ギリシャリクガメ の第 だい 十 じゅう 二 に 縁 えん 甲板 かんぱん は融合 ゆうごう している
クサガメ の第 だい 十 じゅう 二 に 縁 えん 甲板 かんぱん は分 わ かれている
上 うえ 縁 えん 甲板 かんぱん (supramarginal)[要 よう 検証 けんしょう – ノート ]
ワニガメには肋 あばら 甲板 かんぱん と縁 えん 甲板 かんぱん の間 あいだ に上 うえ 縁 えん 甲板 かんぱん (supramarginal)がある。
腹 はら 甲 かぶと (plastron)
腹 はら 面 めん にある甲羅 こうら 。いくつかの属 ぞく や種 たね では甲板 かんぱん の間 あいだ に1、2つの蝶番 ちょうつがい 状 じょう の構造 こうぞう があり可動 かどう することができる。
間 あいだ 喉 のど 甲板 かんぱん (intergular)
、ヨコクビガメ科 か 、ヘビクビガメ科 か などの、喉 のど 甲板 かんぱん の上 じょう か間 あいだ 、肩 かた 甲板 かんぱん ・胸 むね 甲板 かんぱん の間 あいだ に存在 そんざい することがある。
喉 のど 甲板 かんぱん (gular)
腹 はら 甲 かぶと のうち、一番 いちばん 頭部 とうぶ に近 ちか い位置 いち にある左右 さゆう に1対 つい の甲板 かんぱん 。左右 さゆう の喉 のど 甲板 かんぱん が癒合 ゆごう し1枚 まい になった分類 ぶんるい 群 ぐん もいる。種類 しゅるい により1枚 まい の場合 ばあい と2枚 まい の場合 ばあい がある。
肩 かた 甲板 かんぱん (humeral)
前足 まえあし の付 つ け根 ね に近 ちか い位置 いち にある左右 さゆう に1対 つい の甲板 かんぱん 。
胸 むね 甲板 かんぱん (pectral)
前足 まえあし の後 うし ろの位置 いち (胸 むね )にある左右 さゆう に1対 つい の甲板 かんぱん 。
腹 はら 甲板 かんぱん (abdominal)
股 また 甲板 かんぱん (femoral)
肛甲板 ばん (anal)
腹 はら 甲 かぶと のうち、一番 いちばん 尾 お に近 ちか い位置 いち にある左右 さゆう に1対 つい の甲板 かんぱん 。種 たね によってはこの甲板 かんぱん の間 あいだ にある切 き れ込 こ みにより、雌雄 しゆう を判別 はんべつ できる。
橋 はし (きょう、bridge)
背 せ 甲 かぶと と腹 はら 甲 かぶと の間 あいだ の部位 ぶい 。上記 じょうき の胸 むね 甲板 かんぱん や腹 はら 甲板 かんぱん が外側 そとがわ へ張 は りだし、縁 えん 甲板 かんぱん と接 せっ している分類 ぶんるい 群 ぐん が多 おお い。
下 しも 縁 えん 甲板 かんぱん (inframarginal)[要 よう 検証 けんしょう – ノート ]
縁 えん 甲板 かんぱん と胸 むね 甲板 かんぱん の間 あいだ 、橋 はし の前肢 ぜんし の基部 きぶ 後方 こうほう にある甲板 かんぱん
腋 わき 下 か 甲板 かんぱん (axillary)
腋 わき (わき)の下 した 、前足 まえあし の付 つ け根 ね の甲板 かんぱん 。
鼠蹊 そけい 甲板 かんぱん (ingunal)
縁 えん 甲板 かんぱん と腹 はら 甲板 かんぱん の間 あいだ 、橋 はし の後肢 あとあし の基部 きぶ 前方 ぜんぽう にある甲板 かんぱん 。鼠蹊 そけい 部 ぶ 、すなわち、後 うし ろ足 あし の付 つ け根 ね の甲板 かんぱん 。
現生 げんなま 種 しゅ では化石 かせき 種 しゅ と比較 ひかく して甲板 かんぱん が薄 うす く軽量 けいりょう 化 か し[5] 、甲板 かんぱん 数 すう も少 すく ない傾向 けいこう がある[8] 。例外 れいがい もあるが陸棲 りくせい 傾向 けいこう の強 つよ い種 しゅ では甲板 かんぱん が分厚 ぶあつ く背 せ 甲 かぶと がドーム状 じょう に盛 も り上 あ がり、水棲 すいせい 傾向 けいこう の強 つよ い種 しゅ では水 みず の抵抗 ていこう を減 へ らすため甲板 かんぱん が薄 うす く背 せ 甲 かぶと が扁平 へんぺい になる傾向 けいこう がある[5] [8] 。一方 いっぽう で例外 れいがい も存在 そんざい し、陸棲 りくせい 種 しゅ でもパンケーキガメ のように非常 ひじょう に甲羅 こうら が扁平 へんぺい で、素早 すばや く岩 いわ の隙間 すきま 等 とう に潜 もぐ り込 こ む種 たね もいる[5] [8] 。水棲 すいせい 種 しゅ にもフロリダアカハラガメやマレーハコガメの亜種 あしゅ などのようにドーム状 じょう に盛 も りあがる背 せ 甲 かぶと を持 も つ種 たね もいて、これは同所 どうしょ 的 てき に分布 ぶんぷ するワニなどの捕食 ほしょく 者 しゃ に対 たい する防衛 ぼうえい 手段 しゅだん (甲羅 こうら が分厚 ぶあつ くなることで飲 の みこみにくくなる)と考 かんが えられている[5] [8] 。陸棲 りくせい 種 しゅ では腹 はら 甲 かぶと が大型 おおがた (背 せ 甲 かぶと よりも長 なが いことが多 おお い)になり、水棲 すいせい 種 しゅ では腹 はら 甲 かぶと が小型 こがた になる傾向 けいこう がある[8] 。スッポン上 うえ 科 か やオサガメ は軽量 けいりょう 化 か のため角質 かくしつ 甲板 かんぱん が無 む く骨 こつ 甲板 かんぱん も退化 たいか しているが[5] [8] 、これは浮力 ふりょく により体重 たいじゅう を支 ささ えることができ表面 ひょうめん を甲板 かんぱん ではなく皮膚 ひふ で被 おお うことで水 みず の抵抗 ていこう を減 へ らす効果 こうか があると考 かんが えられている[9] 。複数 ふくすう の科 か において腹 はら 甲 かぶと に蝶番 ちょうつがい 状 じょう の機構 きこう がある分類 ぶんるい 群 ぐん が存在 そんざい し、これにより腹 はら 甲 かぶと を折 お り曲 ま げて可動 かどう することができる[5] [8] 。蝶番 ちょうつがい のある多 おお くの分類 ぶんるい 群 ぐん で1か所 しょ 、ドロガメ属 ぞく のみ2か所 しょ 、セオレガメ属 ぞく のみ背 せ 甲 かぶと に蝶番 ちょうつがい がある[8] 。蝶番 ちょうつがい により腹 はら 甲 かぶと が可動 かどう する利点 りてん としては背 せ 甲 かぶと と腹 はら 甲 かぶと の隙間 すきま を減 へ らすことによる外敵 がいてき や乾燥 かんそう からの防御 ぼうぎょ 、逆 ぎゃく に背 せ 甲 かぶと と腹 はら 甲 かぶと の隙間 すきま を増 ふ やすことで大型 おおがた の卵 たまご を産 う むことができる(幼体 ようたい や栄養分 えいようぶん の増加 ぞうか により死亡 しぼう 率 りつ を減 へ らせる)などの効果 こうか があると考 かんが えられている[5] [8] 。
なお、甲羅 こうら を持 も つがゆえに他 た の生物 せいぶつ には見 み られない特徴 とくちょう が見 み られる。本来 ほんらい 、肩 かた 帯 たい は、肋骨 あばらぼね が存在 そんざい している場合 ばあい は胸郭 きょうかく の肋骨 あばらぼね より外側 そとがわ に付 つ くのが普通 ふつう である。しかし、カメでは発生 はっせい 時 とき に肋骨 あばらぼね が外側 そとがわ に広 ひろ がり肩 かた 帯 たい を取 と り込 こ む[7] ため、四足 しそく 動物 どうぶつ では本目 ほんめ のみ肋骨 あばらぼね (甲羅 こうら )の内側 うちがわ に肩 かた 帯 たい がある[5] [4] [7] 。また、肘 ひじ 関節 かんせつ は他 た の爬虫類 はちゅうるい とは逆 ぎゃく に外側 そとがわ に曲 ま がるようにできている。腰帯 こしおび は他 た の四肢 しし 動物 どうぶつ と同 おな じく仙 せん 椎 しい を介 かい して体 からだ 幹 みき に繋 つな がっているが、仙 せん 椎 しい 直前 ちょくぜん の胴 どう 胸椎 きょうつい 肋骨 あばらぼね と癒合 ゆごう した肋骨 あばらぼね 板 ばん が仙 せん 椎 しい と癒合 ゆごう した上尾 あげお 骨 ほね 板 ばん とともに後方 こうほう に伸長 しんちょう して甲羅 こうら 後 ご 縁 えん を形成 けいせい するため、結果 けっか として甲羅 こうら の内側 うちがわ に位置 いち する。また、かつて胴体 どうたい を動 うご かしていたと思 おも われる筋肉 きんにく は、甲羅 こうら により胴体 どうたい を曲 ま げたりしなくなったため退化 たいか したように見 み えるが、肺 はい 呼吸 こきゅう をするうえで鞴 (ふいご)のように働 はたら き、呼吸 こきゅう 運動 うんどう に必要 ひつよう な力 ちから を供給 きょうきゅう する隔膜 かくまく として転用 てんよう されている。ただし、隔膜 かくまく は人間 にんげん の横隔膜 おうかくまく と違 ちが い、縦 たて に付 つ いている。カメは主 おも に肺 はい 呼吸 こきゅう を行 おこな うが、肺 はい は大型 おおがた であるものの胴体 どうたい が甲羅 こうら で覆 おお われているため、胸 むね 筋 すじ や腹筋 ふっきん を使 つか って肺 はい を収縮 しゅうしゅく ・膨張 ぼうちょう させて呼吸 こきゅう することはできない[8] 。そのため頭部 とうぶ や四肢 しし を甲羅 こうら に入 い れることで肺 はい を収縮 しゅうしゅく させ、肺 はい の中 なか の空気 くうき を吐 は き出 だ し、逆 ぎゃく に頭部 とうぶ や四肢 しし を甲羅 こうら から出 だ すことで肺 はい をふくらませ空気 くうき を吸 す いこむ[5] [8] 。水棲 すいせい 種 しゅ では鼻 はな や口 くち 、喉 のど の粘膜 ねんまく 、総 そう 排泄 はいせつ 口 こう にある粘液 ねんえき 嚢、皮膚 ひふ を使 つか い、副次的 ふくじてき ではあるが皮膚 ひふ 呼吸 こきゅう によるガス交換 こうかん をおこなう種 たね もいる[8] 。
また、カメの甲羅 こうら は、カリウム やマグネシウム といった栄養素 えいようそ を貯蔵 ちょぞう する役割 やくわり も持 も つ[11] 。
前述 ぜんじゅつ のように、甲羅 こうら の外側 そとがわ の層 そう は皮膚 ひふ の一部 いちぶ からできていて、甲板 かんぱん は一 いち 枚 まい 一 いち 枚 まい が鱗 うろこ に相当 そうとう する。甲羅 こうら 以外 いがい の皮膚 ひふ の残 のこ りの部分 ぶぶん は、他 た の爬虫類 はちゅうるい のようなそれよりも小 ちい さい鱗 うろこ から成 な る皮膚 ひふ で構成 こうせい される。
陸棲 りくせい 種 しゅ では皮膚 ひふ が大型 おおがた の鱗 うろこ で覆 おお われ[4] 、乾燥 かんそう から身 み を守 まも っている。水棲 すいせい 種 しゅ では皮膚 ひふ に大型 おおがた の鱗 うろこ がある種 しゅ は少 すく ない(陸上 りくじょう でも水中 すいちゅう にも生息 せいそく する種 たね はこのかぎりではない)が、これにより皮膚 ひふ 呼吸 こきゅう が可能 かのう になり水中 すいちゅう での活動 かつどう 時間 じかん を長 なが くしている。
水棲 すいせい カメはヘビのように全部 ぜんぶ を一 いち 度 ど に脱皮 だっぴ することはせず、小 ちい さい部分 ぶぶん ごとに行 おこな う。春 はる から夏 なつ に脱皮 だっぴ することが多 おお く、水中 すいちゅう にいるときや、カメが木 き や石 いし などに体 からだ がこすれて、皮 かわ の薄 うす いシート(薄 うす い樹脂 じゅし フィルムのかけらのように見 み える)が剥 は がれる[12] 。日 ひ の当 あ たらない場所 ばしょ にいると剥 む けず、新陳代謝 しんちんたいしゃ がうまく起 お こらないため成長 せいちょう せず、細菌 さいきん が入 はい って腐 くさ ってしまうため飼育 しいく している場合 ばあい は剥 む いてあげる必要 ひつよう がある[12] 。リクガメも脱皮 だっぴ を行 おこな うが、死 し んだ皮膚 ひふ は山 やま 状 じょう に積層 せきそう することがあり、それが甲羅 こうら の外側 そとがわ の部分 ぶぶん を保護 ほご するのに役立 やくだ つ。
歩行 ほこう するリクガメ
水陸 すいりく 両棲 りょうせい のカメの四肢 しし
アオウミガメ の鰭 ひれ 状 じょう の四肢 しし
一 いち 年 ねん でおよそどれだけの鱗 うろこ 甲 かぶと ができるのかを知 し っていればカメの甲羅 こうら の積層 せきそう によってできるリング模様 もよう を数 かぞ えることで、およそのカメの年齢 ねんれい を見積 みつ もることができる[13] 。ただし、カメの成長 せいちょう 速度 そくど は一定 いってい ではない上 うえ に、鱗 うろこ 甲 かぶと の一部 いちぶ はときどき剥落 はくらく するので、この方法 ほうほう はあまり正確 せいかく ではない。
リクガメは、短 みじか くて丈夫 じょうぶ な足 あし を持 も っている。リクガメは古来 こらい より歩 あゆ みが遅 おそ いものとして認識 にんしき されているが(#「動 うご きの遅 おそ いもの」としての亀 かめ 参照 さんしょう )、それは重 おも くて邪魔 じゃま になる甲羅 こうら があるため(甲羅 こうら を軽量 けいりょう 化 か し素早 すばや く隙間 すきま にもぐりこむパンケーキガメ といった例外 れいがい もある)と、足 あし が哺乳類 ほにゅうるい のように体 からだ の下 した 側 がわ にまっすぐ伸 の びているわけではなく、トカゲ のように足 あし が曲 ま がってついているため、歩行 ほこう 運動 うんどう の効率 こうりつ があまりよくないからである。
陸棲 りくせい 種 しゅ では指 ゆび 趾 が退化 たいか し[5] 、鉤 かぎ 爪 つめ が発達 はったつ する。水棲 すいせい 種 しゅ は逆 ぎゃく に指 ゆび 趾が長 なが く、その間 あいだ に水 みず かきが発達 はったつ する[5] [8] 。スッポンモドキ やウミガメ上 うえ 科 か では指 ゆび 趾の境目 さかいめ が不明瞭 ふめいりょう で、四肢 しし はひれやオール状 じょう になる[5] 。
ウミガメは前肢 ぜんし を上下 じょうげ 運動 うんどう させて推進 すいしん 力 りょく を得 え て、あたかも水中 すいちゅう をはばたいて飛 と ぶ ように泳 およ ぐ。後肢 あとあし は推進 すいしん には使 つか われず、舵 かじ の役割 やくわり を果 は たしている[5] 。孵化 ふか (ふか)したての幼 よう カメが巣 す から海 うみ まで移動 いどう するとき以外 いがい の場合 ばあい は、淡 あわ 水棲 すいせい カメと比較 ひかく するとウミガメは地上 ちじょう での動作 どうさ がとても制限 せいげん されている。メスのウミガメは産卵 さんらん のために再 さい 上陸 じょうりく しなければならないが、そのときはひれ状 じょう の四肢 しし を用 もち いて苦労 くろう して体 からだ を前 まえ に引 ひ きずって前進 ぜんしん する。
水陸 すいりく 両棲 りょうせい のカメは通常 つうじょう 、リクガメによく似 に た四肢 しし を具 そな えているが、多 おお くの種 たね がアヒル のように指 ゆび 趾の間 あいだ に水 みず かきをもつ。水陸 すいりく 両棲 りょうせい のカメは四肢 しし をすべて使 つか って犬掻 いぬか き に近 ちか い方法 ほうほう で泳 およ ぐ。右側 みぎがわ の2本 ほん の足 あし と左側 ひだりがわ の2本 ほん の足 あし を交互 こうご に前後 ぜんご させる。ワニガメのように、湖沼 こしょう や河川 かせん の底 そこ をただ歩 ある くことを好 この む種 たね も存在 そんざい する。ヌマガメ科 か の一部 いちぶ では、オスのカメは、メスに比 くら べて特 とく に長 なが い鉤 かぎ 爪 つめ を持 も っている傾向 けいこう がある。これは、交尾 こうび をする際 さい にメスをつかまえておくための特徴 とくちょう であると考 かんが えられている。スッポンモドキのように、鉤 かぎ 爪 つめ が比較的 ひかくてき 小 ちい さくなり、指 ゆび と指 ゆび の間 あいだ がつながった完全 かんぜん な水 みず かきを持 も つカメもいる。これらのカメは前述 ぜんじゅつ のウミガメと同 おな じ泳 およ ぎ方 かた をする。
卵 たまご はウミガメ科 か 、カミツキガメ科 か 、スッポン科 か では球形 きゅうけい 、ドロガメ科 か やヌマガメ科 か では楕円 だえん 形 がた で、他 た 科 か では種 しゅ によって異 こと なる[5] 。主 おも にウミガメ科 か は皮革 ひかく 状 じょう の柔 やわ らかい殻 から 、主 おも にドロガメ科 か 、スッポン科 か 、ヘビクビガメ科 か では鶏卵 けいらん 状 じょう の硬 かた い殻 から で被 おお われ、他 た 科 か では種 しゅ によって異 こと なる[5] 。
淡水 たんすい 域 いき 、海洋 かいよう 、砂漠 さばく 、草原 そうげん 、森林 しんりん などの様々 さまざま な環境 かんきょう に生息 せいそく する[7] 。緯度 いど の高 たか い地域 ちいき に生息 せいそく する種 しゅ では氷 こおり の張 は った水面 すいめん 下 か での活動 かつどう が観察 かんさつ されている種 たね もいる。樹 き 上 じょう 棲種はいないが、オオアタマガメは四肢 しし や尾 お を使 つか い多少 たしょう ながら木 き に登 のぼ ることもある[7] 。陸棲 りくせい 種 しゅ のみで構成 こうせい されるリクガメ科 か から、産卵 さんらん を除 のぞ いて上陸 じょうりく しない完全 かんぜん 水生 すいせい 種 しゅ (海 うみ 棲種)のみで構成 こうせい されるウミガメ上 うえ 科 か もいる[8] 。多 おお くの種類 しゅるい が河川 かせん 、湖沼 こしょう 、池 いけ 等 ひとし の淡水 たんすい 域 いき に生息 せいそく する[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。水 みず からあまり離 はな れずに生活 せいかつ するが、リクガメ科 か は終生 しゅうせい 陸上 りくじょう で生活 せいかつ する。水棲 すいせい 種 しゅ も多 おお くは肺 はい 呼吸 こきゅう をしないと生 い きていけず、水面 すいめん に顔 かお を出 だ して息継 いきつ ぎを行 おこな う。しかし、冬眠 とうみん 中 ちゅう の個体 こたい やハヤセガメ のように総 そう 排出 はいしゅつ 腔 でガス交換 こうかん を行 おこな うことにより空気 くうき 呼吸 こきゅう を行 おこな わず、呼吸 こきゅう のために水面 すいめん に上 あ がらない種 たね もいる。
食 しょく 性 せい は種 たね によって異 こと なり[7] 、魚類 ぎょるい 、両生類 りょうせいるい 、爬虫類 はちゅうるい 、哺乳類 ほにゅうるい 、昆虫 こんちゅう 、貝類 かいるい 、甲殻 こうかく 類 るい 、植物 しょくぶつ の葉 は 、果実 かじつ 、キノコなどを食 た べる種 たね が知 し られている。一部 いちぶ の食物 しょくもつ を専 せん 食 しょく する種 たね もいる。水棲 すいせい 種 しゅ では口 くち を開 あ け舌 した 弓 ゆみ を動 うご かし喉 のど を広 ひろ げることで口内 こうない の水圧 すいあつ を低下 ていか させ、水 みず ごと獲物 えもの を吸 す い込 こ み捕 とら える事 こと が多 おお い[5] [8] 。
繁殖 はんしょく 形態 けいたい は卵生 らんせい 。主 おも に陸上 りくじょう に産卵 さんらん するが[5] 、浅 あさ い水中 すいちゅう に産卵 さんらん (発生 はっせい は水没 すいぼつ していない状態 じょうたい で進 すす む)する種 たね もいる[8] [14] 。海 うみ を広範囲 こうはんい にわたって回遊 かいゆう するウミガメ 類 るい も産卵 さんらん 時 じ は砂浜 すなはま に上陸 じょうりく する。エミスムツアシガメ は産卵 さんらん 巣 す の上 うえ に木 き の枝 えだ や落 お ち葉 ば を塚 づか 状 じょう に積 つ み上 あ げ、母親 ははおや が卵 たまご を保護 ほご する[5] 。
カメ類 るい は細胞 さいぼう の代謝 たいしゃ のサイクルが遅 おそ く[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 、動物 どうぶつ の中 なか でも長寿 ちょうじゅ の代表 だいひょう 格 かく とされる。
確実 かくじつ な長寿 ちょうじゅ 記録 きろく として1766年 ねん にセーシェル からモーリシャス に持 も ち込 こ まれ、1918年 ねん に死亡 しぼう したアルダブラゾウガメ (マリオンのゾウガメ )の152年 ねん の飼育 しいく 記録 きろく がある[5] [9] 。他 た 種 たね ではギリシャリクガメ (ティモシー)の1855年 ねん -2004年 ねん にかけて149年 ねん (1842年 ねん 生 う まれの162歳 さい だったとされるが根拠 こんきょ は不明 ふめい )、カロリナハコガメ の138年 ねん 、ヨーロッパヌマガメ の120年 ねん の記録 きろく がある[9] 。
不 ふ 確実 かくじつ な記録 きろく としては1835年 ねん にダーウィン に採集 さいしゅう され2006年 ねん に死亡 しぼう したサンタクルスゾウガメ(ハリエット )は175年 ねん の飼育 しいく 記録 きろく があるが、ハリエットはダーウィンが上陸 じょうりく しなかった島 しま に分布 ぶんぷ するサンタクルスゾウガメであることが判明 はんめい したためダーウィンが採集 さいしゅう した個体 こたい ではないとする説 せつ もある[9] 。1750年 ねん 生 う まれとされアリポーア動物 どうぶつ 園 えん で2006年 ねん に死亡 しぼう したアルダブラゾウガメ(アドワイチャ )の255年 ねん の記録 きろく があるが、飼育 しいく していたとされるロバート・クライブ が最後 さいご にインドにいた1767年 ねん からアリポーア動物 どうぶつ 園 えん が開園 かいえん する1875年 ねん までの記録 きろく がないこと、1875年 ねん にセーシェルから持 も ち込 こ まれた個体 こたい とする報道 ほうどう もあり不 ふ 確実 かくじつ とされる[9] 。1773年 ねん か1777年 ねん にジェームズ・クック がトンガの女王 じょおう に送 おく り1966年 ねん に死亡 しぼう したホウシャガメ (トゥイ・マリリア )の189年 ねん -193年 ねん の記録 きろく があるが、ジェームズ・クックがホウシャガメの分布 ぶんぷ するマダガスカル に寄港 きこう 歴 れき がないこと、ジェームズ・クックおよびトンガの双方 そうほう にもホウシャガメの譲渡 じょうと に関 かん して記録 きろく がないことから不 ふ 確実 かくじつ な記録 きろく とされる[5] [9] 。
カメ目 め の分類 ぶんるい には、紆余曲折 うよきょくせつ の歴史 れきし がある。従来 じゅうらい 、四肢 しし 動物 どうぶつ の大 おお まかな分類 ぶんるい は、側 がわ 頭 あたま 窓 まど (temporal fenestra )の形態 けいたい によって行 おこな われていた[15] 。20世紀 せいき 初頭 しょとう 、オズボーン によって提案 ていあん された当時 とうじ の分類 ぶんるい では、側 がわ 頭 あたま 窓 まど を一 ひと つだけもつかあるいは持 も たないものが単 たん 弓 ゆみ 類 るい とされ、カメはここに分類 ぶんるい された。その後 ご 、無 む 弓 ゆみ 類 るい 、広弓 ひろみ 類 るい などが提案 ていあん され、カメはパレイアサウルス類 るい などとともに無 む 弓 ゆみ 亜 あ 綱 つな とされた[8] [7] [16] 。しかし近年 きんねん は形態 けいたい や発生 はっせい 学 がく の研究 けんきゅう から双 そう 弓 ゆみ 亜 あ 綱 つな に含 ふく まれるとする説 せつ が有力 ゆうりょく で[8] 、さらに分子 ぶんし 系統 けいとう 学 がく 的 てき 解析 かいせき から主 しゅ 竜 りゅう 類 るい もしくは主 しゅ 竜 りゅう 形 がた 類 るい に含 ふく まれると推定 すいてい されている[7] 。
無 む 弓 ゆみ 類 るい の頭蓋骨 ずがいこつ
単 たん 弓 ゆみ 類 るい の頭蓋骨 ずがいこつ
双 そう 弓 ゆみ 類 るい の頭蓋骨 ずがいこつ
以下 いか の表 ひょう で記号 きごう 「†」は絶滅 ぜつめつ を意味 いみ する。
現生 げんなま 種 しゅ は分類 ぶんるい 学 がく 上 じょう 2つのグループ(亜 あ 目 め )のどちらかに所属 しょぞく する。これらは、頸部(首 くび )を甲羅 こうら に納 おさ める方法 ほうほう によって分類 ぶんるい される。また、その単 たん 系統 けいとう 性 せい については議論 ぎろん があるものの[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 三 さん 畳 じょう 紀 き に生息 せいそく していた初期 しょき の絶滅 ぜつめつ 群 ぐん をプロガノケリス亜 あ 目 め としてまとめることもある。曲 きょく 頸亜目 め のカメは南半球 みなみはんきゅう に分布 ぶんぷ し[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 、頸(くび)を水平 すいへい に折 お り曲 ま げて甲羅 こうら に納 おさ める。これに対 たい して潜 せん 頸亜目 め のカメは、頸を垂直 すいちょく にS字形 じけい に縮 ちぢ めるようにして納 おさ める。また頭部 とうぶ では、顎 あご を動 うご かす筋肉 きんにく である下 しも 顎 あご 内 ない 転 てん 筋 すじ が向 む きを変 か える位置 いち も両者 りょうしゃ で異 こと なっている。腰骨 こしぼね と甲羅 こうら の接続 せつぞく 部 ぶ も異 こと なる。潜 せん 頸亜目 め は両者 りょうしゃ が靭帯 じんたい で結合 けつごう しているのに対 たい し、曲 きょく 頸亜目 め では双方 そうほう が癒合 ゆごう している。
以下 いか の現生 げんなま の分類 ぶんるい 群 ぐん は、Turtle Taxonomy Working Group (2021) に従 したが う[1] 。
2013年 ねん 理化学研究所 りかがくけんきゅうしょ 等 ひとし の国際 こくさい 共同 きょうどう 研究 けんきゅう グループによる遺伝子 いでんし 解読 かいどく の結果 けっか 、カメの祖先 そせん は約 やく 2億 おく 5000万 まん 年 ねん 前 まえ の生物 せいぶつ 大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ が発生 はっせい した時期 じき (P-T境界 きょうかい )前後 ぜんこう にワニ、トリ、恐竜 きょうりゅう 等 とう のグループと分 わ かれ独自 どくじ の進化 しんか をした事 こと が明 あき らかとなった[17] 。
プロガノケリスの全身 ぜんしん 骨格 こっかく 化石 かせき (米国 べいこく ニューヨークのアメリカ自然 しぜん 史 し 博物館 はくぶつかん 蔵 くら )
カメ類 るい は側 がわ 頭 あたま 窓 まど を持 も たない。このため、鳥 とり やワニなどよりも古 ふる く、ペルム紀 き に分布 ぶんぷ していた無 む 弓 ゆみ 類 るい から分岐 ぶんき したと考 かんが えられ、祖先 そせん となった可能 かのう 性 せい のある生物 せいぶつ として、カプトリヌス、パレイアサウルス類 るい (Pareiasauridae ) などが挙 あ げられていた[18] [19] 。
それに対 たい し、発生 はっせい 学 がく の面 めん からは側 がわ 頭 あたま 窓 まど が二 に 次 じ 的 てき に閉 と じた双 そう 弓 ゆみ 類 るい ではないかという説 せつ が出 だ されていた[7] 。また、脊柱 せきちゅう の可動 かどう 性 せい など全身 ぜんしん の骨格 こっかく の形態 けいたい および石灰 せっかい 質 しつ の卵殻 らんかく を持 も つことなどから、カメ類 るい は主 しゅ 竜 りゅう 類 るい に属 ぞく するのではないかという見解 けんかい が示 しめ された[20] [21]
[22] 。さらに近年 きんねん の分子 ぶんし 系統 けいとう 学 がく 的 てき 解析 かいせき の結果 けっか も、カメが双 そう 弓 ゆみ 類 るい それもワニ や鳥 とり など主 しゅ 竜 りゅう 類 るい に近 きん 縁 えん な生物 せいぶつ であるとの見解 けんかい を支持 しじ した[7] [23] 。この説 せつ に従 したが えば、カメは一 いち 度 ど は持 も った側 がわ 頭 あたま 窓 まど を後 のち に再 ふたた び失 うしな ったと考 かんが えられる。一方 いっぽう 、トカゲ・ヘビなどの有 ゆう 鱗 うろこ 目 め は、カメよりも古 ふる く分岐 ぶんき したとされる[15] 。
カメとその他 た の爬虫類 はちゅうるい の中間 ちゅうかん の形態 けいたい を持 も つ化石 かせき 資料 しりょう や現生 げんなま 生物 せいぶつ は発見 はっけん されていなかったため、カメ目 め の進化 しんか は極 きわ めて短期間 たんきかん に生 しょう じたと考 かんが えられていた[24]
[25] 。
中国 ちゅうごく 南西 なんせい 部 ぶ の貴 き 州 しゅう 省 しょう で、これまでに発見 はっけん された中 なか では最 もっと も古 ふる いカメの化石 かせき が中生代 ちゅうせいだい 三 さん 畳 じょう 紀 き 後期 こうき 、約 やく 2億 おく 2,000万 まん 年 ねん 前 まえ の地層 ちそう から発見 はっけん された[7] [26] [27] 。このカメは、腹 はら 側 がわ に甲羅 こうら を発達 はったつ させていたが、背 せ 側 がわ は不完全 ふかんぜん であり[7] 、オドントケリス・セミテスタケア (Odontochelys semitestacea 、「甲羅 こうら が半分 はんぶん で歯 は のあるカメ」の意 い )と名付 なづ けられた。また、海 うみ 生 せい 生物 せいぶつ の化石 かせき とともに発見 はっけん されたため、海 うみ 生 せい であったとされる[7] 。以上 いじょう の事 こと から、初期 しょき のカメの進化 しんか の舞台 ぶたい が主 おも に水中 すいちゅう であり、下方 かほう からの捕食 ほしょく 者 しゃ の襲撃 しゅうげき を防 ふせ ぐために甲羅 こうら を発達 はったつ させたとのではないかと記載 きさい 者 しゃ は考 かんが えている。この化石 かせき が甲羅 こうら の進化 しんか を解 と き明 あ かす鍵 かぎ になるかも知 し れないとも期待 きたい されるが、2012年 ねん 現在 げんざい 、本 ほん 種 たね と現生 げんなま のカメとの系統 けいとう 関係 かんけい は明確 めいかく になっていない。
この生物 せいぶつ より約 やく 1,000万 まん 年 ねん 後 ご に生息 せいそく していたプロガノケリス は、口蓋 こうがい 部 ぶ に歯 は が残 のこ っていた点 てん 、頭部 とうぶ や四肢 しし を甲 かぶと 内 ない に収納 しゅうのう できず、むしろ頭 あたま から尾 お の先 さき までの全身 ぜんしん を数多 かずおお くの棘 とげ で武装 ぶそう していた点 てん が現生 げんなま のカメと異 こと なるものの、現生 げんなま のカメ類 るい に近 ちか い甲羅 こうら や、嘴 くちばし を持 も ち、側 がわ 頭 あたま 窓 まど を失 うしな うという特徴 とくちょう をすでに具 そな えていた[7] 。プロガノケリス など初期 しょき の属 ぞく は、その他 た のカメ目 め の二 に 亜 あ 目 め と姉妹 しまい グループの関係 かんけい にあると考 かんが えられている[28] 。
約 やく 2億 おく 年 ねん 前 まえ (中生代 ちゅうせいだい 三 さん 畳 じょう 紀 き )の世界 せかい 図 ず ゴンドワナ大陸 たいりく は南半球 みなみはんきゅう を中心 ちゅうしん に広 ひろ がっていた。北方 ほっぽう はローラシア大陸 たいりく 。
中生代 ちゅうせいだい の三 さん 畳 じょう 紀 き 末 まつ (約 やく 2億 おく 1,200万 まん 年 ねん 前 まえ )の大量 たいりょう 絶滅 ぜつめつ では、爬虫類 はちゅうるい や単 たん 弓 ゆみ 類 るい も大型 おおがた 動物 どうぶつ を中心 ちゅうしん に多 おお くの系統 けいとう が絶 た え、当時 とうじ はまだ比較的 ひかくてき 小型 こがた であった恐竜 きょうりゅう がそれ以降 いこう 、急速 きゅうそく に発展 はってん していく。カメが進化 しんか の系統 けいとう 上 じょう に現 あらわ れるのもこの時期 じき からである。既知 きち で最古 さいこ のカメであるオドントケリスは水生 すいせい 、次 つ いで現 あらわ れたプロガノケリスなどはその骨格 こっかく から、陸生 りくせい であったと考 かんが えられている[7] 。プロガノケリス類 るい の化石 かせき は、ドイツ 、タイ 、南 みなみ アフリカ で多数 たすう 発見 はっけん されており[7] 、少 すく なくともジュラ紀 じゅらき 初期 しょき まで分布 ぶんぷ していたことが分 わ かっている[29] 。
プロガノケリス・クェンステドティ(Proganochelys quenstedti )が発見 はっけん された地層 ちそう からは、プロテロケルシス・ロブスタ(Proterochersis robusta )が発見 はっけん されている[7] 。見 み つかっているのは甲羅 こうら と骨盤 こつばん のみであるが、腰骨 こしぼね が甲羅 こうら に癒合 ゆごう しているという特徴 とくちょう があった[7] 。これは曲 きょく 頸類 と共通 きょうつう する特徴 とくちょう である[7] 。そのためこれを既知 きち で最古 さいこ のヘビクビガメ類 るい とし、曲 きょく 頚 けい 類 るい は三 さん 畳 じょう 紀 き 後期 こうき には出現 しゅつげん していたとする説 せつ もある[7] [30] [要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。しかし、頭骨 とうこつ や頸椎などは発見 はっけん されていないため、これが曲 きょく 頸類なのか平行 へいこう 進化 しんか の結果 けっか なのかは判然 はんぜん としていない[31] 。
カメはその原初 げんしょ から1億 おく 年 ねん の間 あいだ に淡水 たんすい 域 いき ・陸上 りくじょう ・海域 かいいき に適応 てきおう するそれぞれの系統 けいとう に分岐 ぶんき した。現生 げんなま カメ類 るい の種 たね の大 だい 部分 ぶぶん を含 ふく む潜 せん 頸類 が発展 はってん したのは、ジュラ紀 じゅらき である。最初 さいしょ の潜 せん 頸類とされるのは、カイェンタケリス・アプリクス(Kayentachelys aprix )で、ジュラ紀 じゅらき 初期 しょき の地層 ちそう である米国 べいこく アリゾナ州 しゅう のカイェンタ累 るい 層 そう (Kayenta Formation )から出土 しゅつど した。この種 たね は北 きた アメリカ大陸 あめりかたいりく 最古 さいこ のカメ類 るい である[29] 。
潜 せん 頸類は、ジュラ紀 じゅらき 末 まつ には湖 みずうみ や川 かわ にいた曲 きょく 頸類とほぼ完全 かんぜん に入 い れ替 か わった。また、この時期 じき には、陸生 りくせい の種 たね も分岐 ぶんき したと考 かんが えられている。大 だい 規模 きぼ な大陸 たいりく 移動 いどう の一環 いっかん としてジュラ紀 じゅらき 末 まつ にはゴンドワナ大陸 たいりく が分裂 ぶんれつ したと考 かんが えられているが、このときに新 あたら しくできた海岸 かいがん 線 せん によって化石 かせき 種 しゅ および現生 げんなま 種 しゅ の陸棲 りくせい カメの分布 ぶんぷ 地域 ちいき が分 わ けられたと考 かんが える研究 けんきゅう がある[32]
。
白 はく 亜紀 あき にはスッポン上 うえ 科 か に近 きん 縁 えん のグループが多様 たよう 化 か し、アドクス科 か や陸生 りくせい のナンシュンケリス科 か (Nanhsiungchelyidae )などの絶滅 ぜつめつ 群 ぐん が出現 しゅつげん した[33] 。
最初 さいしょ のナガクビガメ属 ぞく の化石 かせき ケロディナ・アランリクシ(Chelodina alanrixi )は、オーストラリアのクイーンズランド州 しゅう にある新生代 しんせいだい 第 だい 三紀 みき 始 はじめ 新 しん 世 よ の地層 ちそう から発見 はっけん された。[34] [要 よう 検証 けんしょう – ノート ]
最初 さいしょ のウミガメは、アーケロン などを含 ふく む潜 せん 頸亜目 め - ウミガメ上 うえ 科 か - プロトステガ科 か (Protostegidae )である。プロトステガ科 か は、その形態 けいたい 的 てき 特徴 とくちょう から現生 げんなま のオサガメ に近 ちか い種 しゅ であったと考 かんが えられている。その中 なか でも最初 さいしょ の属 ぞく であるサンタナケリス (Santanachelys )は、およそ1億 おく 1000万 まん 年 ねん 前 まえ の白 はく 亜紀 あき 初期 しょき に現 あらわ れたと考 かんが えられている。ウミガメに顕著 けんちょ な涙腺 るいせん の肥大 ひだい 化 か という特徴 とくちょう は、既 すで にこの時点 じてん で備 そな わっていた。世界中 せかいじゅう でたくさんの化石 かせき 資料 しりょう が白 はく 亜紀 あき 以降 いこう の地層 ちそう から見 み つかっている[29] 。
世界 せかい のカメ(カメ目 め )の分布 ぶんぷ [35] 黒 くろ =カメのいる陸地 りくち 青 あお =カメのいる水域 すいいき 灰色 はいいろ =カメのいない陸地 りくち 白 しろ =カメのいない水域 すいいき
世界 せかい の熱帯 ねったい ・温帯 おんたい を中心 ちゅうしん に300種類 しゅるい ほどが分布 ぶんぷ する。一部 いちぶ の種 たね は、冬眠 とうみん して越冬 えっとう する。また、ブランディングガメ のように耐寒 たいかん 性 せい を持 も ち、水面 すいめん が凍 こお りついた環境 かんきょう でも活動 かつどう する種 たね もある。海 うみ 棲種は深海 しんかい にまで分布 ぶんぷ を拡 ひろ げる。オーストラリア大陸 たいりく に現生 げんなま するカメは、ウミガメとスッポンモドキ 以外 いがい は曲 きょく 頸亜目 め のカメのみである。
開発 かいはつ による生息 せいそく 地 ち の破壊 はかい 、水質 すいしつ 汚染 おせん 、食用 しょくよう やペット用 よう などの乱獲 らんかく などにより生息 せいそく 数 すう が減少 げんしょう している種 たね もいる[5] 。
アフリカ大陸 たいりく 、オーストラリア大陸 たいりく 、北 きた アメリカ大陸 あめりかたいりく 、南 みなみ アメリカ大陸 あめりかたいりく 、ユーラシア大陸 たいりく 、インドネシア 、スリランカ 、セーシェル 、日本 にっぽん 、パプアニューギニア 、フィリピン 、マダガスカル [5]
インド洋 いんどよう 、大西 おおにし 洋 ひろし 、太平洋 たいへいよう 、地中海 ちちゅうかい [5]
外来 がいらい 種 しゅ を含 ふく め、日本 にっぽん では以下 いか の6科 か 13種 しゅ (うち2種 しゅ は一部 いちぶ の亜種 あしゅ のみ)が見 み られる。
ウミガメ上 うえ 科 か
カミツキガメ上 うえ 科 か
スッポン上 うえ 科 か
スッポン科 か :スッポン (= シナスッポン・ニホンスッポン)。
リクガメ上 うえ 科 か
発見 はっけん 例 れい の少 すく ない外来 がいらい 種 しゅ を除 のぞ く。亜種 あしゅ 分類 ぶんるい には諸説 しょせつ があるものも含 ふく む。なお、ゼニガメ は本来 ほんらい ニホンイシガメ の幼体 ようたい を指 さ す俗称 ぞくしょう であるが、クサガメ の幼体 ようたい もゼニガメと呼 よ ばれる。
古 ふる くから、甲羅 こうら は工芸 こうげい 品 ひん や占 うらな いに用 もち いられ、肉 にく は食用 しょくよう にされた。また、脂肪 しぼう 分 ぶん は薬用 やくよう 、食用 しょくよう 、美容 びよう 、化粧 けしょう 用 よう などの油 あぶら として用 もち いられた[9] 。ウミガメ上 うえ 科 か 、アルダブラゾウガメ、ガラパゴスゾウガメ種 しゅ 群 ぐん の脂肪 しぼう 、ナンベイヨコクビガメ属 ぞく の卵 たまご などから採集 さいしゅう された[9] 。ガラパゴスゾウガメ種 しゅ 群 ぐん やナンベイヨコクビガメ属 ぞく の油 あぶら は透明 とうめい 度 ど が高 たか く臭 くさ みも少 すく ないことから、上質 じょうしつ な油 あぶら として欧米 おうべい で取引 とりひき された[9] 。捕鯨 ほげい 船 せん によるガラパゴスゾウガメ種 しゅ 群 ぐん に対 たい しての食用 しょくよう の乱獲 らんかく は19世紀 せいき には個体 こたい 数 すう 減少 げんしょう や、家畜 かちく の増加 ぞうか 、灯油 とうゆ の普及 ふきゅう に伴 ともな う捕鯨 ほげい 業者 ぎょうしゃ の衰退 すいたい などにより減少 げんしょう したが、油 あぶら 用 よう の乱獲 らんかく は20世紀 せいき 初期 しょき まで行 おこな われた[9] 。
初期 しょき 人類 じんるい の研究 けんきゅう では、出土 しゅつど するカメの骨 ほね が人類 じんるい の活動 かつどう が活発 かっぱつ になるにつれて小 ちい さくなる(大型 おおがた の個体 こたい 群 ぐん 、種 たね が食 た べつくされるため)ことが知 し られており、重要 じゅうよう な指標 しひょう となる[要 よう 出典 しゅってん ] 。
日本 にっぽん や中国 ちゅうごく ではスッポン が古来 こらい より食用 しょくよう にされており、養殖 ようしょく もおこなわれている。イスラム圏 けん の中央 ちゅうおう アジアや南 みなみ アジアでは水棲 すいせい 種 しゅ は不浄 ふじょう なものとして食用 しょくよう として敬遠 けいえん されることもあるが、卵 たまご は食用 しょくよう とされることもある[36] 。一方 いっぽう でイスラム圏 けん でもインドネシアでは魚 さかな と同様 どうよう に扱 あつか い食用 しょくよう とする地域 ちいき もある[36] 。中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく では古 ふる くから食用 しょくよう とされたり薬用 やくよう になると信 しん じられ、例 れい としてミスジハコガメは癌 がん に効 き く万能 ばんのう 薬 やく になると信 しん じられている[37] 。中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 国外 こくがい に移入 いにゅう した中国人 ちゅうごくじん もカメを食用 しょくよう とし、アフリカ大陸 たいりく 、南北 なんぼく アメリカ大陸 あめりかたいりく 、東南 とうなん アジア、ニューギニアなどからもカメを輸入 ゆにゅう するネットワークを構築 こうちく している[36] [38] 。中 なか には国際 こくさい 的 てき な流通 りゅうつう が規制 きせい されたワシントン条約 じょうやく 附属 ふぞく 書 しょ I掲載 けいさい 種 しゅ が、中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 内 ない の市場 いちば で発見 はっけん された例 れい もある[38] 。大型 おおがた 種 しゅ を乱獲 らんかく しつくしたため続 つづ けて小型 こがた 種 しゅ を乱獲 らんかく する[36] 、食用 しょくよう や薬用 やくよう で生息 せいそく 数 すう が減少 げんしょう した種 たね がペット用 よう の採集 さいしゅう や希少 きしょう 価値 かち が加 くわ わることで高価 こうか になりさらに乱獲 らんかく されるという連鎖 れんさ 現象 げんしょう も起 お こっている(Asian turtle Crisis)[38] 。 香港 ほんこん ではミスジハコガメ (Cuora trifasciata )などの腹 はら 甲 かぶと が、茯苓 (ぶくりょう)などの生薬 きぐすり とともに煮込 にこ まれて、亀 かめ 苓膏 (きれいこう)、俗 ぞく に「亀 かめ ゼリー」と呼 よ ばれて、解毒 げどく ・美容 びよう の効果 こうか がある食品 しょくひん として食 た べられていた。しかし、ミスジハコガメが絶滅 ぜつめつ の危機 きき にあるため、近年 きんねん は材料 ざいりょう がクサガメなどに変 か えられている。弱 よわ い弾力 だんりょく があり、苦 にが みと甘 あま みがある。
オーストラリアではアボリジニが食用 しょくよう とし、壁画 へきが やアートのモチーフとしても用 もち いられる[14] [39] 。スッポンモドキはオーストラリア国内 こくない では流通 りゅうつう や輸出 ゆしゅつ が禁止 きんし されているが、アボリジニによる自家 じか 採集 さいしゅう は許可 きょか されている[39] 。泥中 でいちゅう で休眠 きゅうみん するチリメンナガクビガメを人 ひと の手 て で泥中 でいちゅう に埋 う めることで、生 い きた保存 ほぞん 食 しょく としても利用 りよう された[14] 。
欧米 おうべい ではキスイガメが18世紀 せいき 以降 いこう から大量 たいりょう に消費 しょうひ されるようになり大 だい 規模 きぼ な養殖 ようしょく (Turtle farming 、養 やしなえ 亀 かめ 業 ぎょう ) がおこなわれ、1880-1920年代 ねんだい にピークを迎 むか えた[40] 。生息 せいそく 数 すう の減少 げんしょう と世界 せかい 恐慌 きょうこう によりキスイガメが食用 しょくよう とされることは少 すく なくなり大 だい 規模 きぼ な養殖 ようしょく や食用 しょくよう の採集 さいしゅう は行 おこな われなくなり、現在 げんざい は郷土 きょうど 料理 りょうり や家庭 かてい 料理 りょうり として扱 あつか われるようになった[40] 。アミメガメの英名 えいめい は味 あじ が鶏肉 とりにく に似 に ていることが由来 ゆらい とされているが一部 いちぶ 地域 ちいき で食用 しょくよう とされていたとされ、食用 しょくよう とするのは一般 いっぱん 的 てき ではなく食用 しょくよう の養殖 ようしょく などが行 おこな われたこともない[41] 。大 だい 航海 こうかい 時代 じだい にはアルダブラゾウガメやガラパゴスゾウガメ種 しゅ 群 ぐん が食用 しょくよう とされ、囲 かこえ 心 こころ 腔や膀胱 ぼうこう に水分 すいぶん を溜 た めていることから飲水 のみみず 用 よう にも利用 りよう された[9] 。食物 しょくもつ や水 みず を与 あた えなくても最長 さいちょう で2年 ねん は生存 せいぞん することもあり、保存 ほぞん 食 しょく として用 もち いられた[9] 。南米 なんべい では、インディオ がカメを食 しょく する。
日本 にっぽん においても、ウミガメは貴重 きちょう なタンパク源 げん であった(特 とく に卵 たまご は美味 びみ であるとされる)。小笠原諸島 おがさわらしょとう ではアオウミガメの刺身 さしみ を含 ふく む各種 かくしゅ の亀 かめ 料理 りょうり が発達 はったつ していたが、ワシントン条約 じょうやく 以後 いご 、捕獲 ほかく が禁止 きんし されたため食用 しょくよう とされることはなくなった。味 あじ は鶏肉 とりにく に似 に ている。
天然 てんねん の亀 かめ は病原菌 びょうげんきん や寄生虫 きせいちゅう の宿主 しゅくしゅ とされており、調理 ちょうり が不十分 ふじゅうぶん な状態 じょうたい での食用 しょくよう は危険 きけん である。生 い き血 ち の飲用 いんよう は特 とく に危険 きけん であるため避 さ けるべきである。粉末 ふんまつ 状 じょう に加工 かこう された漢方薬 かんぽうやく であっても肝炎 かんえん を発症 はっしょう する可能 かのう 性 せい があるため、利用 りよう は避 さ けたほうが良 よ い。
タイマイ の甲板 かんぱん は加工 かこう され、世界 せかい 各地 かくち で工芸 こうげい 品 ひん の原料 げんりょう とされた(鼈甲 べっこう )[42] 。鼈甲 べっこう は櫛 くし や眼鏡 めがね のフレームなどに用 もち いられ、日本 にっぽん では奈良 なら 時代 じだい から加工 かこう 技術 ぎじゅつ が存在 そんざい する[42] 。日本 にっぽん には1975年 ねん のワシントン条約 じょうやく 発効 はっこう 後 ご も鼈甲 べっこう 細工 ざいく 産業 さんぎょう の保護 ほご という理由 りゆう から、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく による経済 けいざい 措置 そち により1993年 ねん に鼈甲 べっこう の輸入 ゆにゅう が禁止 きんし されるまで年 とし あたり30トンの鼈甲 べっこう が輸入 ゆにゅう されていた[42] 。
ワシントン条約 じょうやく の附属 ふぞく 書 しょ Iに掲載 けいさい され、タイマイを含 ふく む全 すべ てのウミガメ(鼈甲 べっこう 製品 せいひん 、剥製 はくせい )の国際 こくさい 商業 しょうぎょう 取引 とりひき は原則 げんそく 禁止 きんし されている。ただし、条約 じょうやく 締結 ていけつ 前 まえ あるいは付属 ふぞく 書 しょ I掲載 けいさい 前 まえ に取得 しゅとく したものは適用 てきよう 除外 じょがい され、また、飼育 しいく 繁殖 はんしょく したものは附属 ふぞく 書 しょ II掲載 けいさい 種 しゅ と扱 あつか われるなど例外 れいがい 的 てき に取引 とりひき が許 ゆる される場合 ばあい がある[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。現在 げんざい は人工 じんこう 的 てき に作 つく られた鼈甲 べっこう で代替 だいたい されている。
古代 こだい 中国 ちゅうごく の殷 いん 時代 じだい 後期 こうき (3,300-3,000年 ねん 前 まえ )には亀甲 きっこう 獣 じゅう 骨 こつ 文字 もじ が使用 しよう され、これは世界 せかい 最古 さいこ の漢字 かんじ とされる[43] 。殷 いん 王朝 おうちょう においては祭事 さいじ や戦争 せんそう 、農耕 のうこう や天気 てんき 予報 よほう などに至 いた るまで、穴 あな をあけた亀甲 きっこう や獣 しし 骨 こつ に火 ひ をあてることで生 しょう じた割 わ れ目 め によって吉兆 きっちょう が占 うらな われる[43] 亀 かめ 卜 ぼく が行 おこな われた。「卜 ぼく 」という文字 もじ はこの際 さい に生 しょう じた割 わ れ目 め の形状 けいじょう に由来 ゆらい すると考 かんが えられている[43] 。亀甲 きっこう 獣 じゅう 骨 こつ 文字 もじ を刻 きざ んだ甲羅 こうら が今日 きょう まで残 のこ されている。日本 にっぽん ではこの亀甲 きっこう による占 うらな いを「太 ふとし 占 うらない 」と呼 よ ぶ。
「ミドリガメ」こと、ミシシッピアカミミガメ
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では、1960-1970年代 ねんだい にかけてアカミミガメ の亜種 あしゅ ミシシッピアカミミガメを主 おも とした養殖 ようしょく 個体 こたい が大量 たいりょう に流通 りゅうつう し、不衛生 ふえいせい な環境 かんきょう で飼育 しいく されたことも多 おお く動物 どうぶつ 愛護 あいご 上 じょう の問題 もんだい とされたりサルモネラ菌 さるもねらきん による感染 かんせん 症 しょう の原因 げんいん (実際 じっさい は食品 しょくひん や他 た の動物 どうぶつ が原因 げんいん の感染 かんせん も含 ふく まれると考 かんが えられている)とみなされた[44] 。そのためアメリカ食品 しょくひん 医薬品 いやくひん 局 きょく により1975年 ねん 以降 いこう は4インチ(約 やく 10センチメートル)未満 みまん のカメの輸入 ゆにゅう や流通 りゅうつう が規制 きせい された(教育 きょういく 用 よう 、実験 じっけん 用 よう であれば流通 りゅうつう 可能 かのう な場合 ばあい もある)[44] 。
日本 にっぽん では「ゼニガメ 」の流通 りゅうつう 名 めい で販売 はんばい されるクサガメの幼体 ようたい や「ミドリガメ 」の流通 りゅうつう 名 めい で販売 はんばい されるミシシッピアカミミガメ などが特 とく に多 おお く流通 りゅうつう している[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。それ以外 いがい にも多 おお くの種類 しゅるい が流通 りゅうつう しており、近年 きんねん では日本 にっぽん に分布 ぶんぷ しないリクガメも飼育 しいく される。しかし、インドホシガメ のように、生息 せいそく 地 ち からの輸出 ゆしゅつ が禁止 きんし されているにもかかわらず密輸 みつゆ され、流通 りゅうつう する種 たね もある。また、寿命 じゅみょう が長 なが く成長 せいちょう すると大型 おおがた 化 か する種類 しゅるい もあることから、不法 ふほう な放流 ほうりゅう による環境 かんきょう への被害 ひがい は社会 しゃかい 問題 もんだい となっている。
カメ類 るい はペットとして広 ひろ く愛好 あいこう されているが、実際 じっさい の飼育 しいく が必 かなら ずしも簡単 かんたん とはいえない。非常 ひじょう に我慢強 がまんづよ いことがペットとしての適性 てきせい にかなっていると誤解 ごかい されている面 めん もある。さらに適切 てきせつ な飼育 しいく 環境 かんきょう 下 か では長寿 ちょうじゅ なこともあり、長期 ちょうき 飼育 しいく を視野 しや に入 い れる必要 ひつよう がある[4] 。
動物 どうぶつ 行動 こうどう 学者 がくしゃ コンラート・ローレンツ はヨーロッパでペットとしてよく飼育 しいく されたギリシャリクガメ について、たいていの場合 ばあい 、死 し ぬのに時間 じかん がかかっているだけと酷評 こくひょう し、良好 りょうこう な条件 じょうけん で飼育 しいく することの困難 こんなん さを指摘 してき している[45] 。
湖北 こほく 省 しょう 博物館 はくぶつかん 所蔵 しょぞう の玄武 げんぶ 像 ぞう 15世紀 せいき 初期 しょき の作 さく
カメは地域 ちいき や民族 みんぞく によっては信仰 しんこう の対象 たいしょう とされる。中国 ちゅうごく 文明 ぶんめい 影響 えいきょう 下 か の東 ひがし アジア文化 ぶんか 圏 けん では、霊獣 れいじゅう 四 よん 神 かみ の一 ひと つとして玄武 げんぶ があり、北方 ほっぽう を守護 しゅご するとされた。脚 あし の長 なが い亀 かめ に蛇 へび が巻 ま き付 つ いた形 かたち で描 えが かれることが多 おお いが、尾 お が蛇 へび となっている場合 ばあい もある。先述 せんじゅつ のように古代 こだい 中国 ちゅうごく ではカメの甲羅 こうら を用 もち いて神託 しんたく の儀式 ぎしき を行 おこな っていた。『史記 しき 』中 ちゅう にも神聖 しんせい な亀 かめ について一 いち 書 しょ がある。
バラモン教 ばらもんきょう による古代 こだい インド の人々 ひとびと の宇宙 うちゅう 観 かん では、複数 ふくすう で大地 だいち からなる我々 われわれ の世界 せかい は3頭 とう の巨 きょ 象 ぞう に支 ささ えられ、その巨 きょ 象 ぞう たちは1頭 とう の大亀 おおかめ に支 ささ えられている。そしてさらには、その大亀 おおかめ は1匹 ひき の未曾有 みぞう の体躯 たいく を持 も つ大蛇 おろち の上 うえ に乗 の っている [要 よう 出典 しゅってん ] 。ヒンドゥー教 きょう の時代 じだい 、ヴィシュヌ 信仰 しんこう が盛 さか んになると先 さき の大 だい 亀 かめ はその化身 けしん であるところの大亀 おおかめ クールマ であるとされた。世界 せかい (その一 ひと つ)であるマンダラ山 さん が大蛇 おろち ヴァースキによって海底 かいてい に沈 しず められようとしたときに、大神 おおがみ ヴィシュヌが大 だい 亀 かめ の姿 すがた となって山 やま を背 せ に乗 の せ、それによって世界 せかい は保 たも たれることになったという。また、クールマより古 ふる い亀 かめ の王 おう アクーパーラ も同様 どうよう 、マンダラ山 さん を支 ささ える偉大 いだい な大亀 おおかめ で、本質 ほんしつ 的 てき に同一 どういつ である。
ギリシャ神話 しんわ では変身 へんしん 譚 たん の一 ひと つとしてケローネー (英語 えいご 版 ばん ) の物語 ものがたり がある。ケローネーはニュンペー の一人 ひとり で、ゼウス とヘーラー との結婚式 けっこんしき を馬鹿 ばか にして出席 しゅっせき しなかったことから神 かみ 々の怒 いか りを買 か い、ヘルメース によって亀 かめ の姿 すがた に変 か えられる。「ケローネー」(Chelone)はギリシャ語 ご で「亀 かめ 」を意味 いみ する言葉 ことば である。
怪物 かいぶつ タラスクの像 ぞう (南 みなみ フランスのタラスコン 。これは観光 かんこう 用 よう に作 つく られたものであるが、姿 すがた 形 がた がよく分 わ かる)
フランス 南部 なんぶ の町 まち タラスコン には、亀 かめ に似 に た怪物 かいぶつ タラスク の伝説 でんせつ が伝 つた わっている。この怪物 かいぶつ は硬 かた い甲羅 こうら に鋭 するど い背鰭 せびれ とヤマネコの上半身 じょうはんしん 、6本 ほん の肢 し とドラゴンの体 からだ を具 そな えている。
日本 にっぽん では亀 かめ の登場 とうじょう する伝説 でんせつ として、『浦島 うらしま 太郎 たろう 』の物語 ものがたり がある。海辺 うみべ で子供 こども にいじめられていた海亀 うみがめ を助 たす けた太郎 たろう は、この亀 かめ によって海底 かいてい にある竜 りゅう 宮城 みやぎ へ連 つ れて行 い かれそこで乙姫 おとひめ からもてなしを受 う ける。しばらくたって浦島 うらしま が地上 ちじょう へ帰 かえ ろうとすると、乙姫 おとひめ は「決 けっ して開 あ けてはならない」と注意 ちゅうい しつつ土産 みやげ として玉手箱 たまてばこ を渡 わた す。浦島 うらしま が地上 ちじょう に戻 もど ると、彼 かれ のことを知 し っている人 ひと が誰 だれ も見 み つからない。そこで浦島 うらしま が玉手箱 たまてばこ を開 あ けると、そこから出 で てきた煙 けむり を浴 あ びて、浦島 うらしま は老人 ろうじん になってしまう。一般 いっぱん 的 てき にはこのような筋 すじ として知 し られているが、典拠 てんきょ によって様々 さまざま なバリエーションがある(浦島 うらしま 太郎 たろう を参照 さんしょう )。
別伝 べつでん であるが、乙姫 おとひめ が病気 びょうき になり、竜宮 りゅうぐう の王 おう が薬 くすり となる猿 さる の肝 きも を手 て に入 い れる必要 ひつよう が生 しょう じた、という話 はなし がある。その際 さい 、猿 さる を呼 よ び寄 よ せるために、陸 りく にも出 で られるからとカメが使 つか いをする。カメは猿 さる をだまして海 うみ に連 つ れて行 い くが、途中 とちゅう で理由 りゆう を漏 も らし、猿 さる が「肝 きも は枝 えだ に干 ほ してある」というのを信 しん じて逃 に がしてしまう。カメは罰 ばち として甲羅 こうら を割 わ られたと、これは甲羅 こうら の形 かたち の由来 ゆらい 譚 たん である。
『名所 めいしょ 江戸 えど 百 ひゃく 景 けい 深川 ふかがわ 萬 まん 年 ねん 橋 きょう 』 歌川 うたがわ 広重 ひろしげ 画 が
日本 にっぽん では「鶴 づる は千 せん 年 ねん 亀 かめ は万 まん 年 ねん 」と言 い われ、鶴 づる とともに亀 かめ は長寿 ちょうじゅ の象徴 しょうちょう 、夫婦 ふうふ 円満 えんまん の象徴 しょうちょう とされる。夫婦 ふうふ 円満 えんまん の象徴 しょうちょう とされるのは、先述 せんじゅつ の『浦島 うらしま 太郎 たろう 』伝説 でんせつ の原典 げんてん の一 ひと つにおいて、浦島 うらしま 太郎 たろう が老人 ろうじん になったのちも乙姫 おとひめ (亀 かめ 姫 ひめ )が太郎 たろう を慕 した い続 つづ けて添 そ い遂 と げ、やがて太郎 たろう は鶴 づる に、乙姫 おとひめ は亀 かめ に化身 けしん したというところから来 き ている[要 よう 出典 しゅってん ] 。「亀 かめ 姫 ひめ 」など名前 なまえ としても使 つか われる。
浮世絵 うきよえ 師 し ・歌川 うたがわ 広重 ひろしげ の『名所 めいしょ 江戸 えど 百 ひゃく 景 けい 深川 ふかがわ 萬 まん 年 ねん 橋 きょう 』(右 みぎ 方 かた の画像 がぞう を参照 さんしょう )には、手桶 ておけ の取 と っ手 て に吊 つ るされたニホンイシガメ であろう1匹 ひき の亀 かめ が描 えが かれているが、これは画題 がだい 「萬 まん 年 ねん 橋 きょう 」の「萬 まん 年 ねん (万 まん 年 ねん )」を「鶴 づる は千 せん 年 ねん 亀 かめ は萬 まん 年 ねん 」にかけたもの。近景 きんけい の亀 かめ も、手桶 ておけ の取 と っ手 て と窓 まど 枠 わく が形作 かたちづく る額 がく のような四角 よつかど 画面 がめん に納 おさ まった遠景 えんけい の富士 ふじ の山 やま も、そして2艘 そう の帆掛 ほか け舟 ぶね も、みな縁起物 えんぎもの である。
『木曽 きそ 街道 かいどう 六 ろく 十 じゅう 九 きゅう 次 じ 之 の 内 うち 福島 ふくしま 浦島 うらしま 太郎 たろう 』 歌川 うたがわ 国芳 くによし (画 が 号 ごう :一 いち 勇 いさむ 斎 ひとし 国芳 くによし )画 が
緑藻類 りょくそうるい の付着 ふちゃく したカメのことのことを蓑 みの 亀 かめ とよぶ。背中 せなか に蓑 みの を羽織 はお ったように見 み えることに由来 ゆらい し、日本 にっぽん では他 た に「緑 みどり 毛 もう 亀 ひさし 」「緑藻 りょくそう 亀 かめ 」などと呼 よ ばれる。中国 ちゅうごく や日本 にっぽん では長寿 ちょうじゅ を象徴 しょうちょう する縁起 えんぎ のよいものとして珍重 ちんちょう され、古 ふる くからさまざまな文学 ぶんがく 作品 さくひん や芸術 げいじゅつ 作品 さくひん に記述 きじゅつ が見 み られる。
地中海 ちちゅうかい 文明 ぶんめい および西欧 せいおう 文明 ぶんめい においては、『イソップ寓話 ぐうわ 』中 ちゅう の一 いち 話 わ 「ウサギとカメ 」が有名 ゆうめい である。ここでの亀 かめ は鈍重 どんじゅう で一見 いっけん 無能 むのう と思 おも われながら、歩 あゆ みは遅 おそ くとも着実 ちゃくじつ に真 ま っ直 す ぐ進 すす む、いわゆる「勤勉 きんべん さ」の象徴 しょうちょう として描 えが かれている。
古代 こだい ギリシア の無限 むげん に関 かん する哲学 てつがく 的 てき パラドックス として有名 ゆうめい な「アキレスと亀 かめ のパラドックス 」では、俊足 しゅんそく で知 し られる英雄 えいゆう アキレス に対 たい して、歩 あゆ みの遅 おそ いものの象徴 しょうちょう として亀 かめ が用 もち いられている。「先行 せんこう する亀 かめ にアキレスが永遠 えいえん に追 お いつけない」という常識 じょうしき 的 てき に受 う け入 い れがたい結論 けつろん を導 みちび くパラドックスであり、アキレスに比 くら べ亀 かめ が遅 おそ いものであるとの共通 きょうつう 認識 にんしき が無 な ければそもそもパラドックスとして成 な りたない。
日本 にっぽん 海軍 かいぐん においては潜水艦 せんすいかん を水上 すいじょう 艦船 かんせん と比較 ひかく して、「どん亀 かめ 」と揶揄 やゆ する表現 ひょうげん があった。
サン=サーンス 作曲 さっきょく の動物 どうぶつ の謝肉祭 しゃにくさい の中 なか の第 だい 4曲 きょく 「亀 かめ 」は、オッフェンバック 作曲 さっきょく の天国 てんごく と地獄 じごく のメロディを遅 おそ いテンポにして演奏 えんそう したものである。
変速 へんそく 機構 きこう においてHi-Loの意味 いみ でウサギ とカメの絵 え が描 えが かれる例 れい は多 おお く存在 そんざい する。例 たと えば建設 けんせつ 機械 きかい の変速 へんそく 機構 きこう 操作 そうさ にはJIS規格 きかく としてウサギとカメの絵 え が描 えが かれている[46] ほか、ミシンの速度 そくど 調節 ちょうせつ としてもウサギとカメが用 もち いられている。
現代 げんだい 中国 ちゅうごく においては亀 かめ は侮蔑 ぶべつ 表現 ひょうげん の一 ひと つとされる。中国 ちゅうごく 語 ご の最大 さいだい の侮蔑 ぶべつ 語 ご に「王 おう 八 はち 蛋 (ワンパータン)」というものがあるが王 おう 八 はち が亀 かめ を意味 いみ し中国人 ちゅうごくじん が守 まも るべき八 はち 徳 とく (仁 ひとし ・義 よし ・礼 れい ・智 さとし ・信 しん ・忠 ただし ・孝 こう ・悌)を忘 わす れるという意味 いみ の「忘八(ワンパー)」と発音 はつおん が似 に ているため、「王 おう 八 はち 蛋」で(八 はち 徳 とく を忘 わす れてしまうような)愚 おろ か者 もの 、恥知 はじし らずの意味 いみ として用 もち いられる。
近 きん 現代 げんだい の創作 そうさく の題材 だいざい としての亀 かめ [ 編集 へんしゅう ]
『ガメラ 』シリーズ :1965年 ねん 初出 しょしゅつ の大映 だいえい (現 げん ・角川 かどかわ 映画 えいが )による怪獣 かいじゅう 映画 えいが 。『ゴジラ 』のヒットに影響 えいきょう されて製作 せいさく されたものが最初 さいしょ であるが、怪獣 かいじゅう ガメラは、当時 とうじ の子供 こども がペットとして夢中 むちゅう になっていたミドリガメ をモチーフとし、空 そら 飛 と ぶ円盤 えんばん (モチーフ)との組 く み合 あ わせ、並 なら びに、(いかにも亀 かめ らしく)子供 こども の味方 みかた との設定 せってい も功 こう を奏 そう して、以後 いご 長 なが くシリーズを重 かさ ねることになる一大 いちだい キャラクターとして登場 とうじょう した。視聴 しちょう 者 しゃ の年齢 ねんれい 層 そう が上 あ がった(初期 しょき の視聴 しちょう 者 しゃ 層 そう が大人 おとな になった)平成 へいせい 以降 いこう のシリーズでは、ミドリガメに変 か えて“強面 こわおもて (こわもて)の”ワニガメ が造形 ぞうけい モチーフとされている。なお、設定 せってい 上 じょう 、昭和 しょうわ ガメラはアーケロン を祖先 そせん に持 も つとのことである。また、新 あら たに発見 はっけん された古代 こだい カメの一種 いっしゅ が飛行機 ひこうき の後退 こうたい 翼 つばさ に酷似 こくじ した突起 とっき 物 ぶつ を甲羅 こうら の側 がわ 辺 べ に具 そな えていることから空 そら 飛 と ぶカメであるガメラを連想 れんそう し、「シネミス・ガメラ (Sinemys gamera 、『中国 ちゅうごく の亀 かめ 、ガメラ』の意 い )」という学名 がくめい が与 あた えられている。
漫画 まんが 『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ (忍者 にんじゃ タートルズ)』 :1984年 ねん 初出 しょしゅつ の米国 べいこく 作品 さくひん 。ミュータントで擬人 ぎじん 化 か された4匹 ひき の架空 かくう の亀 かめ の忍者 にんじゃ のグループが主人公 しゅじんこう 。のろまな冷血 れいけつ の爬虫類 はちゅうるい と素早 すばや く技巧 ぎこう 的 てき な日本 にっぽん の武術 ぶじゅつ とのミスマッチによる非常 ひじょう に滑稽 こっけい な印象 いんしょう がデザインの元 もと となった。
ゲーム 『カメ一族 いちぞく 』 : 任天堂 にんてんどう 『マリオシリーズ 』に登場 とうじょう するノコノコ をはじめとする架空 かくう のキャラクター群 ぐん 。初出 しょしゅつ である1985年 ねん のスーパーマリオブラザーズ 以降 いこう 、ほぼ全作 ぜんさく に登場 とうじょう している。「下 した から叩 たた いてもやられなくて、やがて復活 ふっかつ してくる」とのコンセプトからカメが採用 さいよう された[47] 。ボスキャラクター であるクッパ は「テレビゲーム史上 しじょう 最 もっと も偉大 いだい な敵役 かたきやく 」としてギネス に登録 とうろく されている[48] 。マリオカート など、甲羅 こうら が単独 たんどく で出現 しゅつげん する場合 ばあい もある。
ラテン語 らてんご では「カメ」を testūdō (テストゥードー)と言 い う[49] 。これは陶製 とうせい の容器 ようき testūや、煉瓦 れんが や土製 どせい の容器 ようき testaに由来 ゆらい する[49] 。testūdōの複数 ふくすう 形 がた testūdinēs (テストゥーディネース)が生物 せいぶつ 群 ぐん としての「カメ類 るい 」の呼称 こしょう 、そして、和名 わみょう の「カメ目 め 」にあたる学名 がくめい Testudines ともなっている。
これとは別 べつ に、古典 こてん ギリシア語 ご χελώνηに由来 ゆらい するchelysもカメを意味 いみ する[50] 。この語 かたり は(亀 かめ の甲 こう で作 つく った)竪琴 たてごと も指 さ すためChelysはこと座 ざ を意味 いみ する[50] 。
漢字 かんじ の原形 げんけい を色濃 いろこ くとどめる中国 ちゅうごく の字体 じたい (「新 しん 字形 じけい 」の繁体字 はんたいじ )。なお、画像 がぞう は亀 かめ 苓膏 (亀 かめ ゼリー)などを食 た べさせる中国 ちゅうごく の店 みせ (武漢 ぶかん 市 し 。「#食用 しょくよう の亀 かめ 」)。
古代 こだい 中国 ちゅうごく 文明 ぶんめい 影響 えいきょう 下 か の東 ひがし アジア において、亀 かめ の甲羅 こうら は、儀式 ぎしき に則 のっと り火 ひ に炙 あぶ ったときの割 わ れ方 かた で吉凶 きっきょう を占 うらな うものであった[51] 。
漢字 かんじ の「亀 かめ 」は、亀 かめ の体 からだ を横 よこ から見 み た形 かたち を描 えが いた象形 しょうけい 文字 もじ である[52] 。詳 くわ しくはウィクショナリーの「龜 かめ 」、および、その一節 いっせつ 「字源 じげん 」を参照 さんしょう 。中国 ちゅうごく の繁体字 はんたいじ (新 しん 字形 じけい )は現代 げんだい のものでも、なお原形 げんけい に近 ちか い(「他 た の言語 げんご 」の「中 ちゅう 文 ぶん 」、および、右 みぎ の画像 がぞう を参照 さんしょう )。頭 あたま と胴体 どうたい 、四肢 しし と尾 お が揃 そろ っており、背中 せなか に甲羅 こうら を背負 せお っている。地域 ちいき などによって字形 じけい にかなり差異 さい がある(繁体字 はんたいじ #対照 たいしょう 例示 れいじ 参照 さんしょう )。
現代 げんだい 中国語 ちゅうごくご では陸棲 りくせい 、淡 あわ 水棲 すいせい のものを「烏 がらす 亀 かめ 」(烏 がらす 龜 かめ / 乌龟 、wūguī 、ただしクサガメの別名 べつめい としても使 つか われる)[53] 、海 うみ 棲のものを「海亀 うみがめ 」(海龜 うみがめ / 海 うみ 龟 、hǎiguī )という。陸生 りくせい のもののうちスッポンについては「鱉 」(鱉 / 鳖 、biē )または「甲 かぶと 魚 ぎょ 」(甲 かぶと 魚 ぎょ / 甲 きのえ 鱼 、jiǎyú )[53] などという。
日本 にっぽん での異称 いしょう として「蔵六 ぞうろく 」と呼 よ ばれる。四 よん 本 ほん の足 あし と頭 あたま と尾 お の六 むっ つを甲羅 こうら の中 なか に隠 かく すところから。亀 かめ は長寿 ちょうじゅ とされる縁起物 えんぎもの なので人名 じんめい にも使 つか われる。
英語 えいご 圏 けん ではウミガメ上 うえ 科 か は turtle 、リクガメ科 か は tortoise と呼称 こしょう され、淡水 たんすい 棲種を指 さ す1語 ご はなく freshwater turtle と呼称 こしょう される[9] [41] 。一方 いっぽう でカメ目 め 全体 ぜんたい の総称 そうしょう としてはアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では turtles 、イギリスでは turtle & tortoise を用 もち いることが多 おお い[41] 。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では陸棲 りくせい 種 しゅ を terrestrial turtle と呼称 こしょう することもあり、特 とく にリクガメ科 か を除 のぞ く陸棲 りくせい 種 しゅ を指 さ して用 もち いられることもある[41] 。キスイガメ の種 たね 小名 しょうみょう terapin および英名 えいめい はアルゴンキン語族 ごぞく の「食用 しょくよう ガメ」を指 さ す語句 ごく に由来 ゆらい する[41] 。アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく ではキスイガメのみをterrapinと呼称 こしょう するのが一般 いっぱん 的 てき で、クーターガメ属 ぞく を cooter 、アカミミガメ属 ぞく を slider などのように特定 とくてい の分類 ぶんるい 群 ぐん を指 さ す単語 たんご を用 もち いることが多 おお い[7] 。
イギリスでは turtle はウミガメ上 うえ 科 か のみを指 さ すという動 うご きが強 つよ く、統一 とういつ がとれていないものの淡水 たんすい 棲種を terrapin と呼称 こしょう することもある[41] 。ただし、例 たと えば "Fly River turtle " のように、北米 ほくべい やオーストラリアで広 ひろ く知 し られている名称 めいしょう があれば、例外 れいがい としてそれを用 もち いる。
オーストラリアでは水棲 すいせい 種 しゅ は turtle 、リクガメ科 か は tortoise と呼称 こしょう される[41] 。オーストラリアにはリクガメ科 か などの陸棲 りくせい 種 しゅ がいないため淡水 たんすい 性 せい 種 しゅ も tortoise と呼称 こしょう する動 うご きも過去 かこ にあったが、一般 いっぱん 的 てき ではない[41] 。
べっこう(鼈甲 べっこう )はウミガメ (sea turtle ) の一種 いっしゅ タイマイ から作 つく られるのに、tortoiseshell (直訳 ちょくやく 「リクガメの甲羅 こうら 」)と呼 よ ばれている。そのためタイマイ (hawksbill turtle ) は tortoiseshell turtle とも呼 よ ばれることがある。このように英語 えいご における tortoise と turtle の使 つか い方 かた は混乱 こんらん している。
tortoise はラテン語 らてんご torqueō [注釈 ちゅうしゃく 2] (「ねじる」「曲 ま げる」の意 い [54] )に由来 ゆらい する語根 ごこん 「tort-」から、足 あし のねじくれた動物 どうぶつ を意味 いみ する[55] 。よって torsion 「ねじれ」)や torture 、torment (ともに「捻 ね じ曲 ま げる」、「拷問 ごうもん にかける」)と同系 どうけい [55] 。turtle も語源 ごげん は tortoise と同 おな じである。
混乱 こんらん を避 さ けるためにカメ目 め すべてを表 あらわ せる単語 たんご として chelonian を用 もち いることが、英語 えいご 圏 けん の獣 しし 医師 いし や科学 かがく 者 しゃ 、自然 しぜん 保護 ほご 論 ろん 者 しゃ を中心 ちゅうしん に支持 しじ されている[要 よう 出典 しゅってん ] 。chelonian は、古代 こだい ギリシア語 ご で "tortoise " を表 あらわ す χελώνη (khelōnē 、ケローネー。現代 げんだい ギリシャ語 ご の χελώνα )から来 き ている。
ドイツ語 ご ではカメ類 るい のことをSchildkröteと呼 よ ぶ。 ドイツ語 ご では複数 ふくすう の単語 たんご をつないで一 いち 単語 たんご を形成 けいせい することが多 おお いが、Schildは英語 えいご のshieldに相当 そうとう する単語 たんご で、甲羅 こうら や背 せ 板 ばん を意味 いみ する。一方 いっぽう 、Kröte にはヒキガエル の意味 いみ がある。
タイ語 ご ではเต่า (tao、タウ)といい、タイ文字 もじ の「ต 」の名称 めいしょう 「ต เต่า 」(to tao、トータウ、意味 いみ は「亀 かめ のトー」)となっている。
「亀 かめ 鳴 な く」
春 はる の季語 きご として「亀 かめ 鳴 な く」という言葉 ことば がある。『夫 おっと 木 き 集 しゅう 』に収 おさ められた藤原為家 ふじわらのためいえ の歌 うた 、「川越 かわごえ のをちの田中 たなか の夕闇 ゆうやみ に何 な ぞと聞 き けば亀 かめ のなくなり」に由来 ゆらい するとされ、古 ふる くから季語 きご として定着 ていちゃく している[56] 。なお「亀 かめ の子 こ 」は夏 なつ の季語 きご である。
亀甲 きっこう
亀 かめ の甲羅 こうら のことであるが、漢字 かんじ 文化 ぶんか 圏 けん での言葉 ことば としては、亀 かめ の甲羅 こうら の模様 もよう に似 に た六角形 ろっかっけい のことを喩 たと えて言 い う。
亀 かめ の甲 こう より年 とし の劫 こう
「劫 こう (こう)」は極 きわ めて長 なが い時間 じかん 。年長 ねんちょう 者 しゃ の経験 けいけん や知恵 ちえ は尊 とうと ぶべきであるということの喩 たと えで、「甲 きのえ (こう)」と「劫 こう (こう)」を音 おと でかけたもの(日本 にっぽん )。「蟹 かに (かに)の甲 かぶと より年 とし の劫 こう 」も同義 どうぎ 。また、意味 いみ からは「医者 いしゃ と坊主 ぼうず は老人 ろうじん がよい」や「松 まつ 傘 かさ より年嵩 としかさ (としかさ)」も同 おな じ。
亀甲 きっこう 縛 しば り
亀甲 きっこう 縛 しば り は戦国 せんごく 時代 じだい から江戸 えど 時代 じだい にかけて発達 はったつ を見 み せた日本 にっぽん 式 しき 捕縄 とりなわ 術 じゅつ 中 なか の一 いち 手 て (「緊縛 きんばく #全身 ぜんしん の縛 しば り方 かた 」参照 さんしょう )。縛 しば り上 あ げた結果 けっか 、縄目 なわめ が亀 かめ の甲羅 こうら の模様 もよう に似 に た六角形 ろっかっけい の組 く み合 あ わせ図形 ずけい を描 えが き出 だ すことからこの名 な がある。現在 げんざい ではSM における緊縛 きんばく でよく知 し られる。
亀 かめ 船 せん (亀甲 きっこう 船 せん )
亀 かめ 船 せん (亀甲 きっこう 船 せん ) は、文禄・慶長 ぶんろくけいちょう の役 えき で活躍 かつやく したと伝 つた えられる李 り 氏 し 朝鮮 ちょうせん の軍艦 ぐんかん 。守 まも りの堅 かた い構造 こうぞう 上 じょう の特徴 とくちょう 、意匠 いしょう 的 てき 主旨 しゅし ともに亀 かめ と亀甲 きっこう に通 つう じている。
亀石 かめいし
亀石 かめいし は、日本 にっぽん における巨石 きょせき 文化 ぶんか の古代 こだい 遺跡 いせき の一 ひと つであり、亀 かめ の形 かたち に似 に ていることから古来 こらい そのように呼 よ ばれていたものと考 かんが えられる。ただし、この遺跡 いせき が何 なに を目的 もくてき に造 つく られたものであるのかはまったくの謎 なぞ である。
月 つき と鼈 すっぽん
月 つき と鼈 すっぽん (すっぽん)はともに形 かたち は丸 まる くて一見 いっけん 似 に ているが、その実 じつ まったく違 ちが うものであることから、比較 ひかく にならないほどかけ離 はな れていることの喩 たと え(日本 にっぽん )。多 おお くの場合 ばあい 、月 つき を優 すぐ れたもの、鼈 すっぽん を劣 おと っているものと捉 とら えて比較 ひかく の意味合 いみあ いをもって使 つか われる。
鶴亀算 つるかめざん
鶴亀算 つるかめざん は中国 ちゅうごく の数学 すうがく 書 しょ を参考 さんこう に江戸 えど 時代 じだい に考案 こうあん され、広 ひろ く用 もち いられていた日本 にっぽん の応用 おうよう 算術 さんじゅつ 。2本 ほん の足 あし を持 も つ鶴 づる と、4本 ほん の足 あし を持 も つ亀 かめ を想起 そうき しながら文章 ぶんしょう 題 だい を解 と くものであり、吉兆 きっちょう の象徴 しょうちょう ゆえに鶴 づる と亀 かめ が選 えら ばれている。
亀 かめ 3匹 ひき
親 しん 亀 かめ の背中 せなか に子 こ 亀 かめ を乗 の せて
「親 おや 亀 かめ の背中 せなか に子 こ 亀 かめ を乗 の せて そのまた背中 せなか に孫 まご 亀 かめ 乗 の せて そのまた背中 せなか に曾孫 そうそん (ひ-まご)を乗 の せて 親 しん 亀 かめ こけたら皆 みな こけた」 日 にち 露 ろ 戦争 せんそう の戦勝 せんしょう 気分 きぶん に沸 わ く明治 めいじ 末期 まっき の日本 にっぽん で大 だい 流行 りゅうこう し、今 いま でも歌 うた われる、『ラッパ節 ぶし (音声 おんせい 資料 しりょう :[57] )』第 だい 11番 ばん の歌詞 かし 。
格闘技 かくとうぎ の「亀 かめ 」
格闘技 かくとうぎ においては、うつ伏 ぶ せになり脇 わき を閉 し め顎 あご を引 ひ いた防御 ぼうぎょ 姿勢 しせい のことを亀 かめ という。特 とく に柔道 じゅうどう で多用 たよう される。詳細 しょうさい は亀 かめ の甲 こう の姿勢 しせい を参照 さんしょう 。
亀 かめ の子 こ たわし
「亀 かめ の子 こ たわし(亀 かめ の子束子 こだわし ) 」は、椰子 やし (やし)の繊維 せんい を加工 かこう して作 つく られた、日本 にっぽん に独特 どくとく の洗浄 せんじょう 用具 ようぐ であり、その形状 けいじょう が亀 かめ の子供 こども によく似 に ていることから名 な づけられたものである。1907年 ねん (明治 めいじ 40年 ねん )考案 こうあん 。
タートルネック
「タートルネック 」は、亀 かめ の頸もとの様子 ようす に似 に て、首 くび の密着 みっちゃく する丸 まる くて高 たか い襟 えり (えり)のことである。これはアメリカ英語 えいご であるが、日本 にっぽん では1960年代 ねんだい 後期 こうき から70年代 ねんだい 前期 ぜんき にかけて流行 りゅうこう し、言葉 ことば としても普及 ふきゅう した。また、当時 とうじ 、日本語 にほんご で「徳利 とっくり 首 くび (とっくり-くび)」とも呼 よ んでいた。
亀 かめ 頭 あたま
「亀 かめ 頭 あたま (きとう。陰茎 いんけい 亀 かめ 頭 あたま )」は、男性 だんせい 器 き の先端 せんたん 部位 ぶい の形状 けいじょう が亀 かめ の頭部 とうぶ および頸部の表皮 ひょうひ の様子 ようす に酷似 こくじ していることから、そのように名付 なづ けられた日本語 にほんご である。
日本語 にほんご 、その他 た 言語 げんご のカメ(亀 かめ 、turtleなど)の名 な を冠 かん する、または含 ふく む生物 せいぶつ を挙 あ げた。普通 ふつう 、カメの姿 すがた またはその一部分 いちぶぶん に似 に ていることに由来 ゆらい する。スッポン(鼈甲 べっこう など)を由来 ゆらい とするものは省 はぶ いた。
カメガエル 。カメに似 に ている。
原則 げんそく 五十音 ごじゅうおん 順 じゅん となっている。
和名 わみょう で挙 あ げたものを除 のぞ く。
スッポンモドキCarettochelys insculpta (スッポンモドキ科 か )
アオウミガメChelonia mydas (ウミガメ科 か )
マタマタChelus fimbriatus (ヘビクビガメ科 か )
ホクベイカミツキガメChelydrta serpentina (カミツキガメ科 か )
オサガメDermochelys coriacea (オサガメ科 か )
ヨーロッパヌマガメEmys orbicularis (ヌマガメ科 か )
シュペングラーヤマガメGeoemyda spengleri (イシガメ科 か )
オオアタマガメPlatysternon megalocephalum (オオアタマガメ科 か )
オドントケリス Odontochelys semitestacea
^ Turtle Taxonomy Working Group (2021) におけるカミツキガメ上 うえ 科 か Chelydroidea はドロガメ上 うえ 科 か Kinosternoidea を含 ふく む。
^ 直 ちょく 説法 せっぽう 能動態 のうどうたい 現在 げんざい 一人称 いちにんしょう 単数 たんすう 、不定 ふてい 法 ほう 能動態 のうどうたい 現在 げんざい は torquēre
^ a b Turtle Taxonomy Working Group [Rhodin, A.G.J., Iverson, J.B., Bour, R., Fritz, U., Georges, A., Shaffer, H.B., and van Dijk, P.P.]. 2021. Turtles of the World: Annotated Checklist and Atlas of Taxonomy, Synonymy, Distribution, and Conservation Status (9th Ed.). In: Rhodin, A.G.J., Iverson, J.B., van Dijk, P.P., Stanford, C.B., Goode, E.V., Buhlmann, K.A., and Mittermeier, R.A. (Eds.). Conservation Biology of Freshwater Turtles and Tortoises: A Compilation Project of the IUCN/SSC Tortoise and Freshwater Turtle Specialist Group. Chelonian Research Monographs , No. 8: Pages 1–472. https://iucn-tftsg.org/wp-content/uploads/crm.8.checklist.atlas_.v9.2021.e3.pdf
^ 日本 にっぽん 爬虫両棲類 りょうせいるい 学会 がっかい (2020) 日本 にっぽん 産 さん 爬虫両生類 りょうせいるい 標準 ひょうじゅん 和名 わみょう リスト(2020年 ねん 11月16日 にち 版 ばん ). http://herpetology.jp/wamei/ (2020年 ねん 11月27日 にち 閲覧 えつらん )
^ 松井 まつい 編 へん (2006),p.134
^ a b c d e 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「ビギナーにおすすめのカメ12種 しゅ 〜初心者 しょしんしゃ 向 む けとして飼育 しいく 者 しゃ に薦 すす めるカメ類 るい 〜」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠 まこと 文 ぶん 堂 どう 新光 しんこう 社 しゃ 、2006年 ねん 、113-122頁 ぺーじ 。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 深田 ふかた 祝 はじめ 監修 かんしゅう T.R.ハリディ、K.アドラー編 へん 『動物 どうぶつ 大 だい 百科 ひゃっか 12 両生 りょうせい ・爬虫類 はちゅうるい 』、平凡社 へいぼんしゃ 、1986年 ねん 、85-99頁 ぺーじ 。
^ 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「ペットとしてのリクガメの飼育 しいく と分類 ぶんるい 」『エクストラ・クリーパー』No.3、誠 まこと 文 ぶん 堂 どう 新光 しんこう 社 しゃ 、2008年 ねん 、56-57頁 ぺーじ 。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「オオアタマガメの分類 ぶんるい と自然 しぜん 史 し 」『クリーパー』第 だい 45号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2008年 ねん 、24-28頁 ぺーじ 。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「水棲 すいせい ガメの世界 せかい 」『ハ・ペト・ロジー』Vol.3、誠 まこと 文 ぶん 堂 どう 新光 しんこう 社 しゃ 、2005年 ねん 、14-48頁 ぺーじ 。
^ a b c d e f g h i j k l m n 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「ゾウガメと呼 よ ばれるリクガメ類 るい の分類 ぶんるい と自然 しぜん 史 し (後編 こうへん )」『クリーパー』第 だい 33号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2006年 ねん 、16-29、32頁 ぺーじ 。
^ 胚 はい 発生 はっせい 過程 かてい と化石 かせき 記録 きろく から解 と き明 あ かされたカメの甲羅 こうら の初期 しょき 進化 しんか 独立 どくりつ 行政 ぎょうせい 法人 ほうじん 理化学研究所 りかがくけんきゅうしょ プレスリリース 2013年 ねん 7月 がつ 9日 にち
^ “甲羅 こうら のないカメの化石 かせき を発見 はっけん 進化 しんか 解明 かいめい に貢献 こうけん ” . BBC . (2018年 ねん 8月 がつ 24日 にち ). https://www.bbc.com/japanese/45280112 2018年 ねん 9月 がつ 1日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b フジテレビトリビア普及 ふきゅう 委員 いいん 会 かい 『トリビアの泉 いずみ 〜へぇの本 ほん 〜 8』講談社 こうだんしゃ 、2004年 ねん 。
^ Anatomy and Diseases of the Shells of Turtles and Tortoises
^ a b c 柴田 しばた 弘 ひろし 紀 きの 「ナガクビガメ総覧 そうらん 」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠 まこと 文 ぶん 堂 どう 新光 しんこう 社 しゃ 、2006年 ねん 、42-45頁 ぺーじ 。
^ a b [リンク切 き れ ] 「カメの系統 けいとう 的 てき 位置 いち と爬虫類 はちゅうるい の進化 しんか -宮田 みやた 隆 たかし の進化 しんか の話 はなし 」 『JT生命 せいめい 誌 し 研究 けんきゅう 館 かん 』, 2008年 ねん 9月 がつ 26日 にち (金) きん 19:43 UTC、URL: http://www.brh.co.jp/katari/shinka/shinka04.html
^ 金子 かねこ 隆一 りゅういち 著 ちょ 『哺乳類 ほにゅうるい 型 がた 爬虫類 はちゅうるい : ヒトの知 し られざる祖先 そせん 』 P32
^ ゲノム解読 かいどく から明 あき らかになったカメの進化 しんか -カメはトカゲに近 ちか い動物 どうぶつ ではなく、ワニ・トリ・恐竜 きょうりゅう の親戚 しんせき だった- 理化学研究所 りかがくけんきゅうしょ 報道 ほうどう 発表 はっぴょう 資料 しりょう 2013年 ねん 4月 がつ 29日 にち
^ LEE, M. S. Y. 1995. Historical burden in systematics and the interrelationships of ‘parareptiles’. Biological Reviews, 70, 459–547.
^ LEE, M. S. Y. 1997. Pareiasaur phylogeny and the origin of turtles. Zoological Journal of the Linnean Society, 120, 197–280.
^ deBRAGA, M. and RIEPPEL, O. (1997), Reptile phylogeny and the interrelationships of turtles. Zoological Journal of the Linnean Society, 120: 281–354.
^ RIEPPEL, O. 1997. Reptile phylogeny and the interrelationships of turtles. Zoological Journal of the
Linnean Society, 120, 281–354. DE BROIN, F. 1984. Proganochelys ruchae
^ HEDGES, S. B. and POLING, L. 1999 A molecular phylogeny of reptiles. Science, 283, 898–901.
^ 平山 ひらやま 廉 れん 著 ちょ 『カメのきた道 どう 』61 - 64ページ
^ Nagashima, Hiroshi; Shigehiro Kuraku, Katsuhisa Uchida, Yoshie Kawashima Ohya, Yuichi Narita and Shigeru Kuratani (May 2007). “On the carapacial ridge in turtle embryos: its developmental origin, function and the chelonian body plan” . Development (134): 2219-2226. doi :10.1242 . https://journals.biologists.com/dev/article/134/12/2219/52891/On-the-carapacial-ridge-in-turtle-embryos-its .
^
「カメはどのようにして甲羅 こうら を獲得 かくとく したのか」 『理研 りけん CDB-科学 かがく ニュース』 2008年 ねん 9月 がつ 26日 にち (金) きん 19:43 UTC、URL: http://www.cdb.riken.go.jp/jp/04_news/articles/pdf/070611_carapace_approved.pdf
^ “甲羅 こうら 進化 しんか の謎 なぞ に迫 せま る最古 さいこ のカメを発見 はっけん ”. ナショナル ジオグラフィック . ナショナル ジオグラフィック協会 きょうかい (2008年 ねん 11月26日 にち ). 2023年 ねん 12月5日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “最古 さいこ のカメ類 るい 化石 かせき が発見 はっけん 進化 しんか の謎 なぞ を解 と く大 おお きな手 て がかり ”. 人民 じんみん 網 もう . 2008年 ねん 11月28日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Gaffney and MEEKER, L. J. 1983. Skull morphology of the oldest turtles: a preliminary description of Proganochelys quenstedti . Journal of Vertebrate Paleontology, 3, 25–28.
^ a b c P.M. Datta; P. Manna , S.C. Ghosh & D. P. Das (Nov 2003). “The First Jurassic turtle from India” . Palaeontology 43 (1): 99 - 109. doi :10.1111/1475-4983.00120 . http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/fulltext/119037378/PDFSTART .
^ FRAAS, E. 1913. Proterochersis, eine Pleurodire Schildkrote aus dem Keuper. Jahreschefte des Vereins fur Vaterladische Naturkunde in Wu¨rttemberg, 79, 13–30.
^ 平山 ひらやま 廉 れん 著 ちょ 『カメのきた道 どう : 甲羅 こうら に秘 ひ められた2億 おく 年 ねん の生命 せいめい 進化 しんか 』79 - 80頁 ぺーじ
^ Hirayama, Ren; Donald B. Brinkman, and Igor G. Danilov (2000). “DISTRIBUTION AND BIOGEOGRAPHY OF NON-MARINE CRETACEOUS TURTLES”. Russian Journal of Herpetology 7 (3): 181 - 198.
^ 平山 ひらやま 廉 れん 「カメ類 るい 」、日本 にっぽん 進化 しんか 学会 がっかい 編 へん 『進化 しんか 学 がく 事典 じてん 』共立 きょうりつ 出版 しゅっぱん 、2012年 ねん 、387–388頁 ぺーじ 。
^ Lapparent de Broin, F. de, & Molnar, R. E., 2001: Eocene chelid turtles from Redbank Plains, Southeast Queensland, Australia. –Geodiversitas: Vol. 23, #1, pp. 41-79
^ Cogger, H.G & Zweifel, R.G. (1998). "Reptiles & Amphibians". ISBN 0121785602
^ a b c d 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「バタグールガメ属 ぞく の分類 ぶんるい と生活 せいかつ 史 し 1」『クリーパー』第 だい 28号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2005年 ねん 、105、109-110頁 ぺーじ 。
^ 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「アジアハコガメ属 ぞく の分類 ぶんるい と生態 せいたい ・生活 せいかつ 史 し 1」『クリーパー』第 だい 4号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2000年 ねん 、11-14頁 ぺーじ 。
^ a b c 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「セダカガメ類 るい (Pangshura 、Kachuga )の分類 ぶんるい と生活 せいかつ 史 し 」『クリーパー』第 だい 27号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2005年 ねん 、17-18頁 ぺーじ 。
^ a b 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「スッポンモドキの分類 ぶんるい と自然 しぜん 史 し 」『クリーパー』第 だい 24号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2004年 ねん 、8-23頁 ぺーじ 。
^ a b 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「キスイガメの分類 ぶんるい と生活 せいかつ 史 し 1」『クリーパー』第 だい 47号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2009年 ねん 、40-41頁 ぺーじ 。
^ a b c d e f g h 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「アミメガメ属 ぞく の分類 ぶんるい と自然 しぜん 史 し 」『クリーパー』第 だい 46号 ごう 、クリーパー社 しゃ 、2009年 ねん 、82-87、90-105頁 ぺーじ 。
^ a b c 小原 おはら 秀雄 ひでお 、浦 うら 本 ほん 昌紀 まさき 、太田 おおた 英利 ひでとし 、松井 まつい 正文 まさふみ 編著 へんちょ 『動物 どうぶつ 世界 せかい 遺産 いさん レッド・データ・アニマルズ5 東南 とうなん アジアの島々 しまじま 』、講談社 こうだんしゃ 、2000年 ねん 、106-107、204頁 ぺーじ 。
^ a b c 伊藤 いとう 通弘 みちひろ 、「紙 かみ の発生 はっせい から普及 ふきゅう まで (5) 」『紙 かみ パ技 わざ 協 きょう 誌 し 』 1996年 ねん 50巻 かん 1号 ごう p.200, doi :10.2524/jtappij.50.200 , 紙 かみ パルプ技術 ぎじゅつ 協会 きょうかい 、
^ a b 安川 やすかわ 雄一郎 ゆういちろう 「アカミミガメ属 ぞく (スライダーガメ属 ぞく )の分類 ぶんるい と自然 しぜん 史 し 1」『クリーパー』No.36、クリーパー社 しゃ 、2007年 ねん 、46-48頁 ぺーじ 。
^ コンラート・ローレンツ 『ソロモンの指 ゆび 環 たまき 』 日高 ひだか 敏隆 としたか 訳 わけ 、ハヤカワ文庫 ぶんこ
^ 2014年 ねん 5月13日 にち 放送 ほうそう 有吉 ありよし 弘行 ひろゆき のダレトク!?
^ “社長 しゃちょう が訊 き く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 ”. 任天堂 にんてんどう . 2014年 ねん 5月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ GuinnessWorldRecords.com (2013年 ねん 1月 がつ 23日 にち ). “Bowser crowned ‘greatest videogame villain of all time’ in poll for Guinness World Records 2013 Gamer's Edition ”. 2014年 ねん 5月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b 水谷 みずたに 智洋 ともひろ 『改訂 かいてい 版 ばん 羅 ら 和 かず 辞典 じてん 』研究 けんきゅう 社 しゃ 、初版 しょはん 1952年 ねん 9月 、ISBN 9784767490250 、660頁 ぺーじ 。
^ a b 水谷 みずたに 智洋 ともひろ 『改訂 かいてい 版 ばん 羅 ら 和 かず 辞典 じてん 』研究 けんきゅう 社 しゃ 、初版 しょはん 1952年 ねん 9月 、ISBN 9784767490250 、115頁 ぺーじ 。
^ たとえば韓非子 かんぴし ・初 はつ 見 み 秦 はた 篇 へん に「襄 じょう 主 しゅ 鑽龜筮占兆 ちょう 、以視利害 りがい 、何 なに 國 こく 可 か 降 くだ 」[1] 、淮南 ワイナン 子 こ ・時 じ 則 そく 訓 くん には「是 これ 月 がつ 、命 いのち 太 ふとし 祝 しゅく 、禱祀神位 しんい 、占 うらない 龜 かめ 策 さく 、審 しん 卦 け 兆 ちょう 、以察吉凶 きっきょう 」[2] などとある。
^ 裘錫圭 けい (1988). 文字 もじ 学 がく 概要 がいよう . 北京 ぺきん : 商務 しょうむ 印 しるし 書 しょ 館 かん . p. 114. ISBN 7-100-00413-6
^ a b 欧米 おうべい ・アジア語学 ごがく センター編 へん 『現代 げんだい 中国語 ちゅうごくご 会話 かいわ 辞典 じてん 』、日東 にっとう 書院 しょいん 、2007年 ねん 、149頁 ぺーじ 。
^ 水谷 みずたに 智洋 ともひろ 『改訂 かいてい 版 ばん 羅 ら 和 かず 辞典 じてん 』研究 けんきゅう 社 しゃ 〈初版 しょはん 〉、1952年 ねん 9月 がつ 、671頁 ぺーじ 。ISBN 9784767490250 。
^ a b 田代 たしろ 正雄 まさお 『語源 ごげん 中心 ちゅうしん 英単語 えいたんご 辞典 じてん 』南雲 なぐも 堂 どう 〈改装 かいそう 1刷 さつ 〉、2005年 ねん 3月 がつ 9日 にち 、294頁 ぺーじ 。ISBN 9784523310426 。
^ 角川 かどかわ 春樹 はるき 編 へん 『合本 がっぽん 現代 げんだい 俳句 はいく 歳時記 さいじき 』 角川 かどかわ 春樹 はるき 事務所 じむしょ 、1998年 ねん 、221頁 ぺーじ 。
^ ラッパ節 ぶし (原曲 げんきょく ) :音量 おんりょう 注意 ちゅうい 。
^ “オオカメノキ 【六甲 ろっこう 山系 さんけい 植生 しょくせい 電子 でんし 図鑑 ずかん 】 ”. 国土 こくど 交通省 こうつうしょう 近畿 きんき 地方 ちほう 整備 せいび 局 きょく 六甲 ろっこう 砂防 さぼう 事務所 じむしょ . 2014年 ねん 7月 がつ 10日 とおか 閲覧 えつらん 。
^ “『世界 せかい 大 だい 百科 ひゃっか 事典 じてん 第 だい 2版 はん 』カメガイ ”. kotobank . 2014年 ねん 7月 がつ 10日 とおか 閲覧 えつらん 。
^ 一瀬 いちのせ 諭 さとし ・若林 わかばやし 徹哉 てつや 『普及 ふきゅう 版 ばん やさしい日本 にっぽん の淡水 たんすい プランクトン図解 ずかい ハンドブック 改訂 かいてい 版 ばん 』合同 ごうどう 出版 しゅっぱん 、2008年 ねん 10月 がつ 10日 とおか 改訂 かいてい 版 ばん 発行 はっこう 、104頁 ぺーじ
^ 杉村 すぎむら 昇 のぼる 『名前 なまえ といわれ 野 の の草花 くさばな 図鑑 ずかん 2』偕成社 かいせいしゃ 、1985年 ねん 4月 がつ 発行 はっこう 、92頁 ぺーじ
^ 加納 かのう 喜光 よしみつ 『動植物 どうしょくぶつ の漢字 かんじ がわかる本 ほん 』山海 さんかい 堂 どう 、2007年 ねん 1月 がつ 10日 とおか 発行 はっこう 、99頁 ぺーじ 。
^ 大谷 おおや 剛 つよし 、栗林 くりばやし 慧 とし 『名前 なまえ といわれ 昆虫 こんちゅう 図鑑 ずかん 』偕成社 かいせいしゃ 、1987年 ねん 7月 がつ 発行 はっこう 、ISBN 9784035290506 、38頁 ぺーじ 、104頁 ぺーじ
ウィキメディア・コモンズには、
カメ に
関連 かんれん するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズに
カメ に
関 かん する
情報 じょうほう があります。