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カメ

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カメから転送てんそう
カメ
ギリシャリクガメ
ギリシャリクガメ(リクガメ
Testudo graeca
地質ちしつ時代じだい
さんじょう後期こうき - 現代げんだい
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
: カメ Testudines
学名がくめい
Testudines Batsch, 1788[1]
和名わみょう
カメ[2]

カメかめ)は、爬虫つなカメ(Testudines)に分類ぶんるいされる生物せいぶつ総称そうしょう

概説がいせつ

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カメは、多様たよう爬虫類はちゅうるいグループのなかでも比較的ひかくてき早期そうきやく2おく1000まんねんまえ中生代ちゅうせいだいさんじょう後期こうき)に出現しゅつげんし、甲羅こうら本格ほんかくてき発達はったつさせたことで特徴とくちょうづけられる一群いちぐんで、現代げんだいまで継続けいぞくして繁栄はんえいしている。ヒト出現しゅつげん乱獲らんかくによって絶滅ぜつめつしたたね、あるいは危惧きぐされるたねがあるが、それでも、グループ全体ぜんたいとしてはみずりくりょういき多様たようせい維持いじしている。

文化ぶんかてき側面そくめんえば、かめは、かたまもりの象徴しょうちょうである一方いっぽう鈍重どんじゅう揶揄やゆするかたりとして使つかわれる。また、あゆみのおそさではなく着実ちゃくじつさを肯定こうていてきとらえる場合ばあいには、実直じっちょくさや勤勉きんべんさなどをめるための比喩ひゆとなる。古来こらい中国ちゅうごくやインドではかみじゅうとしてあつかわれ、中国ちゅうごく文化ぶんか影響えいきょうにあった地域ちいきでは吉兆きっちょうとされる。

形態けいたい

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甲羅こうら四肢ししつながり

基本きほんてき構造こうぞうは、四肢しし動物どうぶつ基本きほんからおおきく逸脱いつだつするものではない。ただし、そのどうがはっきりした甲羅こうら構成こうせいするてん最大さいだい特徴とくちょうとなっている。これは、内部ないぶ構造こうぞうでは脊椎せきついこつ肩胛骨けんこうこつ肋骨あばらぼね胸骨きょうこつなどがたがいに密着みっちゃくしてはこのような構造こうぞうをなしている。また外側そとがわではブロックじょうならんだいたによって外見がいけんてき甲羅こうら形成けいせいされるが、これはてき退化たいかしたものもある。甲羅こうらはらめん背面はいめん側面そくめん閉鎖へいさされており、前側まえがわまどから頭部とうぶ前足まえあしうしがわまどからうしあしかたちになっている。このように四肢ししたい肋骨あばらぼねかこまれているのは脊椎動物せきついどうぶつではこのるい以外いがいになく、現生げんなま爬虫類はちゅうるいちゅうでもっとも特殊とくしゅした形態けいたいである[3]

おおきさ

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かめおおきさはこのようにかぶと直線ちょくせん距離きょりはかる(かぶとちょう)

本目ほんめ構成こうせいしゅ甲羅こうらに頸部や収納しゅうのうするたねおおいため、あたまどうちょう体長たいちょう)や全長ぜんちょうはかることがむずかしい[4]。そのため背面はいめん甲羅こうらかぶと)の直線ちょくせん距離きょりかぶとちょうたんかぶとちょうとも)でおおきさをあらわ[4]現生げんなま最大さいだいしゅオサガメ最大さいだいかぶとちょう183センチメートル以上いじょう[5]最小さいしょうしゅシモフリヒラセリクガメ最大さいだいかぶとちょう9.6センチメートル[6]

大型おおがたしゅとしては、コガシラスッポンぞくインドコガシラスッポンかぶとちょう140cm)、アルダブラゾウガメかぶとちょう120cmで体重たいじゅう300kg)、現生げんなま最大さいだいのウミガメであるオサガメかぶとちょうやく200cm、おもさ900kg以上いじょう)などをげることができる。

過去かこ絶滅ぜつめつしゅには全長ぜんちょう4mにおよぶウミガメであるアーケロンArchelon spp.。最大さいだいかぶとちょう1.9m。中生代ちゅうせいだいはく亜紀あき米国べいこく)や、最大さいだいかぶとちょうでそれを上回うわまわあわ水棲すいせいのヨコクビガメるいであるスチュペンデミス・ゲオグラフィクス(Stupendemys geographicus全長ぜんちょうやく4m、最大さいだいかぶとちょうやく2.35m、最小さいしょうかぶとちょうやく1.8m。新生代しんせいだい中新ちゅうしんトートニアンベネズエラ)などの大型おおがたしゅ存在そんざいした。有史ゆうし以前いぜんにはリクガメぞく[よう検証けんしょう]仲間なかまメイオラニアなど、2.5mをえるたね世界中せかいじゅう比較的ひかくてきひろ範囲はんい分布ぶんぷしており、南北なんぼくアメリカやオーストラリア、アフリカなどに棲息せいそくしていたことがられている。

性徴せいちょう

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オスとメスのおおきさはおなじか、おおくのたねではメスのほうが大型おおがたする[よう検証けんしょう]極端きょくたんれいとしてはカンムリガメげられ、17.5cmにとどまるオスの最大さいだいかぶとちょうたいし、メスでは61cmにたっする。

Neck retraction
せん頸類(Cryptodira)
きょく頸類(Pleurodira)
せん頸類(←)ときょく頸類(→)の骨格こっかくうご

おおくのたねは頸椎を垂直すいちょくまたは水平すいへい方向ほうこうげることで頭部とうぶ甲羅こうら収納しゅうのうできるが、頭部とうぶ甲羅こうら収納しゅうのうすることができないたねもいる[7]原始げんしてきカメであるプロガノケリスるいをはじめとして最初さいしょ棲息せいそくしていたカメるいは、頭部とうぶ収納しゅうのうできず、とげ武装ぶそうするというちが方向ほうこうせいでの進化しんかせていた。しかし、そののカメるい進化しんか頭部とうぶ四肢しし甲羅こうらなかおさめる方向ほうこうかった。

ここで、収納しゅうのう実現じつげんするためにきょく頸類のカメがとった方法ほうほうは、上下じょうげ甲羅こうらあいだに頸を横向よこむきにしてたたみ、はさむようにおさめる「きょく頸(きょくけい)」である。しかし、きょく頸では、収納しゅうのう成功せいこうしてはいても頭部とうぶと頸部の半分はんぶん露出ろしゅつしており、完全かんぜん保護ほごできているわけではない。

一方いっぽうおくれて出現しゅつげんしたせん頸類のカメがとった方法ほうほうは、頸を垂直すいちょく方向ほうこうにS字形じけい湾曲わんきょくさせて文字もじどおりちゅうめるように収納しゅうのうする「せん頸(せんけい)」である。世界中せかいじゅう棲息せいそくきょく頸類はせん頸類にってわられていった。

うみ棲に進化しんかしたものは、うみ適応てきおうするにしたがって頭部とうぶ収納しゅうのうする必要ひつようがなくなり、退化たいかてき進化しんかげたものである。進化しんかについては、「#進化しんか」も参照さんしょう

オオアタマガメせん頸類であるが、巨大きょだい頭部とうぶつため、それを甲羅こうらおさめられない。また絶滅ぜつめつしゅであるメイオラニア頭部とうぶ甲羅こうらおさめられなかった。

リクガメの頭部とうぶ
ヒガシトゲスッポンの頭部とうぶ
かぶとひだり はらかぶとみぎ
  こう甲板かんぱん 1 あいだのど甲板かんぱん
  しい甲板かんぱん 2 のど甲板かんぱん
  あばら甲板かんぱん 3 かた甲板かんぱん
  えん甲板かんぱん 4 むね甲板かんぱん
  しり甲板かんぱん 5 はら甲板かんぱん
6 また甲板かんぱん
7 肛甲ばん
8 わき甲板かんぱん
9 えん甲板かんぱん (2x)
10 鼠蹊そけい甲板かんぱん
甲羅こうらにはいったガメ(カロリナハコガメ)
リクガメ(イベラギリシャ)の甲羅こうら
水棲すいせいガメ(クサガメ)の甲羅こうら

頭部とうぶ

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水棲すいせいカメのよこがわについているものもおおいが、陸上りくじょうらすカメのおおくは、対象たいしょう見下みおろせるように前方ぜんぽうについている[よう検証けんしょう]カミツキガメスッポンのような水棲すいせいカメの一部いちぶでは、あたま上部じょうぶ付近ふきんについている。これらのたねは、あさみずなか鼻孔びこうのぞからだ全体ぜんたいひそめて天敵てんてきからかくすことができる。ウミガメは、ちかくに塩分えんぶんふくなみだつく涙腺るいせんそなえていて、んだ海水かいすいから体内たいない過剰かじょう塩分えんぶん排出はいしゅつすることができる。カメの網膜もうまくには、通常つうじょうほかの生物せいぶつられるよりもおおくの桿体細胞さいぼうがあるため、非常ひじょう夜目よめくとかんがえられている。また、きん紫外線しがいせん(UV A)からあかにわたる範囲はんい感度かんどがあるきりたいっている。

草食そうしょくせいのリクガメの一部いちぶは、素早すばやうごえさ追跡ついせきしてるための俊敏しゅんびんさがいが、肉食にくしょくせいのカメは、頭部とうぶ素早すばやることができる。現生げんなましゅではがなく、あご角質かくしつさやくちばし)でおおわれる[5][8]。このかたくちばし(くちばし)をそなえたあごもちいてえさ切断せつだんしたり咀嚼そしゃくしたりする。えさむためにカメはしたもちいるが、トカゲやヘビなどのほかおおくの爬虫類はちゅうるいられるようにしたしてペロリと食物しょくもつとらえることなどはできない。植物しょくぶつしょくたねではかた植物しょくぶつみきれるようにくちばしのこじょう突起とっきがあるしゅ[5]動物どうぶつしょくたねでは獲物えもの切断せつだんできるようにくちばしうす刃物はものじょうになったたねもいる[8]。またくちばし幅広はばひろく、かた食物しょくもつみくことができる分類ぶんるいぐんもいる[5][8]

甲羅こうら

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カメの形態けいたいじょう最大さいだい特徴とくちょうは、甲羅こうらつことである[8]甲羅こうら脊椎せきつい肋骨あばらぼね一体いったい甲板かんぱんほね甲板かんぱん)と、うろこからなる甲板かんぱん角質かくしつ甲板かんぱん)の2つの甲板かんぱん構成こうせいされる[5][8][9]はらかぶと一部いちぶ鎖骨さこつ肋骨あばらぼね変形へんけいしたとされる[5]ほね甲板かんぱん角質かくしつ甲板かんぱんがずれており、強度きょうどをあげている。

カメの甲羅こうらほね甲板かんぱん)は肋骨あばらぼね背骨せぼねのみが変形へんけいしてできたとするせつと、肋骨あばらぼね背骨せぼねが「かわこつ」と融合ゆうごうしてできたというせつとがあった。しかし2013ねん理化学研究所りかがくけんきゅうしょは、カメのはい発生はっせいプロセスの組織そしきがくてき解析かいせきさんじょう化石かせき調査ちょうさにより、カメのほね甲板かんぱん肋骨あばらぼねだけが拡張かくちょう変形へんけいして進化しんかしてきたことを立証りっしょうしたと発表はっぴょうした。ワニやアルマジロなど脊椎動物せきついどうぶつ装甲そうこうは、真皮しんぴそう形成けいせいされたかわこつという組織そしきからなるが、カメのかぶといたじょうほね肋骨あばらぼねつくられたのち骨膜こつまく拡張かくちょうし、その骨膜こつまくない形作かたちづくられるもので、その形成けいせい真皮しんぴよりした結合けつごう組織そしきないきる[10]というものである。

角質かくしつ甲板かんぱん以下いかのようにおおくのパーツから構成こうせいされている[5][8]分類ぶんるいぐんによってこれらの有無うむかずまっているが、発生はっせい環境かんきょう外傷がいしょう疾病しっぺいなどにより奇形きけいしょうじることもある[8]

かぶと(carapace)
背面はいめんにある甲羅こうら
こう甲板かんぱん(nuchal、precentral、または、cervical)
かぶと頭部とうぶがわ先端せんたんにある左右さゆうえん甲板かんぱんをつなぐ甲板かんぱん。これがいカメもいるので、識別しきべつ重要じゅうようなポイントになりる。
しい甲板かんぱん(vertebral、または、central)
脊椎せきつい上部じょうぶにある甲板かんぱんおおくのカメでは5まいまえからだいいちしい甲板かんぱんだいしい甲板かんぱん、…、だいしい甲板かんぱんぶ。
あばら甲板かんぱん(pleural、costal、または、lateral)
かぶと肋骨あばらぼね人間にんげんちがい、かたたいから腰帯こしおびまでおおう)上部じょうぶにある甲板かんぱんしい甲板かんぱん左右さゆうに4たいある。
えん甲板かんぱん(marginal)
かぶと背面はいめんだけでなくはらめんふくめて)の外縁がいえんおおう12たいある甲板かんぱん[よう検証けんしょう]。ワニガメではあばら甲板かんぱんとのあいだうええん甲板かんぱんがあり原始げんしてき特徴とくちょうとされる。分類ぶんるいぐんによってはもっと後部こうぶにあるしり甲板かんぱん癒合ゆごうし1まいしり甲板かんぱん呼称こしょうされることもあるが一般いっぱんてきでない)になる。
しり甲板かんぱん(prostcentral、caudal、または、supracaudal)[よう検証けんしょう]
かぶともっとがわにあるえん甲板かんぱんだいじゅうえん甲板かんぱん特別とくべつしり甲板かんぱんぶ。種類しゅるいによって、左右さゆう1つい融合ゆうごうして1まいになっている。しり甲板かんぱんが1つのことを「だいじゅうえん甲板かんぱん融合ゆうごうしている」、2つのことを「だいじゅうえん甲板かんぱんかれている」ということがあり、たね識別しきべつ役立やくだつ。
ギリシャリクガメだいじゅうえん甲板かんぱん融合ゆうごうしている
クサガメだいじゅうえん甲板かんぱんかれている
うええん甲板かんぱん(supramarginal)[よう検証けんしょう]
ワニガメにはあばら甲板かんぱんえん甲板かんぱんあいだうええん甲板かんぱん(supramarginal)がある。
はらかぶと(plastron)
はらめんにある甲羅こうら。いくつかのぞくたねでは甲板かんぱんあいだに1、2つの蝶番ちょうつがいじょう構造こうぞうがあり可動かどうすることができる。
あいだのど甲板かんぱん(intergular)
、ヨコクビガメ、ヘビクビガメなどの、のど甲板かんぱんじょうあいだかた甲板かんぱんむね甲板かんぱんあいだ存在そんざいすることがある。
のど甲板かんぱん(gular)
はらかぶとのうち、一番いちばん頭部とうぶちか位置いちにある左右さゆうに1つい甲板かんぱん左右さゆうのど甲板かんぱん癒合ゆごうし1まいになった分類ぶんるいぐんもいる。種類しゅるいにより1まい場合ばあいと2まい場合ばあいがある。
かた甲板かんぱん(humeral)
前足まえあしちか位置いちにある左右さゆうに1つい甲板かんぱん
むね甲板かんぱん(pectral)
前足まえあしうしろの位置いちむね)にある左右さゆうに1つい甲板かんぱん
はら甲板かんぱん(abdominal)
また甲板かんぱん(femoral)
肛甲ばん(anal)
はらかぶとのうち、一番いちばんちか位置いちにある左右さゆうに1つい甲板かんぱんたねによってはこの甲板かんぱんあいだにあるみにより、雌雄しゆう判別はんべつできる。
はし(きょう、bridge)
かぶとはらかぶとあいだ部位ぶい上記じょうきむね甲板かんぱんはら甲板かんぱん外側そとがわりだし、えん甲板かんぱんせっしている分類ぶんるいぐんおおい。
しもえん甲板かんぱん(inframarginal)[よう検証けんしょう]
えん甲板かんぱんむね甲板かんぱんあいだはし前肢ぜんし基部きぶ後方こうほうにある甲板かんぱん
わき甲板かんぱん(axillary)
わき(わき)のした前足まえあし甲板かんぱん
鼠蹊そけい甲板かんぱん(ingunal)
えん甲板かんぱんはら甲板かんぱんあいだはし後肢あとあし基部きぶ前方ぜんぽうにある甲板かんぱん鼠蹊そけい、すなわち、うしあし甲板かんぱん

現生げんなましゅでは化石かせきしゅ比較ひかくして甲板かんぱんうす軽量けいりょう[5]甲板かんぱんすうすくない傾向けいこうがある[8]例外れいがいもあるが陸棲りくせい傾向けいこうつよしゅでは甲板かんぱん分厚ぶあつかぶとがドームじょうがり、水棲すいせい傾向けいこうつよしゅではみず抵抗ていこうらすため甲板かんぱんうすかぶと扁平へんぺいになる傾向けいこうがある[5][8]一方いっぽう例外れいがい存在そんざいし、陸棲りくせいしゅでもパンケーキガメのように非常ひじょう甲羅こうら扁平へんぺいで、素早すばやいわ隙間すきまとうもぐたねもいる[5][8]水棲すいせいしゅにもフロリダアカハラガメやマレーハコガメの亜種あしゅなどのようにドームじょうりあがるかぶとたねもいて、これは同所どうしょてき分布ぶんぷするワニなどの捕食ほしょくしゃたいする防衛ぼうえい手段しゅだん甲羅こうら分厚ぶあつくなることでみこみにくくなる)とかんがえられている[5][8]陸棲りくせいしゅでははらかぶと大型おおがたかぶとよりもながいことがおおい)になり、水棲すいせいしゅでははらかぶと小型こがたになる傾向けいこうがある[8]スッポンうえオサガメ軽量けいりょうのため角質かくしつ甲板かんぱんこつ甲板かんぱん退化たいかしているが[5][8]、これは浮力ふりょくにより体重たいじゅうささえることができ表面ひょうめん甲板かんぱんではなく皮膚ひふおおうことでみず抵抗ていこうらす効果こうかがあるとかんがえられている[9]複数ふくすうにおいてはらかぶと蝶番ちょうつがいじょう機構きこうがある分類ぶんるいぐん存在そんざいし、これによりはらかぶとげて可動かどうすることができる[5][8]蝶番ちょうつがいのあるおおくの分類ぶんるいぐんで1かしょドロガメぞくのみ2かしょセオレガメぞくのみかぶと蝶番ちょうつがいがある[8]蝶番ちょうつがいによりはらかぶと可動かどうする利点りてんとしてはかぶとはらかぶと隙間すきまらすことによる外敵がいてき乾燥かんそうからの防御ぼうぎょぎゃくかぶとはらかぶと隙間すきまやすことで大型おおがたたまごむことができる(幼体ようたい栄養分えいようぶん増加ぞうかにより死亡しぼうりつらせる)などの効果こうかがあるとかんがえられている[5][8]

なお、甲羅こうらつがゆえに生物せいぶつにはられない特徴とくちょうられる。本来ほんらいかたたいは、肋骨あばらぼね存在そんざいしている場合ばあい胸郭きょうかく肋骨あばらぼねより外側そとがわくのが普通ふつうである。しかし、カメでは発生はっせいとき肋骨あばらぼね外側そとがわひろがりかたたい[7]ため、四足しそく動物どうぶつでは本目ほんめのみ肋骨あばらぼね甲羅こうら)の内側うちがわかたたいがある[5][4][7]。また、ひじ関節かんせつ爬虫類はちゅうるいとはぎゃく外側そとがわがるようにできている。腰帯こしおび四肢しし動物どうぶつおなじくせんしいかいしてからだみきつながっているが、せんしい直前ちょくぜんどう胸椎きょうつい肋骨あばらぼね癒合ゆごうした肋骨あばらぼねばんせんしい癒合ゆごうした上尾あげおほねばんとともに後方こうほう伸長しんちょうして甲羅こうらえん形成けいせいするため、結果けっかとして甲羅こうら内側うちがわ位置いちする。また、かつて胴体どうたいうごかしていたとおもわれる筋肉きんにくは、甲羅こうらにより胴体どうたいげたりしなくなったため退化たいかしたようにえるが、はい呼吸こきゅうをするうえで(ふいご)のようにはたらき、呼吸こきゅう運動うんどう必要ひつようちから供給きょうきゅうする隔膜かくまくとして転用てんようされている。ただし、隔膜かくまく人間にんげん横隔膜おうかくまくちがい、たていている。カメはおもはい呼吸こきゅうおこなうが、はい大型おおがたであるものの胴体どうたい甲羅こうらおおわれているため、むねすじ腹筋ふっきん使つかってはい収縮しゅうしゅく膨張ぼうちょうさせて呼吸こきゅうすることはできない[8]。そのため頭部とうぶ四肢しし甲羅こうられることではい収縮しゅうしゅくさせ、はいなか空気くうきし、ぎゃく頭部とうぶ四肢しし甲羅こうらからすことではいをふくらませ空気くうきいこむ[5][8]水棲すいせいしゅでははなくちのど粘膜ねんまくそう排泄はいせつこうにある粘液ねんえき嚢、皮膚ひふ使つかい、副次的ふくじてきではあるが皮膚ひふ呼吸こきゅうによるガス交換こうかんをおこなうたねもいる[8]

また、カメの甲羅こうらは、カリウムマグネシウムといった栄養素えいようそ貯蔵ちょぞうする役割やくわり[11]

皮膚ひふ脱皮だっぴ

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前述ぜんじゅつのように、甲羅こうら外側そとがわそう皮膚ひふ一部いちぶからできていて、甲板かんぱんいちまいいちまいうろこ相当そうとうする。甲羅こうら以外いがい皮膚ひふのこりの部分ぶぶんは、爬虫類はちゅうるいのようなそれよりもちいさいうろこから皮膚ひふ構成こうせいされる。

陸棲りくせいしゅでは皮膚ひふ大型おおがたうろこおおわれ[4]乾燥かんそうからまもっている。水棲すいせいしゅでは皮膚ひふ大型おおがたうろこがあるしゅすくない(陸上りくじょうでも水中すいちゅうにも生息せいそくするたねはこのかぎりではない)が、これにより皮膚ひふ呼吸こきゅう可能かのうになり水中すいちゅうでの活動かつどう時間じかんながくしている。

水棲すいせいカメはヘビのように全部ぜんぶいち脱皮だっぴすることはせず、ちいさい部分ぶぶんごとにおこなう。はるからなつ脱皮だっぴすることがおおく、水中すいちゅうにいるときや、カメがいしなどにからだがこすれて、かわうすいシート(うす樹脂じゅしフィルムのかけらのようにえる)ががれる[12]たらない場所ばしょにいるとけず、新陳代謝しんちんたいしゃがうまくこらないため成長せいちょうせず、細菌さいきんはいってくさってしまうため飼育しいくしている場合ばあいいてあげる必要ひつようがある[12]。リクガメも脱皮だっぴおこなうが、んだ皮膚ひふやまじょう積層せきそうすることがあり、それが甲羅こうら外側そとがわ部分ぶぶん保護ほごするのに役立やくだつ。

歩行ほこうするリクガメ
水陸すいりく両棲りょうせいのカメの四肢しし
アオウミガメひれじょう四肢しし

いちねんでおよそどれだけのうろこかぶとができるのかをっていればカメの甲羅こうら積層せきそうによってできるリング模様もようかぞえることで、およそのカメの年齢ねんれい見積みつもることができる[13]。ただし、カメの成長せいちょう速度そくど一定いっていではないうえに、うろこかぶと一部いちぶはときどき剥落はくらくするので、この方法ほうほうはあまり正確せいかくではない。

四肢しし

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リクガメは、みじかくて丈夫じょうぶあしっている。リクガメは古来こらいよりあゆみがおそいものとして認識にんしきされているが(#「うごきのおそいもの」としてのかめ参照さんしょう)、それはおもくて邪魔じゃまになる甲羅こうらがあるため(甲羅こうら軽量けいりょう素早すばや隙間すきまにもぐりこむパンケーキガメといった例外れいがいもある)と、あし哺乳類ほにゅうるいのようにからだしたがわにまっすぐびているわけではなく、トカゲのようにあしがってついているため、歩行ほこう運動うんどう効率こうりつがあまりよくないからである。

陸棲りくせいしゅではゆび退化たいか[5]かぎつめ発達はったつする。水棲すいせいしゅぎゃくゆび趾がながく、そのあいだみずかきが発達はったつする[5][8]スッポンモドキウミガメうえではゆび趾の境目さかいめ不明瞭ふめいりょうで、四肢ししはひれやオールじょうになる[5]

ウミガメは前肢ぜんし上下じょうげ運動うんどうさせて推進すいしんりょくて、あたかも水中すいちゅうをはばたいてようにおよぐ。後肢あとあし推進すいしんには使つかわれず、かじ役割やくわりたしている[5]孵化ふか(ふか)したてのようカメがからうみまで移動いどうするとき以外いがい場合ばあいは、あわ水棲すいせいカメと比較ひかくするとウミガメは地上ちじょうでの動作どうさがとても制限せいげんされている。メスのウミガメは産卵さんらんのためにさい上陸じょうりくしなければならないが、そのときはひれじょう四肢ししもちいて苦労くろうしてからだまえきずって前進ぜんしんする。

水陸すいりく両棲りょうせいのカメは通常つうじょう、リクガメによく四肢ししそなえているが、おおくのたねアヒルのようにゆび趾のあいだみずかきをもつ。水陸すいりく両棲りょうせいのカメは四肢ししをすべて使つかって犬掻いぬかちか方法ほうほうおよぐ。右側みぎがわの2ほんあし左側ひだりがわの2ほんあし交互こうご前後ぜんごさせる。ワニガメのように、湖沼こしょう河川かせんそこをただあるくことをこのたね存在そんざいする。ヌマガメ一部いちぶでは、オスのカメは、メスにくらべてとくながかぎつめっている傾向けいこうがある。これは、交尾こうびをするさいにメスをつかまえておくための特徴とくちょうであるとかんがえられている。スッポンモドキのように、かぎつめ比較的ひかくてきちいさくなり、ゆびゆびあいだがつながった完全かんぜんみずかきをつカメもいる。これらのカメは前述ぜんじゅつのウミガメとおなおよかたをする。

たまご

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たまごはウミガメ、カミツキガメ、スッポンでは球形きゅうけい、ドロガメやヌマガメでは楕円だえんがたで、ではしゅによってことなる[5]おもにウミガメ皮革ひかくじょうやわらかいからおもにドロガメ、スッポン、ヘビクビガメでは鶏卵けいらんじょうかたからおおわれ、ではしゅによってことなる[5]

生態せいたい

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淡水たんすいいき海洋かいよう砂漠さばく草原そうげん森林しんりんなどの様々さまざま環境かんきょう生息せいそくする[7]緯度いどたか地域ちいき生息せいそくするしゅではこおりった水面すいめんでの活動かつどう観察かんさつされているたねもいる。じょう棲種はいないが、オオアタマガメは四肢しし使つか多少たしょうながらのぼることもある[7]陸棲りくせいしゅのみで構成こうせいされるリクガメから、産卵さんらんのぞいて上陸じょうりくしない完全かんぜん水生すいせいしゅうみ棲種)のみで構成こうせいされるウミガメうえもいる[8]おおくの種類しゅるい河川かせん湖沼こしょういけひとし淡水たんすいいき生息せいそくする[よう検証けんしょう]みずからあまりはなれずに生活せいかつするが、リクガメ終生しゅうせい陸上りくじょう生活せいかつする。水棲すいせいしゅおおくははい呼吸こきゅうをしないときていけず、水面すいめんかおして息継いきつぎをおこなう。しかし、冬眠とうみんちゅう個体こたいハヤセガメのようにそう排出はいしゅつでガス交換こうかんおこなうことにより空気くうき呼吸こきゅうおこなわず、呼吸こきゅうのために水面すいめんがらないたねもいる。

しょくせいたねによってことなり[7]魚類ぎょるい両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるい哺乳類ほにゅうるい昆虫こんちゅう貝類かいるい甲殻こうかくるい植物しょくぶつ果実かじつ、キノコなどをべるたねられている。一部いちぶ食物しょくもつせんしょくするたねもいる。水棲すいせいしゅではくちしたゆみうごかしのどひろげることで口内こうない水圧すいあつ低下ていかさせ、みずごと獲物えものとらえることおお[5][8]

繁殖はんしょく形態けいたい卵生らんせいおも陸上りくじょう産卵さんらんするが[5]あさ水中すいちゅう産卵さんらん発生はっせい水没すいぼつしていない状態じょうたいすすむ)するたねもいる[8][14]うみ広範囲こうはんいにわたって回遊かいゆうするウミガメるい産卵さんらん砂浜すなはま上陸じょうりくする。エミスムツアシガメ産卵さんらんうええだづかじょうげ、母親ははおやたまご保護ほごする[5]

長寿ちょうじゅ記録きろく

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カメるい細胞さいぼう代謝たいしゃのサイクルがおそ[よう検証けんしょう]動物どうぶつなかでも長寿ちょうじゅ代表だいひょうかくとされる。 確実かくじつ長寿ちょうじゅ記録きろくとして1766ねんセーシェルからモーリシャスまれ、1918ねん死亡しぼうしたアルダブラゾウガメマリオンのゾウガメ)の152ねん飼育しいく記録きろくがある[5][9]たねではギリシャリクガメ(ティモシー)の1855ねん-2004ねんにかけて149ねん(1842ねんまれの162さいだったとされるが根拠こんきょ不明ふめい)、カロリナハコガメの138ねんヨーロッパヌマガメの120ねん記録きろくがある[9]確実かくじつ記録きろくとしては1835ねんダーウィン採集さいしゅうされ2006ねん死亡しぼうしたサンタクルスゾウガメ(ハリエット)は175ねん飼育しいく記録きろくがあるが、ハリエットはダーウィンが上陸じょうりくしなかったしま分布ぶんぷするサンタクルスゾウガメであることが判明はんめいしたためダーウィンが採集さいしゅうした個体こたいではないとするせつもある[9]。1750ねんまれとされアリポーア動物どうぶつえんで2006ねん死亡しぼうしたアルダブラゾウガメ(アドワイチャ)の255ねん記録きろくがあるが、飼育しいくしていたとされるロバート・クライブ最後さいごにインドにいた1767ねんからアリポーア動物どうぶつえん開園かいえんする1875ねんまでの記録きろくがないこと、1875ねんにセーシェルからまれた個体こたいとする報道ほうどうもあり確実かくじつとされる[9]。1773ねんか1777ねんジェームズ・クックがトンガの女王じょおうおくり1966ねん死亡しぼうしたホウシャガメトゥイ・マリリア)の189ねん-193ねん記録きろくがあるが、ジェームズ・クックがホウシャガメの分布ぶんぷするマダガスカル寄港きこうれきがないこと、ジェームズ・クックおよびトンガの双方そうほうにもホウシャガメの譲渡じょうとかんして記録きろくがないことから確実かくじつ記録きろくとされる[5][9]

分類ぶんるい

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上位じょうい分類ぶんるい

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カメ分類ぶんるいには、紆余曲折うよきょくせつ歴史れきしがある。従来じゅうらい四肢しし動物どうぶつおおまかな分類ぶんるいは、がわあたままどtemporal fenestra)の形態けいたいによっておこなわれていた[15]。20世紀せいき初頭しょとうオズボーンによって提案ていあんされた当時とうじ分類ぶんるいでは、がわあたままどひとつだけもつかあるいはたないものがたんゆみるいとされ、カメはここに分類ぶんるいされた。そのゆみるい広弓ひろみるいなどが提案ていあんされ、カメはパレイアサウルスるいなどとともにゆみつなとされた[8][7][16]。しかし近年きんねん形態けいたい発生はっせいがく研究けんきゅうからそうゆみつなふくまれるとするせつ有力ゆうりょく[8]、さらに分子ぶんし系統けいとうがくてき解析かいせきからしゅりゅうるいもしくはしゅりゅうがたるいふくまれると推定すいていされている[7]

ゆみるい頭蓋骨ずがいこつ
たんゆみるい頭蓋骨ずがいこつ
そうゆみるい頭蓋骨ずがいこつ

以下いかひょう記号きごう「†」は絶滅ぜつめつ意味いみする。

下位かい分類ぶんるい

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現生げんなましゅ分類ぶんるいがくじょう2つのグループ()のどちらかに所属しょぞくする。これらは、頸部(くび)を甲羅こうらおさめる方法ほうほうによって分類ぶんるいされる。また、そのたん系統けいとうせいについては議論ぎろんがあるものの[よう検証けんしょう]さんじょう生息せいそくしていた初期しょき絶滅ぜつめつぐんをプロガノケリスとしてまとめることもある。きょく頸亜のカメは南半球みなみはんきゅう分布ぶんぷ[よう検証けんしょう]、頸(くび)を水平すいへいげて甲羅こうらおさめる。これにたいしてせん頸亜のカメは、頸を垂直すいちょくにS字形じけいちぢめるようにしておさめる。また頭部とうぶでは、あごうごかす筋肉きんにくであるしもあごないてんすじきをえる位置いち両者りょうしゃことなっている。腰骨こしぼね甲羅こうら接続せつぞくことなる。せん頸亜両者りょうしゃ靭帯じんたい結合けつごうしているのにたいし、きょく頸亜では双方そうほう癒合ゆごうしている。

以下いか現生げんなま分類ぶんるいぐんは、Turtle Taxonomy Working Group (2021) にしたが[1]

進化しんか

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2013ねん理化学研究所りかがくけんきゅうしょひとし国際こくさい共同きょうどう研究けんきゅうグループによる遺伝子いでんし解読かいどく結果けっか、カメの祖先そせんやく2おく5000まんねんまえ生物せいぶつ大量たいりょう絶滅ぜつめつ発生はっせいした時期じきP-T境界きょうかい前後ぜんこうにワニ、トリ、恐竜きょうりゅうとうのグループとかれ独自どくじ進化しんかをしたことあきらかとなった[17]

さんじょうのカメ

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プロガノケリスの全身ぜんしん骨格こっかく化石かせき
米国べいこくニューヨークのアメリカ自然しぜん博物館はくぶつかんくら

カメるいがわあたままどたない。このため、とりやワニなどよりもふるく、ペルム分布ぶんぷしていたゆみるいから分岐ぶんきしたとかんがえられ、祖先そせんとなった可能かのうせいのある生物せいぶつとして、カプトリヌス、パレイアサウルスるい (Pareiasauridae) などがげられていた[18][19]

それにたいし、発生はっせいがくめんからはがわあたままどてきじたそうゆみるいではないかというせつされていた[7]。また、脊柱せきちゅう可動かどうせいなど全身ぜんしん骨格こっかく形態けいたいおよび石灰せっかいしつ卵殻らんかくつことなどから、カメるいしゅりゅうるいぞくするのではないかという見解けんかいしめされた[20][21] [22]。さらに近年きんねん分子ぶんし系統けいとうがくてき解析かいせき結果けっかも、カメがそうゆみるいそれもワニとりなどしゅりゅうるいきんえん生物せいぶつであるとの見解けんかい支持しじした[7][23]。このせつしたがえば、カメはいちったがわあたままどのちふたたうしなったとかんがえられる。一方いっぽう、トカゲ・ヘビなどのゆううろこは、カメよりもふる分岐ぶんきしたとされる[15]

カメとその爬虫類はちゅうるい中間ちゅうかん形態けいたい化石かせき資料しりょう現生げんなま生物せいぶつ発見はっけんされていなかったため、カメ進化しんかきわめて短期間たんきかんしょうじたとかんがえられていた[24] [25]

中国ちゅうごく南西なんせいしゅうしょうで、これまでに発見はっけんされたなかではもっとふるいカメの化石かせき中生代ちゅうせいだいさんじょう後期こうきやく2おく2,000まんねんまえ地層ちそうから発見はっけんされた[7][26][27]。このカメは、はらがわ甲羅こうら発達はったつさせていたが、がわ不完全ふかんぜんであり[7]オドントケリス・セミテスタケアOdontochelys semitestacea、「甲羅こうら半分はんぶんのあるカメ」の)と名付なづけられた。また、うみせい生物せいぶつ化石かせきとともに発見はっけんされたため、うみせいであったとされる[7]以上いじょうことから、初期しょきのカメの進化しんか舞台ぶたいおも水中すいちゅうであり、下方かほうからの捕食ほしょくしゃ襲撃しゅうげきふせぐために甲羅こうら発達はったつさせたとのではないかと記載きさいしゃかんがえている。この化石かせき甲羅こうら進化しんかかすかぎになるかもれないとも期待きたいされるが、2012ねん現在げんざいほんたね現生げんなまのカメとの系統けいとう関係かんけい明確めいかくになっていない。

この生物せいぶつよりやく1,000まんねん生息せいそくしていたプロガノケリスは、口蓋こうがいのこっていたてん頭部とうぶ四肢ししかぶとない収納しゅうのうできず、むしろあたまからさきまでの全身ぜんしん数多かずおおくのとげ武装ぶそうしていたてん現生げんなまのカメとことなるものの、現生げんなまのカメるいちか甲羅こうらや、くちばしち、がわあたままどうしなうという特徴とくちょうをすでにそなえていた[7]プロガノケリスなど初期しょきぞくは、そののカメ姉妹しまいグループの関係かんけいにあるとかんがえられている[28]

きょく頸類とせん頸類の出現しゅつげん

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やく2おくねんまえ中生代ちゅうせいだいさんじょう)の世界せかい
ゴンドワナ大陸たいりく南半球みなみはんきゅう中心ちゅうしんひろがっていた。北方ほっぽうローラシア大陸たいりく

中生代ちゅうせいだいさんじょうまつやく2おく1,200まんねんまえ)の大量たいりょう絶滅ぜつめつでは、爬虫類はちゅうるいたんゆみるい大型おおがた動物どうぶつ中心ちゅうしんおおくの系統けいとうえ、当時とうじはまだ比較的ひかくてき小型こがたであった恐竜きょうりゅうがそれ以降いこう急速きゅうそく発展はってんしていく。カメが進化しんか系統けいとうじょうあらわれるのもこの時期じきからである。既知きち最古さいこのカメであるオドントケリスは水生すいせいいであらわれたプロガノケリスなどはその骨格こっかくから、陸生りくせいであったとかんがえられている[7]。プロガノケリスるい化石かせきは、ドイツタイみなみアフリカ多数たすう発見はっけんされており[7]すくなくともジュラ紀じゅらき初期しょきまで分布ぶんぷしていたことがかっている[29]。 プロガノケリス・クェンステドティ(Proganochelys quenstedti)が発見はっけんされた地層ちそうからは、プロテロケルシス・ロブスタ(Proterochersis robusta)が発見はっけんされている[7]つかっているのは甲羅こうら骨盤こつばんのみであるが、腰骨こしぼね甲羅こうら癒合ゆごうしているという特徴とくちょうがあった[7]。これはきょく頸類共通きょうつうする特徴とくちょうである[7]。そのためこれを既知きち最古さいこのヘビクビガメるいとし、きょくけいるいさんじょう後期こうきには出現しゅつげんしていたとするせつもある[7][30][よう検証けんしょう]。しかし、頭骨とうこつや頸椎などは発見はっけんされていないため、これがきょく頸類なのか平行へいこう進化しんか結果けっかなのかは判然はんぜんとしていない[31]

カメはその原初げんしょから1おくねんあいだ淡水たんすいいき陸上りくじょう海域かいいき適応てきおうするそれぞれの系統けいとう分岐ぶんきした。現生げんなまカメるいたねだい部分ぶぶんふくせん頸類発展はってんしたのは、ジュラ紀じゅらきである。最初さいしょせん頸類とされるのは、カイェンタケリス・アプリクス(Kayentachelys aprix)で、ジュラ紀じゅらき初期しょき地層ちそうである米国べいこくアリゾナしゅうのカイェンタるいそうKayenta Formation)から出土しゅつどした。このたねきたアメリカ大陸あめりかたいりく最古さいこのカメるいである[29]

せん頸類は、ジュラ紀じゅらきまつにはみずうみかわにいたきょく頸類とほぼ完全かんぜんわった。また、この時期じきには、陸生りくせいたね分岐ぶんきしたとかんがえられている。だい規模きぼ大陸たいりく移動いどう一環いっかんとしてジュラ紀じゅらきまつにはゴンドワナ大陸たいりく分裂ぶんれつしたとかんがえられているが、このときにあたらしくできた海岸かいがんせんによって化石かせきしゅおよび現生げんなましゅ陸棲りくせいカメの分布ぶんぷ地域ちいきけられたとかんがえる研究けんきゅうがある[32]

はく亜紀あきにはスッポンうえきんえんのグループが多様たようし、アドクス陸生りくせいのナンシュンケリスNanhsiungchelyidae)などの絶滅ぜつめつぐん出現しゅつげんした[33]

最初さいしょのナガクビガメぞく化石かせきケロディナ・アランリクシ(Chelodina alanrixi )は、オーストラリアのクイーンズランドしゅうにある新生代しんせいだいだい三紀みきはじめしん地層ちそうから発見はっけんされた。[34][よう検証けんしょう]

ウミガメの出現しゅつげん

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最初さいしょのウミガメは、アーケロンなどをふくせん頸亜- ウミガメうえ- プロトステガProtostegidae)である。プロトステガは、その形態けいたいてき特徴とくちょうから現生げんなまオサガメちかしゅであったとかんがえられている。そのなかでも最初さいしょぞくであるサンタナケリスSantanachelys)は、およそ1おく1000まんねんまえはく亜紀あき初期しょきあらわれたとかんがえられている。ウミガメに顕著けんちょ涙腺るいせん肥大ひだいという特徴とくちょうは、すでにこの時点じてんそなわっていた。世界中せかいじゅうでたくさんの化石かせき資料しりょうはく亜紀あき以降いこう地層ちそうからつかっている[29]

分布ぶんぷ

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世界せかいのカメ(カメ)の分布ぶんぷ [35]
くろ=カメのいる陸地りくち あお=カメのいる水域すいいき
灰色はいいろ=カメのいない陸地りくち しろ=カメのいない水域すいいき

世界せかい熱帯ねったい温帯おんたい中心ちゅうしんに300種類しゅるいほどが分布ぶんぷする。一部いちぶたねは、冬眠とうみんして越冬えっとうする。また、ブランディングガメのように耐寒たいかんせいち、水面すいめんこおりついた環境かんきょうでも活動かつどうするたねもある。うみ棲種は深海しんかいにまで分布ぶんぷひろげる。オーストラリア大陸たいりく現生げんなまするカメは、ウミガメとスッポンモドキ以外いがいきょく頸亜のカメのみである。

開発かいはつによる生息せいそく破壊はかい水質すいしつ汚染おせん食用しょくようやペットようなどの乱獲らんかくなどにより生息せいそくすう減少げんしょうしているたねもいる[5]

陸地りくち

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アフリカ大陸たいりくオーストラリア大陸たいりくきたアメリカ大陸あめりかたいりくみなみアメリカ大陸あめりかたいりくユーラシア大陸たいりくインドネシアスリランカセーシェル日本にっぽんパプアニューギニアフィリピンマダガスカル[5]

海洋かいよう

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インド洋いんどよう大西おおにしひろし太平洋たいへいよう地中海ちちゅうかい[5]

日本にっぽんられるたね

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外来がいらいしゅふくめ、日本にっぽんでは以下いかの613しゅ(うち2しゅ一部いちぶ亜種あしゅのみ)がられる。

発見はっけんれいすくない外来がいらいしゅのぞく。亜種あしゅ分類ぶんるいには諸説しょせつがあるものもふくむ。なお、ゼニガメ本来ほんらいニホンイシガメ幼体ようたい俗称ぞくしょうであるが、クサガメ幼体ようたいもゼニガメとばれる。

利用りよう

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ふるくから、甲羅こうら工芸こうげいひんうらないにもちいられ、にく食用しょくようにされた。また、脂肪しぼうぶん薬用やくよう食用しょくよう美容びよう化粧けしょうようなどのあぶらとしてもちいられた[9]。ウミガメうえ、アルダブラゾウガメ、ガラパゴスゾウガメしゅぐん脂肪しぼう、ナンベイヨコクビガメぞくたまごなどから採集さいしゅうされた[9]。ガラパゴスゾウガメしゅぐんやナンベイヨコクビガメぞくあぶら透明とうめいたかくさみもすくないことから、上質じょうしつあぶらとして欧米おうべい取引とりひきされた[9]捕鯨ほげいせんによるガラパゴスゾウガメしゅぐんたいしての食用しょくよう乱獲らんかくは19世紀せいきには個体こたいすう減少げんしょうや、家畜かちく増加ぞうか灯油とうゆ普及ふきゅうともな捕鯨ほげい業者ぎょうしゃ衰退すいたいなどにより減少げんしょうしたが、あぶらよう乱獲らんかくは20世紀せいき初期しょきまでおこなわれた[9]

初期しょき人類じんるい研究けんきゅうでは、出土しゅつどするカメのほね人類じんるい活動かつどう活発かっぱつになるにつれてちいさくなる(大型おおがた個体こたいぐんたねべつくされるため)ことがられており、重要じゅうよう指標しひょうとなる[よう出典しゅってん]

食用しょくよう

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日本にっぽん中国ちゅうごくではスッポン古来こらいより食用しょくようにされており、養殖ようしょくもおこなわれている。イスラムけん中央ちゅうおうアジアやみなみアジアでは水棲すいせいしゅ不浄ふじょうなものとして食用しょくようとして敬遠けいえんされることもあるが、たまご食用しょくようとされることもある[36]一方いっぽうでイスラムけんでもインドネシアではさかな同様どうようあつか食用しょくようとする地域ちいきもある[36]中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくではふるくから食用しょくようとされたり薬用やくようになるとしんじられ、れいとしてミスジハコガメはがん万能ばんのうやくになるとしんじられている[37]中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国外こくがい移入いにゅうした中国人ちゅうごくじんもカメを食用しょくようとし、アフリカ大陸たいりく南北なんぼくアメリカ大陸あめりかたいりく東南とうなんアジア、ニューギニアなどからもカメを輸入ゆにゅうするネットワークを構築こうちくしている[36][38]なかには国際こくさいてき流通りゅうつう規制きせいされたワシントン条約じょうやく附属ふぞくしょI掲載けいさいしゅが、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくない市場いちば発見はっけんされたれいもある[38]大型おおがたしゅ乱獲らんかくしつくしたためつづけて小型こがたしゅ乱獲らんかくする[36]食用しょくよう薬用やくよう生息せいそくすう減少げんしょうしたたねがペットよう採集さいしゅう希少きしょう価値かちくわわることで高価こうかになりさらに乱獲らんかくされるという連鎖れんさ現象げんしょうこっている(Asian turtle Crisis)[38]香港ほんこんではミスジハコガメCuora trifasciata)などのはらかぶとが、茯苓(ぶくりょう)などの生薬きぐすりとともに煮込にこまれて、かめ苓膏(きれいこう)、ぞくに「かめゼリー」とばれて、解毒げどく美容びよう効果こうかがある食品しょくひんとしてべられていた。しかし、ミスジハコガメが絶滅ぜつめつ危機ききにあるため、近年きんねん材料ざいりょうがクサガメなどにえられている。よわ弾力だんりょくがあり、にがみとあまみがある。

オーストラリアではアボリジニが食用しょくようとし、壁画へきがやアートのモチーフとしてももちいられる[14][39]。スッポンモドキはオーストラリア国内こくないでは流通りゅうつう輸出ゆしゅつ禁止きんしされているが、アボリジニによる自家じか採集さいしゅう許可きょかされている[39]泥中でいちゅう休眠きゅうみんするチリメンナガクビガメをひと泥中でいちゅうめることで、きた保存ほぞんしょくとしても利用りようされた[14]

欧米おうべいではキスイガメが18世紀せいき以降いこうから大量たいりょう消費しょうひされるようになりだい規模きぼ養殖ようしょく (Turtle farmingやしなえかめぎょう) がおこなわれ、1880-1920年代ねんだいにピークをむかえた[40]生息せいそくすう減少げんしょう世界せかい恐慌きょうこうによりキスイガメが食用しょくようとされることはすくなくなりだい規模きぼ養殖ようしょく食用しょくよう採集さいしゅうおこなわれなくなり、現在げんざい郷土きょうど料理りょうり家庭かてい料理りょうりとしてあつかわれるようになった[40]。アミメガメの英名えいめいあじ鶏肉とりにくていることが由来ゆらいとされているが一部いちぶ地域ちいき食用しょくようとされていたとされ、食用しょくようとするのは一般いっぱんてきではなく食用しょくよう養殖ようしょくなどがおこなわれたこともない[41]だい航海こうかい時代じだいにはアルダブラゾウガメやガラパゴスゾウガメしゅぐん食用しょくようとされ、かこえこころ腔や膀胱ぼうこう水分すいぶんめていることから飲水のみみずようにも利用りようされた[9]食物しょくもつみずあたえなくても最長さいちょうで2ねん生存せいぞんすることもあり、保存ほぞんしょくとしてもちいられた[9]南米なんべいでは、インディオがカメをしょくする。

日本にっぽんにおいても、ウミガメは貴重きちょうなタンパクげんであった(とくたまご美味びみであるとされる)。小笠原諸島おがさわらしょとうではアオウミガメの刺身さしみふく各種かくしゅかめ料理りょうり発達はったつしていたが、ワシントン条約じょうやく以後いご捕獲ほかく禁止きんしされたため食用しょくようとされることはなくなった。あじ鶏肉とりにくている。

天然てんねんかめ病原菌びょうげんきん寄生虫きせいちゅう宿主しゅくしゅとされており、調理ちょうり不十分ふじゅうぶん状態じょうたいでの食用しょくよう危険きけんである。飲用いんようとく危険きけんであるためけるべきである。粉末ふんまつじょう加工かこうされた漢方薬かんぽうやくであっても肝炎かんえん発症はっしょうする可能かのうせいがあるため、利用りようけたほうがい。

甲羅こうら利用りよう

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タイマイ甲板かんぱん加工かこうされ、世界せかい各地かくち工芸こうげいひん原料げんりょうとされた(鼈甲べっこう[42]鼈甲べっこうくし眼鏡めがねのフレームなどにもちいられ、日本にっぽんでは奈良なら時代じだいから加工かこう技術ぎじゅつ存在そんざいする[42]日本にっぽんには1975ねんのワシントン条約じょうやく発効はっこう鼈甲べっこう細工ざいく産業さんぎょう保護ほごという理由りゆうから、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくによる経済けいざい措置そちにより1993ねん鼈甲べっこう輸入ゆにゅう禁止きんしされるまでとしあたり30トンの鼈甲べっこう輸入ゆにゅうされていた[42]ワシントン条約じょうやく附属ふぞくしょIに掲載けいさいされ、タイマイをふくすべてのウミガメ(鼈甲べっこう製品せいひん剥製はくせい)の国際こくさい商業しょうぎょう取引とりひき原則げんそく禁止きんしされている。ただし、条約じょうやく締結ていけつまえあるいは付属ふぞくしょI掲載けいさいまえ取得しゅとくしたものは適用てきよう除外じょがいされ、また、飼育しいく繁殖はんしょくしたものは附属ふぞくしょII掲載けいさいしゅあつかわれるなど例外れいがいてき取引とりひきゆるされる場合ばあいがある[よう検証けんしょう]現在げんざい人工じんこうてきつくられた鼈甲べっこう代替だいたいされている。

古代こだい中国ちゅうごくいん時代じだい後期こうき(3,300-3,000ねんまえ)には亀甲きっこうじゅうこつ文字もじ使用しようされ、これは世界せかい最古さいこ漢字かんじとされる[43]いん王朝おうちょうにおいては祭事さいじ戦争せんそう農耕のうこう天気てんき予報よほうなどにいたるまで、あなをあけた亀甲きっこうししこつをあてることでしょうじたによって吉兆きっちょううらなわれる[43]かめぼくおこなわれた。「ぼく」という文字もじはこのさいしょうじた形状けいじょう由来ゆらいするとかんがえられている[43]亀甲きっこうじゅうこつ文字もじきざんだ甲羅こうら今日きょうまでのこされている。日本にっぽんではこの亀甲きっこうによるうらないを「ふとしうらない」とぶ。

「ミドリガメ」こと、ミシシッピアカミミガメ

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、1960-1970年代ねんだいにかけてアカミミガメ亜種あしゅミシシッピアカミミガメをおもとした養殖ようしょく個体こたい大量たいりょう流通りゅうつうし、不衛生ふえいせい環境かんきょう飼育しいくされたこともおお動物どうぶつ愛護あいごじょう問題もんだいとされたりサルモネラ菌さるもねらきんによる感染かんせんしょう原因げんいん実際じっさい食品しょくひん動物どうぶつ原因げんいん感染かんせんふくまれるとかんがえられている)とみなされた[44]。そのためアメリカ食品しょくひん医薬品いやくひんきょくにより1975ねん以降いこうは4インチ(やく10センチメートル)未満みまんのカメの輸入ゆにゅう流通りゅうつう規制きせいされた(教育きょういくよう実験じっけんようであれば流通りゅうつう可能かのう場合ばあいもある)[44]

日本にっぽんでは「ゼニガメ」の流通りゅうつうめい販売はんばいされるクサガメの幼体ようたいや「ミドリガメ」の流通りゅうつうめい販売はんばいされるミシシッピアカミミガメなどがとくおお流通りゅうつうしている[よう検証けんしょう]。それ以外いがいにもおおくの種類しゅるい流通りゅうつうしており、近年きんねんでは日本にっぽん分布ぶんぷしないリクガメも飼育しいくされる。しかし、インドホシガメのように、生息せいそくからの輸出ゆしゅつ禁止きんしされているにもかかわらず密輸みつゆされ、流通りゅうつうするたねもある。また、寿命じゅみょうなが成長せいちょうすると大型おおがたする種類しゅるいもあることから、不法ふほう放流ほうりゅうによる環境かんきょうへの被害ひがい社会しゃかい問題もんだいとなっている。

カメるいはペットとしてひろ愛好あいこうされているが、実際じっさい飼育しいくかならずしも簡単かんたんとはいえない。非常ひじょう我慢強がまんづよいことがペットとしての適性てきせいにかなっていると誤解ごかいされているめんもある。さらに適切てきせつ飼育しいく環境かんきょうでは長寿ちょうじゅなこともあり、長期ちょうき飼育しいく視野しやれる必要ひつようがある[4]動物どうぶつ行動こうどう学者がくしゃコンラート・ローレンツはヨーロッパでペットとしてよく飼育しいくされたギリシャリクガメについて、たいていの場合ばあいぬのに時間じかんがかかっているだけと酷評こくひょうし、良好りょうこう条件じょうけん飼育しいくすることの困難こんなんさを指摘してきしている[45]

文化ぶんか

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神話しんわ伝説でんせつかめ

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湖北こほくしょう博物館はくぶつかん所蔵しょぞう玄武げんぶぞう
15世紀せいき初期しょきさく

カメは地域ちいき民族みんぞくによっては信仰しんこう対象たいしょうとされる。中国ちゅうごく文明ぶんめい影響えいきょうひがしアジア文化ぶんかけんでは、霊獣れいじゅうよんかみひとつとして玄武げんぶがあり、北方ほっぽう守護しゅごするとされた。あしながかめへびいたかたちえがかれることがおおいが、へびとなっている場合ばあいもある。先述せんじゅつのように古代こだい中国ちゅうごくではカメの甲羅こうらもちいて神託しんたく儀式ぎしきおこなっていた。『史記しきちゅうにも神聖しんせいかめについていちしょがある。

バラモン教ばらもんきょうによる古代こだいインド人々ひとびと宇宙うちゅうかんでは、複数ふくすう大地だいちからなる我々われわれ世界せかいは3とうきょぞうささえられ、そのきょぞうたちは1とう大亀おおかめささえられている。そしてさらには、その大亀おおかめは1ひき未曾有みぞう体躯たいく大蛇おろちうえっている [よう出典しゅってん]ヒンドゥーきょう時代じだいヴィシュヌ信仰しんこうさかんになるとさきだいかめはその化身けしんであるところの大亀おおかめクールマであるとされた。世界せかい(そのひとつ)であるマンダラさん大蛇おろちヴァースキによって海底かいていしずめられようとしたときに、大神おおがみヴィシュヌがだいかめ姿すがたとなってやませ、それによって世界せかいたもたれることになったという。また、クールマよりふるかめおうアクーパーラ同様どうよう、マンダラさんささえる偉大いだい大亀おおかめで、本質ほんしつてき同一どういつである。

ギリシャ神話しんわでは変身へんしんたんひとつとしてケローネー英語えいごばん物語ものがたりがある。ケローネーはニュンペー一人ひとりで、ゼウスヘーラーとの結婚式けっこんしき馬鹿ばかにして出席しゅっせきしなかったことからかみ々のいかりをい、ヘルメースによってかめ姿すがたえられる。「ケローネー」(Chelone)はギリシャで「かめ」を意味いみする言葉ことばである。

怪物かいぶつタラスクのぞうみなみフランスのタラスコン。これは観光かんこうようつくられたものであるが、姿すがたがたがよくかる)

フランス南部なんぶまちタラスコンには、かめ怪物かいぶつタラスク伝説でんせつつたわっている。この怪物かいぶつかた甲羅こうらするど背鰭せびれとヤマネコの上半身じょうはんしん、6ほんとドラゴンのからだそなえている。

日本にっぽんではかめ登場とうじょうする伝説でんせつとして、『浦島うらしま太郎たろう』の物語ものがたりがある。海辺うみべ子供こどもにいじめられていた海亀うみがめたすけた太郎たろうは、このかめによって海底かいていにあるりゅう宮城みやぎれてかれそこで乙姫おとひめからもてなしをける。しばらくたって浦島うらしま地上ちじょうかえろうとすると、乙姫おとひめは「けっしてけてはならない」と注意ちゅういしつつ土産みやげとして玉手箱たまてばこわたす。浦島うらしま地上ちじょうもどると、かれのことをっているひとだれつからない。そこで浦島うらしま玉手箱たまてばこけると、そこからてきたけむりびて、浦島うらしま老人ろうじんになってしまう。一般いっぱんてきにはこのようなすじとしてられているが、典拠てんきょによって様々さまざまなバリエーションがある(浦島うらしま太郎たろう参照さんしょう)。

別伝べつでんであるが、乙姫おとひめ病気びょうきになり、竜宮りゅうぐうおうくすりとなるさるきもれる必要ひつようしょうじた、というはなしがある。そのさいさるせるために、りくにもられるからとカメが使つかいをする。カメはさるをだましてうみれてくが、途中とちゅう理由りゆうらし、さるが「きもえだしてある」というのをしんじてがしてしまう。カメはばちとして甲羅こうらられたと、これは甲羅こうらかたち由来ゆらいたんである。

吉兆きっちょう縁起物えんぎものとしてのかめ

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名所めいしょ江戸えどひゃくけい 深川ふかがわ まんねんきょう歌川うたがわ広重ひろしげ

日本にっぽんでは「づるせんねん かめまんねん」とわれ、づるとともにかめ長寿ちょうじゅ象徴しょうちょう夫婦ふうふ円満えんまん象徴しょうちょうとされる。夫婦ふうふ円満えんまん象徴しょうちょうとされるのは、先述せんじゅつの『浦島うらしま太郎たろう伝説でんせつ原典げんてんひとつにおいて、浦島うらしま太郎たろう老人ろうじんになったのちも乙姫おとひめかめひめ)が太郎たろうしたつづけてげ、やがて太郎たろうづるに、乙姫おとひめかめ化身けしんしたというところからている[よう出典しゅってん]。「かめひめ」など名前なまえとしても使つかわれる。

浮世絵うきよえ歌川うたがわ広重ひろしげの『名所めいしょ江戸えどひゃくけい 深川ふかがわ まんねんきょう』(みぎかた画像がぞう参照さんしょう)には、手桶ておけるされたニホンイシガメであろう1ひきかめえがかれているが、これは画題がだいまんねんきょう」の「まんねんまんねん)」を「づるせんねん かめまんねん」にかけたもの。近景きんけいかめも、手桶ておけまどわく形作かたちづくがくのような四角よつかど画面がめんおさまった遠景えんけい富士ふじやまも、そして2そう帆掛ほかぶねも、みな縁起物えんぎものである。

木曽きそ街道かいどうろくじゅうきゅううち 福島ふくしま 浦島うらしま太郎たろう歌川うたがわ国芳くによしごういちいさむひとし国芳くによし

緑藻類りょくそうるい付着ふちゃくしたカメのことのことをみのかめとよぶ。背中せなかみの羽織はおったようにえることに由来ゆらいし、日本にっぽんではに「みどりもうひさし」「緑藻りょくそうかめ」などとばれる。中国ちゅうごく日本にっぽんでは長寿ちょうじゅ象徴しょうちょうする縁起えんぎのよいものとして珍重ちんちょうされ、ふるくからさまざまな文学ぶんがく作品さくひん芸術げいじゅつ作品さくひん記述きじゅつられる。

うごきのおそいもの」としてのかめ

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地中海ちちゅうかい文明ぶんめいおよび西欧せいおう文明ぶんめいにおいては、『イソップ寓話ぐうわちゅういちウサギとカメ」が有名ゆうめいである。ここでのかめ鈍重どんじゅう一見いっけん無能むのうおもわれながら、あゆみはおそくとも着実ちゃくじつすすむ、いわゆる「勤勉きんべんさ」の象徴しょうちょうとしてえがかれている。

古代こだいギリシア無限むげんかんする哲学てつがくてきパラドックスとして有名ゆうめいな「アキレスとかめのパラドックス」では、俊足しゅんそくられる英雄えいゆうアキレスたいして、あゆみのおそいものの象徴しょうちょうとしてかめもちいられている。「先行せんこうするかめにアキレスが永遠えいえんいつけない」という常識じょうしきてきれがたい結論けつろんみちびくパラドックスであり、アキレスにくらかめおそいものであるとの共通きょうつう認識にんしきければそもそもパラドックスとしてりたない。

日本にっぽん海軍かいぐんにおいては潜水艦せんすいかん水上すいじょう艦船かんせん比較ひかくして、「どんかめ」と揶揄やゆする表現ひょうげんがあった。

サン=サーンス作曲さっきょく動物どうぶつ謝肉祭しゃにくさいなかだい4きょくかめ」は、オッフェンバック作曲さっきょく天国てんごく地獄じごくのメロディをおそいテンポにして演奏えんそうしたものである。

変速へんそく機構きこうにおいてHi-Loの意味いみウサギとカメのえがかれるれいおお存在そんざいする。たとえば建設けんせつ機械きかい変速へんそく機構きこう操作そうさにはJIS規格きかくとしてウサギとカメのえがかれている[46]ほか、ミシンの速度そくど調節ちょうせつとしてもウサギとカメがもちいられている。

侮蔑ぶべつ表現ひょうげんとしてのかめ

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現代げんだい中国ちゅうごくにおいてはかめ侮蔑ぶべつ表現ひょうげんひとつとされる。中国ちゅうごく最大さいだい侮蔑ぶべつに「おうはち(ワンパータン)」というものがあるがおうはちかめ意味いみ中国人ちゅうごくじんまもるべきはちとくひとしよしれいさとししんただしこう・悌)をわすれるという意味いみの「忘八(ワンパー)」と発音はつおんているため、「おうはち蛋」で(はちとくわすれてしまうような)おろもの恥知はじしらずの意味いみとしてもちいられる。

きん現代げんだい創作そうさく題材だいざいとしてのかめ

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  • ガメラ』シリーズ :1965ねん初出しょしゅつ大映だいえいげん角川かどかわ映画えいが)による怪獣かいじゅう映画えいが。『ゴジラ』のヒットに影響えいきょうされて製作せいさくされたものが最初さいしょであるが、怪獣かいじゅうガメラは、当時とうじ子供こどもがペットとして夢中むちゅうになっていたミドリガメをモチーフとし、そら円盤えんばん(モチーフ)とのわせ、ならびに、(いかにもかめらしく)子供こども味方みかたとの設定せっていこうそうして、以後いごながくシリーズをかさねることになる一大いちだいキャラクターとして登場とうじょうした。視聴しちょうしゃ年齢ねんれいそうがった(初期しょき視聴しちょうしゃそう大人おとなになった)平成へいせい以降いこうのシリーズでは、ミドリガメにえて“強面こわおもて(こわもて)の”ワニガメ造形ぞうけいモチーフとされている。なお、設定せっていじょう昭和しょうわガメラはアーケロン祖先そせんつとのことである。また、あらたに発見はっけんされた古代こだいカメの一種いっしゅ飛行機ひこうき後退こうたいつばさ酷似こくじした突起とっきぶつ甲羅こうらがわそなえていることからそらぶカメであるガメラを連想れんそうし、「シネミス・ガメラSinemys gamera、『中国ちゅうごくかめ、ガメラ』の)」という学名がくめいあたえられている。
  • 漫画まんがティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ忍者にんじゃタートルズ)』 :1984ねん初出しょしゅつ米国べいこく作品さくひん。ミュータントで擬人ぎじんされた4ひき架空かくうかめ忍者にんじゃのグループが主人公しゅじんこう。のろまな冷血れいけつ爬虫類はちゅうるい素早すばや技巧ぎこうてき日本にっぽん武術ぶじゅつとのミスマッチによる非常ひじょう滑稽こっけい印象いんしょうがデザインのもととなった。
  • ゲーム 『カメ一族いちぞく』 : 任天堂にんてんどうマリオシリーズ』に登場とうじょうするノコノコをはじめとする架空かくうのキャラクターぐん初出しょしゅつである1985ねんスーパーマリオブラザーズ以降いこう、ほぼ全作ぜんさく登場とうじょうしている。「したからたたいてもやられなくて、やがて復活ふっかつしてくる」とのコンセプトからカメが採用さいようされた[47]ボスキャラクターであるクッパは「テレビゲーム史上しじょうもっと偉大いだい敵役かたきやく」としてギネス登録とうろくされている[48]マリオカートなど、甲羅こうら単独たんどく出現しゅつげんする場合ばあいもある。

呼称こしょう

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学名がくめいラテン語らてんご

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ラテン語らてんごでは「カメ」を testūdō (テストゥードー)と[49]。これは陶製とうせい容器ようきtestūや、煉瓦れんが土製どせい容器ようきtestaに由来ゆらいする[49]。testūdōの複数ふくすうがた testūdinēs (テストゥーディネース)が生物せいぶつぐんとしての「カメるい」の呼称こしょう、そして、和名わみょうの「カメ」にあたる学名がくめい Testudines ともなっている。

これとはべつに、古典こてんギリシアχελώνηに由来ゆらいするchelysもカメを意味いみする[50]。このかたりは(かめこうつくった)竪琴たてごとすためChelysはこと意味いみする[50]

漢字かんじ文化ぶんかけん

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漢字かんじ原形げんけい色濃いろこくとどめる中国ちゅうごく字体じたい(「しん字形じけい」の繁体字はんたいじ)。なお、画像がぞうかめ苓膏かめゼリー)などをべさせる中国ちゅうごくみせ武漢ぶかん。「#食用しょくようかめ」)。

古代こだい中国ちゅうごく文明ぶんめい影響えいきょうひがしアジアにおいて、かめ甲羅こうらは、儀式ぎしきのっとあぶったときのかた吉凶きっきょううらなうものであった[51]

漢字かんじの「かめ」は、かめからだよこからかたちえがいた象形しょうけい文字もじである[52]くわしくはウィクショナリーの「かめ」、および、その一節いっせつ字源じげん」を参照さんしょう中国ちゅうごく繁体字はんたいじ(しん字形じけい)は現代げんだいのものでも、なお原形げんけいちかい(「言語げんご」の「ちゅうぶん」、および、みぎ画像がぞう参照さんしょう)。あたま胴体どうたい四肢ししそろっており、背中せなか甲羅こうら背負せおっている。地域ちいきなどによって字形じけいにかなり差異さいがある(繁体字はんたいじ#対照たいしょう例示れいじ参照さんしょう)。

現代げんだい中国語ちゅうごくごでは陸棲りくせいあわ水棲すいせいのものを「がらすかめ」(がらすかめ / 乌龟wūguī、ただしクサガメの別名べつめいとしても使つかわれる)[53]うみ棲のものを「海亀うみがめ」(海龜うみがめ / うみhǎiguī)という。陸生りくせいのもののうちスッポンについては「」( / biē)または「かぶとぎょ」(かぶとぎょ / きのえjiǎyú[53]などという。

日本にっぽんでの異称いしょうとして「蔵六ぞうろく」とばれる。よんほんあしあたまむっつを甲羅こうらなかかくすところから。かめ長寿ちょうじゅとされる縁起物えんぎものなので人名じんめいにも使つかわれる。

英語えいご

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英語えいごけんではウミガメうえturtle、リクガメtortoise呼称こしょうされ、淡水たんすい棲種をす1はなく freshwater turtle呼称こしょうされる[9][41]一方いっぽうでカメ全体ぜんたい総称そうしょうとしてはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは turtles、イギリスでは turtle & tortoiseもちいることがおお[41]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは陸棲りくせいしゅterrestrial turtle呼称こしょうすることもあり、とくにリクガメのぞ陸棲りくせいしゅしてもちいられることもある[41]キスイガメたね小名しょうみょう terapin および英名えいめいアルゴンキン語族ごぞくの「食用しょくようガメ」を語句ごく由来ゆらいする[41]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくではキスイガメのみをterrapinと呼称こしょうするのが一般いっぱんてきで、クーターガメぞくcooterアカミミガメぞくsliderなどのように特定とくてい分類ぶんるいぐん単語たんごもちいることがおお[7]

イギリスでは turtle はウミガメうえのみをすといううごきがつよく、統一とういつがとれていないものの淡水たんすい棲種を terrapin呼称こしょうすることもある[41]。ただし、たとえば "Fly River turtle" のように、北米ほくべいやオーストラリアでひろられている名称めいしょうがあれば、例外れいがいとしてそれをもちいる。

オーストラリアでは水棲すいせいしゅturtle、リクガメtortoise呼称こしょうされる[41]。オーストラリアにはリクガメなどの陸棲りくせいしゅがいないため淡水たんすいせいしゅtortoise呼称こしょうするうごきも過去かこにあったが、一般いっぱんてきではない[41]

べっこう(鼈甲べっこう)はウミガメ (sea turtle) の一種いっしゅタイマイからつくられるのに、tortoiseshell直訳ちょくやく「リクガメの甲羅こうら」)とばれている。そのためタイマイ (hawksbill turtle) は tortoiseshell turtle ともばれることがある。このように英語えいごにおける tortoiseturtle使つかかた混乱こんらんしている。

tortoiseラテン語らてんご torqueō[注釈ちゅうしゃく 2](「ねじる」「げる」の[54])に由来ゆらいする語根ごこん「tort-」から、あしのねじくれた動物どうぶつ意味いみする[55]。よって torsion「ねじれ」)や torturetorment(ともに「げる」、「拷問ごうもんにかける」)と同系どうけい[55]turtle語源ごげんtortoiseおなじである。

混乱こんらんけるためにカメすべてをあらわせる単語たんごとして chelonianもちいることが、英語えいごけんしし医師いし科学かがくしゃ自然しぜん保護ほごろんしゃ中心ちゅうしん支持しじされている[よう出典しゅってん]。chelonian は、古代こだいギリシアで "tortoise" をあらわχελώνηkhelōnē、ケローネー。現代げんだいギリシャχελώνα)からている。

ドイツ

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ドイツではカメるいのことをSchildkröteとぶ。 ドイツでは複数ふくすう単語たんごをつないでいち単語たんご形成けいせいすることがおおいが、Schildは英語えいごのshieldに相当そうとうする単語たんごで、甲羅こうらばん意味いみする。一方いっぽうKröteにはヒキガエル意味いみがある。

タイ

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タイではเต่า(tao、タウ)といい、タイ文字もじの「」の名称めいしょうต เต่า」(to tao、トータウ、意味いみは「かめのトー」)となっている。

言葉ことば

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かめく」
はる季語きごとして「かめく」という言葉ことばがある。『おっとしゅう』におさめられた藤原為家ふじわらのためいえうた、「川越かわごえのをちの田中たなか夕闇ゆうやみぞとけばかめのなくなり」に由来ゆらいするとされ、ふるくから季語きごとして定着ていちゃくしている[56]。なお「かめ」はなつ季語きごである。
亀甲きっこう
かめ甲羅こうらのことであるが、漢字かんじ文化ぶんかけんでの言葉ことばとしては、かめ甲羅こうら模様もよう六角形ろっかっけいのことをたとえてう。
かめこうよりとしこう
こう(こう)」はきわめてなが時間じかん年長ねんちょうしゃ経験けいけん知恵ちえとうとぶべきであるということのたとえで、「きのえ(こう)」と「こう(こう)」をおとでかけたもの(日本にっぽん)。「かに(かに)のかぶとよりとしこう」も同義どうぎ。また、意味いみからは「医者いしゃ坊主ぼうず老人ろうじんがよい」や「まつかさより年嵩としかさ(としかさ)」もおなじ。
亀甲きっこうしば
亀甲きっこうしば戦国せんごく時代じだいから江戸えど時代じだいにかけて発達はったつせた日本にっぽんしき捕縄とりなわじゅつなかいち(「緊縛きんばく#全身ぜんしんしばかた参照さんしょう)。しばげた結果けっか縄目なわめかめ甲羅こうら模様もよう六角形ろっかっけいわせ図形ずけいえがすことからこのがある。現在げんざいではSMにおける緊縛きんばくでよくられる。
かめせん亀甲きっこうせん
かめせん亀甲きっこうせんは、文禄・慶長ぶんろくけいちょうえき活躍かつやくしたとつたえられる朝鮮ちょうせん軍艦ぐんかんまもりのかた構造こうぞうじょう特徴とくちょう意匠いしょうてき主旨しゅしともにかめ亀甲きっこうつうじている。
亀石かめいし
亀石かめいしは、日本にっぽんにおける巨石きょせき文化ぶんか古代こだい遺跡いせきひとつであり、かめかたちていることから古来こらいそのようにばれていたものとかんがえられる。ただし、この遺跡いせきなに目的もくてきつくられたものであるのかはまったくのなぞである。
つきすっぽん
つきすっぽん(すっぽん)はともにかたちまるくて一見いっけんているが、そのじつまったくちがうものであることから、比較ひかくにならないほどかけはなれていることのたとえ(日本にっぽん)。おおくの場合ばあいつきすぐれたもの、すっぽんおとっているものととらえて比較ひかく意味合いみあいをもって使つかわれる。
鶴亀算つるかめざん
鶴亀算つるかめざん中国ちゅうごく数学すうがくしょ参考さんこう江戸えど時代じだい考案こうあんされ、ひろもちいられていた日本にっぽん応用おうよう算術さんじゅつ。2ほんあしづると、4ほんあしかめ想起そうきしながら文章ぶんしょうだいくものであり、吉兆きっちょう象徴しょうちょうゆえにづるかめえらばれている。
かめ3ひき
しんかめ背中せなかかめせて
おやかめ背中せなかかめせて そのまた背中せなかまごかめせて そのまた背中せなか曾孫そうそん(ひ-まご)をせて しんかめこけたらみなこけた」 にち戦争せんそう戦勝せんしょう気分きぶん明治めいじ末期まっき日本にっぽんだい流行りゅうこうし、いまでもうたわれる、『ラッパぶし音声おんせい資料しりょう[57])』だい11ばん歌詞かし
格闘技かくとうぎの「かめ
格闘技かくとうぎにおいては、うつせになりわきあごいた防御ぼうぎょ姿勢しせいのことをかめという。とく柔道じゅうどう多用たようされる。詳細しょうさいかめこう姿勢しせい参照さんしょう
かめたわし
かめたわし(かめ子束子こだわし」は、椰子やし(やし)の繊維せんい加工かこうしてつくられた、日本にっぽん独特どくとく洗浄せんじょう用具ようぐであり、その形状けいじょうかめ子供こどもによくていることからづけられたものである。1907ねん明治めいじ40ねん考案こうあん
タートルネック
タートルネック」は、かめの頸もとの様子ようすて、くび密着みっちゃくするまるくてたかえり(えり)のことである。これはアメリカ英語えいごであるが、日本にっぽんでは1960年代ねんだい後期こうきから70年代ねんだい前期ぜんきにかけて流行りゅうこうし、言葉ことばとしても普及ふきゅうした。また、当時とうじ日本語にほんごで「徳利とっくりくび(とっくり-くび)」ともんでいた。
かめあたま
かめあたま(きとう。陰茎いんけいかめあたま)」は、男性だんせい先端せんたん部位ぶい形状けいじょうかめ頭部とうぶおよび頸部の表皮ひょうひ様子ようす酷似こくじしていることから、そのように名付なづけられた日本語にほんごである。

カメの生物せいぶつ

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日本語にほんご、その言語げんごのカメ(かめ、turtleなど)のかんする、またはふく生物せいぶつげた。普通ふつう、カメの姿すがたまたはその一部分いちぶぶんていることに由来ゆらいする。スッポン(鼈甲べっこうなど)を由来ゆらいとするものははぶいた。

和名わみょう

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カメガエル。カメにている。

原則げんそく五十音ごじゅうおんじゅんとなっている。

英名えいめい

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和名わみょうげたものをのぞく。

画像がぞう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ Turtle Taxonomy Working Group (2021) におけるカミツキガメうえ Chelydroideaドロガメうえ Kinosternoideaふくむ。
  2. ^ ちょく説法せっぽう能動態のうどうたい現在げんざい一人称いちにんしょう単数たんすう不定ふていほう能動態のうどうたい現在げんざいtorquēre

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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